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April 20, 2005

№3 シニアのロングステイ その1

 これまでバンコクでロングステイを実行している日本人シニアに
いろいろお話をうかがってきました。その内容を少しずつ紹介したいと思います。
今日はその第1回目です。

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 Sさんは、建築・不動産関係の企業に勤務したのち、60歳で定年退職し、現在67歳。。
リタイア後、勉強を始めた日本語教師の知識を活かして2001年から2回のバンコクでのロングステイを経験する。
現在、タイ国のロングステイ・ビザを取得して、永住を視野に入れて滞在中である。


ロングステイを実行した理由
 リタイア後の人生を何か社会に役に立つことができないか、人を喜ばせることはないかと思案していた。
いろいろと探していたところ日本語教師養成学校に通い始めるようになったという。
中国の技術研修生に日本語を教える機会があった。研修生が大変喜んでくれたことに感動した。
この感動の経験が、ロングステイを決断した大きな理由である。
 行き先については、温暖な国であること、養成学校の直営校がバンコクにあり、
研修教師として受け入れてくれること、タイに憧れを抱いていたことから選んだそうである。

ロングステイの状況
 バンコク市内の滞在型マンションに滞在していて、1カ月に約20,000バーツ(約6万円)で生活できると考えている。日本の年金については、タイ国内の銀行口座に無料で送金してもらえるので助かっている。
 バンコクで生活する場合、不安なことは医療と安全の問題である。医療の問題については、これまでの長期滞在では海外旅行傷害保険に加入していた。今回は永住する予定なので、情報収集してタイ国内の任意の医療保険に加入することにしている。
 安全面については、滞在型マンションのセキュリティはしっかりしている。しかし、日本人はお金を持っていると思われているので、ひとり歩きの際には治安が悪い地域に行かないように注意をしている。
 
 ロングステイの準備として、日本を発つ前にタイのリタイアメント・ビザの申請をした。
このビザは、1年間有効でタイ国内にて更新ができる。特に問題がなければ、そのまま海外移住も可能となる。
ビザの許可基準として、次のような条件を満たすことが必要となっている。①タイ国内の銀行口座に80万バーツ以上(約240万円)の預金を有すること ②タイ国内で就労しないこと ③滞在中、3ヶ月ごとに入国管理事務所に所定の報告書を提出すること、などである。
 バンコクの生活は、食事などの生活面でも新しい環境に順応している。物価が安いので外食中心の食事だが、タイの食べ物は口に合っている。日頃から健康には気をつけていて、自己管理をしている。
そのせいか病気になったことがなく、今のところ健康面での心配や不安はない。ひとりで海外の長期滞在をする場合、自分で自分の生活や健康に責任を持って管理することが大切だという。
 また、Sさんは、タイの人たちと積極的に交流している。タイの人たちは親日的で親しみやすく、
タイ人の友人ができて現地のネットワークも作りつつある。たとえば、買い物や食事に出かけた時でも、
現地の人に気楽に声をかけている。タイ語は十分にわからなくても気さくに話しかける。
そういうコミュニケーションをするうちに自然と顔なじみになり、友人ができたり生徒が集まったりするそうである。
 さらに、タイ語教室でタイ語の勉強をしている。現在は会話中心の授業だが、タイ文字も勉強したいと考えている。現在ではタイ語での日常会話は不自由がないほど、上達されている。
このようにタイの社会に柔軟に適応している様子がうかがえる。

日本語教師のボランティアについて
 現地の人材派遣会社が、人材登録しているタイ人を対象に教育研修の一環として日本語教室を主宰していて、そこで2003年9月よりボランティアで日本語を教えている。交通費と昼食代は出るそうである。
20時間で修了する日本語教室で、毎週1回、1クラス10人を担当している。
生徒は日系企業に就職を希望する20代のタイ人で、ほとんどが女性である。
男性は、根気がないのか続かないそうである。「若い人ばかりなので、気持ちが若返る。」という。
 また、日常生活をとおして親しくなった近所の人たちに、日本語のプライベートレッスンをしている。
生徒は、自分の方から気さくに声をかけて集めた6人である。それぞれ個別に喫茶店などで、
週に1回から2,3回ほど個人レッスンをする。無料のボランティア教師ということで喜ばれているそうだ。
 いつも「日本語を勉強してくれてありがとう」という感謝の気持ちを持って、教壇に立っている。日本という国を理解しようとする生徒の気持ちが可愛く感じられ、自分が生徒の役に立ちたいという思いからである。
そしてその気持ちは、生徒にも通じている。「世界中の人間はみな同じである。言葉は違っても人間の心は変わらない」と、改めて実感している。生徒とのつながりや交流から得られる喜びは、何物にも代えがたいという。

 タイの人たちとの交流をとおして、人と人との「共感のドラマ」に、ロングステイの一番の魅力を感じている。
このドラマに自分が関与して、人の役に立っていることが、最高の生きがいである。

 次回につづく

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