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May 04, 2005

№16 ロングステイのカリスマ その2

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その2
 Hさんは、ロングステイを実行できる条件として3つあげている。ひとつは親の面倒をみる必要がないこと、ふたつ目は子どもが独立していること、最後に住宅ローンが残っていないことである。Hさんの場合、いずれの条件もクリアできたので、躊躇なく実行できた。退職金と貯金で15年くらい生活できると試算しているという。
 読書が好きなので、普段は、コンドミニアム内のプールサイドで日本から持ってきたたくさんの本を読みながら過ごすことが多い。また、Hさんは、以前の会社の取引先や駐在時代に知り合った友人たちを会員(約100名)にして、「アジア松下村塾」という勉強会を主宰しているユニークな存在である。読書から得た知識などをもとに、世界の政治・経済を主な内容としたメールマガジンを毎週2回、インターネットで会員に配信している。すでに8年目に入り、これまでに800回近くの発行回数を数えている。わたしもその会員に入会させていただき、メルマガを毎週楽しみにしている。その卓越した観察眼や新聞では書かれない裏情報まで、興味深い内容である。一体どこからネタを仕入れるのか不思議である。
 そして、企業での経験を活かして、スポット的に経営コンサルタントをすることもある。また、ロングステイビジネス会社のY氏が案内するタイのロングステイ体験ツアーの参加者に会うことも多い。参加者と懇談したり、自分の体験談を話したりして、現地に住むロングステイヤーの生の声を伝えている。これまでの経験から、日本の冬の4ヶ月と夏の3ヶ月をタイで過ごすのが、Hさんのお奨めである。
 ロングステイのアドバイスとして、「熟年のみなさん、やさしさ、誇り、そして威厳を持って生きましょう」と強調する。具体的には、まず「やろうという勇気」が要ることをあげている。「一歩前進してロングステイを実行したらよいのです」。そして第2に、何かロングステイの目的を持つこと。「目的を持っていないと、ロングステイは長続きしません」。そして最後に、経済的な裏づけがあること、である。ちなみにツアーの参加者のうち実際にロングステイを実行するのは、20組に1~2組のようである。つまり10%くらいらしい。
 当初の計画通り、Hさんのロングステイは順調である。それは、現役時代のタイでの駐在経験を活かし、事前の準備が万全で、滞在目的もしっかりしているからであろう。これから2年間は現在の生活を続け、メールマガジンの区切りがついたら、第3の人生として3年間ビジネスの世界に戻る予定である。現在、具体的なビジネスプランを練っている。会社の生活が第1の人生とすると、タイの生活が第2の人生。第4の人生最後の夢は、先の大戦で亡くなった戦没者を弔うアジア巡礼の旅をすることである。その理由は、「わたしたちの世代が、戦争を直に感じられる最後の世代だからです」という。

インタビューの感想
 Hさんのモットーは、頑張らないことである。タイのゆったりした生活のなかでストレスがないことが、元気の源になっている。「あとで振り返った時、現在の生活が一番幸せと思えるだろう」と実感しているという。
 また、メールマガジンを発信するというユニークな方法で、これまでの交友関係を絶やすことなく交流を継続している。それが滞在中の目的の大きな柱になり、生活にメリハリを与えているようだ。このようなHさんの個性あふれる生活ぶりをみると、本当に「自分らしい人生」を歩んでいるといえるのではないでしょうか。
 条件や環境が整っていたとはいえ、53歳で早期退職してロングステイを実行したHさん。将来にたいする不安や心配などで、ロングステイを実行することは、一般的にはかなり勇気がいることのように思える。しかし、Hさんのアドバイスにもあるように、「やろうという勇気」を持って「一歩前進して行動すること」ができれば、案外難しいことではないのかもしれないと思えた。団塊の世代をはじめこれからの若い世代は、いろいろな価値観や人生観を持った世代である。Hさんのように早期退職してでも、海外でのロングステイを人生の選択肢として選ぶ人たちが、今後増えてくることが予想される。
 これらの意味で、Hさんはまさにタイのロングステイのカリスマなのである。教えを乞いたい方は、好物の辛し明太子を手土産に、吹く風が心地よいバンナーのコンドミニアムを訪ねてください。きっと歓迎してくれます。                                     

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