№65 暁の寺(ワット・アルン)
“暁の寺” いい響きです。昔からタイで一番行ってみたい所でした。
三島由紀夫の小説のモチーフになったり、たびたびTVで紹介されたりしているので、よく知られた有名なお寺です。朝日を受けたその姿が美しいことから、“暁の寺”と名づけられたと聞きます。 「ワット・アルン」は、トンブリ王朝時代のタイ国最高の寺院だったのです。現在のチャクリー王朝の「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)に相当します。
「ワット・アルン」へは、渡し船でチャオプラヤー川を渡って行きます。対岸から朝日を受けたその優美な姿を見ることができます。渡し舟は、2,3分で「ワット・アルン」の船着場に到着です。
市内観光ツアーでは大体朝一番に行くことが多く、まだ暑くなく観光客もまばらな時間帯が、ゆっくりと観光できます。しつこい物売りや記念写真の業者がいないので余計です。タカリや詐欺などの被害も、この周辺には多いので注意しましょう! その意味でも、早朝に訪れるのがよいでしょう。
「ワット・アルン」の仏塔は、チャオプラヤー川岸にそびえ立ち、その高さ75m。その周りに4つの塔が従っています。仏塔の表面は、白を基調にした素地に中国の陶器がモザイクのようにはめ込まれていて、微細な色に彩られています。その陶器は、朝日を反射して微妙に輝いています。また、複雑な面が組み合わせられた外観を見せています。
仏塔を正面からみると、その中段にエラワン象に乗ったインドのヒンドゥー教のシバ神が祀ってあります。その他にもガルーダや悪魔、猿などの装飾がたくさんある。よく見ると仏塔の台座の下には、中国風の石像まであります。
いろいろな宗教が混在しているというのか、特にヒンドゥー教の影響が大きいタイの仏教らしいのですが、それにしても仏教寺院とは思えない造りです。しかし、その御堂には、仏像が安置されていますし、黄色の法衣をまとったお坊さんがいますので、間違いなく仏教寺院です。トンブリ王朝時代には、この御堂の中にエメラルド仏を本尊として祀っていたそうです。
夜にはライトアップされ、対岸から幻想的な姿が浮かび上がっていて、チャオプラヤー川の川面にもゆらゆらと揺れています。
夕日を背にした「ワット・アルン」も美しいと聞きますので、夕焼けがきれいな日に一度行ってみたいものです。


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