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June 28, 2005

№72 マラソンと自己実現 その2

      ワット・アルン
03032410

その2
インタビューの感想
 荒川祥司さんのタイでの生活や人生は、マラソンを中心に回っている。「マラソンは、生きがいそのものです。苦しいトレーニングも楽しみ」という。次の大会に備え、練習の量や計画を考えながら走ることが、楽しみになっている。荒川さんの走ることにたいする真摯な姿勢は、生きることへの情熱を感じさせる。
 そして、走ることが単に個人の趣味にとどまらず、リタイア後はNGO活動をとおして、さらに社会貢献に結びつけようとしている。走ることで「タイロングステイ日本人の会」や「走遊会」などの多くの友人や仲間と交流している。趣味のマラソンが、いろいろな人たちとの交流を促し、交流の輪を広げるなかで、これからの生き方を考え、将来の目標をはっきりと描き出しているのである。
 では、荒川さんを動かしている要因とはどのようなものであろうか、なぜ走ることが、自己実現につながっているのだろうか。
 第一に、走ることで体力を維持し、健康であると実感していることが考えられる。「走ることの魅力は、元気で生きていることを実感できることですね」という。走ることが生きている実感を与え、元気に走れることが生きている証になっているという意味であろう。
 第二に、自分の目標を持ち、それに向かって努力し達成していくことに、満足感や充実感を味わっていることではないだろうか。その目標が大きな心の支えになって、いかに目標を達成するかを楽しみながら、厳しい練習に励み大会に臨んでいる。
 第三に、走ることが、社会貢献につながっていることであろう。走ることが趣味に終わらずに、社会貢献に結びつけ、そこにリタイア後の生き方を見出そうとしている。社会貢献が自己実現の方法のひとつになっているのである。
 これらいくつかの要因が、荒川さんの生き方を特徴づけている。自分の目標を立て、その目標に向かって努力し達成していく過程に、人生や生活の充実感を味わっているのである。

自己実現の“場”の創出
 荒川さんの事例から、ロングステイが持つ機能について考察したい。
 荒井さんは、「マラソンは生きがいそのもの」という。走ることで体力を維持し、健康であることを実感している。そして、マラソン大会の出場や自己記録の更新など、自分なりの目標を持ち、その目標に向かって努力し、達成することに、満足感や充実感を味わっているのである。
 走る趣味をとおして「タイロングステイ日本人の会」や「走遊会」など多くの友人と交流を深めている。荒川さんをはじめ在タイの名古屋大学のOBが集まって、定期的に九州大学とのOB対抗戦を行っている。また、走る仲間が集まりバンコク市内でマラソン大会を開催したり、海外の大会に一緒に参加したりしている。マラソン大会をきっかけにした出会いを大切にし、交流を深めていることがわかる。
 このような交流の輪を広げるとともに、リタイア後NGO活動に参加することによって、社会貢献に結びつけようとしている。これからの生き方や将来の目標についての設計図をはっきりと描いているのである。
 バンコクでの長期滞在が、走ることを媒体にして、自己実現の“場”を作り、提供しているのではないだろうか。ロングステイが、個人の自己実現を支援する場になっていて、次のステップとして、NGO活動をとおした社会貢献につながっているといえよう。個人と社会とを結ぶパイプとなって活動することが、荒川さんの人生のさらなる目標である。

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