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June 30, 2005

№74 タイ人気質“マイペンライ”

    午前中の王宮
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 わたしは、日本人シニアのロングステイ取材を中心にバンコクに滞在するため、タイ人と密接にコミュニケーションする機会は少ないのです。一般的な観光客と大して相違はありません。しかし、日本人シニアをインタビューする時に、たびたび耳にする言葉が「マイペンライ」です。タイ語を5つしか知らないわたしが、覚えている言葉のひとつでもあります。

 「マイペンライ」とは、 「気にしない」「大丈夫」「どうにかなる、なるようになる」という意味で、「ケ・セラ・セラ」に近い意味ではないかと思います。そして、最もタイ人気質を表わしていて、日本人気質との差異を一番感じる言葉なのかもしれません。 
 ガイドブックの「地球の歩き方」によると、自分に非があってもなくても使える便利な言葉であり、しかも都合が悪い時はいつでもこれで済まされてしまうので、外国人には評判が悪いと解説されています。この外国人とは、とりわけ日本人を指しているのではないかと思えるほど、特に駐在経験がある日本人シニアの方から、多く聞かされたような気がします。
 日本人の感覚で仕事をしていると、この「マイペンライ」で済まさせられることによく遭遇するのでしょう。その結果、いらいらしたり、半ばあきらめたりしながら、次第に「マイペンライ」の本当の意味が飲み込めて身に染みてくるらしいのです。
 
 先人は「郷に入れば郷に従え」といいます。少々強調した言い方ですが、「マイペンライ」の本当の意味が理解できた時に、真のロングステイヤーになれるのかもしれません。タイ人の「マイペンライ」な態度に出会った時は、 「江南の橘、江北の枳(カラタチ)となる」という中国の故事に倣い、自分も念仏のように「マイペンライ、マイペンライ」と唱えて、タイの習慣や環境に適応するといいのではないでしょうか。

 もしかすると「マイペンライ」が、自然と理解できるかどうかが、タイという国を気に入るか、馴染めるかのキーワードのひとつかもしれないと思うのですが・・・

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June 29, 2005

№73 魅力的なタイシルク

バンコク市内にあるジム・トンプソンの家
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 タイシルクは、タイの伝統的な製品であり、魅力的なものです。タイシルクを世界的に有名にしたのが、アメリカ人のジム・トンプソンです。彼は、タイの素朴な家内製品であったものを洗練されたエスニックな商品として、母国へ紹介し注目を浴びたのです。
 ジム・トンプソンは、現在のCIAに所属する軍人でしたが、タイシルクに目をつけ、ビジネスとして成功を収めたのです。現在でもタイシルクといえば、ジム・トンプソンというくらいの地位を確保しています。しかし、彼はマレーシアのキャメロン・ハイランドに滞在中、行方不明になり謎の失踪を遂げています。ミステリアスな話ですね。

 タイシルクは、タイのショッピングの大きな楽しみでもあります。ジム・トンプソンのような高級品からナイトマーケットや夜店で売っている手頃なもの(中には粗悪品も)まで、多種多様です。値段もピンからキリまであって、ネクタイ、スカーフ、服やドレスの生地、クッションカバー、ポーチなどの小物からバックに至るまで、多くのアイテムが揃っています。
 ジム・トンプソンが高級店といっても、ルイ・ヴィトンやエルメスのように高額でなく、求めやすい価格で販売されています。ネクタイやスカーフは1000バーツ(3000円)前後から、3000バーツくらいでお洒落なバッグを求めることができます。鮮やかな花柄や定番の象のデザインは、タイらしくオリジナリティーがあって素敵なものです。お土産としてもたいへん喜ばれることでしょう。

 一方、ナイトマーケットやお土産店などでは、手頃なシルク製品があふれています。最近では、高級店よりもナイトマーケットを廻って“掘り出し物”を探すことが多くなりました。安くて気に入ったものを探す楽しみが、あるのかもしれません。特にネクタイは、500円前後で買えるので何本か買って帰ります。安いので汚れたりするのを気にせずに締めることができます。定番の象のプリントが入った物から好きな柄を選んでいます。
 もうひとつは、クッションカバーを自宅用、お土産用として買います。いろいろな色合い、デザインがあるので、きっと気に入ったものが見つかるでしょう。
 好みの商品が置いてあるお店を探すのもショッピングの醍醐味かもしれません。普段、買い物が嫌いなわたしにもそう思えます。
 

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June 28, 2005

№72 マラソンと自己実現 その2

      ワット・アルン
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その2
インタビューの感想
 荒川祥司さんのタイでの生活や人生は、マラソンを中心に回っている。「マラソンは、生きがいそのものです。苦しいトレーニングも楽しみ」という。次の大会に備え、練習の量や計画を考えながら走ることが、楽しみになっている。荒川さんの走ることにたいする真摯な姿勢は、生きることへの情熱を感じさせる。
 そして、走ることが単に個人の趣味にとどまらず、リタイア後はNGO活動をとおして、さらに社会貢献に結びつけようとしている。走ることで「タイロングステイ日本人の会」や「走遊会」などの多くの友人や仲間と交流している。趣味のマラソンが、いろいろな人たちとの交流を促し、交流の輪を広げるなかで、これからの生き方を考え、将来の目標をはっきりと描き出しているのである。
 では、荒川さんを動かしている要因とはどのようなものであろうか、なぜ走ることが、自己実現につながっているのだろうか。
 第一に、走ることで体力を維持し、健康であると実感していることが考えられる。「走ることの魅力は、元気で生きていることを実感できることですね」という。走ることが生きている実感を与え、元気に走れることが生きている証になっているという意味であろう。
 第二に、自分の目標を持ち、それに向かって努力し達成していくことに、満足感や充実感を味わっていることではないだろうか。その目標が大きな心の支えになって、いかに目標を達成するかを楽しみながら、厳しい練習に励み大会に臨んでいる。
 第三に、走ることが、社会貢献につながっていることであろう。走ることが趣味に終わらずに、社会貢献に結びつけ、そこにリタイア後の生き方を見出そうとしている。社会貢献が自己実現の方法のひとつになっているのである。
 これらいくつかの要因が、荒川さんの生き方を特徴づけている。自分の目標を立て、その目標に向かって努力し達成していく過程に、人生や生活の充実感を味わっているのである。

自己実現の“場”の創出
 荒川さんの事例から、ロングステイが持つ機能について考察したい。
 荒井さんは、「マラソンは生きがいそのもの」という。走ることで体力を維持し、健康であることを実感している。そして、マラソン大会の出場や自己記録の更新など、自分なりの目標を持ち、その目標に向かって努力し、達成することに、満足感や充実感を味わっているのである。
 走る趣味をとおして「タイロングステイ日本人の会」や「走遊会」など多くの友人と交流を深めている。荒川さんをはじめ在タイの名古屋大学のOBが集まって、定期的に九州大学とのOB対抗戦を行っている。また、走る仲間が集まりバンコク市内でマラソン大会を開催したり、海外の大会に一緒に参加したりしている。マラソン大会をきっかけにした出会いを大切にし、交流を深めていることがわかる。
 このような交流の輪を広げるとともに、リタイア後NGO活動に参加することによって、社会貢献に結びつけようとしている。これからの生き方や将来の目標についての設計図をはっきりと描いているのである。
 バンコクでの長期滞在が、走ることを媒体にして、自己実現の“場”を作り、提供しているのではないだろうか。ロングステイが、個人の自己実現を支援する場になっていて、次のステップとして、NGO活動をとおした社会貢献につながっているといえよう。個人と社会とを結ぶパイプとなって活動することが、荒川さんの人生のさらなる目標である。

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June 27, 2005

№71 マラソンと自己実現

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 荒川祥司さん(67歳)は、電気器具関係の日系企業の社長を務めている。タイに来る前に、日本で中小企業診断士として活躍していたが、現地法人の経営立て直しのため転勤してきた。バンコクでの滞在期間は、2005年で通算13年目を迎えている。
 現在、バンコク市内のサービス・アパートメントで、単身生活を送っている。日本では奥さんと母親が同居しているが、すでに子どもは独立している。近いうちに会社生活から退く考えである。

ロングステイとマラソン 仕事以外のプライベートの時間は、シニアのロングステイヤーの団体である「タイロングステイ日本人の会」で交流の輪を広げるとともに、マラソン大会出場をめざして趣味のジョギングに汗を流している。
 「走遊会」というサークルに参加していて、「日本人の会」の友人をはじめジョギング仲間と、毎日一緒に走ることが日課になっているという。滞在しているサービス・アパートメントの周辺は緑が多くて走りやすく、市内では大きな公園のルンピニ公園まで行って、涼しい早朝のうちに練習している。時にはメンバーとBTSの全線(47km)を6時間半かけて走ったり、タイ国内の各地で開催される市民マラソンに参加したりしている。練習や大会で顔を会わせ、顔見知りになることで仲間が増えていく。日本にいる友人も含めて、Eメールでマラソン大会の情報交換や近況報告の連絡を取り合っていて、仲間同士で励まし合うこともあるそうである。
 また、日本人のバンコク在住の60歳以上でつくる「敬老会」というサークルにも入会して、会員同士の親交を温めている。こうして長い単身生活でも孤立せずに、趣味をとおして多くの友人と交流し、健康的な生活を送っている。
 “走る”きっかけは、47歳の時、趣味で始めたという。50歳になって、その区切りとして「ホノルルマラソンを走ろう」という目標を立てて実行した。その後、節目ごとに目標を立てて、年に3~4回フルマラソンを走っている。タイ国内の大会だけでなく、海外のマラソン大会(ホノルル、ボストン、ゴールドコースト、ベルリン、ロンドンなど)にも毎年1回、出場している。ちなみに、ベストタイムは、3時間42分ということである。
 自分の年齢を考えながら、あと何回フルマラソンを走れるだろうかと思う。現在、フルマラソンの大会出場回数は29回を数え、50回まで出場することを目標にしている。70歳になった時、どこの大会で走り、どのくらいのタイムで走れるのか、年齢ごとの楽しみがあり、その目標が大きな心の支えになっているという。

走ることを活かしたボランティア
 リタイアの時期は、自分で決められるのだが、会社の後任者がいないのではっきりしていない。また、日本にいる母親が健在なので、単身赴任を終えて日本に帰国するのか、冬の寒い期間だけでもバンコクでロングステイをするのか、それぞれ選択肢のひとつであるが、今のところ決めていない。
 しかし、将来の人生計画は明確で、これから色づけをするだけという。それは、リタイア後は、趣味の走ることをエンジョイしてマラソンに専念することである。具体的には、引き続きマラソン大会に出場するとともに、スポーツNGOの「ハート・オブ・ゴールド」に参加して、走ることと団体の運営に携わることで社会にお返しをしたい。
 「ハート・オブ・ゴールド」は、会長がマラソンランナーの有森裕子さんで、日本の医療関係団体が協賛しているNGOである。毎年12月、カンボジア・アンコールワットのマラソン大会を開催している。これまでに6回の大会を開催し、カンボジアの対人地雷のキャンペーンを行っている。マラソン大会の収益金などからキャンペーンの基金を拠出したり、地雷で義足が必要になった人たちを励ましたり支援活動を続けている。
 荒川さんは、「スポーツNGOを受け皿として、個人と社会とを結ぶパイプ役となって活動することが夢です」という。そのために、一緒に走っている仲間や、マラソン大会への出場をきっかけにした出会いを大切にし、個人的なつきあいを続けている。「走る」趣味をとおして、いろいろな人たちとの交流や仲間づくりの役に立ちたいと考えている。

 なお、このインタビューは、2003年3月に行ったものである。

次回につづく

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June 26, 2005

№70 日本の食材が揃う

 ロングステイとは、 “生活すること”が基本と考えます。そうすると、サービス・アパートメントでの掃除を除けば、自炊と洗濯は自分ですることが、原則といえるでしょう。
 そこで、毎日の食事をどうするかということが、一番大きな問題になるます。バンコクでの外食費は日本に比べると安いので、外で食べる機会が多いでしょう。しかし、毎日タイ料理中心の外食という訳にはいきません。日本の自宅のように「朝食はご飯と味噌汁」と日本食を食べたい思うのが人情です。自炊した場合、日本の食材が手に入るのか心配される方も多いと思います。

     フジスーパー
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 日本の食材は、エンポリウムのスーパーなど市内の大きなスーパーにも置いてあります。しかし、一番品揃えがいいのが、 「フジスーパー」(1号店はスクムビット・ソイ33)でしょう。 
 スクムビット地区は、日本人駐在員の家族が多く住むエリアです。「フジスーパー」は、その日本人たちの御用達のスーパーともいえるでしょう。その周辺には、日本食レストラン、パン屋さんなど日本人向けにお店が数多く集まっています。
 「フジスーパー」の商品アイテムは、日本で売っている日本食の食材をほとんど揃えています。タイ国内で生産された豆腐や納豆などは、リーズナブルな価格ですが、醤油やインスタント食品など日本から輸入された食材については、日本よりも割高になっています。約2倍くらいでしょうか。でも味噌、醤油はそんなに多く消費しないので、あまり気にならないのではないでしょうか。それ以上に、タイ国内産の豆腐、納豆など多く消費する食材が、割安な価格という方が助かりますよね。
 お米もあります。タイ米は、5キロ、130から160バーツ(400~500円)です。いつかの米不足の時のように、「タイ米はちょっと」いう方は、安心してください。日本米もあります。タイ国内で日本米が作られているのです。 2004年7月の調査では、標準的な日本米が、248~269バーツ(5キロ、約800円)、「秋田小町」270バーツ(5キロ、約800円)、「ひとめぼれ」350バーツ(5キロ、約1000円)、一番高い「こしひかり」が375バーツ(5キロ、約1100円)と日本の半額から3分の1程度の価格です。味は、日本国内で食べるお米と遜色ないそうです。これでも「フジスーパー」は割高な方で、バンコク市内に多くある「カルフール」や「ジャスコ」では、もっと安く買えるとのことです。
 これ以外にも、お刺身、御寿司をはじめ、日本風の弁当やお惣菜もありますので、単身の方にも便利です。また、日本酒や焼酎も割高(これも日本の2倍以上)ですが、置いてあります。詳しい価格は調べていませんが、タイはビールは安いものの、その他のお酒は一般的に高いようです。

 価格は別にして、このように日本の食材は、全部揃うと言っても過言ではありません。ロングステイヤーにとって「フジスーパー」は、心強い味方といえるでしょう。

(参考)タイ大手ローカルスーパー調べ

(記載例) アイテム 内容        価格(バーツ)
    ・食パン半斤 ファームハウス漂白 15
    ・大豆サラダ油  クック        36 
    ・しょうゆ キッコーマン       125
    ・豚肉スライス 400g        68
    ・鶏ムネ肉 1パック        15
    ・卵 10ヶ 市場価格     30~45
    ・牛乳 CP明治 830ml     27
      ・豆腐 きぬ、もめん     15
    ・キャベツ 1kg        11
    ・にんじん 1kg        18
    ・ポッカ ウーロン茶 ペットボトル1.5 49~60

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June 25, 2005

№69 男性もエステへ

  ライトアップされたワット・ポー
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 男性もエステ? と思われるでしょうが、これがなかなかのお薦めなのです。

 バンコクには、「マンダラ・スパ」や「クラランス」といった高級エステティックやスパが数多くあり、サービス内容は日本とほぼ同じレベルで、なおかつ安い料金で利用することができます。フリーペーパーやウェンディーツアーやパンダバスのパンフを見ると、お得な情報や割引料金のツアーが載っていますので、希望のお店、内容、料金を選ばれるとよいでしょう。
 フェイシャル、ボディーマッサージ、フットマッサージ、アロママッサージなどのコースがあり、料金はコースによって1000バーツ(3000円)から5000バーツ(15000円)くらいまであります。人気店が多いので、必ず予約を入れて行きましょう。

 日本のエステは、女性専用で男性には無縁のところですが、バンコクでは男性も利用できるエステがあります。これは一度経験してみようと、勇気を出して行ってみることにしました。
 わたしが行ったのは、スクムビットのソイ24の「アジア・ハーブ・アソシエーション」です。BTSプロンポン駅から歩いて5分くらいで、アリストンホテルのすぐ近くにあります。お試しということもあって、お手頃の料金のお店を選びました。日本人のスタッフがいて、日本語で予約ができるので安心です。
 
 予約した時間に行き、ちょっとドキドキしながらコースとタイのハーブ・エッセンスを中心とした好みのアロマオイルを選びます。全身のアロママッサージの2時間コースを選びました。料金は1000バーツ位だったと思います。
 受付のきれいなお姉さんに案内された半個室のマッサージ室で、服を脱ぎ全裸(もちろんバスタオルを腰に巻いて)になってマッサージ嬢をしばし待ちます。まもなくマッサージ嬢が現れ、アロママッサージの開始です。まず、背中にたっぷりのアロマオイルを塗って、ゆっくりとマッサージをしていきます。
 アロマオイルの良い香りが鼻腔をくすぐり、心地よい微妙なマッサージの感触が、入り混じって心も体もリラックスし始めます。まもなく、意識と無意識の境界線が分からなくなり、いつの間にか夢の世界へ落ちていきます。アロマオイルが塗られた全身の感覚は、タイ式マッサージとも違うものです。アロマオイルが、その感覚を一層微妙なものにしているのでしょう。
 夢心地の2時間が、あっという間に過ぎていきます。マッサージが終わると、シャワーでオイルを落としてさっぱりします。心身ともにリフレッシュしてお店を後にしますが、非現実の世界から現実社会のバンコクの喧騒に引き戻されるちょっとしたギャップを感じます。 

 全裸になるので、最初はちょっと恥ずかしいですが、エステもなかなかよい経験です。男性も勇気を出して、是非!

「アジア・ハーブ・アソシエーション」
・住所:33/1, Soi 24, Sukhumvit Rd., Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110
・電話:66-02-260-8864
・ファックス:66-02-661-0035

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June 24, 2005

№68 ミュージックCDは割安

ルンピニ・ナイトバザールのライブショー
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 わたしのタイ行きの楽しみのひとつは、音楽CDをおみやげに買ってくることです。音楽CDは、約400バーツ(約1200円)で買うことができます。日本ではアルバムCDは、2500円から3000円くらいしますから、日本の約40%で買えることになります。

 エンポリウム、サヤーム・センター、ワールド・トレード・センターなどには大きなCDショップがあります。多くのジャンルのCDが揃っています。洋楽はもちろんのこと、J-POP(邦楽)、地元タイの音楽、K-POP(韓国)、アジア各国の音楽といかにもタイを感じさせます。もちろん視聴もできます。洋楽は日本のCDショップと同じくらい豊富なので、古いナンバーから新譜まで好きなCDが簡単に見つかるでしょう。
 J-POPは、それほど多くのアイテムはありません。タイでも人気がある、売れるミュージシャン中心なのでしょう。宇多田ヒカル、中嶋美嘉、ケミストリー、平井堅などは新譜まであります。また翼&タッキーは、タイでは人気があるそうです。しかし、スマップ、サザン・オールスターズなどのCDは、見たことがありません。そうかと思うと松田聖子や酒井典子の10年以上前のCDが、一緒に並んでいたりします(笑い)。
 日本で人気がある、売れているからといって、必ずしもバンコクでも売っているとは限らないのです。ですからおみやげ用には、あらかじめ好きなアルバム名を数種類メモして行くことを勧めます。バンコクでは売っていないことが多いからです。アーティストにもよりますが、買いたいCDの約50%見つかればラッキーというところでしょうか。こうして10枚くらいのCDを買って帰ることになります。
 他にも世界各国のCDが、特にアジア系のCDが揃っていますので、ディープなアルバムを探してみるのも面白いかもしれませんね。

 一方、パンティープ・プラザやナイトマーケットでは、違法コピーの海賊版CDが堂々と売られています。コピー天国のタイでは、一般的な光景です。どれも100バーツ(約300円)です。そのジャケットは、カラーコピーしたものです。タイのミュージシャンや洋楽がほとんどで、J-POPは売っていません。やはりJ-POPは、タイではマイナーなんですね。海賊版はこれまで買ったことがないのですが、ブランド物のコピーのバックと同じで、帰国時に没収されるかもしれませんね。

 買い物やおみやげのアイテムにミュージックCDを加えてみてはいかがでしょう。

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June 23, 2005

№67 介護とタイ・日本の関係

     水上マーケット
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  「介護の仕事 担うのはだれ」という記事が、朝日新聞に載った(2005.5.22)。日本の人口は2006年をピークに減少し始める。少子高齢化によって、年金や介護、医療の負担や給付に影響が出ることになる。それだけでなく、食事や入浴など要介護者への介護の担い手が減る可能性を示唆している。
 介護を担うことができる15歳以上の労働者人口は、2025年には6300万人で、現在から300万人も減るのである。職を探す人が有利な「売り手市場」になり、労働条件が悪い訪問介護のパートのなり手は思うように増えないと予想されるという。試算によると、2025年必要とされるホームヘルパーをパートで確保しようとすると、12万人のパートが不足することになる。

  “ではどうするのか”という方策がいくつか語られているが、そのひとつの選択肢として、 「外国人労働者の受け入れ」の議論が浮上してくる。
 現在、日本とタイの2カ国間において、FTA(自由貿易協定)の交渉が行われていて、米や農産物など、交渉が難航している部分もあるものの、合意への最終段階を迎えているようである。これまでに日本がFTA協定を結んでいる国は、シンガポール、メキシコ、フィリピンの3カ国で、つい先日はマレーシアとの合意が報じられていた。
 その内、フィリピンとの合意内容には、看護師や介護福祉士の日本への受け入れが含まれている。欧米のほか、台湾、シンガポール、香港などでも介護の分野の外国人労働者の受け入れが進んでいる。台湾では、13万人近くの外国人が介護の仕事に就いているという。
 タイとのFTA交渉でも、当然タイ人労働者の受け入れの問題が、交渉のテーブルの乗っているのである。「外国人労働者の受け入れ」には、日本人の仕事が奪われたりするのではないかという慎重論もあるが、フィリピンに次いで介護福祉士の受け入れが、早晩合意されることになるだろう。

  バムルンラート病院のリハビリ室
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 同じ仏教国で敬老の気持ちがあり、ホスピタリティーの高いタイ人の介護士が、食事や入浴など日本の高齢者の生活を支援する日もそう遠いことではないと思われる。20年後、タイ、フィリピンはじめアジアの国々から多くの介護士が、日本で活躍していることであろう。
 将来わたしの面倒を見てくれる介護士は、タイの人たちかもしれないと思うと、より親近感が湧いてくるのである。
 

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June 22, 2005

№66 タイでフラメンコ 

    松本卓雄氏
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 タイでフラメンコができる、それも日本人の方が指導してくれるとしたら、いかがでしょうか?
 暑いタイとフラメンコは、すぐに結びつきませんが、バンコクでフラメンコが習えるのです。フラメンコギターの名手である松本卓雄氏が、BTSオンヌット駅の近くで「松本卓雄フラメンコ教室」を主宰していらっしゃいます。
 
 松本氏は、このブログで紹介したMさんの長男である。Mさんのインタビューがご縁で、知り合うことになりました。03年当時は、大阪を拠点に国内外でのフラメンコ公演に伴奏者の一員として参加されていて、この世界では有名な方です。Mさん親子が、バンコクでロングステイを始めたのをきっかけに、松本氏もバンコクでの本格的なロングステイをスタートすることになる。
 松本氏の第一印象は、 “謎のアジア人”つまり国籍不明の方というものでした。紹介してくれたロングステイコンサルティング社の佐藤氏によると、松本氏は、海外から帰国するたびに、必ずと言っていいほど入管の係官に呼び止められ、手荷物の検査それも別室で、隅々まで検査を受けるそうである。その風貌と態度などから、“麻薬の密売人”と疑われるそうである。松本氏には失礼ながら、なるほどと納得した次第です。
 仕事柄、鼻ヒゲを蓄えられていたのですが、その原因が鼻ヒゲにあるのではということで、きれいさっっぱり、ヒゲを剃り落としたところ、それ以来入管で呼び止められることはなくなったそうです。めでたし、めでたし。

 フラメンコ教室には、日本人をはじめタイ人の学生や社会人の生徒が通ってきます。30数名の生徒が教室に登録していて、約10名が毎週1回教室にやってくる。初級コースは、週1回・2時間のレッスンで、1ヶ月 2,800バーツ(約8400円)。午前、午後、夜の希望の時間で、月、火、金のどの曜日でもOKだそうです。
 無料の体験レッスンがあるそうなので、運動できる服装と中ヒールの靴を用意されて、1度行かれてみてはいかがでしょう。松本氏が苦心して作成した踊りの手順で、フラメンコがあなたのものになるそうです! 
 地元のフリーパーパーDACOに広告を載せてから生徒が集まるようになり、教室の運営も順調なので、このままバンコクに滞在する予定とのこと。

   ミスチャイニーズのNATAさん
Nata

 2004年7月、フラメンコ教室を見学させていただく機会がありました。無理をお願いして、松本氏のギター演奏で、生徒のJUBさん(今ではフラメンコを教える松本氏の片腕)に2曲踊ってもらいました。ライブのフラメンコは、はじめての経験。フラメンコはなかなか迫力があり、松本氏のギターも素晴らしい演奏でした。
 生徒さんには、タイダンスの名手でTVタレントのLalinさん、トップモデルのPANEさんとタイ国内のミスチャイニーズのNATAさん、有名病院の女医さん、日航スチュワーデス、タイの東大といわれるチュラロンコン大生など、多彩な生徒さんたちです。こんなにきれいな生徒さんならば、わたしも一緒にレッスンを受けたいものです。
 それはさておき、バンコクでの滞在中に、フラメンコを踊れるようになれたら、素敵だと思いませんか?

   松本氏と生徒のJUBさん
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 最後に松本氏のHPにある、みなさんへのメッセージを紹介させていただきます。
「人生はむなしい、むなしいが故にすばらしい」とは吉田兼好の言を待つまでもありません。人生のうま酒、それはフラメンコ!タイでフラメンコに酔いしれましょう!
 小生にはフラメンコの奥義、Duendeドゥエンデ(魔性)とは一体何者であるか全くわかっておりません。ただ言えることは、フラメンコの情熱と哀愁、愛憎、人生の喜怒哀楽のエッセンスに身を浸すことによって、この世のうさが忘却の彼方に消え去る、Catarsisカタルシス(浄化作用)、要するにスカッとする、こんなところにフラメンコのどつぼにはまる所以があるのかな、と思う次第です。

(連絡先)
1 Sukhumvit,soi35,Klongton-nua Wattana,Bangkok 10110
Tel:02-260-8265 Fax:02-260-7515
http://www.flamenco.co.th/
Eメール:chihro@anet.net.th

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June 21, 2005

№65 暁の寺(ワット・アルン) 

正面から 塔の中ほどにシバ神が見える
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 “暁の寺” いい響きです。昔からタイで一番行ってみたい所でした。

 三島由紀夫の小説のモチーフになったり、たびたびTVで紹介されたりしているので、よく知られた有名なお寺です。朝日を受けたその姿が美しいことから、“暁の寺”と名づけられたと聞きます。 「ワット・アルン」は、トンブリ王朝時代のタイ国最高の寺院だったのです。現在のチャクリー王朝の「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)に相当します。
 「ワット・アルン」へは、渡し船でチャオプラヤー川を渡って行きます。対岸から朝日を受けたその優美な姿を見ることができます。渡し舟は、2,3分で「ワット・アルン」の船着場に到着です。
 市内観光ツアーでは大体朝一番に行くことが多く、まだ暑くなく観光客もまばらな時間帯が、ゆっくりと観光できます。しつこい物売りや記念写真の業者がいないので余計です。タカリや詐欺などの被害も、この周辺には多いので注意しましょう! その意味でも、早朝に訪れるのがよいでしょう。
 
 「ワット・アルン」の仏塔は、チャオプラヤー川岸にそびえ立ち、その高さ75m。その周りに4つの塔が従っています。仏塔の表面は、白を基調にした素地に中国の陶器がモザイクのようにはめ込まれていて、微細な色に彩られています。その陶器は、朝日を反射して微妙に輝いています。また、複雑な面が組み合わせられた外観を見せています。
 仏塔を正面からみると、その中段にエラワン象に乗ったインドのヒンドゥー教のシバ神が祀ってあります。その他にもガルーダや悪魔、猿などの装飾がたくさんある。よく見ると仏塔の台座の下には、中国風の石像まであります。
 いろいろな宗教が混在しているというのか、特にヒンドゥー教の影響が大きいタイの仏教らしいのですが、それにしても仏教寺院とは思えない造りです。しかし、その御堂には、仏像が安置されていますし、黄色の法衣をまとったお坊さんがいますので、間違いなく仏教寺院です。トンブリ王朝時代には、この御堂の中にエメラルド仏を本尊として祀っていたそうです。

 ライプアップされたワット・アルン
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 夜にはライトアップされ、対岸から幻想的な姿が浮かび上がっていて、チャオプラヤー川の川面にもゆらゆらと揺れています。
 夕日を背にした「ワット・アルン」も美しいと聞きますので、夕焼けがきれいな日に一度行ってみたいものです。

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June 20, 2005

№64 パソコンは必需品

  ウィークエンドマーケットにて
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 タイでロングステイをする場合、日本の情報収集や連絡をどのようにするかという問題があります。ひとつには、NHKの衛星放送や新聞から最新の情報が得られます。
 もうひとつは、パソコンを使ってインターネットから、いろいろな情報やニュースを入手できます。また、Eメールを使って日本の家族や友人との連絡できます。さらに、最近では、パソコンを使ったインターネット無料電話(スカイプ)まで登場しています。
 
 もちろん、これまでのように、はがき、手紙の航空郵便、NTTコミュニケーションなど通信会社を通した国際電話もあります。しかし、航空郵便でも4,5日掛かりますし、国際電話は、情報が最新ではないかもしれませんが、日本までの1分間あたり、40バーツ(120円)も掛かってしまいます。ヤフーなどのADSL契約によるIP電話ですと、1分間あたり48円で済みます。アメリカへは、なんと2.5円です!(もうすぐ若干値上がりするようですが)。とても国際電話を使う気になれませんね。ただし、IP電話は、日本から海外への通話に限られます。つまり、IP電話は、一方通行でタイからは利用できません。
 直接、会話しなくてもよくて通常の連絡であれば、Eメールが便利です。日本国内同士でも、Eメールは一般化していますが、海外との連絡手段としては、一層役立ちます。わたしもタイ在住の方やロングステイ中の方への連絡は、すべてEメールです。パソコンを使わない方には、はがきをエアメールで出しますが、時間がかかる上に意思確認もなかなかできません。

 パソコンは、日本からノートパソコンを持参するのもよいでしょう。しかし、バンコク市内にはたくさんにインターネットカフェがあり、1分間1バーツ(3円)で利用できますので、自分のパソコンを持っていかなくても大丈夫です。
 インターネットカフェに行けば、手軽にインターネットやEメールができるのです。さらに、最近一般的になったメモリースティックにいろいろな資料やデータを入れて、バンコクのインターネットカフェのパソコンで開いて、仕事をしたり、資料をつくったりもできます。インターネットカフェでEメールをする場合、ホットメールのメールアドレスを取得して、このアドレスを使うと良いでしょう。簡単に取得できますし、無料で利用できます。
 また、普段使っているアドレスも、プロバイダーが提供するウェブ・メールを使えば、いつものように使えます。

 最初は、戸惑うこともありますが、すぐに慣れます。たとえば、キーボードが日本版でなく英語版が多く、中にはハングル文字のものまであります。また、「変換」キーがないので焦りましたが、スペースキーを押せば漢字に変換できます。分からないときはスタッフに聞くと何とかなります。使えるようになれば、リアルタイムで日本のニュースを知ったり、家族や友人との連絡もすぐにできるのです。
 
 ロングステイをしたいと考えているシニアの方、是非インターネットとEメールを使えるようになりましょう。それ以外の難しいパソコンの機能までとは言いません。

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June 19, 2005

№63 ルンピニのナイトマーケット

シーフード屋台、甲かにが並んでいる
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 地下鉄ルンピニ駅を降りると、そこが「ルンピニのナイトマーケット」です。比較的新しくできた公設のマーケットです。近くには、タイ式ボクシング(ムエタイ)のスタジアムやタイの人形劇のシアターもあります。PM3頃から深夜までオープンしていますが、やはり日が暮れてから行ったほうが、ナイトマーケットらしく雰囲気が盛り上がります。

 まず、ナイトマーケットの入り口の左手にフードコート(屋台街)があって、ここで腹ごしらえです。最初にクーポン券(食券)を買います。ひとり200バーツ(約600円)もあれば十分です。たくさんある屋台の中で、好きな屋台で料理を注文して、料理を中央のテーブルへ運び、そこで食べます。人気のタイ料理の屋台で、シーフードと野菜の炒め物とカオ・パッ・クン(えびチャーハン)を注文し、それにハイネケンビールの大瓶で、150バーツ(450円)くらいでしょうか。時間によっては、ステージでライブの音楽をやっています。

 お腹が一杯になったところで、マーケットの中を探検です。いろいろな店があります。民芸品や香料、お香などの雑貨、タイシルクの製品、衣服、海賊版のCDやDVDなどを売る小さな店が、幾筋かの通路の両側にずらりと並んでいます。数百店もあるでしょうか。見て歩くだけで面白いです。また、広い敷地なので、どこまでがナイトマーケットなのか分かりません。目当てのものを探したり、掘り出し物が見つかるかもしれません。
 わたしは、ここでタイシルクのネクタイ、アロマオイルやお香のセットをお土産に買います。最初に買いたい物の予算を決めておいて、気に入った商品が見つかったら、お店のの人と値段の交渉をします。
 だいたい安めの値段なのですが、言い値の5、6割くらいにまけるように言います。すると店主がいくらと言いますので、自分の予算まで下がったら、交渉成立です。1個ではなく何個か買うと値引きしてもらい易いです。あまり粘り過ぎたりせずに、短い時間でさっと交渉した方が、うまくいくような気がします。自分の予算まで下がらない時は、さっさとあきらめて、他の店を当たったほうがいいでしょう。同じような店がたくさんあるのですから、気に入る商品がきっと見つかります。

 こうして、すぐ1時間ほど時間が経ってしまいます。これがナイトマーケットの楽しさでしょうか。夕食後のそぞろ歩きに、最適といえるでしょう。

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June 18, 2005

№62 素敵なシニアカップル その2

今後のロングステイの予定
 NZ(ニュージーランド)とタイで、それぞれ半年ずつロングステイすることが、理想的と考えている。日本には確定申告のために、年度末に1週間くらい帰国する程度になろう。
 「NZでは語学学校で日本語を(有料)、タイではボランティアでやりたい。」また、「タイでは、音楽をとおした国際交流、ジャズミュージシャンの交流ができたら素敵なことである。そのような交流の機会やチャンスがあったらいいですね」と、Hさんは非常に生き生きとした表情を浮かべられた。
 お話しの最後に、NZやタイという新しい環境で、 「自分たちの新しい人生を再構築したい」というHさんの言葉が、非常に印象的であった。


インタビューの感想
 韓国くらいしか海外旅行の経験がないYさんが、なぜロングステイを実行したのだろうか? 「子どもさんたちが反対しませんでしたか」という問いに対しては、「ロングステイをすると決めてから、話しましたから」という答えが返ってきた。このインタビューは、ほとんどHさんひとりから伺ったものであり、Yさんは正式な夫婦ではないという遠慮からか、取材の最後に挨拶したくらいである。
 Yさんは、典型的な日本女性といった控えめな印象の方である。今回の取材では、Yさんがロングステイを実行した詳しい理由は、聞けずじまいのままである。その理由は、事実婚という形で、高齢期の男女が、日本の地域社会で同居生活を継続することに抵抗があったのではないだろうか。
 親族や近隣など周囲の目を気にしたり、気を遣ったりするよりも、日本から離れた海外の生活環境の方が、心安らかに自分たちの生活ができると考えられたのではないだろうか。「自分たちの新しい人生を再構築したい」という言葉が、そう物語っているように思われた。もしそうだとしたら、シニアの再婚というライフステージで、ロングステイを人生の選択肢として選んだ新しい事例といえるでしょう。

 また、Hさんには国際交流やボランティアへの意欲があった。地元との交流やボランティアの紹介システム・プログラムがあれば、ロングステイの目的や生きがい支援になるものと考えられる。この点で、定年後の男性の経験や技術を活かすロングステイ・プログラムがないため、その必要性が強く実感された。この問題については、ロングステイの大きな課題である。

 なお、お二人は、現在チェンマイをタイの生活拠点として、NZのロトルアと交互にロングステイをしていらっしゃいます。

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June 17, 2005

№61 素敵なシニアカップル

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 2004年7月バンコクで、HさんとYさんのシニアカップルにお会いした。
 Hさん(70歳)は、1975年から25年間、福岡でジャズクラブを経営していたジャズミュージシャン(ビブラフォン奏者)である。40代のひとり息子さんがいる。Yさん(64歳)は、福岡県出身で3人の子どもと10人の孫がいる。ふたりとも配偶者と死別していて、2年前に知り合い現在一緒に生活している。
 NZ(ニュージーランド)とタイの両国で半年ずつのロングステイを計画し、福岡市内のHさんの自宅を売却した資金を元に、NZ北島の温泉地ロトルアに土地付き住宅(200坪、3ベッドルーム)を2004年初に購入した。今回の訪タイは、ロングステイの適地を探しが目的ということであった。

ロングステイの理由と現在の状況
 Hさんは、仕事柄これまで渡米する機会が多く、40代の頃から将来は外国に住みたいという想いが強くなった。約25年前からカナダ、オーストラリア、スペインなどを対象地として具体的に検討していたが、先妻がガンで亡くなり計画を断念していた。
 知り合ったYさんも海外生活への想いがあって、将来の海外生活について、ふたりとも意気投合した。Yさんの希望地であるNZを個人旅行で訪問し気に入ったので、ロトルアに自宅を購入した。そして、2004年3月より5月までの3ヶ月間、ロトルアでロングステイを本格的に開始する。

 スパ(年会費400NZドル)で温泉を楽しんだり、ゴルフを満喫したりの毎日を過ごしている。とりわけHさんは大のゴルフ好きで、ロングステイの第一の目的と条件は、ゴルフができることであるという。「ガバメント・ガーデン」というパブリックコースでは、年会費225NZドルを払うとプレー代は無料である。ゴルフが思う存分できる所というのも、ロングステイ地を選定する大きな理由になっている。
 また近隣の住民とも交流があり、留守宅を任せる間柄である。なお、滞在費用、生活費は、Hさんの貯蓄とYさんの厚生年金を充てているそうである。
 NZは距離的にも時間的にも日本から遠いこと、またNZドル高の影響で、生活費は必ずしも安くないという経済的な理由、そして年間を通して滞在できるビザが取得できないなどの理由から、アジアにもう1ケ所拠点を探し、第二の滞在地としてタイを選択した。
 マレーシア、フィリピンなども検討したが、ロングステイビザが取得できることが、タイに決めた最も大きな理由である。他にも食事が美味しいこと、ゴルフが安価なこと、人間がやさしいこと、仏教国で違和感がなく、治安が良いことなどがあげられる。気がかりなのは、言葉の問題だけであるが、これから勉強するつもりだという。

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June 16, 2005

№60 ロングステイビザ

  日本料理店に貼られていた案内
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 観光目的で30日以内の滞在の場合、ノービザで入国することができます。ですから通常の1週間程度のツアーであれば、ビザは要らないわけです。
 30日以上の滞在になると、ビザが必要になります。長期滞在用のビザには、ツーリストビザ、年金ビザ(ノンイミグラント ビザO)、ロングステイビザ(ノンイミグラント ビザOA)、タイ国内で申請するリタイアメントビザ(ノンイミグラントビザO)などのビザがあります。

 ここでは、ロングステイビザを取り上げて説明することにしましょう。
 ロングステイビザは、50歳以上の方が対象になり、ビザの有効期間は1年間で、日本(東京、大阪の大使館・領事館に申請)で取得することができます。また、タイで1年ずつ更新することも可能です。ですから毎年更新を続ければ、何年も滞在できることになります。
 必要な書類として、以下の3点の内のひとつを添付しなければなりません。第1に、「年金証書コピー(公証人の認証要)」です。それは、 月65,000バーツ(約20万円)、年80万バーツ(約240万円)以上の年金額で、3カ月以内の発行のもの。
 第2に、「タイ国内銀行の残高証明書(英文公証人の認証要)」で、預金残高が80万バーツ以上で3カ月以内の発行のものです。第3に、タイ国内銀行の残高証明書と年金証明書等(公証人の認証要)で、80万バーツ以上で、同じく3カ月以内の発行のものです。
 つまり、タイの国内銀行に80万バーツ以上の預金残高があるか、年金額が年間に80万バーツ以上あることが要件になります。

 その他に、「犯罪履歴証明書(外務省認証要)」つまり犯罪歴がないことの証明書が要ります。添付書類として、3カ月以内発行の戸籍抄本、住民票、パスポートが要ります。さらに、「国公立病院発行の英文健康診断書(外務省認証要)」も必要になります。

 「犯罪履歴証明書」まで要るのか、何だかたいへんそうだし、面倒だ、そんな気もします。しかし、個人で申請できますし、タイで更新手続きもできます。「シニアのロングステイ」のSさんのそのひとりです。自分では無理だという方には、申請を代行してくれる会社もあります。
 日本を含めた海外から80万バーツ以上をタイの自己名義の口座に送金してあれば、ノービザ(入国後7日以内に申請)かツーリストビザで入国後ビザの変更申請をすれば「リタイアメントビザ」に変更できます。代行を依頼する場合、日本から持参するのは、パスポートと送金で80万バーツ以上の金額が記帳された通帳のみで、タイ到着後銀行からの証明書取得の手続きはあるものの、日本での申請と比べると格段に楽です。

 参考までに、バンコクではロングステイコンサルティング(タイランド)株式会社という会社がありますので紹介します。
URL :http://www.longstayconsulting.co.th/
Eメール:info@longstayconsulting.co.th

 また、制度や内容が変更になることもありますので、ロングステイビザの手続きや問い合わせは、タイの大使館・領事館やタイ国政府観光庁へどうぞ。
URL :http://www.thaiembassy.jp

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June 15, 2005

№59 フードコート

  バンコク郊外のムアンボーランにて
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 「屋台で食べるのは、ちょっと勇気がいる」という方には、「フードコート」がお勧めです。
 タイに長期間住んでいる人ならいざ知らず、短期間の観光やロングステイヤーにとって、屋台は衛生面で不安があります。屋台の食事で体調を崩してしまっては何にもなりません。暑いタイでは、より一層の健康管理が大切なのです。わたしもチャイナタウンの海鮮屋台以外では、食べたことがありません。そこで手軽で便利なのがフードコートです。

 フードコートは、バンコク市内の大きなショッピングセンターには、必ずといっていいほどあります。いくつもの飲食店が集まっていて、気に入ったお店の美味しそうなメニューを注文し、たくさん並んでいるテーブルへ料理を運んで、そこで食べます。料理は、タイ料理(ご飯ものから麺類まで)をはじめ、中華料理、インド料理、韓国料理、日本料理、それにデザート、ドリンクまであります。

 まず、窓口でクーポン券(食券)を買います。ひとり200バーツ(約600円)もあれば十分です。たとえば100バーツ出すと、2,3種類の金種がつづりになった同額のクーポン券と交換してくれます。そしたら、たくさんある飲食店の中で、好きな料理を注文します。だいたい1品60バーツから70バーツくらいと、リーズナブルな値段です。
 言葉はタイ語でほとんど通じませんので、メニューや並んでいる料理を指差して注文します。それで十分通じます。料金表の金額だけ、クーポン券をお店の人に渡せばそれでOKです。ほとんど待たされずに料理が渡されます。あとは料理を空いているテーブルへ運んで、食べるだけです。
 食べ終わったら、食器類はそのまましておいて構いません。お店のスタッフが片付けてくれます。
 お昼や軽食にぴったりの量です。足りない時は、2種類のメニューを注文するとよいでしょう。もちろん別々のお店で頼んでいいのです。わたしは、ココナッツミルクを使ったグリーンカレーが好きなので、フードコートでよく食べます。
 
 しかし、ひとつ注意があります! 余ったクーポン券は、最初に買った窓口で、現金に再換金します。忘れないでください。わたしは、これで一度失敗しました。次回来た時に使えると、勘違いしたのです。後日、支払おうとして通用しなかったのは、言うまでもありません。
そうです、クーポン券は当日のみ有効なのです。 いまだに悔しい~!!

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June 14, 2005

№58 バンコクのタクシー事情

     昼間のパッポン通り
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 バンコクの交通機関といえば、今やBTSと地下鉄です。しかし、それ以外のエリアや空港、また、夜ホテルやサービス・アパートメントに帰る時は、タクシーが便利です。市内には、トヨタ・カローラのタクシーがたくさん走っていて、タクシー乗り場やホテルの玄関などから乗ることができます。
 日本のタクシーのように、車体はカラフルで屋根の上に「TAXI METER」というサインがありますので、すぐそれと分かります。 「TAXI METER」は、料金メーターが付いていますが、「TAXI」だけのサインは、料金メーターがなくて交渉制です。
 料金は、初乗りで35バーツ(約100円)です。2㎞を超えると1㎞毎に4.5バーツが加算されていきます。ですから100バーツ(300円)あれば、市内の大抵のところに行けます。日本と比べると、本当に安く手軽な足として利用できます。

しかし、いくつかの注意点があります。
 第1に、日本のタクシーとは違って自動ドアではないので、乗り降りは自分でドアの開閉をしないといけません。
 第2に、運転手は地方の出身者が多く、道を知らないことがあるので、乗る際に行き先を告げて運転手が行けるのかを確認しないといけません。当然、日本語はもちろんのこと英語もほとんど通じませんので、地図やホテルの名刺などを準備して行き先を確実に伝えないといけません。
 第3に、乗ったら最初に料金メーターのスウィッチが入っていることを必ず確認してください。ワザとメーターを作動させずに高額の料金を請求する悪質な運転手もいます。
 第4に、バンコク市内は一方通行が多いので、地図の最短距離で走るとは限りません。複雑に入り組んだ道を走るので、少々不安になりますが、大抵の場合わざわざ遠回りしているわけではないようです。
 第5に、10バーツ未満のお釣りは、基本的に返してきませんので、小銭を用意するか、チップと思ってください。
 第6に、下が緑、上が黄色のカラーリングの車は個人タクシーなので、比較的安心のようです。

 わたしも、こういう経験があります。夜、飲んでからホテルへの帰りにタクシーに乗ったのですが、メーターが作動していないことに気づき、注意してスウィッチを入れさせました。それからホテルまでもうすぐという所になって、必要もない一歩通行の道に入り遠回りしました。いくら英語で文句を言っても通じません。やっとホテルに着いて、遠回りしない通常の料金を払おうとしましたが、頑としてメーター料金を請求してきました。このように悪質な運転手がいますので、特に夜は危険ですし、女性の一人乗りは厳禁です。

 この点について、ロングステイコンサルティング(タイランド)社の佐藤氏から、重要な情報をもらいましたので紹介します。
 
 タクシーの安全面については、タイ人は非常に危険と考えています。夜間の一人乗車(特に女性)は、なるべく避ける等の広報もなされています。タクシー運転手による強姦、金品目当ての強盗傷害事件、殺人事件の多発で危険という認識です。
 女性がタクシーに乗る場合は携帯電話で家族や知人に「今○○から○番のタクシーに乗ったので○通りを走って○時ころに到着予定」と運転手を牽制するような電話で自己防衛しているくらいです。
 ちなみにタイの階層社会では、ドライバーは最下層に位置付けられています。

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June 13, 2005

№57 NHKと新聞

   運河を行き交う水上バス
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 バンコクでも、NHKの海外用衛星放送が見れますし、その日の読売新聞と日経新聞を読むことができます。

 日本から遠く離れたバンコクで長期に滞在すると、日本の社会状況や最新の情報が得られなくなると心配する方もいらっしゃるかもしれません。でも安心してください。テレビは日本と同じ番組を同時に見ることができますし、読売新聞は、衛星で配信されてバンコクで印刷していますので、その日の朝刊が午前中に読めるのです。バンコクに居ながらにして、日本の情報をリアルタイムで入手することができるのです。
 
 NHKの衛星放送の利用料金は、2000バーツ(約6000円)以上と高いのが欠点です。(日本の受信料よりも高い。NHKさん、もっと安くしなさい!)
 多くのホテルやサービスアパートメントは、無料で見れるのでいいですが、コンドミニアムなどにロングステイしている方で、NHKと個別に契約しないといけない方にとっては、かなりの負担です。ホテルのテレビチャンネルをまわすと、地元タイの放送局をはじめ、CNN、BBC、オーストラリアの放送局、スポーツ専門の放送局など、たくさんの番組が放送されています。もっとも地元の番組は、タイ語が分からないのでほとんど点けません。
 おのずとCNNかBBC、それにNHKを見ることになります。日本とは2時間の時差がありますので、日本の朝7時のニュースは、バンコクでは朝の5時ということになります。ちょっと早起きすると、日本と同じニュースを同時に見れるわけです。その他にも、海外への渡航情報(特に、イラクなど危険地域の情報)の番組もあります。その意味では、日本のニュースや最新情報を得るには、欠かせない存在といえるでしょう。
 同じく当日の新聞が読めることもありがたいことです。読売新聞は1部75バーツ、1ヶ月の宅配で2000バーツです。日経新聞は、たしかシンガポールから空輸されてくるので、午後からの販売だったと思います。

 割高な料金とはいえ、このように不自由なく日本や世界のニュースを知ることができるのです。これにインターネットやEメールを加えると、情報に関しては何の心配も要らないといえるでしょう。

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June 12, 2005

№56 ロングステイの助っ人

       佐藤氏
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佐藤 裕氏 (ロングステイコンサルティング(タイランド)株式会社 代表取締役)

 佐藤 裕(ゆたか)氏は、東京都出身の47歳、バンコクでの滞在歴は17年になる。東京入管成田支局でタイ語の通訳をしていた経歴を持っている。その経験を活かして、タイの旅行会社、企画会社、コンサルティング会社などの勤務を経て、「ロングステイコンサルティング(タイランド)株式会社」を興した。
 永住を希望して渡航した佐藤氏は、タイ人と結婚し、現地で生まれたタイ・日本の二重国籍を持つ息子さんがいる。数年前には、日本から母親を呼び寄せ、年金関係の手続き、ビザの問題など母親のロングステイのフォローをしてきた。そして外国での母親の病気や死に伴う、煩雑な書類手続きの問題に直面してきたという。


事業やサービスの内容
 佐藤氏自身の体験やタイ国政府観光庁ロングステイ推進委員会に参加して得られた情報など、タイの長期滞在に必要な情報を提供している。これまでに約300名のお客さんにサービスの提供やお手伝いをしてきた。ビザの取得や銀行口座の開設から、会社設立の手続きまでそのサービスは多岐に渡っている。
 サービスの内容は、大きく2つの分野に分かれていて、ロングステイをする人、タイで事業を始める人をそれぞれ対象としている。
 ロングステイ・サービスは、年金や社会保険関係の変更手続き、50歳以上のリタイアビザの申請、コンドミニアムの賃貸契約などに至るまで幅広い。実体験に基づく的確な長期滞在のサポートやアドバイスを行なっている。さらに、ホームヘルスケア、タイの医療保険の案内など、サービス内容はきめ細かなものになっている。
 ビジネスサポートは、タイで起業しようとする人を支援している。会社設立登記、就労ビザ・労働許可申請をはじめ、税務や社会保険など官公庁への各種認可申請の手続きを代行している。

 すでにご紹介したMさん親子のロングステイのサポートをしているのが、佐藤氏である。高齢のM夫妻の生活環境に適したコンドミニアムの紹介から、現地の生活に慣れるまでの対応まで、きめ細かなフォローをしている。何か困ったことが起きた時、トラブルに会った時など緊急時に対応する期間契約するコンサルティング契約も受けている。
 言葉が分からない、生活習慣も違う異国の地にあって、シニアにとって心強いサポーターである。M氏は、「タイでは頼る人がいません。でも佐藤さんが何かと心配してくれるので安心ですよ」と話す。海外での長期滞在には、個人を支援サポートしてくれる人や組織が必要であり、それが安心してロングステイできる理由のひとつである。


URL :http://www.longstayconsulting.co.th/
Eメール:info@longstayconsulting.co.th
TEL :66-2-742-6645
FAX :66-2-332-3616
携帯電話:66-9-449-8270

最寄りの交通機関:BTSオンヌット駅(スクムビット線終点) 

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June 11, 2005

№55 和食はバンコクで

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 タイ料理は辛いし、パクチーなどの香辛料も苦手、口に合わないとおっしゃる方、安心してください。バンコクは、和食が美味しいところなのです。 えっ?と思われるでしょが、本当なのです。
 バンコクには、200軒もの日本料理店があって、日夜、味を競っているそうです。ちょっとでも評判が悪いと、閉店の憂き目に会います。ですから、どのお店も味やサービスを研鑽しているのです。

 そこでロングステイのカリスマ氏お薦めの、BTSチットロム駅近くのインターコンチンネンタルホテル地下の「日本亭」に試食を兼ねてお昼を食べに行きました。夜に比べて、お昼のランチの方が、手ごろな値段で美味しい料理をいただけます。日本でも同じですね。 「野点弁当」(400バーツ、約1200円。税サービス料別)をいただきました。
 二段のお重になったお弁当に、他に吸い物や天ぷらなどがついていました。(写真を撮っていなくてすみません) とてもきれいで食べるのがもったいないくらい、上品な盛り合わせになっています。お味は、日本の高級和食処で食べるのと遜色ありません。この味と内容を日本で食べたら、少なくとも3000円、5000円といっても納得するでしょう。舌と目で味わいながら、大満足の「野点弁当」でした。
 この他にも、ランチメニュー(200バーツくらい)がたくさんあり、普通のお昼には、こちらで十分満足できます。

 「海外でも和食がないとどうも」「和食が恋しい」というシニアの方には、うってつけのバンコクです。「日本亭」以外にも和食の名店がたくさんあります。土日のお昼には、日本からの駐在員の家族が、日本料理店に列を成してお昼を楽しんでいます。バンコクでの長期滞在中に、和食の名店めぐりというのもよいアイデアですね。

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June 10, 2005

№54 タイへの航空会社

  香港チェク・ラップ・コック空港にて
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 タイへの航空会社は、どのようにして決めていますか?
旅行会社のパックツアーの場合、決まっているので選択の余地はありません。ロングステイの場合、航空券や滞在ホテル、サービスアパートメントを個人手配することが一般的でしょう。

 ここでは、福岡 ― バンコクを例に話を進めることにします。
 航空券の料金、所要時間、便数の多さ、航空会社のサービスの質、安全性、機材の良し悪し、好き嫌いなど、いろいろな選択基準があるでしょう。わたしの場合は、航空券の料金の高い安いが、一番大きな選択基準になります。最近よく利用するのが、キャセイパシフィック航空です。つぎにシンガポール航空です。残念ながらタイ国際航空は、一度も利用したことがありません。
 現在、福岡からバンコクへ行く場合、タイ国際航空、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、チャイナエアライン、マレーシア航空、エバー航空、ベトナム航空、大韓航空、中国東方航空など、かなりの航空会社が選べます。
 タイ国際航空だけが直行便で、それ以外はすべて経由便で、乗り換え(トランジット)が必要になります。通常期のチケット料金は、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空が約5万円とすると、タイ国際航空はおよそ7万円ということが多く、と約2万円の差があります。この2万円があると、バンコクの1週間分のホテル代が賄えることになります。タイ国際航空は、日本航空との共同運航便(コードシェア)になっていることも料金に反映しているのでしょうか?
 
 キャセイパシフィック航空は、台北、香港と2回も寄るので所要時間はかかりますが、往復とも昼間のフライトなので案外疲れが残りません。それ以外の航空会社は、ほとんど帰りが深夜便(たとえば、AM1→AM8)です。機中でよく眠れないわたしにとって、深夜便は辛いものです。
 また、夜中の1時までどうやって過ごすかという問題もあります。キャセイパシフィック航空の機材は比較的新しく、エコノミーにも液晶テレビが付いています。機内食やサービスも標準以上です。
 シンガポール航空を利用する時は、シンガポールで1泊したい時です。機材は新しく、サービスは世界のエアラインのランキングに毎年入るようですし、各座席に付いている液晶テレビは、オンデマンド・システムになっていて、映画も観たいところから観ることができ、とても便利です。
 チャイナエアラインも、割り合いツアーに利用されています。しかし、わたしは安全面の不安から利用しません。その他の航空会社は、フライトが毎日なかったりという理由で乗ったことがありません。いずれにしても、自分にとって使い勝手のよい、好みのエアラインを選ばれるとよいでしょう。
 ちなみに東京 ― バンコクでは、ロングステイのカリスマ氏によると、インド航空が格安で、バンコク通の人気のエアラインだそうです。

 次にチケットをどこで買うかというですが、インターネットで旅行会社のホームページから予約しています。直接、旅行会社に電話で予約して購入することもできます。ホームページからですと、行き先や出発日などを入力し検索すると、航空会社別の一覧表が表示されます。その中から希望する航空会社を選んで、簡単に予約できます。
多くの旅行会社やネット専門のサイトがありますので、安いところを探すのもよいでしょう。わたしの場合は、JTBを利用しています。
 いろいろ調べてみましたが、JTBが平均的に安いチケットを提供しています。信頼感もあるので、いつも利用させてもらっています。
 http://www.jtb.co.jp/shop/tenjin/fit/contents/package_phuket01.html 

    ドンムアン空港にて
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 さて、現在のバンコク国際空港は、バンコク市内より北方に位置するドンムアン空港ですが、東部のスワンナブーム新国際空港へ移転する予定になっています。2005年9月にも開港かといわれていましたが、工事の遅れからとても無理のようです。少なくても半年は遅れると、もっぱらの噂ですが、政府の公式発表がなくはっきりしません。開港スケジュールが、迫っているにもかかわらずです。このあたりもマイペンライ(気にしない、なるようになる)のタイらしいということでしょう。

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June 09, 2005

№53 カリプソ

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 バンコクで“カリプソ”というと、西インド諸島の音楽ではなく、 “ニューハーフ・ショー” 、つまりオカマショーの劇場を指します。オカマショーといっても、健全で、誰もが楽しめるショーなので、一度は観ることをお勧めします。

 バンコクの街中を歩いていたり、BTSに乗っていたりすると、大柄な女性(?)に出逢うことがあります。よく見ると大概“オカマちゃん”ということが多いのです。普通にあっけらかんとした態度で、周辺の人たちも変な目で見たり、蔑視している風でもありません。タイでは“オカマちゃん”の人格が、少なくとも日本より認められているようなのです。
 こういう風習や習慣というのは、案外世界にはあるようで、それなりの仕事や役割を担っていて社会的な地位や認知を得ています。タイの場合もそうなのかは、わかりませんが・・・

 さて、カリプソはBTSラチャテーウィー駅のすぐ横のアジアホテル内にあります。個人で行くにも分かりやすい場所です。バンコク市内には、カリプソの他に「マンボ」「ラチャダー」というニューハーフ・ショーもあります。わたしは、ここしか行ったことがありませんが、カリプソが舞台と客席が近く、一番だという話を聞いたことがあります。
 
 チケットは、日本からの観光ツアーのオプショナルを利用するのもよいでしょう。添乗員が送迎してくれて安心でもあります、しかし割高な料金(多分数千円)だと思います。ここでは、現地の日本語観光ツアー会社(ウェンディツアー、パンダバス)のクーポン券を勧めます。直接、事務所へ行き、希望の日時のクーポン券を購入します。以前はたしか340バーツ(約1000円)で買えましたが、2005年3月現在では、500バーツに値上がりしていました。
それでも1500円程度の料金で、1ドリンク付きのショーを楽しむことができます。
 たとえば、わたしが利用するウェンディツアーは、BTSのシーロム線ナショナル・スタジアム駅(昨夜、日本と北朝鮮のサッカーの試合をしたところです)近くがオフィスです。ビルの1階が、日産自動車系列のショールームになっていますので、すぐ分かります。この近くには、タイシルクで有名な「ジムトンプソンの家」がありますので、ついでに観光されるとよいでしょう。一度は見ておきたいスポットですし、日本語ができるガイドが案内してくれます。

 さて、公演は毎晩8:15と9:45分の2回あり、およそ70分くらいの所要時間です。アジアホテルの一階にある受付で、クーポン券をチケット(指定席)と交換したら、地下1階の劇場に降りていきます。劇場は割り合い広く、舞台のすぐ近くまで客席があります。
 観客は、日本人初め韓国人などのアジア系とオーストラリア、ヨーロッパ系の白人とバンコクを訪れる観光客がほとんどです。日本人客の中には、中学生くらいの子どももいました。18歳未満禁止ということでもないようです。
ショーの演出は洗練されていて、観客が喜ぶように日本のヒット曲も含め、各国の曲がセレクトされています。大勢の出演者が出てきますが、どのオカマちゃんも“男”と思えない妖艶さで美しく、スタイルもいい! しばし、踊りとともに見とれてしまいます。

    ピエロ役のオカマちゃん
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 その中に、お約束のピエロ役のオカマちゃんがひとり出てきて、おかしなコントでお笑いを取ります。この人です。 このオカマちゃんは、客席に降りてきて、中年男性のほっぺに真っ赤なキスマークを残すのも、いつものご愛嬌になっています。
 楽しいショーで、あっという間の公演ですが、中でも「川の流れのように」の曲に乗って踊る“彼女”は、とりわけ美しい!

「川の流れのように」の曲に乗って踊る“彼女” 
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 自分の好みのオカマちゃんを見つけて楽しむのもいいかもですね。 観客の方を観ていると、一番喜んで観ているのは、男性ではなくて、中年の淑女・熟女のようです。初めての方、日本でも見たことがある方に関わらず、その喜び様は、間違いなく男性のそれを超えています。その光景を見て、ショーとは別の意味で、受けてしまいます。

 ショーの写真を撮るのは自由ですし、終了後、出口近くで、出演者のオカマちゃんが勢ぞろいして見送ってくれます。観客は、お目当てのオカマちゃんと握手をしたり、ツーショットの写真を撮ったりできて、心配りもなかなかです。この時に、どのオカマちゃんも背が高いので、初めて男であることを実感させられます、納得

   見送ってくれる”彼女”
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 帰りのBTSのホームで、ひやっとした風に吹かれバンコクの夜景を眺めながら、ショーの余韻に浸ります。

 こうしてバンコクの夜は、更けていきます。

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June 08, 2005

№52 タイのDVDは日本では見れません

   ウィークエンドマーケット
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 わたしのタイ行きの楽しみのひとつとして、音楽CDを自分や子どもへのおみやげに買ってくることがあります。およそ400バーツ(約1200円)で買うことができます。今回初めてDVDを買ってきました。帰国して見てみると、全然見れません。どうしてもダメでした。海賊版ではなく、正規に売っているDVDなのに見れないのです。

 悔しいので、いろいろ調べてみたのですが、結論からいうと「海外で買ってきたDVDは、日本では見れない」ということです。
 DVDプレーヤーには、「Region(地域)」の指定が組み込まれていて、それが日本と海外では異なるということです。家電量販店で確認したのですが、どんな高級機種であっても、海外のDVDを再生できるプレーヤーは販売されていないそうです。もっとも、勝手に「Regionフリー」に改造したり、インターネット上で販売されているものが一部あるそうですが。
 これはDVDソフトの著作権を保護するための対策だそうです。公開されたばかりの映画の違法DVDが夜店などで売られていたというニュースがありましたが、そのような違法にコピーされた海賊版が出回ることを防止しているのです。

 ということは、逆に日本で買ったDVDもタイのプレーヤーでは再生できません。しかし、そこは海賊版天国のタイです。みんな「Regionフリー」に改造してどこのDVDも見れるようにしているようです。タイでは違法な海賊版CDやDVDが、ナイトマーケットなどで堂々と売られています。だいたい100バーツ(約300円)というところです。
 
 ロングステイの場合は、タイで買ったDVDをタイで見る方法で楽しみましょう。
安いからといって、決して日本にDVDを買ってきてはいけません。 残念~~!

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June 07, 2005

№51 クルンテープの都

   ワット・アルン(暁の寺)
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 タイの首都のバンコクは、世界で一番長い名前を持っています。 ご存知ですか?

「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッターナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット」
 あんまり長いので、間違っていないでしょうか? この長い長い名前が、バンコクの正式名称です。とても覚えられません。 

 はじめの「クルン(都)」 「テープ(天使)」を取って、タイの人たちは、親しみを込めて 「クルンテープ(天使の都)」と呼びます。チャオプラヤー川の左岸にあったトンブリ王朝から、1782年に現在のチャクリー王朝が、右岸に遷都したことに由来しているそうです。
 新しい都の繁栄の願いから「神の化身である王が住む土地は、天使が守る」という意味だそうです。それ以来200年以上、その名前の由来通り、バンコクはタイの首都として繁栄し、東南アジアの拠点都市としても発展し続けています。
(タイ国政府観光庁の資料より)

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June 06, 2005

№50 地元密着型のロングステイ その2

     自宅の玄関
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その2

今後の予定やロングステイについての考え方
 早期退職して間もないこともあり、しばらくはのんびりして長期の休暇をエンジョイしたい。釣りが趣味なので、えび釣りなどを楽しみタイ人の釣り仲間を作りたい。将来的には高校教師(電気)の知識や経験を活かして、学校での授業や交流をするようなボランティアにも興味がある。
 64歳になると年金が満額支給されるので、それまでの8年間タイで長期滞在し、その後帰国する予定である。

 Nさんは、ロングステイを実行できるか否かは、日本での“しがらみ”を断ち切る勇気があるか、そして住宅ローンや子どもの教育などの現実的な問題を抱えているかどうかと考えている。職場の同僚の大半は、ロングステイに関心があり、自分の計画を羨ましがっていた。教員は、ロングステイに対する潜在的なニーズが高いのではないだろうか。
 また、日本ではロングステイが一般的なライフスタイルでないので、家族や周囲の理解が得にくいだろうし、言葉の問題でタイでの長期滞在が続かない人もかなりいるのではないかと感じている。

  日常の足のピックアップ・トラック
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インタビューの感想
 日本人のロングステイは、スクムビット通りを主体に市内の中心地域に滞在する人たちがほとんどの中で、Nさんの超地元密着型ロングステイは異色なスタイルである。本当の意味での草の根国際交流を志向している。その行動力は心強い存在であり、Nさんのような個性的な滞在スタイルが増えることを期待したい。
 また、タイ語を勉強したり、近隣の人や工事現場を興味深く観察する好奇心があり、チャレンジ精神旺盛なNさんである。
 さらにボランティアへの強い意欲があった。ボランティアの紹介システムやプログラムがあれば、ロングステイの目的や生きがい支援になるものと考えられる。この点で、定年後の男性の経験や技術を活かすロングステイ・プログラムがないため、その必要性が強く実感された。

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June 05, 2005

№49 地元密着型のロングステイ

Nさんのケース

 Nさんは、鳥取県出身の56歳。離婚後独身で、独立した子どもが3人いる。県立高校の教師として教鞭をとっていたが、早期退職制度を利用して2004年3月で退職し、4月からバンコク市郊外のバンクンチャン地区(市内中心部より車で約1時間)にて、単身でロングステイを始める。

  自宅でパソコンに向かうNさん
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ロングステイの動機 
 10年前からこれまで数回、タイに観光で来ていて、日本語ガイド(タイ人女性)と親しくなった。訪問するうちに、タイへの親近感からロングステイをしたいと考えるようになった。早期退職制度の創設はちょうど良い機会だと思い、その申し込み期限が、2003年7月までだったので早期退職を決意したという。定年の60歳まで待ちきれず、元気なうちにと思ってロングステイを実行した。

 鳥取という地方の封建的な地域性から、ロングステイは、周囲からとんでもない行動に受け止められた。もちろん同居している長男や親族は、早期退職やロングステイに反対した。安定した給与があって、何も辞めなくてもということだろうし、毎月かなりの額の生活費を出していたので、両方の意味で経済的損出が大きいというのが、反対の理由であった。しかし、同居していると長男夫婦に気を使うし、年齢的にも自立して欲しかったので意志は変わらなかった。また、卒業生が頻繁に訪ねてくるので、煩わしい面もあった。「総括すると“日本のしがらみからの脱出”ということになるでしょう。しかし、自分が長男ではなかったので、お墓や仏壇などの世話をする必要はなかったことは幸いであった」

   3階建てのタウンハウス
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ロングステイの現在の状況
 懇意の日本語ガイドさんの名義で、2003年に1棟13戸あるタウンハウス(3階建て4LDK,約150㎡、100万バーツ)の現在の住居を購入した。(注 日本人、つまり外国人は土地付きの住宅は購入できません) その3階にはガイドの弟夫婦が、同居している。郊外の住宅団地なので、ガイドの弟さん所有のピックアップトラックを買い物などの足として使っている。わたしもこの車で、近くまで迎えに来てもらいました。この住宅団地は、日本人をはじめ外国人がほとんど住んでいなくて、タイ人の中流階級のサラリーマン層が多く住んでいる地域とのことです。
 
 「日本人ばかりのコンドミニアムは好きではない。せっかくタイに来たのに、わざわざ“日本人村”に住む必要はないし、冒険心もある」 隣近所のタイ人たちとの挨拶や簡単な会話を交わすようになり、一緒に飲んだり、カラオケや屋台へ食事に行ったり、日常的な交流をする地元密着型滞在スタイルで過ごしている。
 現在、パソコンが友だちになっている。家計簿や自宅前の工事現場の写真記録を作って楽しんでいる。また、タイ語を独学で覚えているところである。 “習うより慣れろ”で近所の人たちとの実践会話で鍛えている。とにかく、タイ語を覚えることが生活の目標であり、元気の素でもある。そして生活の場を広げ、現地社会に密着、根付いていきたいという。

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June 04, 2005

№48 タイ映画「フェーンチャン ぼくの恋人」

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 “冬ソナ”をきっかけに、韓流映画が昨年からブームを起こし、今も女性を中心にブレイクしています。またアジア各国の映画も注目される機会も増えてきました。
 この3月に初めてバンコクの映画館へ足を運んだ訳ですが(4月29日の記事)、それはハリウッド映画でした。また、タイで売られているDVDは、日本では地域の関係で見ることができないので、これまでタイ映画を観たことがありませんでした。そこで以前から気になっていたタイ映画が、日本でも上映されると知って、早速観に行くことに。
 
 その映画は、 「フェーンチャン ぼくの恋人」 (2003)というタイトルで、福岡では5月28日から公開されています。平日の午後の上映だったのですが、100席ほどのミニシアターの観客は、何とわたし一人だけ! こんなことは初めての経験です。
 ウーム、タイ映画が、韓流映画のようなブームを起こすのは、まだまだ先のことでしょうか。新聞によると、この作品は、2004年のバンコク映画祭で注目を集め、世界各国の映画祭でも上映されたそうです。
 1980年代のタイの田舎町が舞台になっています。ストーリーは、小学校4年生のジアップ(チャリー・タライット、男の子)とノイナー(フォーカス・ジラクン、女の子)という赤ちゃんの頃からの幼馴染みの、淡くてほろ苦い初恋物語です。
 このふたりの子役が、とにかくカワイイのです! その映像は、日本の昭和30年代から40年代初めの頃を彷彿とさせて、懐かしくもあります。たとえば、子どもたちの遊びは、男の子は、暗くなるまで自転車で野山を駆け回り、川で水遊びをしたり、サッカーに興じたり。女の子は、ゴムとび、家族ごっこなど。どちらも私たちが子どもの頃、やっていた遊びとまったく同じです。子どもの遊びは、国が違っていても案外同じなのですね。
 ジアップを仲間はずれにするいじめっ子は、ドラえもんの“ジャイアン”そっくり。ドラエモンは、アジア各国で上映されていますので、きっと影響しているのでしょう。そして、ジアップとノイナーには、突然の別れが訪れるのですが、その時のジアップのいじらしいこと。
 最後の方は、35年ほど前に見たイギリス映画「小さな恋のメロディ」(マーク・レスター、トレイシー・ハイド)のタッチなのです(懐かしいですね)。

 タイの田舎町の生活や風景を楽しみながら、日本人にも懐かしく、切ないシーンが散りばめられた、この映画。自分の子ども時代を想い出しながら観ることができます(ただ今、上映中です)。タイ映画も悪くないかもしれません。もしかしたら韓流ブームの次は、タイ・ブームかもしれませんよ。(観客ひとりでは無理かな?)

 なお「フェーンチャン」の意味ですが、「フェーン」が恋人、「チャン」が僕(私)、つまり「僕の恋人」だそうです。


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June 03, 2005

№47 クルーズのつづき

    よく冷えたココナッツ
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その8

 ふと目が覚めると、民家や寺院、工場など人の気配がするものが、はっきりと増えていました。少しずつバンコクに向けて下っているからです。
 目覚まし代わりに、ツアーのガイドさんからココナッツの差し入れをいただく。よく冷えた果汁をストローで飲みながら、ココナッツの内部の果肉をスプーンで削って食べます。ほのかに甘い果肉、さっぱり味の果汁。しかし、実をいうとココナッツの果汁はあまり好きではありません。それは、なぜか生臭い後味が残るからです。そう感じるのは私だけでしょうか?

 しばし、船尾のデッキに出てみる。川面を渡る風を顔に受け、煙突から吐き出される少し重油臭い排気を嗅ぎながら、デッキチェアーに座る。
 シンハビール(タイのビールのブランド)の工場を過ぎ、バンコクに近づくにつれて、水上家屋に代わってマンションなどの立派な建物が増えてきます。中にはバブル経済がはじけて建設が中断された高層マンションもあります。

 王宮とワット・プラケオ(エメラルド寺院)
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 バンコク市街地に入ってくると、いくつもの橋をくぐります。右舷にトンブリー地区の町並みを見て、左舷には王宮やワット・プラケオ(エメラルド寺院)を通り過ぎます。ほどなく右手にワット・アルン(暁の寺)、左手にワット・ポー(涅槃仏寺院)が見えてきます。ここを通過するとクルーズもいよいよ終わりに近づきます。
 前方にシェラトンホテル、シャングリラホテル、ペニンシュラホテル、そしてザ・オリエンタルが見えます。これらのバンコクの高級ホテルが、チャオプラヤー川に面して建っています。とりわけザ・オリエンタルは、世界のホテルランキングのトップを占める超高級ホテルです。しかし、周辺ホテルの威容からすると、こじんまりとした佇まいにちょっと驚かさせられます。

 夕暮れのワット・アルン(暁の寺)
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 これらのホテルの手前でフルーズ船は減速し、陽が傾いた夕暮れのリバー・シティに接岸します。ここがクルーズの終点です。降り立ったとたん、ゆったりとした時間の流れから、忙しい現実の世界に引き戻されたような感じです。そう感じたのは私だけでしょうか・・・
 旅情あふれる3時間の船旅、これはバスや車では味わえないものです。やはりアユタヤからの還りは船にかぎります。

 8回にわたった「アユタヤ紀行」にお付き合いしていただきましてありがとうございます。 感謝

ご感想などありましたら、コメントをいただければ幸いです。

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June 02, 2005

№46 チャオプラヤー川のクルーズ

    クルーズ船の船尾から
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その7

 いろいろな想いを胸にして、アユタヤを後にします。バンコクへの還りは、チャオプラヤー川をクルーズ船で下ります。アユタヤへの日帰りツアーは、「往復とも車」と「帰りクルーズ」の2種類あります。料金は、後者の方が1800バーツ(約5400円)と高いのですが、こちらが私のお勧めです。
 
 アユタヤからしばらく車をとばして、クルーズ船の乗り場に着きます。あっけないくらい簡単な桟橋です。それに比べると、2層のクルーズ船は案外立派で一安心です。ここからおよそ3時間のクルーズの始まりです。乗客は日本人だけでなく、欧米の観光客も多く乗っています。
 ちょうどお昼の時間になり、船中でビュッフェ形式のランチです。早朝の出発だったこともあって、空腹を満たすには、この決して美味しいとはいえないタイ料理も我慢できます。ハイネケンのビール(別料金)が、汗で水分を欲しがっている体中に染み渡ります(プハー・・・)

 食事に夢中になっている内に、クルーズ船は桟橋を離れ、ゆっくりとチャオプラヤー川を下り始めていました。チャオプラヤー川は、やや土色に濁り、ところどころに浮き草が浮かんで流れています。小さな川魚を捕る舟、砂など載せた台船を引っ張る船、船尾が住居になっている貨物船、このような船が、クルーズ船の両舷を行き交います。
 
    川岸の家々
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 川岸に目を転じると、椰子の木を交えた南国の樹木が両岸を覆っています。その所々に河に張り出すように水上生活者の家屋が見えます。どの家も階段が付いていて、舟を着けられるようになっています。ここが玄関なのです。子どもたちは河に飛び込み、水遊びをしたり、女たちは洗濯をしたり、クルーズ船の窓越しに、その生活ぶりを垣間見ることができます。
   
    水辺で遊ぶ子どもたち
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 間もなく、ゆったりと時間が流れはじめ、ゆるやかなチャオプラヤー川の流れと、船の振動、ハイネケンと満腹感とがミックスされて、お約束の眠気がやってきます。とろけるように眠りに落ち、心地よい午睡となります。どのツアー客も同様にお休みタイムです。

 つづく

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June 01, 2005

№45 “兵どもが夢の跡”

その6

 「ワット・プラ・マハタート」から少し歩くと、 「ワット・プラ・シー・サンペット」へと続きます。「ワット・プラ・シー・サンペット」は、現在のバンコクの「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)に相当する王朝の守護寺院だったそうです。1491年に建立され、黄金の仏像があったのですが、これもビルマ軍によって破壊し尽くされて、跡形もありません。

   桜のような花と遺跡群
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 行ったのは3月末でしたが、ちょうど日本の桜のような薄いピンクの花が咲いていました。なんという名前かはわかりませんが、遠くから見ると桜そのものです。廃墟のレンガの赤とピンクのコントラストが対照をなして、“兵どもが夢の跡”の雰囲気を一層引き立てています。
 
 今は、3基の仏塔(チェディ)が残っているだけです。周りに赤レンガの廃墟を従えて、静かに並んで建っています。

    3基のチェディ
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 これらのチェディには、3代の王様の遺骨が収められています。つまり王墓になっているのです。さすがのビルマ軍もそこまで破壊しなかったのでしょうか? おそらく当時は3基のチェディは黄金に輝いて、その豪華さと荘厳さは、アユタヤ王朝の栄華を誇っていたことでしょう。
 そんなことに想いを馳せながら、南国の強烈な日差しをまともに受け、汗を流して、ゆっくり散策して回ります。
そろそろ暑季を迎える頃の日差しは、真上から照りつけるため、ほとんど影ができません。木陰に入ると、汗ばんだ額を涼しい風が吹き、一息つくことができます。

 ここに来てみると、歴史を知るとともに、過去の歴史を“今、ここ”でリアルに実感できます。それが世界遺産たる所以でしょうか。

 つづく

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