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July 05, 2005

№78 定年とロングステイ

    運河沿いの民家
04073111

 Yさんは現在62歳、電力会社の技術者として活躍してこられたが、定年を迎え第一線から退いている。なお、このインタビューは、2002年1月のものである。

ロングステイの動機、きっかけ
 1974~79年の5年間、電力の技術者として国際協力事業団(JICA)からタイに派遣され、バンコク市近郊に滞在していた。派遣先のタイ電力公社(PEA)では、地方の未点灯集落の解消を目指して技術指導にあたり、タイ国内の電化普及に携わっていた。
 滞在期間中に3人の子どものうち2人目が現地で生まれた。タイ電力公社の仕事仲間やタイ人の友人もできて、帰国後もプライベートを含め度々訪問している。2001年のクリスマス休暇には娘2人を連れて行き交流を続けている。また、タイ友好協会に入会して、福岡に滞在するタイ人留学生と親睦を図ったり、タイ国政府貿易センターとのつながりもある。このようなタイに対する長年にわたる関係や親近感から、50歳の頃から、リタイア後の人生をタイで過ごしたいと考えるようになった。
 また、「福岡日豪協会」の活動にも永年関わってきた。この間「中高生ホームステイ交流」のプログラムで、福岡日豪協会の会員の子弟を引率して、8回オーストラリアを訪問している。一般的にオーストラリアはロングステイ先として人気が高いが、自分にとってはタイの方が肌が合っている。オーストラリア人は素朴で日本人の気性に似ているところがあり、街もきれいで好感がもてるが、長期間滞在すると飽きてしまう。
 一方、タイの街は雑多で、路地や店にはいろいろな物があふれていて好奇心をそそられる。その風景は、いかにも“アジア”を実感させてくれる。マレーシアやインドネシアのイスラム文化にはなかなか馴染めないが、多くの仏教寺院を訪れるたびに、寺院の内部の空気や雰囲気に心が落ち着く。日本と同じ仏教国ということで性分に合うことが、タイを希望している理由のひとつである。

これまでの準備の経緯
 リタイア後の生活の準備として、これまで培ってきた仕事やプライベートな交流をさらに深め、タイとのパイプを太くして現地での再就職に役立たせようと考えていた。しかし、定年後も会社や組織に束縛されることに抵抗感があり、現地での再就職は思いとどまった。
 1998年頃からは、タイでロングステイをするにしても、現地の生活を楽しみ、毎日ゴルフばかりするような生活だけでは物足りないと思うようになった。 「どのような目的を持ってタイに行くのか、残りの人生をどのように生きるのか」がロングステイをする上での課題であった。
 この思いを満たす何かを探していたところ、個人の自由な立場からボランティアをしたいと考えるようになった。具体的な準備として、2001年から日本語教師のボランティアをめざして通信講座を受講しており、資格試験を受験する予定である。定年退職後は福岡の日本語学校の教壇に立って、教えるスキルを身につけたい。

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