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July 22, 2005

№96 仏教とタイ人のやさしさ

    エメラルド寺院
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 タイは仏教が国教で、タイ人の約95%が仏教徒です。その他はマレーシアと接するタイ南部を中心にしたイスラム教徒がほとんどです。タイの仏教は、大乗仏教の日本とは異なり、上座部仏教(小乗仏教)なので人びとの信仰心が厚いのです。現在、タイには20万人を超える僧侶がいるといわれています。
 バンコク市内でも時々黄色い僧衣(チーオン)を着ている僧侶を見かけます。早朝でしたら手に鉢を持って、托鉢(ピンターバーツ)に廻る多くの僧侶を見ることができるでしょう。 厳しい仏門の修行をする僧侶に、人びとはご飯をはじめ食料を鉢に入れてあげるのです。一般の人びとも寺院や僧侶に喜捨寄進して善行を積むことによって、救済の道(タンブン、つまり「徳(ブン)」を積むこと)が開かれると信じられています。
 また、出家した僧侶ばかりではなく、一時的に出家する僧侶もたくさんいます。成人して一度も出家していないと一人前の成人男性とは認められないので、短期間でも出家して僧侶になる人が多いのです。
これは「徳を積む」と同時に、タイ社会における一人前の成人男性になるための通過儀礼(イニシエーション)ともいえるものではないでしょうか。
 
 ちょうどこの時期、旧暦8月の満月の日に仏教徒にとっては重要な日、三宝節(アーサーンハ・ブッチャー)を迎えます。(確かに昨夜は、満月でしたね。飲みに行った帰り道、きれいな満月に見入っていました。) 仏陀が初めて説法を行なって弟子たちを悟りに導き、仏・法・僧の三宝を揃えて教団(サンガ)を成立させた日とされています。
 この三宝節の翌日を「安居入り(カオ・パンサー)」といい、この日から3ヶ月間、僧侶は寺院にこもり修行に専念することになってます。一般の人たちも、この時期、喜捨寄進して善行を積んだり、飲酒を控えたりします。昨年この時期にバンコクに行きましたが、ニューハーフショーの「カリプソ」でもお酒は出ませんでした。
 短期間、出家する人たちもこの「安居入り」の日から、修行に入ることになっています。

 このように同じ仏教徒でもタイと日本では、仏教に対する考え方や意識は大きく異なります。タイの仏教では「徳(ブン)」を積むことにより、来世の生活が保障されるとの教えですが、敬老の気持ちや人にやさしいタイ人の気質も生まれているのではないでしょうか。それがタイ人の自然でやさしい“微笑み”になるのでしょう。

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