№97 エメラルド寺院
バンコク市内観光で必ず訪れる所といえば、ワット・アルン(暁の寺)、そして王宮とその周辺のワット・プラ・ケオ、ワット・ポー(涅槃寺)でしょう。
王宮とこれらの寺院は、タイの最もポピュラーで有名な観光地といえるでしょう。行く時期が悪いのでしょうが、 “暑かった”記憶が最も残っています。
王宮に隣接する「ワット・プラ・ケオ」は、別名「エメラルド寺院」ともいいます。タイで最高の地位と格式を誇る王室の仏教寺院です。現在のチャクリー王朝の国王みずから管理することになっていて、またタイで唯一僧侶がいない寺院だそうです。
「エメラルド寺院」の名前のとおり、金の衣をまとったエメラルド色の仏像が本尊として、本堂の高い位置に祀ってあります。かなり遠くの高い位置に安置してあるので、実際の大きさは測りづらいのですが、高さ66cmあるそうです。
エメラルドといっていますが、これはヒスイだそうで、1778年隣国ラオスとの戦いで得た戦利品ということです。それまではラオスのビエンチャンにあるワット・プラ・ケオの本尊であったので、ラオスの人びとにとっても重要な仏像なのです。このエメラルド仏の黄金の衣は、国家の重要な儀式として、年3回国王が自ら取り替えられることになっています。
本堂の中は、天井が高いことと床が石なので案外ヒンヤリとしています。お賽銭をあげて合掌して、しばらくエメラルド仏に見入ります。照明で浮かび上がったその姿は、一層神々しくというか神秘的なものに感じられます。汗をぬぐいながら、エメラルド仏を眺めるうちに心が落ち着く本堂内は、わたしの好きな空間です。
本堂の外には、黄金に輝く仏舎利(チュディ)や仏教の法典を収めるプラ・モンドップ、建物の中央部にヒンドゥー教の仏塔が突き出したプラサート・プラ・テプドヒーン、神話上の悪魔と猿神が支えているもうひとつのチュディといろいろな建築様式の建物が並んでいます。
また、ワット・プラ・ケオを取り囲む回廊には、インドの叙事詩ラーマーヤナを翻訳したラーマキエン物語の色彩絵が、描かれています。
この後も、王宮内の宮殿を見学できますが、この頃には“暑さ”でゆっくり観ようという意欲が失せてしまいます。日陰を求めてはそこで休み、ミネラルウォーターを飲みながら、ガイドさんが指示した時間まで休憩してしまうのです。
ここはやっぱり暑い!!


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