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September 20, 2005

№154 人生の見つめ直しや新しい生き方の“気づき”の契機

       澤井勇さん
03032113

 澤井理恵子さんのご主人の澤井勇(66歳)さんは、定年退職後の1年間休養した。永年にわたる会社生活を終えて、すぐに新しい生き方を見出すことが難しかったからである。この1年は、定年後の生き方を改めて考え直す良い機会になった。
 これからの生き方についていろいろ考えるなかで、老親の長寿への願いを優先して具体化したものが、バンコクでのロングステイであった。実際に滞在してみると「ロングステイは、定年後の生き方としていいかもしれない。これからの人生をじっくり考えよう」と思ったという。

 バンコクの生活に慣れて落ち着くにつれて、修さんは、これからの生き方の「夢」を少しずつ描き始めている。まず、タイ語を学びたいという。基本的な読み書きと会話をマスターして、5年後をめどに日本人観光客のガイドとしてボランティア活動をしたいと考えている。ボランティア活動をとおして、多くの日本人にタイのよさを伝えたいそうである。
 勇さんは、老親の長寿を支援するロングステイを契機として、自分自身の定年後の生き方を改めて見つめ直そうとしている。そして新しい生き方を模索し、その姿を具体化しようと努めている。ロングステイが、自分の人生を見つめ直し、“気づき”の機会を与えているようである。勇さんが定年後の生き方が見つけにくいと指摘するように、特に男性にとってロングステイは、自分の人生を見つめ直すよい機会かもしれない。
 澤井勇さんのインタビューから、ロングステイが個人の生き方や人生を見つめ直す“気づき”の機会を与える媒介機能を有しているのではないだろうか。

 「タイロングステイ日本人の会」の世話人を務めるSさんは、リタイア後の一般的な日本人男性について、つぎのように述べている。
 これまで多くのロングステイをする日本人を見てきて、「入会される会員さんに言うんですよ。過去の肩書きは捨ててくださいと。ひとりの人間として、みんなと付き合いましょう。分からないことは謙虚に聞いてください」という。
現役時代の肩書きや地位を引きずったまま、定年後を過ごす傾向がある男性にとって、重要な助言である。また、これは海外での長期滞在をスムースに過ごすためのポイントである。同時に、日本の日常生活から遠く離れた生活環境だからこそ、実行しやすいことなのかもしれない。

 ロングステイが、日本での会社や組織との関わりを海外まで持ち越すことなく、また人間関係にわずらわされない環境に身を置いて、自分自身を見つめ直す機会になっているのではないだろうか。 ロングステイは、「自分らしい自分」や「本当の自分」をもう一度見つめ直すチャンスなのである。これもロングステイの機能のひとつといえよう。
 また、澤井勇さんのケースは、ロングステイが定年後の生き方を改めて見つめ直す良い機会であると同時に、新しい生き方への助走期間としても機能しているといえるだろう。

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Tracked on September 20, 2005 at 08:13 PM

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