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September 29, 2005

№163 名取さんの講演会を聴いて その2

     チェンマイの蘭園にて
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その2
 名取さんは、1946年生まれの59歳。中国・南京に生まれる。東京に引き上げて慶応高校を中退し、単身でドイツに留学する。日本とヨーロッパで数多くの仕事を経験し転居は数知れず、離婚も2回経験する。
「タイにやってくるまでは、自分のために好き勝手に生きた50年でした」と振り返ります。
 そんな名取さんが、初めてタイを訪れた51歳の時人生が変わりました。「子どもたちが夢を語るいきいきとした顔や年上を敬う姿に心が動きました。日本が失った“本当の豊かさ”を感じました。 その一方で、両親をエイズで失った子どもたちが貧困や差別に苦しむ姿を見て、それまでボランティアには全く縁がなかったのに何かやらなきゃと思ったんです」

 「タイで心地よいのは、自分が小さかった頃の“純粋な”子どもたちがいることです。初めてバーンロムサイにやってきた子どもは、貧しさや愛情を足りないために話もできないので、抱きしめてあげてスキンシップを大切にしています。ほめること、思いきりやらせることで子どもは自信を持ち、育つのです」
 子どもたちが成長し自立した時、“自分の好きなことがやれる、好きな仕事ができること”が、名取さんの夢だそうです。 そのためには「自分を好きになれる」ように子どもたちを育てています。

 「人が生きて死んでいくことと、限りある命をどう生きるか、考えることの意味を改めて教えられました。エイズ孤児の子どもたちと出会ったことで、本当の家族を初めて見つけたのかもしれません。 “2回の人生”を生きられると感謝しています」 

 半生を自由に生きてきた名取さんが、2回目の人生を生きられるようになった理由は、名取さんが特別の人だからではありません。ご自身もそうおっしゃいます。 しかし、現在の名取さんの活動を聞いたり見たりすると、立派な方で自分にはとても無理だと思うかもしれません。 
 たまたま参加者から「名取さんのような生き方をしたいが、なかなかできない。よいアドバイスを」という質問がありました。 これに対して、名取さんは“最初の一歩が大切”だと言います。何でもいいから身近な自分ができることから始めてみることが重要だと答えてくれました。 ここにこそ、人生の生き方のヒントや本質があるように思います。

 名取さんもまた「行動する人」だと実感した講演会でした。

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