« №175 スラム街を歩く | Main | №177 チェンマイの放課後風景 »

October 12, 2005

№176 国際部長のラダパンさん

      ラダパンさん
20050804_dscf0054

 スラム街から戻り、国際部長のラダパンさんのお話を伺う。流暢な日本語で、ほとんど通訳なしで会話ができた。 ラダパンさん自身も13歳の時、仕事を求めて地方からバンコクにやってきた。そこで同財団の事務長プラティ-プさんに出会って大学まで卒業したという。

 「プラティープ財団の大きな活動目的はタイの人材育成です。財団が最も力を入れている活動は、やはり教育里親制度です。現在、毎年2000人を超える幼稚園以上の子どもに奨学金を支給する教育支援を行なっています。 里親制度は、世界各国の里親や支援団体からの教育資金で運営されており、タイ国からの支援はほとんどありません」
 奨学金支給の審査は、幼稚園入園時に家庭訪問し実情を調査した上で判断している。さらに進級するにつれて成績も加味している。そして本人が希望すれば、高校・大学まで進学することができます。
 「子どもたちも里親から支援されているという意識はあります。奨学金もらえることはステイタスでもあるが、スラムという劣悪な環境のなかでもよい影響を与えていると思う」

 「今後は、地域の社会福祉、教育システムの整備、具体的には財団が運営している幼稚園の公認、そして高齢者福祉の分野に力を入れていきたい」という。 これらの活動の推進には、地域リーダーの育成も欠かせない課題である。
 現在、80数名のスタッフやボランティアが財団の活動を支えている。各責任者・担当が、それぞれの活動プロジェクトを推進・運営している。
 財団に必要な人材として、シニアをはじめボランティアを受け容れることは可能であるという。それには、まずタイ語が話せることが第一条件である。それぞれの活動やコミュニケーションには、タイ語ができることは欠かせない。
 第二に、各プロジェクトに対する専門的技能や知識が必要なことである。単なるマンパワーよりもプロジェクトの運営やリーダーシップをとれるような人材が欲しいという。

 最後にラダパンさんは、今後の課題として「スラムの問題は、国の政策の誤りです。それが少しでも改善の方向へ向かうよう活動しています。それには、若い人たちの地域への意識や両親への敬老の気持ちが必要なんです」
と話された。
 少しでもスラムの現状と子どもたちの教育支援に対して理解してくれる個人や団体が増えることを願いながら、財団の事務所を後にした。

|

« №175 スラム街を歩く | Main | №177 チェンマイの放課後風景 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84814/6317044

Listed below are links to weblogs that reference №176 国際部長のラダパンさん:

« №175 スラム街を歩く | Main | №177 チェンマイの放課後風景 »