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October 23, 2005

№187 タイ北部の田園風景

     懐かしい田園風景
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 首都のバンコク周辺は、チャオプラヤー川の河口に近く平野部なので山は見えません。大都会の街並みが広がっているだけです。日本でいえば東京を想像してしていただければよいでしょう。 
 チェンマイ空港に降り立つと、周囲に緑の山々が見渡せます。山が見えると本当にホッとしますね。日本は海に囲まれた山が多い国土ですから、日本人は海か山が見えないと落ち着かないのだと思います。

 チェンマイからはチェンライを経由して、ラオスとの国境を流れるメコン川までチャーターした車で走りました。チェンライまで約3時間、さらにゴールデン・トライアングルまでが1時間半ほどかかったでしょうか。おもに国道118号線を飛ばしてのドライブです。
 チェンライへの峠道の山は、深い広葉樹林の緑で覆われていて、川の水もこの辺りまで来ると割合きれいな水が流れています。時々見えるバナナと椰子の木がなかったら、日本の峠道と変わりありません。

 タイ北部、とりわけミャンマーとの国境の方には標高2000mもの山脈が連なっていますので、車窓から高い峰々がずっと見えています。その手前にはきれいに区画された田んぼが広がっていて、どこまでも田園地帯が続いています。そして、所々に緑を木々を携えて農家や小集落が点在しています。そのまま日本の地方の風景といってもいいくらいです。
 少し違う点といえば、黄金色に実った田んぼと、ちょうど田植えをしている田んぼが混在していることです。タイはその温暖な気候を利用して、米の二期作が行われています。7月下旬から8月にかけては1回目の稲刈りが終わり、2回目の田植えの時期だそうです。 しかし、全部の稲刈りが終わってから田植えをしているのではありません。米の種類によって時期が異なるのか、一度に収穫しない方が、価格や流通上都合がよいのか分かりませんが、日本人にとっては珍しい光景です。
 田植えは、苗床で育てた稲苗を手で植えていく方法で、日本の昔の田植えとまったく同じです。バリ島でもそうでしたが、この田植えの光景が、より一層日本の懐かしい田園風景を彷彿とさせます。

 アジアの稲作文化が、永い年月をかけて同じような田園風景を創っているのかもしれません。あるいは同じ稲作文化を持つ日本人だからそう感じるのでしょうか。

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