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November 11, 2005

№206 「2007年問題」とロングステイ その2

     ローズガーデンにて
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その2

 これまでのタイでの調査やいろいろな方のインタビューから、ロングステイが持っている役割や機能を考えてみます。

 ロングステイの機能のひとつとして、これまで会社中心の人生を送ってきた男性が、定年を機に日本での日常生活を離れた海外で、これまでの人生を振り返り、自分を見つめ直し、これからの人生を再構築する“ヒントやきっかけ”が得られるのではないかと考えています。
 つまりロングステイは、日本での生活や社会の基盤から切り離され、第2段階の海外での生活をとおして、本人の社会的役割をリストラクチャリング(再構築)し、第3段階である帰国後の生活で、これからの人生に活かす新しい社会的役割を再創造する機能があると考えられます。
 それは、ロングステイによる日本の社会構造からの解放というインパクトが、本人を一旦日本社会から切り離した上で、その関係性のない海外という異文化の空間と時間を媒体として、改めて社会との関係や社会的役割を再検討する機会を与えているからです。

 とりわけ団塊の世代は、定年とともにこれまでの「タテ社会」の人間関係ではなく、地域における「ヨコ社会」のネットワークを形成することが課題になってきます。 会社人間から地域人間にシフトするきっかけとして、ロングステイの体験によって、これまでの人生をリセットしこれからの人生を考えるヒントが得られるかもしれません。
 団塊の世代が、定年後タイでのロングステイによってリフレッシュし何かを得て、日本に帰国して地域社会に戻り「地域人間」として生きていく。これまでの「タテ」の人間関係から、個人と個人がつながった「ヨコ」の人間関係やネットワークができたら素晴らしいことだと思います。
 それこそが“元気で明るい高齢社会”を創造するのではないでしょうか。

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Comments

池邉善文さん
先日は、ゼミに参加、ありがとうございました。
九州大学大学院人間環境学府の宣伝も、どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: 安立研究室 | November 12, 2005 at 09:35 AM

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