« №260 冬のフルーツ | Main | №262 タイの郵便局はどこ? »

January 08, 2006

№261 会社人間から社会人間に

  チェンマイのサンデーマーケット
20051226_dscf0383

 1月5日の朝日新聞に「会社人間から社会人間に」という社説が載っていました。「団塊のあした」というシリーズの記事です。 いよいよ来年、団塊の世代が定年を迎え始める“2007年問題”が迫っているという事情が背景にあるのでしょう。この記事の概要を紹介します。

 人口13万人の東京都武蔵野市には、6300人の団塊の世代がいる。市は2年前、彼らの声をまちづくりに生かそうと、市民会議「団塊の世代の主張」をつくった。集まったのは大学教授や広告会社社員、不動産業の経営者、主婦ら7人だ。
 半年後に「団塊力」と題する報告書をまとめた。福祉サービスを受けるだけでなく、サービスの提供者でいたい。リタイア後に人間関係を築き直すには地域にたまり場を。そんな提言が並ぶ。

 任期が終わっても解散せず、7人が中心になって「DANKAIプロジェクト」という団体をつくり、今も月1回の会合を重ねている。経験や人脈を生かしながら、地域のニーズに合った活動を自分たちで生み出そうというのが、このプロジェクトの目標である。
 近々、お年寄りの話に耳を傾けるための「傾聴ボランティア」の養成講座を開く。また、子育て中の母親の悩みを聞いてはどうか。そんなアイデアも出ている。

 昨秋、岐阜県揖斐川町で、団塊の世代による「団塊サミット」が開かれた。自分の故郷に帰らず、住み慣れた第二の故郷に賑わいを取り戻すには、どうしたらいいか。そんな議論に全国から140人が集まった。
 体験者たちからは、地域社会にデビューするための心得などが語られた。

 退職後の団塊の世代の力を活用しようと、自治体は手ぐすねを引いている。だが、行政の下請けとして当てにするのはお門違いだ。何をするのかは当事者たちの意欲と自主性に任せる方がいい。
 団塊の側も、「会社人間」から「社会人間」への脱皮に努めたい。社会が抱え込んだ課題を探り出し、その解決に時間や労力を提供する。そうすれば官でも民でもない、新たな「公」が活躍する場を広げることができる。
 武蔵野や揖斐川での試みが全国に広がることを期待したい。2007年はすぐそこに迫っている。 という内容です。


 昨年からマスコミを賑わすようになった2007年問題。記事でも紹介しているように、全国で色々な取り組みが始まっています。
 定年後、自分が住み慣れた地域社会に、いかにデビューできるかが大きな課題になってきます。団塊サミットでの「地域社会にデビューするための心得」についても書いてほしかったですね。
 まず、地域社会にシニアの受け皿となる“居場所、たまり場”づくりが必要になるでしょう。地域における活動や個人の新しい人間関係の形成の場となるものです。
 しかし、最も重要なのは、タイトルにもあるように個人が、いかに「会社人間から社会人間に」意識が変えられるか、ということだと思います。 これまで仕事中心の人生を送ってきた団塊の世代、頭では分かっていてもタテ社会の人間関係から、肩書きなしの地域社会での人間関係へと、そう簡単に切り替えられるものではないでしょう。

 人生80年時代、そうあせることはありません。ここはひとつ海外でのロングステイで、これまでの人生を見つめ直し、これからの人生を構想してみるのも一つの方法かもしれません。
 心のスウィッチを切り替えるための時間と仕掛けが必要なのです。

|

« №260 冬のフルーツ | Main | №262 タイの郵便局はどこ? »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84814/8046804

Listed below are links to weblogs that reference №261 会社人間から社会人間に:

« №260 冬のフルーツ | Main | №262 タイの郵便局はどこ? »