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January 13, 2006

№266 「風の前奏曲」

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 タイ映画「風の前奏曲」をお正月明けに観ました。タイの美しい風景とラナートの音楽に心が癒される映画です。
 タイの伝統的楽器の“ラナート”奏者の巨匠 ソーン・シラパバンレーン師の生涯を描いて、2004年のタイの映画賞を総なめにしました。 タクシン首相も映画館に足を運び、王族たちは劇場を借り切って観賞し、ついには各国の駐在大使夫妻を招待しての政府主催の特別上映会までが開かれたそうです。
 監督はイッティスーントーン・ウィチャイラック監督。タイの楽聖ともいうべき天才音楽家ソーン師の実話に基づいています。

 「ラナート」とは、“心を癒す”という意味のタイの古典楽器で、舟の形をした共鳴箱に21~22枚の音板を並べた木琴のことです。 音板は、それぞれ等しく両端に紐を通して1列に並べてあり、長さ約120cm、幅20cm、深さ約12cmの舟形の共鳴箱の上にのせてあります。
 演奏には、直径4cmくらいの円盤状のものに約40cmの柄がついたバチを使います。

 舞台は19世紀のタイ。音楽楽団の一家の末っ子で、ラナートの卓越した才能を持つソーンの成長と挫折を、タイの豊かで美しい自然をバックに描いています。映画は、19世紀末のシャム時代の“人が人として生きた時代”と、第2次大戦下の“タイ人であることが危機に陥った時代”をカットバックさせながら進行します。
 この映画のテーマは、1990年代後半のアジア経済危機以来、失われかけていたタイ人の心の拠りどころ、アイデンティティを取り戻すことなのです。 音楽という文化をフィルターにして、タイ人の“心のルーツ”を深く刺激し、大きな共感や感動を生んだのだと思います。
 全編を通して、淡い光と影のコントラストが美しい映像とラナートの心を癒す音楽が、観る者をシャムの時代にいざないます。 この魅力的な映像と心地よい音楽を楽しむだけでも一見の価値がありますし、そしてタイという美しい国を知ることができます。

 主役のソーン師には、映画・演劇界の重鎮アドゥン・ドゥンヤラット。青春時代のソーンには、日本で公開された「春の雪」にも抜擢されたアヌチット・サパンポンというキャストです。
 アヌチットは、香港のスター レスリー・チャンの再来といわれているようなのですが、メジャーリーグ、ホワイト・ソックス(元ソフトバンク・ホークス)の井口資仁に、本当にソックリです。あまりに似ているので、映画よりもその方が気になってしまうほどでした。

 最近、韓流映画をはじめ注目されるアジア映画ですが、タイ映画もなかなかいいですよ。 

 http://kaze.eigafan.com/index.html

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Comments

緒田裕二に似てると思ったけど、そっかー、井口ね(^O^)確かに似てますね。ラナートの響きに魅せられました。Tb失礼します。遊びに来てね。

Posted by: あん | January 14, 2006 at 08:25 PM

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