№268 NPOは退職後の新舞台
「定年後、何をするか」は大きな課題です。そのひとつの提案としてNPOという記事が、1月10日の西日本新聞に載りました。
2007年に定年期を迎える「団塊の世代」の退職後の舞台として、NPO法人が改めて注目されている。「行政の下請け」や「高齢者同士の交流」に傾きがちだった旧来型の地域団体とは違い、それぞれの人たちの興味や関心、培った技能に応じ、自由で主体的に活動できるのが魅力のようだ。
社会貢献を目指したり、第二の人生を楽しんだり。シニア層の間では、すでにさまざまな活動が広がっている。
NPO法人は、福祉や地域づくり、子育て支援、環境、国際協力など多くの分野で活動している。1998年に「特定非営利活動促進法」が施行されて以来増え続け、2005年11月末で24000件を超えている。
営利主義から離れ、行政や企業だけでは行き届かなかったり、手が出にくかったりする分野で社会貢献するNPO法人も少なくない。
このように活動範囲を広げているNPO法人だが、退職後、すぐにNPO法人を設立したり、活動に飛び込むのは難しい。ある程度の助走期間もいるだろう。
福岡市のNPO・ボランティア交流センター「あすみん」は、「ボランティアをやってみたいけど、どうすればよいのか分からないシニアが多い。まずは自分が本当に興味があることは何か、役に立つ得意分野は何か、見つめ直すことから始めてはどうか。 その上で、自分に合ったNPO法人などに所属するのが無理がない形だろう」という。
NPOの活動に詳しい安立清史・九大助教授(わたしの指導教官です)は、「今後、超少子化社会が到来する可能性がある。 介護や育児、地域の安全、子育てなど全般で一層ヒューマンサービスが必要となる。余力がない企業に代わり、補完役としてNPOの役割は増す。 21世紀の半ばには、NPOは会社や行政に匹敵する存在になるだろう」と指摘。
「NPOの主な担い手は、中高年の女性になるのではないか。地域の問題を生活者の目線で見つめており、女性の起業も増えてくるだろう。 会社に長く勤めた男性は、染み付いた企業の論理や仕組みから、どう自由になり、行動の大転換を図るか。NPOは多様な価値観を学び、次の準備をする場にもなる」と助言している。
わたしが考える一般的なロングステイとは、永住志向型のロングステイではなく、日本に軸足を置きながら海外とを往き来するスタイルです。 この場合、日本での生活が基盤となるので、自分が住んでいる社会、つまり地域社会との関係が重要になってきます。住み慣れた地域社会との関係をどのように構築するのかが、とりわけ定年後の男性にとって大きな課題になります。
その受け皿となるものとして期待されるのが、NPO法人ではないでしょうか。自分の興味があること、社会に役立てられる知識や技能をもう一度振り返ってみましょう。 そして、どのようなNPO法人があるのか、調べることから始めてはいかがでしょうか。


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