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January 24, 2006

№277 国内版「ロングステイ」次々

     石垣島の川平湾
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 1月16日の朝日新聞より。

 一つの場所に2週間から数ヶ月とどまり、現地の文化に触れる長期滞在型観光「ロングステイ」。 行き先として海外だけでなく、北海道や沖縄など国内も注目されている。治安や言葉の不安がなく、オフシーズンなら価格も安いのが魅力。 「学習する」「体験する」「交流する」をキーワードに新商品も出始めた。

 JTBは今夏から、北海道大、弘前大、山口大と共同で、50歳以上を対象に、現地に滞在しながら地域史や環境を学ぶ「シニアサマーカレッジ」を開く。 たとえば、山口大は、約2週間かけて幕末史や秋芳洞の環境を学習、週末に現地を訪ねるオプショナルツアーなどを検討している。
 地域貢献を模索する地方国立大にJTBが提案したのがきっかけ。講座は大学が企画、同社が参加者を集め、現地への交通、宿泊手配などを引き受ける。募集開始は4月頃の予定だ。
  「毎夏どこかの大学で勉強を楽しむという新しい定年後の人生設計。リピーターを獲得し、全国に広げていきたい」と地域ビジネスプロデューサー。

 地中海クラブ(クラブメッド)はこの冬、シニアを対象に、沖縄・石垣島のリゾートの8日間と15日間のロングステイプランを試験的に発売した。三線教室、八重山伝統みんさー織り体験、石垣焼陶芸体験、マングローブ植樹のエコツアーなど八重山文化の体験プログラムを盛り込んだのが特徴だ。閑散期のため8日間でひとり11万円からと通常より3割安という。
 同社は今夏に向け、北海道ツアーも検討中だ。広報担当は「国内でロングステイの魅力を知ってもらい、次は海外へ出かけてもらえば」と話す。

 団塊の世代の大量定年退職を前に、このようなロングステイ商品がますます増加するでしょう。ロングステイ財団の季刊誌にも多数の国内外のロングステイツアーが同封されるようになりました。この記事にあるクラブメッドのパンフも入っていました。
 確かに国内のロングステイは、治安や言葉だけでなく病気になっても海外よりは安心というメリットがあるので、より注目されるようになったと思います。 また、地方大学との連携で公開講座などが受講できるのも、“学び”志向の強いシニアにとって大きな魅力です。生涯学習型のロングステイ・プログラムをもっと開発してもらいたいものです。
 
 しかし、旅行会社の商業主義に乗せられたロングステイでは、単に長期の観光ツアーになりがちです。 ロングステイは、この記事にある「長期滞在型観光」ではなく「長期滞在」なのです。つまり、「観光」よりも生活に軸足を置いた「滞在」なのです。
 そして、個人が目的を持って主体的に過ごす滞在こそ重要なことです。あくまで主役は“あなた”なのです。 観光の延長でなく、自分が関心のある分野の学習や体験、そして交流をしてみてはいかがでしょう。

 国内でも海外でも、自分の日常生活から切り離された場所に、一定期間わが身を置いてみましょう。 その体験、経験から、気づきや新しい考え、価値観が生まれてくるのだと思います。それが、これからの人生を生きていくヒントやきっかけになるかもしれないのです。
 それこそが、ロングステイの本当の意味ではないでしょうか。

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