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February 22, 2006

№306 年金移民 その2

     チェンマイの夕景
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その2
 タイ北部の古都チェンマイ。神戸市出身の元会社員(64)と妻(55)は、03年夏から1年の半分を現地のゲストハウスで暮らす。 年金は月約23万円。地元ラジオでDJをしている夫は「少ない貯金を取り崩さずに年金だけで生活するのが目的」と言う。 ぜいたくしなければ月10万円前後で暮らせる。だが、年4回日本と往復する航空運賃の負担が重い。
 夫「往復の回数を減らしてもらわないと」
 妻「え? そんならもうこっちに来ないわよ。こないに節約して暮らしてたら息が詰まるわ」

 タイも日本からの「年金移民」が増えている。日本での長期滞在ビザ(1年)発給が02年は69件だったが、04年は過去最高の203件に達した。長期ビザを取れない低収入の人も増えている。

 アパートで独り暮らしをしている元会社員の男性(71)は年金が10万円を切る。日本の市役所で老人ホームを紹介された。2人部屋で夜は外出禁止。迷ったが、断った。 今の家賃は約2万1000円。血圧計の電池代まで毎日家計簿につけ、残った分は貯金する。時々食べたくなる塩こんぶや乾燥じゃこは年に一度帰国した時、スーツケースに詰め込む。 「暇でね」とつぶやいて言い直した。「いや、こっちの方がずっといい暮らしができる。NHKの相撲も見られる」
 チェンマイの郊外で、月約1万円でひっそり暮らす男性(58)にも出会った。よれよれの紙を財布から取り出して見せてくれた。社会保険庁のホームページで調べた年金の試算額だ。「60歳 103万円」。あと2年、なんとか生きなければならない。この金額ならタイで暮らしていける。
 
 東南アジア人気のひとつに「生活費が安い」ということがあげられます。 マレーシアとタイの事例のように「年金だけで日本で生活できないから」という理由で、海外のロングステイを決心する方もいるのです。 受入国が期待する「夫婦ふたり、月20万円で豊かな生活」の典型的なロングステイヤーではなく、ここでいう「年金移民」タイプの方が増えているようです。
 近頃、国民の格差が広がっているといわれていますが、生活しにくい日本に見切りをつけて、物価が安い東南アジアで老後を暮らす人が、さらに増えるのではないでしょうか。

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