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February 28, 2006

№312 チェンライで米づくり その2

   ていねいに袋詰めされます
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米づくりの状況
 すべてを失った平岩さんは、ここから一念発起して再出発を図ります。 最初に出荷した日本米の評判がよかったので、代理店から米づくりの再開を要請されます。資金を日本からの借金で調達して、また米づくりに取り組んだのです。
 現地の農家を説得して回ったが、農家との信頼関係を築くのが一番の課題であった。以前にも日本人が現地で米づくりをしていたが、農家に米代を支払わない詐欺師だったからです。弁護士を立てきちんと契約書を交わすようにし、信頼してもらうのに苦労したといいます。
 平岩さんは元々会社勤めだったので、自分では米は作りません。タイの農家に日本米の種もみを供給し技術指導をする。そして収穫した米を全部買い取るというシステムを取っています。 米代は、農家が入荷した翌日に現金で払うそうです。「こめや」は、生産された米の一括買取から精米、卸売りまでを一貫して行っています。

 1999年に200ライ(約120ha)ほどの面積から再開しました。初めは、熊本県の農業試験所を退官した方に、現地で契約農家に日本米の技術指導をしてもらった。 現在では500軒もの農家と契約を結び、1900ライ(約1200ha)の作付面積にまで拡大しています。 
 米づくりを再開して6年目の今シーズンまで、毎年50%ずつ出荷量が増加しているとのこと。 チェンライでは二期作なので5~6月、10~11月と年2回の収穫があり、白米ベースで年間1140トンの取扱量を誇っています。
「こめやの米」のブランドで、チェンマイの日本食レストランやバンコクのスーパーなどに卸されていて、そのほとんどがタイ国内で消費される。 供給が精一杯で、需要に追いつかないほどだといいます。

 米の種類は、一番収穫が多い秋田こまち から、ひとめぼれ、人気は高いけれど収量が少ないササニシキ、コシヒカリなど約10種類です。 沖縄の米まで全国の種もみを持ってきて作ってみたが、なぜかチェンライでは日本の寒冷地の品種が合うといいます。朝晩が涼しくなるタイ北部では、東北などで作られている米が合うのかもしれません。
 周辺の農家は、これまでタイ米のもち米を作っていました。日本米に代えると収量は減るものの、高く買い取ってもらえるので農家の年収が増え、年々希望者が増加しているそうです。米づくりをすることで、地域の農家の経済的支援にもなっているわけです。 
 
 翌朝、精米の様子も見学させていただきました。日本製の大きな精米機が2台並ぶ大きな倉庫兼精米所では、朝から多くの人が働いています。 事務の女性3人を含めて、27名ものタイ人の社員を雇っているそうです。若い人が多く、以前里子として教育支援をしていた20代の男性も含まれています。
 日本米には日本製の精米機でないと、うまく精米できないといいます。平岩さんは、米を慈しむように精米の状態を注意深くチェックします。 きれいに精米された米は、スーパーや「こめや」の専用袋に5kgずつ丁寧にパッケージされていました。翌日には出荷されていくのだそうです。

 つづく

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Comments

以前、チェンマイ旅行の際、お土産にタイ産ササニシキをセントラルデパート(ホイゲオ通り)のデパ地下スーパーで買って来ました。
1kg袋で54バーツ(=170円)でした。
デパ地下で一番高い部類でした。
日本で売っている2980円/10KG米に比べるとはるかにおいしい。
日本の消費者はこの現実を知り、コメの輸入自由化して日本の農家にも過保護政策から転向し、競争原理をはやく取り入れていただきたいものです。

Posted by: 毎日見てます | February 28, 2006 at 09:15 AM

はじめまして。

私はサワッディータイランド http://sawasdee.value-net.net
というサイトを運営しておりますトムヤムと申します。

貴サイトは以前より拝見申し上げており非常に興味深い
内容でして、私も毎回の更新を楽しみにしておりました。

この度、私のサイトよりリンクさせていただきましたので
ご報告いたします。

Posted by: トムヤム | February 28, 2006 at 11:31 AM

私は、ウタラディト県ファークター郡にて妻の家族共々農業を手伝っております。私どもの水田にて、日本米を耕作し、販売は可能な要素は、考えられるでしょうか。

Posted by: hiro | March 22, 2006 at 07:13 PM

hiroさん
コメントありがとうございます。
正直、素人の私には分かりません。
一度、チェンライの平岩さんに連絡を取られるか、訪問されてはいかがでしょう。

Posted by: 池邉善文 | March 23, 2006 at 10:50 AM

平岩様の舞台、感激ですねえ。正直びっくりしました。私も家族が滞在中は日本米を食べようとコシヒカリに挑戦しましたが、現地米より実りが早くて、気がついたときは鳥や野鼠に先に食べられ、その後あきらめていました。もう一度挑戦します。ありがたやの一言です。

Posted by: ルーン貞 | March 25, 2006 at 06:19 PM

インドにいる日本人は、タイやシンガポールにお米の買出しに行きます。
そして日本からの輸入品を買います。
でも日本産は高いばかりで品質が良いわけでもありません。
このためタイ産の日本米は人気です。

でも、もし無洗米だったら最高です。
インドではきれいな水が貴重なので。

Posted by: インド在住 | October 29, 2011 at 08:59 PM

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