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March 01, 2006

№313 チェンライで米づくり その3

   平岩逸雄さん 事務所にて
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チェンライでの生活と今後
 
 チェンライにも「日本人会」があり、正式には「チェンライ日泰協会」といいます。平岩さんは日本人会の会長を務めています。 リタイア組を中心に80数名の会員が在籍し、年に3~4回の例会を開催している。この12月25日には、餅つき会を兼ねてクリスマス・パーティーを開きました。 日本人シニアとタイ人女性との子どもたちがいて、家族揃っての餅つき会は盛況でした。

 現在、平岩さんはタイで会社を経営しているのでビジネスビザで滞在していて、労働許可証(ワークパーミット)も取得しています。
 チェンライで米づくりをしてよかったことは、第一に会社勤めに比べてストレスがないこと、第二にお金もうけをしないでよいことだといいます。 そんなに黒字を出さなくてもよくて、普通に生活できるだけの収入があればよいと考えているそうです。お金の心配をしないことが、ストレスを感じないことにもなるのでしょう。
 反対に困ることは、タイ人を使うことの難しさだとおっしゃいます。 仕事はまじめにするが、指示されたことだけで考えることをしない。またタイ独特の用事休暇や休養休暇などがあるが、そのような休暇を取る際に当日連絡してくるのです。 病気で休むわけではないのだから、事前に申し出をしないタイ人気質に少々困惑気味のようです。

 ところで平岩さんは、4年前から少数民族の女の子(9歳)を里子として養育しています元々、日本にいる時から里親を7,8年間継続していました。その時の里子がもう25歳になっていて、「こめや」の社員として働いているそうです。 
 しかし、里親制度には問題があると指摘します。というのは「里子に会うために実際に来てみると、日本での情報と現地の実態が違うことに気がついたのです」。 年間3万円の教育支援をしていたのですが、里子が実際にいくらもらっているのか日本にいると分からないし、報告もなかったのです。 聞くと見るとは大違いで、毎年仕送りしたお金が、どこに誰にどのように使われているのか全く分かりませんでした。

 そこで、奥さんともよく相談して「それなら100%見えるように、子どもを自分の家に住まわせて学校に通わせよう」と考え、本当に貧しい家の子どもを引き取って勉強をさせることにしたのです。
 これはタイ北部で梅の植林ボランティアをしている梅林先生の持論でもありますが、「人からの資金でやるのはボランティアではない。ブローカーに過ぎない」と実感した。 「つまり、自分のお金や自分の体力でやるのがボランティアなんです」。自分で行動することが大切だと平岩さん。

 その後、里子を探していたところ、自分の畑に働きに来ていた母子を見て、その子(当時5歳)を気に入った。その子の実母は出産後亡くなっていて、後妻さんに育てられていたのでした。 すぐに村長さんを仲介人にして交渉し、里親の承諾を得ることができたのです。
 夏休みや冬休みには実家に帰しています。引き取って満4年になりますが、本人が希望すれば進学させたいといいます。親がIDカードを持っていないので、この子にもありません。IDカードがないとチェンライ県から外へ出られないのですが、私立の学校ならば進学できるのです。

 最後に「将来はどうされますか」と平岩さんに尋ねたところ、「いずれは帰国しないといけないかな」という答えが返ってきました。 というのは、熊本の実家で一人暮らしをしているお母さんのことが心配だからです。それと先祖代々の田畑や屋敷もあって、平岩さんが後を継がないといけないという事情もあります。
 しかし、できるだけタイの地域社会への貢献を継続していただきたいものです。

感想
 「自分で行動する、とことんやってみる。そして諦めない」というのが平岩さん。
 事業を通して、低所得のタイの農家の経済的支援を行い、個人としては里親となって教育の機会に恵まれない子どもの支援をする。 なかなかできないことですが、持ち前の粘りと根性でやり遂げてきたのだということが伝わってきました。
 個人であっても自分ができることとできる範囲で、チェンライにしっかりと根を張って生きている平岩さんです。
 
 そして、これからロングステイを計画する人へ、次のようなアドバイスをしています。
 まず第一に、目的を持つこと。日本での経歴や技術を活かすような過ごし方が大切だといいます。特に地方では農業指導などのボランティアが必要とされているのです。
 第二に、現地でだまされないようにすることです。日本人が日本人をだますことがありますし、単身の男性はタイ女性に注意しないといけません。 タイ人から日本人はお金を持っていて“打ち出の小槌”だと思われているのです。その意味で友人を作ったり現地に慣れるために、最初は「日本人会」に入会することを勧めています。

 つづく

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