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April 30, 2006

№369 灼熱のバンコクを歩く その2

       カオサン通り
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その2
 終点のサパーンタクシン駅下のサトーン桟橋からエクスプレス・ボートに飛び乗って、バンランプー桟橋へとチャオプラヤー川を上ります。初めてのエクスプレス・ボートでしたが、朝日を受けて輝くワット・アルンを眺めながら、爽やかな川風を受けての短い船旅は快適そのものでした。 詳しくは№354・355で紹介していますので、ご覧になってください。

 AM9:05目的地のバンランプー桟橋に到着すると、ここからはカオサン通りを目指して歩くことにします。桟橋からワット・チャナソンクラムの裏道にかけては緑が多く、英語の看板が目立つようになり、旅行代理店、カフェやバー、インターネットカフェなどが軒を並べています。道行く人も、大きなバッグを背負ったヨーロッパ系の若者の姿が多くなります。 カフェではゲストハウスに泊まっているらしいバッグパッカーたちが、遅めの朝食をとってのんびりと過ごしています。

 いよいよカオサン通りです。道路には客待ちをするトゥクトゥクやタクシーがびっしり停まっていて声を掛けてきます。歩道には、これから開店準備を始めようとする露店が並び、土産物屋、Tシャツなどを売る衣服店、かばん屋、靴店、カフェなど長期宿泊客目当ての店が立ち並んでいます。頭上にはホテルやバーなどの派手なネオンや看板が覆っています。
 歩いているのは白人のバッグパッカーたちばかりです。日本人はほとんど見かけません。今時の日本人の若者は、カオサンには泊まらないのでしょうか? ここでもカフェで朝食を食べたり、お茶を飲みながら思い思いに過ごす若者で賑わっていて、ちょっとお洒落な感じです。
 こちらは強い日差しを避けながら歩いているというのに、中には上半身裸になってお茶を飲みながら日光浴をしている白人もいます。歩いていると、英語だけでなくいろいろな言葉が聞こえてきます。
 もっとうらぶれて、貧乏旅行の若者があふれている街という印象を持っていましたが、案外そうでもなくインターナショナル街、それがカオサンなのかもしれません。

 カオサン通りを後にして、第一次世界大戦戦没者慰霊塔を抜けて、国立博物館へと向かいます。 慰霊塔前の5車線くらいある大通りを渡るのが一苦労です。信号がありませんから、車の流れが切れる時を見計らって渡らないといけません。 私以外にもタイ人の女性やヨーロッパ系のシニア観光客など数名が同じようにして、道路わきに立ってそのタイミングを待っています。
 なかなか車の流れが切れませんが、ひとりが歩き出すと他の人もそれに続いて歩き出します。「みんなで渡ればこわくない式」の横断方法です。 しかし、タイは車優先の交通ルールですから、くれぐれも注意して渡らなくてはいけません。
 そろそろAM10、だんだん暑くなってきました。

つづく

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April 29, 2006

№368 灼熱のバンコクを歩く

  サパーンタクシン駅からの眺め
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 さあ、いよいよゴールデンウィークです。といってもわたしは出かける予定もありませんが・・・ そこで、今日から「灼熱のバンコクを歩く」を7回シリーズでお届けします。
 行かれた方は懐かしく、連休中旅行に行かない方は行ったつもりになって読んでいただければ幸いです。


その1
 取材の合間にバンコク市内やアユタヤなど観光するのを楽しみにしていて、これまでバンコク周辺の主な観光スポットをまわりました。 さて今度はどこへ行こうかと思案して、バンコク市内で行っていない所を巡ってみることにしました。

 まず、BTSシーロム線のサパーンタクシン駅まで行き、サトーン桟橋からエクスプレス・ボートに乗ってバンランプー桟橋まで行きます。そこからバッグパッカーの聖地カオサン通りを歩いて、国立博物館やワット・ポー(涅槃寺)に寄り、チャイナタウンを散策する。 最後に黄金仏で有名なワット・トライミットを見て、地下鉄のファランポーン駅に戻ってくるというルートです。 ワット・ポー以外は、初めての所です。
 3月末、暑期のバンコクを昼間歩き回るのはいかがなものかと思いましたが、できるだけトゥクトゥクなどを使って移動に無理をしないことにしました。
 さあ、帽子をかぶりミネラルウォーターを片手に出発です。

 3月31日、朝8時にホテルを出発しました。昨夜からの激しいスコールで、道路には大きな水たまりができていて涼しい朝です。久しぶりの雨だったようですが、今朝はよく晴れていて暑くなりそうな予感がします。
 BTSナナ駅からシーロム線のタクシン駅まで乗ります。車内は朝のラッシュで混雑しています。チットロム駅近くでは車窓から「エラワン・プーム」が見えますが、道行く人だけでなく通過する時に車内からも手を合わせる人がいます。 霊験あらたかな「エラワン・プーム」への人々の信心深さを改めて実感しました。

 サイアムで乗り換えてシーロム線へ。ここでも満員ですが、チョンノンシーの駅でかなりの乗客は降ります。入れ替わりに妊婦が乗ってくると、すぐに席を譲る若い女性。タイ人の優しさ感じさせる光景です。 しかし日本ではあまり見かけなくなったような気がします。体の不自由な方の優先席に座っていたり、お年寄りが乗ってきても寝たふりしている若い人が多いですからね。
 空いてきた車内を見渡すと、乗客の8割以上が女性です。通勤時間帯というのにビジネスマンやこれから勤めに行こうとする男性はあまり乗っていません。 なぜなのでしょうか? マイカー通勤ということもあるでしょうが、それにしても圧倒的に女性が多いのです。
 タイの女性はよく働くと聞きますが、本当に男は働かないのでしょうか? 不思議です。

つづく

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April 28, 2006

№367 退職シニアの知恵 地域で生かせ

アユタヤのワット・チャイワッタナラーム
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 2006年4月22日の朝日新聞からです。

 07年から大量退職期を迎える団塊世代の知恵や力を地域での市民活動に生かしてもらおうと、各地のNPOをつなぐ初めての全国組織として、NPO法人「地域創造ネットワーク・ジャパン」が5月に設立される。中核となる地域センターを全国約100ヵ所に設置。 ボランティア活動に参加したい人やNPOを立ち上げたい人などの相談に乗り、退職シニアの地域参加を応援する。

 財団法人「さわやか福祉財団」、NPO法人「市民福祉団体全国協議会」(市民協)など、すでに多くのシニア世代が活動している5団体の連携を足がかりに、シニア世代を対象とした相談・研修事業や人材・技能の登録などにあたる。
 全国ネットを通じ、シニア世代が参加したいNPOを探すための合同説明会や、退職前に「地域デビュー」に備える講座、NPOを設立する人のためにノウハウなどを提供する。

 東京都が03年に実施した調査では、団塊の世代でボランティアやNPO活動に参加している人は1割だったが、5年後のイメージとしてこうした活動に参加したいとした人は4割を超えた。
 関係者の間では、こうした意識を持つ人の参加を促す環境整備が急務との認識が広がる一方、団塊の世代の企業などでの経験が、行政では対応しきれないサービスを地域で担う新たな「コミュニティ・サービス」の創造につながる可能性があるとの期待感が出ている。

 以上が記事の概要です。いよいよ2007年問題に対して、具体的なアクションや活動が実施されるようになってきました。
 ボランティア活動やNPOに参加したいと思っていても、情報が得られずに具体的にどうしてよいのか分からないという団塊の世代も多いのではないでしょうか。 5年後には団塊の世代の4割がボランティア活動などに参加したいとした一方、現在1割に止まっているというのは、まだ現役だからというだけでなく参加を促す支援・サポートが十分ではないとも考えられます。これまでの「会社人間」から「地域人間」として生きていくための支援が必要なのです。
 定年を迎える団塊の世代が、うまく“地域デビュー”を果たし、その知恵と経験・技術を地域社会でぜひ生かしていただきたいものです。

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April 27, 2006

№366 バジルシードでダイエット

 日本語の表示もあるバジルシード
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 バジルシードとは、タイ料理にもよく使われるハーブ、バジルの種です。ごく小さな種で、黒くてゴマをもっと小さくしたような形をしています。 この種を蒔いて1週間ほどすると発芽し、タイ料理だけでなくイタリアン料理にも重宝するスウィートバジルに育ちます。
 夏には自宅の庭で育てたバジルの葉を摘んできて、フレッシュな味と香りを楽しんだり、自家製のバジル・ペーストを作ってバジリコ・スパゲッティなんかに使っていました。 このように料理に使うものばかりと思っていたら、バジルの種がダイエットに効くというのです。

 ロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんを訪問した時、たまたまこの「バジルシード」の商品サンプルとチラシが置いてありました。 チラシによると、バジルシードが水を含むと約30倍にも膨張するので、満腹感が持続しカロリーを抑えることができるとあります。 その上、高い膨張率で空腹感を抑えるので、食べすぎを予防できると同時に、寒天を凌ぐ食物繊維量でお腹の中もすっきり。
 つまりバジルシードがお腹の中で膨張して満腹感が得られるので、食べ過ぎを抑えられてダイエットなるということです。また満腹感が持続するので、無理なく続けられるといいます。

 元々東南アジアでは、ココナッツミルク、果実、デザート、飲料などに加えて食されてきたバジルシード。 チラシに書いてある食べ方は、食前20~30分前に、1日1包(5g)~2包をそのまま水、ぬるま湯と一緒に噛まずに召し上がってください。フルーツヨーグルトなどと食べても美味しくいただけますとあります。

 ちょうど居合わせたIさん。 「わたしもバジルシード食べています。10kg以上痩せましたよ」とダイエット効果があるとおっしゃいます。何ヶ月間で10kgも痩せたのか聞き忘れましたが、普通にスーパーで売っているとのことなので、買って帰ることにしました。
 このチラシの商品は100gで800円ということでしたが、スーパーでは90g入りが、たったの12バーツ(約36円)でしたので10個も買い込みました。 ちなみにインターネットで調べてみると、多少の量の違いがあるものの日本では、なんと3000円から5000円もの高値で売られています。

 帰国後、早速試してみました。プレーンヨーグルトに5~10gほど入れてよくかき混ぜます。砂糖かジャムを入れるとずっと食べやすくなります。無味無臭で時々歯に当たりますが、食べにくいことはありません。ヨーグルトと一緒に食べる場合、食後、より効果を上げるために水か牛乳を1杯飲むといいでしょう。
 しばらくすると、その水分を吸収してお腹がぐぐっと張ってきます。はっきり自覚できるほどお腹が膨らみ、確かに満腹感が得られます。満腹感があるだけに、他の食べ物はあまり欲しくありません。「などほど、これだとすぐにはお腹が減らないな」と実感できます。
 毎日食べてはいませんが、少しお腹の周りがすっきりしてきたような気がします。効果がありましたら後日報告しますので、楽しみにしてください。

 最近、ロハス(LOHAS = LifeStyle Of Health And Sustainability)という言葉を耳にするようになりました。 「環境と人間の健康を最優先し、持続可能な社会の在り方を志向するライフスタイル」という意味です。
 これからの人生、健康な体と精神でいきたいものです。それにはまず健康です。肥満体にならずに、足腰を鍛えて健康体を維持していきたいですね。

 「バジルシード・ダイエット」、日本でもブームを起こすほどブレイクするかも?・・・

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April 26, 2006

№365 祝 365回!

     ワット・ポーのご本尊
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 昨年4月にブログを立ち上げスタートして、早いもので1年。お陰さまで本日365回を迎えることができました。これもひとえに毎日読んでいただいている読者のみなさまのおかげです。御礼申し上げます。

 当初は流行のブログをやってみようと軽い気持ちで始めましたが、書いているうちに「毎日記事を書き1年間続けること」を目標にしました。タイに取材に出かけた時を除けば、ほぼこの目標を達成できたと思います。
 最初は1日30件と少なかったアクセス数もだんだん増えてきて、もっとも多い日には600件以上もアクセスしていただきました。累計では70000件を超えています。

 この間、昨年10月には九州のフリーペーパー「ワールド・ジョイント・クラブ」に紹介され、11月からは日経BP社が運営するシニア向け情報サイト「セカンドステージ」に載せていただいています。
 また今年3月には、福岡のテレビ西日本(TNC)の「土曜ニュースファイル CUBE」という番組で、ロングステイについてのインタビューが放送されました。
 さらにはJTBやタイ国政府観光庁のセミナーなどでも話しをさせていただく予定になっています。

 読者の方が増えるにつれて責任感を感じますが、 「シニアの新しい生き方のひとつとしてのロングステイ」を提案しつつ、ロングステイ実践者の方の声、タイの生活情報、観光スポットなど、幅広い情報を提供していきたいと思います。 たまにはくだらない話題もあると思いますが・・・

 いつまで続けられるか分かりませんが、初心を忘れずに続けていきたいと思います。 毎日一記事ずつ積み上げていきますので、今後ともご愛読いただきますよう、お願い申し上げます。

 読者のみなさまに、あらためて感謝いたします。

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April 25, 2006

№364 国境の街 メー・サイ その2

   サーイ川に架かる橋が国境
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その2
 街の広い道路の両側には多くのお店が立ち並び、バイクタクシーや車でごった返しています。 その道路の正面に門型をした出入国管理事務所が建っていて、この建物の下を抜けるとすぐ先がミャンマーです。
 今回はミャンマーに入国しませんので、ここを通らずに右側の商店街沿いに歩いて“国境”を見に行きます。 白地に金文字で「THE NORTHERN MOST OF THAILAND」のモニュメントをくぐると、目の前が国境でした。

 きれいとはいえないサーイ川に橋が架かっていて、その両端にはタイ国旗とミャンマーの国旗がひるがえっています。 橋の向こう側には「UNION OF MYANMAR」の文字が書かれた青いゲートが見えます。
 歩道を地元の人たちが行き交い、荷物を満載したトラックが主にミャンマーの方へ通過していきます。ガイドのソンブーンさんの話では、タイからは米、セメント、工業製品などの物資が運ばれていて、反対にミャンマーからの物資は少なく、主に労働者がタイへ働きにくるのだそうです。 そしてミャンマーには「麻薬とカジノ」があることでしょうかと付け加えました。
 
 そんな人と物資と車が往来する光景をみていると、あっけないほど狭く、飛び越えられそうなくらいのサーイ川を挟んだだけの国境なのですが、まさに“国境”が実感できます。この川幅では夜陰にまぎれて越境することは簡単ですし、実際不法入国を手引きするブローカーがいるとのこと。「メコン川の向こうがラオスです」というのも国境ですが、また別物の国境がここにはあります。島国の日本人にとっては、ある意味で感慨深いものです。
 外国人の場合、パスポートを提出し250バーツ(約750円)を払うと、タチレクの街だけに滞在できる日帰りのビザを発行してもらえるそうです。 物価はミャンマーの方が安いのですが、たいして買うべきものがなくお寺の観光くらいということでした。 また、国境は政治情勢などの理由で閉鎖されることがあるといいます。

 この付近には宝石店や土産物屋が軒を並べています。ルビーやヒスイなどが主です。ミャンマー原産のものが多いのでしょうが、国境の街の宝石はなんだか偽物っぽい感じがして買う気がしません。
 滞在中、最も暑くなった昼下がり、国境の熱気を感じながらメー・サイの街を後にしました。

 なお、この橋の東約2.5kmに今年1月「タイ・ビルマ第2友好橋」が開通したという新聞記事を読みました。
第2友好橋は、メコン川上流地域の国境貿易と観光業の活性化を目的としたもので、両国の行き来だけでなく中国南部へのアクセスも可能にするものとして期待されています。
 つぎに訪れる時は、この第2友好橋からミャンマー側へ渡ってみましょうか。

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April 24, 2006

№363 国境の街 メー・サイ

   ミャンマー側の街タチレク
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 タイ最北部ミャンマーとの国境の街メー・サイは、チェンライから車で約1時間ほどの距離です。ミャンマーと陸路で結ばれていて、両国の人たちや生活物資が行き交い活気あふれる街です。

 昨年夏、ゴールデン・トライアングルやチェン・セーンまで足を延ばしていたのですが、メーサイは今回が初めてです。 トゥン山麓にある王室庭園「スワン・メー・ファー・ルアン」を観光した後、メー・サイへ向かいます。
 メー・サイの手前の左手には、きれいな山並みが続いています。タイという国はどうも地図が入手しにくいようで、はっきりとした山の名前が分かりませんが、 「Khunnam Nang Non」という山のようです。
別名"Sleeping Lady"と呼ばれていて、青空に優美な稜線がくっきりと浮かび、濃い緑に覆われた美しい山です。
 国道110号線をまっすぐ進むと、ほどなくメー・サイの街に着きます。

 まず、国境近く左手にある展望台への狭い道を登ります。この丘にはお寺もあって、参道には店やお土産屋などが軒を並べ多くの人たちで賑わっています。 ここにはなぜか巨大なサソリの像があり、展望台からはメー・サイとミャンマー側のタチレクの街が一望に見渡せます。
 タチレクの街並みが切れるあたりに何層からなる赤い仏塔がいくつか見えます。ミャンマーのお寺で、タチレクの観光スポットにもなっているようです。その奥には丘陵地帯が広がっていて、さらには緑の山々も遠望できます。
もしかしたら、この山はラオス側の山かもしれませんが。
 
 メー・サイとタチレクの街が一体になっているので、どこが国境線なのか最初は分かりませんでした。タイ側もミャンマー側も街並みの区別が、ほとんどつかないからです。 サーイ川という小さな川が国境になっているのですが、ここからは見えません。
 しかし、両国の出入国管理事務所の建物が目印になって、その中間線が国境ということです。タイ側には大きな門型の建物、ミャンマー側は水色の屋根をした寺院様式の建物で、どちらも目立つ建物なのですぐにそれと分かります。 よく見ると2つの建物を結ぶように1本の道路が通っていて、人やトラックが通行しているのが展望台からも見ることができます。
 次に実際に国境まで行くことにしました。

 展望台の階段を降りると、ガイドのソンブーンさんと運転手のウァンさんが、ココナッツのアイスを食べながら待っていました。 ちょうどアイスを売る屋台が出ていて、いつも何か食べている二人です。あいにくお腹の調子が悪いわたしは、残念ながら横目で見ているだけでした。

 つづく

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April 23, 2006

№362 タイの国花 ゴールデンシャワー

アユタヤで見かけたゴールデンシャワー
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 タイの国花は、ずっと蘭の花だと思っていました。ナショナルフラッグであるタイ国際航空の尾翼にも蘭がデザインされているくらいですから、そう思っていたのです。 しかし、タイの国花がゴールデンシャワーだということを知ったのは、タイに調査で行くようになってからです。

 ゴールデンシャワーは英名で、タイでは“ラーチャプルック”と呼ばれていて「植物の王様」という意味だそうです
 2006年11月1日から、2006年のプミポン国王陛下の御在位60周年と2007年の80歳の誕生日を記念して、チェンマイ王立農業研究所にて開催される国際園芸博覧会『ロイヤルフローラ・ラーチャプルック2006』に、この花の名前が冠されていることからも、タイ国を代表する花だということがよくわかります。

 ゴールデンシャワーはマメ科だそうですが、高さ10mほどに成長し、鮮やかな黄金色の花が、藤の花のように房状に垂れ下がって咲きます。 まさにゴールデンシャワーそのものです。おそらく木の真下に立つと、黄色のシャワーが降り注ぐような感じなのでしょうね。藤棚の下にいることを想像すればいいのかもしれません。
 また、緑の葉とのコントラストが美しく、緑がより一層黄色を引き立てています。

 最初に見たのは、3年前の3月バンパイン宮殿を訪れた時だったと思います。当時は花の名前を知りませんでしたが、その美しさに惹かれてカメラに収めた記憶があります。
 今回の訪問も3月下旬、バンコク市内や郊外でもよく見かけました。街路樹や公園、また学校の敷地など、多くの場所に植栽されています。鮮やかな黄色の花は、遠くからでもすぐそれと分かります。
 古都アユタヤの遺跡群の中、あちらこちらで咲いていて、長い歴史を感じさせるレンガの赤茶色と生命力あふれる黄色の花とが、好対照をなしていました。

 日本では桜が咲く頃、タイではゴールデンシャワーが満開です。
この時期タイを訪れる方は、タイの国花ゴールデンシャワーを楽しんでください。
 

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April 22, 2006

№361 3月 旬のマンゴー その2

   採れたての2種類のマンゴー
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その2
 木に生っているマンゴーを見たことがありますか?
 3月からの旬の時期にタイに行くと、見ることができます。これまでアユタヤのバンパイン宮殿などで見たことがありますが、よく自宅の庭などにもマンゴーの木が植えられているようです。

 今回、ロングステイ・コンサルティング社、佐藤さんのオフィス兼ご自宅に伺った時、庭の大きなマンゴーの木にたわわに生っているマンゴーを見ました。
 マンゴーはウルシ科の常緑樹ですが、実がない時は言われないとそれと分からない普通の木です。マンゴーは品種が多く、果実の大きさもかなり違いがあって、色も黄色、緑色、赤色などがあります。

 佐藤さん宅には2本のマンゴーの木があって、1本は、日本へも輸出される高級品の「ナムドークマイ」という品種。 もう1本の青い実の方は、 「キャオサヴォイ」という品種です。「ナムドークマイ」の方は、接木をしているのでより大きく成長しているとのこと。
 ご覧の通り、枝の間からつるが長く伸びて、2,3個ずつかたまってぶらざがるようにして実っています。 その実は大きく少し黄色みを帯びていて、普段見ることがないマンゴーの生っている姿に、珍しさとある種の感動を覚えます。
 3月中旬から熟し始め5月まで次々に収穫でき、会社のスタッフがおやつ代わりに採るそうです。熟しすぎると落果しますしリスも食べに来ますので、ほどほどで採らないといけません。

 奥様が食べ頃のマンゴーを採って、食べさせてくださいました。 長い棒の先に籠状になった専用のマンゴー採り器があって、その中にマンゴーを傷つけないよう、落ちないようにそっと入れてから採ります。それほど力を入れないでももげるようです。

     こうやって採ります
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 2種類とも採っていただいたのですが、カットしてみると同じマンゴーとは思えないほど見た目が異なっています。
 まず、採れたての黄色の果肉の「ナムドークマイ」を食べてみます。いつもスーパーで買う完熟のものと比べると瑞々しくてフレッシュ! これが本来のマンゴーの味なんだと、目から鱗でした。こんな美味しいマンゴーが自宅の庭先にあって、旬の時期には好きなだけ食べれるとは、なんとも羨ましい限りです。
 もう一方の青い「キャオサヴォイ」は、水分が少なくて青リンゴのような味と食感です。これもなかなかで初めての味です。この「キャオサヴォイ」もスーパーでたくさん売っていましたから、タイ人は普通に生食するようです。 でもわたしは「ナムドークマイ」の方に軍配を上げます。

 奥様、美味しいマンゴー、ご馳走様でした。

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April 21, 2006

№360 3月 旬のマンゴー

 マンゴーはこうやって生っています
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その1
 タイに行く楽しみのひとつはフルーツです。日本ではなかなか食べられない、また高価な南国のフルーツがたくさんあります。 フルーツの王様ドリアン、女王といわれるマンゴスティン、マンゴー、ジャックフルーツ、ロンガン、ランブータンなど、どれも普段お目にかかれないフルーツばかりです。
 いつもバンコクに着くと近所のスーパーへ走ってフルーツを買い込み、冷蔵庫に入れておいて翌日の朝食にしています。

 3月下旬、この時期旬のフルーツはマンゴーです。タイでは「マムアン」といいます。まだ青い色をしたマンゴーが、スーパーや市場でも山積みになって売られています。
 バナナやソム・チャン・ワーンというタイのみかんも豊富に出回っています。他にもぶどうやグァバなども旬のようです。しかし、マンゴスティン、ロンガンやランブータンの姿はまったく見ませんでした。

 なんといっても旬のマンゴーをたくさん食しました。青いものは触るとまだ硬くて、タイ人はサラダにしたりして野菜のように食べるようです。 日本で売っているメキシコ産などの小さなマンゴーとは違って大ぶりで重量感があります。
 黄色く熟したもの1個 (約30バーツ、約90円)選んで、フルーツコーナーでカットしてもらいます。まず、ナイフで皮を薄く削ぐようにして剥ぎ、甲いかの舟形の「いかの甲」のような大きな種に沿ってナイフを入れて、一口大にカットしてくれます。これをパック包装にしてもらいテイクアウトします。

 フレッシュな黄色の果肉はたっぷりと水分を含んで瑞々しく、口に入れると柔らかい食感でとろけると同時に、強い甘味が広がります。さっぱりとしてしつこくないものの、その甘味はトロピカルフルーツ独特のものです。 はまってしまう味で、ついたくさん食べてしまいます。日本人にも好まれる味でしょう。

 マンゴーを使ったタイの代表的なデザートもあります。それは「カオニャオ・マムアン」というスウィーツで、これも大好きです!
 カオニャオと呼ばれるココナッツミルクを加えて蒸したもち米とカットしたマンゴーを添えて食べるというものです。
好みで甘いココナッツミルクをかけて食べます。もち米のもちもちした食感とマンゴーの爽やかな甘味、それとココナッツミルク、絶妙な味です。 一見ミスマッチとも思えるこの組み合わせ、一体だれが考えたのでしょうね。

 3月タイに行ったら、忘れずに旬のマンゴーを食べてください。

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April 20, 2006

№359 タイ人は人生の達人

    ますます若々しいSさん
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 2002年10月からバンコクでロングステイを始めて4年目を迎えるSさん(69歳)と、3月下旬に再会しました。

 単身でロングステイをしながら、毎週土曜日に日系の人材派遣会社で日本語を教えているボランティアの日本語教師です。 1週間に1回のペースで生活にリズムが出て良いといいます。「若い人に教えるので気持ちが若返る」というあたりが、Sさんの若さの秘訣のようです。
 昨年夏以来の再会でしたが、そのはつらつとした表情からは来年70歳とは思えない若さを感じました。

 ランチを食べながら、近況を伺うとともにタイ社会についての感想を伺いました。
  「タイは階級社会の国ですが、タイ人は上流の人たちを羨むわけではないし、また人の生活や人生とも比べていない。自分なりの幸福を見つけ出している」。 「 “自分なりの人生を楽しんでいる”のがタイ人で、お金がなくても明るく心から幸せそうだ」とおっしゃいます。

 言い換えると「物事に執着しない・こだわらない、くよくよしないという」ことであり、それこそが「マイペンライ」なのだと、改めて実感させられたといいます。 つまり、心配してもどうにもならないことは心配しないのがタイ人なのです。 「タイ人は人生の達人ですよ。人生の生き方を学ぶことができます」とSさん。
 それに対して日本人は会社の上司、家族や近隣など周りを気にしながら生きていると指摘します。

 Sさんは自身の人生を振り返りながら、「自分もそのような日本人だったけど、タイ人に人生の生き方を教えられましたね。タイに来てみると、そんな日本的な考え方がばからしく思えます」。
 「特に日本の男性は見習うべきですね。定年になったら一度は海外で生活してみるといいんですよ。みなさん将来の年金のことなど、いろいろ心配しますが、自分ではどうしようもないことは悩まないことです。 悩むことも必要ですが、悩みすぎて落ち込むことほど意味のないことはありませんね」と、海外に出てみて気づくことが多いとおっしゃいます。

 加えて「悔いのない人生を送るためにも、自分がやっておきたいと思ったことは何でもやっておくべきです。」と、シニア男性に対してアドバイスとエールをいただきました。 ロングステイの実践者の言葉は、その生活体験に裏づけされたものだけに、一層説得力がありました。

 Sさん自身もタイでのロングステイを通して「人生の達人」になられているようです。

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April 19, 2006

№358 選挙直前はお酒が飲めない

 封印されたコンビニのお酒コーナー
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 この4月2日はタイの総選挙でした。ご存知の通り、与党愛国党が過半数の得票を得たものの大量の白票が投じられたこともあって、4日にはタクシン首相は退陣を表明しました。後継者選びなど今後の政局は、まだ流動的な状況です。

 さて、以前ブログに書きましたが、選挙直前の1日のPM6から2日のPM12までの2日間、お酒の販売が禁止されていました。 レストランやバーだけでなく、スーパーやコンビニでの販売も禁止です。それは「お酒を飲みすぎて選挙に行けない、また正常な判断ができなくなるおそれがある」というタイならではの理由からです。
 2晩もビールが飲めないのは大変とスーパーから缶ビールを買い出して、ホテルの部屋の冷蔵庫に冷やしました。これで準備万端だったはずでした。しかし、この時期暑期のタイです。この暑さがビールを欲することになるのです。

 1日の夕食はタイスキです。早めに食べ始めたので、かろうじてシンハビールを飲むことができました。PM6前には、ウェートレスがビールのお代わりは要らないか聞きに来てくれて親切です。
 この夜はニューハーフショーの「マンボ」に行ったのですが、なぜかワンドリンク・サービスにグラスビールが出てきました。ビールくらいならと、ここでは多少柔軟な対応なのでしょうか? 
 その帰りにホテル近くのセブンイレブンに寄ってみたところ、お酒のコーナーはダンボールで目隠しをされ告知の紙も貼ってあって、厳格に販売禁止を守っています。警察も見回りをしているらしく、法律は遵守されているようです。

 投票日の2日は、アユタヤへ初めて列車で行ってみました。この日は朝から天気がよくて気温はどんどん上昇し、遺跡めぐりをする頃には40℃近くまで上がっていたでしょう。 ミネラルウォーターを手にして、移動にはトゥクトゥクに乗ったのですが、びっしょり汗をかきます。喉が渇いてきて、時間とともにだんだんビールが恋しくなってきます。
 トゥクトゥクの運転手トンさんに、セブンイレブンに寄ってもらいましたが、はやり売ってくれません。あきらめてアユタヤ駅に戻りました。

 とっくにお昼も過ぎ、ランチを探して駅前の道を歩いていると、ゲストハウスから「部屋あるよ、食事できるよ」と片言の日本語で声を掛けられました。「ビール飲める?」と聞くと「OK,OK!」との返事。即座にテーブルについて待っていると、どことなく胡散臭いこのマネージャー氏、奥から出てきて「今日は選挙でダメよ」と一変。 騙されたと思いましたが、仕方なくミネラルウォーターをがぶ飲みして、まぎらわせました。 
 結局、ホテルの部屋に帰りシャワーを浴びて、冷蔵庫の冷えたビールを飲んで一息ついたのでした。

 お酒が好きな方は、選挙の時や仏教で決められた禁酒日には、タイに行くのを避けた方がいいかもしれませんね。

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April 18, 2006

№357 空港のタクシーは来ない

     バンコクのタクシー
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 キャセイ・パシフィック航空は、バンコク・ドンムアン空港のターミナル2に到着します。タイ国際航空やJALなどはターミナル1です。 ほぼ定刻の現地時間で17:30過ぎに到着しました。入国手続きは比較的順調にいき、スーツケースも間もなくターンテーブルに出てきました。税関を通り抜けタクシー乗り場へと急ぎます。

 タクシー乗り場では、ざっと30人くらい大きな荷物をカートに載せて並んでいて、その列の最後尾に並びます。
いつもなら次々とタクシーがやって来て、そんなに待たされたことはありませんでしたが、この日は乗り場には1台もタクシーがいません。 週末ではないのに夕方のせいでしょうか、待つことにしました。

 しかし、しばらくしても何故か1台もやってきません。よく見てみると乗り場の手前に2,3台停まっているのですが、ハザードランプを点けたままそこから動こうとしません。 どうやらそこで客引きをしていて、待ちくたびれた客に高い料金をふっかけているようです。 通常バンコク市内まで300バーツ(約900円)くらいなので、きっともっと高い金額を要求しているに違いありません。 値段交渉して商談が成立すると、そこから客を乗せて走り去ります。

 ですから正規な乗り場から誰ひとり乗れないので、いつまで経っても長い列が短くなりません。 せっかく早めに入国できたのに、これではいつホテルに着くことやら。 20分ほど経った頃、タクシー乗り場の係員がターミナル1から誘導してきたのでしょうか、ようやくタクシーが1台、2台と乗り場に車を着け出しました。それからは次々にタクシーが入ってきたので、乗り場のカウンターで受付をして無事乗ることができました。
 ちなみにメーターは135バーツで、高速料金50バーツ?、空港利用の手数料50バーツを加算して235バーツ(約700円)です。 ホテルがBTSナナ駅近くで高速の出口からすぐなので、料金も安く済んでいるようです。

 また帰国する時は、ホテルのスタッフにタクシーを呼んでもらって空港に向かいました。すぐに話しかけてくるので怪しいなと思ったら、やはりメーターを倒していません。注意すると空港まで300バーツと言ってきます。 「NO,メーターを倒せ!」と強くいうと、やっとメーターのスウィッチを入れました。空港の出発ターミナルへは手数料が要りませんので、200バーツかからないのです。
 親しげに話しかけてくる運転手ほど、用心しないといけません。お金を持っている日本人とみると、高額料金を要求してくる運転手が多いのです。 はっきりした態度で、NOと言いましょう。

 いつもすんなりとは乗れない空港のタクシーです。

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April 17, 2006

№356 キャセイ航空は快適

   霞んで見える雲仙普賢岳
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 3月27日定刻より少し早い10:43、キャセイ・パシフィック511便は福岡空港を出発しました。 このCX511便は台北経由香港行きで、香港でトランジットしてバンコクへ。 春休みということもあって、シニアや家族連れ、台湾からの観光客などで機内は満席です。 

 昨年、日本航空が福岡-香港便を運休して以来、搭乗率が上がっているようです。JALは運休した代わりに、この511便を共同運航便にしています。 元々JAL便の搭乗率は悪くなかったのに運休したものだから乗客数に対応しきれずに、キャセイはこの7月から3便増便して週10便にするといいます。
 JALは経営合理化の一環といいますが、最近のお家騒動をはじめ経営悪化を象徴する香港線からの撤退です。 この他にもハワイ、ソウル、上海便と福岡からのドル箱路線を次々に運休にしています。もっとも安全面に不安のあるJALには乗りたくないですが・・・
 
 モニターのGPS画面が、台北までの飛行時間を2時間18分と表示しています。ぼんやりと霞んではいるものの快晴で、春霞の上空から雲仙普賢岳を望み、天草、甑島上空を飛行します。ほとんど揺れもなく、最新のJ-POPを聴きながら快適なフライトです。
 パーソナルTVは、短時間の路線なので映画の上映はありませんが、香港のTV番組やCNNニュースなどを放映しています。

 香港人の客室乗務員の多くは、片言の日本語を話せるので不便はしませんし、笑顔もあって感じのいい接客サービスです。高い評価を得ている機内サービスで、2006年のエアライン・オブ・ザ・イヤーになったとアナウンスしていました。

 しかしふたつ不満があります。第一に、いつものことですが食事の提供に時間が掛かり過ぎることです。エコノミー席の最後部からサーブし始めるので、いつも最前列のわたしの席まで来るのにかなりの時間が掛かります。機内食が運ばれてくるのは、離陸して約1時間後になってしまいます。
 その間お腹は減りますし、すぐに降下し始めるのであわてて食べないといけません。またワインのお代わりができないことも。 せめて機内食の前に、ビールなどのドリンクサービスをしてくれると間が持てるのですが。キャセイさん検討してください。
 もうひとつの不満点は、日本の新聞と週刊誌が置いてないことです。せめて日本発の便には日本の新聞・雑誌を置いて欲しいですね。乗客の半数以上は日本人なのですから。

 機内食は可もなく不可もなくでしょうか。でも魚のメニューを入れて欲しいです。今日だけかもしれないけど牛肉と豚肉のメニューでは選びようがありません。仕方なく豚肉にしましたが、やはり美味しくなかった。
 それとこれまでキャセイのデザートといえば、ハーゲンダーツのアイスクリームだったのに美味しくなさそうなケーキに変わっていました。 各区間で出されていましたから、バンコクまで3個食べられると期待していたのですが、残念です!

 でも全体的には好感度の高い機内サービスです。より質の高いサービスで2007年もエアライン・オブ・ザ・イヤーを獲得してください。

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April 16, 2006

№355 エクスプレス・ボートに乗る その2

     朝のワット・アルン
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その2
 エクスプレス・ボートがスピードを上げると、川を上るせいか大きな波が立って、時折水しぶきがあがります。朝日を反射して輝く川面を眺めながら、頬に受ける川風がとても涼しくて気持がいいです。

 初めは緊張していたのですが、ようやく落ち着いてきたので座席を左側の席に替わり、カメラを取り出して川岸の景色を撮ることにしました。右手にはセント・ロザリー教会、左には中国風の寺院・Wat Thong Nopphakhunと、次つぎに景色が変わっていきます。また、両岸を結ぶ渡し舟や大きなエンジン音を立てるルーア・ハン・ヤオなど、多くの船が行き交っています。
 エクスプレス・ボートは、いくつもの桟橋に停まりながら上流を目指します。どの桟橋も浮き桟橋になっていて、近づくごとに船員が大きく笛を吹いて乗客に合図をします。ふたりも車掌さんがいるのでしょうか、今度は船会社のものと思われるジャージの上着を羽織った中年女性が検札に回ってきました。

 並んで架かるPhra Pokklao橋とPhra Buddha Yodta橋の大きな2つの橋をくぐると、遠くにワット・アルン(暁の寺)が見えてきました。朝日を受けて白く輝く姿は、いつ見ても美しいものです。夕焼けをバックにした姿も美しいと聞きますが、朝のワット・アルンは清清しい気分にさせてくれます。
 ワット・アルンに見とれているうちに右手のワット・ポーを通り過ぎると、今度は王宮やワット・プラケオ(エメラルド寺院)などの壮麗な建物群が現れてきます。
 美しい両岸の景色に見とれているのは、わたしばかりではないようです。男性ふたり組の外国人観光客が、どうやら降りる船着場を乗り過ぎたらしく、左岸のワンラン桟橋に降りて下りのボートで戻るようです。ここからは左岸側の船着場が続きます。

 そしてプラ・ピンクラオ橋をくぐり、そのたもとのプラ・ピンクラオ桟橋の次が、目指すバンランプー桟橋です。
念のため車掌さんに確認してから、船尾へと移動します。
 船尾のデッキには接岸用のロープを持った船員が立っていて、いつものように到着する合図に大きく笛を鳴らします。接岸するとともに桟橋へと飛び降ります。出発点のサトーン桟橋からわずか約25分のショート・トリップでしたが、初めてのエクスプレス・ボート十分楽しめました。

 しばらくは、バンランプー桟橋でチャオプラヤー川を上り下りするエクスプレス・ボートを名残を惜しむように眺めていました。仕事や買い物に行く地元の人たち、高校生や大学生、お坊さん、そして大きなリュックを背負ったバックパッカーたちが次つぎと乗り降りしていきます。カオサン通りに近いこの桟橋では、多くの外国人観光客が乗降します。
 この次は、もっとゆっくり、のんびりと北の終点ノンタブリー県まで行ってみたいものです。さあ、ここからはカオサン通りを目指して歩くことにします。

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April 15, 2006

№354 エクスプレス・ボートに乗る

   検札に来た女性の車掌さん
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 バンコクの市内観光の足として忘れていけないのが、 エクスプレス・ボートです。安くて便利、なおかつ船上から観光スポットも眺めることができて、ちょっとした船旅気分を味わえます。
 エクスプレス・ボートは、チャオプラヤー川を行き来するバンコク市民の足になっていて、バンコク南部のワット・ラーチャシンコーンからバンコク市の北ノンタブリー県を結んでいます。料金は乗船区間によって異なりますが、TATの資料によると4~23バーツということです。

 ワット・アルンへの渡し舟や観光用の貸し切り船(ルーア・ハン・ヤオ)、そしてアユタヤからのクルーズ船には乗ったことがあるのですが、今回初めてエクスプレス・ボートに乗ってみることにしました。
 BTSタクシン駅の下にあるサトーン桟橋から上流へ向かい、バックパッカーが集まるカオサン通りに近いバンランプー桟橋までの短い船旅です。

 朝8時35分にBTSシーロム線の終点タクシン駅に到着。もう目の前にはチャオプラヤー川が見えています。駅のすぐ下にあるのがサトーン桟橋です。
 ちょうど下流側からやってきたエクスプレス・ボートに、「このボートで大丈夫だよなー」と一抹の不安を感じつつ飛び乗りました。ボート後部の乗降口から乗り込み、前方の右手の席に座ると同時に、船は桟橋を離れて動き出しました。
 船内は意外に広くて、座席だけでも70~80席ほどあるでしょうか。立った乗客用につり革もありますから、優に100人以上乗ることができます。まさにバンコクの水上交通の要の役割を担っていることがよく分かります。

 朝の通勤ラッシュはもう終わったようで、乗客は20人くらいと比較的空いています。地元の人に混じって外国人観光客の姿もちらほらと見受けられますが、日本人はわたしひとりです。
 桟橋を離れるとすぐ、右手にオリエンタルホテルが見えてきます。こじんまりした建物ですが、世界的に評価の高いホテルです。この辺りはシャングリラホテルやペニンシュラホテルなど、高級ホテルが多いエリアになっています。
 間もなく若い男性の車掌がやって来て、切符を買います。バンランプー桟橋まで11バーツ(約33円)でした。

 つづく

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April 14, 2006

№353 トムヤムクン味のカップヌードル

     タイ語のパッケージ
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 タイのスーパーにも、いろいろな種類のインスタント・ラーメンが並んでいます。その中でもタイ人の定番は、やはりトムヤムクン味のラーメンだそうです。普段インスタント・ラーメンをほとんど食べないのですが、トムヤムクン味のカップヌードルを一つ買って、帰国後試食してみました。

 スーパーの商品棚からトムヤムクン味のカップヌードルを見つけました。パッケージはタイ語で書かれていますが、日本の大手食品メーカーのもので、価格は11.25バーツ(約35円)です。
 フタを開けると、中には折りたたみ式のフォークとトムヤムスープの素が入っていました。確か日本で買うカップヌードルは、アイスクリームのスプーンみたいに別にフォークを貰うんではなかったかと思います。また、ペースト状のスープの素も別になっているんですね。所変わればカップヌードルも変わるということでしょうか。

 早速お湯を沸かして注ぎます。当然3分間と思いきや、なんと“1分”でいいと書いてあります。最近のカップヌードルは、たったの1分で食べられるんですね、すごい!
 1分後、より美味しく食べるために、自宅の庭から摘んできたパクチーを入れました。庭には何種類かのハーブを植えていまして、もちろんパクチー(コリアンダー)もあります。前年に落ちた種が自然に芽を出し成長してくれますので、時々摘んでは料理に使っているのです。とっても便利です。

 小さいながらもエビやねぎなどの具が入っています。一口食べてみると、しっかりとトムヤム味でなかなかスパイシーです。舌に“すっぱ辛い”刺激的な味が広がります。パクチーとの相性もバッチリです。
 食べるにつれて口の周りがピリピリし、鼻の頭や目の下のあたりから汗が出てきました。さすがタイバージョン、手抜きなしの味付けです。

 辛いもの好きのわたしは、しっかりと美味しくいただき完食しました。スパイシーさを証明するかのように、食べ終えたカップの内側は、唐辛子やスパイスで赤く染まっていました。
 麺の量は少なめですが、インスタントとはいえ本格派の味のカップヌードルでした。

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April 13, 2006

№352 フリーペーパーの面白広告

  足つぼマッサージ店の看板
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 バンコクで発行されているフリーペーパーから、面白い広告をいくつか見つけました。
その広告の内容とコピーを紹介しましょう。

その1 
「病院に行って“元気”になろう」
 バンコクパタヤ病院では、「より長く、より良く生きる」をモットウにサービスを提供します。 みなさまの「元気」をサポートするプログラムを取り揃えています。

 意外に多い病院の広告です。このキャッチコピーなかなかいいですね、本当に元気になれそうです。でも日本の病院の広告ではありえないと思います。

その2
「ボウボウキープ石鹸 髪元気!」
 このボウボウは、100%の自然ハーブとエッセンシャルでできた“抜け毛を予防する”石鹸です。 1日1回のボウボウの使用で、毛根強化! 薄毛・細毛に効く!

 日本より安いらしいのですが、大サイズ(4個入り)で4900バーツ(約14700円)もします。なお、4ヶ月以上のご使用で効果が表れない場合は、ビフォー・アフターの写真を送ると、全額返金してもらえるそうです。
 本当に効くのでしょうか? 興味津々ですが・・・

その3
「日本では絶対出来ない未知の体験」
 日頃のストレス解消や集中力のアップに。スポーツ感覚の射撃を楽しんでみませんか?

 実弾30発で2800バーツ(約7800円)だそうです。わたしもワット・ポーの近くで呼び止められましたが、バンコクでも実弾射撃ができるのですね。

その4
 「焼肉ほへと」
 焼肉店の広告です。お店の名前「ほへと」とは、「いろはにほへと」から由来しているのでしょうか?

その5 求職欄にはこんな投稿もありました。
「仕事探しています」
 今日本在住のニューハーフの○○と申します。年齢35歳。高卒ですごくタイに在住したいのでわたしのようなニューハーフでも働かせてくださるお仕事があればと思い投稿させていただきました。ご理解のある企業があれば是非よろしくお願いいたします。
 
 真剣さがひしひしと伝わるコメントです。タイならではの投稿ですね。


 バンコクでは多くの日本語のフリーペーパーが発行されていますが、最新の現地情報が得られるので、いつも重宝しています。紙面にはレストランをはじめ、エステ・マッサージ、語学学校、病院などの広告が載っていますが、中には思わず頬が緩んでしまうようなコピーもあって楽しませてもらっています。


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April 12, 2006

№351 年金の送金方法

    バンコクのワット・ポー
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 海外で長期のロングステイする場合、どのようにして年金を受け取るかについてです。これは日本から住民票を移し、海外に転出する在留届けをしているケースです。

 年金の送金方法について、社会保険庁のホームページなどで調べてみましたが、具体的な内容や方法の案内はなく「年金については管轄の社会保険事務所に問い合わせてください」とあります。まあもっともな答えなのですが、これまでよく分からないままでした。
 しかし、バンコクで実際に年金を受け取っているSさんから話を伺いましたので、簡単に紹介します。

 結論として、直接海外で現地の銀行口座に送金してもらうことができるということです
 まず、社会保険事務所で海外で年金を受け取るのに必要な書類をもらってください。 この書類に振り込んで欲しい海外の銀行口座を記入します。ですから事前に海外で口座を開設しておく必要があります。
 つぎに「在留届」をしてください。そして現住所がタイにあることを証明する「在留証明書」を発行してもらい書類に添付します。 アソーク通り(スクンビット ソイ21)のサーミットタワー9階にある日本大使館領事部で手続きができるそうです。

 書類が整ったら社会保険事務所に申請をして終了です。受理されると指定した海外の銀行口座に振り込まれます。 ただし、現地通貨(タイの場合はバーツ)で送金されますから、為替変動の影響を受けることになります。最近は円安・バーツ高なので、振り込まれる金額が目減りしていると嘆いていらっしゃいました。

 以上のようなSさんからのお話しでした。
 これは送金方法についての概略です。また、個人ごとに年金の事情も異なってきますので、必ず社会保険事務所の窓口で問い合わせされることをお勧めします。

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April 11, 2006

№350 バンコク最大のスラム クロントイ

  スラムの幼稚園で遊ぶ園児たち
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 バンコクのクロントイ地区は、スラム街というだけでなく、バンコクの河川港としてのクロントイ港、そして巨大なマーケット・クロントイ市場などの顔も持っています。 このクロントイ地区が、2006年4月3日から朝日新聞の「アジアの街角」という記事で連載されています。編集して紹介します。

 その① 高層ビルが林立する首都の南、チャオプラヤー川とラマ4世通りに囲まれた約7平方キロにあばら家が広がり、約10万人が住む。
 東南アジア最大級のスラムと呼ばれてきたが、区画整理が進み、家並みも道路もきれいになった。大きな火事や麻薬取引は減り、車が増えた。
 だが、根本問題は解決しない。
 20年前、地区の一部が地主の港湾局と結んだ画期的な長期賃貸契約が今年切れ、毎年更新になった。当局には地区全体をビジネスや観光拠点にする青写真があるとされる。タクシン首相一族の株を買い政局混乱の原因となったシンガポール企業が、再開発を手がけるとの話が新聞をにぎわす。交通の便がよい最後の一等地。立ち退きこそが、スラムの住民にとって今も昔も最大の問題だ。

 その② チャオプラヤー川の河口から約30キロ。クロントイ港に接岸した貨物船からコンテナが下ろされ、トラックが激しく行き来する。中心部にある河川港は、バンコク名物、渋滞の一因ともされる。
 クロンは運河。トイはササに似た植物。水田が広がる土地だったが、世界銀行のローンで51年に開港。地方からの出稼ぎ労働者が近くに住みつき、スラムの形成が始まる。東北地方で干ばつや洪水があるたびに人が増えていった。

 その③⑤ 街の中ほどにある「70ライ」地区の道の両側には10を越すボランティア団体の事務所が並ぶ。人呼んで「NGO銀座」。そのひとつがプラティープ財団です(ブログの№169,170,175,176で紹介)。
 「クルー(先生)が帰ってきた」。プラティープ・ウンソンタム・秦さん(53)が顔を見せると子どもたちは大喜びだ。先月まで上院議員だったが、任期が終わり、自ら設立した財団の仕事に当面専念する。
 16歳の時に地域の子どもに読み書きを教え始めて以来、住民からは先生、外部からは天使と呼ばれてきた。「希望のともしび」を意味する財団は、活動紹介ビデオでクロントイを「模範的なスラム」と呼ぶ。環境改善や教育に尽くし、運動の輪を広げてきた結果への誇りだろう。
 政治にかかわり、住居も地域の外に移した。「先生も変わった」という批判もある。
 「人は誰でも変わる。年を取るし、白髪は増えるばかり」と笑う。 「でも私の立場は変わらない。モラル正しく正直に。そして貧しい人とともに」


 発展を続ける大都市バンコクの影の部分を象徴するクロントイです。初めてスラム街を歩いた時はショックを受けました。不衛生な環境に劣悪な住居、知識として知ってはいても、自分の目で見るとその現実を肌で感じることができます。
 しかし、幼稚園で遊ぶ子どもたちが明るかったのでホッとしました。また、子どもたちを支える多くのNGOやボランティアの方たちがいました。 これからもタイと関わりながら、少しでも支援していきたいと思います。

 なおクロントイ市場については、別途紹介させていただきます。

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April 10, 2006

№349 地下鉄にもトイレがない?

  ガラスに映写される企業広告
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 2004年に開通した地下鉄。BTSアソーク駅と隣接したスクンビット駅で乗り換えて、ナイトバザールのルンピニ駅、美味しい海鮮中華レストランがあるサムヤーン駅や終点のファランポーン駅まで乗ることが多く、よく利用します。BTSと組み合わせると、行動範囲がぐっと広がって便利になりました。
 新しい車両に立派な駅です。車両はBTSと同じドイツのシーメンス社製ですが、日本は資金援助や工事の施工などで大きく関わっています。

 券売機や窓口で黒いコイン型の乗車券?を買って乗ります。この乗車券を自動改札機の磁気面に置くだけで扉が開く仕組みになっています。日本のSuicaのようなものです。
 かなり地下深いところを線路が走っていて、地下に長く延びたエスカレーターで降りていきます。地下鉄の駅構内は、広くて清潔で日本の駅よりも立派かもしれません。 ホームと線路との間は全面サッシとガラスで仕切られていて、転落しないように安全対策が講じられています。列車が到着すると同時に自動扉が開く仕組みです。

 このように最新の設備とシステムを取り入れた地下鉄ですが、ひとつ気づくことがあります。トイレがないのです。全部の駅をチェックした訳ではありませんが、少なくとも私が利用した駅では見かけませんでした。 また、床や自動改札機を掃除をするおばちゃんはいるのですが、ゴミ箱も一度も見かけません。さらに広い駅なのにベンチまでありません。
 公共交通機関の地下鉄の駅なのに、なぜトイレとゴミ箱そしてベンチまでないのでしょうか? 日本では考えられないことです。確かに暑いバンコクのこと、急にトイレに行きたくなったことはないので、今のところ困った経験はありませんが。
 BTSの駅にトイレがないらしいことは知っていました。BTSは市内の道路の上を走っている高架鉄道なので、その駅にトイレがないのはまあ理解できます。 しかし、地下鉄の駅にもないようなので、ちょっとビックリです。トイレとゴミ箱、何か理由があるのでしょうね。

 それともうひとつ。以前からうすうす気づいてはいたのですが、今回よりはっきりしたことがあります。必ずといっていいほど乗り遅れるのです。BTSでもホームに上がると行ってしまったばかりだったという経験はあるのですが、地下鉄では十中八九乗り遅れました。 ホームに下りていくと、いつもドアが閉まろうとする瞬間なのです。まるでわたしが下りてくるのを知っていて、意地悪をするかのように。
 ポツンと取り残されて呆然とするわたしは、次の列車が来るのを5分ほど待たされる羽目になります。あまりに度重なるので最後には諦めてしまいました。

 みなさんもこんな経験ないですか?

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April 09, 2006

№348 日・タイ友好フォーラム

    緑が多いシーロム通り
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 バンコクで日本とタイの交流を民間ベースで展開しているのが、ボランティア団体の「日・タイ友好フォーラム」です。 まず、同フォーラムのホームページからその概要を紹介します。

 日タイ友好フォーラムは、2004年5月20日にバンコクにおいて96名の参加者により結成されました。このフォーラムの目的は、日本とタイの政治、経済、文化、芸術、さらに職業等あらゆる分野での民間レベルでの多様な交流を行うことです。
 また、参加した人々が形式にとらわれず、真の友好関係を結ぶ草の根的活動、人間の生命と安全を守っていく活動を、それぞれの立場で日タイ両国民の友好と親善を図りつつ展開することを目的としています。
 この会は三ヶ月に一度の例会を行っています。例会では各界で活躍されている方々の講演を組み合わせたり、参加者の皆さんからの意見を集約して活動計画を立てています。
 
 リンク集には、日タイ友好に関するサイトをはじめ、ロングステイに関するサイト、タイとタイ人を知るサイト、NGO・NPO関連のサイトなどが紹介されていますので、タイ関連の詳しい情報を収集することができます。さらに、フォーラムにはロングステイ支援会という組織もあって、タイでのロングステイライフを応援しています。

 先月、日タイ友好フォーラムの副事務局長である横須賀武彦さん(53歳)にお会いしました。横須賀さんは10年間バンコク在住で、2年前から起業したWeb系企業の経営の傍ら、副事務局長を務めていらっしゃいます。
 同フォーラムの会員は、主に在タイ邦人の中小企業経営者と日本への留学経験のあるタイ人から構成されています。例会での講演やイベントだけでなく、今年6月から3ヶ月毎に機関紙を発行する予定といいます。日本発の出版社などのステレオタイプのロングステイ情報ではなしに、タイ発の生の情報発信をしたいというのが、その狙いだそうです。

 そしてイベントや出版事業からの収益で専用の事務所を構えて、新しくタイにやってくる日本人の相談業務を始めたいとおっしゃいます。タイの正しい情報提供や困ったこと・トラブルの解決へのアドバイスをし、必要であれば弁護士などの専門家を紹介するというものです。現在は、会員の会費だけでは事務所を設置することができないので、収益事業によって相談業務を本格的に取り組みたいとのこと。ボランティアで会員が持ち回りして事務所に常駐し、相談を受け付ける予定です。

 「日・タイ友好フォーラム」では、一人でも多くの方々が趣旨に賛同されて参加を呼びかけていらっしゃいます。わたしのブログにもリンクを貼らせていただきましたので、アクセスしてみてください。
 同フォーラムの今後の活動に期待したいものです。


「日・タイ友好フォーラム」
 http://www.j-tforum.info/index.php

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April 08, 2006

№347 日本亭のランチ

「韃靼そば+ミニかき揚げ丼」のセット
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 以前にも豪華なランチ「野点弁当」を紹介した和食レストラン「日本亭」です。今回もランチを食べに行きました。場所は、BTSチットロム駅前インターコンチンネンタル・ホテルの地下です。和服を着たタイ人スタッフが、片言の日本語で「いらっしゃいませー」と笑顔で迎えてくれます。もちろん日本語で注文できるので安心です。寿司コーナーもあって、タイ人の板前さんが握ってくれます。

 ランチメニューから「韃靼そば+ミニかき揚げ丼」 (230バーツ、税サ込みで271バーツ・約810円)のセットを注文しました。そばに天丼や親子丼、にぎり寿司などとの組み合わせも自由です。これに「茄子の煮浸し」と「切干大根の煮付け」のおかずと、デザートにはフルーツとコーヒーが付いています。

 “タイでそば”というのもミスマッチのような気がしますが、ここの「韃靼そば」は氷水に通してあるので、冷たく喉越しがよくて美味しいのです。福岡では韃靼そばを出す蕎麦屋が少ないので、かえって食べたくなります。
 韃靼そばは、中国、ネパール、チベットなどヒマラヤ山麓で栽培されているソバの一種のことで、中国では古くから健康食や漢方薬として重宝されていたそうです。「韃靼」とは、8~13世紀のモンゴルの少数民族「タタール」の中国語読みに由来しています。韃靼そばには、栄養成分ルチンが普通のそばに比べて約100倍と多く含まれていて、ビタミン、ミネラルもたっぷりです。
 最近では血液をサラサラにする効果が注目されていて、高脂血症のドロドロ血やコレステロール・中性脂肪値が高い方には特にお勧めです。

 黄緑がかった色をした韃靼そばですが、クセのない味でさっぱりと食べられます。やはり黄緑色に染まったそば湯ですが、ルチンたっぷりなので全部いただきます。ネギもわさびも日本のものと変わりませんので、バンコクでそばを食べていることを忘れてしまうほどです。
  「ミニかき揚げ丼」は野菜をかき揚げにしたもので、まずまずの味とほどよいボリュームです。「茄子の煮浸し」は薄味でなかなかのお味です、でも「切干大根の煮付け」は少し甘めでした。
 
 しっかりお腹一杯になったところで、フルーツとコーヒーが運ばれてきます。ただタイのコーヒーは濃い過ぎて、どうしても馴染めません。これにコンデンスミルクを入れて飲むのもタイ流ではありますが。

 かなり満足度の高いランチです。和食が恋しくなったら、是非どうぞ。

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April 07, 2006

№346 タイと九州 拳の交流

  アユタヤのワットプラマハタート
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 4月6日の朝日新聞に「タイと九州 拳の交流」という記事が載りました。
 九州のボクシング界が、世界チャンピオンを輩出するタイの選手との対戦や練習を足がかりに、世界タイトルに挑んでいる。格闘技王国とも言われ、選手層の厚いタイから様々なタイプの選手を招いて技術を磨く。年間20人近くが九州のリングに立つ。
 世界ボクシング評議会(WBC)王者・越本隆志選手(35)も、タイのハングリーさに触発されながら、チャンピオンベルトを手中にした。

 九州とタイの橋渡しをしたのは、WBC王者越本選手の父、越本英武・FUKUOKAジム会長(62)だ。01年にタイを訪れた際に、地元の有力ジム「チュワタナジム」の会長と意気投合。その後、2ヶ月おきに所属選手をタイに連れて行き、ジムでの練習や試合を経験させている。
 越本会長は「タイボクサーは地方の貧しい家庭で育ち、親に仕送りするために戦っているのでハングリー精神がある。試合で受ける重圧が日本よりずっときつく、うちの選手も精神的な修行を積ませることができる」。
 また、越本会長はタイの選手を福岡県福津市のジムに預かり、世界トップレベルの日本式の指導も授けている。

 越本会長には夢がある。将来、タイに移住して貧しい子どもたちにボクシングを教えることだ。 「学校でムエタイ(キックボクシング)」を習っているから、ダイヤの原石がごろごろいる。ボクシングを通じて彼らの心身を鍛え、人間形成に役立てたい」
 
 
 タイからは多くの世界チャンピオンが出ますし、テレビでも日本人の対戦相手としてよくタイ人選手を見ますね。
しかし、ボクシングを通じて九州とタイとの間に、このような交流があると知りませんでした。

 3年前、わたしはバンコクで日本人ボクサーの方と知り合いました。アユタヤへの日帰りツアーで一緒になったのです。名前も年齢も聞かずじまいですが30歳くらいの方でしょうか、バンコクに自分の引退試合をしにきたということでした。
 日本の試合で網膜はく離になり、もう日本ではリングに上がれなくなってしまったといいます。しかしまだ燃焼しきれていない気持とこのままでは引退したくないという思いで、単身でタイに渡ったそうです。ツテも面識もまったくないバンコクのボクシングジムの入門し、2,3ヶ月のトレーニングを積んで引退試合に臨みました。結果はKO負けを喫したということでしたが、充実感にあふれた彼の表情は、清清しく爽やかだったことを思い出します。
 日本のボクシング界を去らなくてはならなかった自分を受け入れてくれて、リングに上がることを許してくれたタイという国に感謝していらっしゃいました。このように寛容で来る者を拒まないタイ社会でもあります。

 話しは戻りますが、越本会長の将来タイに移住してボクシングの指導をしたいという夢は、素晴らしいですね。
その夢にタイでボクシングの指導を生涯現役でやり抜きたいという強い意志を感じます。そしてタイの子どもたちの育成や社会に役立つわけです。
 これもシニアの新しい生き方といえるでしょう。実現されたときは是非取材に伺いたいものです。

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April 06, 2006

№345 東南アジアの上空から

  ベトナムの海岸線(帰国便から)
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 3月27日、台北を経由し香港でCX701便に乗り換えバンコクへ向かいます。
 台北も香港も雨。香港のチェク・ラプ・コック空港へのアプローチ、ようやく雲が切れたかと思うと、もうそこは滑走路でした。霧雨でほとんど視界はきかず、管制塔の上部は低く垂れ込めた雲に隠れています。早くも雨期の気配なのでしょうか、3月の香港はもう天気がぐずつき始めているようです。

 春霞の福岡から東シナ海まで晴れていましたが、台湾近くからかかった分厚い雨雲はベトナム上空まで続いていました。陽を受けて白く輝く雲以外に何も見えません。ずっと雲のじゅうたんが続くだけです。いつ南シナ海からベトナムの海岸線に入ったのかも分からないのが残念です。

 しかし、GPSのモニターに表示されているベトナムとラオスとの国境辺りで、突然雲が切れて晴れました。まるで雲で国境線をそのまま引いたように。でも霞んでいて地上ははっきりとは見えません。すると今度はいくつもの積乱雲が地表近くから上空10000mまでもくもくと成長し、あちらこちらでスコールを降らせているようです。
 それもタイ国境に差し掛かると積乱雲もなくなり、晴れ間が広がりました。これも不思議なことにタイとラオスの国境線を引いたように雲の様相が一変したのです。眼下にはタイ東北部イサーンの大地や深い緑に覆われた山々が、ぼんやりと霞んでいます。

 温帯の白いじゅうたんのような雲から積乱雲に変わり、そして熱帯の空へと移り変わっていく様を上空から体験することができました。
 あと30分でバンコクに到着します。きっと懐かしくもあるあの熱気が歓迎してくれるに違いありません。

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April 05, 2006

№344 タイの総選挙直前

    愛国党の選挙ポスター
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 4月2日はタイの総選挙です。テレビを見るとタクシン首相がよく出てきますが、街中を歩く限りあまり選挙中ということに気づきません。候補者の写真や愛国党の選挙ポスターが貼ってあるので選挙なんだと思いますが、日本のように候補者の名前を連呼する選挙カーは1台も走っていません。賑やかな場所での街頭演説も見かけません。一見至って静かな選挙戦です。
 街角には、大きく2の数字の右に×のポスターが目立ちます。「2日の総選挙をボイコットしよう」という反対派のポスターかと思ったらそうではなく、「2」の欄に×をつけて投票してくださいという愛国党のポスターということでした。

 タイの政情不安について日本で報道されていたよりも、バンコク市内は平穏です。騒然とした雰囲気はまったく感じられません。首相官邸や政府機関あたりを歩けば、厳重に警備されているのででしょうが。
 よくテレビに出てくる反政府集会が開催される王宮前広場の前を3月31日に通りましたが、集会やデモが行われていない限り、いつもと同じで変わりありません。集会のときに使われたのでしょうか、木の枝に引っ掛かった旗を長い棒で取る清掃員を見かけたくらいです。

 タイでも小選挙区制をとっていて、18歳以上の成人男女は選挙権を有する普通選挙です。投票率はかなり高いとのこと。というのも投票に行かないと、5年間も公民権が停止になるという厳しい罰則規定があるからなのです。5年間というのはすごいですね。
 しかし聞くところによると、新聞・テレビでは選挙のことが報道されているけれど、市民は芸能ネタの方が関心があるといいます。

 また、投票日直前の4月1日と2日はお酒の販売が禁止になります。自宅で飲むのは構わないのですが、レストランではアルコールを出しませんし、スーパーやコンビニでも販売しないのです。スーパーのレジでは、「1日PM6から2日のPM12まで、法律により酒類の販売ができません」という張り紙が貼ってありました。
 選挙に真面目に取り組む姿勢かと思いきや、飲みすぎて選挙に行かない、また正常な判断ができなくなるおそれがあるという理由からなのだそうです。「まったく小学生に言って聞かせてるようなものですよ」という在住邦人の声も。そのお陰でビールが飲めなくてつらい思いをすることになるのですが・・・

 30バーツ(約90円)で病院に掛かれるという政策などで、地方では圧倒的な人気を誇るタクシン首相。選挙後に勝利宣言をしましたが、一転して4日に退陣を表明しました。不信任を表明する白票が予想以上に多かったことと、プミポン国王と面会し、国王が事態収拾を促したと見られています。後継者は決まっていませんが、これでタイの政情は落ち着くのでしょうか?

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April 04, 2006

№343 昨夜 帰国しました

  ドンムアン空港からの帰国便
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 灼熱のバンコクから昨夜帰国しました。
香港で乗り継ぎ、キャセイパシフィック航空510便は、ほぼ定刻の20時40分に福岡空港に到着しました。飛行機を降り立ち、涼しい空気を吸うと正直ホッとします。

 ニュースによると、昨日3日に桜が満開になった福岡です。桜が開花したばかりの先月27に出発し、見頃の桜に何とか間に合ったようです。気温もこの1週間で幾分上がったような気がします。自宅の芝桜も七分咲きになっていて、今年も可憐な花をつけています。やはり日本の春はいいですね。本当に暑かったバンコクでした。

 将来タイでロングステイをするかと聞かれると、NOと答えるでしょう。時々タイに行く、それが私には似合っているようです。決してタイが嫌いなわけではありません。でも帰国してホッとするように、日本の方が好きなようです。
 そして、福岡という街は住みやすいというのも大きな理由だと思っています。海と山があって、魚がうまい、どこかアジアチックでおおらかな人情。 「アジアで一番住みやすい街は福岡」というアンケートがあるそうです。納得です! もちろん海外でのロングステイもいいのですが、福岡の郊外あたりでしばらく生活することも悪くないですよ。

 さて今回のバンコク滞在、完全フリーでのんびりしてタイに浸ってこようとしましたが、所詮日本人、というより性格上のんびりして居られずに、明日は何をしようか、何処に行こうかとばかり考えていました。つい日本にいるときと同じペースで行動してしまいます。 “のんびり、まったり”と脳みそをとろかせることはできませんでした。だからもう一つタイにはまらないのかもしれません。もう少しゆったりとした時間の流れに身を任せないといけないですね。反省です。

 この1週間、毎日記事をアップできなくて申し訳ありませんでした。ロングステイされている方との再会、初めてのイサーン・ピマーイ遺跡の旅、バンコクのタウンウォチングなど、また明日から少しずつ書いていきますので、よろしくお願いします。

 まずは帰国の挨拶まで。

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April 02, 2006

№342 赤バスと青バス

      赤バスと青バス
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 チェンマイの庶民の足といえば、トゥクトゥクとソンテウです。トゥクトゥクは、小型のオート三輪に屋根がついた可愛い乗り物で、バンコクでも走っています。またソンテウとは、タイの地方で走っているトラックを改造したミニバスのことです。バンコク市内では見かけませんが、チェンマイでは「赤バス」とよばれるソンテウがたくさん走っています。 
 乗り方は、運転手に手を振って合図をすれば、満員や貸切でないかぎり停まってくれます。そして行き先を言って同じ方向に行くなら、後部のベンチシートに乗り込みます。タイ語ができないわたしは、まだひとりでは乗れません。料金は交渉制で乗り合いの場合は10バーツからですが、外国人の方が高い料金を要求されるようです。
 
 朝の散歩の途中、ピン川を渡ったところに“青い”ソンテウが停まっていました。チェンマイ市内を走るソンテウは赤とばかり思っていたので、ちょっとびっくりです。運転手が河畔の屋台で朝食を食べているのか、客待ちで待機しているのか分かりませんが、青バスが3~4台停まっています。
 後でガイドのソンブーンさんに尋ねてみると、ソンテウの色は地域別に違うとのこと。青バスはチェンマイの南ランブーンのソンテウで、朝ランブーンからの通勤客を運んできたのだろうと教えてくれました。

 その他にもいろいろな色のソンテウがあって、東のドイサケットでは“黄バス”が走っていました。メーテン行きは白で、緑やオレンジ色まであるそうです。
 地域や目的地別にソンテウの色が違うのは、分かりやすくていいですね。しかし、まずは赤バスを自由に乗れるくらいタイ語を勉強して、チェンマイでの行動範囲を広げたいものです。

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