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May 15, 2006

№384 新書「10年後の日本」

   チェンライの王立植物園にて
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 「10年後の日本」(文春新書)というタイトルの新書を本屋さんで見つけました。 消費税二桁化、団塊の世代の大量定年、学力衰退、500万人のフリーター、年金崩壊、熟年離婚ラッシュ。 『日本の論点』編集部が豊富なデータを駆使し、47項目の社会問題を取り上げ、その未来を簡潔にやさしく解説、という帯の宣伝文です。その中の「鍵をにぎる団塊世代」という章の一部を紹介しましょう。

○第二の人生 ― 世界一長い余生を楽しく過ごす 
 戦後のベビーブームの中で誕生した団塊世代、およそ700万人が職場を離れ、第二の人生へ漕ぎ出そうとしている。再就職できるのは一部に過ぎないだけに(本書ではそう予測している)、彼らにとっては、長い余生をどう過ごすかが切実な問題になってくる。

 団塊といえば、受験戦争世代のはしりで、60年代には学園紛争に燃えたが、やがて当然のように企業へ就職し、経済成長の恩恵を受けた。 典型的な会社人間だった彼らは、定年後も働きたいと願う一方で、田舎暮らしへの憧れや帰農願望も強く、第二の人生をめぐる価値観は一様ではない。ボランティア活動、趣味三昧、新たな事業の展開、大学への再入学、過疎地や海外への移住など、選択肢は広がるばかりだ。

 朝日新聞が東京に住む団塊世代を対象に実施した意識調査によると、老後に暮らしたい場所として「東京」と答えた人が7割(女性8割、男性6割)を占めた。男性の4人にひとりは「故郷」「故郷以外の田舎町」をあげている。別の調査では、田舎暮らしをしてみたい場所の1位は「沖縄県」、次いで「北海道」「長野県」があがった。
 ちなみに女性の方が東京志向が強いのは、ほとんどの場合、夫の故郷に同行するのが嫌だからである。概して団塊世代の男性の多くが、こうした妻の本音に無頓着だ。

 “終の棲家”として団塊世代に圧倒的な人気を誇る東京都は、04年に「団塊の世代の活用についての報告書」を発表した。それによれば、現時点で地域社会と積極的に交流していると考えている団塊世代は多くない。 主な理由は「地元をほとんど知らない」「経験がない」「地域の人と接することが少ない」からだ。
 しかし、「その時(退職期)になったら考えてみたい」「これまでの経験を生かして社会貢献をしてみたい」など、地域活動への参加意欲そのものは旺盛といっていい。ボランティア活動やNPOに対する関心も高まっている。今後は、各地のコミュニティの担い手として、引退後の団塊世代が重要な役割を果たすようになるだろう。

 07年から定年退職を迎え始める団塊世代の「第二の人生」への意識が浮かび上がっています。これまでもそうであったように、団塊の世代の価値観は多様で「第二の人生」への選択肢もさまざまのようです。ただ気になるのが、社会貢献や地域活動への参加意欲は強いものの、地域社会と積極的に交流している人が、現時点ではまだ少ないという点です。
 典型的な会社人間として生きてきた彼らは、自分の住む地域をほとんど知らなかったり、ご近所と接する機会も少なかったりというのが現状かもしれません。こうしてみると「会社人間」から「地域人間」として生きていくには、まだまだハードルが高いようです。

 たとえば、自分の関心がある分野の活動をしているボランティア団体やNPOを調べてみる、できればちょっとでも参加してみる。そんなことから始めてみはいかがでしょうか。 「行動する」ことから、新しい発見があり、気づきがあります。最初の一歩を踏み出すことから、新しい第二の人生が始まるのです。


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