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June 12, 2006

№412 タイ国王即位60年

 街角に飾られている国王の肖像画
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 タイのプミポン国王が今年即位60年を迎えられます。今月12日の記念式典を前に祝賀ムードに包まれるバンコクの様子を伝える記事が西日本新聞に載りました(2006.6.5)。

 プミポン・アドンヤデート国王(78)は1946年6月、第8代国王だった兄の急死に伴い18歳で王位を継承した。
在位60年は、存命している世界の君主の中でも、英国のエリザベス女王(在位54年)を上回り最も長い。

 タイ人に「国王のどこが好きか」と聞くと「国民のためによく働いてくださる」と答えるのが常だ。 プミポン国王がタイ国民に敬愛される背景には、全国各地で国民の生活・福祉向上のために行っている「王室プロジェクト」の存在がある。国王が全国各地を歩き、国民の生活向上のために必要な事業を発案。自ら陣頭指揮を執って事業化するのだ。

 主なものは僻地の医療・衛生や環境の向上を目指した事業の構築。山岳民族がアヘンのもとになるケシを栽培していたのを果樹栽培に転換させたり、農民のタンパク源となる淡水魚の養殖を進めるなど、プロジェクト数は3000以上にのぼる。干ばつ被害を防ぐ人工降雨実験も、国王の指揮で続けられている。
 こうした事業の主要な財源は、国民の王室への寄付だ。本来は政府や自治体の仕事のように思えるが、寄付により徳を積むという仏教思想が根付くタイでは、特に違和感はないらしい。 またタイでは、政治家の利権誘導や汚職疑惑が絶えず、国民が政治家や行政を信頼していない。一方で王室への敬意と信頼は厚く、王室にやってもらった方が公正に進む、と国民は考えているようだ。

 即位60年の最大イベントである慶祝儀式は、6月12日バンコクで行われる。世界28カ国の君主・王族が参加の予定。日本からも天皇、皇后両陛下が臨席される。
 タイでは今年初めから続いていたタクシン政権と反対派の政争は、今や休戦状態。集会の群集であふれていたバンコクの中心部も、国王の肖像画や王室の旗が飾られ、式典の準備が進んでいる。

 今日、バンコクでは盛大に記念式典が開かれていることと思います。プミポン国王の在位60年をお祝いし、ますますのご健康をお祈り申し上げます。

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Comments

プミポン国王は、英明であられて、国民の支持を集めていますが、タイはいつまで、現在のような、国王が最大の政治権力者であるような政治体制を採っていくのでしょうか?
所詮、タイ王国なんて、遅れた発展途上国に過ぎない、と切って捨ててしまえば、話は終わってしまいますが・・・・
タイにおけるタイ王室の位置付けは、日本の戦前の天皇制以上のものがあります。
幸いというか、プミポン国王は78歳と高齢で、心臓疾患もあり、現在の体制があと何十年も続くわけではなく、後継者たちは、そろいも揃って、かなり凡庸な方々です。
タイが民主主義国家として自立するまでは、必要悪として、プミポン国王の裁定がタイの政治方向を決定するのは止むを得ませんが、1日も早く、世界から笑われないような、国民の国民による政治を実現してもらいたいものです。

Posted by: Vios | June 12, 2006 09:40 PM

>農民のタンパク源となる淡水魚の養殖を進める...(本文)
日本のTVでプラー・ニン(仁魚)と呼ばれる淡水魚を日本の天皇陛下がタイに送って、プミポン国王がタイ全土に広めたんだと得意げに放送していました。「タイ人はみんな陛下に感謝している」と一般市民がニヤニヤしながら語っていた(これはヤラセに違いない)。
日本とタイは(中共の策略によってASEANを支配されないため)皇室・王室という特殊な機関で国家間を結束しあう有効な手段になっていると思います。皇室外交を持つことは日本としては大変幸運です。

>国民の国民による政治を実現してもらいたいものです。(commentより)
タイは何時も戦火の中にあって、国としてまとめる機関としての王室が必要なのでしょう。現在のタイ国が王制政治というのは幻想と思います。

タイ国家
    タイ国は、タイ人の血肉を結集して出来たもの
    タイの国土は、タイ人のもの
    国や国土を守れているのは
    国民が団結し、平和を愛しているから
    いざ戦いとなれば勇猛果敢に戦い
    いかなるものにも独立を侵されはしない
    そのためには、国民すべてが
    最後の血の一滴までも、犠牲にすることができる
    わがタイ国に栄光あれ

少なくとも国歌を読む限りは、「陛下の世が永劫に続きますように」しかない歌詞の某国の国歌よりは民主的に見えますが...

Posted by: 読者 | June 16, 2006 09:57 AM

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