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June 22, 2006

№422 バーンロムサイ訪問記 その2

  代表の名取さんとVの小泉さん
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その2
 この日は平日のため子どもたちは小学校へ行っていて、残念ながら子どもの姿はありませんでした。スタッフの小泉さんにバーンロムサイの敷地内を案内してもらいました。 

 敷地の入り口近くに2部屋からなるこじんまりした建物があります。今はスタッフ用の宿舎になっていますが、エイズを発症した子どもがここで亡くなったそうです。これまでに10人の幼い子どもがエイズを発症し亡くなりましたが、現在では抗HIV療法が進んで発症を抑える薬を毎日飲んでいれば、元気に生活できるようになっています。それでも薬は一生飲み続けないといけません。
 
 ここから少し奥の左手に事務所、右手には2階建ての子どもたちの宿舎が男女別に2棟建っています。どちらも立派な建物で2階が子どもたちの部屋、1階が雨の日などに遊べるように土間になっています。
 さらに進むと染色をしたり工芸品をつくる工房があります。その前の手入れをされた緑の芝生にロンガンの木が植えられていて、以前ここがロンガン畑であったことが偲ばれます。工房ではスタッフが中心になって衣服や絵はがきなどを制作し、それを販売して得られた収益は施設の運営資金として役立てられています。 また、ここでは子どもたちが絵を描いたり粘土細工をすることができますし、将来の自分の仕事について考えたり、いろいろな仕事があることを教える実践の場でもあります。
 その他にもパソコンや日本語を教える教室や、タイ人ボランティアによる「絵本の読み聞かせ」や合気道教室もある。よい傾向として少しずつタイ人のボランティアが増えている。

 しかし、バーンロムサイにはいくつかの課題があります。
 第一は子どもたちの進学のことで、小学校の6年生3人の中学校への進学をどうするかの問題です。 子どもたちの希望するタイ舞踊や音楽など専門の中学校があるが、学校によっては血液検査を課しているところもある。将来子どもたちを自立させるためにも、きちんとした教育を受けさせなければなりません。

 第二に、バーンロムサイを地域社会から受け入れてもらいたいということです。 地域の人たちからは「日本人(つまり外国人)が出入りしている特別の施設」と見られていて、女性がノースリーブの服を着ただけで風紀を乱していると思われる。 まだそのような誤解や偏見があるため、地域社会との交流がありません。その意味で「バーンロムサイが地域社会に認知されること」が大きな課題になっている。
 これまでは子どもたちの命を守り、生かすことが最大の課題であったが、抗HIV療法が進歩したお陰で今では発症する子どもがいなくなった。 そのため子どもたちの将来を考えられるようになった。たとえば、先生や軍人、公務員などになりたいという子どもの希望は強いといいます。このような将来の希望を考えてあげることが、今後の課題となっている。

 チークやガジュマルなど緑が豊かで静かな環境の中で、子どもたちが成長し自立してここから巣立っていくことを願いながら、バーンロムサイを後にしました。

バーンロムサイのHP
 http://www.banromsai.jp/
 

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