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July 20, 2006

№449 少子化対策と団塊の世代

     カレン族の子どもたち
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 日本の出生率が、5年連続で過去最低を更新し2005年は1.25となったことが、先月発表されました。 また05年の国勢調査速報でも、日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は21.0%と世界最高になる一方、15歳未満は13.6%で世界最低になり、高齢化・少子化ともに世界で最も進行した国になったことが報告されました。

 7月3日の「地域の子育てに団塊世代」という朝日新聞の記事からです。
 少子化対策の柱の一つとして、政府が力を入れているのが「地域の子育て力」の向上だ。専業主婦の「密室育児」を防いだり、世代間交流を進めたりして子育てしやすい地域環境をつくろうという試み。いま注目を集めているのが、団塊の世代。大量の定年退職者が出る07年以降をにらんで、この世代を対象にした子育て支援講座も計画されている。
 政府の「新しい少子化対策」では、地域の子育て支援の重要施策として「地域の退職者、高齢者等の人材活用による世代間交流の推進」を盛り込んでいる。また別の報告書でも「団塊の世代が人生や職業生活で培ってきた能力を地域の子育て支援に発揮できるようなシステムが必要」としている。

 04年にNALC(ニッポン・アクティブ・クラブ)が50~79歳の意識調査を実施したところ、将来参加したい社会活動は、団塊の世代を中心にした定年前世代の3割近くが「ボランティア活動」を挙げた。
 代表の高畑敬一さんは「子育てに喜びを感じてもらい、出生率をあげるには地域の力が必要。ボランティア意識の高い団塊世代をNALCに迎え、子育て支援の力を高めていきたい」と話す。

 少子高齢化といわれて久しいですが、予想を上回るスピードで進行しています。これまで介護を中心とした高齢化に伴う諸問題が注目されてきましたが、最近では少子化の方が日本社会に深刻な影響を与えるのではないかと思っています。将来の社会の担い手である子どもが減少し続けると、働き手が少なくなるばかりではなく、社会保障制度を初めとする日本の社会システムが根底から揺るぎかねないからです。
 高齢者の比率は増加することはあっても高齢者の数自体が増える訳ではありませんが、出生率の低下は生まれてくる子どもの数の減少に歯止めがかからない状況を示しています。このような状況に対して、財政再建のさなか政府は有効な対策を打ち出せないままです。
 この記事でいう地域の子育て支援の一翼を団塊の世代が、担うことを願うばかりです。

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