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July 26, 2006

№455 駐在経験者のロングステイ その2

ご自宅のある高級サービス・アパート
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その2

 奥さんの敏子さんは、駐在時代から「サリカ会」という絵画教室を主宰し、週に1回自宅で教室を開いている。14人のうち10人がタイ人の生徒さんで、上流社会の奥さんたち(タイ語でクンジンという)が多く、お昼には料理教室も兼ねて日本・タイの料理を楽しんでいるそうである。
 毎年1回、サリカ会の展覧会を開催している。敏子さん自身も個展を開いていて、その売り上げはシリントン王妃の支援する社会福祉グループに寄付をした。「趣味の絵をとおしてタイ人の奥さんたちとの交流が楽しく、さらに社会貢献につながっていることが嬉しい」といいます。
 敏子さんは、タイでいきいきとした生活ができていると実感している。それは第一に、趣味の絵を楽しんでいること、第二に、絵画教室など現地に人たちとの交流でタイ社会に溶け込んで、いろいろな経験ができること、などがその理由です。そしてタイ人との付き合いの方が、会社の人事などのしがらみがなく、かえって気を使わなくてよいといいます。 

 敏子さんは、個人教授でタイ語を学んでいるので日常会話に困らない。タイ語を話せることが、現地の人たちとの交流や付き合いをより積極的に、そして親密なものにしている大きな要因のようです。
 タイ語を話せると、どこに行っても困らないし行動範囲も広がる。その意味で、敏子さんは、ロングステイをより充実したものにするポイントは「言葉」だとアドバイスしてくれました。

感想
 塩谷夫妻のロングステイのスタイルは、対照的です。塩谷さんの日常生活は仕事や会社が中心であり、現地社会との交流や付き合いも仕事関連が多い。
 タイ語の勉強やボランティア活動に本格的に取り組むのは、リタイア後になりそうである。塩谷さんにとってはリタイア後の生き方のほうが課題かもしれない。しかしロータリークラブの活動や敏子さんというよいお手本がいるので、そのハードルはあまり高くないことでしょう。
 一方の敏子さんは、絵の趣味をとおした交流やボランティア活動、それにタイ語を学んでいて、タイ社会に溶け込もうとする前向きな姿勢がうかがえます。まさに一市民としてタイ社会に馴染んでいるといえるでしょう。それにはタイ語が話せること、つまり地元の人たちとコミュニケーションがとれていることが、重要なポイントになっていると思われます。

 元気の源は、塩谷さんの「仕事とお酒」に対して、敏子さんは「絵」が中心になっているといいます。ここにも普段の生活ぶりが、反映されています。
 塩谷夫妻は、仕事中心の人生を送ってきた男性と、趣味や地域との交流に積極的な女性という、日本の夫婦の典型なのでしょう。 この日本の夫婦の典型的な特徴は、タイでのロングステイにおいても基本的に変わらないようです。
 しかし、夫妻の生活ぶりやインタビューから、お互いの考え方や生き方を尊重している精神的な余裕が感じられました。これはタイの生活環境がもたらすロングステイの機能のひとつかもしれません。


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