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August 14, 2006

№472 チェンマイの日本人社会は「ムラ社会」

   チェンマイ空港に着陸直前
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 今回でわずか3回目のチェンマイ訪問なのですが、感じたことがあります。それは「チェンマイの日本人社会はムラ社会」だということです。 もちろん、これはある側面や断面であり、一部分しか当てはまらないかもしれませんが、その点について書いてみます。
 
 ロングステイの希望滞在地として人気のチェンマイです。たしかにバンコクに比べると緑が多く気候も涼しく、大都会にはない地方都市のよさがあり、物価も安い。このような魅力が最近注目され、チェンマイのロングステイ人口はますます増えているようです。

 しかし、実際にチェンマイでいろいろな方に会って話しを伺っている内に、どこか居心地の悪さを感じてしまうのです。それは、チェンマイの日本人社会に存在している濃厚な人間関係に起因していると思い当たりました。
 例えば、取材をする中で「特定の方について、ある人は褒めたかと思うと、その一方で別の人は悪口を言う」ことが度々ありました。永く滞在している人ほど、そういう傾向があるように思います。取材をする毎にこのような例に直面しますから、こちらはどのような対応をしてよいのか、その都度困惑してしまいます。
 他にもチェンマイの狭い日本人社会での足の引っ張り合いや、だましたりだまされたり。いい話はあまり聞きません。ですから日本人同士助け合うということは、期待できそうにないというのがわたしの実感です。

 日本のしがらみや人間関係を断ち切って、わざわざチェンマイにやって来た方も多いはずです。なのにチェンマイには、日本の封建的なムラ社会が、より凝縮した姿で形成されていると感じます。やっと日本を脱出して来たのに、そこには昔ながらの人間関係が複雑に絡み合った「ムラ社会」が存在しているのです。
 チェンマイは、どこかで誰かとつながっていたり、知り合いだったりする小さな日本人コミュニティです。このコミュニティの中で親睦や共助の関係が構築されるといいのですが、実際はどうもその逆のように思います。

つづく

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Comments

海外の日本人社会って、どこも似たようなもので、基本的に「ムラ」社会でしょう。
駐在員が多いエリアは、比較的、「ムラ」度が低いですが、
チェンマイのように、無職&年金生活者ばかりが集積すると、「ムラ」社会の醜さが露骨に出てきます。
駐在員は、仕事があるので、他人に干渉している暇が無いのですが、無職の場合、タイ人社会に入っていけるタイ語能力が無い場合(チェンマイの場合、99%)、日本人同士でつるむしか選択肢がありません。
海外では日本人とつるまないのが、処世術とは思いますが、何せ、朝から晩まで暇なんですから、日本人同士の噂話しか興味の対象が無くなります。
チェンマイ=ロングステイ先とは、日本のテレビが演出した人工的な空間ですから、付和雷同しやすい、目的意識に欠けた日本人しか集積していないのでしょう。

Posted by: Vios | August 14, 2006 at 01:35 PM

>無職&年金生活者ばかりが集積すると、「ムラ」社会の醜さが露骨に出てきます。

バンコクでは、「企業駐在員婦人による村社会」に一般のロングステイヤが馴染めない話を見聞きしますが、ムラは集団を構成する基本であって、無職とか年金者など置かれた立場とは無縁ではないでしょうか?

Posted by: 読者 | August 16, 2006 at 11:50 AM

いつも拝読させて戴いております。
わたくし思うのですけど、特定の人なども研究対象にされてはいかがかと思います。幅広く眺めることをお勧めします。

Posted by: 在住者 | August 23, 2006 at 09:29 PM

コメントありがとうございます。
個人のインタビューも「ロングステイの事例」というカテゴリーに載せていますので、ご覧になってください。
いつもと言う訳にはいきませんが、これからも記事にしていきたいと思います。

Posted by: 池邉善文 | August 24, 2006 at 03:42 PM

池邉さま
早速、ロングスティの事例を読まさせて頂きました。
参考にさせていただきましてありがたく思います。

ロングスティは日本人だけが問題にするだけではなく、タイ側でも深く考えていかなくてはならない問題だと思っています。

まず日本人を理解するタイ人の方々に一層の協力をお願いし、啓蒙活動を行なう必要があると考えています。

タイに在住する私たち日本人は、とかく自分たち側のことだけを考えていきようとします。自分たちが地元の人達にどのように思われているかを知ろうとしません。

取材対象にはならないかと思いますが、そんな側面も探って戴きたいと思います。

Posted by: 在住者 | August 26, 2006 at 04:12 PM

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現在九州大学大学院人間環境学府の博士課程に在籍中の池邉善文(いけべよしふみ)さんが公開されているブログ「シニアの新しい生き方としてのロングスティ」の中のチェンマイの日本人社会は「ムラ社会」を読んでいていろいろ考えさせられました・・・。 ... [Read More]

Tracked on August 20, 2006 at 11:48 AM

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