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August 31, 2006

№489 トロピカーナの住人たち その3

     明るく清潔な室内
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その3
 たまたまサロンに居合わせたSさん(54歳)にも話を伺うことができました。Sさんはチェンマイに来て、まだ2ヶ月目。バンコクに6ヶ月滞在してチェンマイにやって来たといいます。日本では消防署に勤務していたSさん。05年末で早期退職し、日本でロングステイ・ビザを取得して、ロングステイを実行に移しました。
 公務員だったため63歳から年金が支給されるそうですが、それまでの間、退職金やこれまでの蓄えで生活できる滞在地として物価の安いタイを選択したそうです。

 2人の子どもは独立し、奥さんとは離婚の予定とか。家族や仕事を全部日本に置いて、タイで暮らすことを決断しました。日本での堅苦しい生活からタイでの自由な生活へと、大きく人生を転回させたのです。 Sさんは、家庭よりも個人の生活を優先させたことに悔いはないと言います。そして、永住志向のロングステイで将来日本へ帰国するつもりはないとこと。
 その点チェンマイは生活費が安いだけでなく、環境面でも住みやすく、のんびりしている所が気に入っているそうです。

 ロングステイの目的を訊いてみると「何もしないで生きる」こととおっしゃいます。 「チェンマイに来たばかりなので、ここでの暮らし方を『トロピカーナ』の先輩たちに指導してもらっているところです」とSさん。
日本社会を離れて間もないせいか、今後のロングステイの見通しは、今のところはっきりしないようです。タイ国内や国外の旅行に行ってみたいという希望はあるものの、ロングステイの次のステップが明確ではありません。
 現在は、まだ日本の生活からのリハビリ中かもしれません。 もう少し時間が経って自分自身を客観的に観る余裕ができると、「何をしたい、どうしたい」という気持ちが出てくるのだと思います。
 Sさんは、先輩の住人たちを観ながら、これからの自分の生き方を取捨選択していくのでしょう。
 
 ところで「何もしないで生きる」とは、どのような意味があるのでしょうか?

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August 30, 2006

№488 トロピカーナの住人たち その2

    「トロピカーナ」のサロン
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その2
 アパート「トロピカーナ」の1階のフロアは、事務所兼サロンになっています。アパートの玄関と通路でもあるのですが、タイル貼りで広めのスペースが取ってあり、風が吹き抜けるのでエアコン要らずの涼しい場所です。その一部に設えてあるタイ風のテーブルセットが、「トロピカーナ」のサロンです。

 午前中の遅い時間に、ぽつりぽつりと住人の方がサロンに降りて来ては、新聞を読んだり寛いだり、それぞれ好きなように過ごされています。早めに外出して用事を済ませて戻ってくる人、夜遅くまでの深酒でようやく起きてきた人など、様々です。
 長く暮らしていると、みんな顔なじみになって、サロンは世間話をしたり情報交換をしたりする「トロピカーナ」の“居場所”になっているようです。 しかし個人としては、思い思い好きなように暮らしているといった風情です。一人では淋しいので話し相手が欲しいのは分かりますし、かといって必要以上にお互い干渉しないということなのでしょう。 

 サロンを通りかかる人を拝見すると、50代の方が多いようですが、中には40代前半の方もいらっしゃいます。
この39歳で早期退職したという40代前半の方から、少し話を伺いました。
 「チェンマイでの滞在は2年半。特に何もせずに、のんびり過ごしています。タイ人ののんびりしているところ、いい意味での無関心なところが、わたしの性分に合っていて居心地がいいんですよ」と、チェンマイでの自由な生活を満喫していらっしゃる様子です。今後のことは、特に考えていないとのこと。
 お名前や40歳前に早期退職した理由までは聞けませんでしたが、日本を脱出してチェンマイでロングステイをしている現役世代の若い日本人がいる事実にちょっと驚きました。

つづく

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August 29, 2006

№487 トロピカーナの住人たち

    緑が多い「トロピカーナ」
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その1
 チェンマイ旧市街の北側の外周道路から少し入った所に、アパート「トロピカーナ」はあります。 東側の緑豊かな中庭に面して、まだ新しく白い3階建てのアパートが「トロピカーナ」です。ツインの部屋が20室、日本人ロングステイヤーでほぼ満室とのこと。
 
 たまたま空いている部屋を見学させていただきました。部屋の広さは3.8m×7m、シングルベッドが2つと窓側には机が置いてあります。単身のロングステイだと十分の広さがありますし、短期滞在でしたら2人でも大丈夫です。窓からは中庭の木々が風に揺れているのが眺められて、落ち着いた雰囲気の部屋です。
 テレビ、冷蔵庫、エアコンは備え付けてあります。テレビは衛星放送のNHKワールドが観られますし、アパートで取っている読売新聞を読むこともできます。流しはありませんが、240Vなので電気コンロでご飯も炊けますし、ほとんどの料理ができるそうです。ですからタイ料理が口に合わず日本食しかダメという人は、部屋で自炊する人が多く、日本食堂で済ませる人もいるとか。
 毎月の家賃は5000バーツ(約15000円)と格安です。単身の長期滞在者にとってはありがたい家賃と言っていいでしょう。これに5バーツ/kwhの電気代と月50バーツの水道代(井戸水なので安い)が加算されます。

 「トロピカーナ」の経営者の山口 誠さん(52)によると、入居者全員が日本人。できるだけ長期契約という希望者が大半で、1組だけが二人住まい、その他の方は単身(内1名は女性)のロングステイヤーだといいます。ほとんどの方がリタイア組ですが、とりわけ50歳前後の早期退職者が多いそうです
 「住人のみなさん、それぞれ個性的な方ばかりですよ。年に1~2回、日本に帰国されているようです。ロングステイ・ビザを取得している人は、約半数ですかね。そうでない方はミャンマーとの国境の町メーサイまで行って再入国しています」。

 山口さんにいろいろ話を伺っているうちに、「トロピカーナ」の住人の方々が、一人ひとりと1階のサロンに降りて来られました。

つづく

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August 28, 2006

№486 団塊の世代はリタイアできるのか

  スパンブリーの朝の田園風景
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 来年から順次、「団塊の世代」が定年退職を迎えます。いわゆる「2007年問題」です。
大量退職に伴って労働者人口の減少や永年培われてきた“ものづくり”の技術の継承問題、さらには年金保険をはじめとする社会保障制度など、日本の社会システムや制度が大きな転換期にさしかかっています。

 さて今回の話題は、 「団塊の世代が、定年後ハッピーリタイアメントを迎えることができるのか」ということについてです。先日、わたしの元の職場の後輩から、メールがありました。彼は専門学校の学生の就職活動を支援するセクションで、地元企業の求人開拓を担当しています。

 メールの要旨は「団塊の世代はすんなり退職できない」というのです。景気の回復に伴い各企業は、採用意欲が活発になっているといわれています。その背景には「2007年問題」を前に、次世代を担う若い社員を入れておかねばという思惑があるようです。
 そのため、昨年から高校生の就職率が好転していて、今年も各企業は特に工業系の高卒を採用しようとしています。 しかし、大手企業の大量採用で地場の中小企業まで人材が回ってこないのではと、人事担当者は心配しているとこのこと。
 また、学卒の就職環境もバブル経済時代のように、企業が内定者を囲い込むような状況になってきているそうです。

 「団塊の世代」が退職し、若い世代を確保できた企業が生き残るのではないかと、後輩は言います。でも、大企業でない限りすんなりと世代交代ができないかもしれないとも言います。それは良い人材は大企業に採られ、中小企業では若手の採用は難しいと予想されるからです。仮に採用できても使い物にならない若者ばかり。
 そうなると中小企業は、定年退職者の再雇用しか方法がないのではと言うのです。
 
 ポスト「団塊の世代」ということで言えば、特に中小企業では人手不足が大きな問題になると予想されます。豊かな経験や優秀な技術を有する健康な方であれば、定年後も企業は引き留めることでしょう。中小企業であればなおさらです。
 60歳の定年でハッピーリタイアメントして、海外でのロングステイを楽しめる人は、大企業に勤めていたような一部の方になってしまうのでしょうか?

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August 27, 2006

№485 バジル・シードでダイエット成功!

スーパーで売られているバジル・シード
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 今年4月から始めたバジル・シード(バジルの種)のダイエットで、何と4ヶ月間に約5㎏体重が減りました!(拍手) 確実に70㎏を超えていたはずの体重が、今や65㎏しかありません。これは10年前の体重に戻ったことになります。
 春までスラックスのお腹周りがきつくなっていたのが、今では握りこぶしを入れても余裕があるくらいです。お陰でスラックスがすぐにズリ落ちてしまいます(笑い)。ウエストで4cmくらい細くなっているようなので、昔のジーンズがはけそうです。
 これでメタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の心配は、ほぼ解消したといっていいでしょう。

 では「バジル・シードのダイエット」とは何か?(詳しくはブログの№366で紹介していますので参考にしてください)。

 バジルシードが水を含むと約30倍にも膨張する性質を利用するのが、このダイエットの特徴です。少量のバジルシードでも、お腹の中で膨張し満腹感が得られて食べ過ぎを抑えるという訳です。その上、食物繊維が腸をすっきりさせる効果もあるといいます。

 わたしの場合、プレーンヨーグルトに大サジ1~2杯入れよくかき混ぜて、砂糖を加えて食べます。バジル・シードが時々歯に当たりますが、特に気になりません。ヨーグルトと一緒に食べる場合、水か牛乳を1杯飲むとより効果的のようです。 しばらくすると、その水分を吸収してお腹が張ってくる感覚があり、確かに満腹感が得られます。これで足りない場合、トースト1枚あれば十分です。
 毎日バジル・シードを食べている訳ではなく、週に2,3回お昼に食べる程度です。しかし満腹感があるので継続できますし、リバウンドの心配もなく確実にダイエットできるようです。

 タイのスーパーでは90g入りが、わずか12バーツ(約36円)で売られていたので、たくさん買い込んできました。ちなみに日本に持ち込む際の植物検疫を心配される方もいらっしゃるようですが、加熱処理された食料品として売られていますので問題ありません。 ところでバジル・シード、日本のスーパーでも売られているのでしょうかね。

 とにかく「バジル・シード・ダイエット」お勧めですよ!

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August 26, 2006

№484 メーピンのエレファント・キャンプ その3

心地よい川風を受けながらの筏下り
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その3
 このキャンプにはどのくらいの数の象がいるのでしょうか。行列になって各国の観光客を背中に乗せた多くの象と行き違います。中には、かわいい小象を連れた母親の象もいます。母象と離れられないのでしょう、一緒について歩いています。狭い場所では渋滞です。こうなるとのんびり王様気分という訳にはいきませんが、それだけ象のり体験が人気ということでしょう。
 元の川を再び渡り、約1時間のトレッキングを終えて戻ってきました。好天に恵まれたこともあって、最高に満喫した象のり体験でした。

 象乗り場から少し上流に歩いた所が、川下りの筏の乗り場です。筏は竹を上下2段に組んだ、幅1m余り長さ7~8mほどの大きさで4、5人は乗れそうです。 船着場の主のようなおじさんが、ギターに似た4弦の楽器を弾いて見送ってくれます。日除けのタイスタイルの麦わら帽子を被って筏に乗り込み、小さな木の椅子に腰掛けて出発です。

 わたし一人を乗せた筏は、船頭さんの巧みな竹棒さばきで川を下っていきます。川の流れはゆったりとしていて、揺れは感じません。それでもさざ波が筏の端を越えて、時々足元を濡らしていきますが、靴の中に入るほどではありません。
 途中、船頭さんが代わってくれました。長い竹を川底にザクッと刺して、竹の先端に向かって手繰っていくのですが、意外にうまくいきません。筏が斜めを向いてしまいました、案外難しいものです。下手な船頭はすぐにお役御免です。

 民家や畑、タイの白い牛が放牧された牧場など両岸の景色を眺めながら、下っていくのはなかなか風情があります。川をわたる風が心地よく、ゆったりと筏は流れていきます。時間もゆっくりと流れていくようです。
 あっという間の30分間の筏下りでした。メーピンでの象のトレッキングと川下りは、タイの自然に触れられる貴重な経験となりました。

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August 25, 2006

№483 メーピンのエレファント・キャンプ その2

   川を渡るとワイルドな気分に
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その2
 わたしが乗るのは25歳の雄象で名前は「タメリン」、ひときわ大きくて立派な象です。カレン族の象使いが象の頭の上に乗り指示をすると、ゆっくり歩き始めました。自分の目線の高さはおよそ4mはあるでしょうが、3回目とあって余裕を持って象の背中で揺られて行きます。
 ロンガン畑の横の道をしばらく行くと、幅30mほどの川を渡ります。水深はそれほどでもありませんが、最初からワイルドな雰囲気になってきました。対岸に上がると、緑豊かな山野のコースへと入っていきます。 「メーサー・エレファント・キャンプ」は、鬱蒼とした森の中を分け入るようなコースだったのに対して、こちらは小川があったり、バナナ畑や木々など周囲の緑を眺めながらの開けたコースです。自ずと気分が盛り上がってきます。
 
 快晴の空を見上げ、爽やかな風に吹かれながらのトレッキングです。陽射しは強いのですが、吹き抜ける風のお陰でまったく汗をかきません。日本でいうと秋のような気候で、気温は22~23度といったところでしょうか。青い空に深い緑、心地よい風が吹いて、最高の天気に最高の気分です!なんと贅沢な体験なんでしょう、まさに王様気分です。ひとりで乗っているのがもったいないくらいです。

 途中、リス族の村を通り抜けて行きます。小さな集落で、これまでに見た少数民族と同じような萱葺きの粗末な家です。しかし、立派な太陽光発電用のソーラーパネルが立っているのには、いささか興ざめでしたが、電気が引かれていないのでしょうから仕方ないですね。
 コース沿いにはいくつかの小屋が建っていて、鮮やかな色の織物で作られた彼らの帽子や手提げ袋などをお土産として売っています。小さな子どもたちが店番のお手伝いです。ぐるりと村を回って元のコースに戻ります。

 つづく

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August 24, 2006

№482 メーピンのエレファント・キャンプ

   上手に花の絵を描く小象
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 「タイに行ったら象に乗る」これはお勧めです。アユタヤでも遺跡を眺めながら象のり体験ができますし、タイ各地にエレファント・キャンプがあるようです。05年8月にチェンマイ近郊の「メーサー・エレファント・キャンプ」で本格的な象のり体験をしました。ここはチェンマイ市内からも近いこともあって、多くの外国人観光客で賑わいます。入場料を含めて、ひとり720バーツ(約2160円)で、1時間の“王様気分”が味わえます。ちなみに、わたしは一人乗りで1000バーツ(入場料込み)に割り引いてもらいました。

 同じ年の12月には、チェンマイの北チェンダオ近くにある「メーピン・エレファント・トレーニングセンター」に行きました。車で1時間ほど走った森林地帯にあって「メーサー・エレファント・キャンプ」と比べると質素な施設ですが、周囲の緑が美しい所です。
 ここも朝早くからクリスマス休暇を楽しむ白人観光客が、大勢訪れています。タイ人観光客はジャンバーを羽織りマフラーを巻いて寒そうにしていますが、好天に恵まれたこの日、眩しい陽射しを受けて白人観光客のほとんどはTシャツ1枚といった軽装です。極端な服装のギャップに、ちょっとびっくりです。

 「エレファント・トレッキング」が1時間、それに約30分の「筏の川下り」が付いたコースで、料金はひとり1000バーツです。「筏の川下り」体験もできてお得な気分です。
 象に乗る順番を待つ間、広場で行われている象たちのショーを見ることにします。まだ人を乗せることができない小象や若い象たちが、ショーの主役です。木製の観客席に座って彼らの素晴らしい芸を楽しみます。大きな身体でお座りをしたり、逆立ちをしたり、よく調教されているものです、感心します。
 なかでも象が“絵を描く”のには驚かされます。絵筆を鼻にくわえて、1本の茎から3つに枝分かれた赤い花を描くのです。茎や葉は緑と、ちゃんと色を使い分けています。よく仕込まれているというよりも、象の頭の良さを感じずにはいられません。一見の価値があります。

 そうこうする内に順番がやってきて、いよいよ1時間のトレッキングの始まりです。

 つづく

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August 22, 2006

№480 ピン川は洪水のシーズン その2

 川側ではなく道路側にある防水提
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その2
 ところで、わたしが住む地域も、3年前の集中豪雨によって近くを流れる河川が氾濫し、かなりの被害が出ました。その後、抜本的な河川改修が実施されたお陰で、台風10号が九州に上陸した8月18日には200㎜以上の雨量がありましたが、洪水は免れたようです。さすがに日本の公共事業は大したものです。

 それに対して、ピン川の洪水対策というとお粗末なようです。
 市内の道路脇には側溝があるのですが、容量が小さい上に流れ込んだ土砂もそのままのようなので、あまり役に立っているようには見えません。ですからスコールくらいでも道路は簡単に冠水してしまうのです。
 浚渫工事はというと、アメリカ領事館のある上流地区あたりからやっているようですが、これでは下流地区で溢れ出してしまうのは素人でも分かります。先に下流の水はけを良くして、上流へと浚渫を進めるのが普通だと思いますが。これは対外的な配慮が働いているらしいとのこと。

 今回市内の所々で見かけたのが、高さ1m余りのコンクリート製の防水提です。これで溢れた水を止めようするねらいなのでしょう。しかし、不思議なことに川岸のすぐそばには設置されていなくて、川に面した住宅やレストランの道路側に沿って工事が進められていることです。つまり、川沿いの住宅などは“川の一部”とみなされているのです。「水に浸かるのが当り前」という前提で、計画されているようにしか思えません。
 また、この堤防計画については、付近の住民たちから反対の声が上がっているといいます。コンクリート製の堤防は、洪水対策にならないだけでなく、街の美観も損ねるというのがその理由です。

 このような洪水対策を見ていると、川沿いの土地の低い住宅には貧しい下層の人たちが多く暮らし、富裕層は郊外の高台に住んでいるというチェンマイの階級社会が透けて見えるような気がします。
 付け焼刃的な対策ではなく、大規模な浚渫工事や河岸堤防の嵩上げなど本格的な洪水対策を講じないと、チェンマイの洪水は慢性化してしまうのではないかと案じられました。

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August 21, 2006

№479 ピン川は洪水のシーズン

   商店の前に積まれた土嚢
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 チェンマイ市内の東部を流れるピン川が、この8月1日に氾濫したというニュースが日本にも配信されました。タイへの出発直前のことで心配しましたが、チェンマイ入りした6日にはどんよりした曇り空ながら平穏さを取り戻しているようでした。
 しかし、ピン川近くの道路沿いには土嚢が一杯積み上げられ、水が引いた後の道路には土埃が立って、洪水の生々しさを窺うことができます。次の氾濫に備えてなのか、ホテルや商店街の前にも白い土嚢がそのまま残してあります。それでもチェンマイ市民はいつものことというか、何事もなかったような生活ぶりです。たくましいというのか、タイ人の“マイペンライ”によるものかは分かりませんが・・・

 今回の洪水はまだ軽度な方だったようで、昨年の8月には3回も氾濫しました。Hさんが住むピン川に程近いコンドミニアム付近は、低地のせいですぐに水が溢れ出して、前の道路は約50センチ以上の水深にもなり、ゴムボートが浮かび泳いでいる人もいたといいます。
 コンドミニアム1階の駐車場は水没してしまい、Hさんのマイカーも被害に遭って車内をクリーニングしないといけなかったそうです。それ以降、洪水警報が出るたびに車を別の場所に避難させないといけません。
 
 そもそもピン川の河床がこれまでの洪水で高くなっている上に、川岸を埋め立ててレストランなどの敷地を造成して川幅が狭くなっているので、ちょっとした雨で洪水になるのは当り前だと言います。 第一、営業目的で川岸を埋め立てること自体、信じられないことです。金持ちのレストラン経営者とお役人との癒着が容易に想像できます。
 また上流のダムの洪水調整能力が低いため、すぐに放流をするので雨が止んでいても水位が上がることがあるといいます。確かに茶色に濁ったピン川を見てみると、川底が浅いことが一見して分かります。これではすぐに氾濫するはずです。

つづく

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August 20, 2006

№478 入管係官も黄色のポロシャツ

 黄色のポロシャツのタイ人観光客
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 今年6月12日、バンコクではプミポン国王の即位60周年の祝賀式典が開催されました。世界各国から多くの君主や王族が出席、日本からも天皇、皇后両陛下が臨席されたことは記憶に新しいところです。
 そしてタイ国民が慶祝の意味を込めて、黄色のポロシャツを着ている写真やニュースが配信されるのをよく目にしました。なぜ黄色のポロシャツかというと、国王の誕生日が月曜日で、タイでは黄色が月曜日の色なのだそうです。タイ人は誕生日の曜日を大切にしていて、お寺に行くと自分が生まれた曜日の仏様に手を合わせます。
 日本人で誕生日の曜日を知っている人は少ないと思いますが、タイのお寺に行くと曜日を調べる台帳が置いてありますから、興味のある方は自分の生まれた曜日を調べてみてはいかがでしょうか。

 さて、記念式典から約2ヶ月経ったこの8月、バンコクのドンムアン空港に降り立ち、いつもより長い入国手続きの列に並びました。夏の休暇をタイで過ごすアラブ系の家族連れの観光客などで長蛇の列です。
 普段なら暗くて殺風景な入管カウンターが、「CELEBRATION 2006」の文字が入った明るい黄色系のボードに貼り替えてありました。その上、係官全員が黄色のポロシャツを着ていてビックリです。入国審査を受けている間眺めていると、いつもならいかめしい制服姿なのですが、かわいい黄色のポロシャツ姿にどことなく親しみが湧くから不思議なものです。

 聞くところによると、国王の誕生日である月曜日は、公務員や会社員は黄色のポロシャツを着用するそうです。
入国した日は月曜日ではありませんでしたが、タイの玄関口である入管では、しばらくの間ポロシャツを着ているのでしょう。滞在していたチェンマイのホテルでは、確かに月曜日だけはスタッフが黄色のポロシャツに着替えていました。

 バンコク市内や観光地を歩いていると、黄色の上着のタイ人を多く見かけますし、夜店などでも黄色のTシャツやポロシャツが売られています。タイでは、まだ当分祝賀ムードが続きそうです。

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August 19, 2006

№477 シンハビールは氷割りで

 シンハビールの氷割りでタイ料理
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 タイに行くと、ビールはやはりタイのビールを飲みます。日本のアサヒやキリンも売っていますが、せっかくタイに来たのですから現地のビールでしょう。 ビールの銘柄は、金の獅子のラベルの「シンハ」、2頭のゾウのイラストの「チャーン」、値段の安い「レオ」などがあります。
 しかしタイを代表するビールといえば、何といっても「シンハ」でしょう。 「ビア・シン」と言った方が、レストランなどでは通じやすいようです。最近では、安くてマイルド味の「チャーン」もよく飲まれています。

 バンコクのホテルにチェックインすると、最初に近所のスーパーに買出しに行きます。朝食用のマンゴーやマンゴスティンなどのフルーツと、湯上りに飲む缶ビールを買うためです。「シンハ」「チャーン」を数本取り混ぜ、「ハイネケン」ビールも気分次第で飲みます。
 「ハイネケン」は、アルコール度数は5%で日本のビールとほぼ同じですが、「シンハ」は約6%と度数が高く、「チャーン」は6.4%もあります。「シンハ」ビールを実際に飲んでみると、アルコール度数がそれほど高いとは感じませんし、少しクセのある苦味はタイ料理によく合います。

 タイのレストランでビールを注文すると、普通氷が一緒に出てきます。最初は「ビールに氷を入れて飲むの?」とびっくりしましたが、タイの人たちはもちろんのこと、永くタイに住んでいる人たちも「ビールの氷割り」は一般的なようです。わたしも真似てやってみましたが、違和感を覚えてなかなか馴染みませんでした。
 しかし、最近「氷割りビール」のメリットに気づきました。第一に、アルコール度数が高いため氷で割っても、それほど水っぽくならないことです。暑いタイではすぐにビールが温くなってしまうので、冷たいビールが最後まで楽しめる訳です。日本のビールだと、こうはうまくいかないでしょう。

 第二のメリットは、あまり飲み過ぎないで済むことです。いうなれば「ビールの氷割り」を焼酎の水割り感覚で飲みますから、ジョッキでグイグイというほどピッチが上がりません。ビールでお腹一杯にはならずに、タイ料理や中華など料理中心に楽しめますので、結果的にビール1本あればお酒は十分ということになります。

 「氷でお腹をこわすのでは」と聞いていたので、敬遠していたこともありますが、これまでのところ大丈夫です。 “郷に入れば郷に従え”といいます。タイ式ビールの飲み方「ビールの氷割り」もなかなかいいですよ。

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August 18, 2006

№476 ロングステイで失敗しないコツ

     水上マーケットにて
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 06年8月9日の西日本新聞に「ロングステイという選択 番外編」という記事が載りました。これは、7月7日から7回にわたって連載された記事の続編ともいうべきものです。
 その中で“海外生活で失敗しないコツ”として、 「現地と日本の『違い』を面白がる人は長続きするが、『日本ではこうなのに』と『違い』を否定的にとらえる人は長続きしないのではないか。『日本を引きずらない』ことが大事」という、わたしのコメントを紹介してもらっています。
 実は、このコメント、8月2日の夜にバンコクでお会いした永田支局長に話したものですが、もう少し詳しく書いてみましょう。

 反対に、失敗しやすいタイプやロングステイに向かない人といった方が分かりやすいでしょうか。「『日本ではこうなのに』と『違い』を否定的にとらえる人」とは、日本社会の習慣やルールをそのまま現地社会に持ち込もうとする人のことです。言い換えると、現地社会に溶け込もうとしない人でしょうか。タイの文化や生活習慣を理解したり、タイ人の生活ぶりに関心を持つことが大切です。
 実際に短期間でもタイに滞在してみると、習慣の違いやタイ人の“マイペンライ(気にしないで)”の対応に腹が立つことがあります。しかし「ここは日本ではなくタイなんだ」「タイという国に滞在させてもらっているんだ」とちょっと冷静さを取り戻して、日本との違いを面白がるくらいの心の余裕を持つくらいで、ちょうどいいのではないかと思います。

 そして、もうひとつ失敗しやすいタイプは「目的がない人」です。海外でロングステイする場合「タイで何をするのか」が最も重要な課題になります。「物価が安くて生活しやすい」だけではダメです。目的がないと長続きしませんし、必ず失敗するといっていいでしょう。
 目的は何でもいいのです。難しく考える必要はありません。たとえば、ゴルフ、タイの温泉や遺跡めぐり、タイ料理教室に通うなど自分の好きなことを目的にするといいと思います。好きなことだと続けられまし、生活のリズムが単調にならずにメリハリが出てくるでしょう。

 「目的」を持ち「滞在国に溶け込もう」とすれば、ロングステイをエンジョイできて、充実した長期滞在になるに違いありません。

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August 17, 2006

№475 バーツ高は大変

     ナナ駅近くのソイ11
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 タイの通貨は、ご存知の通りバーツです。比較的安定していた円相場が、05年末から円安に転じてバーツの為替レートも悪くなっています。タイへの出発が近づくと、いつも新聞記事の為替レート表に一喜一憂しないといけません。
 昨年末に1ドルが120円を超えた時には、1バーツが3円を上回って、1万円を両替しても3300バーツにもならないというニュースを耳にしました。
 円が幾分持ち直した時期もありましたが、その後バーツ高が続き、8月14日のマーケットでは、1バーツ3.20円となっています。 2.7~2.8円という水準が永く続いていましたので、約1割交換レートが悪くなっているわけです。タイ経済の好調さを受けて、当面バーツ高は続きそうです。

 タイ在住やロングステイされている方にとって毎月の生活費は大きな問題ですし、それを左右する為替の変動は気がかりなところでしょう。短期間しかタイに行かないわたしでさえ、為替レートは大いに気になります。為替レート次第で、滞在費がかなり影響を受けるからです。

 わたしは、いつもバンコクに到着した日に、BTSナナ駅近くの両替商でバーツに両替します。バンコクで長期滞在をされている方に教えていただいた両替商で、空港や市中の銀行よりもレートがよいようです。
 05年の8月には、1万円で3675バーツ(1バーツ=2.72円)、12月22日は、同じく3465バーツでした。レートに直すと1バーツ2.88円になります。そしてこの8月2日には、3290バーツ(1バーツ3.04円)にしかなりませんでした。この1年間に1万円で385バーツの目減りです。

 もし10万円両替したとしたら、この1年間で3850バーツ(約11550円)も少ない訳ですから、タイの物価を考慮するとバカにならない額です。タイに滞在されている方にとって為替レートの変動は、まさに切実な問題といえるでしょう。

 さらにこれに輪をかけて問題なのが、タイの物価です。タイの2004年の実質のGDP成長率は6.1%でした。自動車産業など外国からの設備投資を積極的に受け入れる政府の経済政策によって、引き続きタイ経済は成長を続けるでしょう。
 それに伴って物価も上昇しています。2004年の消費者物価上昇率は2.7%です。さらに2005年後半から石油価格の高騰もあって、食料品を中心に消費者物価は5~6%と上昇しています。
 今のところタクシーの初乗りやBTSの運賃が上がっていないので、わたしには分かりませんが、現地で生活している方は、物価上昇を実感されているのではないかと思います。
 
 このままバーツ高が続けば、インフレと併せて日本人滞在者にとってはダブルパンチになります。 “タイは物価が安い”とばかり言っていられないことにならぬよう願いたいものです。

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August 16, 2006

№474 水上ボートの親子ドライバー

   おとなしく座っている女の子
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 ダムヌンサドアック水上マーケットは、バンコク観光のお勧めスポットです。バンコクから西へ約80kmほどのラチャブリー県にあり、生活感あふれるマーケットの雰囲気を味わうことができます。
 チャオプラヤー川の西岸にあるトンブリーのワットサイ水上マーケットが運河の埋め立てなどで市場としては寂れてしまったので、タイ政府が観光客誘致のために開発した水上マーケットです。

 早朝バンコクからツアーバスが出ていて、料金は半日観光コースで700バーツ(約2100円)です。これには約30分間エンジン付きの水上ボートで運河を巡るコースと、わずか10分あまりですが水上マーケットを手漕ぎボートで遊覧するコースが含まれています。
 観光客を乗せた手漕ぎボートを船尾のおばちゃんが巧みに操りながら、フルーツや野菜を売る小舟が行き交う運河をゆっくりと一周します。小舟に揺られながらフルーツなどを満載したおばちゃんたちの物売りの声を聞いていると、水上マーケットの雰囲気を十分に実感できます。観光用といいながらアジアチックな水上マーケットは、きっとタイへの好奇心を満たしてくれることでしょう。

 ところで水上マーケットまで運んでくれる水上ボートのことです。駐車場横の船着場からボートに乗り込みます。
実はこの水上ボート、この船着場から椰子の木などの果樹園に張り巡らされた迷路のような運河をぐるっと回って元に戻ってくるだけなのですが・・・
 けたたましいエンジン音とともに勢いよく運河を走りだします。スピードを上げるとともに心地よい風が頬を撫でていきます。普段なら気持ちい風も12月の一番寒い時期のせいか、だんだん寒くなってきました。タイで寒いと感じた経験は初めてです。

 たまたま乗り合わせた水上ボートのドライバーは、まだ30歳前後のイケメンの男性。男性の子どもなのでしょう、かわいい女の子が一緒に乗っています。子守がてらに同乗させているのですが、お父さんの仕事に付いて来ているのです。
 まだ2、3歳くらいでしょうか、天花粉を塗った顔は白くてまだあどけない女の子です。静かにしてお父さんの仕事の邪魔をしないようおとなしく座っています。その健気な様子は、昭和30年代の日本の子どもの姿を見るようでした。

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August 15, 2006

№473 チェンマイの日本人社会は「ムラ社会」 その2

 チェンマイを走るソンテウとバイク
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その2
 これまでの訪問で、日本で取り上げられるチェンマイのよいイメージとは、まったく異なるチェンマイの実像を垣間見ることになりました。
 何故日本から離れた海外で、このような「ムラ社会」が形成されるのでしょうか。日本人が長年培ってきた特有の気質なのでしょうか。海外にいるが故の解放感、周囲からの縛りや拘束の緩さがそうさせるのか、それともそういう傾向のある人たちが、日本を脱出して集まってくるのでしょうか。

 この「ムラ社会」の中で人の噂話や悪口を言う、それでいて一人で生きていくのも難しい日本人。 「付かず離れずの適度な距離感で付き合うことが大切」と、チェンマイでも何度も耳にしました。 しかしその実態はというと、とかく群れたがる、グループや団体ができると派閥を作って権力に執着する傾向があるようです。
 バンコクでもこの傾向はありますが、地方都市チェンマイは小さなコミュニティだけに、その人間関係はより濃密なものになっています。

 元々日本の村には、そのしがらみから抜け出せないものの、共同体としての機能がありました。運命共同体としての支え合いの機能があったはずです。 ではチェンマイではどうか。はっきりは分かりませんが、支え合っているかというと疑問です。
 
 ところで、北タイ情報誌「チャーオ」の№79に取り上げられた大気汚染やごみ問題など環境問題が深刻化するチェンマイです。また、今後もロングステイの人気滞在地であることが難しいとの指摘もありました。
 それよりも私は、この「ムラ社会」に起因する“居心地の悪さ、住み心地の悪さ”を懸念しています。 住んだこともなく、わずか3、4日の取材で断定的な物の言い方はできないのは承知していますが、この後味の悪さは否定できません。

 確かに噂話や悪口を言う人たちばかりではありませんし、団塊の世代をはじめとする新しいロングステイヤーも増えてきています。今後チェンマイの日本人社会が変わる可能性に期待したいところです。

 外からチェンマイの日本人社会を眺めてみたら、こういう見方をもあるということで読んでいただければ幸いです。

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August 14, 2006

№472 チェンマイの日本人社会は「ムラ社会」

   チェンマイ空港に着陸直前
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 今回でわずか3回目のチェンマイ訪問なのですが、感じたことがあります。それは「チェンマイの日本人社会はムラ社会」だということです。 もちろん、これはある側面や断面であり、一部分しか当てはまらないかもしれませんが、その点について書いてみます。
 
 ロングステイの希望滞在地として人気のチェンマイです。たしかにバンコクに比べると緑が多く気候も涼しく、大都会にはない地方都市のよさがあり、物価も安い。このような魅力が最近注目され、チェンマイのロングステイ人口はますます増えているようです。

 しかし、実際にチェンマイでいろいろな方に会って話しを伺っている内に、どこか居心地の悪さを感じてしまうのです。それは、チェンマイの日本人社会に存在している濃厚な人間関係に起因していると思い当たりました。
 例えば、取材をする中で「特定の方について、ある人は褒めたかと思うと、その一方で別の人は悪口を言う」ことが度々ありました。永く滞在している人ほど、そういう傾向があるように思います。取材をする毎にこのような例に直面しますから、こちらはどのような対応をしてよいのか、その都度困惑してしまいます。
 他にもチェンマイの狭い日本人社会での足の引っ張り合いや、だましたりだまされたり。いい話はあまり聞きません。ですから日本人同士助け合うということは、期待できそうにないというのがわたしの実感です。

 日本のしがらみや人間関係を断ち切って、わざわざチェンマイにやって来た方も多いはずです。なのにチェンマイには、日本の封建的なムラ社会が、より凝縮した姿で形成されていると感じます。やっと日本を脱出して来たのに、そこには昔ながらの人間関係が複雑に絡み合った「ムラ社会」が存在しているのです。
 チェンマイは、どこかで誰かとつながっていたり、知り合いだったりする小さな日本人コミュニティです。このコミュニティの中で親睦や共助の関係が構築されるといいのですが、実際はどうもその逆のように思います。

つづく

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August 13, 2006

№471 少数民族の村でウルルン滞在記 その2

  機を織るカレン族の若い女性
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その2
 “首長族”で有名なカレン族の集落は、アカ族の村からさらに15分ほど歩いた周りを山に囲まれた窪地にありました。この集落へは歩いてしか行けません。ですから生活物資も人力で運ぶことになります。
 小さな村の人口は約100人。20戸ほどの高床式の茅葺の家が、村の真ん中の細長い広場を挟んで軒を並べています。男たちの姿はなく、若い女性とかわいい子どもたちばかりです。

 集落へ向かう一本道で初めてカレン族の女性に出会いました。その首の長さを実際に自分の目で見てみるとやはりインパクトがあるものです。知っていてもこうですから、知らずに出会ったら腰を抜かすほどびっくりすることでしょう。お洒落のために真鍮のらせん状の「金輪」を5歳から着け始めるのですが、美しさの基準が民族によって全く異なることを思い知らされます。
 
 カレン族は色白で、顔立ちもタイ系というより中国系に近いようです。首が長いせいか体型はスリムに見えますし、どの女性も若くて妊婦さんもいます。よく見ると膝下に首輪と同じ金輪をはめていますし、銀色の腕輪もしています。実際に金輪を手に持ってみると3~4㎏はありましたので、全部でどのくらいの重さになるのでしょうか。 
 金輪を着けていると都会では目立ちますし、外すこともありませんので、カレン族の若い女性は村で機織りをしたり、美しい刺繍をお土産品として売っています。家々の軒先が、彼女らの機織り場とお店になっています。

 近くのアカ族の集落には、電柱から電線が張られていますし、アンテナも何本も立っていました。数年前に電気が引かれたそうで、粗末な家屋でも電灯が点き、テレビも見られるようです。
 しかし、カレン族の村には電気が通じていないようです。ランプの灯りか自家発電でもしているのでしょうか。もちろん水道もあるはずはありません。
 
 どこも好奇心そそられる平和な村々ですが、しばらくここに暮らしてみたらどうなんだろうか? でも無理だろうなと思ってしまうのでした。

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August 12, 2006

№470 少数民族の村でウルルン滞在記

  店番をするアカ族の子どもたち
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 タイ北部の山岳地帯を中心に多くの少数民族が暮らしています。その数は75万人といわれていて、カレン族、リス族、広く分散しているモン族、アカ族、ヤオ族など、大きく9つの部族です。 彼らは独自の文化や言語を持ち、その美しい民族衣装はそれぞれの民族の特徴でありアイデンティティでもあります。
 また彼らの工芸品や民芸品は貴重の収入源となっていて、チェンマイやバンコクでもアカ族の女性が民族衣装を着てお土産品を売っている姿を目にしたことがあるでしょう。

 彼らの生活ぶりを実際に見たくて、これまでにカレン族、アカ族、ラーウ族、メオ族の村々を訪問しました。タイ北部の標高約1500mの高地に、カレン族、アカ族、ラーウ族の集落が隣接するように点在していました。またメオ族の村は、チェンマイの西のドイステープ山をさらに奥に入ったところにあります。
 どの集落も標高が高く、すぐそこに雲が流れているような山深いところです。うっそうとした緑の木々に囲まれて、質素な作りの萱葺き屋根が並んでいます。

 黒の服地にきれいな刺繍を施した上に、銀色の金属を貼り付けた民族衣装を持つアカ族の集落は、30戸ほど萱葺きの家が山の斜面に張り付いていました。壁は竹を交互に編んだものという質素な家々です。家の中は薄暗く地面にそのまま生活しているようです。
 ぬかるみそうな赤土の道を行くと数羽のヒナをつれた鶏が歩き回り、村にはほとんど人気がありません。村の男たちは山へイノシシ狩りや畑仕事に出ているとのこと。若い女性は仕事を求めて都会へ、孫を背負ったおばあちゃんが観光客相手に彼らが作ったアクセサリーなどの装飾品を売っています。

つづく

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August 11, 2006

№469 深夜の帰国便は眠れない

 東シナ海上空 帰国便の機内から 
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 昨日の午前8時、定刻通りタイ国際航空TG648便は福岡に到着しました。チェンマイからバンコクで乗り継いでの深夜便です。バンコクから約5時間のフライトです。いつものことですが、深夜の帰国便は疲れます。

 タイ時間の午前0時50分にバンコクを発ち、朝8時には福岡(日本との時差は2時間)ですから、早く着くのは助かるのですが、消灯時間が短いせいかいつもなかなか眠れません。というよりもバンコク空港での出発までの待ち時間が長すぎて、寝るタイミングを失しているのではないかと思うのです。チェンマイからの国内線では、つい転寝をしますし、バンコク空港の待合室でも午前零時頃は眠たくなるのです。しかし機内では眠れないことがほとんどです。
 眠れないのは何もバンコクからだけではなくて、シンガポールからでも同じことです。シンガポール航空の機内では、パーソナルモニターでしっかり映画を見ることにしています。しかし、タイ航空にはパーソナルモニターが付いていないので、村上春樹の文庫本とi-Podを用意して準備万端です。福岡便のタイ航空の機材はエアバス300ですが、信じられないことに邦楽のチャンネルがないので、自前の音楽です。

 夜食が出ると間もなく消灯です。消灯時間は日本時間の7時前まで約3時間くらいでしょうか。しかし眠っていても朝食のために叩き起こされます。
 夜食は食べずに寝酒代わりにワインとジントニックをもらいました。少しリラックスしたところで文庫本を閉じて読書灯を消しました。目をつぶりできるだけ眠ろうとしたのです。寝酒の効果か、今回は2時間くらい眠れました。いつも機内でぐっすり寝られる人が羨ましいかったのですが、わたしとしては画期的なことです。

 お陰で帰宅後の疲れもいつもと違います。荷解きをして溜まったメールをチェックして、明日からの仕事の段取りもできました。1時間ほどの昼寝はしましたが、就寝時間はいつも通りです。

 タイ国際航空の直行便は5時間、あっという間のフライトです。帰国便で眠ることができれば問題ありません。
それにしてもタイまで近いですよね。

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August 10, 2006

№468 タイ式の釣り方

    池の中で釣りをする女性
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 チェンライ大学のキャンパスに隣接して立派な国立植物園があります。タイ北部の植物園といえば、チェンライからミャンマーとの国境の町メーサイへ向かう途中にある王立植物園「スワン・メー・ファー・ルアン」が有名です。
 05年8月、行程上時間がなかったため、この王立植物園に寄れなかった代わりに、ガイドのソンブーンさんがチェンライ大学横の植物園に案内してくれました。

 駐車場に車を停めて園内を歩きます。入園料は無料。観光地というわけではないようで、観光客はほとんどいません。チェンライ大学の学生たちがのんびりと歩いていたり、デートを楽しんでいるくらいです。
 緑の芝生や樹木はきれいに手入れが行き届いており、ヨーロッパ風の園内には、黄色のハイビスカスやピンクのブーゲンビリアなどさまざまな花が咲いています。 後日訪れた王立植物園「スワン・メー・ファー・ルアン」の華麗な美しさとは比べようもありませんが、立派な公園に違いありません。

 園内には大きな池があり、植物園と一体となって美しい景観を作り出しています。よく見ると、タイ風の麦わら帽子を被った数人の女性が、池の中で釣りをしています。腰や胸の辺りまで水に浸かって、釣竿を延ばしているのです。岸辺から釣るのではなく、みんな池の中に入っていますし、それも全員女性ばかりです。
 ガイドさんに聞くと、ここで魚釣りをするのは女性の仕事で、池の鯰や鯉を狙っているとのこと。今晩のおかずではなく、釣った魚を市場に売りに行くようです。
 
 それにしても、暑いタイとはいえ体が冷えてしまうのではと心配すると同時に、働き者のタイ女性に感心してしまいました。

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August 08, 2006

№467 ピリ辛の春雨のシーフードサラダ

    春雨のシーフードサラダ
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 タイの春雨サラダは「ヤム・ウンセン」というそうです。 春雨とエビやイカなどのシーフードをナンプラー、生唐辛子、ライムなどのドレッシングで和えたタイの代表的なサラダです。

 2005年8月チェンマイでロングステイをなさっているHさんに、案内していただいたナイトバザール近くのシーフード・レストランで初めて食べました。タイのシーフード料理の代表格「プー・パッ・ポンカリー(泥蟹のカレー炒め)」、パクチー(香菜)とニンニクたっぷりの「イカのトムヤムスープ」をメイン料理にして、Hさんお勧めの「春雨のシーフードサラダ」を副惣菜にしました。エビやイカの他にも魚肉のミンチやトマトなどの具も入っていて、やはりパクチーものっています。

 TAT発行の料理カタログを見ると、辛さのランクはあまり高くないのですが、ここの春雨サラダはかなりのピリ辛でした。一緒にテーブルを囲んだSさんが大の辛党ということを知って、Hさんはこの春雨サラダを注文した訳ですが、Sさんは平気のご様子。同じく辛いものが好きなわたしには、ちょうど良いくらいの辛さでした。
 多めに生唐辛子を使っているのでしょう、最初の一口、二口はそれほどでもないのですが、だんだんと口の中がピリピリとしてきます。辛いものが苦手な方には、相当な辛さです。

 「プー・パッ・ポンカリー」の濃厚でふんわりしたカレーの味わいと、パクチーとニンニク入りのスープにプリプリしたイカの歯ごたえを楽しみながら、箸休めに「春雨のシーフードサラダ」を食べるともう至福の時です。 これこそタイのシーフード料理、こんな本格派の料理が内陸部のチェンマイで味わえるのですから言うことありません。
 魚介類が好きな方でも十分にチェンマイで生活できますね。ぜひチェンマイのシーフードを試してください。

 文章を書いているうちに、その時の味を思い出しました。このブログをアップする頃には、チェンマイでHさんと一緒に「春雨のシーフードサラダ」を食べていることでしょう!

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August 07, 2006

№466 チェンマイから

 このメールは8月7日の朝、チェンマイのネットカフェで書いています。昨日14時30分、タイ国際航空TG112便でバンコクからチェンマイ空港に降り立ちました。

 スパンブリーの「バーンタイリゾート」から一旦バンコクのドンムアン空港まで戻り、チェンマイへと移動しました。情報から隔絶された非日常の空間から日常的な世界へ戻ってきて、インターネットを接続し、メールをチェックしてホッとする自分がいます。本当はこれではいけないのでしょうが。。。

 チェンマイは曇り空。バンコクより暑いかもしれません。それでも日本の猛暑よりましなようですが。昨日からまたNHKの衛星放送の天気予報を見て、またホッとしています。
 チェンマイはこの1日、大雨で洪水だったとのこと。川岸や道路の脇には土嚢が積んであって、埃っぽい道路を見るとその名残が生々しく残っています。
 
 さて今日から9日までのチェンマイ滞在ですが、いろいろな方にお会いするのを楽しみにしているところです。
またゆっくりと報告します。  チェンマイから。

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August 06, 2006

№465 タイマッサージは中年女性に限る

   担当してくれたプロンさん
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 今春、灼熱のバンコクを歩き回った翌朝、珍しく体が凝っていたのでタイ古式マッサージに行くことにしました。
最近はアロマオイルの全身マッサージや足ツボマッサージに行くことが多くて、久しぶりのタイ古式マッサージです。スクムビット通りのスクムビット・プラザにある行きつけのマッサージ店です。雰囲気がよく接客もよいせいか人気店で、夜はいつも込み合っています。
 料金は2時間で400バーツ(約1200円)、もっと安いお店もありますが一般的な料金でしょう。いずれにしても日本では考えられない値段です。その上2時間たっぷりマッサージしてもらえるのですから、是非タイマッサージに行くべきですね。

 受付を済まして№48のネームプレートを付けたプロンさんにマッサージ室に案内してもらいます。ちょうど40歳くらいでしょうか、彼女がわたしの担当です。
 上下ともシルクのパジャマに着替えてマッサージ開始です。まずうつぶせになって背中の方から揉んでもらいます。前日歩き回った疲れからか、首と肩、そしてふくらはぎが特に効きます。いつもは“イタキモ”なのですが、今日は“イテテテ”状態です。  
 揉まれるたびに痛みが走りますが、少しずつ筋肉がほぐれてきます。それとともに体全体の力が抜けていき、だんだん眠気に誘われます。いつの間にか眠ってしまい、恥ずかしながら自分のいびきで目が覚めました。

 マッサージの感触がいつもとは違います。流派なのか技術の差なのか分かりませんが、微妙に違うのです。熟練の技というのでしょうか、プロンさんのような上手な女性にマッサージしてもらうと、体が軽くなって眠たくなります。
 反対に下手な人の場合は、痛みが先にたって眠たくなるどころではありません。そんな人に当たると悲惨な目に遭うことになってしまいます。当たり外れといえばそれまでですが、マッサージの上手な人と下手な人では雲泥の差です。
 
 マッサージ店の受付嬢が可愛いからといって、若いマッサージ嬢を期待してはいけません。技術が伴わないことが多いからです。やはりタイマッサージは、年季の入った30代後半から40代の女性に限りますね。

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August 04, 2006

№464 マンゴ・スウィング

マンゴーたっぷりのマンゴ・スウィング
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 タイはフルーツの王国です。ドリアン、マンゴスティン、ジャックフルーツ、ロンガンなど、訪れるたびに季節の果物が楽しめます。その中でもいつも食べるのがマンゴーです。今日はマンゴーを使ったスウィーツ「マンゴ・スウィング」を紹介しましょう。

 バンコクのマンゴー専門のデザートのカフェ「Mango Tango」のメニューのひとつが、「マンゴ・スウィング」(55バーツ、約165円)です。市内には何店舗かあるようですが、スクムビット通りのエンポリウム内のフードコート近くに「Mango Tango」のコーナーがあります。暑い時や買い物のついでに、この「マンゴ・スウィング」を食べるのが楽しみです。

 「マンゴ・スウィング」は、カットしたマンゴーと氷をミキサーにかけたシンプルなデザートで、カップに入ったものをストローで吸います。タピオカも入っているのかプチプチした食感を味わいながら、上に載っている大きなフレッシュマンゴーをストローの先で落とさないように口に運びます。
 何といってもマンゴーの濃厚な味わいが、一番の魅力です。たくさんのマンゴーを使っているのでしょう、カットしたマンゴーとほとんど同じの色です。空港のフルーツスタンドで売っている「マンゴー・スムージー」も美味しいのですが、その濃厚さと滑らかさでは「マンゴ・スウィング」の方が格段に上です。日本では考えられないリーズナブルな値段とこの味、超お勧めです!

 もっと豪華版のデザートもあります。店と同じの名前の「マンゴ・タンゴ」(85バーツ)です。フレッシュマンゴの半分をそのままカットしたものに、マンゴアイス・マンゴプリンそして生クリームを添えたデザートで、これらが紙製のプレートに盛り合わされています。
 ボリュームがあるので食べたことはありませんが、マンゴー・デザートのフルコースともいえる一品で、女性やマンゴー好きな方にはお勧めです。

 マンゴーがお好きな方、バンコクに行った時はぜひ一度お試しください。

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August 03, 2006

№463 バンコクから

 2日のPM3、TG649便は無事バンコクに到着しました。雨季ということもあり、曇り空ですが割合涼しく、歩いてもあまり汗をかきません。体感温度的には、約30度ほど。BTSの駅のホームに立つと涼しい風が吹いて心地良いくらいです。
 1日まで2日連続で雨が降っていたそうですが、今のところ雨にあっていません。

 早速、午前中からいろいろな方にお会いしていますが、詳しくは帰国してからということで。
ちょっと時間が空いたので、足つぼマッサージに行って、リフレッシュしてきました。

 明日から、アユタヤから先のスパアンブリー県に移動しますので、書き込みは出来ないでしょうが、チェンマイに行ったら、ネットカフェに行くことにします。 それではまた。

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August 02, 2006

№462 今日からバンコク・チェンマイへ

    バンコク郊外の上空から
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 今日8月2日から10日まで、バンコク・チェンマイへ取材に行ってきます。今年2回目のバンコク行きですが、チェンマイは昨年末以来です。12月のチェンマイはかなり寒かったので、今回は日本より涼しいといいのですが。

 チェンマイまで足を伸ばす場合のエアラインは、タイ国際航空です。バンコクまでだと航空運賃の安いキャセイ・パシフィック航空を利用するのですが、バンコクでの乗り継ぎが楽なことやタイ国内の航空運賃を考慮すると他社と大差なくなるので、タイ航空を選択することになります。
 それにしても最近の原油高を反映して、燃費特別付加運賃(サーチャージ)の金額がますます値上がりしています。チェンマイ往復で約11000円もします。空港税等を含めると航空運賃は78000円です!ローカルな福岡からの運賃なので、仕方ないのでしょうが。
 それともう一点、往きは直行便なので5時間のフライトと楽なのですが、還りは深夜便となり眠れないのが気の重いところです・・・

 さて今回はバンコクには2泊です。西日本新聞社の永田記者とロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんにお会いするくらいで、ロングステイヤーの方との予定はありません。
 3日目からは、スパンブリー県にある「バーンタイリゾート」に2泊滞在します。ここは佐藤さんお勧めのリゾートホテルなのですが、一度も行ったこともありませんし、ましてやモーチットの北バスターミナルからバスに乗ったこともありません。果たして無事にスパンブリーのリゾートまでたどり着くのか、かなり不安なのですが、ひとり旅をしてきます。

 ここでの滞在目的は何もありません。あえていうならばタイの田園を眺めながら、のんびりと過ごしてみるというのが一番の目的でしょうか。つまり何もしない、何も考えないでいい環境に身を置いてみると、どうなんだろうということです。 
 このような体験をとおして、仕事中心に生きてきた会社人間が、定年後の人生をどう過ごすかをゆっくり考える契機にならないだろうかという試みです。短い滞在ですが、何かヒントが得られたらと思います。タイの田舎の景色を見ながら、これまでの人生を振り返り、これからの生き方をゆっくり考えてみる。これもロングステイのひとつの効用かもしれません。

 チェンマイでは旧知の方との再会も予定していますが、じっくり腰を落ち着けてチェンマイのロングステイ事情を取材したいと思います。いろいろな方にお目にかかれることを期待しています。

 新空港のスワンナプームが9月28日は開港予定といわれていますので、現在のドンムアン空港に降り立つのは最後になることでしょう。

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August 01, 2006

№461 北タイの情報誌「CHAO」

   チェンマイのターペー門付近
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 チェンマイにもフリーペーパーが数誌あるようです。なかでも“ちょっとディープな北タイ情報誌”を自称する「CHAO ちゃ~お」を紹介しましょう。10・25日の毎月2回発行。日本の新聞を小さくしたようなサイズで、16面の紙面で構成されています。チェンマイの日本語書店、主要なホテルや病院をはじめ、広告を出しているレストラン、スパなどに置いてあるようです。
 有料ですがタイ国内だけでなく、日本からも定期購読もできます(タイ:1年950バーツ、日本:1年7500円)。

 「CHAO」誌の74号(2006.5.10)をタイ国政府観光庁でもらってきました。バンコクにも多くのフリーペーパーがありますがガイドブックとしては役立つものの広告が目立つのに比べると、なかなか読み応えがあります。またちょっとローカルな雰囲気がするのも好感が持てます。

 まず、チェンマイ市街の地図が非常に見やすいのがいいですね。やや立体的に見えるような工夫がしてあり、
観光スポットだけでなく主なホテルやコンドミニアム、各国料理のレストラン、スーパーマーケット、そしてタイでは見つけにくい郵便局の場所まで案内があります。とても親切な地図です。元々タイという国は見やすい地図が、あまりないように思われます。その中にあって出色の出来栄えといってよく、チェンマイの地図はこれで決まりです!

 ディープな北タイ情報を自認するだけのことはあって、チェンマイを中心とした北タイの記事が載っています。この74号では、 「北タイ 温泉探検隊が行く!」という特集が組まれていました。
 編集者の山内恵二氏が、チェンマイ県やチェンライ県の山深い秘湯を探して当てて、その体験談を3面にわたってレポートされています。日本の方は「タイに温泉があるの?」と思われるでしょうが、タイ北部を中心に多くの温泉が湧いていて、わたしもチェンライ郊外の「ボーナム・パパ温泉」に浸かったことがあります。
 自らの入浴姿で表紙を飾り、温泉探検隊の秘湯めぐりの旅は本当にディープな情報です。バックナンバーのタイトルをみると、このような特集がよく企画されているようですから、毎号楽しみですね。

 さて見逃していけないのは、ロングステイに関する記事です。 「ロングステイヤーのページ」が1面あり、この号では3人の方がチェンマイでのロングステイの体験談を連載しています。チェンマイ在住の方ならではの内容で、日々の生活実感からにじみ出てくるロングステイ本にはない充実したものです。これからチェンマイでのロングステイを計画している方には、非常に参考になることでしょう。

 それ以外にも「チェンマイ・田舎・新明天庵」というブログの連載、いろいろなコラムやタイのニュースが載っています。新聞としても情報誌としても読み応えがありますので、チェンマイに行かれる際にはぜひ手に取ってください。

 なお、「CHAO」のHPアドレスはこちらです。
  http://www.chaocnx.com/

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