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September 30, 2006

№514 祝 新空港オープン!

     滑走路脇のゴルフ場
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 9月28日、スワンナプーム新国際空港が正式にオープンしました。タイに滞在しているみなさま、おめでとうございます。

 これまで何度も開港時期が延期されていましたし、直前のクーデターで開港を不安視する向きもありましたので、タイ在住の方にとっては待ちに待った新空港の開港ではないでしょうか。

 日本のテレビや新聞も大きく取り上げています。詳しい内容はメディアの記事に任せるとしても、新聞記事によると、機内預けの手荷物が出てこなかったり、PCのトラブルでチェックインができなくなったりと、いくつかトラブルが出ているようです。
 スワンナプームに限らず開港に伴う初期トラブルは付きものですから、落ち着くまではしばらく時間が掛かることでしょう。できることなら平常な業務ができるようになってから、利用したいところです。当面タイに行く予定はありませんが、今から新空港に降り立つのを楽しみにしています。

 ところで、92年もの歴史を持つドンムアン空港は、タイのゲートウェイとしての大役を終えて、今後はチャーター便や空軍の空港として利用されるそうです。
 国内線への乗り換えが不便だったり、古くて手狭だったドンムアン空港でしたが、主役の座を降りた今となっては少々寂しい気もします。とりわけ、滑走路の脇のゴルフ場でプレーを楽しむ人たちを見る度に「ああ、バンコクに着いたな」と実感したものですが、もう見ることができなくなったのは残念なことです。

 しかし何はともあれ「新空港の開港、おめでとうございます」。

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September 28, 2006

№513 チェンマイ・ロングステイは独立独歩で  続編

  チェンマイのナイトバザールにて
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 「チェンマイ・ロングステイは独立独歩で」の記事に対して、賛否両論のコメントをいただきました。反対意見には少々へこみましたが、それぞれ参考になるコメントで、御礼申し上げます。

 ここで、少しわたしの思いを補足させていただきます。正直このようなチェンマイ・ロングステイに対する批判的とも取れる記事は書きたくなかったのです。しかし短期間といえども、わたしがチェンマイで直接見たり聞いたりした事実を情報として提供したかったので、敢えてこの記事を書きました。ネガティブな情報も書かないといけない時があります。
 しかし、同じ事実でもネガティブな視点で書くことは容易なことですが、このタイトルでお分かりなように意図的に前向きなものにしたのです。それは、これからチェンマイでのロングステイを検討したり計画している方に、警鐘を鳴らすとともにアドバイスの気持ちを伝えたかったからです。無防備ともいえる他者に依存しようとするチェンマイ・ロングステイ予備軍が多くいらっしゃることへの懸念から、この記事を書いたともいえるでしょう。
 ですから、少なくとも現在チェンマイでロングステイをしていらっしゃる方の個人的批判をするつもりはないのです。

 はっきりと言えることは、わたしが知る限りの事実を事実として伝えることに意味があると考えたのです。それをどのように受け止めるかは読者のみなさんにお任せします。その意味で、いろいろな意見は受容しますが、それに対するコメントは控えたいと思います。

 最後に繰り返しになりますが、海外での生活はあくまで「自己責任」が原則なのです。

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September 27, 2006

№512 空港からのタクシー

     バンコクのタクシー
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 ドンムアン空港に到着して、バンコク市内へのタクシーにはいつも苦労します。タクシーを待つ長蛇の列に長時間並んだり、やっと乗ったタクシーがメーターを倒さなかったりと、すんなりといかないことが多いのです。
そんな愚痴をブログの「№357 空港のタクシーは来ない」に書いたら、読者の方から次のようなアドバイスをいただきました。

 「空港からタクシーを利用する場合、1Fの到着階ではなく、3Fの出発階から乗車するのがベストです。市内からお客を乗せてきたメータータクシーですので、当方が黙っていても、メーターを倒してくれます。
 しかも1Fのように待つことなく、すぐ乗れます。航空会社の職員の利用が多く、乗ってきた飛行機のスチュワーデスもよく見かけます。
 市内ホテルから空港へ向かう場合も、できたらホテル敷地から道路へ出て、流しのメータータクシーを拾うのがベストです。ほぼ90%のタクシーは、黙っていてもメーターを倒してくれます」というありがたいコメントです。

 早速、この8月試してみることにしました。入管手続きが多くの観光客で混雑していて手間取ったものの、ターンテーブルを回っているスーツケースはすぐに見つかりました。受け取ったスーツケースを押して、そのまま1階のタクシー乗り場に向わずに、エスカレーターに乗って3階の出発フロアへ上がります。
 そして、ちょうど居合わせたお客を降ろしたばかりのタクシーに声を掛けました。ところが敵も然る者「400バーツでどうだ」との返事。「冗談じゃない。1階のタクシー乗り場で乗っても300バーツもしないのに。ボッタクリめ」と内心思いつつ、他のタクシーを探します。やはり3階にもお客を降ろして、高額な料金で別の客を乗せて帰ろうとする運転手がいるのです。
 次のタクシーに「バンコク市内までいいか」と訊くと、あっさりOK。手馴れた手つきでスーツケースを後部座席に載せてくれました。走り出してすぐにメーターを倒したのを確認して、ホットしました。スクムビット通りにあるスイスパークホテルまで、高速料金込みで220バーツ(約660円)くらいだったと思います。
 到着口1階のタクシー乗り場から乗ると、通常50バーツの手数料を請求されますが、3階からは要りませんでした。大きな声では言えませんが、本当は3階からの乗車は規則違反のようです。

 しかし、何はともあれ最近では珍しくスムースにタクシーの乗車できたことだけは間違いありません。明日9月28日には、新空港が開港するそうですが、タクシーもトラブルなく乗れるようになるといいですね。

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September 26, 2006

№511 チェンマイ・ロングステイは独立独歩で その2

    緑の多いチェンマイ市街
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その2
 第2の理由は「日本人が日本人をだましたり、だまされたり」というようなトラブルが多いことです。 チェンマイでロングステイを始めようとする方が、現地事情に詳しい日本人や団体、あるいは邦人の会社などを頼ろうとするのは自然なことです。しかし、そこが落とし穴で、親しくなって信用した日本人や会社から、だまされるといったトラブルが後を絶たないといいます。
 特に不動産の取引に絡むトラブルが多いようです。タイでは外国人は土地が買えません。ですから一戸建ての家は日本人名義では購入できないのです。たとえば、信用してタイ語で書かれた売買契約書にサインをし代金を支払ったら、その土地や家が他人名義の登記であったなどの例です。
 また、チェンマイの生活情報や知り合いを得ようとして入会したある団体が、悪徳不動産業者と関係していたという話もあります。その意味で、チェンマイでのロングステイを支援してくれる、本当に信頼できる団体や企業があるのかどうかはまったく疑問です。

 そして第3は、単身男性のタイ女性絡みのトラブルです。 離婚や死別した中高年男性が、タイ女性をパートナーとして第二の人生を幸せに過ごす方もいらっしゃいます。このケースを別にすると、そのほとんどが“タイの若い女性が目当て”と言ってもいいでしょう。特にチェンマイはその傾向が強いようです。
 これはこれで、その方の生き方なのでしょうが、タイ女性にだまされるケースは日常茶飯事です。女性名義で家を買ってあげたら乗っ取られたとか、別に若いタイ男性の恋人がいたとか、枚挙に暇がないくらいです。この辺りは、某週刊誌の特集記事の方が詳しいでしょう。
 たとえば「若いタイ女性といい思いができたのだから、その家は彼女にプレゼントするつもり」で考えないと、“だまされた”ということになってしまうのではないでしょうか。 “だまされた”のか否かは、その方の考え方次第とも言えます。つまり、タイ女性とお付き合いするならば本人の心構えがポイントなのです。

 このようなトラブルなどへの対応策としては、日本で情報収集するなど十分な準備をしておくことでしょうか。そしてチェンマイでのロングステイを希望するならば、まずバンコクでタイの生活や慣習に慣れてから、チェンマイに移動することも有効な手段かもしれません。
 当り前のことですが、海外での生活は「自己責任」が前提なのです。 いずれにせよ、チェンマイでのロングステイには、より慎重で自立した行動が、求められることは間違いないようです。

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September 25, 2006

№510 チェンマイ・ロングステイは独立独歩で

   チェンマイ空港への着陸前
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 シニアのロングステイ先として人気のチェンマイです。マスコミが盛んに取り上げることもその理由ですが、バンコクほど暑くなく、緑が多くて過ごしやすい。昔の日本を想い起こすような街の風情や物価の安さなども相俟って、チェンマイに滞在してみたいという声をよく聞きます。なるほどチェンマイの魅力は、このようにいくつも挙げることができます。

 しかし、本当にそうでしょうか? わたしはチェンマイでのロングステイに少なからず疑問を感じています。もし、チェンマイでのロングステイを希望されるのであれば、他人に頼らない自己責任での滞在の覚悟が必要だと考えます。他者に依存する生活スタイルではなく、 “独立独歩の生活ができるか否か”が、ロングステイの成否を大きく左右すると思うのです。これはロングステイ一般に言えることですが、とりわけチェンマイでは重要な要因です。

 なぜ“独立独歩”でないといけないのか、いくつか理由があります。
 まず、チェンマイの日本人社会は「ムラ社会」だということです。 以前(№472、473)にも書きましたが、小さなチェンマイの日本人社会では、お互いの悪口を言い合ったり、足を引っ張たりすることがあります。あるいは派閥を作ったりすることも。
 今時、日本の田舎にも存在しないような封建的なムラ社会が、チェンマイには存在しています。悪い面での日本社会の縮図を見る思いがします。小さな日本人社会であるがゆえに、濃厚な人間関係が成立しているようです。
 せっかく日本を離れての海外生活なのに、チェンマイのムラ社会の浸かり過ぎるのは、いかがなものかと思われます。

つづく

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September 23, 2006

№509 道路沿いのガイヤーン屋台

    炭火で地鶏を焼くご主人
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 「ガイヤーン」は地鶏の炭火焼のことで、タイ東北部イサーンの代表的な料理です。バンコクの街角でも、開いた地鶏を骨付きのまま竹串に刺して炭火で焼いている屋台をよく見かけます。その屋台のそばで、ご飯と一緒にガイヤーンを食べている人たちもタイの景色の一部になっています。
 ところで屋台を通りかかると、朝早くから夜遅くまで、いつでも食べている人がいますが、「タイ人には決まった食事時間というのがないのだろうか」と前から不思議に思っているのですが・・・

 さて、この8月にスパンブリー県にある「バーン・タイ・リゾート」に行った時に、屋台のガイヤーンを食べました。この「バーン・タイ・リゾート」、タイ式のコテージが並ぶリゾートホテルなのですが、取り立てて何もない所です。もっともそこがよいところでもあります。
 特段することもなく、散歩がてらに周辺を歩いてみます。リゾートに来る時に歩いた大きな道まで出ると、ガイヤーンを売る小さな屋台が出ています。通りかかる車と大きな靴工場の従業員を目当てに、午後3時頃から営業しているようです。
 夫婦ふたりでやっていて、ご主人が地鶏を焼いて、奥さんがガイヤーンを売る担当です。キャンプやバーベキューに使うようなコンロに炭火を熾して、地鶏を焼いていきます。ここのガイヤーンは、日本の焼き鳥と同じスタイルで、こま切れにした地鶏を竹串に刺し、タレをつけて焼いています。たくさん並んだ地鶏の串から滴り落ちたタレと鳥の油が、炭火に落ちて白い煙を立ち上らせると同時に、いかにも美味しそうな匂いが、辺り中に広がっています。

 1本5バーツ(約15円)の地鶏の串焼きを4本とビアチャーンの缶ビールを買って帰り、コテージのベランダでおやつ代わりにつまみました。甘ダレの地鶏を口に運んでは、ビアチャーンを喉に流し込むと、しだいに幸せな気分になってきます。
 午後の爽やかな風に吹かれながらのガイヤーン、しみじみとタイに浸れたひと時でした。

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September 21, 2006

№508 タイでクーデター!

   王宮前広場から王宮を望む
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 既にみなさんご承知の通り、19日夜バンコクでクーデターが起こり、軍と警察からなる「民主改革評議会」が全権を掌握しました。プミポン国王が、同評議会のリーダーであるソンティ陸軍司令官の暫定首相の就任を承認したことから、クーデターが事実上成功しタクシン政権の崩壊が決定的になりました。
 20日朝、NHKでクーデターのニュースを聞いたときは、正直びっくりしましたが、テレビの映像を見ていてもバンコク市内は比較的平穏ですし、発砲や流血の事態にはなっていないことで、ひとまずホッとしました。

 詳しい情報は各メディアからの報道に任せるとして、バンコクの佐藤さんから市内の様子を教えてもらいました。
佐藤さんからのメールによると“平穏なクーデター”だということです。 
 実は佐藤さん、当日夜9時前にタイ人の友人から「今晩クーデターが起きるから、もし外に居るなら早く家に帰ったほうが良い」という電話をもらっていたそうです。
 「ちょうど毎日夜食に食べる『ヤム』を買いに市場までバイクで出て来ていて、屋台の向かいの店のテレビを見ると『国王賞賛』の特別映像ばかりが流れていて、『ああ、これはもう軍がテレビ局を報道管制下に制圧したもの』とすぐにわかりました。
 NHKはじめBBCや他のUBCを経由して見られる衛星放送も見られなくなっていて、ニュースとしては一切が報道管制されていました」。

 「20日は公務員、学校、金融期間が一斉に休みになったので、道路はガラ空き、バスの乗客もほとんどいないという光景になりました。バンナーのセントラルデパートに昼食に出かけたのですが、全く通常と変らない空気でした。セントラルデパートは家族連れで普段の平日より賑わっていましたし、私共は全く平常に暮らしています。
とても戒厳令下とは思えない普通の状態でした。
 もっとも官庁周辺やタクシンの関連施設、政治関連の施設周辺は物々しい警備になっているようですが、市民も兵士や戦車と記念撮影したり、緊張でピリピリという状態ではないようですね」。

 ところで、わたしのブログのアクセス数もクーデターの影響を受けてなのでしょうか、昨日は約800件もありました。普段は400~500件ですから、約2倍近くにもなり、タイ関連のサイトへのアクセスが急増したことが窺がえます。

 いずれにせよ、軍主導の政権ではなく、総選挙による民主的な政権が早期に誕生することを願っています。それがタイが民主的国家として国際社会からの信頼を回復する道でしょう。
 わたしとしても、政情不安のままでは安心して訪タイしにくくなりますので、早くタイの政治が安定してもらいたいところです。観光客やロングステイヤーの多くもそう願っていることでしょう。

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September 20, 2006

№507 バンコク・エアウェイズ福岡に就航

 タイ航空のエアバス 福岡空港にて
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 朗報です! バンコク・エアウェイズが、福岡・バンコク線に12月9日から就航すると新聞各紙に報道されました。同社では広島線に次いで2路線目。火、木、土曜の週3便で、福岡発AM10、バンコク着がPM1:50、帰りはバンコクを深夜1時に発ち、福岡に朝8時に到着する予定。
 福岡・バンコク間には現在、タイ国際航空が毎日運行していますが、バンコク・エアウェイズは直行便を就航させる2番目の航空会社になります。これまでタイ国際航空以外では、キャセイ航空や中華航空などは台湾、香港を経由しないといけなかったので、新規参入は嬉しいニュースです。

 実はバンコク・エアウェイズ就航のニュースは、新聞で報道される数日前に知ってはいたのです。新聞の求人欄に福岡事務所開設に伴うスタッフ募集の広告が出ていたので、「いよいよバンコク・エアウェイズが乗り入れるんだ」と思っていました。早速、同社の日本語HPを開いてみました。ところが何のコメントも載っていません。求人広告には出してもHPに書かないなんて、どうしてでしょう?

 いずれにせよ、12月から福岡・バンコク間の直行便が2社体制になるわけで、利用する側としては、これでタイ国際航空の独占状態から競争の時代へと変わって欲しいものです。というのもタイ国際航空の航空運賃は、早割りチケットを除けば、一般的に他社より2万円ほど割高です。
 バンコク・エアウェイズの運賃が気になるところです。いつも利用するJTBの格安航空券のHPを検索しても、まだバンコク・エアウェイズのコーナーは立ち上がっていませんでした。
 福岡の出発時間がタイ国際航空より2時間早くて便利ですし、もしタイ国際航空よりも安い航空券が出れば、ぜひ乗ってみたいものです。期待しておきましょう!

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September 19, 2006

№506 チェンマイ・プラザホテルは快適

   スタンダード・ツインの室内
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 チェンマイ・プラザホテルは、旧市街のチェンマイ門から東方向に位置し、ナイトバザールにも歩いていけるエリアにあります。客室は445室と割合大きく、設備の整った4つ星ホテルで、わたしにとってひとりで宿泊するにはちょっと贅沢なイメージを持っていました。
 ところが、この8月のチェンマイでの宿泊先をインターネットで検索していると、チェンマイ・プラザホテルにプロモーション価格が表示されていました。3連泊以上で、スタンダード・ツインが1泊3000円です。もちろん朝食付きです。 近所のゲストハウスでさえ、昨年末は600バーツ(約1800円)くらいしましたから、これは超格安な料金です。早速、ネット予約したのは言うまでもありません。

 チェンマイ・プラザホテルは、広い敷地に建つ立派な外観です。中に入るとロビーはなかなか豪華で高級感があります。スタッフの接客態度も申し分ありません。
 チェックインして本館7階の部屋へ。室内はシックな雰囲気で、落ち着けます。タイでは安宿中心に泊まるわたしにとって、これまでのホテルで一番上等の部屋です。本当に3000円でいいのでしょうか。(ちなみにツインでも3700円です。なんと一人当たり1850円!) 雨期のこの時期、観光客が少なく閑散期にあたり格安のプロモーション価格が出たようです。ハイシーズンだとこうはいきません。
 バスタブにはたっぷりとお湯が出ますし、ドライヤーもちゃんと置いてあります。ただセーフティボックスがないのがちょっと残念でした。

 朝食はビュッフェ・スタイルです。タイ料理から洋食、中華粥まで料理の種類は豊富なのですが、フルーツはここでもパパイヤ、パイナップル、バナナと定番メニュー。
 タイへ行くと、いつも美味しくて安いフルーツを食べるのを楽しみにしています。マンゴスティンやマンゴーを朝食に食べたいと思うのは、わたしだけではないはずです。パパイヤ、パイナップル、バナナ(あるいはスイカ)しか出ないホテルの朝食、これはタイの不思議のひとつですね。

 しかし、総合的には大満足のホテルです。初めてのチェンマイという方にもお勧めです。 いつもこれくらいの格安料金だと嬉しいのですが・・・

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September 17, 2006

№505 文章を書くコツとは

  チャオプラヤー川とワット・アルン
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 先日、ブログの連載が500回を迎え、期間にして約1年5ヶ月、ほぼ毎日記事をアップしてきました。考えてみると、この間かなりの文章を書いてきたことになります。仮に1回につき原稿用紙3枚分だとすると、1500枚分もの文章です。
 よくこれだけのボリュームを書いたものだと、我ながら思いますが、やはり毎日書き続けたからこそできた訳です。当り前の話ですが。

 では「どうやったら毎日書き続けることができるか」という問題です。わたしの答えは「毎日、毎日パソコンを開いて、キーボードをたたくこと」というでしょう。
 元々、文章を書くのが苦手がわたしです。ブログの記事を書くのに、平均1時間半くらい掛かっているのではないかと思います。食べ物の話は割合すらすらと書けますが、重いテーマですとなかなか筆が進みません。また、その日の体調や気分によって、うまく書ける時とそうでない時があります。
 書けない時でも、じっとパソコンの画面をにらみ、とにかくキーボードを打って文字を並べるのです。そうこうしてもがいていると考えが整理されたり、いい表現を思いついたりすることもあります。そうすると少しずつ調子が出てきて、何とか文章として纏まります。どうしても筆が進まない時でも、少しは書きます。とにかく「毎日、パソコンに向うこと」こそ、文章を書くコツだと思うのです。

 ところで、最近読んだ村上春樹の「村上朝日堂 はいほー!」という本の中に「チャンドラー方式」という一節があります。そこでレイモンド・チャンドラーが小説を書くコツについて書いた文章を紹介しています。概要はこうです。
 「まず、デスクをきちんと定めなさい。自分が文章を書くのに適したデスクをひとつ定めるのだ。そしてそこに原稿用紙やら万年筆やらを揃えておく。いつでも仕事ができる態勢にしておくこと。
 そして毎日ある時間―たとえば2時間なら2時間―を、そのデスクの前に座って過ごすわけである。」
(中略) 「たとえ一行も書けないにしても、とにかくそのデスクの前に座りなさい、とチャンドラーは言う。とにかくそのデスクの前で、2時間じっとしていなさい、と」

 なるほどなぁ、と思った次第です。

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September 16, 2006

№504 アジアマンスに行く

  インドネシアの「東クタイ芸術団」
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 14日、早速アジアマンスに行って来ました。9月になって、ぐっと秋を思わせる空の下、福岡市庁舎前広場で開催されている「アジア太平洋フェスティバル」に行きました。
 アジアマンスのメイン・イベントともいえるこのフェスティバルの目玉は、アジアの舞踊や伝統芸能が披露される「アジア太平洋ステージ」とアジア各国の料理が味わえる「アジア太平洋屋台」です。

 「アジア太平洋屋台」では、8つほどのブースに分かれてアジア各国の料理が提供されています。毎年、人気のこの屋台ですが、今年は「米」をテーマにご飯に合うおかずメニューが準備されていて、何を食べようかと順番に見て歩きました。韓国、インド、タイ・マレーシア、フィリピン、中国などのブースが並んでいます。どこのブースからも香ばしい美味しそうなにおいが漂ってきて、空腹を抱えて迷ってしまいます。
 最後のブースから手を振っている女性に気がつきよく見ると、大学院の同じ研究室にいる後輩でした。彼女は中国・瀋陽からの留学生です。福岡にいる留学生や友好協会の方たちが、日替わりでアジア各国の郷土料理を豪快に大鍋で作るという新企画で、今日は中国の担当とのこと。1000人分も作れる大鍋で「スープ餃子」ができていました。ここは1杯買ってあげないといけないところなのですが、先ほど見たマレーシアの「シーフード・カレー」と「ロティ・チャナイ」がどうしても食べたくて浮気してしまいました。ごめんなさい・・・

 「シーフード・カレー」と「ロティ・チャナイ」で600円。ステージ近くのテーブルまで運んでいただきます。「シーフード・カレー」はあまり辛くなくて、日本人にも食べやすい味です。「ロティ・チャナイ」を小さくちぎり、カレーを付けながら食べるのですが、カレーとの相性がよくて食が進みます。
 「ロティ・チャナイ」とは移民したインド人がマレーシアに広めたポピュラーな料理で、小麦粉を引き延ばして平たくしたものを鉄板で焼いたものです。ルーツがインドということで「ナン」に似ています。鉄板で焼くので少し油っぽいのと、何層にも重なった生地の食感がもちもちしているのが、違っているところでしょうか。

 ステージではちょうどネパールの国民的歌手「ラム・クリシュナ・ダカール」さんの歌と演奏です。民族衣装のダカールさんは、自ら手動オルガンを弾きながら優しい声で歌います。どこか懐かしさを覚える曲です。日本語で歌う「上を向いて歩こう」の時には、会場の観客も手拍子と一緒に歌いました。
 その次はインドネシアの「東クタイ芸術団」のステージです。鮮やかな民族衣装を纏った4人の若い女性と戦士の格好をした男性たちによって、東クタイの伝統的舞踊と音楽が演じられます。すっかり日が落ちて暗くなった会場に神秘的な音楽が響き、様々な色の照明がダンサーたちを浮かび上がらせ、魅力的な踊りを一層際立たせます。

 福岡の街中で、アジアを肌で感じられるひと時でした。18日までの開催期間、各国の伝統舞踊やライブが楽しめます。天気が心配ですが、お近くの方はアジアを直に味わってみてください。

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September 15, 2006

№503 9月の福岡はアジアマンス

ネパールの国民的歌手ダカールさん
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 9月の福岡といえば、筥崎宮の放生会(ほうじょうや)と「アジアマンス」です。アジアマンスは“アジア月間”ということなんですが、今年で17年目を迎えます。
 福岡市は、アジア大陸に最も近いという地理的条件と、永くアジア諸国との交流をしてきたという歴史的背景から、「活力あるアジアの拠点都市」を目指しています。
 アジアとの交流をさらに深めるために、90年から始まったのが「アジアマンス」で、アジアの文化・学術・芸術に関する多くの催しを、毎年9月に集中的に実施するものです。

 そのうちの代表的なイベントが、「アジアフォーカス・福岡映画祭」と「アジア太平洋フェスティバル」でしょうか。

 「アジアフォーカス・福岡映画祭」(15~24日) では、アジアの各国の新作や日本未公開作を中心に20作品以上が上映される予定です。作品の上映にあたっては監督や出演者を招待し、会場でのディスカッションやシンポジウムなども行われています。
 ほとんどの作品が日本初公開のため、映画ファンのとってはアジアの映画が一堂に鑑賞できる貴重な機会になっています。タイ映画では、今年05年の「親友 Dear Dakanda」と00年の「絵の裏」という作品が上映されますし、
プミポン国王即位60周年を記念して、今年他界したチャード・ソンスィー監督の7作品が特別上映されるそうです。

 「アジア太平洋フェスティバル」は、市庁舎前の広場をメイン会場にして開催されます(14~18日)。アジアの舞踊や伝統芸能を紹介する「アジア太平洋ステージ」、アジア各国の本格的な料理が味わえる「アジア太平洋屋台」、アジアの雑貨などが買える「アジア太平洋プラザ」の3つのイベントで構成されています。
 「アジア太平洋ステージ」は、アジア太平洋地区の舞踊団やミュージシャンが来福し、ライブで舞踊や音楽が楽しめます。今年はニュージーランドのダンサーグループをはじめ、インド、ネパール、モンゴル、スリランカなどの舞踊団です。
 「アジア太平洋屋台」では、中国、インド、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムなどの屋台が今年も出ます。クーポン券を買って好きな料理を選んで、屋外のテーブルで食べるのです。タイのフードコートと同じシステムです。
各国からシェフが腕を振るいますので、福岡に居ながらにしてアジアの料理が味わえます。

 今や福岡市民にすっかり根付いているアジアマンス。このイベントをきっかけに、アジアは市民にとって身近で親しみを感じられるものになっているようです。タイはじめアジアでのロングステイの関心が高いのも、意外に関係があるのかもしれません。
 
 特設ステージの伝統舞踊やライブを楽しみながら、アジア屋台で本場の料理を食べる。そしてアジア映画を1本観に行く。この3連休はそんな計画もいいかもしれませんね。

 アジアマンス
 http://www.asianmonth.com/

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September 13, 2006

№502 フィリピンの介護士受け入れ

  バンコクのタイ式マッサージ店
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 06年9月10日の西日本新聞からです。
 「小泉首相は、9日フィンランドのヘルシンキでフィリピンのアロヨ大統領と会談、看護師、介護福祉士の受け入れを含む同国との経済連携協定(EPA)に署名、締結した。日本の労働市場の一部開放を盛り込むのは初めて。
 来春にも発効、フィリピン人看護師や介護福祉士の受け入れが始まる」。

 以前フィリピンとの間に結んだ自由貿易協定(FTA)の中で、看護師・介護福祉士の受け入れを基本的に承認していましたが、いよいよ具体的に進み出したということです。
 さらに記事では「協定によると、フィリピンの看護師資格保有者や4年生大学卒業者など一定の資格者を選抜。
日本に受け入れ、語学研修受講などを条件に就労を認め、日本の看護師、介護福祉士の国家資格に合格した人について在留期間を延長する。受け入れ枠については今後協議する」となっています。
 まず、日本語研修などの滞在期間を看護では3年、介護では4年認め、その間に日本の国家資格を取得する。そして合格者は新たな在留資格、つまり3年間(更新も可能)の就労を認めるというものです。事実上、長期間の就労を認めたものと言えるでしょう。

 11日、この協定を受けて厚生労働省は、看護師は400人、介護福祉士は600人という具体的な受け入れ枠を表明しました。さらにフィリピンだけでなく、タイをはじめアジア各国についても外国人労働者を受け入れる用意があると述べています。
 いよいよ本格的に日本の労働市場の門戸が開かれ、専門職を中心とした外国人労働者の受け入れが正式にスタートしたのです。これまで外国人労働者の受け入れについては、鎖国的な政策を取ってきた日本が、大きくその方針と転換したという意味では歴史的な出来事です。

 受け入れで日本人の仕事が奪われるとか、賃金が上がらないという慎重論もあったようですが、大きな一歩を踏み出したいえるでしょう。その背景には、急激に進行する少子高齢化があることは紛れもない事実です。介護や看護を必要とする高齢者は確実に増加するのに、それを支える若い世代が減少するからです。2025年には在宅福祉を支えるホームヘルパーの数が、パートで換算した場合12万人不足するという試算があります。その不足を補うものとして、フィリピンの介護福祉士を受け入れることにした側面があるのです。

 日泰間でもタイのマッサージ師の受け入れを基本的に合意しています。フィリピンの例のように介護福祉士などの分野にも拡大することが予想されます。
 両国間の人的交流の意味でも、労働力の受け入れを肯定的に捉えて行きたいと思うニュースでした。

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September 12, 2006

№501 ロングステイ・ビザの更新に注意

    バンコクの入国管理局
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 1年間有効なロングステイ・ビザですが、 「夫婦での更新に注意が必要になった」とロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんからアドバイスをもらいました。注意が必要なのは“日本でロングステイ・ビザを取得して来た場合”で、タイで取得した場合は問題ありません。

 ロングステイ・ビザ発給の条件に、「タイ国内の銀行に80万バーツ(約240万円)以上の預金残高があること」「年金による月収が65000バーツ以上あること」、もしくは「預金残高と年金による年収の合計が80万バーツ以上であること」のいずれかを満たしていることというのがあります。
 日本でロングステイ・ビザを夫婦で申請する場合、二人で80万バーツ以上の預金があればよいのですが、1年後タイで更新する時には、今年6月から一人80万バーツ、つまり二人で160万バーツの預金残高が求められるようになったというのです。これまではタイの日本大使館の発行する「婚姻証明書(Marriage Certificate)」があれば、80万バーツの追加なしに更新できていたのです。

 早速、佐藤さんがイミグレーション(入国管理局)に問い合わせたところ、元々「夫婦で80万バーツでよいという条文はない」ため、厳格に運用していて変更になった訳ではないという回答だったそうです。
 「タイに来てロングステイ・ビザを依頼されるお客さんには、夫婦それぞれ80万バーツの預金を用意してもらって申請しているので問題ないのですが、日本で取得して来た方が、1年後タイで更新しようとした時に問題になっているんです」と佐藤さん。そのため、ビザの有効期限の間際になって、慌てて資金を準備しないといけない状況が発生しているといいます。

 確かに規定を読むと、夫婦二人で80万バーツでよいとは書かれていないそうです。日本にあるタイ大使館の寛大な運用で認められているのでしょうが、タイで更新する場合は二人で160万バーツ必要になることを周知していないのは問題のように思えます。
 日本よりもタイで申請する方が、手続きが簡単ですぐに発給してもらえると言われているロングステイ・ビザです。1年後このようなことで困らないためにも、今後はタイに行ってから申請した方がよさそうですね。 しかし、1年後タイで更新する場合でも安心しないでください。生活費などに使わずに一人80万バーツの預金残高がないといけませんので。 

(追記)
 この記事をアップしようかと思っていたところ、佐藤さんから緊急のメールが届きました。
 「入国管理局が9月1日の会議で、リタイアメントビザの夫婦の更新については、また元に戻して、大使館が本人の申請に基づいて戸籍謄本から作成する『婚姻証明書』があれば、配偶者の一方に80万バーツの預金や年金が無くても更新を認める決定をし、何の告知や掲示もなく4日から運用されています。 (誰も知るすべがありませんよね)」。

 「また例の如く、意見投書、苦情や抗議の嵐で急遽撤回したものと思われます。入管はじめ、あらゆる役所の「気分的な変更」等もすべて、やってダメならすぐ止めるで、全てに計画性がないものなのです。いつもの無責任パターンですが、申請者はとんだ災難です」。

 ということで、元の通りに戻ったそうです。「いや~、タイはとにかく疲れるんですよ」と佐藤さん。まったくその通りですね。やれやれ・・・


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September 11, 2006

№500 500回を迎えるにあたって

チェンマイのフォーシーズンズホテル
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 今日9月11日に、ブログの連載が500回を迎えました! “ついに”というか“やっと”というか、ともかく500回になりました。期間にして約1年半です。 1回1回の積み重ねと思うと、やはり感慨深いものがありますし、よく続いたなという気持ちも湧いてきます。
 最近はまたサクセス数が回復していて、毎日400~500件の読者の方からのアクセス数をいただいています。
ありがたいことです。あらためて御礼申し上げます。

 さて、これまで毎日アップしてきた記事ですが、500回を区切りに不定期にしたいと考えています。最初は、タイで調査・取材したことを論文にまとめたり、学会で発表するだけでは、もったいない。ロングステイに関心があったり、検討している方に情報提供や問題提起ができればと思い、このブログをスタートしました。少しでも社会還元、フィードバックをしたいと考えたからです。

 これまで、わたしがお会いしたほとんどのロングステイヤーの方やボランティア団体、NPOなどを紹介させていただきました。持っている情報のすべてを記事にしてきたといってもいいでしょう。その意味で、ブログを通して当初の目的や一定の役割を果たしてきたと思います。

 そこで500回を節目に毎日記事を載せることが目的ではなく、ブログの原点に戻ってしっかりした内容、情報を提供したいと考えました。
 不定期といっても何日に1回ということではなく、月に20回を目途に載せていくつもりです。定期的にアクセスしていただいている読者の方のためにも、継続していく所存ですので、今後ともご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 なお、500回分の記事は、画面左側にあるカテゴリー別に分類されています。興味のある分野を開いていただければ、最近読み始めた方や読み逃した方にもデータベースとして、利用していただければ幸いです。

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September 10, 2006

№499 カオニャオは美味しい

   カントーク料理とカオニャオ
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 「カオニャオ」は、レストランなどで注文すると、蒸したもち米が小さな竹かごに入れられて一人分ずつ出てきます。食べる時はお箸を使わずに、これをひと口大に指で丸めて口に運びます。もちもちとした食感があり、味もなかなかです。タイ料理と一緒に食べてもよし、ビールを飲んでいる時でも合います。
 和食ではお酒の後に、ご飯で締めくくることになりますが、カオニャオはビールとの相性も不思議と悪くありません。もっともそう思うのはわたしだけかもしれませんが・・・

 タイの米というと10年以上前、米の不作の年に食べた「タイ米」を思い出しますね。しかし、あのパサパサして美味しくない「タイ米」とは違って、カオニャオはもち米ですから「おこわ」のような味わいがあります。
 それではタイに行ったら、いつもカオニャオを食べたらいいかというと、そうでもありません。元々、タイ北部や東北部では主食として食べられているカオニャオも、バンコク辺りではパサパサの「タイ米」が主流なので、どのレストランでも食べられるわけではないようです。

 タイを代表するサラダ、青パパイヤを使った「ソムタム」をメインに、氷割りにしたシンハビールを飲みながら、カオニャオを時々指で丸めてつまむ。これだけでもしみじみとタイの雰囲気を味わうことができます。 書いているうちに、また食べたくなってきました。

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September 09, 2006

№498 太宰府でタイ・フェア開催

      ラナートの演奏
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 9月8日のお昼、太宰府にある九州国立博物館で「タイ・フェア」が、今日から14日まで開催されているというニュースが流れていました。テレビ画面にはタイ舞踊を踊る女性が、映し出されています。
 同博物館のHPをチェックすると、午後からもショーがあるとのこと。わたしの自宅から車で10分あまりの距離です、早速出かけることにしました。
 この「タイ・フェア」は、福岡県が今年2月にタイ・バンコク都と友好提携を締結したのを記念し、「福岡県・バンコク都友好提携記念事業」として開催されているものです(参加料無料)。 バンコク都との友好提携によって、経済、環境、文化など幅広い分野で交流を深め、「アジアに開かれたフクオカ」を内外にアピールするためのイベントとも言えるでしょう。

 博物館1階のエントランスホールには、観光写真を展示したり、タイシルクなどの工芸品や雑貨類を展示、販売するコーナーが設けられています。その奥のミュージアムホールで、2時から始まるタイ伝統舞踊とタイ民族楽器のショーを見ることにしました。
 タイ民族楽器の演奏をバックに、10名ほどの舞踊団によって優雅な踊りが、次々に披露されます。彩り豊かなタイシルクの民族衣装を着た踊り子さんが、永い付け爪をつけて美しい指を動きで優雅に舞います。「ラーマキエン」の古典舞踊からタイ国内各地の踊りまで7、8曲、約1時間のショーです。

 中でも、タイの伝統的楽器の「ラナート」の演奏は見事でした。 以前、映画「風の前奏曲」の記事(№266)で紹介したのですが、「ラナート」とは、“心を癒す”という意味のタイの古典楽器で、舟の形をした共鳴箱に21~22枚の音板を並べた木琴のことです。音板は、それぞれ等しく両端に紐を通して1列に並べてあり、長さ約120cm、幅20cm、深さ約12cmの舟形の共鳴箱の上にのせてあります。演奏には、直径4cmくらいの円盤状のものに約40cmの柄がついたバチを使います。
 実際に「ラナート」の音色を聞くのは初めてです。基本的には木琴なのですが、音は複雑に共鳴して聞こえてきます。奏者2人による連弾は、素晴らしい演奏で聞き応えがありました。これを間近に聴けただけでも行ったかいがありました。

 9日(土)の11:00からも、またショーがあります。他にも15:30からは、タイ舞踊家「内田オラパン」の「タイの伝統舞踊について」の講演も予定されています。この講演には、伝統舞踊の実演もあるそうです。

 会場は、昨年秋にオープンして早くも200万人もの入場者を集めている人気の九州国立博物館です。少し秋の気配のする今日この頃ですが、太宰府天満宮と九州国立博物館の見学を兼ねて、足を運んでみてはいかがでしょうか。

九州国立博物館
 http://www.kyuhaku.com/pr/event/event_060901.html

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September 08, 2006

№497 夜間飛行の楽しみ

  もうすぐ夜明け 東シナ海上空
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 チェンマイからバンコク経由の帰国便は、深夜のフライトになります。タイ時間の0:50に出発し、AM8:00に福岡に到着します。2時間の時差がありますから、飛行時間は約5時間です。眠くなる時間を過ぎて、かえって目が冴えてしまうのか、機内で眠れないことが多くて、いつも辛い思いをする深夜便です。

 06年8月10日の深夜、定刻通りに離陸したタイ国際航空648便。夜食には手を付けずワインとジントニックをもらい、iPodで音楽を聴きながら、しばらく文庫本を読んでから寝ることにしました。
 ラオス辺りの上空で窓の日よけを上げて外を眺めてみると、ほぼ満月の光を受けてエンジンや主翼が青白くその輪郭を浮かび上がらせています。満天の星空を期待していたのですが、ほとんど星は見えません。
 代わりに雲が白く輝き、飛行機の高度よりも高く盛り上がった積乱雲の中では、雷が時々光っています。まるでクリスマスツリーの電飾のようにパッと光るさまは、ちょっと幻想的です。きっと飛行機からしか望めない光景でしょう。満月の夜空も、これはこれでなかなか飽きないものです。
 
 また以前のフライトの時には、多くの星が輝いているのを眺めていると、流れ星がいくつも流れたことがありました。夜も明るい都市部では流れ星を見る機会が少なくなりましたが、1万メートル上空ではたくさんの流れ星を見ることができます。新しい発見だったので、眠れない時の数少ない楽しみになりました。
 このように暗い夜空とはいえ、いろいろな表情を見せてくれるものですね。

 さて、寝酒が効いたのか、この夜は眠ることできました。目を覚ますと腕時計は日本時間でAM6を表示しています。2時間眠っていたことになります。わたしとしては画期的なことです。
 また窓の外を覗くと、東の空が明るくなっていて、もうすぐ日の出を迎えようとしていました。GPSの画面で飛行ルートを確かめると、香港から上海を経由して東シナ海上空を飛んでいます。つまり香港からは中国大陸の上空を飛行していたわけです。いつもは台湾あたりを経由しますから、こんなルートは初めてのことです。たまたま台風が接近していたので、それを避けたルートを取ったようです。お陰で揺れなくて済みましたが。

 今回は眠れましたけど、夜空を眺めながら過ごすのも悪くないですよ。

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September 07, 2006

№496 バンコク駐在の永田記者

   バンコク支局長の永田さん
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 06年8月、バンコクに駐在している西日本新聞の永田記者に会いました。 この7月7日から7回シリーズで同紙に連載された「ロングステイという選択」という記事の取材で、メールのやり取りや電話で話してはいたのですが、今回バンコクでお会いしたのが初めてです。
 昨年8月にバンコク支局長として着任してちょうど1年。こちらに来て覚えたというタイ語で、日常生活をこなしているそうです。
 同社では古くからバンコク支局を置いていて、市内のエカマイにオフィス兼自宅があるそうです。普段はタイの政治・経済をはじめ各方面の記事を配信する忙しい毎日を送られています。
 
 案内していただいたタイ料理レストランで夕食を食べながら、ロングステイについての情報交換をしました。タイのロングステイと、その目的をめぐる状況について尋ねたところ、 「『何もしない』ことをロングステイの目的にしている人たちがいる。この人たちを見ていると複雑な気持ちになるが、全否定するつもりはない。これまで日本社会に貢献してきたのだから、タイ人に迷惑さえかけなければ、そういう生き方もあっていいのかなという気もするんです。
 ロングステイが必ず『意義のある』ものでなければならないかどうか、まだ私の中でも答えは出ていません。いずれにせよ、ロングステイで『意義のあることとをする』のも『しない』のも、本人の選択だということです」
と永田さん。
 わたしにとって一番印象に残る話でした。

 永田さんの方からは「ロングステイに向かない人とは?」という質問がありました。この時わたしが答えた内容は、7月の連載の続編である8月9日の「番外編」の中に、「海外生活で失敗しないコツ」のひとつとして紹介されています。残念ながらこの記事はHPに掲載されていないようなので、ブログの№476をご覧になってください。

 その他にもいろいろな話で盛り上がり、時間の経つのも忘れてしまうほどでした。しかし、いつもお忙しい永田さんは、この夜もタクシン首相の記者会見があるということで、早めに会場に向われました。またバンコクでゆっくりとお会いしたいものです。
 
 なお、「ロングステイという選択」は同社のホームページで読むことができますので、ご一読ください。この種の記事をHPで後日まで公開しているのは、珍しいことだそうです。
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/longstay/

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September 06, 2006

№495 バイクの二人乗りは命がけ

   マネージャーのペックさん
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 バイクの二人乗り、それもノーヘルメット、これは日本では交通違反ですね。しかし、この夏タイで経験してしまいました。
 バンコク市内には多くのバイクタクシーが走っていたり、街角に待機したりしているので、バンコクに行った方は必ず見かけたことがあると思います。後ろの座席に乗って目的地まで運んでくれるのですが、ノーヘルですのでもちろん乗ったことはありません。

 ところが、バンコクからバスで約2時間半のスパンブリー県で、バイクのノーヘル二人乗りを経験してしまったのです。それはアユタヤから西の方向にある街スパンブリー、そこにある「バーンタイ・リゾート」のホテルに滞在した時のことです。
 バンコクからスパンブリーまでは路線バスに乗りました。最寄のバス停から「バーンタイ・リゾート」までの約500mは、炎天下のなか大きなスーツケースを押しながらの徒歩です。途中に砂利道もあるため、帰りはホテルのマネージャーの「ペック」さんにお願いして、往きに降りたバス停までバイクで送ってもらうことにしました。

 バイクはホンダの100ccくらいの2人乗り。バイクタクシーに使われているのと同じタイプです。リュックを背負い20kg近いスーツケースを「ペック」さんとの間に横にして置き、その後ろのわずかなスペースにやっとのことで座ります。少しお尻がはみ出している感じです。すぐ近くのバス停まで我慢するしかありません。
 走り出すと親切な「ペック」さん、街中のバス停まで送ってくれるといいます。バスの時間もはっきり分かりませんし、任せることにしました。

 ところが、バスが通る国道まで出てしばらく走っていると、わたしが乗ろうとしている青いバスに追い越されてしまったのです。「もっとスピードを出すけど大丈夫か?」とわたしに訊きます。大丈夫じゃないとも言えず、片手でスーツケースを押さえながら、「ペック」さんを肩をしっかりと掴みました。
 時速60~70kmくらいのスピードでバスを追いかけます。もちろん二人ともノーヘルですから、転倒したらタダではすみません。スリル満点というより、はっきり言って怖いです。

 しかし、なかなかその距離が縮まりません。そこで「ペック」さん、信号機のない裏道を通って先回りをしようとします。そのうちお尻がずれてきて、シートからはみ出してきました。もうシートからズリ落ちるか、バス停に着くのが早いかの競争です。 とても生きた心地がしません。こんなことなら「初めから近くのバス停まででよかったのに」と思っても、もう後の祭りです・・・

 この間約10分、やっとのことでバス停にたどり着きました。もう二度とこんな経験はしたくありません!

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September 05, 2006

№494 銀行口座の開設方法

    BTSチョンノシー駅にて
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 06年4月から、旅行者はタイで銀行口座を開設することができなくなっています。バンコク銀行のHPには「旅行者は口座開設ができません。口座開設には労働許可証(ワークパーミット)か、1年ビザが必要です」と書いてあるそうです。
 その対応策として、「東京と大阪にあるバンコク銀行の支店で、口座開設の申し込み手続きをするといい」とロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんがアドバイスしてくれました。バンコク銀行の日本支店がタイに書類を郵送してくれて、バンコク銀行の本店に口座が開設されます。

 しかし、もっと簡単にバンコクで銀行口座を開設できる方法を、佐藤さんに教わりました。バンコク銀行の本店だけですが、「非居住者口座」が開設できるというのです。ノービザでOKですし、ツーリスト・ビザやトランジット・ビザでも可能です。ですからロングステイの下見などの短期滞在に向いています。
 でも本店の窓口で「口座を開設したいんですが」と一般的な質問をすると、「ワークパーミットがないとできません」という返事しか帰って来ませんので注意してください。

 方法はこうです。まず、パスポートを持参してバンコク銀行本店の2階にある外貨両替カウンターに行きます。 そこで500バーツ(約1500円)以上の外貨(日本円など)をバーツに両替して、その証明書になるスリップ(レシート)をもらいます。
 次に、そのスリップを持って1階の新規口座開設カウンターに行けば、口座を作ってくれるそうです。
ATMカードが作れない、利息が付かないなどのデメリットはありますが、現地で簡単に口座を開けるメリットの方が、はるかに大きいでしょう。

 一旦口座を作っておくと、リタイアメント・ビザやロングステイ・ビザの取得後、新規に「居住者口座」を開設することができます。その際に必要な書類は、日本大使館発行の英文の「在留証明書(Residence Certificate)」を添付すればよいのです。
 タイで銀行口座に開設に困っている方、この方法でやってみてください。

 なお、ご不明な点は、専門家の佐藤さんにお尋ねください。
 ロングステイ・コンサルティング社
  http://www.longstayconsulting.co.th/

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September 04, 2006

№493 定年後の名刺の肩書き 

   スパンブリーのリゾートにて
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 定年後のあなたの名刺は、何という肩書きにしますか? 06年8月27日の西日本新聞に「定年後生活 第2の名刺何を書き込む」という記事が載りました。

 現役時代は、勤めている会社名や役職名が当り前のように刷り込まれていた名刺です。でも会社や組織を離れた時、自分を紹介するのに相応しい肩書きをどう表すかということです。
 仕事や会社中心の人生を送ってきた男性にとって、定年後をどのように過ごすかは大きな課題になってきます。 会社や組織を背負って生きてきた男性ほど、ひとりの個人として生きていくことに戸惑いがあるのではないでしょうか。それを端的に表すのが、定年後の名刺の肩書きという訳です。

 この記事に紹介されている賀来正明さん(63)は、奥さんの実家である福岡に定年後移住してきた。家事を始めたのをきっかけに、NPO法人関連講座を受講したり、日本語ボランティア教室を準備したり多忙な毎日だ。賀来さんの新しい名刺のサンプルには、今取り組んでいる事柄が並んでいる。
 「現役の時は、会社名と役職だけで自分という人間を理解してもらえたが、今は何をやっているか細かに説明しないと分かってもらえない」。

 よくあることですが、自分の住む地域でいろいろな活動に参加しても「わたしは、元○○会社の○○部長をやっていました」と自己紹介する例は、この記事だけのことではありません。 どうしても現役時代のクセが抜けないのと「わたしという個人」をきちんと見出せないのです。これでは地域社会には溶け込めません。
 リタイア後の第2の名刺に何を書き込むのか。定年後の新しいステージで生きるコツは、 「過去を捨て、自分の身一つになる」ことだといいます。 それにはこれまでの肩書きを捨てて、個人としての自分を見つめ直してみる必要があるようです。
 「会社人間から地域人間へ」とシフトさせていかないと、自分を紹介する適切な肩書きは見つからないのかもしれません。 そこで自分を見つめ直すきっかけのひとつとして、海外のロングステイはいかがでしょうか。


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September 03, 2006

№492 チェンマイでイカのトムヤムスープ

ボリュームがあるイカのトムヤムスープ
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 チェンマイのシーフードレストランで、1年ぶりに「イカのトムヤムスープ」を食べました。05年8月、現地でロングステイ中のHさんにご馳走になったタイ料理が「イカのトムヤムスープ」でした。もちろん初めて食べたのですが、その時の味が忘れられずに、また食べに行くことにしたのです。

 この夜はたまたま一人での夕食でした。メニューから写真つきの「イカのトムヤムスープ」を見つけたのですが、大きなイカが丸ごと1杯使われていて、どうみても2人前はあります。お店のスタッフに「ハーフはOKか?」と訊いてみましたが、イカを半分だけ調理するわけにはいかないらしく「ダメ」とのこと。
 仕方なく他の料理を探しましたが、どうしても食べたくて結局「イカのトムヤムスープ」を注文しました。辛さはミディアムです。他に「空心菜の炒め物」に、シンハビールをもちろん氷割りで頼みました。 「イカのトムヤムスープ」のボリュームを考えると、これ以上は食べられそうもありません。

 先に来た「空心菜の炒め物」を肴に、ビールの氷割りを飲んでいると、魚の形をした金属製のスープ皿がコンロの炭火で温められて運ばれてきました。輪切りにされた大きなイカが青唐辛子やみじん切りのニンニクで味付けされ、たっぷりのパクチー(香菜)がのっています。
 唐辛子の辛さやニンニク味が効いているものの、さっぱりとしたスープを飲んでは、プリプリとしたイカの食感を楽しみます。その上、パクチーとの相性がよくて食べ飽きない味です。ついつい箸が進みます。たくさんのパクチーだったのですが、パクチー好きのわたしは追加をしてしまいました。

 残すのを覚悟で注文しましたが、完食です!2人前の量を食べて全部で370バーツ(約1100円)でした。お腹も財布も満足、満足です。
 「イカのトムヤムスープ」は、チェンマイの忘れられない味になってしまったようです。

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September 02, 2006

№491 トロピカーナの住人たち その5

    オーナーの山口誠さん
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その5
 「トロピカーナ」は、訪問する前にイメージしていたよりも明るく、フランクな雰囲気のアパートでした。これは本当に意外なことでした。実は日本を脱出しないといけなかった人たち、言い換えると、どこかアウトローな人たちが、寄り集まって身を隠しながら暮らしているようなアパートをイメージしていたのです。
 ところが、そのような先入観とは正反対に、個人個人が適度な距離感を保って自由に生活しているように感じられます。付かず離れずの住人同士の関係が成立していて、それはまた暗黙の了解でもあるようです。

 そこで忘れてならないのが、オーナーの山口さんの存在です。築3年と建物が新しいこともありますが、山口さんの大らかでゆったりした人柄が「トロピカーナ」を明るく自由な空間にしているようです。 どこか味わいのあるキャラクターが、住人同士をうまくつなぎ合わせているのでしょう。サロンに降りてくる入居者にちょっとした声を掛けたり、時には入居者と一緒に出かけることもあるといいます。単なる管理人や経営者ではない役割を果たしている山口さんです。

 その意味で「トロピカーナ」の住人たちが「自分さがし」や「生き方さがし」にやって来ているとすれば、うってつけのアパートと言えるでしょう。
 緑に囲まれて静かで落ち着いた環境、そして何よりも居心地の良さそうな雰囲気の「トロピカーナ」。もしわたしがチェンマイで単身のロングステイをするならば、ぜひ暮らしてみたいアパートでした。

 次回は、もう少しゆっくりと「トロピカーナ」のサロンに“答え”を探しに行きたいと思います。

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September 01, 2006

№490 トロピカーナの住人たち その4

    部屋から見える中庭の緑
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その4
 アパート「トロピカーナ」の住人の話では「何もしないで生きる」ことは、ロングステイのよい所かもしれないとも言います。その意味では、ここの住人たちは“気ままな生活を楽しむ人たち”ともいえるでしょう。
 確かにロングステイには、そういう面もあるでしょうが、これまでわたしは「目的を持つことがロングステイを成功させる大きな要因」と言ってきましたし、またそう信じています。 しかし、ここの住人たちは具体的な目的がなくて「何もしないで生きる」というのでしょうか。素朴で基本的な疑問に行き当たりました。
 アパートを辞した後も、しばらくそのことを考えていたのですが、ひょっとすると「トロピカーナ」の住人たちにとっては「何もしないで生きること」が、ロングステイの目的なのかもしれないと気づきました。 「何もしないで生きる」ためにチェンマイにやって来て暮らしているのではないかという訳です。

 そうだとしても他の疑問が湧いてきます。たとえば、日本のしがらみや煩わしい人間関係から脱出してきたものの「チェンマイでの気ままな生活で今度は孤独にならないのだろうか。言い換えると、「人間関係のバランスをどのあたりで取るのだろうか」、また「自分らしさ(アイデンティティ)を維持できるのだろうか」といったような疑問です。
 
 人間は“社会的な生き物”だといいます。ひとりでは生きていけない、他者や社会とのつながりの中で生きていける存在なのです。そしてマズローによると、人間はまず生理的欲求や安全の欲求が満たされると、所属や愛情の欲求を志向し、さらには社会的承認や自己実現の欲求を希求する存在だと言っています。
 
 そう考えると「トロピカーナ」の住人たちは、今「自分さがし」や「生き方さがし」をしているところかもしれません。 これは仮説ですし、住民の方々からもそのようなことを意識した話はありませんでした。
 しかし、みなさん、それぞれ日本社会を脱出したかった、しなければならなかった理由があるはずです。日本での日常生活や煩わしい人間関係から離脱し、遠く離れたチェンマイで癒されたり、精神的なリハビリをしたり、「自分さがし・生き方さがし」の過程にあるのではないでしょうか。そして「自分らしさ」を取り戻した上で、「他者や社会とのつながり」を求めるようになるのではないでしょうか。

 その足がかりとして、ひとりでは生きていくのが物足りなかったり、所属の欲求を満たすために「トロピカーナ」に日本人ロングステイヤーが集まり、サロンに集っているように思われます。
 「トロピカーナ」のサロンには、その答えがあるようです。
 
つづく

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