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October 06, 2006

№518 日本の地域社会よりもロングステイという選択 その3

    チェンマイ旧市街の城壁
Img_0707

その3
 「ロングステイしてみて自分が変わったところ」を聞いてみました。
 「『毎日が日曜日』が身に付いてきました」とご主人。チェンマイで暮らしてみると、時間がゆっくりと流れている感じがするといいます。永年の会社生活から解放されて、タイ式ののんびりしたライフスタイルに慣れてきたということなのでしょう。

 奥さんは「日本にいる時のような煩わしい付き合いがなくて、精神的に楽に暮らせる」とおっしゃいます。 夫妻ともに既に老親はなく日本には兄弟だけなので、それほど親戚付き合いをしていないし、特に年賀状も出していないそうです。日本を出発する時には、家具などの生活用具一式を処分してきたといいます。
荷物が多かったこともあるのでしょうが、日本でのしがらみを断ち切る象徴的なことのような印象を受けました。
 また、朝食はご飯と味噌汁の和食ですが、タイ料理は口に合っていて夕食を外で楽しむことも多いとか。その分夕食の支度をしないで済みますし、暖かいタイでは掃除や洗濯も含めて家事が楽なのは、女性にとってありがたいとおっしゃいます。家事の負担が軽くなったというのも、精神的に楽になった要因のひとつのようです。

 海外駐在を含めて転勤が多かったTさんご夫妻。「リタイア後、どこで暮らすのか」に対する答えとして、タイでのロングステイを選択しました。日本の地域社会で新たな交友関係や人間関係を構築するよりも、精神的に解放される海外での生活を選んだのです。親戚をはじめ、地域社会での煩わしい付き合いが、リタイア後の生活にとって少なからず阻害要因になっていることが窺えます。
 これはTさんご夫妻に限ったことではなく、地域社会とどう関わりながら生きていくのかは、仕事や会社中心から地域社会中心になるリタイア後の生活にとって、現役時代より大きなウェイトを占めることになります。

 地域社会の一員としてどのように地域に根ざして生きていくのか、あるいは海外でのロングステイを人生の選択肢のひとつにするのか、これから定年を迎える世代にとって、意外に大きな課題なのかもしれません。 

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