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October 31, 2006

№536 タイ式コテージでのんびりと その2

   リゾートから見える田園風景
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その2
 旅装を解きシャツとショートパンツになって、ベランダの椅子にゆっくりと足を伸ばすことにしました。屋台で買ってきたガイヤーンの串焼きをつまんで、ビアチャーンで喉を潤します。ようやく人心地がついてきました。

 午後の時間をボーとして過ごします。ヤシの枝を揺らす風が心地よく、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてきて、ハチドリのような小さな鳥も木々の間を飛び回っています。プルメリアの白い花やコテージの間に植えられた緑を眺めながら過ごします。ベランダの椅子に腰掛けのんびりしていると、まったりしてきてビールのせいもあるのでしょうが、だんだん眠気に誘われます。
 
 日本から遠く離れたタイの片田舎で、 “何も考えず、何もしないで過ごす”というのは贅沢な時間です。こうしているとゆっくり時間が流れているようです。 頭の中を空っぽにしていると、取りとめのない想いが浮かんでは消え、また脈絡のない想いがひとつ浮かんできます。それは遠い昔のことだったり、これから先何をしようかなといったぼんやりしたものだったりです。
 いつも慌しい生活に慣れていて、のんびりなどできないかもと思っていたのですが、案外そうでもありませんでした。自然と気持ちが落ち着いてくるから不思議です。

 日本の日常生活から切り離された場所、つまり非日常的な空間と時間の中に身を置いてみる、身を任せてみるというのは、実際こういうことなのだと初めて感じたのでした。
 たった2泊の滞在でしたが、退屈することなく過ごすことができました。日常的な物事やしがらみから遮断され、何もせずにボーとしてみる。そして自分自身を振り返ったり、見つめ直したりしてみる。そんなロングステイの過ごし方をお勧めします。意外な気づきや発見があるかもしれませんよ。

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October 30, 2006

№535 タイ式コテージでのんびりと

     タイ式コテージが並ぶ
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 今年8月、バンコクから北西へバスで2時間余り、スパンブリー県にある「バーン・タイ・リゾート」に2泊しました。 国道から徒歩で10分くらい入り込んだ場所にあり、田園地帯が見渡せるタイ式のコテージホテルです。

 わざわざこんな片田舎のリゾートに行くかというと「何もしないで、ボーとする」ことが目的です。 タイの滞在中、しっかりスケジュールを入れていて、いつも慌しく動き回ります。日本と同じペースで行動するので、タイでのんびり過ごしたことは、ほとんどありません。また、普段何もせずに過ごす習慣がないので、たった2泊といっても本当に退屈せずに居られるのか、早く帰りたくなるのではと、行く前から少々不安な気持ちです。

 午後2時半に到着。でもフロントには誰もいません。さすがタイの田舎のリゾート、のんびりしています。フロントの前がオープンエアのレストランになっていて、その先には長閑な田園風景が開けています。またレストランの隣は大きなプールで、いかにもリゾートホテルの雰囲気です。
 ようやく買い物から帰ってきたフロント係のラモーンさん。チェックインして、2泊分の宿泊料2300バーツ(約6900円・朝食付き)を先払いします。平日だと1泊950バーツというプロモーション価格もあるようです。

 高床式のタイスタイルのコテージが約20棟ほど並んでいて、フロントに近いコテージに案内されました。部屋の下のコンクリートの土間には、切り出した大きな木を利用したテーブルと椅子があり、ハンモックも設えてあります。ハンモックは子どもの頃の憧れでしたから、ここで昼寝をしたら気持ちいいことでしょう。
 こじんまりしたコテージの階段を上がり室内へ。木製の床に竹を編んだ壁、室内はシックな色調で統一されていて、いかにもアジアチック。真っ白なカーテンとベッドのシーツがひと際清潔な印象です。
 エアコンは付いていますし、NHKは見られませんが小さなテレビと冷蔵庫もあります。毎日ミネラルウォーターが2本サービスされて、冷たいビールも飲めるので一安心。バスルームは広く、お湯もちゃんと出ますので大きなバスタブにゆっくりと浸かれそうです。これにドライヤーと歯ブラシがあれば言うことなしですけど・・・
 でも全体としては、シンプルですが好感の持てる落ち着いた部屋で、快適に過ごせそうです。

つづく

「バーン・タイ・リゾート」のHP
 http://www.buffalovillages.com/en/showbaan/th_resort_promote.htm

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October 28, 2006

№534 ロングステイの持つ機能とは その4

    ワット・ポーの涅槃仏
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その4
 ロングステイの「喪失と解放、再構築、再創造」という3段階の機能が、新旧の社会的役割をより円滑にシフトさせるという仮説は、まだ実証している段階です。それは、タイの場合、より長期や永住志向が強く日本に帰国した方が少ないからです。
 しかし、海外の生活環境に身を置くことで、地位や肩書き抜きの個人として生活するトレーニング効果が十分に期待できます。ロングステイ後、日本に帰国して地域社会との関係が変化し、脱会社人間として地域社会にソフトランディングできる可能性が高くなるのではないでしょうか。言うならば、職業社会から地域社会へ移行する過程で、ロングステイが中間緩衝材の役割を果たすことになります。

 まとめとして、ロングステイが、新しい社会的役割を再構築し再創造することそのものに、社会的な価値や意味があるといえるでしょう。加齢にともなう社会的役割の移行・縮小過程において、ロングステイが新しい生活行動として現われ、その役割や機能を担っているのです。
 さらに、ロングステイの機能が個人への機能に止まらず、急速な高齢化が進展する日本社会において、マジョリティとなりつつある高齢者が変化することで、社会が変わり、社会全体が変容する可能性があると考えます。

 したがって、高齢社会への適応や順応という課題に対して、ロングステイは社会的役割を再社会化し再統合する機能を有する、先端的・先駆的な一事例であると同時に、ひとつの示唆を与えているともいえるでしょう。

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October 27, 2006

№533 ロングステイの持つ機能とは その3

      チャオプラヤー川
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その3
 地域社会にハードランディングしないために、 “個人としての生き方”を探すきっかけのひとつとして、海外でのロングステイは有効な方法だと考えます。 

 ロングステイにはいくつかの機能があるのですが、ここではロングステイを経験した本人に対する効果や機能に焦点を当てて話を進めます。
 仕事中心の人生を送ってきた、いわゆる会社人間の男性にとっての定年後の役割実験として、ロングステイを捉えることができます。つまり、ロングステイは会社人間であった定年後の男性によく当てはまり、より効果のある限定的なモデルと考えられるのです。

 なぜなら、定年まで仕事という社会的役割を中心に生きてきた男性は、定年と同時にその職業役割を喪失するため、職業役割に取って代わる新たな社会的役割を創出する必要性に迫られます。この移行期間において、ロングステイが社会的役割を再構築(リストラクチャリング)する機能を果たしているからです。もっともこの機能は、本人がそのように意図する場合にプラスの効果を持つ機能ではありますが。

 インタビュー調査の事例から、ロングステイは、第1段階の日本での生活や社会の基盤から離れて、第2段階の海外での生活をとおして社会的役割を再構築し、第3段階である帰国後の生活で、これからの人生に活かす新しい社会的役割を再創造する機能があると考えています。
 それは、ロングステイに伴う日本の社会構造からの解放というインパクトが、本人を一旦日本社会から切り離した上で、その関係性のない海外という異文化の空間と時間を媒体として、改めて社会との関係や社会的役割を再検討する機会を与えているからです。これまでの日本社会との関係性から切り離され解放されるからこそ、これからの新しい社会的役割を発見しようとするのです。

 このように、定年後の社会的役割の縮小過程において、 「喪失と解放、再構築、再創造」というロングステイの3段階の機能が、ひとつの組み合わせとなって新旧の社会的役割をより円滑にシフトさせる機能を担っているという仮説を提示することができます。

つづく

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October 25, 2006

№532 西日本新聞に載る

     クロントーイ市場にて
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 10月23日の西日本新聞の朝刊にわたしの記事が載りました。「@亜州」というアジア各地で活躍する日本人や日本との交流に関わるアジアの人たちを紹介する人欄です。同社の韓国、中国、タイなどアジア各国の駐在員が持ち回りで記事を書いています。
 バンコクの永田支局長とお会いしたのが今年8月。永田氏がタイのロングステイについての連載記事を書く際に意見を求められたのがきっかけで、バンコクで初めて会いました。その時の写真と意見交換をした時の内容が、今回記事になったという訳です。そして先週も、国際電話で追加取材を受けました。
 当初はもう少し早い掲載と聞いていましたが、9月のクーデター勃発の混乱でこの時期になったようです。

 記事では以下のように紹介されています。
「高齢社会を生きるヒントに」
 九州大学大学院に籍を置き、5年前からロングステイの研究に取り組んでいる。40代半ばで大学院に進学し、自分の『人生の後半』に参考になるような研究テーマとして、定年後海外に移住する人たちに興味を抱き、「高齢社会をどう生きていくか、そのヒントがあるのでは」と調べ始めたのが研究のきっかけだ。

 毎年、タイのバンコクやチェンマイを訪問。こうした現地取材・研究の成果をブログ「シニアの新しい生き方としてのロングステイ」につづっている。「定年後の生き方を考えるための材料を発信していきたい」。

 ブログ名を書いていただきましたので、アクセス数が増えてよりロングステイに関心を持つより多くの方に読んでいただければ幸いです。

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October 24, 2006

№531 ロングステイの持つ機能とは その2

  イサーン地方のピマーイ遺跡
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その2
 では「会社人間」だった男性が、具体的にどのようにして地域社会と接点を持つことができるかという問題を考えてみたいと思います。

 会社や組織の一員として上下関係を中心とした“タテ社会”を生きてきた男性が、自分の住む地域社会、つまり個人と個人つながりが重要視される“ヨコ社会”の一員として、定年後の第二の人生を歩むことになるわけです。
 スムーズに地域社会に溶け込むことができればいいのですが、肩書きがなくなってひとりの個人として、地域社会の人たちと接することはなかなか難しいようです。永年その地域で暮らしていても、ご近所の人の顔を知っているくらいで、ほとんど交流がないという人が多いからです。
 これまで学校のPTA活動や地域活動を通して、横のネットワークを築いている奥さんたちと比べると、会社中心に生きてきた男性にとって地域でのネットワークは十分とは言えません。

 そこで「会社人間」から地域に根ざした「地域人間」へのシフトすることが必要になってきます。趣味を通して仲間を作ったり、地域活動やボランティア活動に参加してみることもいいかもしれません。また地域の問題に取り組むNPOを立ち上げたり、コミュニティ・ビジネスや起業することもあるでしょう。自分の興味や関心のある分野の活動に参加することで、仲間ができて地域社会との関わりを持つきっかけになることでしょう。これ以外にもいろいろなきっかけや方法があると思います。
 ただしここで重要なことは、永年身についた肩書き付きの生き方から、素のひとりの個人としての生き方にチェンジできるかということです。現役時代から少しずつ趣味やボランティアなどで、仕事以外の活動や仲間を広げて、“個人としての生き方”を準備してきた方は、定年を迎えても地域社会にソフトランディングしやすいでしょう。
 しかし、そうでない方にとっては「会社人間」から「地域人間」へ上手くシフトできるかというと、そう簡単ではないと思われます。自己紹介で「昔、○○会社の○○部長をしてました・・・」ということでは地域社会に溶け込めないのです。

つづく

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October 23, 2006

№530 ロングステイの持つ機能とは

アユタヤのワット・チャイワッタナラーム
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 2007年から「団塊の世代」が定年を迎え始めます。約700万人ともいわれる世代です。その多くは定年後も働き続けると思われますが、多様な価値観を持つ世代でもあります。NPO法人を立ち上げたり起業する人、ボランティアや地域活動などで、第二の人生を送ろうとする人たちも出てくるでしょう。そして、リタイアして趣味に専念したり、田舎暮らしや海外のロングステイを始める人など、様々です。

 すでに定年後の生活計画を立てて十分な準備をしている方もいらっしゃるでしょうが、どのようにして過ごそうかと青写真を描けないでいる方も少なくないでしょう。仕事中心の人生を送ってきた、いわゆる「会社人間」や「仕事が趣味」タイプの方に多いのではと容易に想像できます。
 「会社人間」タイプの人が、定年後の人生をどのような生き方をするのかは大きな課題です。人生80年時代ですから、後20年をいかに生き生きと過ごすのかは、本人の問題というだけでなく、家族や地域社会にとっても深く関係しています。

 急速に進行する少子高齢社会においては、シニアが孤立するのではなく地域社会と関わりやつながりを持って生きていくことが重要です。支援や介護の必要な高齢者は地域や社会全体で支える。そして元気なシニアは、何らかの形で地域社会への役割を担っていたり貢献したりする、その結果として、人に喜ばれ感謝されることで、本人もやりがいや生きがいを実感できることにつながるでしょう。
  「シニアも社会を支える一員として生きる」ことは、本人にとっても地域社会にとってもプラスです。暗いイメージで語られることの多い少子高齢社会ですが、豊かで成熟した高齢社会にするには、マジョリティーであるシニアがいかに地域や社会と関わっていくかに懸かっているのではないかと思うのです。

つづく

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October 21, 2006

№529 ニンニクの丸揚げはビールに合う

ボリュームたっぷりのニンニクの丸揚げ
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 スパンブリー県でタイ式ジンギスカン「ムーガタ」を食べに行った時のこと、一緒に「ニンニクの丸揚げ」を注文しました。美味しいと勧められて初めて食べたのですが、小ぶりなニンニク片を皮が付いたまま素揚げした料理です。
 ニンニクはタイ語で「カティヤム」、タイのニンニクは日本のものよりも小粒で、臭いも強いと言われています。
 
 メニューはもちろんタイ語で書かれていますので読めません。教えてもらったタイ語の料理名「カティヤム・チュッペーン・トーッ」と呪文のように何度か唱えると、やっと通じました。

 間もなく出てきた「ニンニクの丸揚げ」は、大皿に一杯盛られていて2人前はあろうかというボリュームです。
これだけの量で、60バーツ(約180円)でした。
 そのままでも美味しいのですが、チリソースを付けて食べるのが一般的のようです。日本のニンニクに比べると半分くらい大きさで、やや紫かかった皮ごと食べると、サクサク、ホクホクとした食感です。強いと言われる臭いもほとんどありません。
 
 いつものように氷割りにしたシンハビールの“おつまみ”にニンニク揚げを食べます。香ばしく揚がったニンニクは、クセもなくいくつでも食べられます。チリと一緒に食べると、箸が進んで止められない味です。ムーガタを食べてはニンニクをつまむ、そしてビールを飲む、何とも言えません。おかげでビールが進みます。
 しかし、さすがに全部は食べきれずに、残りはお持ち帰りにしてもらいました。翌日もビールのつまみにしましたが、冷えても美味しさは変わりません。2度も楽しめました。

 タイの片田舎で出会った「カティヤム・チュッペーン・トーッ」は、シンプルで素朴な料理ですが、ビールには最高の肴ですよ。

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October 20, 2006

№528 お土産はスーパーで

  スーパーに並ぶタイのカップ麺
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 バンコクでは日本へのお土産は、ルンピニーのナイトバザールでタイ雑貨を買うか、スーパーで済ますことがほとんどです。高級ブランド店や免税店で買うことは、まずありません。タイシルクを頼まれてせいぜい「ジム・トンプソン」に行くくらいでしょうか。酒やタバコも買いませんから、空港内の免税店も時間つぶしにのぞくくらいです。

 だいたいバンコクに到着した日に、ホテル近くのスーパーに出かけることにしています。早めにお土産を買ってしまいたいからです。市内に多くの店舗を持つ「トップス」、在タイ日本人の御用達「フジスーパー」、エンポリウム内にあるスーパーなどが行きつけのスーパーです。
 チョコやお菓子をはじめ、タイカレーのペースト、ココナッツミルク、トムヤムクンのスープの素、などのタイ料理の食材も豊富に揃っています。日本ではお目にかかれないタイのカップ麺やインスタントラーメンなども珍しがられるかもしれませんね。
 アロマオイルやハーブ石鹸なども喜ばれますし、わたしが最近はまっているダイエット用の「バジルシード」も意外なお土産にお勧めです。いろいろな生活アイテムが揃っているので、ちょっとしたお土産を買い求めるにはスーパーはとても便利です。

 しかし、何といってもスーパーの魅力は価格がリーズナブルなことでしょう。例えば海外旅行のお土産の定番といえばチョコレートですが、空港の免税店よりもかなり格安です。免税店で売っているマカデミアナッツのチョコもありますし、タイ産以外のハワイやオーストラリア産のものも揃っていますから、好きな銘柄を選ぶことができます。

 タイの一般市民の生活ぶりを見ることができるだけでなく、安くて面白いお土産も買うことができるスーパーは、タイ・ショッピングの一押しスポットです。

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October 18, 2006

№527 巨大なクロントーイ市場

   市場の中で魚を扱う一角
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 バンコク市内にはいくつもの市場がありますが、中でもとりわけ大きいのがクロントーイ市場で、バンコク最大のクロントイ・スラムに隣接したマーケットです。今年3月、地下鉄のクロントーイ駅で降りて、市場まで歩きました。

 最初に果物や野菜などが中心に売られている一角から歩き始めました。ドリアンをはじめ、オレンジ、バナナ、スイカ、それに旬のマンゴーが山積みです。
 おばちゃんが大きなジャックフルーツから中の実を取り出して、量り売りをしているのを見つけました。ほどよく熟した黄色の実からは、ほのかに美味しそうな香りが漂ってきます。500gで20バーツ(約60円)とスーパーの半値ほどです。早速買い求めました。
 また、屋台や惣菜を売るお店も並んでいて、朝食を食べる人やおかずを買う主婦たちで賑わっています。

 この市場は、ありとあらゆる物が売られていると言ってもいいでしょう。お供え用のジャスミンの花から野菜、果物に肉や魚から生きた鶏や動物もカゴに入って売られています。
 鮮魚に魚の干物、ぶつ切りにされた肉などの食材や香辛料、それに生き物の臭いまでが入り混じって、辺り中に充満しています。すべての物がミックスされた生ものの臭いが、鼻腔深くまで刺激します。マーケットに慣れない人は、この臭いだけで気分が悪くなるかもしれません。
 
 迷路のように入り組んだ広大な市場をゆっくりと歩きました。朝早くからバンコク市民や生鮮食料品を仕入れに来る業者で混雑しています。卸専門の商店なのでしょうか、まだ朝8時過ぎだというのに、もう店じまいの準備をしているところもあります。路上では青菜やパクチーなど売り物にならなかった野菜を片付けていて、それを目当てに散乱した野菜くずを拾っている人たちも。
 買い物客の混雑と荷物を運ぶ台車にぶつからないように、そして流れる汚水や野菜くずに足を突っ込まないように慎重に歩かないといけません。
 活気と熱気、雑然と混沌とが一体化した世界、そこがクロントーイ・マーケットです。この空間に圧倒されます。観光スポットではない、バンコク庶民の生活がここにあります。

 ジャックフルーツしか買わず、そんなに長時間いたわけではないのですが、マーケットの雰囲気に気疲れして帰途に着きました。好奇心旺盛な方は、一度足を運んでください。

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October 17, 2006

№526 チェンマイの日本人留学生

   チェンマイ大学のキャンパス
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 チェンマイの日本人滞在者というとシニアのロングステイヤーが注目されることが多いですが、若い留学生も多いようです。チェンマイにはいくつかの大学がありますが、国立のチェンマイ大学は、世界15カ国の大学と国際交流協定を結んでいて、その数は70を越えています。

 このうち交換留学の制度を設けている日本の大学も多く、特に少子化で生き残り競争が激しくなっている私立大学などは、大学の特徴にしたり学生に訴求する狙いもあって留学制度の導入に積極的なようです。日本の大学に在籍したまま、留学協定を結んでいる大学で取得した単位が卒業単位に認められる制度もあります。
 このような制度は、留学中も休学する必要のないことが魅力になっていて、学生の留学促進に一役買っているようです。たとえばタイ語の語学研修を目的にしたり、タイ北部や山岳地方でのフィールドワークを通して、タイの社会問題や文化に関する研究など、いろいろなテーマに取り組むことができます。

 わたしのブログにも、タイに関する研究をしている大学生や大学院生から問い合わせのメールが入ることがあります。チェンマイに長期滞在する日本人を色々な研究テーマからアプローチしようとする学生たちです。その都度、意見交換をしていますが、なかには現地で活躍する日本人の方やボランティア団体を一緒に取材や調査したこともありますし、また卒業論文のアドバイスをした学生もいます。

 わたしが知る限り、チェンマイはじめタイに留学する学生は、男子よりも女子学生の方が多いような気がします。
もちろん欧米の英語圏の留学が一番多いのでしょうが、タイなどの東南アジアも隠れた人気があるようです。
 チェンマイでの留学経験がきっかけとなって、タイが気に入って何度も訪問したり、長期滞在する学生もいます。
わたしの知り合いの学生も例外ではなく、タイ・フリークになったり、バンコクで働くことになった女子学生もいます。チェンマイで歩いている若い日本人は、案外このような留学生なのかもしれません。
 
 どうもタイにはまるのはシニアばかりではないようですね。

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October 16, 2006

№525 国内線ターミナルは遠かった

 国内線のチェックイン・カウンター
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 スワンナプーム新空港が開港した今、もう昔話になってしまいますが、ドンムアン空港の国際線ターミナルから国内線ターミナルへ重いスーツケースを押して歩いたことがあります。それは今年8月、スパンブリー県からバンコク行きのバスに乗って、チェンマイへ移動するためにドンムアン空港で降りた時のことです。

 スパンブリーを朝8時14分に出発した特急バスは、10時ちょうどにドンムアン空港に到着しました。車中で女性の車掌さんに「ドンムアンの国内線ターミナル」と頼んでいたのですが、停車したのは国際線ターミナルの前でした。タイ語が喋れないわたしは、英語で「ドメスティック」と念を押していたのですが、残念ながら通じていません。
改めて「ドメスティック」と言っても、指をさしてここが「ドンムアン」というばかりです。
 ここで降りないと終点のバンコクまで乗せて行かれそうな雰囲気だったので、仕方なく降りて国内線のターミナルまで歩くことにしました。しかし悪いことに降ろされたバス停は、国内線まで一番遠い場所です。「トホホ」と思いつつ、彼方に見える国内線まで歩くしかありません。幸いなことに飛行機の出発までは、たっぷり時間があります。

 まず国際線ターミナルに通じる歩道橋の階段を登り、国内線ターミナルを目指して歩きます。タクシー乗り場や駐車場の脇を通り過ぎ、時にはいくつもの段差を乗り越えながらの道のりです。蒸し暑い空気の中をリュックを背に、重いスーツケースを押し続けながら歩きました。
 国際線を通り過ぎ、途中で2つのターミナルビルを結ぶ連絡通路があるのに気がつきましたが、既に遅くずっと外を歩いたのでした。約20分後、やっとの思いで国内線ターミナルにたどり着いた時には、背中まで汗びっしょりです。
 
 スワンナプーム空港の開港で、もうこんな苦い経験をすることがなくなりました。新空港は国際線と国内線は同じビルの中のようですから、乗り継ぎもずっと楽になっていることでしょう。ただし、巨大なターミナルと聞きますので、場合によってはターミナル内を遠くまで歩かないといけないかもですね・・・

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October 14, 2006

№524 チェンマイのインターネット事情

    チェンマイのネットカフェ
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 タイに行ったときの通信手段は、日本からレンタルした携帯電話と現地でのインターネットです。いつもNTTドコモの海外ローミングサービスを利用して携帯電話を持参しますが、1日のレンタル料が100円とかなり安くなったものの、日本への通話料は1分175円と高いので、そんなに長く通話できません。
 やはり安くて便利なのは、インターネットです。空いた時間を見つけてはインターネット・カフェに寄ってメールのチェックをします。バンコク市内には至る所にネットカフェがあって、料金はだいたい1分間1バーツ(約3円)、1時間でも60バーツですから手軽に利用できます。

 チェンマイにもインターネット・カフェがあります。この8月に滞在した時は、チェンマイ・プラザホテルから旧市街方向へ歩いて約5分ほどのネットカフェを利用しました。ここは24時間営業で、料金は1時間20バーツ(約60円)と格安。なんとバンコクの3分の1です。2時間以上やっても48バーツでしたから、長時間でも料金が気になりません。なのでネットカフェは早朝などゆっくりできる時間帯の最適な過ごし方になりました。
 バンコクではメールチェックをして早めに切り上げますが、料金の安いチェンマイでは取材のレポートを書くなど、ゆっくりと利用できます。ですから長期滞在の場合でも、常時接続しない限りプロバイダーと契約しなくても、ネットカフェで十分のような気がします。
 このネットカフェは国際電話のサービスもやっていて、1分間15バーツ(約45円)の表示が出ています。時折、白人のバックパッカーがやって来ては利用していました。 電話を掛ける国によって料金が異なるのでしょうが、日本へも15バーツだとしたら持参した携帯電話を使うよりも安いですね。

 パソコンは日本語対応していますし、速度も問題ありませんでした。唯一欠点は、時間帯によって店内にエアコンが入っていないことでしょうか。パソコンはその都度、日本語入力できるようにセッティングしないといけませんが、慣れるまではスタッフに頼むとやってくれます。
 それとメールにはhotmailなどもありますが、Webメールをお勧めします。現在契約しているプロバイダーには、どこもWebメールのサービスがあると思います。Web上でメールが見られるもので、セキュリティーの面からも安心です。
 日本で自分のプロバイダーのHP画面をUSBメモリースティックにコピーしておいて、これをネットカフェのパソコンで開けば、いつもの環境でメールができます。プロバイダーを検索したりせずに、すぐに画面が開けるので大変便利です。後はIDとパスワードを入力するだけで済みます。ただし、パソコンのデスクトップにデータなどを残さないように気をつけてください。

 チェンマイはバンコクほど多くのネットカフェは見当たりませんが、何といってもその料金の安さが一番の魅力です。

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October 12, 2006

№523 列車でアユタヤへ その3

   アユタヤ駅で降りる観光客
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その3
 8:40、最初の停車駅バンスー駅を通過すると、やっと70kmくらいにスピードアップし、だんだん郊外の景色へと変わってきました。 バーン・ケーン駅では、またドアが開いたまま動き出し、50mほど走ってからようやく閉まりました。タイの鉄道は、本当にいいかげんというのか、すごいです。日本では考えられません。
 ほとんど防音対策されていないのでしょうか、レールからの音が直接入ってきて、車内の騒音は相当なものです。さらに振動もかなりなものですが、それでもどこか列車の旅はいいものです。次第に車内の雰囲気に馴染み、のんびりした気分になってきました。揺られているうちに眠気を誘われます。
 居眠りし始めたのもつかの間、停車したショックで目が覚めてしまいました。ドンムアン駅です。時刻は9:04。バックパッカーの何組かが降りて、空港ターミナルへと向います。

 ドンムアン駅を出ると、速度は80~90kmへとさらに速くなります。バナナややしの木が視界に入ってくるようになり、さらに郊外へ。表示のない駅名不明の駅に停車し、ここから乗ってきた中国系の母娘の旅行者がわたしの席に。どうやらこの車両は指定席だったようです。隣の席へ移動します。お坊さんと隣合わせの席です。このお坊さん、中国系の母娘と連れのようで「どこから来たのか?」と英語で尋ねられました。
 そして「どこへ行くの?」「アユタヤです。つぎの駅ですか?」と答えると、親切にも時刻表を出して「9:41に着くよ」と教えてくれました。でも内心「それは知っているんだけどなあ。車内アナウンスもないから、ちょっと不安になって訊いてみたんです」とは思っても言えません。

 先ほどの駅で、ほぼ満席になった車内を青い作業服を着た男が、モップを持って掃除して回ります。「満席になってから清掃するのかよ!」と言いたくなる感じです。ところで、どの駅にもすべて停車するこの列車、本当に急行なのでしょうか? それにこれだけ揺れると「長距離の列車の旅は無理だな~」と思ってしまいます。外の景色は、もう完全な田園地帯、田んぼの緑が美しく、そして快晴の空、本当に暑そうです。  
 しばらくすると「ホカ弁」のような駅弁の車内販売が回ってきました。人気らしく意外に多くの乗客が買っています。25バーツ(約75円)のようです。よく見ると、駅弁を売っているのは、さっきの青い服の清掃員の男です。何でもすることになっているんだと妙に感心。

 間もなく、右手に「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」の仏塔が見えてきました。もうすぐアユタヤです。9:43、定刻をちょっと遅れてアユタヤ駅に到着しました。小さな駅舎のアユタヤ駅です。やはり外国人観光客をはじめ、多くの乗客がここで降ります。出発の合図に鐘が鳴らされて、急行列車はイサーンへと、また動き出しました。

 初めての列車の旅、不安もありましたが、よい経験でした。お決まりの観光ツアーではなく、慣れてきたら自分で切符を買って列車に乗るのもよいものです。タイの人たちの生活の一端を垣間見ることもできます。みなさんも一度どうぞ。

 さて、ここからがアユタヤ散策の始まりなのですが、それはまた改めて書くことにします。もちろん、帰りの列車のこともです。今回はここまでということで。

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October 11, 2006

№522 列車でアユタヤへ その2

   検札にやって来た車掌さん
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その2
 電光掲示板で列車の発車時刻とホームを確認して、改札を通って11番ホームへと向います。ファランポーン駅は半円形をした駅舎と屋根を有していて、始発駅でもあるホームの雰囲気は映画に出てくるヨーロッパの駅を想い起こさせるものです。ただ熱帯の熱気とディーゼル機関車の排気や重油の臭いが充満しているところが、いかにもタイを感じさせます。
 じっとりと額に汗を浮かべながら、列車が入線して来るのをホームで待っていると、ようやく黄色のディーゼル列車が入ってきました。3号車に乗り込むと、ありがたいことにエアコン付。しかもリクライニングシートです。3等車のはずなのですが、ラッキー!

 薄暗い車内はほぼ満員、大きな荷物を抱えた母子や家族連れ、バックパッカーたちで賑やかです。あちらこちらからタイ語が飛び交います。8:24、定刻から4分遅れで出発しました。ドアが閉まる前に動き出すのにはビックリ、さすがタイです。ここで初めて車内灯が点けられました。
 各車両は昔のSLのように屋外で連結されているので、別の車両に移動する時は一旦外に出ないといけません。なので乗客がドアを開けるたびに、熱気と一緒にかすかな軽油の臭いが侵入してきます。

 発車してもせいぜい40kmくらいとスピードが上がりません。しかも駅でもないのにすぐに停まります。スラム街を通り抜ける線路沿いは、洗濯物で一杯です。線路側からは見ると、人々の生活の裏側を窺がえるようです。
 車両の手入れが行き届かないのか窓が汚れていて、外の景色が霞んで見えます。フィルターがかかったような窓からでも満開のゴールデンシャワーの花がきれいなのですが、さすがにこの窓からは写真が撮れません。

 バリっとした制服を着た車掌が検札にやってきました。切符を出すと「20バーツの追加料金が要る」とのこと。どうも冷房車の料金のようです。本来のエアコンのない3等車は最後尾の車両で、多くのタイ人はそちらに乗っているので大混雑です。リクライニングシートに座れてエアコン付だったら、全部で40バーツ(約120円)は納得の運賃ですね。
つづく

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October 10, 2006

№521 列車でアユタヤへ

    朝8時に国家が流れる
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 何回か観光ツアーで訪問したアユタヤです。定番の観光コースではないアユタヤを見たくて、バンコクから列車で行くことにしました。もちろんタイの列車に乗るのも初めての経験です。タイ国政府観光庁が発行している「鉄道・バスの旅」というパンフレットが唯一の頼りです。
 
 バンコクの中央駅である「ファランポーン駅」がアユタヤへの出発点です。06年4月2日、AM8:20発のイサーン(タイ東北部)ウドンタニ行きの急行に乗るために、地下鉄を使って早朝のファランポーン駅へ。日曜日の朝ということもあって、がら空き地下鉄の車内は、冷房が効きすぎて凍えてしまいました。開通当初のBTSが同じように寒かったことを思い出します。
 駅に到着すると、会社は休みでも家族連れや大きなリュックを背負ったバックパッカーたちで混雑しています。ただっ広いコンコースの一番奥の切符売り場で普通乗車券を買います。「アユタヤ、ワン、プリーズ」と言うと何とか通じたようです。3等車でたったの20バーツ(約60円)です。ファランポーン駅までの地下鉄の運賃が24バーツもしたのに比べると、超格安です!

 切符を買って一安心していると、時計が8時を指そうする頃、一団の兵士がやって来たかと思うと、駅構内の奥に掲げてあるプミポン国王の大きな肖像画の前に整列しました。一瞬何事かと思う間もなく、8時ちょうどにタイの国歌が駅中に流れ出しました。するとそれまで慌しく構内を歩いていた人たち全員がその場に立ち止まり、じっと国歌に聞き入っています。
 朝と夕方の1日2回、駅などの公共の場で国歌が流されるのです。映画館での上映前の「国王賛歌」は経験がありましたが、タイ国歌は初めてです。お国柄の違いと国民のプミポン国王への敬愛の情を知ることができる出来事でした。

つづく

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October 08, 2006

№520 チェンマイのワット・プラシン

     黄金の「プラシン仏」
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 チェンマイで最も格式の高い寺院といわれているのが、「ワット・プラシン」です。旧市街の西側、スアンドーク門に近いエリアに位置しています。タイ国政府観光庁のパンフによると、1345年に建立。19世紀初頭に建てられた礼拝堂の「ヴィハーン・ライカム」は特に有名で、このお寺の名前の由来にもなった黄金の「プラシン仏」が納められている。
 また建物内部の壁画は、昔のタイの習慣を描いたもので、北部タイ伝統芸術の最高傑作と言われているそうです。

 05年12月末、この「ワット・プラシン」を見学しました。この日は快晴の空が広がり、清清しく爽やかな朝です。
お寺の前では、菊や蓮の花、お線香などのお供え物を売る露店が出ていて、おばちゃんが寒そうに店番をしています。
 境内は割合広く、奥の方にある「ヴィハーン・ライカム」に向います。3つの屋根を重ねたような造りで、えんじ色の外壁と金色の装飾を施されたタイ様式の建物です。ちょうど朝のお勤めの時間のようで、多くの僧が読経を上げていました。邪魔にならないように中に入ります。
 礼拝堂の一番奥の中央に2体の仏像を従えて黄金の「プラシン仏」が安置されています。仏像本体の高さは1mほどでしょうか、右手は組んだ足の膝に左手はお腹の前で手のひらを広げています。柔らかい体の線にふくよかな顔立ち、柔和で優しい表情が印象的です。タイ式に3回手を合わせて、拝んできました。

 ここは写真撮影が許されているとのこと。「プラシン仏」と建物内部の壁画も併せて写真に撮りました。壁画は生き生きとした人々の表情や動きが特徴的で、タイの民族衣装や個性的な髪型など昔の生活、習慣がうかがえるものです。

 日本の秋空を思わせるような澄み切った快晴の空と、仏舎利塔やタイ様式の屋根のラインのコントラストが鮮やかで、しばらく去りがたい気持ちにさせる「ワット・プラシン」でした。
 チェンマイ市内の寺院といえば「ワット・プラシン」といわれているそうなので、チェンマイ観光に際には立ち寄ってください。

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October 07, 2006

№519 カオ・パッ・クンは美味しい

  「レッド・ペッパー」のタイ料理
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 「カオ・パッ・クン」の“カオ”はお米、“パッ”は炒める、そして“クン”はエビの意味です。つまりタイ風の「エビ炒飯」のことで、タイ料理の定番ともいえるメニューです。スライスしたキュウリや“わけぎ”のようなネギが添えられているのが、タイ・スタイルといったところでしょうか。これにマナオ(ライム)を絞ってから食べると一層美味しさが増します。
 普通の焼き飯なんですが、なぜか後を引く味というのか、ついつい箸ではなくスプーンが進んでしまいます。調味料のナンプラーが効いているのでしょう、中華の炒飯とはひと味違っています。好みによっては、唐辛子が漬かったナンプラーをかけてもいいでしょう。

 タイではどこのレストランでも食べられるはずですが、わたしのお勧めはスクムビット通りソイ20にある「レッド・ペッパー」の「カオ・パッ・クン」です。このレストランは、「Best Thai Hotel Restaurant」に選ばれたことのある本格派のタイ料理店です。
 どの料理も美味しいのですが、ここの「カオ・パッ・クン」は上品かつ繊細。なんとも言えない旨みがあります。スプーンで炒飯をすくってはプリプリしたエビの食感を楽しみながら、箸休めにキュウリをたべて、ネギをかじる。これの繰り返しです。食べ飽きない味といってもいいでしょう。
 しかし「レッド・ペッパー」で食べる「カオ・パッ・クン」どこかタイ料理らしくないさっぱりと上品な味なのです。それが高級レストランの証ということかもしれませんが、フードコートや庶民的なレストランで食べる「カオ・パッ・クン」も捨てがたい味です。
 自分好みの「カオ・パッ・クン」を探すのもいいかもしれませんね。

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October 06, 2006

№518 日本の地域社会よりもロングステイという選択 その3

    チェンマイ旧市街の城壁
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その3
 「ロングステイしてみて自分が変わったところ」を聞いてみました。
 「『毎日が日曜日』が身に付いてきました」とご主人。チェンマイで暮らしてみると、時間がゆっくりと流れている感じがするといいます。永年の会社生活から解放されて、タイ式ののんびりしたライフスタイルに慣れてきたということなのでしょう。

 奥さんは「日本にいる時のような煩わしい付き合いがなくて、精神的に楽に暮らせる」とおっしゃいます。 夫妻ともに既に老親はなく日本には兄弟だけなので、それほど親戚付き合いをしていないし、特に年賀状も出していないそうです。日本を出発する時には、家具などの生活用具一式を処分してきたといいます。
荷物が多かったこともあるのでしょうが、日本でのしがらみを断ち切る象徴的なことのような印象を受けました。
 また、朝食はご飯と味噌汁の和食ですが、タイ料理は口に合っていて夕食を外で楽しむことも多いとか。その分夕食の支度をしないで済みますし、暖かいタイでは掃除や洗濯も含めて家事が楽なのは、女性にとってありがたいとおっしゃいます。家事の負担が軽くなったというのも、精神的に楽になった要因のひとつのようです。

 海外駐在を含めて転勤が多かったTさんご夫妻。「リタイア後、どこで暮らすのか」に対する答えとして、タイでのロングステイを選択しました。日本の地域社会で新たな交友関係や人間関係を構築するよりも、精神的に解放される海外での生活を選んだのです。親戚をはじめ、地域社会での煩わしい付き合いが、リタイア後の生活にとって少なからず阻害要因になっていることが窺えます。
 これはTさんご夫妻に限ったことではなく、地域社会とどう関わりながら生きていくのかは、仕事や会社中心から地域社会中心になるリタイア後の生活にとって、現役時代より大きなウェイトを占めることになります。

 地域社会の一員としてどのように地域に根ざして生きていくのか、あるいは海外でのロングステイを人生の選択肢のひとつにするのか、これから定年を迎える世代にとって、意外に大きな課題なのかもしれません。 

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October 04, 2006

№517 日本の地域社会よりもロングステイという選択 その2

チェンダオのエレファント・トレッキング
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その2
チェンマイでのロングステイ
 ご主人は、趣味のスポーツ(テニス、バドミントン、ゴルフ)を通して現地で知り合った友人たちと楽しむ毎日です。お話を伺った日もテニスの後のようでしたが、週に3回テニスで汗を流すそうです。テニスコートの使用料が40バーツ/時と安く、手軽に楽しめるのもタイならではです。日焼けした顔と引き締まった身体から実際の年齢よりも若く見えますし、生き生きとされています。

 一方奥さんは、山岳民族のカレン族の中高生たちと交流していらっしゃいます。チェンマイで中学・高校に通うカレン族の生徒寮を作って運営している日本人の方がいて、その生徒たちと交流しているそうです。
 日本人のロングステイヤー18名の会員が集まり、毎月1回例会を開いて、この生徒寮の支援をしています。例えば、お正月には門松や雑煮を作って日本文化を紹介したり、チェンマイ動物園に連れて行ってあげたりと、年数回のイベントを開いています。
 また、普段も会員同士のお付き合いがあって、交友関係の輪が広がっているようです。

 今後の予定を尋ねると、 「元気な内はチェンマイに滞在していたいですね。チェンマイ人の笑顔が素敵で、柔らかく接してくれるんです」と奥さん。 チェンマイは緑が豊かで、湿気が少なく気温も高くなくて過ごしやすい。物価が安く、そして昔の日本の雰囲気が残っていることも気に入っているそうです。
 ただし、歩道に段差があって歩きにくかったり、道路が横断しにくいといった欠点もあるそうですが。

つづく

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October 03, 2006

№516 日本の地域社会よりもロングステイという選択

  チェンマイのナイトバザールにて
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 06年8月、2年前からチェンマイでロングステイをなさっているTさんご夫妻に話を伺った。
 
 ご主人(67歳)は、永く勤めた会社を60歳で定年退職した。その後再就職してアルバイトとして働いたが、2年前にリタイアしたのをきっかけに、タイでのロングステイを実行に移しました。
 奥様(61歳)は専業主婦。ご主人の現役時代、家族でブラジルに6年間駐在したことがあり、海外生活の経験がロングステイへのハードルを低いものにしているといいます。言葉が通じるポルトガルでのロングステイも検討したが、飛行機で16時間と遠いので躊躇した。しかし、何よりもタイ・フリークの娘さんの強い勧めがあって、タイを選択したとのこと。
 実際に暮らしてみると、ブラジルと同じ赤土の大地で風土が似ていて、タイに親しみを感じているとおっしゃいます。

 04年5月から2ヶ月間バンコクに滞在したが、暑くて騒々しいのでロングステイ地としては向いてなかった。バンコクでは「タイロングステイ日本人の会」に入会し、チェンマイのロングステイ情報が入手できたので、そのままチェンマイへ。
 チェンマイでは、現在シェラトンホテル近くのコンドミニアムに滞在している。2ベッドルームで家賃は14000バーツ(約42000円)、毎月の生活費は15万円前後だそうです。ちなみに岡山の自宅は貸しているとのこと。
 
ロングステイの理由
 長いサラリーマン生活を通して非常に転勤が多かったため、これまで親しい友人が少なかった。また、自宅を構える岡山という地域社会で、どのようにリタイア生活を送ろうかと思案していた。
 そんな頃「年金で暮らせるロングステイ」という本を読んだことをきっかけに、“お試し的”にロングステイしようと急に決心したといいます。 「日本にいるよりも海外という知らない土地でロングステイした方が、意外に友人ができるのではないかと思ったのです」と奥さん。実際、ご主人のテニス、バドミントン、ゴルフを通して、多くの友人ができたそうです。

つづく

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October 02, 2006

№515 ルンピニーの観覧車

    夜空に浮かぶ観覧車
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 ルンピニーのナイトバザールに大きな観覧車ができていて、この8月に乗ってきました。今年4月にはその場所は空き地で何もありませんでしたから、つい最近オープンしたのでしょうか。いつ工事していたんだろうというか、突然観覧車が回っているという印象です。

 地下鉄のルンピニー駅から地上に出ると目の前に、観覧車のゴンドラや鉄骨には明るい照明が灯り、暗い夜空に大きな円を描いています。 すぐそばにある屋外のビアガーデンでソムタムとハイネケンビールで夕食をとっていると、時折歓声が聞こえてきます。試しに乗ってみることにしました。
 この観覧車、フランス製のようです。料金は100バーツ(約300円)。最近日本で観覧車に乗っていないのでよく分かりませんが、ちょっと割高な気がします。

 日本の観覧車は、ゆっくり回っているゴンドラに乗り降りしますが、ここのはちょっと違います。観覧車が1回転する間に、時々止まっては3~4個ずつゴンドラの乗降をするのです。ですからゴンドラに乗りこんでも、最初の1回転目は動いては止まるの繰り返しです。なんだか調子が狂ってしまいます。最高点で止まると風でゴンドラが揺れるので、先ほどから高所恐怖症の人の悲鳴や歓声が聞こえていたのでしょう。
 1回転して下に降りて来て「もうおしまい?」と思うと、そのまま止まらずにまた上昇します。2回転目は外の景色をゆっくりと眺めることができました。それほど高くないといってもきれいな夜景が楽しめますし、上空を吹く風は涼しくて爽快です。
 結局4回転もしてくれました。最後の周回は、ぐっとスピードが上がりちょっとしたスリルを味わえます。日本の観覧車のように巨大ではないというのもあるでしょうが、何回か回るのがフランス式なのでしょう。

 まだオープンして間もないようなので、かなりの人気でした。バンコクの新しい観光スポットと言ってもいいでしょう。ビアガーデンでビールを飲んでナイトザールで買い物をするついでに、観覧車に乗ってみるのもなかなか面白い体験ですよ。

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