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December 29, 2006

№576 「ちゃーお」の事務所訪問

    「ちゃーお」の事務所内
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 チェンマイで発行の北タイ情報誌「CHAO(ちゃーお)」の事務所にお邪魔しました。セントラル・デパートの入っているショッピングセンターの8F。チェンマイ市街を見渡せるロケーションのいいオフィスです。パソコンやデスクが並んでいかにも機能的なオフィスですが、落ち着いた雰囲気です。  

 編集長の山内さんは、中学校の元教師。早期退職して、6年前にチェンマイで長期滞在を始めたそうです。 約4年前に「One-Two Chiangmai」を創刊し、その後名前を「CHAO」にリニューアルして発行を継続。この12月で89号(毎月2回発行)を数えています。ちなみに発行部数は毎回5000部とのこと。
 北タイに暮らす日本人がどのくらいの人数なのか、分かりませんが、多くの日本人が目を通していることになります。チェンマイをはじめとする北タイについての貴重な情報源になっていると言ってもいいでしょう。

 編集長は「ロングステイヤーを含めて新しくチェンマイにやって来る日本人に最新の現地情報を提供するとともに、北タイ社会についての問題提起や提案もおこない、読者に議論してもらいたい。その意味でも『CHAO』に期待されるものは大きいんです」。つまり「人の役に立ち、社会に貢献できる」ことが、同紙を発行する目的であり意義だとおっしゃいます。
 さらに、チェンマイでロングステイを計画している日本人に対して「ロングステイを有意義なものにするために、ぜひ目的を持って来てください」とアドバイスがありました。

 これからも北タイのちょっとディープな情報を提供していただくとともに、オピニオンリーダーとしての役割も期待したいものです。

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December 28, 2006

№575 クイーン・シリキット植物園の見所は?

 スワン・メー・ファー・ルアンの庭園
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 チェンマイの北の町メーリンからメーサ・エレファント・キャンプを過ぎて、しばらく行くと「クイーン・シリキット植物園」があります。チェンマイでロングステイ中のHさんご夫妻とドライブの途中に立ち寄ってみました。シリキット女王の名前を冠してありますので、以前近くにあるエレファント・キャンプに行った時から、気になっていたのです。
 
 ひとり30バーツ(約90円)の入園料を入り口のゲートで支払い、もらったパンフの地図を頼りに園内の道を走ります。白い花を集めたエリアや所々にトレッキングのコースがあるようなのですが、鮮やかな花々はあまり見かけません。ただ丘陵地帯を走っているような雰囲気です。
 奥のエリアには温室があるようなので、そこまで行ってみることにしました。駐車場に車を止め、巨大な温室まで歩きます。温室内はサボテンなどが中心で、お目当ての蘭の花は見当たりません。周辺の小さな温室群も苗木を育たり、木々を養生させているようで、特に目をひくような植物はありませんでした。

 暑さと坂道を歩いたので、汗びっしょりです。仕方なく駐車場奥のスーベニア・ショップへ。しかし、ここのショップ、アロマエッセンスなど意外に手頃でいい商品が揃っていてお勧めです。香りの良い「ポプリ」をお土産にいくつか買いました。
 地図をよく見ると「蘭の温室」がゲート近くにあります。ようやく「ここだ」ということで行ってみたのですが、花の時期ではないのか、ほとんどの蘭が咲いていないのです。本当にがっかりです!

 メーサイの近くにある「スワン・メー・ファー・ルアン」の素晴らしいフラワーガーデンをイメージしていただけに、ちょっと拍子抜けといったところです。車で園内を回らないといけない程、広大なので見逃しているかもしれませんが、一体どこが一番の見所なのでしょうか? 「スーベニア・ショップが一番良かった」では、本末転倒というものです。
 ちょうどこの日は天気が良く気温も高かったので、広い敷地内をじっくり歩いて回るのは体力的に無理です。お勧めのスポットを見逃したのか、それともこれっといった見所がないのか、結局よく分からないまま、植物園を後にしたのでした。

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December 27, 2006

№574 チェンライの朝は霧

車窓からの景色 チェンライ郊外にて
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 冬至を過ぎ、日本ではこれからが冬本番を迎えますが、タイでもこの時期が一番寒いようです。バンコク週報の記事(12月21日)に、「中国から張り出した強い高気圧の影響で北部や東北部では気温が低下しているが、
チェンマイ県では20日、インタノン山(標高2595メートル)で零下3度を記録した」と載っていました。
 標高の高い山々では雪が降ることはないものの、霜が下り氷が張ることはあるとはガイドさんの話です。タイといっても意外に寒くなるものです。

 さて、昨年クリスマスから年末にかけてタイを訪問しましたが、到着した12月22日のバンコクの最低気温は14度と、昨冬では最も寒い日だったと聞きました。予想しない寒さに驚くとともに、薄着しか用意していなかったので、寒い思いをしてしまいました。

 さらにタイ北部のチェンマイ、チェンライへと移動しましたが、曇りで時々小雨の降る26日の最高気温は23度と肌寒い一日でした。その夜はチェンライに宿泊です。
 夜は一段と冷え込んでいたせいで、翌朝は濃い霧に包まれていました。ホテルの部屋からの窓越しの景色は真っ白です。最初は曇り空かと思ったのですが、一寸先も何も見えません。しかし、日が昇るとともに、濃い朝霧も急速に薄くなり青空が広がっていきました。朝霧は日本の晩秋の風物詩ですが、タイにもあるのですね。

 この日は、前日の曇り空とはうって変わって、ほぼ快晴です。乾季で空気は乾燥していて、空は青く高く澄み渡り、雲も秋のそれです。気温も約30度と暑い一日になりました。
 寒暖の差が大きいのもこの時期です。昼間は半袖で過ごせても、夜はジャンパーが手放せないことも。寝冷えなど体調も崩しやすいので、このシーズンの訪タイは健康管理に注意しましょう。

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December 26, 2006

№573 団塊の世代のロングステイ その4

  チェンマイのナイトバザールにて
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その4
・今後の予定
 まず「2年間ロングステイをしてみる、そしてその時点でどうするのか見直す」というのが、今後の予定だそうです。これは、あまりロングステイに賛成ではなかった奥さんと、できるだけ長い滞在を希望するご主人との合意点なのです。 しかし、Zさんは、そう長く住んでいなくても、この家が“我が家”のようだと、すっかりチェンマイでのロングステイに馴染んでいらっしゃいます。
 
 また、将来的に二人の子どもたちに介護の面倒を掛けるつもりはないとのこと。その意味で、自分たち「団塊の世代」の将来の介護問題として「介護ケアのあるロングステイ・ビレッジ」のリサーチをして欲しいとの発言もありました。それは、元気な内から自分自身の将来の介護に対する準備を始めておこうという考えからです。


・まとめ
 日本では仕事が忙しく、地域社会とあまり関わりがなく、身軽な立場だったZさん夫妻。それゆえ「リタイアしても地域の高齢者とライフスタイルが違うので溶け込めないし、また老け込んでしまいそうので地域のシニアグループに入りたいとも思いません」といいます。このように、定年後、Zさんと同じような意識を持つ同世代が多くなることが予想されます。
 ある意味、Zさんは早期リタイアした後「自分の住む地域ではなく海外での生活を、団塊の世代の新しいライフスタイルとして実践している」といえるかもしれません。ロングステイが決してハードルの高いものではなく、いろいろな人生の選択肢の中のひとつだ、ということをZさんの話から強く感じました。

 それを裏付けるように「友人と話をすると、我われ団塊の世代のロングステイへの関心は高いようです」とZさん。そこには、日本が汲々として住みにくくなっていることや、同世代が日本社会を冷静に観ていることも背景にあると思われます。さらに「これまで勉強でも仕事でも競争をしてきた世代ですが『もう競争はいいかな』という気がしています」とも。
 団塊の世代がリタイアして、本格的にロングステイを始めると、これまでとは違う新しいロングステイのスタイルを作っていく可能性があると思います。これまでも、団塊の世代がその時代の新しい流れや文化を創ってきたように、ロングステイを新しいタイプのものに変えていくのかもしれません。

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December 25, 2006

№572 団塊の世代のロングステイ その3

    チェンマイのフルーツ屋台
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その3
・チェンマイでの過ごし方
 「タイ社会に対しては『お邪魔させてもらっている』という感謝の気持ちを持って滞在しています」とZさん。その根底には、20数年前ドイモイの時代のベトナムに滞在したことが原体験になっているといいます。

 普段は庭の手入れをしたり、ドライブに出かけたりと少しずつチェンマイの生活にも余裕が出てきて、Zさんは“男の料理”に取り組み始めました。奥さんのお得意が和食ならば、ご主人は「北タイで食べる南イタリア料理」を目指していらっしゃいます。
 実はお邪魔したこの日のランチに、美味しい南イタリア料理をご馳走になりました。「冷製リゾット」や「フレッシュトマトで和えた極細麺のスパゲッティ」など数品、どれも自ら腕を振るった本格的な料理ばかりです。とてもチェンマイに来てから始めたとは思えない味で、料理へのこだわりが窺える逸品でした。今後、ますます料理の腕を上げられるに違いありません。
 日本では、ほとんど厨房に立つことはありませんでした。仕事で忙しかった時には、できなかったことを何かやってみる、挑戦してみる、その具体的なものが“料理”だったという訳です。

 Zさんは、 “田舎暮らし”への憧れが強く、日本国内でも地方を回っては田舎暮らしの適地を探していました。結局いくつかの候補地の中からチェンマイを選択したのですが、チェンマイでの生活に余裕が出てきたら、より自給自足的な生活や心豊かな生活をしたいという思いを実現するために、さらに北方の町チェンダオでのロングステイも検討しているといいます。

 チェンマイでの付き合いは親しい友人に限定して、日本人社会とは適度の距離感を保って過ごしています。ロングステイのグループや団体にも参加していません。
 せっかく日本の人間関係から脱出してきたのに、チェンマイでも日本と同じような社会関係や人間関係に関わりたくないというのが正直な気持ちなのです。チェンマイの日本人社会は狭いので、例えば誰と誰とが食事をしていたというような話まで、すぐに広まってしまうといいます。 「日本人は『噂話と元の肩書き』なしでは、会話が成り立たないことが多いのですよ」とZさん。

つづく

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December 22, 2006

№571 団塊の世代のロングステイ その2

      Zさんのご自宅
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その2
ロングステイの状況
 現在はチェンマイ市街地のムバーン(一戸建ての住宅団地)内の賃貸住宅に、日本から連れて来た大型犬と2匹の猫と一緒に生活しています。
 まず、今年1月の1ヶ月間、ロングステイの下見と体験を兼ねてチェンマイのコンドミニアムに滞在しました。その時、チェンダオに住む旧知の日本人の友人に、この住宅の紹介から契約まで手伝ってもらい、3月末より本格的にロングステイを開始したのです。

 築25年と少々年数を経ていますが、堂々とした風格のある洋風のお屋敷です。4ベッドルームに4バスルーム、敷地面積80坪。これで家賃は月に25000バーツ(約75000円)と格安です。
 一切の家具は、気に入ったものを見つけてはこちらで購入。家電製品も同様です。ですから初めの2ヶ月は、家の手入れや家財道具を揃えたりと多忙な毎日だったそうです。
 毎月の生活費は20万円を目安に考えていらっしゃいますが、まだ滞在し始めて日が浅いので、何かと出費がかさんで30万円ほどかかっているそうです。しかし、このムバーンは市内中心街にも近く、静かで落ち着いた雰囲気なので大変気に入られているとのこと。

 ご夫妻ともタイ料理が大好き。庶民的な屋台料理にも慣れて、お昼によく食べに行きますが、ふたりでだいたい100バーツで済むそうです。また、チェンマイで手に入る野菜やフルーツは新鮮で美味しく、滞在中の食生活は不自由なく満喫されているようです。

つづく

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December 21, 2006

№570 団塊の世代のロングステイ

 バンコク上空からチャオプラヤー川
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ロングステイのきっかけ
 06年8月、この3月からチェンマイでロングステイ中のZさん夫妻のご自宅を訪問しました。Zさん(58歳)は1948年生まれの団塊の世代。日本には就職している息子さん2人を残して、3歳年上の奥様とふたりでの長期滞在である。なお、双方のご両親ともに既に他界されているとのこと。

 Zさんの趣味は、車のコレクションと奥様という愛妻家である。一方の奥さんは料理、特に和食が得意だそうです。日本では経理を担当する奥さんと自営業を営んでいたので、自宅とオフィスの両方で、ずっと夫婦一緒の生活を送ってきた。ということで、ご夫妻の仲の良さがうかがえます。

 若い内でないとできない仕事だったので、Zさんは60歳を前に早めに廃業することにしました。かといって転業して他の仕事をするつもりもなく、リタイア後のライフスタイルとして興味があり、数年前から研究していたロングステイを実行することにしたのです。奥様は「仕事か何かしていないと早く老けてしまう」と初めは反対でしたが、Zさんの決心は変わりませんでした。
 夫婦とも都心のオフィスで働いていて地域社会との関係は希薄だったので、リタイア後どこで生活しても一から人間関係を築くことになること、そしてふたりの息子さんも、両親と離れて生活することで自立するだろうという思いもあったといいます。

 ロングステイの候補地として、オーストラリアや将来介護の面で安心なフィリピンなども考えましたが、新婚旅行でタイを訪れて以来、プーケットやサムイなどリゾートを中心に何度か家族旅行で来ていたこと。
 また、Zさんは何度かバイクで1ヶ月単位のツーリングをして、タイ国内のほとんどを回った経験があって慣れていたこと。さらに、恵まれている人がそうでない人を援助する仏教の“タンブンの精神”が気に入っていたことなどもあって、タイ・チェンマイを滞在地に決めたといいます。

つづく


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December 20, 2006

№569 団塊の世代の地方移住

  スパンブリーのリゾートホテル
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 06年12月9日の朝日新聞「団塊さん いらっしゃ~い」という記事からです。
 来年から退職期を迎える「団塊の世代」を念頭に、人口減に悩む自治体の間で地方移住を呼びかける競争が激しくなっている。とりわけ、誘致策の鍵として「ちょっと暮らし」「田舎暮らし体験」などの“移住お試し体験”事業が大はやりといいます。移住という高いハードルを越えるための助走として、まずは一度「いらっしゃい」という戦術だ。

 ちなみに今後5年間の全国の地方移住の経済効果は、「完全移住」が4万5千世帯で0.4兆円弱。これとは別に、都市部の不動産を維持したままの「2地域居住」が45万世帯で、約1.1兆円。合計で1.5兆円もの経済効果が期待できるという試算があるそうです。

 そのため全国の自治体が競って団塊の世代の誘致合戦を繰り広げているという訳です。その中でリードしているのが北海道。道内の市町村と協力して“お試し移住”に積極的に取り組んでいます。
 今年11月には、東京、大阪で開催された「北海道暮らしフェア」には約2500人が訪れ、地方移住への関心の高さをを示しています。

 他方、愛媛県は「まずは足を運んで現地を知ってもらうのは交流事業で、移住はその拡大」という考え。そして、今年始めたのが「移住体験モニターツアー」。3泊4日で、古民家や段々畑の見学、みかん狩りやうどん打ち体験のほか、2夜は地元住民との懇親会が組まれています。
 募集パンフには「移住相談窓口一覧」があり、南伊予地域の9市町の連絡先、担当者が載っていて、自治体の意気込みが窺えます。

 これ以外の県や市町村でも、独自のお試しプログラムを組んで、移住体験事業が盛況です。多くの地方の自治体は人口減に悩んでいて、定年を迎え始める団塊の世代の移住事業が、その解決策として脚光を浴びているのです。団塊の世代の“田舎暮らし”志向と相俟って、地方移住がちょっとしたブームになるかもしれません。
 海外のロングステイでもそうですが、ミスマッチを予防するためにも、“移住お試し体験”は大切なことだと思います。そのためには誘致する自治体は、魅力ある地域づくりをすることがポイントになりますし、移住する団塊の世代も、その地域を活性化するような生活や生き方をしてもらいたいものです。

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December 19, 2006

№568 タイ式ジンギスカン「ムーガタ」

    中央は焼肉、周りは鍋
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 タイ式のジンギスカンを「ムーガタ」と言います。タイの庶民的な焼肉料理です。06年8月、スパンブリー県の「バーン・タイ・リゾート」に滞在した時、夕食にムーガタを食べに行きました。ホテルから500mほど歩いた所にある田舎の食堂です。
 民家の庭先を屋根付きの大きな屋台にしたような造りで、カラフルなクリスマスツリー用の電飾の灯りが、暗い夜道からチカチカと見えて、ようやくここが食堂だと分かる鄙びた食堂です。まばらに点滅する電飾の灯りが、どちらかというと明るさよりも寂しげな風情を漂わせています。

 気さくなご主人にテーブルに案内され、奥さんが注文を取りに来ました。「ムーガタ」のMサイズ(150バーツ、約450円)と「ニンニクの丸揚げ」にシンハ・ビールを注文します。全部で265バーツ(約800円)です。
 早速、奥さんが炭火の入ったコンロを持ってきて、ムーガタ用の鍋をのせます。中央が丸く盛り上がっていてジンギスカン用の鍋に似ていますが、鍋の周りは出汁を張る造りになっています。ここに野菜を入れてスープと肉汁とで煮込むのです。つまり、上では焼肉を焼いて、下では野菜鍋が楽しめる一石二鳥の鍋料理が「ムーガタ」です。

 奥さんが親切にも鍋を作ってくれました。タイ語を話せない日本人だから、作り方も分からないと思ったのでしょう。まず、ヤカンに入った出汁を鍋に張ります。豚バラやレバーなどの盛り合わせに溶いた生卵をかけて、それから焼き始めます。そして、白菜、タイの青菜、春雨なども先ほどの出汁の中に入れて煮ます。
 ホクホクサクサクとした香ばしい「ニンニクの丸揚げ」をつまみにビールの氷割りを飲みながら、焼肉や野菜をタレにつけて食べます。次々に焼けるので、焼肉と鍋を一緒に食べるのは、なかなか忙しいものです。焼けるにつれて肉汁がスープに染み出てきて、野菜が一層美味しくなります。
 しかし、蚊の集中攻撃には閉口しました。蚊取り線香と扇風機を置いてくれているのですが、屋外なので蚊避けのスプレーが必需品です。食べながら団扇で蚊を追わないといけません。
 
 ローカルな食堂で夜風に吹かれながら、裸電球の下でムーガタを焼いていると、どこか旅情を誘われます。野趣豊かな「ムーガタ」は、片田舎に似合ったタイらしい料理といえるかもしれません。お腹一杯になりました。

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December 18, 2006

№567 エリートカード存続の危機

  クリスマスシーズンのバンコク
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 エリートカードとは、ゴルフやスパの無料サービス、健康管理のサポートなど、タイ暮らしを満喫できる生涯有効な会員カードです。さらに、自動更新される5年間有効の査証がついてくる特権も与えられています。入会費は100万バーツ。

 ところが、日刊バンコク週報(2006.12.15)に「タイランドエリートカード、存続に赤信号」という記事が載りました。タイに長期滞在者を誘致するため、タクシン前政権が立ち上げた「タイランド・エリートカード」が存続の危機にさらされているというのです。
 9月の軍事クーデター後、前政権の政策見直しが相次ぐ中、12月12日付のタイ字紙「ポストトゥデイ」は1面トップで、「エリートカードはタイ国に利益をもたらさないため、財務省では中止の方向で検討しており、すでに首相の賛意も得ている」と報道したといいます。
 また、プリディヤトン副首相は、100万バーツで生涯会員制としたタクシン前政権の決定を「割が合わない」と批判しているとも。

 報道の通りだとすると、タイ政府の音頭で3年ほど前?からスタートしたエリートカードですが、タクシン政権の崩壊とともに存続が危ないということになります。昨年9月、このブログでも「エリートカードの購入は慎重にした方がいい」という記事を書きました。
 その理由としては、次のような理由を挙げました。第1に、色々なルールや制度が、頻繁に改訂されるタイという国。このエリートカードの制度が、終身続く保証はあるのか。タイ政府が方針を変更した時はどうなるのだろうか。
 第2に、高額な入会金を出さなくても、ロングステイ・ビザはじめ長期滞在できるビザが存在していること。第3に、日本の代理店のHPには不動産購入の案内もありますが、土地についてはあくまで外国人(日本人)は50%以下の所有権しか認められないので注意を要すること、などです。

 やはり心配した通り、政権交代によるこれまでの政策や制度の見直しに伴って、タクシン首相の肝いりで始まったエリートカードも中止されるかもしれません。これがきっかけとなって、ロングステイ推進の政策そのものに悪い影響を与えないとよいのですが・・・

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December 15, 2006

№566 海外ロングステイ トラブル多発

  チェンマイのフォーシーズンズ
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 06年12月12日の朝日新聞に「『セブで老後』実は土地未購入」という記事が載りました。
 
 リゾート地として有名なフィリピン・セブ島に分譲住宅を持てるという募集に応じて、契約金を支払ったものの、
計画が実行されていないとして、契約者が現地法人を実質的に経営していたフィリピン在住の日本人らを相手取って民事訴訟を起こす、というものです。
 被害者は50~70代の退職者。「24時間マンツーマン介護システムや現地病院とも提携している」ことが魅力だったのですが・・・

 さらに記事では、こう書いています。
 海外で老後を過ごすロングステイセミナーには、団塊の世代が目立つ。最近、物価が安く医療や介護が充実してきた東南アジアに人気が集まっている。
 その一方、トラブルも絶えない。不動産売買をめぐる例が最も多く、不当に高い値段で不動産を購入させられたり、他人名義で物件を登記したりするケースがあるという。他国でのトラブルのため、泣き寝入りするケースが多い。
 海外のリゾート地などに長期滞在する「ロングステイ」が関心を集めているが、専門家は「今回のトラブルは氷山の一角」だとして注意を呼びかけている。そのため「バンコクなどでは、数ヶ月滞在できる賃貸マンションの建設が相次いでおり、そのような施設で暮らしてから選択することを勧めたい」とアドバイスしています。

 “日本人が日本人を騙す”トラブルが、新聞に大きく取り上げられました。チェンマイでは、このようなトラブルを時々聞いていたのですが、フィリピンでも同じような被害が起きました。来年からの団塊の世代の大量退職に伴って、同様な被害が増える恐れがあります。
 被害者には専門家の1級建築士の方もいたのですが、 「海外の物件なので、得られる情報が少なかった」とおっしゃいます。また、他の被害者は「日本人なのでつい信用した」とも。実は“日本人だから”というのが、落とし穴なのです。タイでは日本人は土地を購入できまないように、海外では不動産取引についての契約や法律が違うことも多いのです。
 アドバイスにあるように賃貸のコンドミニアムなどで、何回かロングステイを体験してみて、自分に合った滞在スタイルを見つけることです。くれぐれも“うまい話”には飛びつかないようにしましょう。

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December 14, 2006

№565 初めてのバス旅行 その4

      車窓からの景色
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その4
 モーチットのバスターミナルから北へ向かって走り、出発して10分後、ドンムアン空港の手前で左折して進路を西へと変えます。バンコク市街を少しずつ抜けて行きますが、間もなくバスの揺れに眠くなり、すっかり寝入ってしまいました。
 目を覚ますと、時計はPM1:20を指しています。車窓には田園風景が広がり、田んぼの緑が目にも鮮やかです。相変わらず騒音を撒き散らかしながら、バスは真っ直ぐ西へと伸びた国道340号線を走っていました。エンジン音の割にはスピードは上がっていないようで、ピックアップ・トラックなどに次々と抜かれていきます。せいぜい70kmくらいのスピードでしょうか。

 ようやくスパンブリーの町に入ったらしく、スーパーのロータスの前を通過し、バス停では乗客の乗り降りがあります。車掌の中学1年生くらいの息子が、車掌の助手をやっていて、商店から頼まれた品物を配送先まで運ぶ手伝いなどをしています。タイのバスは、品物の配達まで請け負っているのですかね。宅配便のようです。
 PM1:45、国道を大きく左折しスパンブリーの街を1周して元の国道へと戻り、また西へと針路を取ります。佐藤さんから教えてもらった道順では、もうすぐ目指すバス停のようです。そろそろ降りる準備をします。
 
 車掌さんからわたしに「もうすぐよ」と声がかかりました。PM2:15、バスは国道脇に停車して、ここで降ります。
バス停らしきものは何もありませんが、とにかく着いたようです。所要時間2時間15分のバスの旅でした。
 スーツケースをラゲッジ・スペースから出してもらい、バスが再び走り出すのを見送ります。バスの姿が小さくなるとともに、急にひとり見知らぬ土地に放り出されたような気分になりました。

 改めて道順を記したメモを取り出して「バーン・タイ・リゾート」への道を確認します。道路の反対側にリゾートの看板を見つけ、ホッとしました。注意して国道を横断し、リュックを背負いスーツケースを押しながら、約500mの道のりをてくてくと歩いて、無事リゾートへたどり着いたのでした。

 “何事も経験”とは言いますが、初めてのバス旅行は不安なものでした。次回は、もう少し余裕を持って楽しみたいものです。

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December 13, 2006

№564 初めてのバス旅行 その3

    エアコン付きの1等バス
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その3
 №126乗り場には、白地に青いラインの入ったバスが停まっています。エアコン付きの1等バスです。乗り場の前で待機している女性の車掌に「バーン・タイ・リゾート」と行き先を告げると、なんとか分かってくれた様です。ちょっと安心しました。男性スタッフにスーツケースをバスの荷物スペースに載せてもらいます。

 乗り込むと青いカーテンが引いてあって車内は薄暗く、外見よりも古ぼけていてタイチックな内装です。とても1等バスとは思えません。それでもエアコンにTV、トイレ付きですから文句は言わないことにしましょう。指定席ではないので、降りやすいように運転席の近くのシートに座ります。
 先ほどの車掌に、帰りの「時刻表はあるか」と英語で尋ねますが通じません。若いタイ人男性の乗客が英語を話せたので、タイ語に通訳してもらいましたが、結局うまくいきません。
 「OK,OK。バーン・タイ・リゾートね。分かってる(多分)」と言うだけです。若い運転手に「バーン・タイ・リゾートで停めてね(これも多分)」と言ってくれたので、少しは安心しましたが、
いかにも「物好きな日本人ね。あんな所まで行くなんて!」といった感じで、笑いながら運転手に話しかけています。確かに観光ルートでもないバスに乗る日本人は、少ないのでしょう。

 定刻の12時に出発しました。乗客は全部で10人です。日本のバスと違ってエンジンが前方にあるためにエンジン音が直接入ってきて、室内の騒音はかなりのものです。その上、旧式のバスはよく揺れます。どう見ても日本の路線バスよりひどい揺れです。内装だけでなく、走りの方も1等車ではありません。

つづく

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December 12, 2006

№563 初めてのバス旅行 その2 

   フードセンターのランチです
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その2
 AM12発のチケットです。運行間隔は30分くらいと聞いていましたが、発車までまだ45分もあります。本数が多いからなのでしょうか、それともタイ人があまり時間を気にしないのか、どこに時刻表があるのか分かりません。

 あまりお腹は減っていませんが、時間があるので早めのランチにします。ターミナルの一番奥にあるフードセンターに行きました。大きな荷物を抱え時間待ちをする乗客たちが、思い思いに食事をしています。
 お客さんの多いタイ料理のコーナーを選び「インゲンとチキンのピリ辛炒め、それに赤米」をチョイスしました。これにキュウリと青パパオヤの千切りが添えてあって、代金は35バーツ(約105円)です。少し赤米がパサつきますが、ピリ辛炒めはまあまあの味です。
 フードセンターには、タイ人に混じってヨーロッパ系の若い女性のバックパッカーたちが目立ちます。やはりバスに乗る前にランチなのですが、みんなケンタッキー・フライドチキンとコーラばかりです。世界中どこにでもあるファーストフードを食べなくても、少しはタイ料理も食べればいいのに思うのはわたしだけでしょうか?
 
 食後、まだ時間があるので、ターミナル内を見物します。大きなコンビニにパン屋さん、田舎へのお土産物を売る売店など、結構充実しています。
 インフォメーション近くでは無料の散髪サービスをやっていました。ボランティアか理容学校の学生の実習なのでしょうか、無料ということで次々に男性が散髪をしてもらっています。もちろん洗髪はありませんが、手際がよくて短時間で仕上がりです。呼び込み役のスタッフに声を掛けられたのですが、髪が伸びていなかったので断りました。しかし、なかなかの人気です。タイではこのような公衆の場での散髪サービスは一般的なのでしょうか、初めて見ました。

 そろそろ発車15分前、有料トイレ(3バーツ)で用を足してターチャン行きの№126乗り場へと向います。

つづく

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December 11, 2006

№562 初めてのバス旅行

   ターミナルのチケット売り場
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 06年8月、初めてのバス旅行をしました。タイ国内の移動は、鉄道よりもバスの方が一般的ですし便利です。路線や便数が多く、何といっても運賃の安いバスは、タイ人にとってはなくてはならない交通手段なのです。
 
 でもタイ語のできないわたしにとっては、鉄道やタクシーなどよりもハードルが高く不安なのは、バスということになります。まず、タイ語が分からないので行き先が読めませんし、降りるバス停だって気づかないかもしれません。もし路線が違っていたり、違う場所で降りたりしたら、全く知らない場所に放り出されてしまうことになります。
右も左も分からない土地で一人っきりになったら、それこそパニックになってしまうでしょう。そういった意味で、バスはわたしにとって不安な乗り物なのです。

 しかし、今回バンコクの北西部のスパンブリーまで、長距離バスに乗ることになりました。ロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんお勧めの「バーン・タイ・リゾート」に宿泊するために、不安な気持ちを抱えながらのバス旅行です。佐藤さんから、バスターミナルの切符売り場の場所や運賃、車掌さんにあらかじめ降りるバス停を言っておくことなど、細かなアドバイスをしてもらっていても、初めての体験はやはり緊張するものです。

 定宿を早めにチェックアウトして、タクシーでバンコクの北のモーチットにある北バスターミナルへ向います。AM11、バスターミナルに到着。
 建物の外側にあるチケット売り場のおばさんが、 「スパンブリー行き」の№32カウンターに案内してくれましたが、間違っていました。ターミナル内の「ターチャン行き」の№38カウンターでないといけなかったのです。建物内1階のカウンターだと教えてもらっていたにも拘わらず、やはり舞い上がっていたのでしょう、簡単に間違ってしまいました。
 №38カウンターの女性に「ターチャン」と2、3回言うと「130バーツ(約390円)」という返事が返ってきました。
エアコン付き1等の運賃が70バーツくらいと聞いていたので高いなと思いつつも、やっとのことでチケットを買うことができたのです。帰りのバスで分かったことですが、どうやら終点のターチャンまでの運賃だったようです。

つづく

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December 08, 2006

№561 九州で長期滞在型観光の実験

   島原の武家屋敷の街並み
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 06年12月3日の西日本新聞の記事からです。団塊の世代の大量退職に伴い、1週間以上の長期滞在型観光の市場拡大をにらんで、国土交通省がその実証試験を九州で実施した。
 別府、阿蘇、佐世保・波佐見、五島、雲仙の5地域で、温泉めぐりや史跡めぐり、農漁業体験など、その地域の特色を生かしたテーマ型体験メニューを用意し、参加したモニターのアンケートなどによって、九州の長期滞在型観光の可能性を探った。

 参加者は60代を中心とした中高年の47名。そのアンケートによると「8割以上が満足」と回答し、概ね好評を得ている。 しかし課題もあるようです。まず、参加者が少ない地域もあり、他地域に真似のできない魅力的なプログラムを提供しないと集客できないこと。次に、交通手段や受け入れ態勢が十分整備されていないこと、などです。
 さらに長期滞在型観光は、国内では北海道が先行していて、マレーシアなど海外のリゾート地も人気なことから、集客には情報発信やPRにさらなる工夫が必要だと言っています。

 当初、首都圏からの参加者をターゲットにしていましたが、実際はその半数が福岡を中心とした九州内からだったといいます。これから「自宅から3時間以内の近距離圏で、二地域居住を求め“第二の故郷”を探す人が多いようだ」と分析しています。 

 今回の実験とアンケートから「自宅から近い場所へのニーズが意外に高いこと」が分かりました。このことは、遠くの海外などでなくても、魅力的な滞在プログラムが充実していれば近くでも集客できること、普段は都会暮らしをして、 “週末には気軽に行ける田舎暮らし”というような潜在的なニーズがかなりあること、などを示唆しています。
 
 そして“田舎暮らし志向”の高まりと相俟って、 「現役時代は週末だけでも、リタイアしたらそのまま田舎暮らしへと移行する人たち」も増えてくることでしょう。その意味で、長期滞在型観光の体験をきっかけに、田舎暮らしを志向した国内移住へと発展していく可能性もあります。 あるいは、国内版ロングステイのひとつのスタイルになるかもしれません。
 それには、新聞でも指摘しているように、地域住民のホスピタリティなど受け入れ側の“地域の魅力づくり”が大きな課題になるでしょう。

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December 07, 2006

№560 田舎の食堂でソムタム

    ソムタムとカオニャオ
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 スパンブリー県のバーン・タイ・リゾートに滞在した時のことです。リゾートの前を走る道路沿いの食堂にお昼を食べに行きました。民家の軒先にテーブルを並べたような、地元の人やリゾートに隣接した靴工場の従業員がお客さんという田舎の食堂です。日本人はおろか外国人の姿もありません。
 
 お昼時には靴工場で働く女性たちを目当てにした数軒の屋台が、この食堂付近に店を開いて、おかずやフルーツ、お菓子、それに雑貨類まで売っています。お昼休みだけの営業ですが、なかなかの賑わいです。

 3軒ある小さな食堂の内、おばあちゃんが店頭でソムタムを作っている食堂のテーブルに腰を下ろしました。他のテーブルで食べていた工場の女性たちが、好奇の目でわたしを見ています。やはり日本人が田舎の食堂にやって来るのが珍しいのでしょう。
 日本語はもちろん英語も通じません。 「ソムタム(青パパイヤのサラダ)」「カオニャオ(蒸したもち米)」「シンハ・ビア」と単語を繰り返すと、何とか注文できました。

 氷入りのシンハビールを飲んでいると、店先でおばあちゃんが作った「ソムタム」が運ばれてきました。ところが「ソムタム」に川蟹(沢蟹のような)が入っています。要らないというのを忘れていました。仕方なく細かく砕かれた蟹の足などを一つずつ取り除きます。もし、生の川蟹を食べてお腹をこわしたらどうしようもありません。蟹のエキスは混ざってしまっているのですが、やっぱり食べない方が無難です。

 どうしても恐々と食べてしまいますが、味は悪くありません。おばあちゃんが何か話しかけてくるんですが、さっぱり分かりません。 「アローイ(美味しい)」と答えつつ、愛想でごまかします。また、工場の女性たちも食べているところを興味津々といった感じで見ています。

 タイ料理の定番ともいえる「ソムタム」と「カオニャオ」ですが、その相性がよく、シンハビールを飲むともう最高です。これでなんと80バーツ(約240円)でした! 田舎とはいえ、本当に安い。バンコクだとビールだけの値段です。

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December 05, 2006

№559 どこに住むか選ばれる自治体 その2

   バーン・クワイ・リゾートにて
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その2
 財政が破綻した夕張市の事例でも分かるように、大幅な住民への課税負担増や行政サービスの低下を招いていて、多くの住民が逃げ出すように他の市町村へ転居しています。
 また、介護保険制度についてみると、他の公的社会保険と異なり自分たちの住む市区町村が、保険者となって介護保険制度を運営しています。したがって市区町村の運営状況によって、我々の支払う保険料が異なります。
一般的に高齢者率が高く、要介護の高齢者が多い自治体ほど、介護費用が嵩むために保険料も高くなりがちです。

 “地方の時代”と言われて久しいのですが、小泉政権の三位一体の改革によって、少なくとも制度や運用面についての地方分権が確実に進むことは間違いありません。これは「地方でできることは地方でやる」という方針に基づいていますが、言い換えると「地方自治体は自己責任で地方自治を行わないといけない」ということです。
 これまで国の言うことに従っていれば良かった時代から、地域のニーズに即した住民本位の行政サービスを提供して行かなければ、夕張市のように住民からソッポを向かれる時代になっているといえるでしょう。このような地方分権の時代は、同時に各自治体間の格差の拡大を招く結果も産み出すことになるのです。

 さらに、今後の超少子高齢社会においては、住民たちは自分の住む自治体の福祉サービスの充実度や税などの負担割合に対して敏感になることが予想されます。そこへ団塊の世代をはじめとするシニアがリタイアしてくると、どこに住むかの判断基準は、「税や受益者負担の軽いことや手厚い福祉サービスが受けられること」などが、大きなウエイトを占めるようになると思われます。

 この記事にいう「田舎暮らし志向」と相俟って、 「住民の負担が軽くて福祉サービスの充実した自治体」が選択される時代になりつつある、といっても過言ではないでしょう。つまり、地方分権の観点からも“自治体は住民から選ばれる時代”へと変化しつつあるのです。

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December 04, 2006

№558 どこに住むか選ばれる自治体

 スパンブリーのリゾートホテルにて
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 06年11月26日、朝日新聞の記事からです。 「これからどこに住むか、自治体を選ぶ時代」というのです。記事では、人口減が著しい地方の市町村では、大都市圏からの移住者を誘致する動きが盛んで、07年から定年を迎える団塊の世代をターゲットにしたケースが多いといいます。各地の自治体は移住者への支援策を掲げていますが、人気が高いのはやはり“気候や住環境のよい自治体”のようです。

 なぜ市町村が移住者の誘致を競うかというと、人口減や少子高齢化、若者の流出による地域の活力の低下が、その理由だというのです。そのため、中高年層を呼び込むことで経済効果を上げることが狙いなのです。
 その意味では、団塊の世代にとっては、定年後都会に住み続けるか、田舎に住むか、自治体を選びやすい時代になったとも言っています。内閣府の調査でも、都市に住む50歳代の28.5%が「田舎に移住したい」と回答していますので、 「自然が豊かで、生活費も安い」田舎暮らしへのニーズは、かなりありそうだと、記事は書いています。
 なお、国土交通省の委託調査では、2つの地域に住む人は約100万人(05年)で、2030年には約1080万人と推計しています。

さらに「田舎暮らしはしたいが、移住までは」という人には、都会に家を残したまま、地方にセカンドハウスを持って週末に往復するか、民宿などを利用して長期滞在する「2地域居住」という方法もあると紹介しています。
 このフレーズはロングステイと同じですし、 「自然が豊かで、生活費も安い」という理由もタイをはじめとするアジアの国々と共通だと思い当たります。まさに国内版のロングステイですね。確かに国内の移動は海外へ行くことに比べるとはるかにハードルが低く、リスクも少ないので、調査の推計のように「田舎に移住する」シニアが急増するかもしれません。

つづく 

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December 01, 2006

№557 チェンマイからロングステイ情報を発信 その2

   チェンマイのナイトバザール
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その2
 チェンマイでの過ごし方のひとつして始めたのが、ブログによるロングステイ情報の発信でした。「何もやることがないのも困ります」と板垣さん。自分でビザを取得するのに苦労した経験から、困っている人に役立てばという思いから情報を提供することにしたのです。 タイではビザ関係の法律や運用がよく変更になるので、その都度最新の情報を提供されています。
 ほぼ毎日ブログに記事を載せていて、他にもチェンマイの生活情報から入院した時の体験談や医療費のことまで幅広い話題に及びます。ご自身の経験から書かれた記事は、数多いチェンマイ関連のブログの中でも大変参考になりますし、貴重なものです。

 チェンマイのロングステイについて、いろいろなアドバイスをいただきました。
・食事について
 板垣さん自身、タイ料理は大丈夫なのですが、シニアとりわけ単身男性にとって食事が合う合わないは大きな問題だといいます。夫婦の場合は日本食を中心にして自炊ができますが、シニア男性には毎日自炊をすることはかなりのハードルになりかねません。

・騙されないコツ
 「特定の人だけを信用しないこと」「人に頼りすぎないこと」とズバリおっしゃいます。 “日本人が日本人を騙す”とよく言われるチェンマイです。やはり自主独立というか独立独歩の心構えが重要だということです。

 今後とも単身男性のロングステイヤーの増加が予想されるとおっしゃいます。それは、日本社会の歪みから脱出したい人や家族などのしがらみの少ない単身男性はタイにやって来やすいという理由です。言い換えると、日本から流れてくるという意味ではなく、人生の選択肢として第2の人生をチェンマイで暮らそうというシニアが増えるというのです。そして、高齢期をひとりでは生きていけない日本人男性が、タイ女性をパートナーにしてタイ社会に溶け込むようなケースもあるでしょう。
 ただし「いずれの場合でも有意義に時間を過ごせるかが、大きな課題になります」と板垣さん。

 最後に、板垣さん自身もそうなのですが永住志向の方にとって、「ロングステイ・ビザが認められなくなると長期滞在できなくなりますから」とビザの関する法律の変更が一番不安なことだと付け加えられました。


板垣さんのブログ「チェンマイ雑記帳」
 http://blog.chiangmai-life.net/

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