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March 31, 2007

№634 「人生、まだまだこれから」

   ますますお元気な篠原さん
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 07年2月、バンコクで5年目のロングステイを迎える篠原 絢司郎さん(70歳)に今回もお会いしてきました。日系の人材派遣会社の若いタイ人に日本語を教えてきた篠原さんですが、昨年11月で一旦区切りをつけて、現在はバンコクの西方の街ナコン・パトムに自宅兼日本語教室の建築に向けて設計を進めています。
 ボランティアの日本語教師を辞めた今でも、卒業生から時々連絡があり食事をしたり交流を続けているそうです。日本語教室では折り紙や手品を披露するなど、できるだけコミュニケーションを図ることで日本語を理解してもらいたいという熱意が学生たちに伝わった結果なのでしょう。

 「自分に求められているものがある、役に立つことができる」という思いから、ナコン・パトムで計画中の自宅に日本語教室を開設するつもりです。教室には地元の子どもから大人まで希望者をできるだけ受け入れたいとのこと。
 自宅の庭には果物や野菜を植え動物を飼い、生徒たちと一緒に育てたり世話をしたりという楽しい構想を描いています。そして日本語を教えるだけでなく、貧しかった時代に日本人が本来持っていた「日本人の心」を伝えたいといいます。タイ人学生に教えてきた経験から、同じ仏教国の土壌で教育を受けているのでお互いを理解しやすく、きっと自分の気持ちや思いがタイ人に通じると確信しているそうです。気持ちが通じ合うことが、何よりも嬉しく、やりがいや気持ちの張り合いにもなっているとおっしゃいます。

 篠原さんのこの熱意の原点は、数年前に来日していた中国人研修生に日本語を教えた経験にあります。それは研修の修了式の際に「先生から日本人の美しい心をもらった」という手紙を研修生からもらったのです。このような経験が篠原さんの日本語教師のボランティアを支え、継続させる原動力になっているそうです。
 「ボランティア活動を通して日中や日泰の橋渡しに少しでも役に立っていると、実感できることが嬉しいんです」。そして「夢や目標は自分で作っていくもの。誰も与えてはくれませんからね」という篠原さんの生き生きとした表情が印象的でした。次回お会いするのは、ナコン・パトムの新居かもしれません。

まとめ
 「社会から必要とされている、やることがある」ということは、孤立することなく社会とのつながりがあると同時に、リタイアしてからも新しい社会的役割を創出しているということです。社会との関係を維持して、人や社会から必要とされ喜ばれることが、篠原さんの生きがいにつながっているのです。これは高齢期における生き生きとした生き方の重要なポイントだと思います。
 また「夢や目標は与えられるのではなく、自分で見つけること」。その夢を日本語教師のボランティアやタイでのロングステイを通して見つけることができました。つまり、自分で行動する中から見つけ出したのです。

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