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April 06, 2007

№637 ロングステイは肩書き外しのトレーニング その2

   チャオプラヤー河畔の風景
20070227_dscf1442

その2
 ただここで問題なのは、永年身についた肩書き付きの生き方から、素のひとりの個人としての生き方にチェンジできるかということです。現役時代から少しずつ趣味やボランティアなどで、仕事以外の活動や仲間を広げて、“個人としての生き方”を準備してきた方は、定年を迎えても地域社会にソフトランディングしやすいでしょう。しかし、そうでない方にとっては「会社人間」から「地域人間」へ上手くシフトできるかというと、そう簡単ではないと思われます。

 例えば定年後、自分の住む地域でいろいろな活動に参加して「わたしは、元○○会社の○○部長をやっていました」などと自己紹介する話をよく耳にします。どうしても現役時代のクセが抜けないのと「わたしという個人」をきちんと見出せていないからです。一個人同士の人間関係が基本である地域社会において、こういう自己紹介では溶け込めません。
 現役時代は、勤めている会社名や役職名が当り前のように刷り込まれていた名刺です。会社名と役職だけで自分という人間を理解してもらえますが、会社や組織を離れた時、自分に相応しい自己紹介とは? つまり自分という人間をどのように表現するかということです。

 わたしの知っている例として、定年退職後、自宅で引きこもりがちになっていた男性が、「会社人間」から「地域人間」へ、つまり“地域デビュー”を果たした方がいらっしゃいます。この方も例に挙げたような自己紹介をしていたといいます。その方の経験によると、肩書き抜きの一人の人間として、地域の方と付き合えるかが鍵だとおっしゃいます。言い換えると「過去を捨て、自分の身一つになる」ことが、定年後の新しいステージで生きるコツのようです。
 それにはまず、これまでの肩書きを捨てて、個人としての自分を見つめ直してみることが重要です。そして、そのためのインパクトを与えられる、きっかけや仕掛け作りが必要になってきます。

 その意味で、会社人間のまま地域社会にハードランディングしないために、地位や肩書きを外すトレーニングとして、そして“個人としての生き方”を探すきっかけとして、海外の生活環境に身を置くロングステイは有効な方法のひとつだと考えます。

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