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April 30, 2007

№651 タイで洋画を観る

    作品と上映時間の案内
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 07年2月バンコク滞在の最終日に、洋画「music and lyrics(邦題 ラブソングができるまで)」を観に行きました。タイ映画「KING NARESUAN PartⅡ」に続いて、今回2本目の映画です。主演はヒュー・グラントとドリュー・バリモア、二人とも好きな俳優ですし、まだ日本では未公開なので観ることにしました。
 エンポリウムの最上階にある映画館、料金は120バーツ(約420円)です。レイトショーになると80バーツですから、タイでは手軽に映画が楽しめます。ロビーにはちょうど上映中の邦画「涙そうそう」の音楽が、繰り返し流れていました。
 
 16:30分からの上映ですが、本編が始まるまでに20分もの長い予告編があります。そして国王賛歌が始まると、観客全員が起立します。立ったまま国王賛歌を聞きながらスクリーンの映像を見ていると、ずっと雨が降っているのです。プミポン国王がタイ各地を行幸された映像なのに、どうしてかなと思っていると、最後には雨があがって晴れた空に虹がかかるということで、何となく納得しました。
 ところで2回目の映画館だというのに、長袖のシャツを忘れてしまいました。エアコンが効き過ぎていて体が冷えてきたのです。またもや後悔!
 
 映画は80年代のポップスターだったヒュー・グラントと作家希望だったドリュー・バリモアとのロマンチック・コメディー。気楽に観れて面白いストーリーなのですが、ジョークや笑いどころの台詞が理解できません。英語の映画なので、字幕はタイ語なのです。タイ語はまったく読めませんから、英語が聞き取れないと台詞が分からないのです。近くで見ている白人たちが笑っていても、こちらはさっぱり。どこか疎外感を感じて、どうしても未消化の印象を拭えません。
 タイ映画の方が、英語の字幕が出ますので、かえって分かりやすいかもしれませんね。タイで洋画を観て楽しむのはなかなか難しいものです。アクション映画などだといいのでしょうが、コメディやヒューマンドラマなどは避けた方がいいようです。

 この映画、日本でも4月21日から公開されているようです。もうひとつ内容が理解できなかったので、またこの連休中に観に行こうかと思っています。

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April 28, 2007

№650 シェムリアップへのフライト その2

   夕日を受けながら上昇中
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その2
 定刻の17時50分になりましたが、まだ荷物を積み込んだりして手間取っているようです。それでも5分遅れでプロペラが回りだし、機体が移動しはじめました。このローカルな路線にも日本人の客室乗務員が乗っていて、日本語の機内アナウンスがあります。18時05分、PG907便は日が傾いてオレンジ色に染まった滑走路を走りだしたかと思うと、あっさりと離陸しました。
 高度を上げていくに従い、夕陽をバックにしてバンコクの高層ビルのシルエットが遠くに浮かび上がって見えます。そして海岸線に近づくと水田か、エビの養殖池なのか、水が張られた無数の小さな区画が西日を受けてくっきりと見えます。海に出た辺りで、飛行機は機首を東へと向けました。

 時刻表では1時間15分の短いフライトですが、軽食が出ます。短いといえ国際線だからということではなく、同社の国内線でも軽食のサービスがあるようです。客室乗務員がお弁当箱のような紙製のボックスを手際よく配っていきます。
 箱を開けるとハムにチーズ、チキン、マカロニサラダなどをメインに、パン、チョコレートケーキ、リンゴジュースが詰まっています。メイン料理の味はまずまずで、なかなかレベルの高い機内食と言っていいでしょう。どれもビールが欲しくなる食べ物ばかりですが、ビールを頼むタイミングを失してしまいました、残念。仕方なくミネラルウォーターで我慢して食べました。乗客が食べ終わると、乗務員はそれを見計らったように急いで軽食ボックスを回収していきます。短時間のフライトなので、慌しいのは無理もありません。

 すっかり暗くなった空は、いつの間にか雲が厚くなっていて、時折稲光が見えます。それでも小さな機体はあまり揺れることもなく、意外に快適な飛行です。次第に高度を下げ始めたなと思っていると「もうすぐシェムリアップ空港です」とアナウンスが流れました。外を見ても街の灯りは少なく、人家の灯と道路を走る車のライトが所々に見えるくらいです。
 18時57分、突然滑走路の誘導灯が見えたと思う間もなく着陸しました。わずか約50分のフライトでしたが、無事到着です。駐機場の一番端のスポットに止まり、また狭い通路を苦労しながら後ろへ。短いタラップを降りると、さあいよいよ初めてのカンボジアです。

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April 26, 2007

№649 シェムリアップへのフライト

    派手な色の「Phuket」号
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 福岡からカンボジア・シェムリアップへは、バンコクで同じバンコクエアウェイズの17時50分発のPG907便に乗り継ぎます。バンコク・シェムリアップ間は、同社のドル箱路線。毎日7~8便飛んでいますが、どの便もなかなか予約が取れません。わたしもチケットを予約する時、しばらくキャンセル待ちの状態でした。そのほとんどがアンコールワット観光目的の外国人乗客で、いつも混雑しているのです。

 約4時間近いトランジット時間をラウンジで過ごして、C-1Aゲートへ向います。このゲートは直接ボーディング・ブリッジから搭乗するのではなく、一旦地上に降りて専用バスで駐機場まで移動します。ターミナルビルから遠く離れた駐機場には、同社の飛行機が数機停まっていて、オレンジやブルーなど鮮やかにカラーリングされた機体の前でバスが停止しました。操縦席の下あたりに「Phuket」号とあります。バンコクまでは「Samui」号でしたが、タイ国内のリゾート地への路線が多い同社の飛行機にはリゾートの地名をそのまま付けているのです。

 機材はATR72、70人乗りのプロペラ双発機です。ATR72はフランスとイタリアの共同開発の航空機で、現在世界65カ国の航空会社で使用されているとのこと。大きさは国産のYS-11ほどでしょうか、車輪が短い分ずんぐりとした印象です。続いてバスから降りてきた日本人の団体ツアー客から、一斉に「おお~、小さい!」という声が聞こえてきました。いかにも「こんな小さな飛行機で大丈夫?」といったため息交じりの言葉です。白人の乗客も口々に何か言っていますから、きっと同じようなことなのでしょう。それでも可愛らしい機体をバックに記念撮影する人などいて、緊張感が漂うというより、どこかのんびりした雰囲気です。

 同機の乗降口は後部の1ヶ所のみ、前部のドアは貨物室のものでした。せっかく乗り降りが楽なように前から3列目の座席を取っていたのに、これでは何にもなりません。後ろの席の方が便利だったのです。
 タラップを兼ねている後部ドアから機内へ乗り込みます。機内は狭い通路を挟んで横2列ずつの配列になっていて、通路は大きな手荷物を抱えた乗客で混みあって、前方まで行くのに一苦労です。やっとのことで自分の席へたどり着きました。窓側の席からは、特徴のある6枚の大きなプロペラが見えます。そして機内を見渡すと、やはり白人観光客を中心に満席です。

つづく

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April 23, 2007

№648 大学主催のロングステイ講座

 バンテアイ・スレイの美しい彫刻
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 07年4月13日、福岡女学院大学主催のロングステイ講座で講師を務めました。場所は、福岡天神にある同大学のサテライト教室。この教室では、一般の方を対象にした文化教養の公開講座が開講されていて、英語・タイ語などの会話教室をはじめ、心理学講座から料理教室まで幅広いプログラムがあります。
 その中で今回初めて「タイでのロングステイを考える」という講座が開講され、講師を依頼されたというわけです。天神サテライト教室の長でもある南川教授が、長年のタイやカンボジアでの調査やボランティア活動を通して、ロングステイに注目されたことが、この講座を開設されたきっかけとか。
 講座は「ロングステイ先としてのタイの魅力」「タイ・ロングステイ情報」「現実のロングステイ・プラン」の計3回。第2回目の「タイ・ロングステイ情報」をわたしが担当することになり、タイのロングステイの現状、良い点と悪い点などが主な内容です。

 当日は12名の方が受講されました。主婦の方やシニア男性に混じって、若い女性も数名いらっしゃいます。幅広い年齢層の方が、タイ・ロングステイに関心を持っていらっしゃるのは嬉しいことです。
 これまでのロングステイ実践者へのインタビューの事例紹介を交えながら、シニアの“新しい生き方”探しのきっかけにするタイ・ロングステイを提案させていただきました。またロングステイでは滞在目的を持つことが重要なこと、ロングステイを失敗しないためにはどうしたらいいのか、さらにロングステイのリスクマネージメントなどの話をしました。最後は持ち時間の1時間半が足りないほどで、駆け足になってしまいました。
 なぜタイ・ロングステイによって生き方探しが可能なのかなど少々硬い話もあったので、受講生のみなさま、特に若い女性にとってはピンとこない内容だったかもしれませんが、少しでもロングステイの参考になっていればと願う次第です。

 最終回の講義では、南川先生自身が計画されたロングステイ・プランの話があり、受講者から参加者を募ってこの5月の連休に8日間のロングステイ・モニターツアーが実施されるそうです。バンコクではコンドミニアムや病院見学、カンチャナブリに移動して、ロングステイの候補先であるリゾートホテルのお試し宿泊やボランティア体験、最近話題になっているタイガー・テンプル観光などバラエティに富んだスケジュールになっているとのこと。

 今回のロングステイ講座は同大学として初めての試みですが、大学がこのような講座を設けることに意義があると思います。また一般の方のロングステイに対する関心の高さを示す証左でもあります。旅行会社や観光庁のセミナーだけでなく、大学など各分野からロングステイに関する取り組みが拡大することを期待したいものです。

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April 21, 2007

№647 近くて便利なスーパーマーケット

     Villa Marketの入り口
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 バンコク滞在中、果物やビールの買出しは、スーパーマーケットを利用します。いつもアソーク駅前にある「TOPS」で買い物をすることが多いのですが、わざわざ買い物に行くにはナナ駅近くのホテルから少々距離があります。ところがソイ11に入ったホテルからすぐの所に、バンコクの代表的なスーパーのひとつである「Villa Market」が新規開店しているのに気づきました。
 
 早速、見学を兼ねてのぞいてみました。入り口はあまり目立ちませんが、思ったよりも広い店内で商品アイテムも多いようです。「TOPS」よりも外国人向けなのでしょう、洋風の惣菜を置いていたり、ワインがビックリするほど種類が多かったり、お客さんも地元のタイ人よりも欧米人の姿が目に付きます。
 日本食材も一通り揃っています。ダイエット食品の「バジルシード」も10個買い込みました。これまで「TOPS」で買っていたのですが、品切れになっていたので助かりました。ひとつ17.5バーツ(約60円)と5バーツも割高だったのですが、仕方ありません。面白いところでは、野菜売り場で「トムヤムクン」用のハーブなどの調味料も付いた野菜セット(15バーツ)が売られていました。これだと何種類もの材料を買わなくてもいいのでとても便利ですね。
 ただフルーツの種類がもう少し多いと嬉しいのですが。カットフルーツは沢山並んでますが、パック入りのドリアンは見当たりませんし、マンゴーなども少ないのは不満なところです。

 値段は全体的に「TOPS」と同じか少し高いかも。でも少なくともエンポリウム内のスーパーより安いです。いつもエンポリウムのスーパーでマカデミヤナッツのチョコなどのお土産を買うのですが、こちらの方が安いので、次回からはここで済ませられます。
 ホテルからこんなに近い所にオープンした「Villa Market」。これから何かとお世話になることでしょう。

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April 19, 2007

№646 爽快なバイクタクシー

  マーケット近くのバイクタクシー
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 バンコクの街中を歩くと、ソイの入り口辺りに沢山停まっているバイクタクシーを見かけます。タイ庶民の手軽な足として利用されていますが、これまで乗ったことはありません。ヘルメットを貸してくれるようですが、転倒して怪我をすることもありますし、バンコクではBTSにタクシー、せいぜいトゥクトゥクを利用すれば十分に事足ります。
 ところがカンボジア・シェムリアップではそうもいきません。メータータクシーは走ってなくて、バイクタクシーとトゥクトゥクが、主要な交通機関だからです。

 シェムリアップに到着した翌朝の7時、まだアンコールワット観光の集合時間まで時間があったので、街の散策を兼ねてホテルからオールドマーケットまで行ってみることにしました。地図を頼りに国道6号線からメインストリートともいえるシヴォタ通りを通ってオールドマーケットまでの道のりです。国道6号線は朝の通勤ラッシュ時間で、多くのバイクやトゥクトゥク、バスがひっきりなしに走っていて、注意して道路を横断しないといけません。細かな茶色い砂の歩道をゆっくり歩いて、約20分ほどで到着しました。少し汗ばみましたが、朝早いこともあって、まだそんなに暑くありません。

 ぐるりとマーケットを回って、ちょうど開店したばかりのお土産屋さんで、定番のお土産「クロマー(カンボジア式スカーフ)」を買いました。伝統的なチェック柄のデザインのクロマーは、日除けやホコリ除けにもなるカンボジアの生活必需品でもあります。品定めや値引き交渉をしている内に、そろそろホテルへ戻らないといけない時間です。初めてバイクタクシーに乗ってみることにしました。
 少し日本語が話せる店員のナーさんに、近くで客待ちをしているバイクタクシーの運転手との料金交渉をお願いしました。ガイドブックによると、「どんなに近くても1ドルというのがカンボジア流」とあります。ナーさんに聞くと2000リエル(0.5ドル)が相場の料金とのこと。さすが地元のナーさん、2000リエルで交渉成立です。慣れない外国人観光客では、こううまくはいきません。

 運転手は年配のおじさんです。同じガイドブックには運転が荒いので若い運転手は避けた方がいいとありますので、ちょっと安心ですが、ここのバイクタクシーにはヘルメットがありません。リュックを背負い後部座席にまたがり、片方の手でおじさんの肩を掴んで出発です。
 走り出してもあまり飛ばさないので怖くありません。朝の涼しい風が頬を撫でていき、とても爽快です! 予想以上に気持ちよくて、ずっと乗っていたい気分です。混雑する国道に出ると、より安全運転で走ってくれます。まもなくホテルへ到着し、ここで料金を支払います。束の間のバイクタクシーでしたが、面白い体験でもありました。

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April 18, 2007

№645 久しぶりのリコンファーム

バンコクエアウェイズの乗り継ぎカウンター
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 07年2月のアンコールワットとバンコク行きには、バンコク・エアウェイズを初めて利用しました。詳しい搭乗記については、№617~619をご覧になってください。
 
 いつも航空チケットの手配をお願いするJTBから郵送されてきた案内書を見てビックリ。帰国便にはリコンファーム(予約の再確認)が必要とあります。再度航空会社に確認してもらいましたが、間違いありません。
 もちろんリコンファームのことは知ってはいますが、この10年来、実際に行った記憶がありません。それは日本に就航している航空会社のほとんどが不要になっているからです。元々リコンファームは予約をしたにも関わらず、実際に搭乗しない人を少なくするためのものですが、中小航空会社だからということもないのでしょうが、今でもやっているとはいささか面倒なことです。

 最終目的地であるカンボジア・シェムリアップに到着後、バンコク・エアウェイズのオフィスに電話するか、空港内のカウンターでチケットを提示して、予約の再確認をしないといけないというのです。もしリコンファームをしない場合、帰国便の予約が取り消されることがあります。同社のシェムリアップのオフィスは、平日10時から16時までとのこと。終日アンコールワット遺跡観光をする予定なので、何時、どこから電話したらいいのかと思案していました。
 JTBから「もしかするとバンコクでのトランジット(乗り継ぎ)カウンターで、リコンファームを受け付けてくれるかもしれない」とアドバイスがありました。それを頼りに往きの機内で日本人の客室乗務員にも尋ねたところ、やはりバンコクで可能らしいことが分かりました。ちょっと安心です。

 バンコク・スワンナプーム空港に到着し、早速トランジットカウンターで乗り継ぎ手続きをすると同時に「リコンファーム、プリーズ」と訊いてみました。カウンター内の女性は一瞬怪訝そうな顔をしたのですが、隣の男性スタッフがわたしのチケットを受け取ると、手馴れた様子でパソコンをたたき始めました。しばらく待つと「OK!」との返事。再びチケットを受け取り、これで無事にリコンファーム終了です! 現地での手間が省けて助かりました。
 今回はシェムリアップが目的地でしたが、バンコクの場合でもリコンファームは必要なのでしょう。できたらこのような手間はなくしてもらいたいものです。

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April 16, 2007

№644 医療は国境を越える

   バムルンラード病院のロビー
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 06年10月28日の週刊東洋経済に「医療は国境を越える」と題して、世界の患者がバンコクの病院に押し寄せている実態をレポートした記事が載っていました。

 タイを訪れる外国人は、観光客やビジネスマンだけではない。世界中の患者がバンコクの病院を目指してやってくる。04年にタイの私立病院で治療を受けた外国人は110万人。02年から75%も増えた。
 単一病院としてはタイ最大のバムルンラート病院(以下、バムルンと略)は昨年、190ヵ国から40万人の患者を受け入れ、総売り上げの53%を外国人からの収入が占めている。バムルンの好敵手、バンコク病院も昨年の外国人患者は約10万人。01年から倍以上に膨らんだ。バンコクの私立病院の成長の原動力はメディカル・ツーリズム。“空飛ぶ”患者たちである。
 
 いったい、何が世界中から患者を引き寄せるのか。最先端を走るバムルンをのぞいてみよう。タクシーで乗りつけると、ベルボーイがさっとドアを開ける。吹き抜けの豪華ロビー。冷たいジュースの無料ワゴンが回ってくる。院内にはスターバックスがあり、和食レストランがある。97年に完成した新病棟のコンセプトは、ずばり「5つ星ホテルのような」病院である。
 「米国も日本もドクター・ファースト。ここはペイシェント・ファースト」。年中無休。診療は朝7時から夜8時まで。診療中は英語、日本語、アラビア語の通訳がつく。そして、お値段である。米国での心臓バイパス手術の費用は10万ドル。バムルンは1.2万ドル、米国の8分の1だ。
 さらに01年の「9.11」をきっかけに、中東の患者が押し寄せてきた。これまで治療目的で渡航していた欧米で、アラブ人への視線が一変した。ビザは取りにくいし、入国してもおちおち治療に専念できる環境ではなかったのである。バムルンが昨年、受け入れた中東からの患者は7万人。01年から年率65%で増えている。

 中東とは対照的に、実は日本人のメディカル・ツーリズムへの貢献は大きくない。健康保険に守られている日本人は、3割の自己負担で大概の治療を受けられるからだ。「タイの医療機器の価格は日本の2倍。ゆったりした個室の費用を含めると、全体の医療費は日本と似たようなもの」という見立てもある。
 また、日本にいる日本人は、病院間の競争で磨き上げられた医療には簡単にアクセスできない。「治療目的のための渡航」には健康保険が適用されないからだ。(旅行中の治療は原則、保険の払い戻しがあるが、適用の可否はその都度判断される)。

 タイの医者数は日本の26万人に対して3万人。タクシン前首相の「30バーツ医療」政策(無保険者は30バーツ払えば、どんな治療でも受けられる)のおかげで公立病院は戦場と化した。朝5時に整理券が配られ、何時間も待って診察はたった5分。日本のODA援助による胃カメラは耐用年数を超え、2つのライトの1つが壊れても使い続けられている。
 乏しい医療資源が外国人向けに振り向けられれば、タイの国内医療はさらに劣化する。メディカル・ツーリズムは、自国の医療格差の是正を海外に求めるうねりだが、それが受け入れ国の医療格差を押し広げる。行く手に待ち構えるのは、業の深いパラドックスである。

 以上が記事の概要です。タイの大きな私立病院は、ほとんどが利潤追求を目的とする株式会社の経営であり、厳しい病院間の競争にさらされています。したがって日本の病院とは経営方針や顧客である患者への対応も自ずと異なってくる訳です。高級ホテルと見間違えるほど立派な病院のロビーに足を踏み入れると、なるほどと納得させられます。
 優秀な医師と先端の医療技術、最新の医療機器を備えたバンコクの巨大病院は、記事が紹介するような経営方針に支えられながら運営されています。外国からやってくる患者やロングステイヤーにとっては安心な病院ですが、一方高額な医療費が支払えないタイの庶民にとっては高値の花の存在になっています。国内にありながらバンコクの巨大病院は、タイの一般庶民を顧客として考えていないとは皮肉なことです。
 バンコクの巨大病院は、タイ社会の医療面における“光と影”の象徴なのかもしれません。

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April 15, 2007

№643 タイ舞踊

チェンマイのカントーク・ディナーショー
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 ちょうどタイ正月のソンクランを迎えて、多くの日本人の方がタイを訪れているのではないでしょうか。 

 神秘的で美しいタイ舞踊。観光で訪れた方は一度はご覧になったことがあると思います。団体ツアーでよく行くのが、食事付きのシアターレストランです。わたしも数年前バンコクに初めて行った時、このお決まりのコースでタイ舞踊を鑑賞しました。もうどこのレストランだったか覚えていませんが、タイの古典芸能の舞踊と音楽を楽しみました。もっとも料理の方は今思い出しても美味しくなかったです。他にもローズガーデンなどテーマパークでのアトラクションでも観ることができます。
 また、チェンマイでも郷土料理カントークを食べながら北タイの舞踊を楽しむレストランがあります。これはなかなか良かったですね。

 タイ舞踊は、伝統的な古典舞踊と庶民の身近にある民族舞踊とに大別されます。元々は宮廷用の舞踊として、スコータイ王朝やアユタヤ王朝時代から伝承されてきました。踊りは、サンスクリットの大抒情詩「ラーマヤナ」をタイ風に翻訳した「ラーマキエン」の中から題材を集めたものが代表的。
 コーン・マスクという魔神の仮面をかぶり、以前は男性の踊り手だけで踊られていた舞が「コーン」、スローテンポで仮面をつけずに優雅に舞うのが「ラコーン」と呼ばれています。(政府観光庁のパンフレットから)

 タイ舞踊に欠かせない楽器がいくつかありますが、その中でも好きなのが「ラナート」です。舟形をした木琴のような楽器です。バリのガムランやジェゴクなどの打楽器も魅惑的ですが、名手が演奏するラナートも素晴らしい音色です。タイ映画「風の前奏曲」でも紹介されました。舞踊だけでなく、タイの楽器演奏に注目するというのもひとつの楽しみ方かもしれませんね。
 http://kaze.eigafan.com/index.html

  わたしは、昔タイ舞踊を見て以来、バンコクのシアターレストランに足を運んだことはありません。料理の不味さがその一因ですが、かえって福岡のアジアマンスやアジアフェアなどで観る機会が増えたからです。またバリ・ダンスの方が気に入っていることもあるのですが・・・ それでもお隣カンボジアのアプサラ・ダンスをはじめ、東南アジア各国のそれぞれの舞踊を楽しむのも、旅行や滞在中の楽しみのひとつです。

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April 13, 2007

№642 恋しいソムタムの味

ソムタムとガイヤーン・カオニャオのセット
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 バンコク滞在中に必ず食べるのが、青パパイヤサラダの「ソムタム」です。トムヤムクンやグリーンカレーもよく食べるのですが、辛くても食べ飽きない「ソムタム」の味が、なぜか恋しくなって無性に食べたくなります。

 07年2月末、エンポリウムのフードコートにランチをしに行きました。お目当ては、もちろん「ソムタム」。この日はバンコク滞在の最終日ということもあって、どうしても食べたかったのです。入り口正面のコーナーで、 「ソムタム、ガイヤーン(地鶏の炭火焼)、カオニャオ(蒸したもち米)」のセットメニュー(105バーツ、約370円)を見つけました。タイの東北地方イサーンの代表的な料理ともいえる組み合わせです。
 注文すると、その場でソムタムを木の臼で作ってくれて、出来上がったソムタムのお皿にキャベツやバジルの葉をお好みでトッピングします。

 青パパイヤ、ニンジンの千切り、インゲンなど野菜のシャキシャキ感と、煎ったピーナッツや干しエビの香ばしさ、それに加えて唐辛子、ナンプラーなどの調味料とのバランスが何ともいえません。シンプルな料理なのですが、絶妙な味です。カオニャオとの相性もよくて、食が進みます。
 カレー風味のガイヤーンともよく合います。ほのかに香辛料が効いたガイヤーンは、じっくり炭火で焼いているせいか、とても柔らかくて食べやすい。意外なことにガイヤーンを意識して食べたのは初めてかもしれません。街中の屋台で焼いている光景はよく目にするのですが、なかなか食べる機会がありませんでした。

 ソムタムの辛さは本格派です! 食べ進むうちに目の下に辺りからだんだんと汗がにじんできます。カオニャオやキャベツを食べながら、舌先の感覚を取り戻しますが、誤って青唐辛子を食べてしまい、ドット汗が吹き出しました。体からはほとんどかかないのに、辛い時の汗は目の下からですよね。

 リーズナブルな値段なのに、美味しいソムタムが食べられて大満足なランチでした。きっとまた、ここに食べに行くことでしょう。

 ところで今日からタイ正月のソンクランですね。猛暑の中、みなさん水を掛け合っているのでしょうね。

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April 12, 2007

№641 公民館デビュー

      大阪造幣局の桜
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 07年4月1日の朝日新聞の記事「団塊よ公民館へ行こう」からです。福岡の西部ガスから九州大学に出向している加留部特任准教授が紹介されています。

 何をすれば、生きがいのある充実した第二の人生を送ることができるか。「団塊の世代」が大量退職する07年を迎え、リタイア後の生活に不安を抱く人は多い。そんな悩める退職者に「公民館デビュー」を勧めている。定年後、組織を離れて暮らす時間は約20年間。この長い期間を生き生きと過ごすために訴えるのが「地域とのつながりを持つことの大切さ」だ。

 「公民館デビュー」とは、母親が我が子と近くの公園に行く「公園デビュー」の退職者版。団塊の世代の多くは、20歳前後からのほとんどの時間を、会社や団体などの組織に属してきた。定年後の「生きがい探し」の第一歩として、地域交流の場である公民館に足を踏み入れてみよう、という試みだ。
 「一人でできる趣味もいいが、仲間がいれば会話も弾み、酒を酌み交わすことだってできる。会社とは違う世界が広がっている」

 定年後の生きがいづくりとして、NPOやボランティア活動が受け皿にならないかとも考える。「やりたいことをやる。やりたくないことはやらないのがボランティア。まずは地域に目を向けてみることが、社会とのつながりを始める第一歩。まずはゴミを出すことからでもよいので、地域に出ることから始めてみてほしい」

 №636,637「ロングステイは肩書き外しのトレーニング」でも書きましたが、「会社人間」だった男性が、定年後どうやって「地域人間」に変われるかは大きな課題です。そのきっかけやどのように定年後の生き方を見つけてよいのか分からないという方も少なくないでしょう。
 その第一歩として「公民館デビュー」というのもいいかもしれませんね。公民館というと地域の自治会・町内会の集会や会合に利用されるだけでなく、趣味や運動などの各種教室の場にもなっていることが多いはずです。まずは自分が関心の持てる教室に参加して、地域の仲間や顔馴染みを作ることから始めてみるのもいいでしょう。
 ただし現役時代の肩書きは置いといて、一人の個人として地域の方と接することを忘れてはいけません。

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April 10, 2007

№640 ドルの両替は少なめに

 スワンナプーム空港内の銀行窓口
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 カンボジアの通貨は「リエル」ですが、米ドルも一般に流通しています。カンボジアでは米ドル紙幣を普通に使用していて、「Penny」や「Dime」などのコインはないので、補助貨幣として「リエル」を使っていると聞いていました。ちなみに1ドル≒4000リエルという交換レートです。
 つまりカンボジアに行く場合、米ドルを持っていれば困らないということです。かえってリエルに両替したりすると、100リエル≒3円ですから、たとえば3万円が100万リエルになり、とんでもなく多量のリエル紙幣を抱えることになってしまいます。とても財布に入りきれません。また、リエルが使い切れずに残っても他国では使えないし、再両替してもレートは悪いと思われます。米ドルであれば、そんな心配は要りません。

 そんなことで日本円をスワンナプーム空港で米ドルに両替する心づもりにしていました。バンコクに到着しトランジットの時間を利用して空港内の銀行窓口に行ったところ、 「円から直接米ドルには両替できない。カンボジアでやりなさい」との返事が返ってきました。しかし一旦、日本円をタイ・バーツに両替して、それから米ドルに換えるのはOKとのこと。そんな2度も手数料を取られるような無駄なことはしたくありません。
 「仕方ない、シェムリアップで両替するしかないか」と思ったのですが、カンボジア入国の際にビザ代が20ドル要ることを思い出しました。現地での両替は入国後になりますから、少なくともビザ代が米ドルで要るのです。「さてどうしようか」と思案した結果、前回のバンコク滞在で残っていたバーツをドルに両替することにしました。とりあえずビザ代と若干の手持ちを考えて40ドル分とし、残りの滞在費はシェムリアップ到着後ということに。
 再び銀行の窓口に行って交換レートを見ると、36.06バーツ/ドルになっています。40ドルをバーツに換算すると、1500バーツあれば足ります。1500バーツを出して41ドルとお釣りが21バーツ返ってきました。ひとまずこれで安心です。

 タイでは直接日本円から米ドルに両替できないことを知らなかったのがいけないのですが、バーツを持っていて助かりました。次回からは米ドルを事前に用意しないといけませんね。

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April 08, 2007

№639 造幣局 桜の通り抜け '07

    大川沿いのソメイヨシノ
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 日本から春の便りです。
 4月6日、大阪造幣局の「桜の通り抜け」に行ってきました。通り抜けは5日から11日までの期間で、暖冬などの影響で1883年の第1回目以降、最も早い開催となっています。

 造幣局の南門から北門への通路沿いに植樹されている124種類、370本の内、約6割が八重桜です。まだ全体としては3分咲きくらいでしたが、白、ピンク、珍しい黄緑など艶やかな桜が咲き誇っていました。当日は花見にはうってつけの晴天で、うららかな陽光を浴びて、清楚な白い桜から手毬のような豪華な八重桜まで、どの桜も見事です。何度も立ち止まって見入ってしまいます。満開の頃はさぞかし美しいことでしょう。
 また、大川沿いの河畔のソメイヨシノがちょうど満開でした。一方通行の通り抜けを北門まで歩くと、還りはソメイヨシノを楽しみながら天満橋方向へ川沿いの並木道を歩きました。川向こうには大阪城が時折望めますし、桜見物の遊覧船がゆったりと行き交っています。まさに春爛漫です。

 見頃は9、10日ころ。お近くの方は是非どうぞ。タイの方は写真から日本の春を感じてください。

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April 07, 2007

№638 タイの「本場の味」 近づく?!

  バンコクの北、ノンタブリーにて
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 07年4月4日の朝日新聞からです。
 安倍首相と来日中のタイのスラユット首相は3日、日タイ経済連携協定(EPA)に署名した。早ければ10月にも発効する。タイは自動車や電機など日系メーカーの生産拠点で、発効で貿易・投資が自由化されれば、国際分業が加速しそうだ。
 農水産品では、日本はマンゴーやドリアンなどの熱帯果実やエビの関税を即時撤廃するほか、タイからの最大の輸入農産品である鶏肉や加工肉の関税を引き下げる。タイからの輸入品の約92%が無税になるとのこと。日本側の抵抗が強かったコメは対象外になっている。

 さて、その関連記事の「本場の味 近づく?!」に注目しました。
 日タイEPAは、ハーブや辛さで人気のタイ料理にも追い風になる。
 日本は、代表的なスープ料理「トムヤムクン」の具材のエビの関税を即時撤廃。「果物の王様」と言われるドリアンやパパイヤなど熱帯果実も無税になり、数%程度は安く手に入りそうだ。
 タイの料理人が日本での就労ビザを取るための条件も「実務経験10年以上」から「5年以上」に緩和される。日本貿易振興機構は、本場のタイ料理店の日本進出や食材のPRの支援を買って出る。

 2国間の通商交渉は、モノの自由化に主眼を置いた自由貿易協定(FTA)から、人やサービスまで目配りしたEPAに拡充されつつある。人、モノ、サービスの集大成でもある「料理」は、EPAの効果を映し出す鏡と言えるかもしれない。

 早ければ今秋10月からEPAが発効すると、タイ料理や南国のフルーツがもっと身近になって「本場の味」を味わうことができそうですね。とりわけドリアン、マンゴー、マンゴスティンなど日本では高価なこれらのフルーツが、手軽に食べられるようになれば本当に嬉しいニュースです。今はタイに行った時にしか、なかなか食べられませんし。もっともそれがタイ滞在の楽しみでもあるのですが。しかし、関税が撤廃されても数%くらいしか安くならないのでしょうかね。
 さらに、タイマッサージ師を含めた「人」の受け入れも今後推進されることでしょう。調印されたEPAが実効あるものとして機能し、タイ国がもっと身近な存在になることを期待したいものです。

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April 06, 2007

№637 ロングステイは肩書き外しのトレーニング その2

   チャオプラヤー河畔の風景
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その2
 ただここで問題なのは、永年身についた肩書き付きの生き方から、素のひとりの個人としての生き方にチェンジできるかということです。現役時代から少しずつ趣味やボランティアなどで、仕事以外の活動や仲間を広げて、“個人としての生き方”を準備してきた方は、定年を迎えても地域社会にソフトランディングしやすいでしょう。しかし、そうでない方にとっては「会社人間」から「地域人間」へ上手くシフトできるかというと、そう簡単ではないと思われます。

 例えば定年後、自分の住む地域でいろいろな活動に参加して「わたしは、元○○会社の○○部長をやっていました」などと自己紹介する話をよく耳にします。どうしても現役時代のクセが抜けないのと「わたしという個人」をきちんと見出せていないからです。一個人同士の人間関係が基本である地域社会において、こういう自己紹介では溶け込めません。
 現役時代は、勤めている会社名や役職名が当り前のように刷り込まれていた名刺です。会社名と役職だけで自分という人間を理解してもらえますが、会社や組織を離れた時、自分に相応しい自己紹介とは? つまり自分という人間をどのように表現するかということです。

 わたしの知っている例として、定年退職後、自宅で引きこもりがちになっていた男性が、「会社人間」から「地域人間」へ、つまり“地域デビュー”を果たした方がいらっしゃいます。この方も例に挙げたような自己紹介をしていたといいます。その方の経験によると、肩書き抜きの一人の人間として、地域の方と付き合えるかが鍵だとおっしゃいます。言い換えると「過去を捨て、自分の身一つになる」ことが、定年後の新しいステージで生きるコツのようです。
 それにはまず、これまでの肩書きを捨てて、個人としての自分を見つめ直してみることが重要です。そして、そのためのインパクトを与えられる、きっかけや仕掛け作りが必要になってきます。

 その意味で、会社人間のまま地域社会にハードランディングしないために、地位や肩書きを外すトレーニングとして、そして“個人としての生き方”を探すきっかけとして、海外の生活環境に身を置くロングステイは有効な方法のひとつだと考えます。

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April 04, 2007

№636 ロングステイは肩書き外しのトレーニング

 タ・プローム遺跡のデバター(女神)
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 今年2007年から「団塊の世代」が定年を迎え始めます。すでに定年後の生活設計や計画を立てて、十分な準備をしている方もいらっしゃるでしょうが、 「どのようにして過ごそうか」と青写真を描けないでいる方も少なくないでしょう。仕事中心の人生を送ってきた、いわゆる「会社人間」や「仕事が趣味」タイプの方に多いのではと容易に想像できます。また「定年後の過ごし方をどうやって見つけたらいいのか分からない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
 そういう意味で「会社人間」タイプの人にとって、定年後の人生をどのように生きるのかは大きな課題になります。また人生80年時代ですから、後の20年をいかに生き生きと過ごすかは、本人の問題というだけでなく、家族や地域社会にとっても深く関係しています。

 では「会社人間」だった男性が、具体的にどうやって地域社会と接点を持つことができるか、「地域人間」になれるのかという問題を考えてみたいと思います。

 現役時代、会社や組織の一員として上下関係を中心とした“タテ社会”を生きてきた男性が、今度は自分の住む地域社会、つまり個人と個人のつながりが重要視される“ヨコ社会”のメンバーとして、定年後の第二の人生を歩むことになるわけです。スムーズに地域社会に溶け込むことができればいいのですが、現役時代の肩書きがなくなって、ひとりの個人として地域社会の人たちと接することはなかなか難しいようです。
 それは永年その地域で暮らしていても、ご近所の人の顔を知っているくらいで、ほとんど交流がないという人が多いからです。これまで学校のPTA活動や地域活動を通して、横のネットワークを築いている奥さんたちと比べると、会社中心に生きてきた男性にとって地域でのネットワークは十分とは言えません。
 その意味で、定年後は自分の地域に根ざした「地域人間」としての生き方が必要ですし、一層重要になってきます。

 つづく

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April 02, 2007

№635 隠れた逸品アンコール・ビール

アンコールワットのデザインが印象的
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 カンボジアを代表するビールといえば「アンコール」ビール。他にも「バイヨン」や「クラウン」という銘柄があるのですが、今回はほとんど「アンコール」ビールを飲んでいました。というより、バイヨンやクラウンは見かけなかったのです。もしかすると見逃したのかもしれませんが。

 金色の缶に赤のラベル、缶の中央には「Angkor」の白抜きの文字が入り、そしてその名の通りアンコールワット遺跡のデザインが印象的です。アルコール度数は約5.5%、コンビニでは缶ビールが0.5ドル(約60円)で売られていました。レストランで大瓶を注文すると、だいたい2.5~3ドルくらいでしょうか。忘れてしまいましたが、缶の横にはどこかの賞を取ったと書いてありました。
 調べてみると、アンコールビールは1960年代初頭にカンボジア政府によって命名され、フランスの醸造技術を導入して製造が始まったそうです。国内で最も水質に恵まれたカンボジアの港湾都市シアヌークビルに工場があり、現在はキャンブリュー社が経営を手掛け海外へも輸出しているとのこと。

 シェムリアップに到着した夜、飛行機の中で軽食が出たのであまりお腹が減っておらず、外食はやめて機内でもらったナッツをつまみに、アンコール・ビールを初めて飲みました。風呂上りということもあったかもしれませんが、これがなかなかイケルのです。サッパリとしていますが、ホップが効いていて美味しいのです。後味も悪くありません。 
 タイのシンハやチャーンよりも美味しいかも。わたしとしてはアンコールの方が好みです! 一度だけ、タイガービールと飲み比べてみましたが、やはりアンコール・ビールに軍配が上がります。ご当地でアンコールワットの名前を冠しただけの地ビールかと思っていたら、そうではなかったのです。これは侮れません。
 正直「アンコール」のことをほとんど知らなかっただけに、意外な発見でした。滞在中アンコールを飲み続けたのは言うまでもありません。

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