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May 31, 2007

№670 団塊よ、海外で奉仕を

アンコールワットからジャングルを望む
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 07年5月24日の西日本新聞に「シニア海外ボランティア」の募集枠が拡大されたとの記事が載りました。

 オヤジたちよ、大志を抱け―。政府開発援助(ODA)を基に途上国を支援する国際協力機構(JICA)は、青年海外協力隊の“中高年版”「シニア海外ボランティア」の募集に力を入れている。政府方針で本年度は2割強を増員。ターゲットは大量退職が始まった団塊の世代だ。高度成長期を生き抜いた彼らの知識・経験を生かし、同時に「第二の人生」の受け皿にする一石二鳥を狙うが、説明会の参加者は伸び悩み気味。JICAはPRに懸命だ。

 「妻は一緒に連れて行けるのか」「現地の安全対策は万全なのか」。今月北九州市で開かれたシニアの説明会。50代前半を中心に32人が参加、真剣な質問が矢継ぎ早に飛んだ。
 シニア隊員は、40歳から69歳までが対象。医療・保健・社会福祉・農林水産など9分野で春、秋の年2回募集。隊員になれば主に2年間、途上国に滞在し活動する。
 再チャレンジ支援策を打ち出している安倍内閣は団塊の世代ら中高年の活躍の場を広げるため、シニア制度に注目。募集枠を約500人から約620人へと広げた。
 これに合わせ、JICAはシニアの選考基準を変更。語学よりやる気や経験に比重を移し、合格者の語学力を向上させるため派遣前の長期研修を導入。国内の施設に65日間泊まり、210時間学ぶ。「語学が苦手な人もトライしやすくなった」とJICA。

 門戸を広げた今春の募集状況が注目されているが、九州各県で4~5月にあった募集説明会の参加者は計284人と過去7年間で3番目に少なく、昨秋より微減した。九州での説明会の状況を見る限り、シニア制度への関心が高まっているとはいえない状況だ。
 背景として聖徳大の福留教授は「競争社会で生きてきた団塊の世代には、ボランティアなど地域活動の素地があまりなく、二の足を踏んでいるのでは」と推測。またJICAはPR不足を認めた上で「国内の製造業の好転により、再雇用されて工場のある中国などに赴く技術者が少なくない」と“競合”も指摘する。

 「海外で自分の力を試したい」「日本で働いていた時よりも成果がよく見える。現地に貢献できたとの実感が得られ、うれしかった」など希望者や経験者の率直な感想も。
 JICAでは「海外での活動をぜひ、後半生の選択肢に入れてほしい」と呼びかけている。


 説明会の参加者が伸び悩んでいるとは意外でした。団塊の世代が定年を迎え始め「シニア海外ボランティア」は、有望なリタイア後の選択肢だと思っていたからです。国内景気の回復と若年層への技術の継承の問題等から、定年延長や再雇用される方が多いのかもしれません。またPR不足もあるのでしょう。
 実は数年前に1度、募集説明会に参加したことがあります。会場は熱心に説明を聞く参加者で盛況でした。しかし、募集分野が限定されていることや語学力などかなりハードルが高くて、希望者のせっかくの意欲が萎えてしまうのではと感じた記憶があります。ただ今回は、選考基準を語学よりも“やる気や経験”に比重を移しているそうですから、意欲のある方が海外で活躍するチャンスが増えることを期待したいものです。

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May 30, 2007

№669 クロマー・ツアー

    アンコールワットの遠景
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 初めてのカンボジア、2泊3日のアンコールワット遺跡観光でお世話になったのがスケッチトラベル社。同社はカンボジア、ベトナムを中心に現地ツアーやホテル、航空チケットの手配を行っている現地の日系旅行会社です。インターネットでいくつかの旅行会社を調べて、同社が主催する「クローマー・ツアー」を利用することにしました。ちなみにクロマーとはカンボジア式スカーフのことです。
 以前ベトナム旅行を計画した時、見積もりや質問など同社の対応が迅速で親切だったこともあるのですが、現地出発のツアーが豊富な上に、何といってもプロモーション価格が出ていて安かったことが決め手になりました。

 キャンペーン中のホテルに2泊以上宿泊すると、アンコールワットなどを巡る定番の1日遺跡観光コース(30米ドル)が無料になるというお得な内容です。それ以外にもカンボジア舞踊のディナーショーが割引になるなどの特典も付いています。アンコールワット見学はもちろんのこと、ディナーショーも希望していましたので、すぐに申し込むことにしました。ありがたいことに一人でも参加OKです。
 シェムリアップ到着の翌日をアンコールワット観光コースにし、3日目にバンテアイスレイ遺跡や東南アジア最大の湖トンレサップ湖の1日コース(45米ドル)を加えました。コンパクトではありますが、これで一通りの観光コースが出来上がりです。
 
 ホテル2泊の宿泊費、2日間の遺跡観光ツアー、舞踊ディナーショー、これに空港への出迎えを含め、全部で164米ドル(約2万円)でした。ホテル代は一人での宿泊ですから、二人で泊まればさらにお安くなります。ひとり旅はホテルにしろツアーにしろ、割高だったり参加できなかったりすることが多いので、利用しやすいだけでなく、非常にリーズナブルな料金であることは間違いありません。その上、当日の参加者はわたしだけということで、バスではなく専用の乗用車で観光できるという幸運にも恵まれました。
 アンコールワットに感動しただけでなく、快適に観光できたのはクロマー・ツアーのお陰と言っても過言ではありません。
スケッチトラベルさん、ありがとうございました!

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May 28, 2007

№668 タイロングステイ日本人の会の福岡丈夫さん

   理事として多忙な福岡さん
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 「タイロングステイ日本人の会」の理事を務める福岡丈夫さん(66歳)。福岡さんはバンコクでロングステイを始めて5年半。毎年ロングステイ・ビザを更新して、奥さんと2人での長期滞在である。年に2、3回ほど帰国するほかは、ほとんどバンコク暮らし。「日本人の会」の仲間と、週に2、3回のペースでゴルフを楽しむ生活である。

 07年2月に再会して「日本人の会」の近況やロングステイの動向などお話を伺った。
 今年から始まる団塊の世代の大量退職に伴って、最近同世代からのメールでの問い合わせが増えているといいます。中でも多い質問は、バンコクでの生活費、会の活動内容、ビザの手続きや医療事情のことなど。また事前にインターネットなどでよく調べている人が増えているとか。詳しい情報を収集することでロングステイへの過大な期待やミスマッチを防止するのに役立っているようだ。

 新しくバンコクにやってくるロングステイヤーの感想を一言。 「やっと日本社会を離れてきたのに、まだ日本でのことや現役時代を引きずっている人が多い。せっかく来たんだから、もっとバンコクでのロングステイを楽しめばいいのに」と時々感じるそうです。
 また、ロングステイを検討している方へのアドバイスもいただきました。まず情報収集をしっかりしてくること。こんなはずではなかったとならないためにも、タイ国政府観光庁などで情報を集めたりアドバイスを受けたりすることが大切。もうひとつは、滞在目的をはっきりと持つこと。やはり生活費が安くて暮らしやすいだけでは、続かないそうです。
 福岡さんは、ロングステイを失敗に導かないために、1~2ヶ月間ほどのロングステイ体験を勧めています。一般的に夫婦間の主導権を奥さんが持っていることが多く、お試し体験で奥さんがバンコクでの生活を気に入ればロングステイがうまくいきやすいとか。
 
 さらに「団塊の世代が定年を迎えて、タイでロングステイを実行する人が多くなるでしょう。まだ働く意欲を持った人も多いはずです。専門的な知識や技術を持っている方ならば、非常勤でもいいから現地で働くのもいいかもしれません」。
 日本人の会としては、会員数の増加が予想される団塊の世代の受け入れが今後の課題となりつつあり、理事としてますます忙しい福岡さんです。
 
 「日本人の会」や福岡さんについての問い合わせは、次のとおりです。

  Eメール:tmfukuoka@hotmail.com
  携帯電話:089-223-9575

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May 26, 2007

№667 ナナ駅近くの夜店街

 歩道の両側いっぱいに並ぶ夜店
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 バンコク名物のひとつに夜店街があります。夕方になると市内各地の路上に露店が開店準備をし始め、道路や歩道があっという間に夜店街に変貌します。中でも有名なのがパッポン通りでしょう。昼間の静かな通りからは想像もつかないような喧騒へと変わります。
 
 わたしの定宿があるナナ駅近くの歩道も夜になると夜店街になります。歩道の両側には衣類や日用雑貨、おみやげ物にブランド品まがいの時計やバック類など、数多くの夜店が並びます。両側からせり出した夜店のせいで昼間は普通に歩ける歩道も狭くなって、通行人にぶつからないよう注意しながら歩かないといけません。
 露天商たちは通行人を呼び込んだりしませんが、手持ち無沙汰に店番をしているか、食事をしているかのどちらかのように見えます。もっともいつも食事をしている訳ではないでしょうが、路上なので屋台料理やカキ氷などを食べている人が目立つのは事実です。

 ホテルへの帰り道を急ぐ時、狭くて歩きにくい夜店街と人の混雑、声を掛けてくるポン引きなどに閉口して、これまでほとんど並べられいる商品をちゃんと見たことがありませんでした。それというのもお土産を買う時は、たいがいルンピニーのナイトバザールに足を運んでいたからです。
 今回ゆっくり夜店を眺めながら歩いていると、店の数は少ないものの商品の種類は豊富です。ルンピニーのナイトバザールで売っているようなものは、ほとんど揃っているようです。手ごろなスポーツバックを探してみましたが、値段はともかく造りが粗雑だったり、偽ブランド品といった物が多く、掘り出し物は見つけられませんでした。
 音楽CDや映画のDVDの海賊版も所々で売られています。タイも中国などと同じく海賊版の天国といっていいでしょうが、ここでも1枚100バーツ(約350円)ほどで音楽や映画の最新版が堂々と並んでいます。

 バンコク市内各地に点在する夜店街です。庶民の活気を感じられると同時にバンコクの風物詩ともいえるでしょう。

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May 25, 2007

№666 団塊ステイ 台湾に穴場

     台湾中正国際空港
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 5月19日の西日本新聞の記事からです。
 「団塊の世代」の大量定年退職で増加する日本の退職者をターゲットに、台湾の観光局や各自治体がロングステイ計画を進めている。後発組の台湾最南部・屏東県政府は、「まず知名度アップから」と日本人の作家や写真家らに2ヶ月間ホームステイしてもらい、その作品を通じて屏東を売り込む事業に乗り出した。

 ロングステイ客誘致は台湾当局の観光客倍増計画の一環。中部南投県埔里(プーリー)などが先行して日本人長期滞在者誘致を推進している。これまで自治体を後押ししてきた観光局も先月、当局主導型の事業計画を策定した。
 屏東県は、バシー海峡を望む人気のリゾート地・墾丁やマグロ漁で有名な東港など観光資源は豊富だが、国際空港がある台北からは遠く、訪れる日本人観光客は多くはない。そうした現状を変え、来訪者を増やそうと、同県はホームステイする日本人作家を公募し、今年3、4月の2ヶ月間、滞在事業を行った。

 屏東県に滞在したのは、台湾に関する著作がある作家・平野久美子さん、鹿児島県出身のライター有川真由美さんら9人。9人は一般家庭に滞在し、県政府が企画する観光地ツアーや先住民集落訪問を行う傍ら、それぞれ取材活動を行った。
 滞在中に台湾各地に足を伸ばしロングステイ計画を取材した平野さんは「単純な観光型長期滞在ではなく、農漁業技術者の退職後の滞在先として可能性がある」と指摘する。有川さんは「屏東は、風景や人情も南九州に似て親しみがわく。ただ、日本向けの情報が不足しているので、そこが鍵では」と話した。

 昨年春にロングステイ客受け入れを始めた南投県埔里には、これまで400人以上の日本人が3日~1週間程度、体験滞在している。ただ1ヶ月以上の長期滞在はおらず、「定住」実現へビザなどの条件整備が課題。
 このため、観光局も当局主導の事業に乗り出した。都市型と田園型の滞在地をそれぞれ5ヶ所前後選び、今年末までに150人程度のロングステイ希望者に体験滞在してもらう方針だ。


 これまで台湾はロングステイ先として、あまり注目されてきませんでしたが、有望な候補地だと思います。まず何といっても近いこと。タイ・マレーシアなどアジアのロングステイ人気が高まっているのは、日本から割合近くて直行便も多いことも理由のひとつです。福岡からだと台北まで2時間。台湾新幹線の開通によって高雄までのアクセスも良くなっています。
 また温暖な気候で過ごしやすく、中華料理も口に合うでしょうし、親日的で日本語も多少通じるとなると、シニアのロングステイ先としての条件を備えているといえます。
 記事にあるビザの問題も、06年から55歳以上の日本人退職者を対象にした長期滞在査証(ビザ)制度が実施されています。5万米ドル以上の財力証明が要りますが、180日間有効で期間中は繰り返し出入り可能です。ホテルやコンドミニアムなどインフラの整備が必要でしょうが、台湾の今後の動向に注目したいものです。

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May 23, 2007

№665 アンコール・トムの南大門

    南大門の上部に四面像
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 朝9時ホテルを出発して、いよいよ遺跡めぐりの始まりです。シェムリアップ市内を北上して、しばらく走ると料金所(チケット・チェック・ポイント)があります。外国人観光客は、ここで遺跡見学のための入場券を購入しないといけません。3日券で40米ドル(約5000円)、ちなみに1日券は20米ドルです。現金と写真をガイドのソープアンさんに渡して、買ってきてもらいました。パウチされた写真付きのチケットで、これを各遺跡の入り口で検札を受けて入場することになります。

 午前中の天気は曇りがちで、それほど暑くありません。この時期、午前中はいつもこんな感じで午後から天気がよくなって暑くなるのだそうです。
 料金所からジャングルの中の道をさらに北へ行くと、突然お濠に突き当たりました。ガイドブックを開いて地図を見ると、これがアンコール・ワットの環濠のようです。左折して環濠沿いに走ります。環濠の西側に差しかかると土産物屋や駐車中の車やバイクタクシーが急に多くなりました。移動する車窓から環濠の向こう側には、アンコール・ワットの尖塔が望めます。テレビや写真で見覚えのあるあの塔です。「あれがアンコール・ワットだ」と少々興奮気味、しかし車は前を通り過ぎて、この先にあるアンコール・トムを目指します。アンコール・ワットは午後からの見学なのです。

 アンコール・トムとは「大きな町」という意味で、12世紀後半に造営された周囲が12kmもある城郭に囲まれた王都です。その中心に位置するのが四面像で有名なバイヨン寺院、それ以外にもいくつも遺跡が現存していて、往時には多くの人たちが暮らしていたといいます。
 アンコール・ワットからアンコール・トムへの入り口が南大門です。手前で車を降りて南大門を歩いて通り抜けます。この辺りは多くの観光客でごった返しています。南大門の前にも大きな環濠が掘られていて、門へ続く道の左側には神々の像が、そして右側には阿修羅の像がたくさん並んでいます。門の高さは20mほどあるでしょうか、上部にはあの四面像が見えます。四面像の顔の長さだけでも3mもあるとか。
 クメール建築は石材を積み上げて造られています。屋根は石材を少しずつせり出して造るのが一般的で「迫り出し構造」と呼ばれ、三角形の形状が特徴です。門の細長い通路の屋根もやはり三角形をしています。また門の下部には、3頭の象が鼻でハスの花を絡めている像が彫られています。なかなか面白いおしゃれな意匠です。

 門を歩いてくぐり抜け、次はアンコール・トムの中心バイヨン寺院に向かいます。

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May 22, 2007

№664 盛況 マレーシアの軽井沢

アンコールワットの美しいデパター像
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 07年5月19日の朝日新聞に、温暖でしのぎやすい気候と治安のよさで人気のあるタイ、マレーシアのロングステイについての記事が載りました。その1回目です。

 リゾート地などで、時には数ヶ月ほどのんびりと過ごす海外旅行「ロングステイ」。定年前後のいわゆる団塊の世代が挑戦している。滞在先はオセアニアや北米のほか、タイ、マレーシアなどのアジアが増えている。それぞれの土地で、部屋を借りて自炊もする。買い物や小旅行はバスや鉄道を使う。退職金や年金をより有効に活用する試みだ。ロングステイ財団の04年の調査では、観光などを目的として海外で14日以上滞在した60歳代は約13万5千人。過去5年間で約1.4倍の伸びを示しているという。

 クアラルンプールから北へ200kmのところに、ロングステイで人気のキャメロンハイランドはある。 「マレーシアの軽井沢」とも呼ばれる標高約1500mの高原リゾートで、1年中穏やかな気候に恵まれていることから、日本の夏と冬を逃れてきたシニア世代であふれる。
 現地には情報交換のための2つの日本人グループがあり、日本にいる人も合わせ約1500人が参加する。会員はここ数年で急増しているという。町には日本語のメニューを置いた現地人経営の飲食店だけでなく、日本の食材店もある。客が置いていった醤油のびんやみその袋を見て、品揃えを学んだそうだ。

 元商社マンのYさん(66)と奥さん(66)夫妻がこの土地を訪れるのは11回目。定年後に訪れるようになり、今回は3ヶ月の滞在だ。110㎡のマンションで、光熱費込み家賃約6万円。1プレー約800円のゴルフ代を含め、出費は月に約15万円程度に収まる。
 Yさんはゴルフを平日週3回。最近は、自然保護団体が行う植林やゴミ拾いなどにも参加するようになった。日本語教師の奥さんは週3回ボランティアで、若者に日本語を教える。地元ホテルのオーナーが会議室とお茶を無料で提供し、教室を応援してくれている。

 記事によると、キャメロンハイランドではマンション建設のために、あちこちに削られた赤い山肌が目に付くそうです。Yさんも「自分勝手なんだけど、本当はもうこれ以上来て欲しくないんだけどね」と漏らしています。
 現地の日本人グループの会員数が、日本にいる人も含めて1500人とはびっくりです。キャメロン人気の高さが窺われます。Yさん夫妻のようにボランティアなどで地元の人との交流や社会貢献で、現地社会に溶け込むのはいいことですね。
 団塊の世代をはじめ、急増するロングステイ人口。日本人だけの村や社会を作らずに現地社会に溶け込み共存していくことが、増加する日本人ロングステイヤーが受け入れられる重要なキーワードだと思います。

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May 20, 2007

№663 朝食の定番クイティウ

 クイティウ 好みでライムを搾って
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 シェムリアップで滞在したアンコールホテルの朝食です。朝6時過ぎに1階のレストランの降りると、既に多くの宿泊客が思い思いにビュッフェスタイルの朝食を食べています。フランス人と韓国、中国のアジア系、中でも韓国人が多くて日本人はあまりいません。

 卵料理にサラダなど一通りの料理をお皿に取って、空いているテーブルへ。そしてカンボジアの朝食の定番メニュー「クイティウ」をその場で作ってくれるのでお願いしました。クイティウは米で作られた麺で、タイでも食べられています。麺にもいろいろな種類があるのでしょうか、ここの麺はやや幅広で日本のうどんのようです。どんぶりに入れた幅広麺の上に豚骨スープをかけて、蒸した鶏肉や豚、ネギや香菜(パクチーではない)のみじん切りをトッピングしてくれます。好みでライムを搾ったり、トゥック・トレイ(魚醤)を加えます。
 驚いたのは麺を茹でなかったことです。茹でない麺は初めてです。食べてみると、生麺で柔らかいからなのか普通に食べられます。薄味ですがコクのあるスープが麺にからんで、美味しくて食べやすいクイティウです。カンボジアでは一般的にタイのように唐辛子や砂糖を多用しないので、こちらの方が日本人には向いているかもしれませんね。

 デザートにフルーツですが、やはりここでもスイカ、パパイヤ、パイナップルの3種類だけです。少しずついただきましたが、タイも含めてホテルの朝食といえば判で押したように、この3種類しか出さないのか本当に不思議です。もちろん安いからという理由なのでしょうが、豊富な種類がある南国のフルーツです。安いフルーツは他にもたくさんあると思うのですが・・・

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May 18, 2007

№662 団塊、アジアへ行く

 屋台での朝食 シェムリアップにて
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 07年5月12日に朝日新聞からです。
 団塊の世代よ、めざせアジア―。定年を迎えたが「まだまだやれる」というシニアたちが、ものづくりの技術や管理能力に長けた人を求めるアジアの企業に、新しい活躍の場を求め始めた。

 「現地の人たちと一緒に苦労しながら、新しいことに取り組むのがおもしろい。収入は落ちても興味は尽きません」。3度目のアジアを目指す理由を神奈川県の男性(59)はそういう。55歳の時、外資系会社を選択定年で辞めた。3人の子どもはほぼ独立し、住宅ローンも払い終わっていた。体力のあるうちは別の仕事にチャレンジしたかった。
 工場の管理職経験を活かし、中堅の金属加工会社に短期に雇われ中国・広東に派遣された。ここで知り合った人の紹介でシンガポールの企業に移り、コンピューター機器の組み立て工場設立に1年間奔走した。元々英語はできる。工場長として営業もこなした。深夜残業や徹夜が続いたが、達成感の方が大きかった。
 帰国して1年。またやる気がみなぎってきた。「今度は3~4年の仕事なら国は問わない」と、人材会社に相談中だ。

 都内のノンバンク系で働く男性(59)は、行員時代に駐在したインドネシアカマレーシアで、総務・人事系の職を探している。人材会社に登録して、仕事が見つかれば早めに転身するつもりだ。
 今の会社には雇用延長制度があるが考えていない。行員時代の年収は1500万円、今のノンバンクでも800万円。高収入と引き換えに、上司にもお客にも気を使い頭を下げてきた生活に別れを告げたい。
 「会社のしがらみを断って、もう一度海外に飛び出したい。体力が十分あるのはあと数年。お金と仕事の楽しさなら、今度は楽しさを選択したい」

 人材会社も、団塊の世代に注目し始めた。3月下旬、東京で「団塊の世代、技術者のためのアジア転職セミナー」が開かれた。現地の就労事情や生活環境を説明。団塊の世代を含む40~60代の15人に「日本の成長期を支えてきたみなさんの技術や経験を伝えていただきたい」と呼びかけた。求人の大半は日本企業の現地法人だ。自動車部品や電機メーカーの技術職、工場の管理職など製造業が多い。「どの程度の専門知識が必要か」「住宅事情は」などの質問も相次いだ。
 別の大手人材会社では「日本人技術者への需要は多いが、現地の給与水準だとミスマッチもおきる。定年を迎えた人なら働き盛りよりも給与を低く抑えられ、人材不足の緩和に役立つ」という。
 賃金などの条件が折り合えば、現地面接に進む。紹介料は求人企業が払い、求職者は一般的に無料だが、面接のための渡航費などは自己負担が多い。 


 定年を迎えてもバリバリ現役の団塊の世代。就職を希望する側としては、ある程度の水準の待遇でまだ働くことができる。一方の企業側は、豊かな経験や技術を持った団塊の世代を割安に雇用できるということで、双方にメリットがあるようです。
 必要とされる技能や経験を海外で活かせるのであれば、本人にとっても幸せなことでしょう。ボランティアではなく現役として働く、その場がアジアにあるのであれば思い切って飛び出すのもいいかもしれません。仕事を続けながらも、これまでの日本のしがらみから解放されて、人生の楽しさを得られるのかもしれないのですから。

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May 17, 2007

№661 和食レストラン「葵」

     葵のかき揚げ定食
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 07年2月、エンポリウム内にある和食レストラン「葵」に初めて行きました。バンコクには数多くの日本食レストランがありますが、ここは高級な方にランクされるのではないでしょうか。これまでも行くには行ったものの、週末が多かったせいかいつも駐在員の家族連れで混んでいて、その順番待ちの列を見ては食べるのを諦めていました。

 今回はロングステイヤーの方のインタビューを兼ねて、ロングステイ・コンサルティング社の佐藤さんに案内してもらったのが、たまたま「葵」でした。しかし、この日も折り悪く日曜日のお昼と重なって、やはり満席です。店の外で立ち話をしながら、待つこと約30分。ようやく和風の座敷に案内されました。高級店らしく雰囲気がよく、窓の外には隣のベンチャリシ公園の緑が見渡せて、なかなか景色のよい部屋です。

 お勧めは「味噌カツ」とのことですが、注文したのは「かき揚げ定食」(300バーツ、約1050円)。割といい値段です。こってりしたカツよりも、外はサクサク、中はふわふわのかき揚げが食べたかったのです。
 しばらくしてサラダとみそ汁付きの定食が運ばれてきました。早速、かき揚げを一口食べてみると、期待していたような外はサクサク、中はふわふわではありませんでした。たしかにエビやイカの海鮮と野菜は、きれいに揚がっているものの、上手には揚がっていません。かき揚げではなくて天ぷらなのです。もうひとつ職人技が感じられません。
 わたしも何度かかき揚げに挑戦したことがありますが、どうしても天ぷら屋さんで食べるかき揚げは揚げられませんでした。そこは素人、プロとの差は歴然です。外でかき揚げが食べたく理由も、実はそこにあるといっていいでしょう。逆にいうと、天ぷら屋さんでないと本当のかき揚げは食べられないのです。

 しかしここはタイ・バンコク。日本と同じレベルを期待するのは酷というものでしょう。誤解されるといけませんので言っておきますが、決して美味しくなかった訳ではないのです。期待し過ぎたということです。次回はお勧めメニューの「味噌カツ」を食べることにしましょうか。

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May 15, 2007

№660 スワンナプーム空港

     明るく開放的な4階
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 06年9月に開港したスワンナプーム空港。今年2月、初めてこの新空港に降り立ちました。快晴の空の下、南国の日差しを受けて近未来的なターミナルビルや駐機中の飛行機が輝いています。
 PG816便は、ほぼ定刻の13:52に駐機スポットに止まりました。バンコクエアウェイズの飛行機は、ターミナルビルから離れた場所に駐機して専用バスで移動することが多いのですが、ボーディング・ブリッジを使って直接2階の到着ゲートに入ることができました。こちらの方が楽ですし、時間も掛かりませんので助かりました。

 「どうしてこんなに暗いの?」というのが、新空港の初めての印象です。外は眩しいくらいの太陽なのに、びっくりです。これではせっかく世界各地からやってくる観光客の最初のバンコクのイメージが良くありません。
 シェムリアップへのトランジットのため、入国審査の方へは向かわずに出発ゲートがある4階へ上がります。逆に4階はガラス張りの屋根から直接光が降り注いでいて開放的、温室かサンルームかと思わんばかりの明るさです。2階とのあまりの違いに2度びっくりです。2階の方の採光に問題があるのでしょうね。

 トランジットの時間をバンコクエアウェイズ社のラウンジで過ごしていたので、空港内をほとんど見学しませんでしたが、出発ゲートがあるCコンコースを歩いてみました。香港のチェップラップコク空港と同じくらいの規模なのでしょうか、そんな感じがします。
 ドーム状の屋根を持つコンコースはトンネル内の通路のようです。テントのような部分を除けば、すべて格子状のガラスに囲まれています。自然採光によって照明は少なくて済む設計です。しかし直射日光が差し込むコンコース内は、銀行や免税店などがあるコンコースに比べると、とても暑いのです。エアコンの吹き出し口付近は涼しいのですが、そうでない所はかなりの暑さです。強い日差しを受ける待合室で、この暑さでは堪らないと思います。せっかくの省エネ設計でしょうが、かえって冷房に電気代が嵩むのではと心配になりました。

 開港以来、滑走路に多くの亀裂が見つかったり、トイレが少なすぎるとか、何かと不評なスワンナプーム新空港です。巨大な空港が初めから順調に運営されることの方が稀で、初期トラブルを抱えるのが普通です。それでも利用者にとって快適で使い勝手のよいように、少しずつ改善してもらいたいものです。

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May 14, 2007

№659 海外で年金もらえる?

 チャオプラヤー川を行く高速乗合船
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 07年5月3日の朝日新聞「ロングステイ中に病気になったら」に続き、10日には「海外で年金もらえる?」という記事が掲載されました。

 夢の海外暮らし。収入の柱となるはずの年金は、海外にいても受け取ることができます。それにはどのような手続きが必要なのだろうか。

 社会保険事務所への請求手続きは、国内で受け取る時とほぼ同じ。住所を海外に移した人は滞在国の日本領事館が発行する在留証明書を、国籍も変えた場合はその国発行の居住証明書を添えることになる。
 届け出れば、滞在国の銀行に年金を振り込んでもらうこともできる。原則どこの国の銀行口座でも、2ヶ月に1度年金が振り込まれる。その時点のレートで滞在国の通貨に換金して送られ、送金手数料は不要だ。
 注意点もある。社会保険庁は毎年1回、年金受給者の生存を確認し、引き続き支給する手続きをとる。国内に住む人の大半は、住民基本台帳ネットワークで自動的に確認されるが、海外在住者は、毎年誕生月に届く「現況届」を返送しないと支給がとまってしまう。現況届を受け取るため、住所変更の届け出が必要だ。
 数ヶ月ほどのロングステイなら、滞在先を届ける必要はなく、年金も国内の口座で受け取る人がほとんどのようだ。

 老齢の年金は所得税がかかる。税の仕組みは国によって違うが、滞在国でも課税される可能性がある。二重課税を避けるために結ばれるのが租税条約だ。
 締結国はアメリカ、オーストラリアをはじめ55カ国で、カナダやタイなど5カ国との条約では年金は対象外なので二重にかかるが、ほかの50カ国なら、社会保険事務所に届ければ日本では年金に課税されなくなる。


 長期にロングステイをして日本にほとんど帰国しないでも、滞在国で日本の年金を受け取ることができるわけです。現地で在留届を出せば、それほど手続きは煩雑ではないようです。現にタイでもタイ国内の銀行口座に振り込んでもらっている方がいらっしゃいます。年金はバーツに換金して入金されますから、最近のバーツ高・円安で年金額が目減りしているとのこと。
 また、多くの国では二重課税されないように租税条約が結ばれていますが、タイでは年金が対象外になっているとは知りませんでした。つまり日本とタイの両国から課税されていることになります。何とかならないものでしょうかね。

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May 12, 2007

№658 ガイドのソープアンさん

クロマーがお似合いのソープアンさん
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 アンコールワット観光は、現地の日本語ガイド付きのツアー「クロマーツアーズ」にお願いしました。当日朝9時前、集合場所の宿泊ホテルのロビーに、日本語ガイドの「ソープアン」さんがやってきました。笑顔のかわいい若いカンボジア女性です。すこし小柄な女性で、帽子を被りカンボジア式スカーフのクロマーを首に巻いています。暑いのにスカーフなんてと思いましたが、日除けとコットン製なので風通しがよく汗も吸収してくれる遺跡観光の必需品なのだそうです。

 お互いに挨拶を交わして、早速出発します。これから遺跡観光の2日間、ソープアンさんにお世話になる訳です。外の駐車場にはトヨタ・カムリが待っていています。同社のホームページにあるマイクロバスとばかり思っていたら、5人乗りの乗用車でした。よく観光ツアーに使われるワンボックス車でもありません。もっともカンボジアで車といえば、カムリのようですが。ソープアンさんは助手席に、わたしは後部座席に乗り込みます。
 これから他のお客さんをピックアップするのかと聞いてみると、今日のツアー参加者は、わたし一人とのこと。つまり専属のガイドさんと運転手さんということです。何と贅沢なことでしょう。しかし嬉しい反面、一抹の寂しさも。自由に集合時間を決められるなど融通が利くのは大助かりなのですが、いつもひとり旅ですから、ツアーで一緒になった他の参加者と親しくなるといった旅先での出会いがないのは、ちょっと残念という気がするのです。でも文句を言ってはいけません。結局2日間ともお客はわたしだけで、ずっと貸切り状態だったのです。

 後で聞いたのですが、ソープアンさんはシェムリアップからタイ国境へ向かったシソポン出身の25歳。親元を離れてシェムリアップで日本語を勉強して、観光ガイドになったとのこと。現地の日本語学校に通っただけとは思えないほど、上手な日本語です。毎日のように日本語を話していれば、上達するのでしょう。逆に日本文字の方は、かなり忘れてしまったそうです。
 彼女のようにカンボジア各地からシェムリアップで、日本語をはじめ韓国語、英語、フランス語などを勉強して観光ガイドになった若者が大勢いるそうです。大人の平均所得が1日1ドルといわれるカンボジアでは、外国語が話せる観光ガイドは高給な職業なのです。それでも彼女いわく「ホテルで働いた方が、もっと条件がいいです。それにクーラー付きの室内で、ガイドのように暑い外を歩かなくてもいいんですからね」。なるほど。

 観光中でも車の移動中でも、いろいろ質問すると丁寧に説明してくれました。また遺跡での自由時間もわたしの希望次第です。多少遅れても他の参加者のことを気にする必要はありません。団体ツアーだと、こうはいきません。
 見ていると男性ガイドが多く、女性は少数派です。時々顔見知りの女性ガイドに会うと、挨拶したりおしゃべりしたり。猛暑と土ぼこりの中、一日歩いて回る観光ガイドは、女性にとって大変な仕事だと思いますが、ソープアンさんのお陰で楽しく遺跡めぐりができました。いつか行くチャンスがあったら、またガイドをお願いしたいものです。

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May 10, 2007

№657 アンコール・ホテル

   アンコール・ホテルの正面
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 アンコールワット観光の拠点都市シェムリアップ。その国道6号線沿いには、外国人観光客向けのホテルが立ち並んでいます。どのホテルもクメール式の建築様式というかコロニアル調の立派な建物です。せいぜい4~5階建てで高層ホテルはありません。似通った造りが多いので、同じようなホテルが並んでいるような印象を受けます。
 300ドル以上の高級ホテルから100ドルくらいの中級ホテル、さらに市街地に多い10ドル前後のゲストハウスまで、予算に応じていろいろなタイプのホテルがあると言っていいでしょう。

 わたしが初めてのシェムリアップで泊まったのが、中級クラスの「アンコール・ホテル」です。やはり6号線沿いに位置していて、オールドマーケット辺りの市内中心部まで何とか歩ける距離にあります。
 朝食付きで1泊1部屋50ドル。2人で泊まれば一人当たり半額でいいわけです。ガイドブックを見るとシングル100ドルとあります。現地の旅行社「スケッチトラベル」を通してインターネット予約をしたので、プロモーション価格ということなのでしょう。

 同じ「スケッチトラベル」に依頼していた空港出迎えのカムリに乗ってホテルに到着したのがPM8頃。チェックインを済ませ案内されたのは2階の221号室、正面玄関側の部屋です。室内は割合広く、小ぎれいで悪くありません。バスタブ付でちゃんとお湯も出ますので問題ありません。テレビはNHKの衛星放送が見られますし、冷蔵庫もありますので冷たいビールを飲むことができます。これらの条件が満たされていて一安心。エアコンも効きがいいので、これで滞在中快適に過ごせることができます。
 しかし、蚊が部屋の中まで入り込んでいるのは困りものです。日本の蚊のようにブーンを羽音が聞こえません。ただあまり人を刺すタイプではなくて助かりました。それとヤモリが室内のどこかに潜んでいるようです。タイのホテルでもよくあることですし、危害を与えることもないので、さほど気にすることもありません。
 早速バスタブにお湯を張り、日本からの長旅の疲れを癒して、明日からのアンコールワット観光に備えることにしました。

 いずれにしても昼間はずっと遺跡めぐりをしている訳ですから、このレベルのホテルで十分です。インターネットで探すと50~100ドルで快適なホテルが予約できます。

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May 09, 2007

№656 ロングステイ中に病気になったら

      朝のワット・アルン
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 07年5月3日の朝日新聞の記事からです。
 ここ数年、ロングステイが注目され、中高年にとって海外は身近になっています。でも医療事情が全く違う国で、病気になると高額な医療費がかかるようです。

 ロングステイで人気のマレーシア。高原の避暑地、キャメロンハイランドは、冬には約200人の日本人が暮らし、下見を兼ねた体験ツアーで訪れる人も多い。長期滞在する日本人で作る「キャメロン会」の会員が、健康トラブルの手助けをすることが多いとか。野犬にかまれたり、食べ物アレルギーで意識不明になったり。脳梗塞や心筋梗塞、骨折も少なくない。会長は「結局は自己責任。準備は万全に」とくぎを刺す。
 外務省の統計では、05年に大使館などが病気で支援した930人中、50代以上は49%。死者396人のうち、50代以上が72%以上に上る。多くが心臓病や脳疾患という。

 海外で受診すれば基本的には自由診療で全額負担。健康保険で帰国後払い戻せるが、米国では心臓手術に1千万円超えることも。JTBロングステイプラザでは「現金決済や入金のあてがなければ治療を始めない国が多い」と注意を促す。
 長期滞在なら、海外旅行傷害保険でカバーが可能。クレジットカードにも保険が付いているが、治療や救援者費用の補償が手薄な場合があるという。救援者費用とは、親族や日本からの医師、看護師の交通費と宿泊費、治療途中での帰国費など。
 マレーシアで脳梗塞になった男性の場合、保険に入っていなかったら少なくとも約290万掛かっていたところ、保険に入っていたので、自己負担分は約25万円で済んだという。

 では、事前に何に気を付ければいいのか。まず、ドックなどで生活習慣病やガンがないかも調べる。高血圧なのに風邪や胃炎と診断され心筋梗塞で死亡した例もあるので、カルテや処方箋を英訳して携帯を。言語が違っても英語なら手がかりになる。忘れがちなのが予防接種。昨年、フィリピンで狂犬病に感染した60代2人が死亡した。
 下見では病院から滞在地までの距離、診療内容、日本語スタッフがいる曜日など確かめておきたい。

 記事にもあるように、まずロングステイに出発する前に健康チェックは欠かせません。普段健康だと思っている方でも、隠れた病気がないか事前に診断を受けることを勧めます。海外でのトラブルをできるだけ回避することは重要ですし、ロングステイの前提条件でもあります。
 もし万が一、病気やケガなどのトラブルが発生した時の備えとして、海外旅行傷害保険に加入しておくことは必須と言っていいでしょう。長期滞在ともなれば、一度や二度病気になることは十分にあり得ることです。しかも医療事情が異なる海外では保険に入っていなければ、全額負担です。保険料を安心料と思えば、滞在中の健康不安を減らすことができます。
 わたしは1週間ほどの短期滞在でも、必ず海外旅行傷害保険に加入します。幸いなことも一度も利用したことはありませんが、保険に入らないまま海外へ行くことは考えられないことです。


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May 07, 2007

№655 MONTHONG ドリアン

    マーケットに並ぶドリアン
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 タイに行く楽しみのひとつに、南国のフルーツを食べることが挙げられます。なかでも一番よく食べるのはマンゴーですが、滞在中どうしても一度は食べたくなるのがフルーツの王様といわれる「ドリアン」です。あのクセのある味と匂いに、なぜか惹きつけられるのです。ずっと住んでいるとそうでもないのでしょうが、時々しかタイに行きませんので、「今しか食べられない」という思いが強くなるのかもしれません。
 ドリアンは1年中見かけますが、最大の生産地であるタイ東部が収穫期を迎える5~6月頃が旬の時期です。

 07年2月もスーパーでドリアンを買いました。 「MONTHONG DURIAN」、280バーツ/㎏と書いてあります。帰国して調べてみると、タイのドリアンの代表的なものには、このモントーン種とチャネー種の2種類とあります。チャネー種は中型で果肉は甘く、強い匂いが特徴。一方のモントーン種は、チャネー種と比べると大型で、甘さと匂いも控えめとか。ちなみにモントーンとは、その果肉の形が枕に似ていることから、タイ語で「金の枕」という意味だそうです。
 ほどよい大きさの果肉のパック入りを選びました(97バーツ、約350円)。スーパーではだいたい熟れる直前のものを並べていますので、熟れ具合はそう心配することはありません。クリーム状なるくらいに熟れてしまうと甘みは増しますが、匂いも強烈になってきます。このくらいが、ちょうど食べ頃といっていいでしょう。

 タイ滞在中は、朝食にフルーツを食べるのがいつもの習慣です。本当はドリアンはホテルに持ち込み不可なのですが、部屋の冷蔵庫に入れおいて翌朝の朝食にします。冷蔵庫を開けるとドリアン特有の匂いがしますが、パック入りなので部屋中に充満することはありません。それにドリアンはビールと一緒に食べると腹痛を起こすため、夜は食べられないという事情もあります。

 まだいくらか固さの残る黄色の果肉を口に入れると、クリーミーな食感と独特で濃厚な甘みが口一杯に広がります。でも完熟前ですから、それほど匂いはきつくありませんし、食べやすく美味しいです! わたしの周りでは「あの臭いドリアン」という先入観で食わず嫌いの人が多いのですが、食べ頃のドリアンを是非食べてもらいたいものです。きっとドリアンに対する評価が変わることでしょう。
 ドリアンを食べている時は、タイにいることを実感するひと時でもあります。

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May 05, 2007

№654 カンボジアへ入国

  スワンナプーム空港で搭乗する
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 カンボジアへ入国するにはビザが必要になります。もちろん出発前に日本で取得できますが、カンボジアの空港や国境でも取得することが可能です。現地で取った方が、簡単ですし安く済みます。30日滞在可能な観光ビザの申請料は、20米ドルです。

 07年2月、わたしも現地で申請することにしました。事前に用意するのは、写真2枚と20米ドルのキャッシュです。前にも書きましたが、バンコク・スワンナプーム空港では日本円から米ドルの両替はできませんので、日本で米ドルを用意しておくことを勧めます。
 申請用紙はカンボジアへの機内で配布されますが、短い飛行時間では慌しいので、できれば事前に入手した方がいいでしょう。わたしはスワンナプーム空港のバンコク・エアウェイズ社のトランジットカウンターでもらって、ガイドブックの記入例を参考にしながら記入しました。トランジットの時間を利用してですから、同社のラウンジでゆっくりと書くことができました。

 プロペラ双発機のPG907便は、ほぼ定刻の19:00にシェムリアップ空港に到着し、歩いて平屋建てのターミナルビルへ向かいます。小さな建物ですが、まだ建築して間もなく、こぎれいな空港ターミナルです。入ってすぐ左側がビザ・カウンターになっていて、カウンターの内側には制服を着た入管の係員が、12~13人ずらっと並んでいます。
 やや緊張しながらパスポートと20ドル、そして申請書類一式を提出します。こちらの緊張感とは裏腹に、手作業で次の係官に書類を回しながら、まったくマイペースの審査風景です。日本人の若者グループと白人の観光客、約20人が現地での申請のようです。7~8分ほど待たされて、わたしの名前が呼ばれました。カウンターの右端の方でパスポートを受け取って、ビザのスタンプが押されていることを確認します。これで晴れて観光ビザ取得です!

 次に入管審査(イミグレーション)の列に並びます。事前にビザを取得してきた団体ツアーの人たちが先に並んでいますが、同じ飛行機の乗客ですからそれほど多くありません。間もなくわたしの番です。パスポートとEDカードを提出して審査を受けます。入管の係員は、他の係員と楽しそうにおしゃべりをしながらの審査です。世間話なのか、仕事が終わったら飲みに行こうと言っているのか分かりませんが、まったく和やかというか、のんびりムードです。タイではこのような光景を目にしたことはありません。
 それでも無事に入管を通過して、ターンテーブルで出てきたスーツケースを受け取ります。それから出口側にあるカンボジア・アジア銀行で米ドルに両替します。25000円で198米ドル戻ってきました。1ドル≒126円、決していいレートとは言えませんが、円安なのでこんなものでしょうか。
 わたしの後ろにいた日本人の若い女性グループが、米ドルをわざわざ現地通貨のリエルに両替しようとしていましたが、1米ドル=4000リエルですから、とんでもなく大量のリエル紙幣を抱え込んでしまうことになります。とても財布に入りきれずに、バックの中はリエル紙幣で一杯になるよと心配しましたが、余計なお節介はやめて先を急ぎます。
 最後に税関で「申告なし」の税関申告書を提出して、空港ターミナルの外へと出ます。そこには出迎えの車が待っているはずです。

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May 04, 2007

№653 都会暮らし志向のロングステイ その2

 宮本さんが撮られたタイ桜の写真
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その2
・今そしてこれから
 バンコクに来てまだ3ヶ月と滞在期間が短いこともあるが、タイに住んでいるというほとんど実感がないといいます。それは「外国で暮らすことへの敷居が低くて身構えることがないし、外国人も同じ人間だという思いがあるから」と宮本さん。また「国内外どこに住んでも一緒ですよ。タイだからと特別に意識していないので、日本で暮らしているのと同じ感覚です。一大決心をして来た訳ではないし、引越しただけという感じですね」とも。
 
 また、ひとりでいることは苦にならないし、寂しくないとおっしゃいます。人がたくさんいても個人同士の関わりは少ない都会が好きで、賑やかな空間や喧騒の中で暮らしたいという理由でバンコクを選択した。チェンマイも検討したが、交通手段など不便な点が多いので敬遠した。元々「田舎でのんびり」志向はなくて「都会暮らし」志向なのだそうです。
 チェンマイではあるロングステイ団体に現地の話を聞きに行ったが、どことなく会の雰囲気がおかしかった。タイに来てまで煩わしい人間関係に関わり合いたくないので、バンコクでもロングステイの団体には入会せずに、これからも気楽な一人暮らしの予定です。

 ロングステイの一番の心配事は、医療の問題です。現在は国民健康保険を脱退し、滞在中の病気やケガに備えて日本の民間損害保険会社の海外障害保険に加入している。通常の1年ではなく5年間の長期契約で、死亡を除く病気・ケガによる通院・入院が対象となっている。まだバンコクで病院にかかったことはないものの、やはり一人暮らしでの病気は不安なものです。

 バンコクで在留届を出してロングステイ中の宮本さんですが、特に日本が恋しいこともないので、今後何年間かは滞在する予定。場合によっては永住もあるかもしれないとのこと。

 最後に、お話を伺った印象は、まず考え方や生き方が柔軟だということです。一般的な同世代の方よりも物事や周囲にとらわれない自由な考え方をされているのではないでしょうか。また別の言い方をすると、自分らしさを大切にしながら自分の考えを実行に移していく方でもあります。そして明るく朗らか、しかも行動派というのが宮本さんの全体的な印象でした。
 このように積極的で独立独歩タイプの方だから、あまり躊躇することなくロングステイを実行できるのだろうか、ではそうでないタイプの方はどうしたらロングステイを決意したり、これまでの生き方をチェンジさせることができるのだろうか、という思いを感じながらのインタビューでした。 
 まだバンコクでのロングステイを始めて間もないので、ロングステイを通してどのような考え方や気持ちの変化があったのか、残念ながら今回は聞くことはできませんでした。この点については、1年後くらいにじっくりと話を伺いたいものです。
  

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May 02, 2007

№652 都会暮らし志向のロングステイ

       宮本良光さん
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 07年2月、バンコクでロングステイ中の宮本良光さん(68歳)にお会いしてお話を伺いました。06年11月から単身のロングステイを始めて3ヶ月余りでのインタビューです。
 宮本さんは、山口県徳山市の出身、東京の企業で60歳の定年まで勤め上げた後リタイアした。子どもはなく、2年前に離婚してからは一人住まいに。特に近隣との交流もなかったといいます。タイへ出発するにあたり、家財道具は必要な物だけを残して日本で整理した。そして事前に、日本でロングステイ・ビザを取得してタイにやってきました。東京のタイ大使館に出向き、自分で書類手続きをしたそうです。


・ロングステイの状況
 住まいはプロンポン駅から徒歩20分、ソイ39にある1LDKのアパート。フジスーパー2号店へも徒歩5分と便利なロケーションです。このアパートには、留学中の学生やバンコクで働いている若い人など2~3戸、日本人が入居しているが、シニアのロングステイヤーはいないとのこと。
 10畳の寝室に15畳ほどのリビング・ダイニングと、一人住まいには十分の広さがあり、家賃は家具付きで2万バーツ(約7万円)。これに電気代、電話料金、NHKの受信料などが別途かかる。毎月の生活費は約15万円を予定していて、貯金と厚生年金・個人年金で賄うつもりです。

 料理が趣味という宮本さん、朝夕は自炊してお昼は外食というのが一般的な食生活です。和食よりもタイ風の料理を作ることが多く、タイ料理教室にでも通おうかと意欲的である。もちろん掃除、洗濯をはじめ身の回りのことは何でも自分でこなしている。
 午前中はインターネットでメールチェックやニュースを読んだり、あるいは読書や音楽を聞いて過ごしている。午後はウォーキングをするのが日課になっていて、街を歩きながら花の写真を撮っている。花の写真は日本の友人への手紙に添えるそうで、次はタイの乗り物や看板など撮る予定とか。


・ロングステイの動機
 ロングステイをしようと思った理由は、まず若い頃からの海外志向、 「外国暮らしの夢」を実現したかったことだといいます。滞在希望地としてサンフランシスコ、スペインのコスタ・デル・ソル、中国の青島など数箇所あったが、所得制限をはじめビザの条件などロングステイの受け入れ体制が整っていなかったり、物価が高かったりで合わなかった。その中で最も自分のロングステイ条件を満たしていたのがタイだった。これまで何回か訪問して馴染みがあり、タイ料理が口に合ったことも後押しした。
 そしてロングステイの一番の理由は、将来の年金への不安があったことです。東京での生活を続けた場合、75歳で個人年金が終了するため、それ以降の生活費が足りなくなる。かといって東京と比べて生活費のかからない日本の田舎には住みたくなかった。それは昔ながらの人間関係が煩わしく思えたから。ところが75歳までタイで生活していれば、貯金と個人年金を使わずに済むといいます。つまり将来の生活に備えて、物価の安いタイでのロングステイを選択したということです。
 実家のお寺は、すでに甥が継いでいて、ロングステイを実行するにあたって、特にしがらみはなかった。弟が反対したり友人たちも心配したが、元々兄弟の中では変わり者と見られていた面もあって人とは違う行動を取ったとしても、大きな障害にはならなかった。

 ちなみにロングステイ情報を収集するにあたっては、タイ在住やロングステイ経験者のサイトは大変役立ったそうです。ロングステイを始めてからも同じですが、準備段階からもインターネットは重要な情報収集のツールといえるでしょう。

つづく

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