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June 28, 2007

№687 感動のアンコールワット その3

  中央に「池」という字が見える
Wbc_2006224_065

その3
 第1回廊と第2回廊を結ぶ十時回廊があり、回廊の内側には4つの沐浴池の跡が望めます。この十時回廊の一角に日本人が書いた落書きがあると案内してもらいました。落書きの主は、17世紀の初めに日本人としては初めてここを訪れた平戸藩士の森本右近太夫。鎖国令の前、御朱印船に乗ってやってきたようです。
 自分の足跡を示す記念として書いたものらしく、カンボジア内戦の折に塗りつぶされていますが、柱に墨書で書かれた漢字をその合間から読み取ることができます。落書きとはいえ、約400年前に書かれたと思うと感慨深いものです。当時アンコールワットは仏教の聖地「祇園精舎」と表現されていて、この地はインドと思われていたとのこと。

 長い第1回廊を巡って第2回廊へ。ガイドブックに写真が載っている「へスタイルの異なる4人のデバター(女神)」のレリーフを観にいきました。第2回廊の外壁に、個性的な髪型をした4人の美しいデバターが優雅に踊っています。デバター像は上半身裸で、胸の飾りとサロン(腰巻状のスカート)という衣装は共通ですが、その表情やしぐさは皆異なり、どれも個性的です。思わず惹きつけられてしまいます。
 横からデバター像を眺めると、石面からせり出しているのではなく壁に埋め込まれたようになっていて、石面を彫り下げて制作されていることがよく分かります。最初に石面に下書きの線を彫り、それを少しずつ彫り下げていき優美で柔らかな曲線を描いていくのです。

 へスタイルの異なる4人のデバター
Wbc_2006224_073

 デバター像近くの第3回廊東側の急な階段をよじ登って中央祠堂を目指します。ここでガイドさんとは別れてひとりで見学です。集合時間と場所を確認して登り始めます。40度はありそうな急勾配の階段です。さらにその幅は狭く、両手を使ってよじ登るといった表現がぴったりです。数十段の階段を慎重に登りますが、怖くなるので決して下を見ないことです。
 どの観光客も恐る恐る登っていますが、中には途中で立ち往生する方も。この階段とても高齢者の方には勧められません。暑さのことも考えると、体力がある内でないとアンコールワット見学は難しいと実感させられます。
 やっとのことで登り終えると、回廊の窓越しには鬱蒼としたジャングルがどこまでも広がる光景を目の当たりに。そして心地よい風が吹き抜けていきます。

つづく

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