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June 29, 2007

№688 感動のアンコールワット その4

  第3回廊からジャングルを望む
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その4
 涼しい風を頬に受けながら、しばし緑深いジャングルを見入っていると「今アンコールワットにいるんだな」と実感します。まさにここがアンコールワットの中心部なのです。しばらく時間が経つもの忘れてボーとしていました。わたしと同じように窓辺に佇んで休憩したり、感慨にふけっている観光客も見受けられます。クメール遺跡ではよく見かける独特の形をした連子窓からは西日が差し込んで、薄暗い回廊に格子状のスポットライトが浮かび上がります。何とも印象的です。回廊の周りの景色を確かめながら、ぐるりと回ります。日差しの角度の関係で、周囲の景色が微妙に変化していきます。
 中央祠堂内部には後世に持ち込まれた仏像ですが祀られていて拝んできました。

    青空に聳える中央塔
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 第3回廊の四角にはそれぞれ尖塔があり、その中心の中央祠堂に聳えるひときわ大きな塔、これら5つの塔がアンコールワットの中心部を構成しています。第3回廊からはこの大きな中央塔を間近に望むことができます。真っ青な空に聳え立つ中央塔、細かな彫刻は侵食されていますが、その姿は威風堂々としてしています。塔の高さはどのくらいあるのでしょうか、この高さまで石造りの建造物を造り上げたクメール文明は、やはり大したものだと思わざると得ません。

 第3回廊と中央祠堂の壁面には、たくさんのデバター像が彫られています。どこも3人ずつ彫られているのですが、髪型や飾り、表情がそれぞれ個性的で、どのデバターも生き生きとしています。気に入ったデバター像を見つけては、カメラに収めました。

 ひとりきりの遺跡めぐりのツアーです。たっぷり目にもらっていた自由時間ですが、そろそろ集合時間が気にかかります。というのも中央祠堂に登ってきた大勢の観光客が、今度は階段を下りるための長い列を作っているのです。少なくとも10分は掛かりそうなので、名残惜しいのですが列の最後尾に並びます。中央祠堂への階段はたくさんあってどこからでも登れるのですが、下りのための手すりが付いている階段は1ヶ所しかないために、ここからおりる観光客で混雑しているのです。
 列は幾重にも重なっている上に、思ったほど前に進みません。あの急な階段を無事に下りられる保証はありませんし、じっと順番が来るのを待ちます。結局30分も掛かってしまい、集合時間に遅れることに。他の参加者がいたら迷惑を掛けるところでした。ツアー参加はわたしだけということもあってガイドのソープアンさん、遅刻してもニッコリと迎えてくれました。申し訳ない。

 眩しい西日を受けながら、まだ暑さが残る西参道を元へ戻って歩きます。限られた時間での見学でしたが、さすがに世界の遺産アンコールワット、感動の時間でもありました。また近いうちに是非訪れたいと思いつつ、振り返って夕日に少し染まり始めたその美しい姿をしっかりと目に焼き付けました。

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June 28, 2007

№687 感動のアンコールワット その3

  中央に「池」という字が見える
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その3
 第1回廊と第2回廊を結ぶ十時回廊があり、回廊の内側には4つの沐浴池の跡が望めます。この十時回廊の一角に日本人が書いた落書きがあると案内してもらいました。落書きの主は、17世紀の初めに日本人としては初めてここを訪れた平戸藩士の森本右近太夫。鎖国令の前、御朱印船に乗ってやってきたようです。
 自分の足跡を示す記念として書いたものらしく、カンボジア内戦の折に塗りつぶされていますが、柱に墨書で書かれた漢字をその合間から読み取ることができます。落書きとはいえ、約400年前に書かれたと思うと感慨深いものです。当時アンコールワットは仏教の聖地「祇園精舎」と表現されていて、この地はインドと思われていたとのこと。

 長い第1回廊を巡って第2回廊へ。ガイドブックに写真が載っている「へスタイルの異なる4人のデバター(女神)」のレリーフを観にいきました。第2回廊の外壁に、個性的な髪型をした4人の美しいデバターが優雅に踊っています。デバター像は上半身裸で、胸の飾りとサロン(腰巻状のスカート)という衣装は共通ですが、その表情やしぐさは皆異なり、どれも個性的です。思わず惹きつけられてしまいます。
 横からデバター像を眺めると、石面からせり出しているのではなく壁に埋め込まれたようになっていて、石面を彫り下げて制作されていることがよく分かります。最初に石面に下書きの線を彫り、それを少しずつ彫り下げていき優美で柔らかな曲線を描いていくのです。

 へスタイルの異なる4人のデバター
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 デバター像近くの第3回廊東側の急な階段をよじ登って中央祠堂を目指します。ここでガイドさんとは別れてひとりで見学です。集合時間と場所を確認して登り始めます。40度はありそうな急勾配の階段です。さらにその幅は狭く、両手を使ってよじ登るといった表現がぴったりです。数十段の階段を慎重に登りますが、怖くなるので決して下を見ないことです。
 どの観光客も恐る恐る登っていますが、中には途中で立ち往生する方も。この階段とても高齢者の方には勧められません。暑さのことも考えると、体力がある内でないとアンコールワット見学は難しいと実感させられます。
 やっとのことで登り終えると、回廊の窓越しには鬱蒼としたジャングルがどこまでも広がる光景を目の当たりに。そして心地よい風が吹き抜けていきます。

つづく

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June 26, 2007

№686 感動のアンコールワット その2

   聖池に映るアンコールワット
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その2
 西塔門からアンコールワット本体までさらに300mあり、石畳の参道がまっすぐに延びています。西参道の入り口から中心部までは何と500mもあるのです。かなりの距離の参道を歩いて本堂まで行くのは、日本の神社と同じような感覚です。参道は世界各国からの観光客で一杯です。ガイドのソープアンさんによると、05年には70万人もの観光客が訪れたとか。もっとも多いのは韓国から団体ツアー客です。あちこちから韓国語が聞こえてきます。
 両端の欄干に蛇神「ナーガ」が奉られている参道を中ほどまでくると、その左右には聖池があります。写真や絵葉書でよく見ますし、池に映ったアンコールワットをバックに写真撮影する有名なスポットです。お決まりの構図でカメラに収めて、わたしもソープアンさんに記念撮影してもらいました。一人旅が多いのでほとんど写真に写ることがないのですが、アンコールワットに来た証明写真でもあります。

 さあここから、いよいよ建物に入り、第1回廊から見学します。外の暑さとは対照的に回廊内はひんやりとした涼しさでほっとします。西側の回廊から南、東へと歩きます。長い回廊の壁面には見事なレリーフが施されています。西面にはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」、南面にはアンコールワットの創建者「スールヤヴァルマン2王の行軍」や「天国と地獄」が、そして東面にはヒンドゥー経の天地創造神話である「乳海攪拌」のレリーフが50mもの長さで彫られています。

 第1回廊「天国と地獄」のレリーフ
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 全体でどのくらいの長さがあるのでしょうか。ひとつひとつをゆっくり鑑賞していたら、これだけでも半日はかかってしまいそうです。これらのレリーフはそれほど凹凸はないのですが、きめ細かな石肌に神様や王、軍隊などが生き生きと表現されています。とても12世紀に制作されたものとは思えない保存状態の良さです。観光客が触ったせいでしょう、てかてかに黒光りしている所が随所に見受けられます。もちろん触ることは禁止なのですが。
 第1回廊のレリーフは、回廊に沿って物語りが展開していく絵巻物のようになっているとのこと。ソープアンさんからそのストーリーの説明を聞きながら、回廊を進んでいきます。この頃には涼しさのお陰ですっかり汗が引きました。

つづく

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June 25, 2007

№685 感動のアンコールワット

 西塔門から眺めるアンコールワット
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 07年2月、初めてのアンコールワットです。何度もタイを訪問していてもすぐ隣の国なのに一度も行ったことがありませんでした。

 現地のツアーではアンコールワット遺跡観光は、通常午後のスケジュールです。それは他の遺跡はどれも東向きに建てられていますが、アンコールワットだけは西向きで、日差しの向きの関係で午前中よりも午後の方がきれいな写真が撮れるからです。ヒンドゥー教のヴィシヌ神を奉じた寺院というだけでなく、スールヤヴァルマン2王のお墓でもあるアンコールワットは、西方浄土を拝むように西向きに建てられています。
 12世紀後半、創建したスールヤヴァルマン2王は、アンコールワットをヴィシヌ神が降臨し、神と王が一体化する聖なる場所と考えたのです。そして中央祠堂のあの5つの塔が、宇宙の中心を表しています。

 午前中、アンコールトム、バイヨン、タプローム寺院などを観光し、一旦シェムリアップ市内へ戻ってランチを食べてから、PM3に再びホテル出発です。ホテルの部屋でシャワーを浴びて汗を流し、少し昼寝もできましたので、午前中の疲れを取りリフレッシュして、いざアンコールワットへ。

 朝と同じ道を走ってアンコールワットまで戻ってきました。車を降りて西参道から環濠を渡ります。遺跡の入り口西塔門まで200mもあります。実際にアンコールワットを間近に見ると、想像していたよりも規模が大きな遺跡です。世界各地には有名な遺跡や建造物がたくさんありますが、写真や映像で見るよりも実際の方が小さかったという例が多いようです。しかしアンコールワットは逆で、巨大遺跡といってもいいでしょう。アユタヤやイサーンの遺跡群の比ではありません。
 狭い西塔門をくぐり抜け、門の出口があたかも額縁の様になって、その先に初めてこの目でアンコールワットの全容を望むことができました。ついにやってきたのです!

つづく

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June 23, 2007

№684 グリーンの麺はシコシコ

    ヒスイ色のバーミーヨック
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 バンコクの定宿スイスパークホテルの朝食では、その場で暖かいタイ式ラーメンを作ってくれますので、必ずといっていいほど注文します。タイの代表的な麺「クイッティオ(米麺)」と「バーミー(小麦麺)」で、「クイッティオ」には麺の細い順に「センミー」「センレク」「センヤイ」の3種類が揃っています。その時の気分で麺の種類をチョイスしますので、毎朝食べても飽きることはありません。

 いつもは卵麺の黄色がかった「バーミー」と半透明の白い「クイッティオ」なのですが、珍しくグリーンの麺が食品ケースの中に並んでいます。珍しさもあって注文することにしました。後で調べてみると、この緑麺「バーミーヨック」というそうで、タイスキのMKレストランの人気メニューになっているとか。

 出来上がった「バーミーヨック」には、茹でた細切りの鳥肉やパクチーやネギの薬味が乗っています。これにナンプラー(魚醤)、砂糖、酢、唐辛子粉などを好みでトッピングするのがタイスタイル。少々のナンプラーと唐辛子を漬けた酢、さらに多めにパクチーを加えますが、さすがに砂糖は入れません。ラーメンのスープに砂糖を入れるのはどうしても抵抗があります。
 緑麺は縮れ麺、茹で上がって透明感が増して鮮やかなヒスイ色をしています。この緑麺にはホウレン草を打ち込んであるのでしょうか、鮮やかなヒスイ色の素がよく分かりません。食べてみるとシコシコ、ツルツルと喉越しが良く、特に青くさいような味はしませんし美味しい麺です。鶏がらで取ったさっぱりスープによく絡んで食が進みます。

 最後に飲み残したスープの色が、緑色に染まっているのが気に掛かるところです。本当は何の麺なのでしょう? しかしあまり気にしないことにしましょう。マイペンライ。

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June 21, 2007

№683 ボランティアで生活にメリハリ その2

    世界遺産アユタヤにて
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その2
 さて07年2月、タイでボランティア活動に参加しているAさん(60歳代の女性)に話を伺いました。未亡人のAさんは、タイに来るまで日本でパートとして働いていたが、タイの日系企業に就職していた息子さんが現地で結婚したのを機にロングステイを始め、現在3年目を迎えています。

 タイで暮らし始めて1年経った頃、フリーペーパーに載っていたある施設の案内ガイドのボランティア募集に応募しました。タイ語は勉強しても上達しないし、タイ社会に日本語で役に立ちたいと思ったのが、その理由だとか。また「タイで生活しよう」という意識で滞在しているので、 “生活の目標”が欲しかったとも。それまでは何もやることがない生活だったといいます。
 タイの歴史に興味があったことと、知らない国のことを勉強するのは自分のためにもなるという軽い気持ちで応募したのですが、実際に案内ガイドを経験してみると、見学者に十分な説明ができるのか、きちんと質問に答えられるのか、不安だそうです。
 ボランティアは月に1~2回。案内ガイドのグループはタイ在住の女性が中心で、Aさんがロングステイヤーでは初めてのメンバーです。タイではボランティアの門戸は決して広いとはいえませんが、ロングステイ・ビザを取得していて1年以上居住する方であれば、十分ボランティアは可能だといいます。

 初めはボランティアすること自体に一生懸命でしたが、タイの歴史や宗教を知れば知るほど難しくて、もっと知識を増やさなければと勉強が大変だそうです。ボランティアは月に1~2回ですが、それ以外の日でもタイの最新ニュースなども含めて勉強に余念がないAさん。
 2年目を迎えた案内ガイドのボランティアです。勉強で苦労することが多いものの、もう少し続けてみようと。それはボランティアを通して生活にハリが出て、やりがいや充実感を感じられるからといいます。今もし辞めてしまったら、またすることがない生活に逆戻りしてしまうことが不安だそうです。

 最後にボランティアを希望する方へのアドバイスをいただきました。まず健康であること。そして見返りを望まないこと、言い換えるとやってあげているのではなく“自分自身のため”を意識することが大切。後は本人のやる気。こういう方にはボランティアはお勧めだそうです。
 せっかくのタイ・ロングステイ。より充実したロングステイ・ライフにボランティアを加えてみてはいかがでしょうか。
   

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June 20, 2007

№682 ボランティアで生活にメリハリ

  タイ様式のジムトンプソンの家
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 タイでのロングステイの目的は、人それぞれですし色々あります。ゴルフや趣味を楽しだり、のんびり過ごしたりするのもいいでしょう。しかしそれだけでは物足りない、生活にメリハリを、あるいはタイ社会に役に立つことをしたいという思いでボランティアを希望する方も多いのではないでしょうか。これまで何度も紹介しているシニア男性も、日本語教師のボランティアで生き生きとしたロングステイを実践していらっしゃいます。

 調べてみるとタイで活動している財団法人や各種団体などが、日本人のボランティアを募集しているようです。たとえば「ジムトンプソンの家」や「バンコク国立博物館」などには、案内ガイドをするタイ在住の日本人ボランティアがいます。フリーペーパーやホームページには、ガイドのボランティアについての詳しい内容や案内の曜日・時間などが掲載されています。

 本格的なボランティアをするには、公認の財団法人のメンバーになることや、活動に長期間しかも定期的に参加できるといった条件があるでしょうし、なによりボランティア活動を目的としたボランティア・ビザが必要になります。 「ビザがなくてもボランティアであれば、どんな種類のものでもOKだと勘違いしている人が多い」とロングステイ・コンサルティング社の佐藤さん。それにタイ社会でのボランティアはタイ語が必須ですから、どうしても日本語でできるボランティア活動に限定されることが多くなるでしょう。一般的なロングステイヤーの場合、短期間でもできるものやイベントなどのお手伝いが中心になるかと思います。

つづく

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June 18, 2007

№681 これまで近くて遠かったカンボジア

   世界の遺産アンコールワット
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 07年2月初めて訪問したカンボジア。バンコク在住やロングステイヤーの方、あるいは帰国して知人らに「アンコールワット素晴らしいですよ」と話をしても、大概は「カンボジアには行ったことがない」という返事が返ってきます。バンコクからシェムリアップまで飛行機で1時間という隣国タイに永年住んでいても行ったことがないというのは、意外というかちょっと驚きでした。
 わたしの場合、これまでなかなかその機会がなかっただけですが、多くの日本人にとっては70年代の内戦やポル・ポト政権下での自国民虐殺で永い間アンコールワットに行きたくても行けなかったからです。ガイドのソープアンさんよると、アンコールワット観光が再開して本格化したのは、ここ10年位とのこと。最近では新聞や観光パンフでアンコールワット観光ツアーの広告をよく目にしますが、観光どころではない時期が永かったのですから、カンボジアに行った方が少ないのも無理ありません。
 
 ちょうどNHKや新聞を見ると、6月14日来日中のカンボジアのフン・セン首相と安倍首相が会談し、カンボジアの経済協力の推進について合意したとニュースが流れていました。また安倍首相は、アジア・ゲートウェイ構想の一環としてカンボジアへの直行便を検討することを提案しているとのこと。
 アセアン諸国の中では、日本からの投資が遅れていたカンボジアです。まだ人件費が安く、石油や天然ガスなどの資源にも恵まれていることから、製造業やエネルギー分野を中心に新たに進出を検討している日本企業が増えており、投資協定の締結をきっかけにカンボジアへの投資がどこまで広がるか注目されます。
 さらに、カンボジアで国民の大量虐殺を行ったポル・ポト政権幹部の罪を問う特別法廷で、国連とカンボジア政府の合意で裁判に向けた動きが本格化することについて、フン・セン首相は「国民は裁判が将来の平和につながることを願っている」と歓迎しました。

 91年のパリ和平協定により内戦が終結したカンボジア。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)による統治を経て、現在のカンボジア政府は、様々な課題を抱えつつも安定した政権運営を行い、国際社会の一員になろうとしています。今回の日本との投資協定の締結やポル・ポト政権幹部への特別法廷は、その具体的な行動の現われといえるでしょう。
 平和国家として世界から信頼され、カンボジアといえば「地雷がいっぱい埋まっている国」といったマイナスイメージが薄れていくに従い、アンコールワットを訪れる日本人が増えることでしょう。まさに世界の遺産「アンコールワット」を多くの日本人に見てもらいたいものです。

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June 17, 2007

№680 バンコクでチキンライス

  バンコクで食べたチキンライス
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 バンコクでの夕食というと、いつも同じようなレストランやフードコートなどで食べてしまうので、新鮮味がないというのが最近の状況です。たまには新規開拓をしようとインターネットで評判のいいタイ料理店に行ってみることにしました。
 スクンビットのソイ39、探してみましたがお目当てのレストランは見つかりません。移転したのか閉店になったのか、あきらめてエンポリウム近くの中華レストランへ。ところがこれも見つけることができませんでした(後日場所は分かったのですが)。

 どうしたものかと近所をうろうろしていると、ソイ24と26との間の路地に「シンガポールのチキンライス」の看板を発見。バンコクでシンガポールの名物料理のチキンライスもないかと思いつつも、思い切って飛び込んでみることにしました。お客は誰もいません。不安がよぎりますが、歩き回ってお腹が減っているので仕方ありません。
 まずは「チキンライス」(35バーツ、約120円)を注文し、定番の「空心菜炒め」「卵の炒め物」を追加しました。 「シンガポールのチキンライス」は、日本のチキンライスとはまったく別物で、茹でたチキンを冷やして切り分け、鶏のスープで炊いたライスと一緒に食べる料理です。

 シンハビールを飲んでいると、間もなく「チキンライス」が出てきました。きれいに盛り付けられたチキンとライスにパクチーが添えられています。醤油タレがかかったチキンは柔らかくサッパリしていて美味です。キツネ色に炊き込まれたライスの方も鶏のうま味がよくしみ込んでいます。パラッとした食感のライスはチキンとよく合って、これにパクチーを一緒に食べると、もう最高です! パクチー好きのわたしは、パクチーのお替りをお願いしました。たっぷり目にパクチーに思わずニッコリです。
 「空心菜炒め」と「卵の炒め物」(この卵料理は残念ながらハズレでした)を間に挟みながら、しっかりと満腹になりました。会計は全部で212バーツ(約750円)とリーズナブル。店の名前は確認できなかったのですが、「シンガポールのチキンライス」の看板を目当てに、また食べに行くことにします。

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June 15, 2007

№679 赤土ホコリの道路

    土ぼこり舞う赤土の道
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 カンボジア・シェムリアップの街や近郊を歩いたり車で回っている時すぐに気づくのは、道路が赤土の未舗装路で土ホコリがすごいことです。国道6号線や市内中心部こそ舗装されていますが、一歩外れると、もう赤土だらけのデコボコ道になってしまいます。これを見ていると隣国タイとの大きな違いは、道路が整備されているかどうかという気がします。
 赤土はラテライトと呼ばれる東南アジアなどの熱帯雨林ではよく見られる土壌です。非常に細かい粒子なので乾燥すると、車が走った後にはもうもうと赤い土ホコリが舞い上がります。舞い上がる赤土のホコリで、道路沿いの建物の屋根や白壁が赤く染まっていますし、植物の葉にも赤いホコリが積もっています。これでは道路近くには洗濯物は干せないでしょうし、喉を痛めてしまいそうです。

 こんな赤土に雨が降ったら、さぞかしひどいぬかるみ道になるだろうと思っていたら、ガイドのソープアンさんによると、かえって固く締まるそうです。意外でした。赤色の主成分は鉄やアルミの酸化物なのですが、一旦ラテライトが乾燥すると鉄の成分が固まって雨が降っても軟らかくならないのだそうです。この性質を利用して、ラテライトを乾燥させて日干しレンガが作られるわけです。

 シェムリアップ近郊のバンテアイ・スレイ遺跡やトンレサップ湖へ行く道の大半が、この赤土の道です。前に車がいたり車が行き違う度に巻き上げられた土ホコリで前方の視界が遮られます。
 バンテアイ・スレイ観光にトゥクトゥクをチャーターする欧米人が結構いるのですが、東南アジアの風に吹かれながら異国情緒は味わえるのかもしれませんが、体中土ホコリにまみれて、きっと口の中までジャリジャリしているに違いありません。まあこれも異国情緒と言えるのかもしれませんが、わたしは遠慮しておきます。

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June 13, 2007

№678 オールドマーケットでお土産

    親切な店員のナーさん
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 カンボジア・シェムリアップの旧市街にある「オールドマーケット」。市内にいくつかある市場の中でも一番有名な市場です。到着した翌朝早く、遺跡観光の前に初めてのシェムリアップの街を散策しながら行ってみることにしました。宿泊したアンコールホテルのある国道6号線からシヴォタ通りをゆっくり歩いて、約20分の距離です。
 バイクやトゥクトゥクで混雑する国道6号線では、茶色の細かな砂で覆われた歩道を車に注意しながら歩き、シヴォタ通りではどことなくコロニアル風の雰囲気が残る町並みや商店、庶民が朝食を食べている屋台の光景などを眺めながらゆっくり歩きます。

 オールドマーケットは1辺100mほどの正方形をした小さな市場でした。名前の通り本当に古い建物の市場で、通りを隔てたバーストリートのお洒落な建物とは対照的です。時刻はAM7:30頃、早朝から賑わっているとガイドブックに書いてありましたが、まだそうでもありません。しかし実は、マーケット内部が生鮮食品を扱うコーナーになっていて、外周からはその賑わいに気づかなかっただけのようです。
 ようやく土産物屋が開店準備を始めていて、その内の一軒をのぞいてみました。手工芸品を中心にカラフルなバックや小物などが山積みになって並んでいます。お目当てはカンボジア土産の定番ともいえる「クロマー」です。クロマーとはカンボジア式スカーフのことです。カンボジアの伝統デザインである白と赤や青、オレンジなどを組み合わせたギンガムチェック柄で、コットン製です。吸湿性がよく蒸れないので首や頭に巻いて、日除けや汗拭きなどに便利なスグレ物です。街中でもクロマーを頭に巻いた女性を時々見かけました。

 店員のナーさん、日本語が少ししゃべれます。1枚1米ドルが通り相場のクロマーを10枚。値段交渉しますが、なかなかまけてくれません。結局2枚おまけを付けて12枚で10米ドルということに。それにタイでもよく売られている民芸品のブレスレットもおまけしてくれました。とにかくこれで日本へのお土産が買えて一安心です。
 もっとゆっくりと見たかったのですが、そろそろ遺跡観光ツアーの集合時間が迫っています。また来店することを約束してナーさんにバイクタクシーの交渉をしてもらい、一路集合場所のホテルへ。
 ちなみにクロマーの色やデザインはなかなかお洒落なので、お土産に最適だと思いますし、差し上げた方からも好評でしたよ。

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June 12, 2007

№677 オトコの地域デビュー

  バンテアイ・スレイの美しい彫刻
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 07年5月31日の朝日新聞「オトコの老い支度」というシリーズに男性の地域デビューの記事が載りました。
 仕事一筋で生きてきた。昔の友だちとも疎遠になり、近所にも知り合いがいない。そんな男性が独り身になり、老いを迎えると・・・。
 内閣府が昨年1月、65歳以上の男女約2800人に聞いたところ、一人暮らしの男性は近所付き合いが「ない」は24%(女性7%)で、「訪ね合う相手がいる」は15%(女性39%)だけ。「親しい友人がいない」は41%(女性22%)にのぼった。女性よりずいぶん孤独な生活を送っている。

 宇都宮大学の廣瀬教授は、各地で退職後の男性の「地域デビュー」を支援する活動にかかわっていて、女性の反感を買ったり、男性同士でぶつかったりするケースをよく見るそうだ。 「プライドを持って仕事中心に生きてきた男性が、急に『ただのオヤジ』にはなれない。会社では我慢してでも付き合うのが普通だったが、地域では嫌な人と思われれば相手にされなくなってしまう」。
 「地域デビュー」で嫌われるタイプ。たとえば「私が海外に行った時は・・・」という「自慢話型」。「~という見方もあるが・・・」という「評論家型」。つまり自分の考えは出さないこと。「女はみんなそうだから・・・」という「人権無視型」。そして最後に「長話型」の4つ。
 
 地域に入っていくポイントは何か。経験者の声を集めて「地域デビュースタートブック」を作った廣瀬さんにアドバイスしてもらった。
 第一に「教えてやる」という考え方を捨てること。ボランティアに参加しても障害者や外国人に対して「助けてあげる」という気持ちが強いと「お礼を言わない」「頑張りが足りない」と不満に思ってしまう。求められているのは、指導者ではなく友だちだ。
 第二に、人の話を遮らずに最後まで聞くこと。まちづくりグループで、ある男性の態度について「頭ごなしに言い過ぎる」と女性たちが反発し、打ち解けるのに2年ほどかかったことがある。女性は地域の先輩。意見を尊重しないとうまくいかない。
 第三に、相手を避けずに、時間をかけること。中高年の男性同士は一度ぶつかったら決別しやすい。でも「これから嫌なことを言う。後で飲みに行ってくれ」と口説いて仲が深まったケースもあるそうだ。「時間がかかって当たり前。相手を避けないことが大切です」と廣瀬さん。

 今年から始まった団塊の世代の大量退職。定年を迎えて「地域デビュー」を果たして、自分が住む地域社会に無事ソフトランディングできているでしょうか。廣瀬教授のアドバイスは貴重な示唆を含んでいます。「地域デビュー」するには、長年の会社生活で染み付いたプライドを置いといて、一人の個人として地域の方と付き合うことができるかがポイントになります。
 また“女性は地域の先輩”、なるほどその通りですね。女性の話をよく聞いて、意見を尊重しながら付き合っていると、案外うまく「地域デビュー」できるかもしれませんね。

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June 10, 2007

№676 田舎の食堂で晩ご飯

 野菜炒めの「カナ・ナンマンホイ」
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 06年8月、バンコクの北西スパンブリー県にある「バーン・タイ・リゾート」に泊まった時のことです。マネージャーのペックさんのバイクに乗せてもらって、リゾートに面した道路沿いにある食堂に晩ご飯を食べに行ってみました。お昼にソムタムを食べた所とは別の食堂で、地元の人たちが食べにやってくる普通の食堂です。店先に調理場があり、暑さをしのぐためにやはりテーブルも店先に並んでいます。全然お洒落な雰囲気はありませんが、オープンエアの食堂ということになりますか。

 もちろん料理はタイ料理。地元の人しか利用しないような田舎の食堂で、英語や日本語のメニューがあろうはずもありません。前もってガイドブックを見て何を食べるか決めてからの夕食です。
 注文したのは、野菜炒めの「カナ・ナンマンホイ」とご飯「カオ」です。ウマイのかマズイのか分からないので、まずはハズレの少ない定番料理にしました。幸いガイドブックにはタイ語の表示があったので、これを奥さんに見せて難なく注文が通りました。
 昨夜残っていた「ニンニクの衣揚げ」を肴に、氷割りにしたシンハビールを飲みながら料理が出てくるのを待ちます。夕方とはいえ暑いタイでは、ビールは氷割りに限ります。シンハビールはアルコール度数が6%と日本のビールよりも高いので、氷で割ってもそれほど水っぽくはなりません。

 店先の調理場で料理を作るのは、食堂のご主人。できあがった「カナ・ナンマンホイ」が運ばれてきました。青菜と牛肉がオイスターソースで炒められています。青菜は新鮮で歯ごたえ十分。ニンニクが効いていて美味しいのですが、味付けが濃くご飯と一緒に食べてちょうどいいくらいです。ご飯が進みます。
 わたしとしてはもっと薄味が好みなのですが、ここは「アローイ(美味しい)」とご主人にお愛想。滅多に来ない日本人がどんな風に食べるのか興味津々で見られているので仕方ありません。ご飯の量が多かったこともあって、結局これでお腹一杯になりました。ビールを含めてお代は100バーツ(約350円)でした。
 味よりも夕涼みをしながら、ビールを飲み、タイの片田舎の食堂で地元の人と一緒に晩ご飯を食べる。この時間は自分が観光客ではなくタイに溶け込んでいたひと時でした。

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June 08, 2007

№675 バンコクから海外旅行

  アンコールワットの入り口から
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 これまでタイ訪問といえばバンコク・チェンマイ中心で、シンガポール以外の周辺諸国に立ち寄ったことがありませんでした。07年2月カンボジアへ行ったのが初めてです。
 せっかくタイまで行くのですから、日本との往復だけではもったいですよね。以前から東南アジアの中心に位置するタイを拠点に周辺諸国に行くのは便利だと思っていたので、実行してみることにしたのです。その手始めが、カンボジア・アンコールワット行きです。なおカンボジア旅行記については、このブログに時々掲載しています。

 結論から言うと、行ってよかったです。なかなか日本からアンコールワット観光だけ行けるものではありませんが、バンコクからだとアンコールワットは飛行機で約1時間と、すぐそこです。旅行費用も航空券の追加料金とホテル代、それに現地の観光ツアー代くらいで済みますからお手軽です。これは行くしかないでしょう。
 今回は昨年暮れに福岡に就航したバンコクエアウェイズを使って、アンコールワット観光の拠点都市シェムリアップ行きのチケットにしたので追加料金はそれほど高くありませんでした。バンコク・シェムリアップ間の往復チケットと比べると、うんと割安です。
 次回はベトナム航空を利用してベトナム・ホーチミンに一旦入国して観光をした後、バンコクへ入るのもいいなと思います。この方法だとバンコク行きの航空料金でホーチミンへ行くことができます。さらに同じような方法でミャンマーやマレーシア、そしてラオスなどへも足を延ばしたいものです。

 もちろん「そんなことは、ずっと前から知っているし、やっている」と東南アジアでロングステイをしている方々からお叱りをうけることでしょう。ロングステイヤーの中にはエアアジアをはじめ格安航空会社を利用して、滞在地から東南アジア各地を周遊してしている方も多いのではないでしょうか。日本から出発するよりも近くて手軽に東南アジアの都市や観光地へ行く、それはロングステイ滞在地の地の利を生かした旅行スタイルですし、ロングステイの楽しみのひとつでもあります。
 ロングステイ地を拠点に、自分なりの旅行プランを立て予約や手配をして自由で気ままな旅に出かける、これも立派なロングステイの目的と言えるでしょう。

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June 07, 2007

№674 ネットカフェ通い

     ナナ駅周辺の夕景
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 バンコク滞在中、定宿のホテル近くのネットカフェに毎日のように通います。日本のニュースはNHKの衛星放送やホテルに置いてある読売新聞で、ほぼリアルタイムで知ることができます。しかしパソコンを持っていかないので、メールのチェックのためにネットカフェに行くことになります。

 場所はアンバサダーホテル近くの小さなネットカフェです。朝8時頃から開いているようなので、朝食を済ませて出掛ける前の時間を利用できて助かります。料金は1分1バーツとリーズナブル。1時間やっても60バーツですから200円ちょっと。
 小さな店内には15台ほどのパソコンが並んでいて、アンバサダーホテルの宿泊客なのでしょうか、多国籍の利用客がやってきます。欧米人はもちろんのこと、アラブ系にインド人、韓国人など、日本人はあまり見かけません。いつ行っても満席近く繁盛しています。

 今年2月、アンコールワット行きからバンコクへ移動した翌朝、早速いつものネットカフェへ。3日間溜まったメールをチェックして、日本へ送信します。以前はhotmailでしたがバンコクに来た時だけしか使わなかったので、アドレスが消去してしまい再登録しないといけませんでした。そこで最近ではプロバイダーが提供しているWebメールを利用しています。これだといつもと同じメールアドレスですし、セキュリティーも安心です。また受信したメールは帰国後改めて、自分のパソコンでゆっくりと見ることができます。
 それから海外に行って重宝するのは、パソコン代わりに持参するメモリースティックです。メモリースティックに保存しておいたブログの画面を立ち上げて、ここのパソコンから直接記事をアップすることも簡単ですし、作成した文章もまた保存して帰国できます。

 そんなこんなで1時間はすぐに経ってしまいます。今回は2時間もいました。それでも便利なネットカフェ、これからも毎朝通うことになりそうです。

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June 05, 2007

№673 バイヨンの四面像

  四面像が並ぶ不思議な空間
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 アンコール・トムの中心に位置するのがバイヨン寺院。何度も写真や映像で見たことがある観世音菩薩の四面像で有名な寺院です。南大門から車でしばらく走るとジャングルの中から突然バイヨンが現れました。想像していたよりも大きな遺跡ではありません。
 全体が黒っぽい遺跡のせいか、遠目には四面像がどこにあるのか、すぐには分かりません。正面から歩いて近づいていくと、ようやく黒い無機質な石造りの中から四面像が浮かび上がってきました。まるで遺跡の中に人間の顔が嵌め込まれているようです。独特の表情を持った観世音菩薩があちらこちらに見えます。バイヨン寺院そのものが、不思議な雰囲気を醸し出していて、どこか周囲とは違った空間です。

 バイヨンとはクメール語で「美しい塔」の意味で、ジャヤヴァルマン7世によって12世紀末に建設された仏教寺院です。アンコール・ワットがヒンドゥー寺院なのに対して、仏教に深く帰依していたジャヤヴァルマン7世が、王の生まれた地方の仏教寺院様式に倣って造営したのがバイヨンです。今のベトナム辺りにあったチャンパ王国に占領されていたアンコールを解放して王位についたのがジャヤヴァルマン7世。この時に新たな王都として建設されたのがアンコール・トムで、その中心にバイヨンを据えたのです。
 バイヨンは古代インドの世界観の中で中心にそびえる山を指す須弥山を象徴化していると言われています。バイヨンがアンコール・トムの中心に建設されているのはその表れで、ここはクメール世界の中心といえる場所なのです。

 東門から見学します。第1回廊には、チャンパ軍と戦ったクメール軍の行進の様子などが描かれたレリーフが残っています。初めて見るクメールの彫刻、保存状態が良くない所もありますが、どれも生き生きとした動きです。中には料理をしたり魚を採ったり、庶民生活を表現したレリーフが見られます。回廊伝いの通路は外国人観光客とガイドで混雑していて、狭い場所に韓国語、英語、ドイツ語など各国の言葉が飛び交い、とてもインターナショナルです。

 第2回廊への階段を登り、この辺りから四面像を身近に観ることができます。バイヨンには観世音菩薩の四面塔が中央祠堂を取り囲むように49あるそうです。どの観世音菩薩もふくよかな顔つきで、口角が上がったあの口許が何とも独特です。それぞれ大きさや表情が微妙に違います。目玉がはっきりしないので、目をつぶっているようにも見えます。さて本当はどちらなのでしょうか。穏やかな微笑をたたえる観世音菩薩の表情は、仏陀の深い慈悲を表しているとも。
 塔の所々に彫られている美しいデパター(女神像)とのコントラストが印象的です。ぐるりと歩いてみましたが、どこからでもいくつもの四面像が見えるというよりも、見られているというか囲まれているような気分になってきます。多くの観光客がいるので現実を確認できますが、どこかの異空間・異次元の場所にいるみたいです。
 遺跡から降りて地面を歩きながらバイヨンを振り返った時、現実世界に戻ったような気がしました。不思議な体験でした・・・

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June 04, 2007

№672 転ばぬ先の下見ツアー

 バンコクの北ノンタブリーの市場
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07年5月19日から朝日新聞に掲載されたタイ、マレーシアのロングステイについての記事。その3、4回目にタイの事例が紹介されました。

 本格的なロングステイを考える人たちに、ある旅行コンサルタント社は「下見ツアーを利用して現地の視察を」とアドバイスする。

 タイのチェンマイ。Aさん(61)と奥さん(56)は、約1ヶ月の下見ツアーに参加した。Aさんは元電器機械メーカー勤務。出張で何度も東南アジアを訪れ、いずれ住みたいと思っている。昨年はマレーシアで家賃や物価を調べた。
 初日は、車で観光しながら市内の病院や日本食を揃えるスーパーマーケットを回った。生活習慣病を抱えたAさんにとって、いざという時の病院はぜひ見ておきたい場所だ。一方で、早速夜市に出かけ食堂の魚料理を楽しんだ。「会社にいた頃と違い、今は何もかも見たいという気持ち。心にゆとりができた感じです」とAさん。
 翌日は朝からタイ語の勉強。日常会話程度はできるようにツアーを企画した旅行会社が必修にする。午後は待望のマンションの下見をした。4件見た中で、チェンマイの名所ドイステープ山がテラスから一望できる部屋にひかれた。45平方メートルで家賃5万円ほど。光熱費と食事代を加えても月約12万円。日本で暮らすのと、さほど変わらないと試算したようだ。
 「仕事中心の日々を離れて、まだやっていなかったことがたくさんあると気づいた。時間が足りない」とAさん。

 バンコクで2週間の個人旅行に初めて挑戦したのは不動産業のBさん(55)と奥さん(55)。子どもが手を離れ、肩ひじ張って頑張るのにも疲れたというBさん。「そろそろ経営を若い人に譲ろう」と考え、しがらみから解放される海外で暮らそうと、まずタイを見てみることにした。
 バンコクからローカル線に乗り近郊に足を伸ばした。市場では気に入った布地を値切ることにも成功。「英語もタイ語もできないけど、皆優しいから何とかなりそう」と奥さん。
 しかし、バンコク市内で治安がよく日本人が暮らすのに便利な場所となると、生活費は予想以上に高い。
 「日本よりちょっとぜいたくしたい」というふたりが気に入ったのは、広さ113平方メートル2LDKの高級マンションだった。欧風の家具とジャグジー風呂、共用のスポーツジムもあり家賃28万円。日本食が恋しくなってのぞいた日本食材店では、サケの切り身一切れが約350円だった。生活費は50万円近くかかるかもしれない。
 「メードの一人でも雇えるかと思ったのに・・・。これなら、今の家を売り払ってこないとダメかも」とBさん。

 チェンマイとバンコクの生活費の差にはびっくりですが、バンコクのマンションがよほど一等地にある高級マンションなのでしょう。50万円では日本以上に生活費がかかってしまいますね。
 いずれにしても自分が希望するロングステイプランを実行した場合、どのくらい生活費がかかるのか、病院は大丈夫か、住居は快適で問題ないかなど、十分に下見することが重要です。トラブルの予防やこんなはずではなかったとならないためにも納得するまで自分の目で確認しておくことです。
 また紹介されたご夫婦のように、定年後これまでできなかったことをやってみたい、日本のしがらみから解放されて海外で暮らしてみたいという理由でロングステイを検討するシニアが多いようです。団塊の世代の大量退職でさらに拍車がかかるかもしれませんね。

 なお、この2組の夫妻は同紙の3月10日夕刊にも紹介されています。

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June 02, 2007

№671 SAMPHEAPレストラン

   ボリュームたっぷりのランチ
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 アンコール・ワット遺跡の観光ツアーは、午前中アンコール・トム、タプロームを見学すると、一旦シェムリアップ市内へ戻ってランチの時間です。クロマーツアーズの御用達は、シェムリアップ川沿いにある「SAMPHEAP」レストラン。ここのランチもツアー料金に含まれています。団体ツアーの専門らしくオープンエアのテーブル席は、多くの日本人観光客で一杯です。

 アンコールビールの大瓶(2.5米ドル)を注文すると、間もなくツアー客向けのセットメニューが運ばれてきました。朝食はホテルの洋風中心のビュッフェでしたので、実質初めてのカンボジア料理になります。
 ココナッツ風味の牛バラスープ、さっぱりしたカレー味の焼きそば、定番の空心菜炒めはニンニクが丁度良い感じです。豚肉のカシューナッツ炒めは、味が濃くなくて食べやすい。これらにバナナの葉の器に入った雷魚のココナッツミルク蒸しが出てきました。初めて食べたこの料理はココナッツが程よく効いて美味しくて、どこか後を引く味です。後でガイドブックを広げてみると「アモック・トゥレイ」というカンボジアの代表的な料理。甘酸っぱくクリーミーな味わいで外国人にも人気だとか。ご飯はタイと同じインディカ米です。
 品数もさることながら、ランチなのにすごいボリュームです。朝食が早かったせいかお腹が減っていたので、がっつり食べました。それでも全部は食べ切れませんでしたが。

 ガイドのソープアンさんの話によると、このレストランはやや甘めの味付けとのこと。どの料理もさっぱりしていて食べやすいものばかりでした。日本人向けにマイルドな味付けにしているのかもしれませんが、タイ料理ほど辛くなく家庭料理のような素朴な味わいがカンボジア料理の特徴だからのようです。特にココナッツミルクがよく使われています。
 最後に名物のカボチャプリンが出てきました。カボチャの種を除いた空間にアヒルの溶き卵を入れて蒸し上げたものです。ココナッツミルクに浸してあり、プリンというよりもハンペンか蒲鉾のようです。もうお腹いっぱいのもかかわらず、初物なので試しに一口。どことなく生臭さが残っていて、もうひとつでした。

 ビールを飲み、どの料理も美味しくいただきました。もう満腹です。午後の観光は3時から、まだ2時間以上あるのでホテルへ戻って、お昼寝をしたいと思います。ご馳走様でした。

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