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July 10, 2007

№694 不安材料は病気や言葉

   バリ島の美しいライステラス
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 07年6月30日の朝日新聞に海外ロングステイの特集記事が組まれていました。

 退職後の暮らし方として、海外で暮らす「ロングステイ」という滞在型の長期旅行が注目されています。日本よりも物価の安い海外で、部屋を借りて自炊するなどして生活費を抑えれば、お金をそんなに使わずに滞在することができます。近年、タイ、マレーシアをはじめ、アジアでロングステイする人が増えています。

 読者モニター2595人に海外に長期間滞在してみたいと思うかどうか尋ねたところ、希望する人(51%)とそうでない人(49%)がほぼ半分に分かれました(希望する人の中には「したことがある人」が6%もいらっしゃいます。決して少なくない数字です)。
 「はい」「滞在したことがある」の理由で多かったのは「自然を楽しみたい」(44%、複数回答)「気候のよいところで暮らしたい」(41%)と快適さを求める人が多く、「安く暮らせる」(19%)などの経済的理由を上回りました。 滞在したい国・地域は、ニュージーランドやオーストラリア、ハワイといった英語圏が人気で、アジアを選んだ人は少数でした。治安がよさそうな国や、よいイメージを持っている国を選んだ人が多いようです。

 一方、ロングステイを望んでいない人の理由で多かったのは「病気やケガが不安」(57%)「言葉や文化になじめない」(53%)「治安や盗難が心配」(46%)でした。
 「一番の心配は言葉の壁。病気の症状をうまく説明できるか心配だ」(70歳女性)といった回答が多くありました。計画を立てていたのに病気や親の介護などで実現できなくなったという人もいます。「夢は早めに実行に移すことをお勧めしたい」(57歳女性)。


 回答者は朝日新聞の読者モニター、その年齢層が分からないのですが、若い年代もかなり含まれているようです。多様な回答があってなかなか興味深い結果です。とりわけロングステイ財団のアンケート調査とは希望国がずいぶん異なっていて、マレーシア、タイが10位以下と意外に人気がありません。オセアニア、ハワイ、ヨーロッパなど観光地として人気がある国が、そのままロングステイ希望国の上位を占めています。その理由として、経済的理由や「人間関係に煩わされない」(13%)より「自然を楽しむ」「気候のよいところで暮らす」など快適さを求める傾向の方が強いことからも分かります。
 
 他にも「夫婦でスペインに4年半ほどロングステイした。人生の大きな宝物だ」(67歳男性)という経験者の賛成論がある一方、「物価が安いという理由で生活拠点を海外に移すのは、人間としてさびしい」(49歳男性)、「海外で年金を受給するのはやめてほしい。日本経済の役に立たずに海外に流出してしまう」(43歳男性)といった厳しい意見も寄せられています。
 さらに海外ロングステイを「老後資金に余裕のある団塊の世代の夫婦にしか縁のない話」と、冷めた目で見ている人も何人かいました。 「自分が年金を受給するころには、そんな悠長なことを言っていられない」(36歳女性)。若い世代のロングステイに対する率直な意見も紹介されています。

 個人の多様な価値観の広がりの中、シニアの新しいライフスタイルともいえる海外ロングステイです。団塊の世代の定年退職をきっかけにロングステイ人口が増加すると予想されますが、今後成熟した日本の高齢社会に根付いていくとは限らないようです。若い世代の意見にもあるように、将来の年金不安や格差社会の拡大といった問題に大きく左右されることでしょう。
 “豊かな”ロングステイが定着していくのか、“年金移民”タイプが増えていくのか、まさに将来の日本社会をそのまま反映したものになるに違いありません。

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Comments

日本は既得権益大国です。電力、水道、道路、航空、高速道路、鉄道、クルージング、NHKなど、どれも勝手に馬鹿高給与をもらっている人たちが物価をを高くして年金の実質価値をさげています。

そのうえ、この人たちは老後も莫大な年金を手にします。

こういった人たちは海外へ行かないで円の価値が下がらないように日本で消費すべきだと思いますが、自営業者など大きなリスクをとりながら大きな税金と国保の掛け金(社会保険の3倍も)を払い、国民年金とわずかな老後のたくわえではとても馬鹿高物価の日本では生きていくのも大変です。元気なうちは海外で年金の消費を節約していよいよ無理になってきたら日本に帰ってきて人生をまっとうするのは他人に迷惑をかけないで生きていくひとつの方法ではないでしょうか?

毎日 インターネットでタイ語のラジオを聞いたり、タイ語の本を30分くらい読んで11月からのベストシーズンに備えています。

Posted by: taka | July 11, 2007 at 03:46 PM

 チェンマイのブログを読むと、バーツ高(円安)で円の価値が3/4になり、年金族はコンドミニアムのグレードダウンやタイからの転出を考えているそうです。チェンマイがこうなので、豪ドルやユーロ圏ではサラリーマンの年金での生活は不可能ではないかと思われます。日銀は結局、利上げに踏み切る勇気を失ったようですし、今後の円の好転は見込めません。(公務員OBでない)団塊世代の海外ロングステイの夢は消え失せた感があります。

Posted by: 読者 | July 13, 2007 at 12:35 PM

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