« №721 ひとりで贅沢な遺跡めぐり | Main | №723 シニア向け格安チケット »

September 01, 2007

№722 バンテアイ・スレイ遺跡への風景

    バンテアイ・スレイにて
Img_1008
    
 アンコール・ワットをはじめ各地のクメール遺跡を巡るには、シェムリアップが拠点の町になります。アンコール・ワットやアンコール・トムなどは市内からすぐ近くですが、他の遺跡はかなりの距離があって、例えばバンテアイ・スレイ遺跡へは車で1時間ほど。移動する間は、車窓からカンボジアの田舎の風景を眺めながら過ごすことになります。そうすると、いくつか面白い光景や珍しい風景に出会います。

 まずシェムリアップ市内を走って気づいたのは、街角の小さなマーケットで1リットルぐらいのガラス瓶に詰めたガソリンを売っていることです。初めは何の液体なのか判らなかったので、ガイドさんに尋ねるとガソリンとのこと。もちろんガソリンスタンドはあるのですが、バイクタクシーの運転手などが主なお客さんで、値段も露店売りの方が安いとか。
 市街地から郊外に出ると、大きな池の周りを通過します。この池、一見普通に見えるのですが、 「スラ・スラン」という東西700m・南北300mもある世界最大の沐浴場だというのでビックリ。沐浴場の広大さもさることながら、王様だけが使ったといいますからクメール王の絶大な権力に驚くばかりです。

 途中いくつかの農村が点在し、椰子の木などの樹木に囲まれた高床式の質素な家屋が並んでいます。暑さをしのぐための高床家屋で、瓦やトタン屋根が多いものの椰子の葉で葺いた屋根も見受けられ、木陰では小さな子どもたちが裸で遊んでいます。また分校のようなこじんまりとした小学校も所々に建っています。カンボジアでは午前と午後に分かれた2部制を採っているとのこと。

 シェムリアップ周辺では、稲作は雨季の1回だけ。乾季になると川や池はすっかり干上がってしまい、水不足のため1回しか米が作れません。そのため農村の飲料水は井戸水が頼りの綱です。訪れた2月末は乾季に当たり、何も作られていない乾燥しきった茶色の田んぼがどこまでも広がっています。現在は農地になっているクメール王朝時代の貯水池の跡「東バライ」では、この時期スイカを栽培していて、道路沿いの露店では小ぶりなスイカが山積みです。

 そしてこの辺りまで来ると、さらに道路状態が悪くなり、赤土ホコリが舞うデコボコの未舗装路です。時々、遺跡めぐりをしている欧米系の観光客を乗せたトゥクトゥクを追い越していきます。トゥクトゥクでこの悪路を行くのは、いかにもチャレンジです。1時間もトゥクトゥクに揺られていれば、体中土ホコリ塗れになって顔はザラザラに違いありません。

 車窓から見える農村地域の風景は、いかにも“東南アジア”です。タイとは違います。とりわけ北タイは、どことなく昔の日本の田舎に似た風情を感じますが、ここはアジアそのものです。 
 乾燥して干からびた田んぼと土ホコリ舞うデコボコ道、これが乾季のカンボジアを特徴付ける景色なのかもしれません。

    土ほこり舞うデコボコ道
Img_0989

|

« №721 ひとりで贅沢な遺跡めぐり | Main | №723 シニア向け格安チケット »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« №721 ひとりで贅沢な遺跡めぐり | Main | №723 シニア向け格安チケット »