« №760 リハビリ目的のロングステイ | Main | №762 タイのB級映画 »

November 06, 2007

№761 リハビリ目的のロングステイ その2

   巨大なバムルンラード病院
Dscf1921

その2  
 Yさんは、現役時代の企業の健康保険組合に継続加入し、健康保険を利用している。70歳まで継続できるそうだ。バンコクでのリハビリに掛かる医療費は健康保険の還付請求ができるが、海外では介護保険制度を利用することができない。年金から天引きされるため介護保険料を支払っているだけといいます。 「健康保険と同じように海外での介護費用もせめて50%くらい認めてもらいたい」。または「タイに日本人向けの介護施設ができないものか」とYさん。

 2000年にスタートした介護保険、まだ間もなく止むを得ない面はあるものの、「保険料は徴収するが利用できない」というのは、確かに制度上の不備である。この5年間、タイにリハビリにやって来る日本人は増えていないし、介護のために日本を出ようという発想もないのではと指摘します。その発想もないから、介護保険制度の不備も置き去りになったままなのかもしれません。
 人件費が安くメイドや専門の介護スタッフを雇うことも可能なタイ。リハビリ費用を含めた生活費が年金内で賄える上に、手厚いリハビリが受けられるというのは、実は合理的な発想なのです。
 Yさんは、介護やリハビリのためにタイに来る日本人が増えれば、その声が政府にも届いて制度の不備が是正されたり、タイでサポートする人や施設も出てくるのではないかと期待しています。現在のリハビリは医療(3割負担)としてですが、もし介護保険が適用(1割負担)になると介護としてのリハビリを受けられることになるのです。

 諸外国とのEPA(経済連携協定)の中で、フィリピンからは看護師や介護士を日本に受け入れることが決まっています。しかし将来、外国人労働者受け入れに伴う不安や問題、また日本人介護士の待遇低下を招くよりも、行くことが可能な方はタイに行った方が早いし、そのような問題も少なくなるのではないか。そのネックになるのが介護保険適用の問題なのです。
 タイに来れば、本人は手厚い介護が受けられるし、その上費用も少なくて済む。日本政府にとっても介護費用の抑制になる。個人と国、双方にとってメリットがある訳です。外国人の介護士を受け入れる前に「海外での介護についても保険適用にする」、こちらの方が先決問題だと教えられました。

 なお、03年のインタビューの内容は、№35に載せています。

|

« №760 リハビリ目的のロングステイ | Main | №762 タイのB級映画 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« №760 リハビリ目的のロングステイ | Main | №762 タイのB級映画 »