« №782 コンビニとネットカフェはどこ? | Main | №784 ベトナムから国際電話 »

December 13, 2007

№783 統一会堂とベトナム戦争

    緑の中庭と統一会堂
Dscf1732

 ホーチミン滞在2日目の朝、ベンタイン市場から最初に向かったのが「統一会堂」、南ベトナム政権時代の大統領府だった建物です。市場から約10分、気温はさほどではありませんが、南国特有の蒸し暑さの中を歩きます。ナムキーコイギア通りの街路樹の木陰が日差し避けになってありがたい。ホーチミンは、どこも街路樹が整備されてきれいな街です。

 入場料は15000ドン、1ドル出すと1000ドンのお釣りが戻ってきました。入場する際にX線の手荷物検査まである厳しいセキュリティチェックを通ると、円形の噴水ときれいな芝生の中庭が見えます。その後ろの立派な白い建物が「統一会堂」です。
 ここは市内観光のツアーに入っているので、順路に沿って各国からの観光客が大勢見学しています。建物の内部は冷房が入っていませんが、御影石の床がヒンヤリとし、風が通って涼しい。ホッとします。
 内閣の会議室や大統領の応接室、壁面一杯に大きな漆画がある各国大使が国書を謹上した部屋など、官邸内には数多くの部屋があります。中でも南ベトナムの旧大統領府に、ホーチミンの胸像と北ベトナム時代からの金星紅旗の国旗がある講堂が印象的でした。時代の流れを感じます。

 2階のベランダからは、正面にまっすぐ伸びた緑豊かなレユアン通りが眺められます。1975年4月30日、この通りを解放軍の戦車がやって来て官邸内に突入し、サイゴンが陥落したのです。それから32年、ここに立って当時のニュースを思い出しました。敷地内には戦車が2台展示されているのが見えます。中庭の芝生で結婚式の記念撮影をしているのと対照的な光景です。

 屋上の展望台には涼しい風が吹き込み、さらに市内が見渡せます。屋上にはヘリポートもあって、戦争映画でよく見るアメリカ製のヘリが展示されています。
 最後に地下室に下りると、そこはベトナム戦争当時に逆戻りしたような軍事施設がそのまま残されています。大統領の司令室や通信室など、薄暗い通路は観光客も少なく不気味な雰囲気です。サイゴン陥落時、官邸内に入ってきた北の戦車の写真が、地下の資料室に飾ってあり、改めて生々しい記憶となって蘇ってきます。

 地上に出ると光が溢れ、緑がまぶしい平和な風景に戻ります。戦争と平和、両方の時代を刻み込んだ統一会堂でした。さあここからレユアン通りを歩いてみましょう。

|

« №782 コンビニとネットカフェはどこ? | Main | №784 ベトナムから国際電話 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« №782 コンビニとネットカフェはどこ? | Main | №784 ベトナムから国際電話 »