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July 08, 2008

№894 朝靄の托鉢風景

     毎朝行われる托鉢
Img_1294

 08年2月、ラオス・ルアンパバーンの4日間の滞在中、毎朝托鉢を見学に行きました。初日は何時から始まるのか分からぬまま、まだ暗い5時から起き出してしまいましたが、6時半に打たれる寺院の太鼓の音が、托鉢の始まりの合図です。
 太鼓の音を聞くとすぐに、前夜用意したカオニャオ(もち米を蒸したもの)を手に、ゲストハウスのフロントをそっと抜け出します。外は明るくなっているものの、うっすらと朝靄が立ち込めている街並みです。

 ひんやりとした空気の中、長袖を羽織って、ワット・シェントン方面の交差点へ。この交差点が、近所では最も多く托鉢の列がやってくるポイントなのです。すでに白人系の観光客や、見物客に僧侶へのお供えを売る天秤棒を担いだ女性たちの姿が。でも日本人らしき観光客は見かけません。
 道端では、ラオス衣装を着た近所の女性たちが、カオニャオを入れた竹製のお櫃をこれも小さな竹のテーブルに載せて、僧侶たちがやって来るのをゴザに座ってじっと待っています。

 すると、小鳥のさえずりが聞こえる朝靄の中を、すうっと托鉢の行列が現れました。鮮やかなオレンジ色の袈裟に身を包み、右肩に大きな鉢を提げていて、年長の僧侶を先頭に、4~50人ほどの集団です。若い僧が多いのですが、中には10歳ちょっとくらいの少年僧の姿も。素足のため、静かに近づいてきます。
 待機していた女性たちは、お櫃の中のカオニャオを一つまみずつ、手早く摘んでは僧侶の鉢の中に喜捨。男性はというと、裸足になって立ったまま、敬虔な面持ちでカオニャオを入れていきます。ラオスの人々にとって、毎朝の托鉢は、日常生活そのものなのです。

 托鉢の列は、音もなくやって来て、音もなく過ぎ去って行きます。そのスピードの速いこと。一つの列が通り過ぎると、また別の列が、次から次へと・・・
 この小さな街に、一体何百人の僧侶がいるのでしょうか! まるで僧侶たちの行進のようで、壮観な眺めです。

 そして7時になると、托鉢の列はそれぞれの寺院に、すうっと消えていき、人々も自宅へ帰って、誰もいなくなりました。さも何事もなかったように、いつもの静かな朝の街へと戻っていきます。

   托鉢に歩く僧侶の長い列
Img_1363

  余談ですが、白人観光客の見学する態度が悪すぎます。ホットパンツ姿で列を追いかけ、すぐそばで写真を取りまくる女性。数多くたかれるフラッシュの嵐など。キリスト教徒に同じことをしたら、どうなるのでしょうか。

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Comments

>キリスト教徒に同じことをしたら、どうなるのでしょうか。
今や「ファラン=キリスト信者」は「日本人=仏教徒」と同じ位の幻想です。

Posted by: いいわけ | July 08, 2008 at 02:30 PM

カオヤイです。
ご無沙汰しております。

タイ国内でも托鉢の写真って撮りにくいですよね。
(人を撮ること自体が難しい世の中)
ルアンババーンの托鉢風景は、
観光コースの中にも入っているようですね。
僕も一度行ってみたいです。
5年半タイに居るのに、
カンボジアもラオスもミャンマーも行ったことがありません。
このブログを拝見しながら何時もそう思います。

Posted by: カオヤイ | July 10, 2008 at 03:46 PM

コメントありがとうございます。
美しい写真を楽しませてもらっています。
時々しかタイに行かないので、
周辺各国まで足を伸ばすのでしょうが。
ぜひ、ルアンパバーンへ。

Posted by: 池邉善文 | July 10, 2008 at 04:08 PM

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