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July 30, 2008

№906 雨傘を日傘にして歩く

    極彩色の装飾の中華寺
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 漁港マハチャイの船着場から、渡し船でタージン川の対岸へ。
 こちら側もマハチャイの一部のようですが、国鉄の駅や市場がある側とはうって変わって、静かでのんびりした街並みです。船着場近くで客待ちをするサムローを横目に、DACOの地図を片手に歩き始めました。
 すぐ近くの小さな製氷工場から氷を切り出すのこぎりの音を聞きながら、スッタワートウィーティー通り沿いに歩きます。目指すはタイ湾が望めるというビューポイントです。

 だけど、とにかく暑い。スコール用に持っていた折り畳みの雨傘を日傘代わりに。道行く若い女性は、日焼け止めのパウダーを顔に塗り、頬が白くなっています。
 しばらく行くと、ロータリーの中央にシチズンの大きなロゴ入りの時計台が、なぜか時計台が多い町です。ぐるり
とロータリーを回ってさらに進むと、この辺りは干物工場が多く、あちこちから魚を干す匂いが漂ってきます。やはり漁港ですね。

 途中、左手に折れて川沿いの道を歩くことにしました。民家が立ち並ぶエリアですが、暑さのせいか、誰も外にいません。こんな中、歩いているのは、わたしくらいのものです。
 玄関先に陶器製の麻雀卓が設置されている家が目立つ住宅街の一角に中華寺がありました。やはり中華系の住民が多いのでしょうか。屋根やら柱など寺院中が、極彩色の龍の陶器や絵で覆われています。派手といえばそうなんですが、その鮮やかな色合いに目を奪われます。
 川沿いに出る道を探して歩きますが、なんと途中で行き止まり。ここからでは、まだ海が見えません。地図では道がつながっているのですが・・・ 仕方なく元来た道を戻りますが、ずいぶんと遠回りをする結果に。

 時刻は11時を回り、太陽はほぼ真上から照りつけ、気温は33℃くらいでしょうか、日差しと蒸し暑さで頭がボーとしてきました。まっすぐに延びたビューポイントまでの道が、気の遠くなるような距離に感じます。
 時々ミネラルウォーターを口に含み、額や首筋を流れる汗を拭いながら歩きますが、さすがに限界。炎天下を歩き続けて、熱中症になりそうです。
 
 巨大な観音様がある辺りで、引き返すことにしました。しかし、また歩いて戻る気にはなれません。近所にいたモーターサイを見つけて、15B(約50円)で交渉成立。
 実はモーターサイに乗るのは初めての体験。いかにも危険なので、これまで避けていましたが、今はそんなこと言ってられません。あれほどシンドイ思いをして歩いたのに、帰りはわずか3分で船着場に到着。その上、心地よい風に吹かれて快適でした。バンコクでは乗りませんが、田舎町ではよしとしましょう。

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July 28, 2008

№905 PG福岡線休航!

   早朝福岡に到着したPG機
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 タイに行く際、いつも贔屓にしているバンコクエアウェイズ(PG)の“福岡路線休航”の情報が、飛び込んできました! わたしにとってはショッキングなニュースです。
 航空券の手配をお願いしているJTBの話によると、9月末で福岡線は全面的に休航。広島線が週3便から2便に減便とのこと。

 06年12月から福岡に乗り入れていたPGですが、2年足らずで突然の休航です。就航当初は搭乗率が低く、採算が合わないだろうと心配していましたが、認知度が上がるにつれて搭乗率も改善し、満席に近い時もあるほどでした。さらに今年4月からは新型機(A319)の導入とビジネスクラスを新設して週4便へ増便、と日本路線への意気込みを感じていただけに、正に“寝耳に水”とはこのことです。
 休航の詳しい理由は、はっきりとは分かりませんが、 「原油高による燃油高騰」が背景にあるようです。もちろん燃油サーチャージも改定し、かなりの高額を上乗せしていますが、それでも追いつかないのでしょう。それならばタイ航空並みのサーチャージにすればよいのに、と思うのは単純過ぎますかね。

 正式に発表されたのは7月22日のことですが、休航の情報は少し前から入ってきていました。というのも8月下旬から9月に掛けての日程で、バンコク往復の予約を入れていたからです。最初の情報では、8月末で休航というものでした。ということは9月の日程だと帰国できなくなるため、内々に連絡をもらったという次第です。
 突然のニュースで他社便に振り替えるか、8月中に帰国する日程に変更するか、早急に検討し直す必要に迫られました。結局、既に発行している9月分のチケットがかなりあるらしく、それもあってか9月末までになりましたが。

 つまりPGに搭乗してのタイ行きは、これが最後のフライトになるかもしれません。アンコールワットやルアンパバーンに行ったのも、すべて同社の路線を利用してです。近い内に再訪したいと思っていたのに、とても不便になってしまいます。それにせっかく貯まってきたマイレージどうなるのでしょう?

 最近いくらか落ち着きを取り戻している原油先物相場ですが、PGのファンを自認するわたしとしては、福岡線が撤退にならずに再開されることを切に願うものです。

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July 26, 2008

№904 ロングステイ滞在国人気ランキング

  
 ロングステイ財団が実施しているロングステイ希望滞在国の調査(2006年度)によると、永らくトップだったオーストラリアを抜いてマレーシアが第1位、そしてタイが第3位に入っています。
 2004年の同調査では、マレーシアが2位、タイが5位でしたから、それぞれ順位を上げ、インドネシアもベスト10入りと、近年アジア各国の人気ぶりが際立つ結果となりました。

第1位 マレーシア      第6位 カナダ
第2位 オーストラリア     第7位 スペイン
第3位 タイ           第8位 インドネシア
第4位 ニュージーランド    第9位 イギリス
第5位 ハワイ          第10位 アメリカ

 アジア人気の理由は、まず気候が温暖なこと、日本から近いこと、そして何より物価が安く生活しやすいことが挙げられます。
 さらに忘れていけないのは、マレーシア、タイをはじめアジア各国には長期滞在者用のリタイアメント・ビザが用意されている国が多いことです。これまで1位だったオーストラリアにもリタイアメント・ビザ制度がありましたが、「リタイアメント投資家ビザ」に変更になり、より多額な自己資金が必要になったことが、順位を下げた大きな理由と思われます。
 他にも近年は豪ドルに対して日本円が安くなり、相対的に生活費が上昇していることもあるでしょう。

 さて、人気の理由が似ているマレーシアとタイですが、その違いの一つは宗教。マレーシアがイスラム教、タイは仏教です。我々日本人にとっては仏教の方が親しみを感じ、文化的にも近いと思うのですが・・・ 
 では、両国の人気の差はどこにあるのか? それはノービザでの滞在日数がタイの30日に対して、マレーシアが90日と、これが大きな差になっているようです。
 1年以上の長期滞在希望者は、両国とも一般的にロングステイ用のビザを取得するでしょうが、例えば日本の夏と冬を海外で過ごしたいという方にとって、マレーシアの場合ノービザで約3ヶ月滞在できます。つまりロングステイ・ビザを申請することなく、手軽に年2回のロングステイを楽しむことができる訳です。手続きの手間や費用も掛けずにロングステイしたいというニーズは少なくないでしょう。

 しかし、これだけがマレーシアとタイの人気の差なのか? まだ行ったことがないマレーシア、人気の秘密を探しに一度取材に行ってみましょうか。

  チェンマイ郊外フォーシーズンズ
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July 24, 2008

№903 渡し船はバイクも一緒

    時計台がある渡船場 
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 07年9月、漁港マハチャイの市場を散策した後、タージン川の対岸と行き来する渡し船に乗ってみることに。

 買い物客で賑わうスカピバーン通りの突き当たり、小さな公園のところで左に曲がると、そこが渡船場です。渡船場の水色に塗られたアーチ状の屋根を破るように空に突き出した、ヨットの模型が搭のてっぺんに載っているピンクの時計塔がランドマークになっています。 午前10時25分、時計台の時計は2時20分を指したまま止まっているようです。

 乗船料は3B(約10円)。切符売り場でチケットを買って、対岸からの渡し船を待ちます。川幅は、約200mくらいあるでしょうか。この辺りではタージン川に橋が架かっていないので、この渡し船は大切な庶民の足になっているのです。

 タイ国旗を翻した渡し船が到着すると、数台のバイクを先頭に多くの乗客が慌しく降りてきました。そう、バイクも乗る渡し船なんです。入れ替わるように、わたしをはじめ40~50人ほどの乗客とバイクが10台乗り込みます。
 間もなく離岸し、ホテイアオイが浮かんだ川を、のんびりと。チャオプラヤー川のボートのように速くもなく、ゆったりと長閑なものです。
 もう少し船旅?を楽しみたいところですが、わずか2分で着いてしまいました。対岸の港には、ブルーとオレンジ色の2階仕立ての漁船が停泊していて、大きなものは3階の漁船も。海が近いことを感じさせます。
 すでに桟橋には次の乗客たちが待っていて、こうやって休みなく両岸を行き来している渡し船です。

  バイクを先頭に降りてくる乗客
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 桟橋を歩いて町に出ると、こちら側は人も車も少なく、のんびりとした雰囲気です。寺院前には、渡し船の乗客目当てのサムローが10台ほど待機しています。
 しかしここは、DACOの地図を頼りに歩くことにしましょう。

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July 22, 2008

№902 市場の中に駅が

  鮮度のいいエビやイカが並ぶ
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 07年9月、バンコクの南西部にある漁港マハチャイまで、ローカル線の列車で出掛けた時のこと。

 終点のマハチャイの駅に着くと、そこは市場の中でした! 駅を中心に、後で市場が発展したんでしょうが、市場の中に列車が突っ込んでいるようにしか見えません。両者には境界もなく、ホームにせり出すように商店が並び、自由に行き来ができるようで、買い物客が勝手に線路の上を歩いています。まさに渾然一体。

 屋根付きのホームは、ただでさえ蒸し暑いのに、むせ返るような生臭い臭いやら、焦げた重油の臭いが入り混じり、一刻も早く脱したいほどです。
 ホームの先から外へ出ると、ホームはもちろんのこと、線路の上まで野菜を売る露店が並んでいます。列車が来たら、売り物を避けるのでしょうが、そうでない時はお構いなし。タイ庶民の逞しさに脱帽!

 駅周辺は大きなマーケットを形成しています。まず駅前のスカピバーン通りを歩いてみました。
 さすがに漁港です。魚の干し物、スルメ、干しエビを扱う乾物屋が、道路の両サイドにずらっと。どのお店も大小さまざまな大きさのスルメや、ピンク色の干しエビが山盛りです。イリコやシラス、そして小魚や貝の佃煮も売っています。
 愛想のいいおばあちゃんのお店で、シラスを味見させてもらいましたが、日本のものと同じで美味しい。一袋500g入りで80B(約260円)ですから安いですね。ちなみに干しエビは、500gで240Bほどでした。

 野菜や果物の露天商もぎっしり。通りはバイクや多くの買い物客で混雑し、注意して歩かないとぶつかりそう。

 鮮魚はというと、日本のアジとよく似た魚が多く、水揚げされたばかりのような鮮度の良さです。プー・パッポン・カリーに使われる大きな泥蟹は、大きさによって180~260B/㎏。
 イカやエビの専門店もあります。手長エビも大きさで、120~180B/㎏くらい。びっしりと敷かれた氷の上に、大きなエビが並べられていますが、次々に売れていきます。炭火焼で食べたいなぁ。

 午前中ということもあって、活気があり賑わっています。ここの市場は、週末ともなるとはバンコクからやってくる買出し客で混雑するのだとか。
 タイの海産物のワンダーランド、マハチャイの市場でした。

 次は、渡し船に乗って、タージン川の対岸に行ってみます。

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July 20, 2008

№901 PGへのお願い

早朝の雲仙・島原半島、帰国便にて
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 このところバンコクへのフライトで利用するバンコク・エアウェイズ。行き届いたサービスで快適な空の旅を楽しんでいます。

 しかしながら少しお願いがあります。それは「行きと帰りの便では、機内サービスの内容を変えてほしい」ということです。なぜなら帰りの深夜便でしっかりと眠りたいからです。
 深夜1時発の帰国便では、眠れないことがしばしば。わずか5時間足らずのフライトで、いかに眠れるかが、帰国後の疲れを大きく左右します。最低でも2時間半、できれば3時間の睡眠時間を確保したいものです。
 
 そこで思いついたことは、 「行きはフルサービス、帰りはシンプルなサービス」ということです。
 行きの機内では気分が高揚しているので、目が行き届いた親切なサービスがやっぱり嬉しい。でも帰りは、夜まで観光で疲れている乗客も多いでしょうから、帰国便の「一番のサービスは、寝かせてあげること」だと思うのです。 そのためには、搭乗後から夜食サービスまでと、到着前の朝食サービスの時間を短縮しないといけません。

 具体的にいくつか挙げてみました。
① アイマスク、耳栓のサービスがありますが、時間短縮のためにブランケットと一緒に配るか、あるいは希望者だけに。それも離陸前にして欲しい。離陸まで順番待ちなどで、結構時間があります。

② 軽食・飲み物サービスは、離陸後20分までに始めて欲しい。サービスの開始時間は、天候にも左右されますが、機体が安定していても手早くサービスをしているとは感じません。早くサービスが終わらないと、なかなか寝付けませんから。

③ 早くサービスを終えたら、消灯時間も早くできます。もしそれでも眠れない乗客がいたら、その後ゆっくりとドリンクサービスなどをしてあげたらいい。つまり寝てる人・寝たい人と、眠れない人とのサービスを切り分けするということです。言い換えると、前者にはサービスの簡素化を、後者にはフルサービスをという意味。その方が、きっと喜ばれるでしょう。

④ 朝食のサーブもできるだけ遅くしてもらうと助かります。これも乗客数やトイレの時間確保とかの関係があると思うのですが。
 ついでに朝食の内容について。オムレツやハム、フライドポテトといった朝食が多いので、和食もチョイスできませんか。でなければ、もっとフルーツやサラダ中心のさっぱりした内容に。

 最後にもうひとつ。これはサービス時間の短縮に逆行するでしょうが、朝食前にホットタオルのサービスがあったら嬉しいです。目が覚めるのと顔を洗う代わりとして。

 思いつくまま勝手に書きましたが、それぞれのサービスには、きっと安全上や保安上の理由があるのだと思います。しかし、出来る範囲で改善してもらえるとありがたいですね。 

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July 18, 2008

№900 漁港マハチャイへ その2

 ホームや線路脇で商売する露店
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その2
 出発すると、すぐに検札がやってきました。8時45分、バンコクの郊外へ。運河や湿地沿いに貧しい家々が建ち、かなりの下町風景。どうやらワット・サイの水上マーケットの近くを走っているようだ。
 停まる駅ごとに、屋台やマーケットが開いていて、朝食を食べる人や買出し客で賑わっています。車窓から垣間見える庶民の生活は、テレビ番組の「世界の車窓から」のように格好いいものではなく泥臭いけれど、好奇心をそそられる光景です。

 8時49分、立派な寺院が見えるワット・シン駅に到着。単線なので、ここで待ち合わせをしている上りの列車と行き違います。駅員が緑の旗を振ると、運転手への発車の合図です。
 8時57分、段々と沿線の緑が多くなってきました。ガーン・ケーハ駅近くの沼地では、蓮や葦などが密生しています。また線路沿いにはドブ川のような水路と、粗末な民家が点在する風景が続きます。大分バンコクから離れてきました。
 窓から吹き込む風で凌げるものの、車内は相当な暑さです。前に座っている華人のお母さん、わたしが時折書くノートのメモに興味津々の様子。どうやら漢字に興味があるみたい。

 9時21分、それまでの50kmくらいから80kmほどへ、スピードアップしました。バンコクからずっと真っすぐな路線ですが、この辺りまでくると駅間も長いので、飛ばせるのでしょうか。辺りは次第にヤシの木などの緑が多くなり、まるでジャングルの中を走っている様です。
 そして9時30分、速度を緩めた列車は、終着駅のマハチャイのホームにゆっくりと停車しました。

 ところが、薄暗い駅のホームに降り立つと、何とそこは市場の中だったんです!
 と同時に、ひどい臭いが鼻腔一杯に広がります。魚や肉が入り混じった生臭さと重油の臭い、とにかく堪らないほどの臭いがそこらじゅうに充満しています。

 あわてて駅舎を抜け出すと、線路の上まで野菜を売る露店が所狭しと並んでいるではありませんか。どうやら予想以上に、すごい所に来てしまったようです・・・

 さて、この続きは、回を改めて記事にしたいと思います。お楽しみに。
 結局マハチャイの町では、一人の日本人とも出会いませんでした。鉄道に乗ってマニアックな旅へ。いかがでしょうか。

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July 17, 2008

№899 漁港マハチャイへ

   犬が寝そべる駅のホーム
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 07年9月初め、バンコク周辺でどこか面白い所はないかと思案して、バンコクの南西部にある漁港マハチャイまで、ローカル線の列車に乗ってぶらり旅に出掛けました。
 市内の観光スポットは、あらまし回ったので、行ったことがないマイナーな場所を探してのことです。もっとも日本語ツアーにも、マハチャイの市場に行く穴場ツアーとして催行されていますが、やはり自分の足で行く方が、旅行気分に浸れますから。

 朝7時過ぎにホテルを出発し、BTSでシーロム線の終点タクシン橋駅まで。ここで渡し船に乗り換えて、対岸のトンブリ側へ。船着場から大きな通りまで歩いて、タクシーを拾います。8時10分、始発駅のウォンウィエン・ヤイ駅に到着しました。
 はるか前方のロータリーには、騎乗姿のタークシン大王の像が望めます。しかし、降ろされた場所には屋台のような食堂があるだけで、とても駅前だとは思えません。入り口らしき所を通り抜けると、その先に切符売り場がありました。確かに駅です。

 8時35分発の普通乗車券を1枚。終点のマハチャイまで1時間ほど掛かりますが、わずか10B(約33円)でした。
 単線の線路がここから始まり、線路とほとんど高低差のないホームには、堂々と寝ている犬の姿も。ホーム沿いには簡易食堂や雑貨屋がずらりと並び、乗客や近所の人たちでしょうか、朝ごはんの最中です。揚げ餃子をはじめ、庶民的なおかずや、賑やかな朝食の光景には、いかにも下町といった風情が漂っています。

 黄色の4両編成のディーゼル車が、入線してきました。早速乗り込むと、どの車両にもエアコンが付いていません。蒸し暑い車内、団扇は必需品です。
 車窓からホームの反対側を見ると、線路の横がすぐ道路で降りられます。道路沿いには多くの雑貨屋や小さなマーケットがあって、買い物をしてこちら側から列車に乗り込む人たちも。
 わたしの対面の座席には、中国系の60代と30代の母娘が座りました。屋台で買ってきたのか、朝から焼き鳥とつまんでいます。若い人や行商のおばちゃんたちで、ほぼ満席です。

 定刻通りの発車、何と素晴らしい!

つづく

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July 15, 2008

№898 携帯を買い換える

   バンコクに到着したPG機
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 08年7月、携帯電話を3年半ぶりに買い換えました。といっても今話題のiPhoneではありません。
 iPhoneの先進的なタッチパネル操作をはじめ、インターネット接続や音楽プレーヤーとして優れた性能と手頃な
価格、買いたくなる人の気持ちも分かります。でも、そのまま海外でも使える海外ローミングは3Gということで、対応エリアは限定的なようです(もし間違っていたらごめんなさい)。
 その上、利用料金は定額パケット代などで6300円と、わたしにとっては高額。メールやWeb接続の頻度がそれほど高くないし、魅力的な機能も使いこなせそうもありません。
 しかし、iPhoneの影響を受けて、これからの携帯端末は、タッチパネル操作が主流になる予感がしますね。

 もう10年以上、契約しているのはドコモですが、電話ができればいい携帯音痴にとって、携帯メールを使い始め
たのもやっと2年。それ以外の機能をそれほど使うこともなく、デジカメを持っていない時、たまに写真を撮るくらいのものでした。
 どこも不具合はないし、日常の使用には何の支障もないのですが、唯一困るのが、古い機種のため海外ローミングができないことです。なのでタイに行く時は、いつもレンタルの携帯を借りることに。
 毎回のレンタル料や保険料の支払いと、ドコモが昨秋から導入した機種買取制度に伴う基本料金の割引額を考えると、とっくに償却切れした旧型携帯に固執していても決して得ではないと判断しました。
 でもどこか、もったいないという気持ちが引っかかるのですが・・・

 買い換えたのは、7月に発売になったばかりのN706iという機種。すっきりしたデザインに、ブルーに輝く内蔵イルミネーションが個性的です。販売促進による値引きがなくなったので、価格は約4万円、これを分割で支払います。
 これまで持っていた携帯に比べて、約半分の薄さでしかも軽い。海外ローミング(3G+GSM)が購入の決め手ですが、ワンセグが付いていてテレビまで見られるのです。他にもおサイフケータイ機能なども。といっても使いそうにありませんが。

 これで、このまま海外で使えるようになりました。ただ現地で電源を入れるだけでいいのです。レンタル機のように初期設定や電話番号、アドレスをその都度入力する手間が要らないのが助かります。次回が楽しみです。

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July 13, 2008

№897 初体験のカブトガニ

  これがカブトガニの炭火焼です!
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 ドンムアン空港から西に行った「№889 穴場のシーフードレストラン」で食べた“秘密の一品”とは、「カブトガニ」のことです。 
 
 “生きた化石”とも言われるカブトガニ、日本では天然記念物と同時に、絶滅危惧種にも指定されています。
 昔はわたしの地元福岡・中洲を流れる那珂川でも見かけることができましたが、今や希少な生き物。ですから保護する対象ではあっても、食用にすることは考えられません。もし日本で食べたら、法律によって罰せられる可能性があります。
 中国や東南アジアでは、日本と比べるとやや小型の種類のカブトガニが生息していて、これらの地域の一部ではカブトガニを食用にする習慣があります。これまでもバンコクのシーフードレストランなどのショーケースで、他の魚たちと一緒に並んでいる光景を何度か見たことがありました。

 ちょうど「穴場のシーフードレストラン」にも並んでいたカブトガニを、友人が食べようと言うのです。しり込みしていると「美味しいよ。わたしの好物!」という言葉に誘われて、注文することに。もちろん初めて、「ここで食べなかったら、一生食べることはないだろう」という思いが決心させたのです。

 調理方法はシンプルな炭火焼。しばらくするとこんがりと姿焼きにされたカブトガニが運ばれてきました。お皿に裏返しの状態で8本の足がそのまま見えるので、決して食欲をそそられるとは言えませんが・・・
 食べる部分は「卵」。上手に殻を割ると、直径2~3mmほど意外に大き目の卵がびっしりと詰まっています。美味しそうに食べる友人。
 わたしも恐る恐る一口。卵の周りに付いているミソと一緒に口に運ぶと、濃厚で個性的な味わいが広がります。美味しいというよりも珍味、でも食べられます。しかし塩気が強いので、そんなには食べられません。味はまったく違いますが、日本の塩辛などをご飯やお酒なしに沢山食べられないのと同じ理屈です。
 ビールがあったらなぁと思いますが、不運なことに選挙前の禁酒日のため残念! 食べ進む内に少し生臭さが気になってくるので、焼酎のような強いお酒の方が合うかもしれませんね。

 “何事も経験してみる”、またタイで貴重な体験をさせていただきました。感謝。

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July 11, 2008

№896 「年金夫婦の海外移住」

   チェンマイのワット・プラ・シン
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 ブログの読者の方から、海外ロングステイに関する新書が出版されたとの情報をいただきました。そこで早速、本屋に行って購入することに。

 タイトルは「年金夫婦の海外移住」(出井康博、小学館)。帯封には(アジアの楽園に脱出した日本人たちの「夢」と「現実」)とあります。
 前書きを読んでみると、2年前でしたか、週刊ポストに短期連載された記事を加筆、再編集したものでした。たしか、女性目的だったり、不動産からみで騙されたりといった、チェンマイで暮らす“懲りない日本人シニア男性たち”が、いかにも週刊誌的に取り上げられていた記憶がよみがえってきました。
 続けて、 「海外生活には、日本で味わえない楽しみもある反面、苦労もつきものだ。『光』と『影』があるとすれば、本書では現地で暮らす日本人が直面した問題や失敗談に焦点を当てるように心がけた」とあります。

 同書では、最近急速に人気を集めている東南アジア、今や海外ロングステイ先として人気№1のマレーシアをはじめ、タイ、フィリピンに焦点を当てて、事例ごとに紹介していきます。
 その多くが、トラブルに巻き込まれた事例や失敗事例といわれるケース。すべてのロングステイヤーが、そんな体験をしている訳ではないでしょうが、東南アジアでのロングステイに注意を促したり、警鐘を鳴らすという意味では、有意味なのかもしれません。関心がある方は、ご一読を。

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July 10, 2008

№895 エアアジア 日本の空へ

 エアアジア機 チェンマイ空港にて
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 エアアジア航空が、来春にでも日本に就航するという記事が、09年7月7日の朝日新聞に載っていました。

 世界で最も安い運賃で知られる東南アジア最大の格安航空会社エアアジア・グループは、早ければ09年3月にも日本便を就航させる方針を固めた。静岡、中部、福岡、新千歳などを候補に、就航先の選定に入っている。実現すれば、海外の旅客を運ぶ本格的な格安航空の初就航となる。

 長距離国際線を担う「エアアジアX」の担当者は、「来年2月に購入するA330型機で日本に乗り入れたい」としている。運賃は着陸料などの条件次第だが、「平均して大手の半額程度」という。就航先候補には、10年に開港する茨城や国際化される羽田なども含まれる、とした。
 日本に来たことがないアジアの旅客を格安運賃でつかみ、大手と競合しない新たな需要を掘り起こす狙い。就航先は「アジアからみて魅力的な観光資源を、どれだけ安く提供できるかで判断したい」。

 同グループは、クアラルンプールを拠点にインドネシアやタイなどへ約100路線、年間1500万人を運び、原油高騰で倒産する同業者も出るなか、旅客数を伸ばしている。
 「エアアジアX」は、日欧などへの長距離線向けに07年11月に設立。今は豪州・ゴールドコースト、中国・杭州の2路線。エコノミークラスのみで機内食などは別料金。今後、A330型機25機を購入。韓国やインドへの就航も予定している。(抜粋)

 先日ある経済雑誌を読んでいたら、ちょうど「エアアジア日本進出」の記事が出ていて、新聞記事にもある茨城空港の担当者が売り込みを図っているというものでした。原油高でJALやANAの減便や休航が相次ぐ地方空港にとって、路線の新規開拓は死活問題になっています。

 就航先を決めるポイントは、周辺の観光資源と着陸料。とりわけ着陸料が高い日本の各空港の中で、いかに着陸料を安くできるかが大きな決め手になりそうです。ボーディングブリッジの設置をやめたり、簡素なターミナルビルにするなど、着陸料を安くする努力がなされているとか。
 羽田、成田、関空など主要空港ではなく、着陸料が安い地方空港を専用空港化して、格安航空会社が乗り入れてくる日が、間もなくやってくることでしょう。

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July 08, 2008

№894 朝靄の托鉢風景

     毎朝行われる托鉢
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 08年2月、ラオス・ルアンパバーンの4日間の滞在中、毎朝托鉢を見学に行きました。初日は何時から始まるのか分からぬまま、まだ暗い5時から起き出してしまいましたが、6時半に打たれる寺院の太鼓の音が、托鉢の始まりの合図です。
 太鼓の音を聞くとすぐに、前夜用意したカオニャオ(もち米を蒸したもの)を手に、ゲストハウスのフロントをそっと抜け出します。外は明るくなっているものの、うっすらと朝靄が立ち込めている街並みです。

 ひんやりとした空気の中、長袖を羽織って、ワット・シェントン方面の交差点へ。この交差点が、近所では最も多く托鉢の列がやってくるポイントなのです。すでに白人系の観光客や、見物客に僧侶へのお供えを売る天秤棒を担いだ女性たちの姿が。でも日本人らしき観光客は見かけません。
 道端では、ラオス衣装を着た近所の女性たちが、カオニャオを入れた竹製のお櫃をこれも小さな竹のテーブルに載せて、僧侶たちがやって来るのをゴザに座ってじっと待っています。

 すると、小鳥のさえずりが聞こえる朝靄の中を、すうっと托鉢の行列が現れました。鮮やかなオレンジ色の袈裟に身を包み、右肩に大きな鉢を提げていて、年長の僧侶を先頭に、4~50人ほどの集団です。若い僧が多いのですが、中には10歳ちょっとくらいの少年僧の姿も。素足のため、静かに近づいてきます。
 待機していた女性たちは、お櫃の中のカオニャオを一つまみずつ、手早く摘んでは僧侶の鉢の中に喜捨。男性はというと、裸足になって立ったまま、敬虔な面持ちでカオニャオを入れていきます。ラオスの人々にとって、毎朝の托鉢は、日常生活そのものなのです。

 托鉢の列は、音もなくやって来て、音もなく過ぎ去って行きます。そのスピードの速いこと。一つの列が通り過ぎると、また別の列が、次から次へと・・・
 この小さな街に、一体何百人の僧侶がいるのでしょうか! まるで僧侶たちの行進のようで、壮観な眺めです。

 そして7時になると、托鉢の列はそれぞれの寺院に、すうっと消えていき、人々も自宅へ帰って、誰もいなくなりました。さも何事もなかったように、いつもの静かな朝の街へと戻っていきます。

   托鉢に歩く僧侶の長い列
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  余談ですが、白人観光客の見学する態度が悪すぎます。ホットパンツ姿で列を追いかけ、すぐそばで写真を取りまくる女性。数多くたかれるフラッシュの嵐など。キリスト教徒に同じことをしたら、どうなるのでしょうか。

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July 06, 2008

№893 ゲストハウスの女主人

    小さなフロント兼ロビー
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 初めてのルアンパバーンで滞在したゲストハウス「Xieng Mouane」。ここの女主人は、ふっくら、のんびりしたおばちゃんです。特に仕事をしている風には見えなくて、フロントにあるTVを見て笑っているか、いつも咳をしているか、それが仕事かもしれないと思うほどです。英語は話せないので、接客をするわけでもありません。
 フロントはバイトらしい青年2人が対応しますし、客室の掃除や洗濯もちゃんと専任の女性スタッフがいます。朝食は付いていませんし、カフェもありませんから、取り立てて仕事らしい仕事はなさそうです。だから太っているのかも。

 でも“お金はきっちり”です。最終日の朝、部屋の前のテラスでのんびりしていると、バイトのラオス青年が、宿泊代を請求しに来ました。 「ボス(女主人)がお金をもらって来いとの命令なので・・・」と少し申し訳なさそう。
 時間はまだ10時です。チェックアウトは12時とおばちゃんに言ってあるのにと思いつつ。自分では何もしませんが、さすが女主人です。

 ところでこのおばちゃん、毎晩フロント兼ロビーで寝るのです。自分の部屋はあると思うのですが、夜遅くまでTVを見たいのでしょうか、そのままロビーのソファーで寝てしまいます。
 困るのは、早朝の托鉢に行く時です。狭くて真っ暗なロビーのこと、まだ寝ているおばちゃんを起こさないように、ソファーの横を通り抜け、静かに玄関の鍵を開けないといけません。何せ7時にならないと起きないのですから、起きるのを待っていたら托鉢が終わってしまいます。大体なんで宿泊客の方が気を遣わないといけないのでしょうか!

 しかし、どこか憎めないところがあるラオスおばちゃんでした。チェックアウトする際、お別れと記念に一緒に写真を撮ろうと思ったのですが、留守で果たせなかったのが、今でも心残りです。

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July 04, 2008

№892 静かに賑わうナイトマーケット

    素朴な雑貨が並ぶ夜店
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 ルアンパバーンの名物といえば「ナイトマーケット」です。 「ナイトマーケット」は、毎晩開かれていて、夕方陽が傾き始めると、国立博物館の東側の通りやこの通りからワット・シェンモアン方向への通りには、夜店を開店する準備が始まります。商品を持ってやってくるのは、主に周辺の村々のモン族の人たちとのこと。
 メインストリートから入ったこれらの通りは、暗くなる頃には赤いテントを設置した夜店や露店で埋め尽くされ、トゥクトゥクやバイクも乗り入れ禁止の“歩行者天国”へ。滞在中の外国人観光客が三々五々集まってきます。
 モン族の伝統的なデザインの雑貨類が所狭しと並んでいる光景はなかなか壮観で、カラフルな雑貨が裸電球の灯りを受けて一層華やかな雰囲気を醸し出します。

 伝統的なモン族のデザインは“うず巻き模様”だったり、農村の生活をモチーフにした刺繍だったりと至ってシンプルで素朴そのものですが、逆に目に新鮮で惹きつけられてしまいます。またどれも同じようなデザインと思っても、よく見ると夜店によって色使いなどが微妙に異なっていて、気に入った品を探す楽しみがあります。
 店番をしながらバッグや小物に刺繍をする女性、こちらが立ち止まるのに気づいて、にこやかに微笑みます。小学校低学年の可愛い女の子の夜店では、その健気さに押し花入りのインテリア照明具を思わず買ってしまいました。

 ナイトマーケットといえばチェンマイやチェンライを思い起こしますが、ここルアンパバーンが一番風情があって好きです。チェンマイのように車道に面していないのでゆっくりと見て回れます。通りを歩いていると聞こえてくるのは、買い物客と夜店のおばちゃんのやりとりや値引き交渉だけというくらい静かです。あまりしつこい呼び込みもありません。またチェンライより規模が大きくて賑わっています。

 宿泊先のゲストハウスの前がナイトマーケットの通りだったので、毎晩夜店を見て回りましたが、見飽きることはありませんでした。夜も更けて10時近くになると、店じまいをするところも。そして少しずつ夜店が減っていき、元の街並みへと戻っていきます。
 ルアンパバーンのナイトマーケット、夜の風物詩でもあり、その風情にしみじみと旅情を感じるのでした。

(お知らせ)
 明日7月5日20時から、NHK総合で「探検ロマン世界遺産」(いやしの古都 篤(あつ)き祈りの日々 〜ラオス・ルアンパバーン〜)が放送されます。

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July 02, 2008

№891 「たったひとりの再挑戦」

 高層マンションのプールサイドにて
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 「たったひとりの再挑戦」(50代早期退職者の行動ファイル)という文庫本が、08年5月文藝春秋社から発行されています。03年に発行された単行本を再編集して、文庫版にしたものです。
 本書には、会社を早期退職した36人の方が登場しますが、退職する理由はさまざまで、自発的に辞める方からリストラで退職する方まで。
 これら早期退職者のその後の生き方が紹介されているのですが、最後の第7章「海のかなたの活路」で、トリを務めるのが、バンコクでロングステイをなさっている長谷川久さん。その記事からです。


 サラリーマンが50代半ばで退職して、その後はいっさい働くことなく、いつまでも快適な暮らしを営めるものなのか。
 気がかりはいくつかある。刺激なき退屈な生活に耐えられるのか。退職金と預貯金だけで、生活が維持できるのか。毎日自宅で過ごすとなると、散歩していてもご近所の視線がうっとしく感じられるのではないのか・・・

 元キャノンの長谷川久さんと妻の信子さんは、日本を脱出して新たな生活に踏み切った。退職金と預貯金から毎月約20万円を取り崩していき、70歳になるまでタイに住む「15年定住計画」を立てたのである。
 「タイで15年暮らせると分かって、もう金銭欲も出世欲も名誉欲も消えました」
 長谷川さんは、バンコク郊外のバンナ地区の超高層マンションを55歳からの住まいにした。
 (中略)
 タイの異文化の中に身を投じ、お互い理解を深めながら暮らすという、退職後のライフワーク「わがグローバル・
スタンダード」に挑んでいると、日本人に問われているのは、カネよりも実直な生き方であると分かってきたという。 (一部抜粋)

 まだ買ったばかりで、長谷川さんの所を読んだところですが、目次からすると、なかなか興味深い内容です。早期退職だけでなく、定年後の生き方を模索している方には、参考になりそうな本書です。
 ちなみに、長谷川さんはわたしのブログにも登場していただいています。

 最後に、バンコクでのロングステイ計画が達成されるようエールを送ると共に、ご夫妻のご多幸と健康をお祈りいたします。

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