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December 31, 2009

№1172 ワット・シェントーンは夕暮れ時がいい

西日を受けて輝くマイトーン 08年撮影
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 ラオス・ルアンパバーンの数ある寺院の中で、最も格式が高いのが「ワット・シェントーン」。16世紀にセーターティラート王が建立した歴史ある寺院で、本堂の裏の壁面に施された「マイトーン(黄金の木)」が有名です。

 09年4月初め、夕暮れ時のワット・シェントーンに行きました。昨年に次いで2度目の訪問です。2万キープ(約250円)もの、現地の物価から考えると法外な入場料を徴収されるのですが、もう6時近いこともあって係の姿は見えません。入場無料で寺院の裏手の入口から境内へ。

 日没後だったにも拘わらず、「マイトーン」のモザイクが美しく輝いています。西日を受けると、さらに輝きを増すので、一番美しいマイトーンが見られるのは、夕暮れ時です。キラキラと反射するモザイクと壁面全体が朱に染まり、仏陀を頂点に極楽浄土を表現したマイトーンは、まさに“黄金の木”そのもの。
 さらに王様の霊柩車が格納された御堂は、金色の壁面なので、黄金色が最高潮の時を迎えるのが、やはり夕方の時間帯です。

 突然、境内の畑で作業をしていた青年僧2人から、日本語で話し掛けられました。「何日目の滞在ですか?」と流暢な日本語です。これまでも何度か青年僧と日本語で話したことがありますが、どの僧侶もよく勉強していると感心しきり。
 
 レッドハウスと呼ばれる御堂の赤い壁には、ガラスのモザイクが埋め込まれていて、虎と戦う人や木に登ってマンゴーを採る人などのモチーフが面白い。次第に辺りが薄暗くなって、レッドハウスのランプに灯りが点りました。なかなか風情があります。

 本堂や寝仏が安置されている小さな祠は、既に閉まっていて中に入れません。それでも他に誰も観光客がいなくて、ゆっくりと境内の雰囲気を味わうことができました。

 最後に、再びルアンパバーンに来られるように「マイトーン」の仏陀に合掌し、夕闇迫る街へ戻ることにします。

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December 29, 2009

№1171 エコツアー後篇 その3

  キャノピーウォークからの眺望
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その3
 下りは流石に速い。急流に乗っかるようにして速度が増します。14時17分、今朝ボートに乗り込んだ地点まで戻ってきました。ここで初体験の連続だったウル・トゥンブロン国立公園のエコツアーも終わりです。

 4WD車に乗り換え、再び同じ道をバンガール・タウンへ。途中、15家族も暮らしているというブルーの長屋(ロングハウス)を見学して、15時12分、船着き場に戻ってきました。
 首都バンダル・スリ・ブガワンへの高速ボートは15時30分発。時刻表を見ると30分おきに出ていて、乗船料は5ブルネイドル(約350円)。もちろん乗船料はツアーに含まれていますが、定期船なので遊園地のアトラクションより面白い高速ボートを楽しみたい時には、手軽に乗船することができます。

 ガイドのデービッドにお礼とお別れの挨拶。「また来るよ。ワイフを連れてね」「NICE TRIP !」とデービッド。「でも今度は、キャノピーウォークは登らないよ。妻だけね」と二人で大笑い。

 定刻通りに出航した高速ボート、ぐんぐんスピードを上げます。すぐに携帯が圏外になってしまうので、急いで日本へメールを送信。かろうじて間に合いました。
 帰りの船中も、地元の人や外国人観光客で満員です。45分の船旅、その間iPodを聴いて過ごすことに。ブルネイで聴くJ‐POPも悪くありません。
 16時15分、バンダル・スリ・ブガワンに還ってきました。桟橋には朝見送ってくれたジロンさんが立っています。下船すると、ここで旅の友マルコとシモンともお別れです。

 ボルネオの大自然、熱帯雨林のジャングルに直に触れられたウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー。いつかまた訪れたいものです。恐怖のキャノピーウォークを登るかどうかは、その時に考えることにしましょう(笑い)。 

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December 27, 2009

№1170 エコツアー後篇 その2

   チキンカレーはワイルドな味
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その2
 渓流からロングボートまで戻って、再び川を下ります。13時19分、テンブロン川左岸にキャンプサイトに木や竹で作った簡易テーブル2台が設置されていて、ここがランチの場所です。

 ボートに積んであったプラスティック製のランチボックスには、チキンカレー、フライドエッグ、キャベツのカレー炒め、そしてライスが入っています。少し冷めていますが、野趣あふれるランチで美味い! ワイルドなキャンプ気分です。大きなジャガイモが入ったチキンカレーをお替わり。
 お腹を満たして、ようやく人心地がつきました。今となればキャノピーウォークの恐怖が、現実ではなかったような気がするから不思議です。

 ジャングルの中は少し湿気があるものの、涼しくて快適です。気温は25℃くらいでしょうか。食事を終え、マルコとシモンとしばし談笑。彼らの旅行のことや、わたしの旅程のことなど。わたしの仕事は「Teacher」と答えると、「そうだろう、そうだろう」と納得げにうなずくガイドのデービット。 どうして?・・・
 二人に携帯電話に保存している太宰府の飛び梅や桜など日本の花、そして皆既日食の写真を見せてあげました。スイス人の彼らは、日本に来たことがないとかで、興味津津。

 水着姿になったマルコ、テンブロン川で水浴びです。用意がよいのに感心しましたが、私以上に熱帯雨林のエコツアーがエキゾチックなのでしょう。
 
 14時02分、またボートで川を下ります。デジカメのバッテリーが切れかかっているので、しっかりと大自然を目に焼き付けておかなければ。

つづく

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December 25, 2009

№1169 エコツアー後篇

   渓流の先にあった小さな滝
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 死と隣り合わせの「キャノピー・ウォーク」から降りてきて、渇いた喉をミネラルウォーターを潤し、冷や汗を拭うと少し落ち着いてきました。

 登ってきた同じ自然遊歩道を下ります。一口にボルネオと言っても、オランウータンが棲息しているのはマレーシアのサバ州一帯。この辺りにはいません。ただブルネイにはテングザルがいて、熱帯雨林のジャングルではなく、首都バンダル・スリ・ブガワン近郊にもいるとのこと。意外でした。

 木製の階段は楽なのですが、落ち葉が重なり合う土の坂道は滑りやすく、注意深く下りないといけません。下り終えた時には、足を突っ張って歩いたせいで、股関節と腹筋が痛くなったほどです。予想通り、上りより下りの方が辛かった。

 12時40分、再びロングボートに乗り込むと、一気に汗が引きます。ついでにきれいなブラロン川の水で手を洗い、埃と冷や汗の両方を洗い流しました。 しばらくテンブロン川を下ると、ボートを浅瀬に寄せて、再び下船。何事だろうと思っていると、支流を歩いて滝を見物に行くとガイドさん。

 しかし、スニーカーしか持ってない私は、裸足で渓流を歩く羽目に。小石が直接足の裏に当たって痛い。怪我をしないように平らで大きな石を選んで、恐る恐る歩きます。10分ほど歩くと、高さ5mくらいの小さな滝が現れました。滝の名前は、ないそうで、黒い岩肌に白い糸を引いたようにきれいな水が流れ落ちています。

 ガイドさんが、滝つぼの中に入るように指示。浅い滝つぼの中に立つと、すぐに小魚の「イエローフィッシュ」が、つま先を突きます。ふやけた皮膚を食べるのでしょうか、それにしても“くすぐったい”! 一緒のツアー客、マルコーとシモンも大喜びです。

つづく

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December 23, 2009

№1168 タイの即席めん

    さっぱりした米の細麺
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 普段、即席ラーメンを、ほとんど食べない私。ファーストフードもしかり。考えてみれば、コッテリした豚骨ラーメンも、歳のせいか最近食べる機会がめっきり減りました。

 タイで食べる麺といえば、ホテルの朝食に出る「クイティアオ・ナーム(ヌードルスープ)」くらい。鳥ガラから取った透明なスープに、チョイスしたセンミー(細麺)やセンレック(中麺)など米の麺に、薬味をトッピングしていただきます。クセがなくさっぱりした味付けは、朝食にピッタリです。

 09年8月、バンコク滞在の最終日、お土産の買い物ついでにサイアム・パラゴンの地下にあるスーパーマーケットに寄りました。いつもは同経営のエンポリアムのスーパーを利用するのですが、今回はホテルに近いこちらへ。
 ここのスーパーは巨大。何でも揃っていると言ってもいいでしょう。食料品だけでなく、ハーブ石鹸やアロマオイルなど、手頃なお土産も手に入りますから、とても便利です。

 麺のコーナーには、商品棚いっぱいにインスタントラーメンが積まれています。もちろん日本の麺も並んでいるのですが、これまでタイのインスタント麺を食べたことがないのに気付きました。10数回タイに通っているのに、なぜか一度も食べたことがありません。
 そこで、商品を整理していた女性スタッフお薦めの麺3種類を、自分用に買うことに。チキンスープとシーフード味の米麺。もう一つは、小麦粉の玉子麺バミー。どれもトムヤンクン味や激辛ではない食べやすいタイプです。値段は5~5.75B(約15円)と安い。

 帰国後、試食してみました。まずはチキンスープの米麺の方から。
 袋から出すと、予想以上に極細麺です。これに粉末スープとオイル、そして唐辛子の薬味が付いています。熱湯を注いて3分で出来上がり。青ネギを加えていただきます。

 米の麺を箸で取ると、まるで細めのソーメンそのもの。スルスルと喉越しがいい。唐辛子が少しピリリとするけれども、チキンスープは、さっぱりして日本人にも食べやすい味です。細麺ということもあって、ペロリと完食してしまいました。
 次回からもお土産を兼ねて買ってくるようにしよう!

 とは言うものの、残りの2種類の即席メンを、まだ食べてないのです!?
 本当にインスタント麺好きではないようで・・・

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December 21, 2009

№1167 恐怖のキャノピーウォーク体験 その3

地上から見上げたキャノピー・ウォーク
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その3
 緊張感と恐怖で、体が固まっています。早く降りたい気持ちでいっぱいですが、キャノピー・ウォークの頂上まで登った証拠に写真を撮らなければ。
 そこでズボンのポケットからデジカメを引っ張り出しますが、カメラを持つ手が震えてシャッターが押せません。ガタガタと震える足と手。その間は、左手1本だけが私の命綱です。

 必死の思いで、震える右手で撮った3枚の写真、幸いなことに手ぶれしていませんでした。しかし前方と左右の写真だけで、振り返って後方の景色を撮ることなど、とても無理。もちろんボルネオの大自然のパノラマを満喫する余裕があるはずもなく、ただただ早くここから降りたいだけ。
 
 這這の体で降りてきた時には、冷や千斗。思い出したように呼吸をしている自分に「生きている!!」と実感・・・
 僅か10分あまりの時間が1時間にも感じられたほどの恐怖体験、まだ足が震え、喉はカラカラに渇いています。もう2度と登りたくありません!
 地上から見上げると、細くて頼りなげなキャノピー・ウォークが青空を横切っています。「よくぞ、あんな高いところを歩いたものだ」と改めて冷や汗が・・・

 我ながら「チキンハート」だったことに呆れましたが、“死”を間近に感じられたのも事実です。転落したら確実に死ぬのですから。安全対策がまったく講じられていませんので、日本ではありえないキャノピー・ウォーク。きっと転落した観光客がいたに違いないと思う程です。
 
 高い所が好きな方、好奇心旺盛な方にはお薦めしますが、それ以外の方には“それなりの覚悟”が必要な「キャノピー・ウォーク」でした。

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December 19, 2009

№1166 恐怖のキャノピーウォーク体験 その2

 №5タワーから眺める大ジャングル
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その2
 やっと№1のタワーの頂上へ。高さ30mのタワーからは、眩しくほどの日差しを受けて、緑に輝く熱帯雨林が展望できますが、ゆっくり見る余裕なんてとてもありません。
 ずっと先には、高さ45mもある№5のタワー。その間70mと、ガイドさんが言っていたような気がしますが、「170mの間違いじゃないの?」というくらい遠くに思えます。

 №1のタワー頂上に立ち尽くしていると、マルコとシモンの二人は、もう№2のタワーの方へ。さっさと歩いているみたいですが、怖くないんでしょうか? 
 幅70~80㎝くらいのキャノピーを少しずつ前へ。両サイドの鉄パイプの手摺を両手で握りしめて、薄い鉄板1枚の上を、慎重に踏みしめながら歩きますが、どこか心許ない。ここでも下は見ずに、前方だけを見据えて前へ。もちろん左右の景色を眺める余裕なんて、全然ありません。

 №2から№3へ。タワーは少しずつ高くなっていきます。吊り橋だったら深い渓谷を覗きこむ怖さなんでしょうが、ここは“自分自身で作りだしていく恐怖”。こんな経験は初めてです。
 そして、ひと際高い№5のタワー。最後の高さ数mのボックスを登り切るのです。マルコとシモンと入れ替わるように、意を決して高さ45mの展望台に立ちました!!

 360度の大パノラマが広がっています。しかし、足がすくんで動けません・・・そこは畳半畳ほどの狭いスペース。実感としては、もっと狭く感じられます。コーナーで足を踏ん張って、両手でしっかり鉄パイプを握りしめます。風でも吹けば、誤って落ちそうなくらい低くて、腰ほどの高さしかない手摺だけが頼り。命綱などの安全対策はありませんから、一歩間違って転落すれば、確実にあの世行きです。
 決して高所恐怖症ではありませんが、怖くてとても下は見られない。決して暑さのせいではない額を流れる冷や汗を、ハンドタオルで拭おうとしますが、上手くできません。

つづく

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December 17, 2009

№1165 恐怖のキャノピーウォーク体験

   №1のタワーから№5を望む
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 ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンから、定期船の高速ボートと4WD、そしてロングボートを乗り継いで到着したウル・トゥンブロン国立公園。さらに50分ほど自然遊歩道を登り切って熱帯雨林の尾根へ。

 標高500mを超える尾根には、エコツアーのハイライト「キャノピーウォーク」のタワーが5本、一列に並んで聳え立っていました。ジャングルの谷間に架かる吊り橋のようなものを想像していたのですが、まったくの想定外。 “自分の手と足で高さ45mまで登る”と分かって、一瞬頭が真っ白です。
 タワーは鉄パイプをつなぎ合わせてボックスを作り、積み木のように重ね上げただけのもの。よくビルの工事現場などで見かける仮設の足場そのものです。5つのタワーをキャノピーで連結しているため強度があるのか、特別な支柱やワイヤーなどで補強されてはいません。揺れないのか、これで大丈夫なのか、さらに不安が・・・

 ガイドのデービッドさん、「№1のタワーから登って、キャノピーを№5まで歩いて、降りて来てください」と事もなげに説明します。荷物は置いておく様に。要るのはハンドタオルとカメラくらいとのアドバイス。
 少し気後れしていると、スイス人のカップル、マルコとシモンが登り始めました。シモンが先頭です。独り置いていかれないように、私も後に続きます。

 鳥かご状のボックスは、1個あたり大きく見積もっても横1.5m×縦1.7mほど、高さもそんなにありません。内部は半分が階段で、残り半分が踊り場。頭を屈めながら、階段をらせん状に登っていきます。
 それぞれのボックスは、丈夫な金網で囲まれているので、途中で転落する心配はありませんが、下を見ないように注意します。足がすくんでしまうからです。
 ひとつまたひとつ、上のボックスへ。次第に高くなっていくのと比例して、緊張感と恐怖心が高まり、心なしか心臓の鼓動も早くなったような。

つづく

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December 15, 2009

№1164 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー その6

  大きく根を広げるFIGの巨木
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その6
 急勾配で濡れて滑りやすい粘土質の坂道、その上張り出した木の根でとても歩きにくい。帰り道が思いやられます。遊歩道に張ってあるロープを頼りにして、やっとのことで滑る山道を登りきると、再び木製の階段。助かった・・・これで歩きやすくなりました。
 木の手すりに大きな蟻、日本の蟻の5倍くらいあるでしょうか、とにかくでかい!
 
 陽が当らないのでそれほど暑くないものの、流石に湿度は高い原生林の中。じわっと汗がにじんできます。
 さらに登ると巨木の「FIG」。直径1m、高さ30mはあります。この木で樹齢200年。大きなものは50mを超えるとか。根元の方は、翼を広げたようにいくつもに分かれてそのまま根を張っています。恐らく養分を地中から効率よく摂るためなのでしょう。
 「ゴム」の木も大きい。原生林のゴムの木は初めてです。お約束通り、幹には何ヵ所か傷が付けられています。

 この辺り一帯は、まさに“巨木の森”。空は葉っぱで埋められていてほとんど望めません。そして、どこまでも続く木の階段・・・

 11時59分、空が明るくなってきました。いよいよ頂上です。遊歩道の入口から少なくとも100m以上は登っているはずですから、およそ標高500メールといったところでしょうか?
 明るさと同時に気温も上昇、急に暑くなってきました。そしてジャングルの中にはいなかった小さな蜂が、たくさん飛び回っています。日当たりがよくて気温が高い所でないと、活動が鈍るのでしょう。刺されないと教えられていても、纏わりつくように近くを飛ぶので、ついハンドタオルで払ってしまいます。

 そして頭上には「キャノピーウォーク」の鉄パイプ製のタワーが5本、一列に並んで聳え立っています。このタワーを登るんだ!?
 吊り橋のような「キャノピーウォーク」を勝手に想像していたわたしは、一瞬頭が真っ白になってしまいました・・・

(追伸) 「ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー」の前篇はここまでにして、「恐怖のキャノピーウォーク体験」については、記事を改めて書くことにします。

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December 13, 2009

№1163 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー その5

  テンブロン川を上るロングボート
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その5 
 アドベンチャー気分を満喫していると、時刻は10時54分、ボートは国立公園インフォメーションセンター「Salanat Datana」に到着。ここで休憩、これより先にはトイレはありません。入口で入園許可のサインをして中へ。
 敷地内の斜面には、いくつもの木造のビラが建っていて、木製の渡り廊下で繋がっています。今もさらに増築中。もちろん敷地内にも自然そのままの雰囲気で多くの植物が繁茂していますが、その中に「Ant Plants」の文字。「蟻の木」なんでしょうか? (後で分かったことですが、その通りでした)。

 11時08分、再びロングボートで、さらに上流へ。間もなく最終目的地、テンブロン川とブラロン川の合流地点に到着しました。意外なことにブラロン川の方は、綺麗な水です。
 標高385m。ここからは歩き、熱帯雨林を直に触れることになります。ガイドのデービッドさんの話では、ジャングルに蚊や害虫はいなくて、小さな蜂がいるとのこと。それも刺す訳ではないということで一安心。
 
 ガイドさんを先頭に木の階段を登り始めます。よく整備された自然遊歩道で歩きやすい。この先には、エコツアーのハイライトである「キャノピーウォーク」があるはずです。
 しばらく登ると、今度は木の根が張った土の遊歩道に。ガイドさんが、野生植物について詳しい解説を聞きながら標高を上げて行きます。バスケットやランタンなどの材料にする「ジャングルケーブル」という蔓は、地面から伸びると木に取り付いて成長するのだとか。
 
 鋭い棘のある「ラタン」の実は、ジャングルでの貴重な食べ物になり、野生のジンジャー(生姜)の葉は、バナナの葉と同じでお皿として使われるそうです。
 非常に硬い木質の「ニブル・パームツリー」は、その硬さからスプーンを作るのに最適。 「アプロリゼット」の根は、煎じて飲むと解熱剤になる。ただしすごく苦いらしい。そしてあの「Ant Plants」、蟻がこの木に20㎝くらいの黒くて丸い巣を作るんですって。

 色んな種類の植物が密生する深い森には、鳥と虫の声しか聞こえません。

つづく

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December 11, 2009

№1162 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー その4

  巧みにボートを操る船頭さん
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その4
 オレンジ色のライフジャケットを身に付けて、木製のロングボートへ。ガイドさんを先頭にして1列に着座し、10時26分出発。
 船尾にちょこんと座って、いい味を醸し出しているおじいさん船頭、巧みにボートを操って川を上っていきます。川の上は意外に涼しくて、30℃はないでしょう。川風を頬に受けて、実に爽快!

 少し土色に濁ったテンブロン川。所々に浅瀬や岩場があって、かなりの急流です。落差50㎝から1mもありそうな白く波立つ急流に差し掛かる毎に、ボートは揺れ、水しぶきが掛かります。浅瀬を避け、船頭のおじいちゃん、急流ではエンジンのパワーを全開にしながらさらに上流へ。時々、船底に溜まった水を掻きださないといけません。

 両岸は、緑が濃く深いジャングル。川に覆いかぶさるように迫り出した大木の枝葉。まったくの手付かずの大自然が、次から次へと眼前に展開していきます。次第にワイルドな気分になってきました。
 蛇行するテンブロン川、いくつ瀬を越えたでしょうか。熱帯雨林は、さらに高くそして深さを増していきます。高さ100mはあろうかという崖の上まで、樹木がびっしり。その中の白い幹が特徴の巨木は、樹高50mはありそう。
 とにかく「すごい!」の一言。それ以外の言葉が出て来ないくらいネイティブな光景です。しっかり目に焼き付けて置くんだと、自分に言い聞かせます。
 
 急流に突っ込んだ勢いで飛び散った飛沫で、突然腰の辺りを濡らしました。下着まで濡れるほどで冷たい。落差がある瀬は、ボートからは大きな階段のように見えます。今のが最大の難所だったかもしれません。小さなボートで、よくぞ越していけるものだと感心します。
 今度は岸から迫り出した大きな枝の下を通過。まるで緑のトンネルの中のようで、ひんやりと涼しいのです。

 10時50分、正面の崖の上に白い幹の高木が。そのあまりの神々しさに胸が熱くなり、言葉に詰まってしまいました。これまでテレビや映画でしか見たことがなかった熱帯雨林を、実際にこの目で見て感じていること自体信じられません。ボルネオの大自然に圧倒されるばかり。
 この感動をいつかまた、必ず戻ってきたいものです。

つづく 

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December 09, 2009

№1161 BTSウォン・ウィアン・ヤイ駅へ

  BTSはチャオプラヤー川を渡る
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 バンコクでの足として欠かせないBTS、市内の移動には必ずといっていいほど利用します。トゥクトゥクや水上バスも時々使いますが、バスやバイクタクシーには乗ったことがありません。

 これまでは定宿近くのナナ駅を起点に乗車していましたが、09年8月宿泊したホテルは、シーロム線チョンノンシー駅前。今回はここが出発点になります。パラゴンなどがあるサイアム駅まで3駅と、思っていたよりアクセスがよくて便利。ずっとスクンビット・エリア中心の移動が多かったので、シーロム地区は遠いというイメージが強かったのです。

 シーロム線の終点は、チャオプラヤー河畔のサパーンタクシン駅でしたが、川向こうのウォン・ウィアン・ヤイ駅までの2.2Kmが完成し、09年5月営業を開始しました。
 チョンノンシー駅からサパーンタクシン駅まで2駅と近く、開業したウォン・ウィアン・ヤイ駅まで行ってみることに。未明に降り出した雨も上がり、8時45分チョンノンシー駅へ。ホームのモニターから福原美穂が歌う花王のCMソング「雪の光」が聞こえてきます。もう何度も聞いて「耳にタコ」状態です。バンコクで日本の曲を覚えてしまうなんて(苦笑)。

 サパーンタクシン駅へ向かう途中、絶景の夜景が望めるレストラン・バーがあるステートタワーが目の前に見えます。サパーンタクシン駅で多くの乗客が降り、ここから先が今年開業した部分です。
 BTSはチャオプラヤー川を渡ります。タクシーやバスで平行する橋を渡ったことはありますが、BTSでは初体験。慌てて写真を撮ります。
 あっけなく川を渡りました。
本当に便利になったものです。今まではBTSを降りて、渡し船に乗っていたのですから。

 すぐにクルントンブリ駅、そして今回終点駅となったウォン・ウィアン・ヤイ駅に到着。ここまで来ると乗客もまばらです。ホームに降り駅周辺を見渡しますが、普通の市街地と大きな幹線道路が延びているだけ。
 歩き回っても取り立てて面白いスポットはなさそうな雰囲気だし、タクシン王の像があるロータリーや、漁港マハチャイ行きのローカル線の始発駅ウォン・ウィアン・ヤイ駅までも遠そうです。
 その上、雨上がりの蒸し暑さも加わって歩く気もしません。今日は駅から降りることは止めて、そのまま引き返すことにしました。

 帰りのBTSは、土曜日の朝ということもあってのんびりとした車内。若い女性がお化粧をしている光景は、日本と同じです。決していい感じはしないのですが、「車内でのお化粧」は、今や国際的に共通なのでしょうか?・・・

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December 07, 2009

№1160 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー その3

   ブルネイ河岸のジャングル
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その3
 人口1万人、ほとんどがモスリムのバンガール・タウン。船着き場には、約束通り現地ガイドのデービッドさんが出迎えてくれました。先着していたスイス人カップルが、エコツアーの同行者。つまり参加者は、わたしを入れて3人です。彼らと挨拶を交わして早々に4WD車で出発します。
 32歳のマルコと27歳のシモン、いかにもスイス人らしい名前のお似合いのカップル。チューリッヒ近郊の小さな街に住む二人は、シンガポールを経由して、マレーシア・サバ州コタキナバル観光の帰りにブルネイに寄ったとのこと。とても気さくな彼らと、親しくなるのにそれほど時間は掛かりませんでした。ツアーの良いお供になれそうです。

 舗装された快適な道路を15分走ったところで、朝食のため食堂に立ち寄りました。朝食付きとは知らず、ホテルでしっかり食べたので、お腹が減っていません。どうしましょう・・・
 ミルクティだけで済まそうと思っていたら、ロティチャナイにチキンカレー、チリと豆のソースが運ばれて来ました。少しだけロティチャナイをいただくと、油っぽいもののパリパリと美味い。カレーやソースを付けながら、結局完食(笑い)

 さてここでトラブル発生。ズームが利くキャノンのカメラが、突然故障したのです。電源は入るものの、モニターが真っ黒で何も映りません。ブルネイ訪問のハイライトであるこのエコツアーで、大いに活躍してもらうつもりだったのに。こんな時に限って壊れるなんて、ショック!
 もうひとつのコンパクトカメラは、電池ではなくて充電式。すでにバッテリーは、かなり消耗していることを示しているので、ここぞという場面にしか、シャッターを押せません。まだまだブルネイ滞在は半分。どう考えてもバッテリーがもちません。カメラ店で予備のバッテリーを一つ買いますか。

 朝食とトイレを済ませ、再び出発。谷間にはチョコレート色の川が見え隠れしています。途中、40家族も一緒に暮らしているという青い長屋(ロングハウス)や、ガイドのデービッドさんの自宅前を通過。高床式の家は、正直言って粗末なもの。デービッドさんは大家族、母親や兄弟たちも隣り合わせに家を建てて住んでいるんだとか。

 10時20分、4WD車はテンブロン川の中流まで。ここからロングボートに乗り換えます。

つづく

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December 05, 2009

№1159 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー その2

   カーブ毎に大きく傾くボート
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その2
 ドアなしの正面入り口から吹き込む風が、涼しくてクーラー要らず。これだけスピードが出ていれば、涼しいハズです。河岸は水上集落の景色から、河口へと下るにしたがってマングローブや椰子の林が多くなってきました。

 それとともに川は、大きく蛇行し始めます。茶色に濁ったブルネイ川の川幅は、狭いところで50mほど。所々に浅瀬がありますから、水深はそれほどなさそうです。
 ボートも川の流れに沿って左右へ舵を切りますが、スピードを少しも緩めないので、船体はカーブ毎に大きく傾き、船窓スレスレに水面が近づきます。最大30度以上も傾き、高速ターンで疾走するボート、ヘタな遊園地の乗り物より面白い。最高に爽快な気分です!

 8時45分、さらに川幅は狭くなり、20mくらいしかありません。また大きく川が蛇行すると同時に、またもや30度以上傾く船体。その上覆いかぶさるような椰子の葉のせいで、流石にいくらか減速しました。
 両岸の熱帯雨林が、朝日を浴びて輝いています。美しい光景です。これこそ正真正銘のの「ジャングルクルーズ」!!

 間もなく鬱蒼としたジャングルを抜けて視界が開けてきました。干潟のような所もある広々とした河口付近、この先は南シナ海です。
 ここから右へ進路を取ると、右手奥にはマレーシア・サラワク州の青い山々が遠望できます。もちろん携帯電話は、圏外の表示。バッテリー節約のために電源はOFFに。

 8時54分、今度はテンブロン川を遡り始めました。ここからがウル・トゥンブロン国立公園の入口です。再び河岸には濃い緑のジャングル、30mもありそうな高木も交じっています。これだけ手付かずの広大な熱帯雨林を見るのは、初めてと言っていいでしょう。
 長時間、船に揺られて少し居眠りしていると、バンガール・タウンに到着。時刻は9時19分。

 さあ、エコツアーはここからが本番です。

つづく

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December 03, 2009

№1158 ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアー

  小さくて少し不安な高速ボート
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 ブルネイは三重県ほどの面積で、人口も約37万人という小さな国。ボルネオ島の北部に位置し、首都バンダル・スリ・ブガワンの郊外には、ボルネオの熱帯雨林が広がっています。
 オールドモスクや水上集落「カンポン・アイール」など市内観光も面白いのですが、ボルネオに来た以上は、その大自然に触れない訳にはいきません。

 ホテルに到着早々、ウル・トゥンブロン国立公園のエコツアーに申込みました。同公園は、マレーシアのサラワク州の囲まれたバトゥ・アポイ森林保護区内にあるブルネイ最初の国立公園で、トゥンブロン川沿いの熱帯雨林と自然観察遊歩道、そして高さ45mのキャノピー・ウォークからは手つかずの大ジャングルが一望できます。
 パック旅行のオプショナルツアーでは、日本語ガイド付きで料金150米ドルというのもありましたが、申し込んだ現地ツアー(英語のガイド)は140ブルネイ・ドル(約9800円)と、まずまずリーズナブル。

 朝8時、ツアー会社のガイド「ジロン」さんの出迎えでブルネイ川の桟橋へ。朝日を浴びた川面には数隻のボート、漁師が網を使って漁をしています。ここからウル・トゥンブロン国立公園の玄関口バンガール・タウンまで定期船の高速ボートに乗船。所要時間は約45分。
 ジロンさんはここで見送りと帰路の迎えだけ。バンガロール・タウンでブルネイ人のガイド「デービッド」さんが、出迎えるとのこと。

 8時半、高速ボートが桟橋を離れました。狭い船内の向かい合った座席には、15人ほどの乗客が座っています。ブルネイ人の家族連れ、ネクタイを締めたビジネスマン、そして観光中の白人夫婦など。いかにも乗り合いの水上バスの雰囲気です。
 ブルネイ川を下るに従い、速度を上げるボート。どうみても40Kmは出ています。スキンヘッドの船長の凄味のある風貌とともに、不安感がもたげてきました。水上タクシーと同じでスリルがあるのは、“ブルネイ流”でしょうか?

つづく

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December 01, 2009

№1157 スコールの後は大渋滞

    バンコク市内の渋滞
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 雨季も後半に差し掛かった09年9月初めの夕刻、バンコクの街に雷鳴とともにスコールが。ちょうどバンナーのセントラルデパートに到着した途端に、激しい雨が降り出しました。

 デパート内で夕食をいただいた後、外に出るとまだシトシトと降っています。最近のスコールは「ざっーと降って、さっと上がる」とはいかないようです。
 BTSオンヌット駅まで戻るのにタクシーを拾おうとしますが、まったく捕まりません。どれも乗客が乗っていて空車が見つからないのです。その上、愚かなことにデパート前のタクシー乗り場で並んでいたから尚のこと。オンヌット駅とは反対方向だったので、運転手に乗車拒否されてしまいます(苦笑)。それに気付き歩道橋を渡った道路の向こう側のタクシー乗り場で、やっと拾うことができました。

 ところが安心したのも束の間、今度は大渋滞が待っていました。ほとんど動きません。夕方のラッシュアワーとスコールが重なって、いつもよりひどい渋滞になっています。「バンコクといえば大渋滞」というほど有名ですが、久しぶりの遭遇です。
 全然動かない車内で、運転手が話しかけてきました。35歳と若い運転手、少し英語が話せるようです。日本のことや今回訪問したブルネイのことなど。

 バンナーからオンヌットまで、結局1時間も掛かってしまいました。いつもの2倍以上です。料金も往きは73Bだったのが、帰りは119B。運転手も申し訳なさそう。
 やっとのことで辿り着いたオンヌット駅。早くBTSの延伸工事が完成して欲しいものですね。

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