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June 15, 2011

№1217 震災不安でロングステイ

      石垣島・川平湾
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 早朝、いつものようにニュースをネットでチェックしていると、 「震災不安でロングステイ ファミリー層急増、予約も倍に」(産経新聞)という記事が。最近メディアではあまり見かけなくなった「ロングステイ」の文字が、目に留まったのです。

 国内や海外で長期間滞在して余暇を過ごす「ロングステイ」が東日本大震災発生後、人気を呼んでいる。主な顧客層とされた「アクティブシニア」(60~70代の元気な年配者)に加え、乳幼児を持つ母親ら30~40代のファミリー層からの問い合わせが急増。 「地震のない所に行きたい」「子供を被曝(ひばく)から守りたい」などの“震災不安”が理由で、旅行会社などは急激に高まったニーズの対応に追われている。
 
 「近畿日本ツーリスト」には震災後、「ロングステイに子供を連れて行けるか」などの問い合わせが相次いだ。ロングステイ先を下見するツアーにも6月は例年の2~3倍の申し込みがあった。

 同社によると、これまでの利用者は60~70代が圧倒的で、寒さや花粉から逃れようと冬から春にかけて避寒地へ行くケースが多かった。しかし、今年は6月から8月にかけてマレーシアの高地に滞在するツアーなどに「例年の倍かそれ以上」の予約が入り、子供の夏休みに合わせる客も。ツアーの説明会では、現地の自然災害や医療環境に関する質問が多く寄せられたという。

 国内も注目されている。沖縄県内でリゾートマンションなどを運用する「沖縄ロングステイ」には、長期滞在の希望者が殺到。「震災後の2~3週間は1日200~300件の問い合わせで電話が鳴りっぱなし。福島第1原発の事故後は『今日から滞在したい』という人ばかりだった」という。

 今年の夏は、節電の影響で企業が長期休暇をとる傾向にある。同社によると、客の滞在希望期間は、例年の1週間より長い2週間から1カ月が多い。大震災による不安を抱えた東北・関東地方の利用者も少なくないという(以上引用)。


 また、各旅行会社も相次いで長期滞在型の旅行プランを打ち出しているという記事も紹介されています。

 震災による思わぬロングステイ・ニーズに対して、少々違和感を覚えます。これまでも避暑や避寒、春の花粉症対策、そして年金移民といった逃避型のロングステイはありましたが、震災不安タイプのロングステイとは、まさに“想定外”でした。 

 東北や関東から離れた九州に住んでいると、大震災の影響はなかなか実感できませんが、福岡でも今夏は節電対策が大きな課題となっています。その意味では震災後の生活不安やストレスなどから逃避したいという心情は理解できます。
 ただ今回は海外ロングステイではなく、沖縄を始めとした国内ロングステイを実行して欲しいものです。それは海外でお金を落とすのではなく、国内の景気を活性化して被災地以外の地方が元気になってこそ、 「がんばれ東北」といえるのですから。

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June 02, 2011

№1216 ブンミおじさんの森

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 久々のタイ映画「ブンミおじさんの森」を観ました。2010年の第63回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いたのが、この作品で、タイ映画としても初の受賞。監督は、アピチャッポン・ウィーラセタクン。各国の映画祭で高く評価されながらも、日本では劇場初公開ということで、映画館に足を運んだのでした。

 ロケ地はタイ北部。ストーリーは、腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部にある自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがてブンミは愛するものたちとともに森に入っていく……。

 ブンミと一緒に森を歩き、洞窟の中に入っていく私たちの耳に聞こえてくる静かな声が聞こえてくるとき、 心は不思議に懐かしい感情で満たされる。私たちのからだの中にある東洋の遺伝子が、ブンミを通して魂が繰り返し生きて行くことを思い出させてくれるのかもしれない。
 この映画には、近代が失ってしまった闇があり、見えざるものがあり、穏やかな死がある。だからこそ光は美しく、世界は驚きに満ち、生は目映い。『ブンミおじさんの森』は、かつてそうであったものを、未来に伝える幸福な映画なのである(同作品の公式HPより転記)。

 正直にいうと、上映中眠気との戦いでした。ゆったりとしたテンポと少ない台詞、そして抑揚が少なくて断片的に進む場面展開。のっけから睡魔が襲って来たのです。
 これには伏線があって、まずランチ後すぐの上映だったこと。さらに、この日は「映画の日」で、午前中に中国映画「孫文の義士団」を鑑賞。つまり映画のハシゴをしていたのです。辛亥革命100周年を記念したこの映画、アクション大作で、息つく暇ないくらいのテンポの良さ。その意味で、ま逆の2本立てになってしまいました。

 恥かしながら、公式サイトの紹介にあるような深い意味は理解しないまま、エンディングを迎えてしまった次第(トホホ・・・)。これ以上のコメントは、無理なので、みなさん、このパルムドール作品を実際にご覧になってください。

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