April 13, 2006

№352 フリーペーパーの面白広告

  足つぼマッサージ店の看板
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 バンコクで発行されているフリーペーパーから、面白い広告をいくつか見つけました。
その広告の内容とコピーを紹介しましょう。

その1 
「病院に行って“元気”になろう」
 バンコクパタヤ病院では、「より長く、より良く生きる」をモットウにサービスを提供します。 みなさまの「元気」をサポートするプログラムを取り揃えています。

 意外に多い病院の広告です。このキャッチコピーなかなかいいですね、本当に元気になれそうです。でも日本の病院の広告ではありえないと思います。

その2
「ボウボウキープ石鹸 髪元気!」
 このボウボウは、100%の自然ハーブとエッセンシャルでできた“抜け毛を予防する”石鹸です。 1日1回のボウボウの使用で、毛根強化! 薄毛・細毛に効く!

 日本より安いらしいのですが、大サイズ(4個入り)で4900バーツ(約14700円)もします。なお、4ヶ月以上のご使用で効果が表れない場合は、ビフォー・アフターの写真を送ると、全額返金してもらえるそうです。
 本当に効くのでしょうか? 興味津々ですが・・・

その3
「日本では絶対出来ない未知の体験」
 日頃のストレス解消や集中力のアップに。スポーツ感覚の射撃を楽しんでみませんか?

 実弾30発で2800バーツ(約7800円)だそうです。わたしもワット・ポーの近くで呼び止められましたが、バンコクでも実弾射撃ができるのですね。

その4
 「焼肉ほへと」
 焼肉店の広告です。お店の名前「ほへと」とは、「いろはにほへと」から由来しているのでしょうか?

その5 求職欄にはこんな投稿もありました。
「仕事探しています」
 今日本在住のニューハーフの○○と申します。年齢35歳。高卒ですごくタイに在住したいのでわたしのようなニューハーフでも働かせてくださるお仕事があればと思い投稿させていただきました。ご理解のある企業があれば是非よろしくお願いいたします。
 
 真剣さがひしひしと伝わるコメントです。タイならではの投稿ですね。


 バンコクでは多くの日本語のフリーペーパーが発行されていますが、最新の現地情報が得られるので、いつも重宝しています。紙面にはレストランをはじめ、エステ・マッサージ、語学学校、病院などの広告が載っていますが、中には思わず頬が緩んでしまうようなコピーもあって楽しませてもらっています。


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February 17, 2006

№301 村上春樹の旅行記 その2

   チャオプラヤー川の船着場
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その2
 村上春樹氏は、同じ『やがて哀しき外国語』のあとがきに、さらにこう書いています。

 外国で暮らすことのメリット ―といえるかどうかはいささか疑問だけど― のひとつは、自分が単なる一人の無能力な外国人、よそ者(ストレンジャー)でしかないと実感できることだ。 まずだいいちに言葉の問題がある。僕にとっては外国語で自分をきちんと十全に表現することは実際問題として不可能だし、こちらが言いたいことの二割三割しか相手に伝えられないなんてことは日常茶飯事である。それどころか、まったく通じないことだってしばしばある。 外国人というだけではじめから差別を受けることもある。嫌な目にもずいぶんあった。だまされたことだって何度かある。

 でも僕は、そういう目にあうのは決して無意味なことではないだろうと思っている。 少なくとも差別されたり、あるいは部外者として理不尽な排斥を受けたりしている僕は、何もかもをはぎ取られたゼロの、裸の僕だからだ。 たとえ弱者としてであれ、無能力者としてであれ、そういう風に虚飾や贅肉のないまったくの自分自身になることができる(あるいはならざるを得ない)状況を持つというのは、ある意味では貴重なことではあるまいかとさえ感じている。

 そのときはもちろんむかっ腹が立つし、傷つきもするし、「これは僕にとってはある意味では大事な経験なのだ」なんて悠長なことはとても思えないわけだけど、あとになって冷静な気持で振り返ってみると、なんとなくそういう気がする。
 少なくとも僕が日本にいるときにいつも感じさせられた様々のややこしい煩わしさよりは、こういうぎりぎりの個人という資格の上に降りかかってくる直接的な「きつさ」の方が、僕にはまだリーズナブルなものであるように思えるのだ

 
 村上氏は、外国で暮らすことのメリットとして、「自分が単なる一人の無能力な外国人でしかないと実感できること」、言い換えると「虚飾や贅肉のないまったくの自分自身になることだ」といっています。 旅行ではそこまでの実感はわきませんが、永く外国で暮らすということはそういうことなのでしょう。

 海外でのロングステイもここでいう、まったくの“素の自分”になることができるのではないかと考えます。 日本での日常生活から、切り離され遮断されて初めて「虚飾や贅肉のない自分自身」になれるのです。 その上で、これまでの人生を振り返り、自分を見つめ直し、これからの人生を再構築することが可能になるのです。
 自分自身を一人の個人として、客観的に見つめる機会をロングステイが提供している、それがロングステイが持つ機能だと思います。
 その結果、日本で感じる煩わしさよりも、ぎりぎりの個人として外国で暮らした方がリーズナブルと思えるのでしょう。

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February 16, 2006

№300 村上春樹の旅行記

アユタヤのワット・ヤイ・チャイ・モンコン
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その1
 村上春樹のアメリカの旅行記『やがて哀しき外国語』のあとがきからです。

 僕はこの本を書く前にも、旅行記のようなものを一度出したことがある。 『遠い太鼓』というのがそれで、僕はその本のなかで約三年に亘るヨーロッパ滞在についての文章を書いた。
 ずいぶん長くそこに滞在していたわけだが、結局のところは、通り過ぎていく旅行者の目でまわりの世界を眺めていたように思う。それがいいとか悪いとか言うのではない。通り過ぎる人には通り過ぎる人の視点があり、そこに腰を据えている人には腰をすえている人の視点がある。
 どちらにもメリットがあり、死角がある。かならずしも、第一印象でものを書くのが浅薄で、長く暮らしてじっくりものを見た人の視点が深く正しいということにはならない。 そこに根を下ろしているだけ、かえって見えないというというものだってある。

 どれだけ自分の視点と真剣に、あるいは柔軟にかかわりあえるか、それがこういう文章にとっていちばん重要な問題であると僕は思う。

 せっかく今度はアメリカという社会に一応「属して」生活しているのだから、何か新鮮なもの、目新しいものにぱっととびついてものを書くだけでなく、少し引いたところから時間をかけていろんなことを考えてみたかったのだ。

 さて、この文章からどのように感じられたでしょうか。
 旅行の場合は、もちろん通り過ぎていく人の目で訪問地を見ているでしょう。それに対して、移住や永住志向の人は、腰を据えている人の視点で眺めていることでしょう。 では、ロングステイしている人の視点はどちらなのでしょうか。

 わたしの場合、せいぜい10日間程度の滞在ですから、どうしても通り過ぎる人の視点になりがちです。 しかし、ロングステイの取材や調査が主な目的ですから、旅行者の目だけでは第一印象のものとなってしまします。 村上氏がいう“少し引いたところ”からインタビューをしたり、事実を見ようと心がけています。まあなかなか難しいのですが。
 ロングステイの場合でも、滞在地の文化や習慣を受け入れる柔軟性、そして自分なりの人生観や価値観に立った視点で、現地社会とかかわることが大切ではないかと、このあとがきから感じた次第です。
 
 つづく

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December 04, 2005

№229 DACOの広告あれこれ

バンコク市内の高級サービスアパート   
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 バンコクの情報誌「DACO」には、在バンコクの日本人向けにいろいろな広告が載っています。 宝石店をはじめ各種ショップ、日本食や居酒屋、韓国料理やイタリアンなどのレストラン情報、エステや美容室、マッサージ店の情報まで、日本のフリーペーパーと同じような広告が並んでいます。 それらの広告の内、おもしろ広告をいくつか紹介したいと思います。

 まず、歯医者さんの広告です。歯医者さんの広告は珍しくないのですが、“総入れ歯”の広告なのです。それもリアルな入れ歯のイラストが、見る者の目を引きつけます。 注目を浴びるという意味では正解なのでしょうが、日本ではこういう直截的な広告は見かけませんね。
 また、日本語が通じたり日本人専用の受付窓口を開設している総合病院の広告もいくつか見受けられます。 「24時間・365日・日本語で対応」をウリにしているようです。

 不動産会社の広告もあって、紙面に直接、物件案内が載っています。サービスアパートやコンドミニアムの「お勧め優良空き室情報」として、写真や間取り、家賃をはじめ物件の特徴などが書いてあります。希望の条件に合った物件を探しやすいですね。
 
 面白いところでは、 「ビザ延長ツアー」の広告があります。ビザの滞在期限が切れる前に、タイを出国してカンボジアに行って、再入国する日帰りツアーです。
 ビザなしでタイに入国した場合やツーリストビザを持っている場合など、許可された滞在期間を延長したい時には、タイを一旦出国しないといけないのです。 早朝バンコクを発ち、夕方には戻ってくるというハードスケジュールですが、毎日VIPバスが運行されているそうです。 ビザ代や出入国の手続き、昼食代も含んで、一人2000バーツ(約6000円)ですから、そんなに高くないですね。 

 変わった広告では、日本では絶対にできない“未知の体験”というキャッチコピーで「実弾射撃」の広告もあります。 アメリカや韓国などでも、実弾射撃を観光コースとして案内されていますが、タイでもできるのですね。知りませんでした。
 料金は、実弾30発で2800バーツ(約8400円)です。興味がないわたしにとっては高い料金ですが、好奇心旺盛な方には、貴重な体験なのでしょうね。

 最後に、バイアグラのメーカーであるファイザー製薬の広告には笑ってしまいました。 「ED治療剤の類似品は危険です」という大きな広告なのです。ということはバンコクでは、偽物のバイアグラがかなり出回っているということですね・・・

 このように広告を中心にフリーペーパーを眺めてみるのも、意外におもしろいものです。

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October 20, 2005

№184 タイのロングステイ特集

 チャオプラヤー川沿いの高級ホテル
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 先日の号外でお知らせしましたが、本日20日発行のフリーペーパー「ワールド・ジョイント・クラブ」にタイのロングステイ特集が掲載されます。 6ページの特集のうち、わたしのブログを1ページ取り上げられ、これまでブログに登場していただいたロングステイヤーの方の中から、第28・29回の後藤さんの記事が紹介されています。
 
 また、ロングステイについてのわたしの捉え方として、次のように書いています。
「これまでの人生を走り続けたみなさん、ここで一旦、これまでの人生を振り返り、現在の自分を見つめ直し、これからの人生を再設計するにあたって、日本社会を離れ、自分や日本社会を外から客観的に見ることで、これからの生きかたのヒントが得られるかもしれません。それがロングステイの機能や可能性と考えています。」

  「ワールド・ジョイント・クラブ」は、隔月発行の30代から50代を対象としたフリーペーパーです。生活情報から海外旅行やロングステイの記事が載せられています。 九州一円に配布されていて、その発行部数は30万部だそうです。アクロスの国際交流センターや協賛のお店に置いてあるそうですから、目に止まりましたらご覧になってください。

 

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