September 21, 2008

№935 タイロングステイの近況

  いつもと変わらぬソイ11界隈
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 今年に入ってタイロングステイへの関心や需要が、停滞していると感じています。団塊の世代の大量退職に伴うロングステイ需要が期待したほどではないことに加えて、タイの物価上昇や燃油サーチャージの急激な高騰などのマイナス要因が、その理由です。
 そして最近の政情不安も影を落としていると思います。ちょうど今回の旅行中に発令された「非常事態宣言」もさらにタイへのイメージダウンを加速させることに。NHK衛星放送の「海外の安全情報」でタイの「非常事態宣言」のニュースがトップに流れてくるのですから、心配しない方がおかしいでしょう。

 そこでこの8月、改めてロングステイ・コンサルティング社代表の佐藤氏にロングステイの近況について、訊いてみました。
 「ロングステイについての問い合わせは、以前と同じくらいあります。しかし、クーデター以降の政情不安と燃油高騰のあおりを受けて、実際にロングステイを実行するお客さんは、出足が鈍く影響を受けています。
 一番の原因は、報道や外務省、大使館の危険情報で、とにかくタイ、とりわけバンコクが危険というイメージが先行しています。それに加えて、何も燃油がこんなに高い時に行かなくてもという心理が働いていて、今は様子見という状況ではないでしょうか
」。
 しかし「物価高の影響は、日本人の生活費水準からすると、限定的なものと思います。ひと頃40B/Lを超えていたガソリン価格も、今は29B/L(9月は27B台まで下落)と落ち着いてきましたし」と佐藤氏。

 政情不安だけでなく、やはり燃油サーチャージの高騰は、海外旅行客に止まらず、ロングステイを計画、準備している層にまで影響をもたらしているようです。
 わたしも、できることならこんな高い燃油サーチャージを払ってまで行きたいと思いません。取材目的というのと、この時期しかまとまった休みが取れないので仕方ないというのが本音です。出発期日を限定しない方にとって、安くなるのを待ってからというのは当然のことです。

 ちなみに全日空の成田発は、7月からタイの燃油サーチャージを往復で4万円に値上げし、タイ国際航空(TG)も7月から、福岡・バンコク往復で3万3千円と、一気に2万円もの値上げを実施しました。わたしが今回も利用したバンコク・エアウェイズ(PG)でも約2万円です。それでもPGは、燃油高騰による赤字によって福岡路線を9月末で休航してしまいます。

 最近は100ドル/バレルまで下落してきた原油価格ですが、現地のニュースによるとタイの航空各社は、当面価格の動向を見守るとして燃油サーチャージの値下げに慎重な姿勢です。値上げには敏感でも値下げには慎重ということなのでしょうか? タイへの観光客誘致のためにも、早急な対応をしてもらいたいところです。 

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September 03, 2008

№925 タイ・ロングステイ 6年目を迎えて

  緑豊かなWATERFORD RAMA 4
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 バンコクでのロングステイを始めて6年目を迎える澤井勇(70歳)さん・理恵子(66歳)さん夫妻。BTSプロンポン駅近くから、プラカノン駅方面のコンドミニアムに転居されたということで、1年ぶりに再会し、お宅にお邪魔させていただきました。

・住居、生活費について
 プロンポン駅から徒歩15分の所にある「WATERFORD RAMA 4」が、新しい住まい。大きな門をくぐり、運河に架かる橋を渡ると、豊かな緑の中に7~8階建てくらいの建物が林立しています。500戸もあるといいますから、かなり大きなコンドミニアムです。住民はタイ人の中流層やヨーロッパ人が多いとのこと。
 敷地の出入り口の守衛室には5人が常駐し、建物に入る際にも専用カードが必要ですから、セキュリティも万全。

 引っ越したのは07年の7月、同じコンドミニアムに住む知人の紹介だったそうです。1階の部屋には小さな庭まで付いていて、家賃は2LDK、水道光熱費別で1万8千バーツ(約6万円)。これまでの1LDKよりも広くて、室内が明るく感じます。これでも8千バーツも安くなったとか。
 買い物は地元の商店や市場、ロータスのミニスーパーで賄います。時には鮮度のいい魚を買いに徒歩20分のジャスコまで行くことも。地元の商店は、とにかく野菜が安くて新鮮。どれも5~10Bと、プロンポンのフジスーパーの何分の1しかしません。 「以前は買い物に便利だったけど、高い食材を買っていたものです」と理恵子さん。言葉は十分には通じませんが、商店のおばちゃん達ともすっかり顔馴染みです。

 住宅費と食費が安くなったお陰で、毎月の生活費は4万バーツ(約13万2千円)。これまで6万バーツ掛かっていたといいますから、かなりの節減です。ロングステイを始めた頃、1バーツ2.7円だったのが、最近では約3.3円ですから、今回の転居がもたらした経済的効果は大きいものがあります。バーツ高対策としても有効だったといえるでしょう。

・日常生活について
 昨年11月から、健康のために夫婦で始めたというウォーキング。週に2、3回午前中の涼しい内に、プロンポンまで歩くのだそうです。かなりの距離で1時間15分掛かりますが、帰りに買い物や用事を済ますというのが、いつものスケジュール。

 また、バンコクでロングステイをする日本人シニアの集まり「タイロングステイ暮らしの会」の会員でした。しかし同会が解散した後、内部組織だった「レディースクラブ」(約30人)は活動を続けていて、仲のよい奥さんたちとの交流を図っています。月1回の食事会や親睦会に10人ほど集まるそうです。

 日本人コミュニティとも適度な関係を保ち、健康維持にも配慮する澤井さんご夫妻。そしてあれこれ心配したり、あまり物事にもこだわらないように拝察します。それがタイで長く暮らせるコツかもしれませんね。
 もう5年はバンコクで暮らす予定とか。健康でロングステイを続けて欲しいものです。

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August 14, 2008

№914 「人生リセットプログラム」始動

アユタヤ ワット・チャイワッタナラーム
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 65歳以上の高齢者が、日本の総人口の21.5%という高齢社会です。そして「人生80年」が当たり前の時代となり、定年後の人生が20年もあるという長寿社会でもあります。
 この長寿社会において、07年から定年を迎え始めた「団塊の世代」を筆頭に、会社や仕事中心に人生を歩んできたシニア予備軍にとって、これからの人生をどのように生きるかは大きな課題です。

 現役時代、いわゆる“会社人間”や“仕事人間”の男性は、人生の中心だった仕事から離れてしまうと、やりがいや生きがいを喪失しやすく、高齢期をいかに生き生きと過ごせるかは、本人だけではなく家族や地域、ひいては日本社会にとっても決して無縁とは言い切れません。
 心豊かで成熟した高齢社会にしていくには、高齢者が元気で生き生きとして、社会と繋がっている、社会に貢献していくイメージ、つまりアクティブ・エイジングが重要になってきます。

 現役時代からリタイア後の新しい生き方の準備をしてきた人は大丈夫でしょうが、定年を境目に家庭や地域社会に放り出された男性は、簡単には新しい生き方の指針を見出せないかもしれません。
 そこで、仕事中心の生き方から、新しい価値観や生き方にシフトさせるきっかけや仕組みが必要と考えます。その具体的な方法として、海外での生活体験が有意義と考え、ロングステイを提案してきたところです。
 
 先頃、新しい生き方へシフトさせるきっかけとして、バンコクのロングステイ・コンサルティング社が中心となって、 「人生リセットプログラム」を始動させました。同社のHPより一部紹介します。

 「今までの自分自身を振り返り、心のよろいを脱ぎ捨てて自己のアイデンティティを確立し、新しい自分に気づくための一歩を踏み出す指針を掴みます」

 このようなかたへ
・ 何とかしなければいけないと思いつつ、退職前の肩書きや会社のブランドから脱却できないでいるかた
・団塊の世代を中心とする世代で、半生を会社に捧げ、会社人間となってしまったかた
・定年退職や早期退職するが、自分がどうしたら良いのか考えつかないかた
・今まで仕事に追われ、自分のやりたい事が成し遂げられなかったかた
・自分の人生を今まで無駄に過ごしてしまったのではないか?と考えているかた
・別の世界へ行って、利害関係のない人に自分自身のことを聞いてもらいたい、アドバイスを受けたいと思っているかた
・いやなことばかりで身も心もリセットしたいと思っているかた

 研修費用: 98000バーツ/お一人税込み

 詳しくは、同社のHPでどうぞ
 http://www.longstayconsulting.co.th/reset-top.php#link1

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July 26, 2008

№904 ロングステイ滞在国人気ランキング

  
 ロングステイ財団が実施しているロングステイ希望滞在国の調査(2006年度)によると、永らくトップだったオーストラリアを抜いてマレーシアが第1位、そしてタイが第3位に入っています。
 2004年の同調査では、マレーシアが2位、タイが5位でしたから、それぞれ順位を上げ、インドネシアもベスト10入りと、近年アジア各国の人気ぶりが際立つ結果となりました。

第1位 マレーシア      第6位 カナダ
第2位 オーストラリア     第7位 スペイン
第3位 タイ           第8位 インドネシア
第4位 ニュージーランド    第9位 イギリス
第5位 ハワイ          第10位 アメリカ

 アジア人気の理由は、まず気候が温暖なこと、日本から近いこと、そして何より物価が安く生活しやすいことが挙げられます。
 さらに忘れていけないのは、マレーシア、タイをはじめアジア各国には長期滞在者用のリタイアメント・ビザが用意されている国が多いことです。これまで1位だったオーストラリアにもリタイアメント・ビザ制度がありましたが、「リタイアメント投資家ビザ」に変更になり、より多額な自己資金が必要になったことが、順位を下げた大きな理由と思われます。
 他にも近年は豪ドルに対して日本円が安くなり、相対的に生活費が上昇していることもあるでしょう。

 さて、人気の理由が似ているマレーシアとタイですが、その違いの一つは宗教。マレーシアがイスラム教、タイは仏教です。我々日本人にとっては仏教の方が親しみを感じ、文化的にも近いと思うのですが・・・ 
 では、両国の人気の差はどこにあるのか? それはノービザでの滞在日数がタイの30日に対して、マレーシアが90日と、これが大きな差になっているようです。
 1年以上の長期滞在希望者は、両国とも一般的にロングステイ用のビザを取得するでしょうが、例えば日本の夏と冬を海外で過ごしたいという方にとって、マレーシアの場合ノービザで約3ヶ月滞在できます。つまりロングステイ・ビザを申請することなく、手軽に年2回のロングステイを楽しむことができる訳です。手続きの手間や費用も掛けずにロングステイしたいというニーズは少なくないでしょう。

 しかし、これだけがマレーシアとタイの人気の差なのか? まだ行ったことがないマレーシア、人気の秘密を探しに一度取材に行ってみましょうか。

  チェンマイ郊外フォーシーズンズ
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July 11, 2008

№896 「年金夫婦の海外移住」

   チェンマイのワット・プラ・シン
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 ブログの読者の方から、海外ロングステイに関する新書が出版されたとの情報をいただきました。そこで早速、本屋に行って購入することに。

 タイトルは「年金夫婦の海外移住」(出井康博、小学館)。帯封には(アジアの楽園に脱出した日本人たちの「夢」と「現実」)とあります。
 前書きを読んでみると、2年前でしたか、週刊ポストに短期連載された記事を加筆、再編集したものでした。たしか、女性目的だったり、不動産からみで騙されたりといった、チェンマイで暮らす“懲りない日本人シニア男性たち”が、いかにも週刊誌的に取り上げられていた記憶がよみがえってきました。
 続けて、 「海外生活には、日本で味わえない楽しみもある反面、苦労もつきものだ。『光』と『影』があるとすれば、本書では現地で暮らす日本人が直面した問題や失敗談に焦点を当てるように心がけた」とあります。

 同書では、最近急速に人気を集めている東南アジア、今や海外ロングステイ先として人気№1のマレーシアをはじめ、タイ、フィリピンに焦点を当てて、事例ごとに紹介していきます。
 その多くが、トラブルに巻き込まれた事例や失敗事例といわれるケース。すべてのロングステイヤーが、そんな体験をしている訳ではないでしょうが、東南アジアでのロングステイに注意を促したり、警鐘を鳴らすという意味では、有意味なのかもしれません。関心がある方は、ご一読を。

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July 02, 2008

№891 「たったひとりの再挑戦」

 高層マンションのプールサイドにて
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 「たったひとりの再挑戦」(50代早期退職者の行動ファイル)という文庫本が、08年5月文藝春秋社から発行されています。03年に発行された単行本を再編集して、文庫版にしたものです。
 本書には、会社を早期退職した36人の方が登場しますが、退職する理由はさまざまで、自発的に辞める方からリストラで退職する方まで。
 これら早期退職者のその後の生き方が紹介されているのですが、最後の第7章「海のかなたの活路」で、トリを務めるのが、バンコクでロングステイをなさっている長谷川久さん。その記事からです。


 サラリーマンが50代半ばで退職して、その後はいっさい働くことなく、いつまでも快適な暮らしを営めるものなのか。
 気がかりはいくつかある。刺激なき退屈な生活に耐えられるのか。退職金と預貯金だけで、生活が維持できるのか。毎日自宅で過ごすとなると、散歩していてもご近所の視線がうっとしく感じられるのではないのか・・・

 元キャノンの長谷川久さんと妻の信子さんは、日本を脱出して新たな生活に踏み切った。退職金と預貯金から毎月約20万円を取り崩していき、70歳になるまでタイに住む「15年定住計画」を立てたのである。
 「タイで15年暮らせると分かって、もう金銭欲も出世欲も名誉欲も消えました」
 長谷川さんは、バンコク郊外のバンナ地区の超高層マンションを55歳からの住まいにした。
 (中略)
 タイの異文化の中に身を投じ、お互い理解を深めながら暮らすという、退職後のライフワーク「わがグローバル・
スタンダード」に挑んでいると、日本人に問われているのは、カネよりも実直な生き方であると分かってきたという。 (一部抜粋)

 まだ買ったばかりで、長谷川さんの所を読んだところですが、目次からすると、なかなか興味深い内容です。早期退職だけでなく、定年後の生き方を模索している方には、参考になりそうな本書です。
 ちなみに、長谷川さんはわたしのブログにも登場していただいています。

 最後に、バンコクでのロングステイ計画が達成されるようエールを送ると共に、ご夫妻のご多幸と健康をお祈りいたします。

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June 18, 2008

№884 バンコクの求人状況など

      同社の小田原さん
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 08年2月、バンコクの日系人材派遣会社「パーソナル・コンサルタント・マンパワー社」を訪問しました。同社では人材登録した若いタイ人を対象に教育研修の一環として日本語教室を運営し、現地に進出している日系企業への就職を支援しています。
 いつもブログに登場していただく篠原さんも、ここの教室で日本語教師のボランティアとして活躍されていたので、ご承知の読者の方も多いと思います。同社ディレクターの小田原さんに、日本語教室の状況や日本人シニアに関する情報を教えていただきました。

 企業からの日本語ができるタイ人への需要は、相変わらず多いといいます。現在、土日に開講する日本語教室の生徒数は60~70人ほどで、ボランティアの日本語教師が6人。主にバンコク駐在員の奥様が交代で担当していますが、リタイア組の男性も1人いらっしゃるとか。ホームページを拝見すると、ちょうど日本語教師を募集中でした。 
 
 人材登録しているのはタイ人ばかりではありません。2~300人もの日本人が登録していて、20代から50代までが中心ですが、定年後の方もいるそうです。毎日のように登録についての問い合わせがあり、 「タイで働くことへの関心が高まり、タイで就職すると言う垣根が低くなっています」と小田原さん。
 それに対する日系企業からの求人(電気・機械系の職種)も増えていて、60歳以上のシニアでもエンジニア出身だと需要があるので、就職できる可能性が高くなるといいます。
 定年を迎えても働きたい、できれば自分の技術やキャリアを活かして海外生活や国際貢献をしたい、と考えている方にとっては、いい情報ですね。

 さて、趣味の分野について。海外ロングステイするのはいいが、趣味を通した友人や交流が欲しいという方への情報です。バンコクには「くるんてーぷかるた会」「五行歌の会」「短歌会」等のグループが活動しています。 「五行歌の会」は今春新たに発足しました。ちなみに小田原さんも「くるんてーぷかるた会」のメンバーです。
 またこれらの会では、日本語学科があるタイの大学で学生との交流を通じて、日本文化を紹介する活動を行っているところもあります。

http://www.personnelconsultant.co.th

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May 27, 2008

№873 ロングステイの自己防衛術

    いつもお元気な篠原さん
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 バンコクでのロングステイが6年目となる篠原絢司郎さん(71歳)に、08年2月お会いしました。バンコクに行く度に近況を伺っています。

 かねてより建築中だったナコンパトムの新居がようやく完成する見込みで、4月にはバンコクから引越しする予定とのこと。
 現地の子どもたちに日本語を教える夢を描く篠原さんですが、果物や野菜づくりの計画も持っています。約1000坪と広い自宅敷地の内、半分ほどの面積を畑にして、色々な野菜を栽培しようというのです。食料を自給自足し「自分の口は自分で」というのが目標とか。
 元々、年金や生活費など将来の日本社会への不安を感じていたことも、タイロングステイを実行した要因のひとつだといいます。その意味で「野菜づくりで自給自足の生活」は、篠原さんのタイロングステイ構想を具体化することでもあるのです。

 さてこれまで5年以上にわたって、単身のロングステイを実践してきた篠原さんです。バンコクで安全に暮らす秘訣、注意している事などを紹介してもらいました。

 何といっても「夜のひとり歩きをしない」こと、ロングステイを始めてからずっと続けています。それは、トラブルに遭いたくないのは当然ですが、もしも警察沙汰になった場合、1年毎に更新するロングステイビザの延長が心配だからです。それ故、とにかく事件に巻き込まれないように気をつけているそうです。
 バンコクの治安が悪いという訳ではありませんが、 「危険は常にある、何があってもおかしくない」という緊張感をいつも持って行動しているといいます。たとえば外出する時には、所持金を3ヶ所に分散していますし、いつも護身用の防具を携帯しているという用心深さです。実際に被害に遭ったことはありませんが、不審者に後を付けられた経験はあるのだとか。

 一般的にお金を持っていると思われている日本人、それも高齢者を狙う犯罪者がいてもおかしくありません。海外で生活する場合「油断しないこと。そして慎重な行動が必要だ」とアドバイスをいただきました。
 話を戻しますが、ナコンパトムでの新生活を楽しみにする篠原さん。今頃はもう転居していらっしゃることでしょう。バンコクからナコンパトムへ、タイでのロングステイは新たな段階へ進もうとしています。

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May 13, 2008

№866 観光庁のロングステイ・ガイド

    チェンマイの政府観光庁
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 先頃、タイ国政府観光庁から「アジアの楽園 タイで暮らそう」というロングステイの小冊子が作成されました。バンコク・チェンマイ・プーケット3ヶ所の人気滞在地を中心にロングステイに関する情報が提供されています。

 サービスアパートメントやコンドミニアムなどの住居情報から、「日本語スタッフが常駐する病院」までタイ滞在中に必要な生活情報が充実していますし、実際にロングステイをしているシニアご夫妻のインタビューや1ヶ月の生活費の目安も紹介されていて参考になります。わたしがこれまでお会いしたご夫妻も載っていらして、お元気そうで何よりです。

 30ページほどの冊子ですが、ロングステイに必要な情報がコンパクトに詰まっているスグレ物です。ヘタなガイド本を買うよりも余程役に立つことでしょう。とりわけ情報収集や下見からロングステイビザの申請までの「タイ・ロングステイ手続きガイド」は、段階ごとに分かりやすく解説されています。
 そして何よりも、各施設や病院などの住所や連絡先、ホームページのURLなど具体的なデータが充実しているのがいい。そのまま利用できるほど実用性が高いものです。

 この冊子は無料ですし、東京、大阪、福岡の各オフィスに常備されていますので、タイ・ロングステイに関心がある方は、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 タイ国政府観光庁のHP
 http://www.thailandtravel.or.jp/

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May 09, 2008

№864 タイロングステイ2年目を迎えて その2

 ウォーキングで健康的な宮本さん
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その2
 生活の安定と将来への見通しも得られたことで、精神的にも落ち着いてきた宮本さん。アンチエイジングを実践する毎日です。朝5時に起床してストレッチと腹筋に1時間、それから8時までベンチャシリ公園内でウォーキングというのが日課。日本で永年続けていたウォーキングを再開しました。

 運動に加えて、3食とも自炊をして食べ過ぎないよう食生活にも気をつけているので高血圧の心配もありません。体重を約5㎏減量して65㎏へ。その結果ロングステイを始めて以来、病気に掛かったことはなく健康に過ごしています。
 昼間は暑いので自宅でネット検索をして過ごし、午後はお昼寝に充てます。夕方4時頃から買い物などのために外出し、夜10時には就寝するという健康的な生活です。

 単身でのロングステイでも寂しいことはないといいます。特にタイ人や日本人との交友関係はなく、したがって携帯電話の必要性も感じません。 「人との付き合いが煩わしいし、一人暮らしの自由な生活が好きなんです」「今の生活は快適で、人生で一番幸せな時期ですね」と宮本さん。
 “毎日が日曜日”といいながら、規則正しく生活ぶりで、自立した単身ロングステイを謳歌していらっしゃいます。

 この1年をかけてバンコクでの“生活基盤とライフスタイル”を確立したといってもいいでしょう。その反面「滞在中、何をするか(目的)」を探し出してはいません。
 高齢にも拘わらず中国などで日本語教師のボランティアを現役で活躍中の実姉から「あなたもやってみたら」とハッパを掛けられるとのこと。しかし「現役時代ずっと働いてきたので、しばらくは“のんびり”するのもいいか」とも思うし、特別退屈している訳でもない。
 これまでバンコク市内各所のビデオや写真を撮って編集してきました。これからも何か興味の矛先を探そうと考えています。また今年後半からは、タイ国内旅行やアンコールワットに行ってみたいとも。

 今後の滞在予定は、日本で契約した損害保険会社の海外障害保険の契約期間5年(残り4年)までが、一区切りになりそう。ロングステイ中の一番の心配事は健康、そして病気やケガに伴う医療費の問題ですが、保険に加入していることで安心感があるので、それほど心配していません。
 その後どうするかは、健康次第ですが、健康であれば継続したいとのこと。

 最後に、ロングステイを通して「自分が変わったことや自分自身について気がついたこと」を伺った。
 「東京で暮らしていた頃は、常に心の底に不安感みたいなものがあって、何をするにしても今ひとつ楽しめないというような状況でした。
 しかし、こちらに来て一年と少々が過ぎた今、その不安感が少なくなって来た様に感じています。もちろん超老人(勝手に80歳以上をこう呼んでいます)になった時の事も考えないではないのですが 今はこのひと時の安定感に浸ってタイの一人暮らしを楽しみたいと思っています」。

 宮本さんの“安定感”の理由を考えてみました。
 第一に、経済的な安定と将来の生活設計の見通しがついて、心の安定感につながっていること。第二に、規則正しい生活と運動で、健康を維持できていること。そして、バンコクでの都会生活に溶け込んでいること、などが挙げられます。

 ますます健康で充実したロングステイを続けられることを願って、インタビューを終えました。

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May 07, 2008

№863 タイロングステイ2年目を迎えて

      アパートの外観
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 08年2月、バンコクで単身のロングステイを始めて約1年4ヶ月の宮本良光さん(70歳)に1年ぶりに再会し、この1年間の滞在の状況について伺いました。

 宮本さんの現在の住まいは、スクンビット・ソイ26にある1DKのアパートメント。これまでのソイ39のアパートは広くて快適だったのですが、1年契約が終了するのを機に07年11月に引っ越しました。その理由は、住居費が軽減できること、すぐ近くに公園があって毎朝ウオーキングをするのに便利なことなどです。
 そして、アパートのあるソイ26が、緑豊かな通りなのも理由のひとつ。さらに4階の部屋からの眺めがいい。 「周辺の環境、利便性、建物の造作それぞれ気に入っていて、予期せぬ特別の事態が生じない限り、ここに住もうと思っています」。

 アパート探しは独力で。賃貸物件の情報雑誌を参考にして10件近く見て回って決めました。1ベッドルームの家具付きで、家賃は1万8千B(約6万円)。無料の衛星放送、水道代は定額の300Bなど、以前のアパートと比較すると月に7~8千バーツほど安くなったといいます。
 また無線LANのインターネット回線も、別料金ですが月額720Bで利用できます。

 毎月の生活費の目安は4万5千B(約15万円)。この生活費だと厚生年金で賄えるそうです。東京の生活は毎月20万円近く掛かっていました。
 元々、タイロングステイを実行した一番の理由は、将来の生活への不安があったことでした。東京での生活を続けた場合、個人年金が終了する75歳以降の生活費が不足してしまいます。そこで75歳まで貯金と個人年金を使わずに生活できるのがタイでした。つまり、将来に備えて物価の安いタイでのロングステイを選択したということです。なおかつ、タイの銀行に預金すると半年定期で2.2%の利息が付くのも魅力です。

 ところが最近バーツ高が進展し、その対策として家賃が安いアパートへ転居した側面は大きく、事実お金の心配がなくなって、落ち着いた気持ちで生活が送れるようになったそうです。

つづく

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April 22, 2008

№855 バーツ高によるロングステイ対策

    スクンビット・ソイ11界隈
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 バーツの為替レートは、07年7月に3.77円/Bまでバーツ高が進みましたが、最近はドル安の影響を受けて少し落ち着いたとはいえ、約3.3円/Bと高止まりしたまま推移しています。今や2.7円/Bは遠い過去の話になってしまったようです。

 タイ・ロングステイの魅力として「物価が安い」ことが挙げられますが、バーツ高と物価の上昇に伴って、生活費が嵩むようになったという話をよく聞くようになりました。年金を日本からタイに送金している場合、バーツによる入金額が以前に比べると2割ほど目減りしているといいますから、その影響を大きく受けています。

 とりわけ永住も視野に入れてタイで長期滞在をしている方にとって、バーツ高による生活費の上昇は、今や切実な問題です。今後の資金計画にも支障が出ますし、計画を変更せざるを得なくなったり、中にはロングステイを断念して日本に帰国する方もいるとか。

 そこでロングステイを継続するために、いろいろな対策が練られています。特に効果があるのが、家賃が安い住居への引っ越しです。手頃なコンドミニアムを探すことや、都心部からやや郊外へ転居することもあるでしょう。スクンビット地区ならプロンポン周辺ではなくエカマイやプラカノンなどオンヌット方面へ引っ越すという具合です。
 例えばプロンポン駅周辺のコンドミニアムが家賃2万5千バーツとして、同じような物件が郊外では1万8千バーツほどという例もあります。7千バーツといっても毎月のことですからバカになりません。わずかな生活費を節約するよりも住居費の低減が大きな効果をもたらします。言い換えるとバーツ高に対する生活防衛策ということかもしれません。

 そして、郊外への引越しで思わぬ効果があるようです。それは食料品をはじめ生活用品の物価が安くなるということです。プロンポンのフジスーパーで買い物をしていたものが、郊外では地元の商店で食料品を買うと、かなり安く買うことができます。特に野菜などは何分の1の値段でより新鮮なものが買えるといいます。

 ただ郊外へ転居する場合の課題もあります。よりタイ人社会の中で生活することになりますから、現地社会に溶け込む努力がさらに必要となりますし、「治安が大丈夫な地域なのか」チェックもしなければなりません。その上で、生活レベルを維持しながら、生活費を節約する工夫が求められています。

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April 03, 2008

№844 ロングステイの希望国

 ルアンパバーンのメインストリート
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 バンコクには邦字新聞「バンコク週報」をはじめ、「DACO」などのフリーペーパーも多数あり、最新現地情報が得られて大変便利です。さらに日本国内でもタイ情報フリーマガジン「D‐MARK」(タイ語で『とても良い』)が、創刊されています。福岡のタイ国政府観光庁に置いてあったのを1部いただいてきました。

 同誌の第4号に、ロングステイ財団の「ロングステイ調査統計2007」の概要が紹介されていました。同調査は、日本人の海外長期滞在について、3000名以上のサンプルから得られた最近の動向です。

・年齢は50歳代(38%)、60歳代(30%)が中心(70歳代は7%弱)。平均年齢は男性57.4歳、女性49.7歳と低下傾向にある。
・海外滞在経験者は32%であり、全体の滞在希望国・地域は、「安・近・暖」のアジアにシフトし、マレーシア(第1位)、タイ(第3位)、インドネシア(第8位)、フィリピン(第11位)が躍進している。
・不安に思うことは医療(25%)、言葉(21%)、治安(21%)が上位。
・従って入手したい情報も医療、住居交通情報、緊急時の対応、異文化の注意情報の順。
・希望滞在期間は3ヶ月未満が58%、3~6ヶ月未満が18%。また経験者の実際の滞在期間は3ヶ月未満が45%、3ヶ月~1年未満が19%。

 滞在希望国について。04年の同調査ではマレーシアが2位、タイが5位でしたので、それぞれ順位を上げています。インドネシア、フィリピンに至ってはもっと下位ランクでしたから、アジア各国の躍進ぶりが際立ちます。

 日本から近くて温暖、そしてなにより物価が安いのが人気の理由ですが、わずか3年の間でもその傾向は益々顕著になっていて、将来の年金や生活不安を反映していることが伺えます。現在の年金支給だけでは生活できない、また将来に備えて元気な内は生活費が安いアジアで暮らして貯金を取り崩さないようになど、切実な理由からアジア・ロングステイを希望する方が増えているのかもしれません。
 ロングステイ志向は“海外でのんびり派”よりも“生活費切り詰め派”の方が、マジョリティになるのもそう遠いことではないかもですね。

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March 24, 2008

№838 タイロングステイ・セミナー

      原田さんとわたし
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 08年3月8日、福岡市天神のアクロスで福岡県国際交流協会主催の「タイ・ロングステイ」セミナーが開催されました。その講師をわたしと、バンコク・クロントイスラムの教育支援をする「くるんてーぷの会」の代表原田君子さんの二人で務めました。参加者はタイやロングステイに関心があるシニアを中心に約30名、男女ほぼ同じ割合です。

 第1部は、原田さんの「タイの紹介」について。タイ全般の基礎知識やボランティア活動を写真を用いて分かりやすく説明されます。さすがに慣れていらっしゃる、少々プレッシャーを感じます。
 中でも原田さんお手製のタイ米を使った炒飯の試食は、セミナーの雰囲気が和むとともに、タイ気分を味わうことができて好評でした。セミナーでタイ料理を味わえるとは憎い演出ですね。
 さらに「自分の誕生日は何曜日?」という話も参加者の興味を引いているようでした。タイでは自分の誕生日の曜日を知っているのは当たり前。タイ人は寺院では曜日毎の守護神にお参りをしますし、プミポン国王は月曜日生まれなので、国民が月曜の色「黄色」のポロシャツを着ているという具合に、タイ人にとって誕生日の曜日というのは重要なことなのです。
 タイの慣習や文化を理解することの大切さを説いて話を締めくくられました。

 そして、わたしが受け持つ第2部のタイトルは「タイのロングステイ - シニアの新しい生き方として」。タイでのロングステイを通して“自分の生き方探し”をしようというのがメインテーマです。シニアの定年後の生き方や生きがいについて、それをロングステイという方法・手段で探してみる、あるいはヒントやきっかけを掴むという視点の話で進行しました。
 実際にロングステイをしている方の事例を紹介しながら、「新しい生き方探しのロングステイ」を提案させていただきましたが、どうしても堅い話になりがちなのが反省点、もっと改善しないといけません。それでも1時間、みなさん熱心に聞いてくださったのが救いです。

 最後はみなさんの質問に応える形式で、 「タイの現実やロングステイの実際」について、原田さんと協力しながら説明しました。タイの治安状況から医療事情、さらにボランティア情報の収集方法まで、具体的な質問が多く寄せられました。
 またタイロングステイの理由としては、・暖かい・物価が安い・ゴルフ・福岡から近い・精神的に豊かな国・リタイア後のライフスタイルとして・ボランティア・タイで新規事業など、多岐にわたっています。
 
 わたしにとって、参加者のみなさんが描かれているタイやロングステイへの想いが伝わってくるセミナーとなりました。その想いに少しでもお役に立っていれば幸いです。

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March 21, 2008

№836 ロングステイビザの実情 その2

 №831掲載の内容について、事実に基づかない表現や法的にも問題となる可能性がありとのご指摘がありました。ついてはロングステイコンサルティング社の社会的信用、名誉を毀損する恐れがあること、ご迷惑をお掛けしたことについて、管理者として同社及び関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

 ビザの件については、同社の佐藤氏から以下のコメントがありました。読者に誤解を与えたり、一部間違った表現がありましたので訂正させていただきます。

 「 『今年から夫婦でOビザを取る時に、両方に80万バーツの預金がなければ取れなくなりました』について。
 『ビザ変更申請』に限定される規定で、1年ビザにはこのような規定はありません。『ビザ変更申請』に限って言えば、これは今年からではなくて、制度が出来た時からそうでした。
 1年ビザの申請では、夫婦どちらかに『海外から送金された原資の預金』『規定の年金額』『預金と年金』で合計80万バーツ以上に達していれば、日本大使館発行の戸籍の記載事項証明『婚姻証明書』で現在申請が認められています。『取れなくなりました』という表現は、上記のような説明を加えた場合に限り使うべきで、多くの方に誤解を与え適切ではありません。
 1年ビザについては、入管内部で意見が分れ、『婚姻証明書』が“可、不可”と頻繁に変わった時期が、昨年有ったことは事実です。

 『ツーリストビザの一般的解釈としては、定住者ではない』ということが重要だと思います。
 私の日本での入管の業務経験からも常識的な見地からも、観光目的でのツーリストビザや所謂ノービザ(ポンパン30=ポー30)の在留資格で、一定の住居を構え、所謂ロングステイをしている人は、明らかに観光をしているとは言えず、入国時に申告した内容は虚偽であり、与えられた『在留資格』を逸脱して、厳密には『資格外活動』でタイの入国管理法に違反していると言えます」。

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March 13, 2008

№831 ロングステイビザの実情

 スワンナプーム空港のモニュメント
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 先日ブログに「№829 タイロングステイは停滞気味?」という記事を掲載したところ、バンコク在住のロングステイの先駆者の方からメールをいただきました。


 「最新のプログの中で取り上げられたタイのロングステイ事情ですが、ロングステイビザ(ノンイミグラントOビザ)収得が20%伸びているとの話ですが、あれは事情があります。佐藤氏はこの伸びによってタイのロングステイヤ一は増え続けている要因にあげていますが、私の考えでは観光ビザ収得が非常に厳しくなっているのが原因と思います。
 実は私も 2月にこのOビザを収得しました。それは私が毎月のように海外に出るから、観光ビザではその度にリ・エントリ一ビザを取らねばならず非常に面倒だからです。

 現在、観光ビザ収得は非常に厳しい状態です。ほとんどシングルしか取れません。つまり 3ヶ月に一度は観光ビザ収得に海外に出る必要があります。それでも確実に取れるという保証はありません。海外に出てムダ足になる可能性もあります。
 だから預金のある人は1年間いなくても、Oビザ収得に走る。しかし、今年から夫婦でOビザを取る時に、両方に80万バ一ツの預金がなければ取れなくなりました。これはかなり厳しいしばりで、タイ政府は本気でロングステイヤ一を呼ぶ気があるのか疑問に感じてしまいます。ですから私の場合、銀行口座のない家内はOビザが取れません。

 私のマンションでは最大5組のロングステイ夫婦がいましたが、今は私どもだけです。確実にロングステイは減っています。 理由は二つ、『バ一ツ高と観光ビザ収得の難しさ』からです。
 ご存知と思いますがビザなし入国も制限があり、ますますタイから人は離れていきます。多分、これからはビザなしで90日滞在できるマレ一シアへロングステイの人気は移るでしょう」。


 ロングステイに関するビザの実情を語られています。観光ビザ収得の難しさは、バーツ高もあわせてタイ・ロングステイの逆風になっているようです。実際にロングステイをなさっている方の実感は切実ですし、より現実に近いのかもしれません。本当に貴重なご意見ありがとうございました。

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March 10, 2008

№829 タイロングステイは停滞気味?

   広大なスワンナプーム空港
Dscf2276
 
 タイロングステイに対する需要や意欲が、最近やや停滞気味のような気がします。期待された団塊の世代の動きがそれほどでない上に、バーツ高による生活費の上昇や燃油サーチャージの高騰などの理由が挙げられます。
 それ以外にも、どこか日本社会の暗い世相や雰囲気を反映していないでしょうか? たとえば、将来への不安感や明るい夢を描きにくいとか、あるいは格差が拡大する社会とか。

 わたしの地元福岡では「毎年9月に開催される『アジアマンス』に多額の税金を使うのは贅沢だ。福祉などもっと貴重な財源を充てるべき分野がある」という声があるといいます。格差社会の拡大と、このような市民意識の高まりも相まって「海外ロングステイでのんびり」といった“心の余裕”がなくなりつつあるかもしれません。あるいはそういった社会風潮を背景に、家族はじめ周囲の賛成も得にくい空気や環境になっていないでしょうか?

 08年3月1日の朝日新聞に、次のような記事(抜粋)が載っていました。
 「08年1月の消費者物価が急騰する中で、ガソリンや灯油に加え、相次ぐ小麦製品の値上げなどに対する生活防衛意識が高まっている」。
 中でも気になったのが「外国パック旅行への支出が33.4%の大幅減となる一方、国内パック旅行は17.5%増になった。総務省は『(航空運賃に上乗せされる)燃油サーチャージが高額な海外旅行をやめ、国内に振り返る客が出ているようだ』と分析する」という部分です。物価上昇による生活防衛意識の高まりで、海外旅行にも影響が出始めています。

 そこで2月、バンコクでロングステイ・コンサルティング社代表の佐藤氏にロングステイ事情を聞いてみると、長期のロングステイヤーは増加しているとのこと。ロングステイ・ビザを必要とする1年以上の滞在希望者は、毎年20%伸びているとか。
 「06年のクーデター後の政情不安やテロ事件、そして最近のバーツ高や燃油サーチャージの高騰に伴う影響は、ロングステイには感じられません。タイに行こうと決めた人は、多少のことがあっても来ますよ」と佐藤氏。

 現時点では、いくつかのマイナス要因は、1年未満のロングステイや一般の海外旅行に限定されているようです。

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February 23, 2008

№820 バンコクから

    ナナ駅近くのソイ11界隈
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 今日は2月23日、現地時間で午前9時20分、ホテル近くのネットカフェでパソコンで書いています。白人や中東からの旅行者など数名が朝からメールチェックをしています。きっとみんな近所のホテルに宿泊しているのでしょう。

 21日の午後、ほぼ満席のバンコクエアウェイズ816便でバンコク、スワンナプーム空港に到着しました。まだ寒かった福岡から来ても、それほどの暑さを感じません。むしろ寒さから解放されてほっとしたくらい。昼間はかなり暑くなりますが、朝晩は涼しいくらいです。乾期で湿度もそう高くなくて過ごしやすい。今のところ、天気にも恵まれています。
 それでもレストランなどの冷房が強くて、暑いバンコクで風邪を引きそうです。寝るときは長袖のシャツを羽織って、冷房を切って寝ています。

 到着した夜から、早速バンコクでロングステイをなさっている方々との再会です。すでに数組の方の話を聞きました。みなさんお元気です。久しぶりの再会で話に花が咲きますが、しばらく続くバーツ高で生活を見直す方も多いようです。

 実質バンコク滞在も今日まで。明日からはラオス、ルアンパバーンです。ラオスでも書ければ報告するつもりです。
 まずはバンコク到着の報告まで。

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February 13, 2008

№815 独立独歩を実践するロングステイ

   Sさんの住むコンドミニアム
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 07年9月、奥様とロングステイ中のSさん(64歳)に1年半ぶりに再会し、食事をご一緒しながら近況を伺いました。
 07年10月で、前滞在地のポーランドからバンコクへ移住して2年を迎えたSさんご夫妻。バンコクでのロングステイの理由は、ポーランドの厳しい寒さで悪化した奥さんのリュウマチを暖かいバンコクで治療することでしたが、その甲斐あって、薬も要らないほど良くなりました。
 そして、タイ語教室に通った成果も上がり、今では簡単な日常会話ができるようになったそうです。 

 ポーランドでの生活が約10年と長かったので、日本・タイ・ポーランド3カ国を客観的に比較する視点が興味深く、とりわけ自宅のコンドミニアム周辺のタイ人の生活を観察していると、面白いといいます。

 たとえば「タイ人はとにかく歩かない」こと。100mが歩く限界ではないかと思うくらい、すぐにバイクタクシーに乗っている。6~8千バーツくらいの給料しかなくても、子どもが小学校まで通うのに、毎日バイクタクシーに乗せている。これだけでも毎月1000バーツも要るだろうのにと思ってしまう。子どもといえば、 「タイ人の親は子どもを甘やかすというか、叱らない」のも気づいた点だそうです。
 そして「タイ人、特におばちゃんは車の運転が下手」なこと。日本でも中年女性の運転は上手とはいえないだろうが、タイ人おばちゃんの運転は特筆もの。自分が離合できないと見るや、ピタリとも動かない。動けないのかもしれないが、バックもしない。そもそもタイの運転免許試験がいい加減だし、子どもが平気でバイクを運転していたりもする。

 そんなタイ人の生活を眺めながら、 “下町の人情”が残っているなぁと感じるそうです。それはポーランド人との共通点でもあります。しかしその反面、タイ人には“自分がよければいい”という利己主義も感じるといいます。

 バンコクの日本人社会からは少し距離を置いているSさんですが、独力で少しずつ知り合いを増やしています。タイ関連のブログをよく読むそうで、そこから知り合いができたり、またポーランドから友人が訪タイし、旧交を温めることもあるとか。
 また、タイで生活する上で必要な情報は、主にインターネットを通して自分で調べています。ビザや運転免許のことをはじめ、医療保険やコンドミニアムの賃貸契約の内容まで、さまざまな生活情報やタイの社会制度などについてです。そこにはやはり、他人任せにしたり依存することのない、長い海外での実生活体験に裏付けられた逞しさを感じます。

 下町人情が残る地区で“独立独歩のロングステイ”を実践しながら、さらに現地社会に溶け込んで交流も深められるものと確信した会食となりました。 

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January 17, 2008

№801 ロングステイの目的は「何もしないこと」 その2

   漁港マハチャイの渡し船
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・ロングステイの目的
 宏さんのロングステイの目的は「何もしないこと」。
 国立大学を卒業後、1965年に名古屋の企業に就職し、産業用機械のエンジニアとして永年活躍してきました。まさに日本の高度経済成長を支えてきた世代です。 “やるならとことんやらないと気がすまない性分”も相俟って、仕事中心に生きてきた会社人間だったと振り返ります。現役時代は忙しくて、海外旅行へもほとんど行ったことがありませんでした。
 高校時代はラグビーに打ち込み、大学時代にはヨット競技で国体にも出場した経歴を持つ堺さんです。結果を出したい、最後までやり抜く性格を物語っています。その反動として、リタイア後は違う生き方をしてみたいと思うのも自然なこと。バンコクでのロングステイを通して、現役時代とは違った新しい生き方を実践しているのです。

・1年過ごしてみて
 これまで病気に罹ったことはなく、よく歩くので日本にいる時よりも健康になった気がするそうです。
 また季節毎に衣替えしないのも良いといいます。ただ暖かく季節感がないので、以前よりも鈍感というか、繊細さがなくなったかも。言い換えると“大雑把、怠け者”になった気がするそうです。タイ式に言うと「マイペンライ的(まあ、いいか)」と思えるようになり、せかせかとしなくなったそうです。 「だんだんタイ化しているのかもしれません」と堺さん。
 「それこそ『何もしない』目的は達成ですね」と尋ねると、 「こちらの方が、自分らしい生き方かも」と、にっこり微笑まれました。

 健康に問題なく嫌にならない限り、バンコクでのロングステイを継続するつもり。今後、カンボジア、マレーシア、シンガポールなど東南アジア諸国も回ってみたいと夢はふくらみます。

・まとめ
 「何もしないこと」が目的、これも立派なロングステイの目的だと思うのです。ただ無目的に過ごすのではなく、自らの意思で決めた目的ですから。
 とりわけ会社人間だった方には、これからの生き方を考える上では重要なことです。仕事中心の人生をシフトさせ、これまでとは違った生き方を模索する内に、きっと何かの気づきがあるに違いありません。それには日本の日常生活から離脱し、心身ともにリラックスできる温暖なタイでのロングステイは、有効な手段と言えるでしょう。

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January 15, 2008

№800 ロングステイの目的は「何もしないこと」

    若々しい堺さんご夫妻
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 07年9月、バンコクでロングステイ中の堺 宏さん(66歳)公子さん(62歳)ご夫妻に話を伺いました。ご夫妻は福岡在住で、ご両親、子どもさんはいらっしゃいません。

 朝日新聞やタイ国観光庁のセミナーがきっかけで、2000年の年末から3週間のロングステイ体験ツアーに参加したのが最初とか。その後5年前に、堺さんがリタイアしたのを機に、毎年ノービザで滞在可能な1ヶ月間、バンコクでロングステイを続けていました。
 まず、欧米系よりもアジアが好きだったこと。治安がよく、あまり時差がない。友人がバンコクに駐在していること。そして何といっても福岡から直行便があって気軽に行けること、などがタイをロングステイ先に選んだ理由です。
 
・ロングステイの状況
 06年6月から本格的なロングステイをスタートさせ、ロングステイ・ビザを既に1回更新して滞在中です。その間、維持管理のためにも自宅マンションを賃貸にしている関係上、少なくとも2年間はバンコクに滞在する予定とのこと。
 在留届を提出してのロングステイです。日本の健康保険は加入していませんが、1年更新の損害保険会社の保険を契約しています。

 そして07年6月、フリーペーパーで見つけたプラカノン駅近くのコンドミニアムに転居しました。2ベッドルーム・75㎡で17000バーツ(約6万円)とリーズナブル。日本人はじめ各国の人が入居しているそうです。以前のコンドミニアムは1ベッドルームで3万4千バーツと割高な上、住民は日本人駐在員だけでつまらなかったのも転居の理由とか。
 バンコクでは2万バーツ以下の物件は儲からないので、不動産屋が紹介しません。そのためフリーペーパーを利用するのは有効な手段です。堺さんによると、最近のバーツ高で「夫婦ふたりで20万円」のロングステイは難しくなりつつあるそうで、長くバンコクに滞在するロングステイヤーの中には、割安な物件に移る人が多くなっているといいます。

 この1年間、BTSを利用してバンコク市内を回って市民の生活ぶりをウォッチングしたり、自分たちに必要な生活情報を収集したりの日常です。他にはホアヒンでの短期滞在や、クラビ、チェンマイなどタイ国内の旅行を楽しんでいます。

 生活費は月4万バーツ(約14万円)。これからも年金の範囲内でやっていく計画で考えています。1年間タイ料理教室に通った奥さんが、マーケットやスーパーで仕入れた現地食材を使っての自炊が中心。日本食には特に拘っていないそうです。
 半年間タイ語教室に通ったご夫妻ですが、なかなか身に付かないとのこと。自宅のあるプラカノン周辺ではタイ語しか通じませんが、言葉が分からなくても何とかなると、バンコクで暮らせる自信が出てきたとか。

 また、バンコクでロングステイをする日本人シニアの集まり「タイロングステイ暮らしの会」に入会し、料理教室に参加しています。日本各地からのロングステイヤーと知り合うことができ、その交流が面白いといいます(なお「暮らしの会」は、07年12月で解散したとのこと)。

つづく

 なお、本日800回を迎えることができました。今後ともよろしくお願いいたします。
 感謝。

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January 07, 2008

№796 AHA体験とロングステイ

 カンボジア バンテアイ・スレイ遺跡
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 2年ほど前から「AHA体験」という言葉を聞くようになりました。脳科学者の茂木健一郎氏が、テレビなどで紹介していたと思います。

 ネットで調べると「AHA体験(aha! experience)」とは、次のように解説されています。 「わかったぞ」という体験を表す言葉として、人間の脳の不思議な能力を表すキーワードとして、最先端の脳科学で注目されています。普段の言葉で表せば、「ひらめき」や「創造性」とでも名付けられるような脳のはたらきが、アハ!体験なのです。
 アハ!体験では、0.1秒ほどの短い時間に、脳の神経細胞がいっせいに活動して、世界の見え方が変わってしまいます。神経細胞がつなぎ変わって、「一発学習」が完了し、今までと違った自分になってしまうのです。たとえば、偶然新聞で目にした情報で、長年の疑問が解ける。テレビ番組で出されたナゾナゾの答えが、電車に乗っていて突然わかる。あるいは「腑に落ちる」こともそうです。
 私たちは、毎日少しずつ「アハ!」(ああ、そうか)の階段を上ることで、知識を広げたり、ものの見方を深めたりすることができるのです。

 茂木氏によると、人間の脳には「まず行動する、そして気づき、最後に受容する」という一連のメカニズムがあるといいます。まず「行動」しないと何も始まりません。外に出てみる、誰かと会う、芸術に触れる、本を読む、スポーツをする、とにかく何かやってみる。すると、ふとしたきっかけで気づくことがある。これが「AHA体験」です。
 この「気づき」を高めるのには、「リラックス」が何より重要だそうです。心の余裕がないと、なかなか「そうか!」や「ひらめき」にはつながりません。「リラックス」が「気づき」を支えていると言ってもいいでしょう。
 「気づき」によって学習した体験を積み重ねることで、新しい価値観を生み出したり、人生を豊かにすることができるのです。

 さて、どうすればリラックスできるのか、心の余裕を持つことができるのか、という課題です。人それぞれ、リラックスする方法やストレス解消の仕方があるでしょう。そのひとつとして、ロングステイも有効な手段だと思います。
 「まず行動する、そして気づき、最後に受容する」という脳のメカニズムに、ロングステイはよく適合したライフスタイルです。というのは、日本の日常生活を脱出して海外に身を置いてみる、すると非日常の空間で心身ともにリラックスして、「ああ、そうか」という気づきが生まれやすくなることでしょう。そして、気づきを今後の人生や帰国後の生活に活かしていく。このロングステイの機能が、脳のメカニズムにピッタリと適うからです。

 「AHA体験」のことを知った時、「ああ、そうか! ロングステイに似ている」と気づいたのでした。これこそ「AHA体験」ですね。

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December 17, 2007

№785 手品でコミュニケーション

 ハンドマジックを披露していただく
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 07年10月でバンコクでのロングステイが5年を迎える篠原 絢司郎さん(70歳)。9月初めに再会して、いつものようにランチをいただきながら近況を伺いました。

 8月にバンコクの西の街ナコン・パトムに自宅兼日本語教室の建築を始め、順調にいけば来年2月頃には引越しできそうとのこと。「ただタイでは工事が遅れるのは日常茶飯事なので、少し遅くなるかも」と篠原さん。
 新居では農園で野菜を作ったり、地元の子どもたちに日本語を教えながら、得意の木工で竹とんぼや竹馬を一緒に作りたいと計画しているそうです。また、バンコクに比べて交通が不便なナコン・パトムではバイクに乗ろうと、タイの運転免許を取得したり、木工用の電動のこも購入する予定とかで、新居での生活の準備に余念がありません。

 これまでバンコクの自宅周辺でしたしくなったタイ人に日本語のプライベートレッスンをしてきた篠原さんですが、ナコン・パトムでも継続するつもりです。
 レッスンで大切なのは、生徒とのコミュニケーション。独学で勉強した手品が、コミュニケーション・ツールとしてとても有効だとおっしゃいます。現役時代から特技のハンドマジックを披露して、親しくなったり友だちになるきっかけにしていたのを、日本語の授業でも応用しているのです。
 「教えよう、教えようでは生徒は面白くありません。いかに相手の心を開かせるか。それにはまず自分が楽しいか、そしたら生徒も楽しいはず。言葉は分からなくても、手品を使うと心が通じるんです。そして最後に一番パッピーなのは私なんですけどね」と篠原さん。

 タイ人のパートナーの実家があるナコン・パトムで、第二の人生をスタートする篠原さん。「自分で日本語教室を開設し、日本語を教えることでタイ人と交流し、タイ社会に役立ちたい」という夢を、いよいよ実現しようとしています。
 さらに「生涯現役で明るく前向きに、そしてこれからの人生を悔いの残らないように生きたい」という夢も叶えようとしているのです。

 建築工事が遅れていなければ、次回お会いするのは、ナコン・パトムの新居かもしれません。

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December 07, 2007

№780 国内ロングステイ

    黒川温泉の露天風呂
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 07年12月2日、朝日新聞日曜版の記事からです。

 一つの観光地に長期滞在して余暇を過ごす「ロングステイ」は、海外ばかりではない。国内ロングステイを広げようと、自治体と旅行会社が協力して取り組み始めた。団塊の世代の大量退職で、今後の市場の拡大を期待する。

 「心とからだをリセットするプチ湯治」。大分県の竹田市観光ツーリズム協会が企画した5泊6日のロングステイは、旅館でくつろぎ、温泉につかってゆっくり過ごすのが基本だ。退屈しないように、老化防止や星空観察などの体験講座もあり、地域コンセルジュ(案内人)という肩書きの協会職員が滞在中の相談に乗る。費用は宿泊と朝食代などで4万5千~7万4千円。
 九州では、ほか7地域でも観光協会などが、 「おとなの長旅・九州」という名称で約1週間の長期滞在客を募っている。
 企画した観光コンサルタントは「ロングステイに興味があっても『海外では言葉や食事が心配』と二の足を踏む人が少なくない。団塊の世代が定年を迎え、需要は増える」と語る。

 JTB系のシンクタンクが06年、全国の50歳以上の約2700人にインターネット上で聞いた調査では将来、国内でロングステイをしたいという回答は63%だった。
 同シンクタンクは、山梨県北杜市や山形県西川町など3つの自治体と一緒にロングステイ型の旅行商品の開発を進めている。06年には「ステイタス」という名前で試験的に募集、近く本格的に売り出す。
 北杜市の観光課長は「60~70代の人が主なターゲットだが、首都圏が近いので、ストレスで疲れた会社勤めの人にも来てもらいたい」と話す。

 課題は採算だ。複数の宿泊、観光施設の協力が欠かせず、商品開発に手間が掛かる。一方、1泊当たりの宿泊費を抑えないと利用者は増えない。おとなの長旅、ステイタスとも国の資金援助を受けている。

 記事のアンケートにあるように、海外よりも国内ロングステイの方が、需要が大きいと思います。言葉や食事