№935 タイロングステイの近況
今年に入ってタイロングステイへの関心や需要が、停滞していると感じています。団塊の世代の大量退職に伴うロングステイ需要が期待したほどではないことに加えて、タイの物価上昇や燃油サーチャージの急激な高騰などのマイナス要因が、その理由です。
そして最近の政情不安も影を落としていると思います。ちょうど今回の旅行中に発令された「非常事態宣言」もさらにタイへのイメージダウンを加速させることに。NHK衛星放送の「海外の安全情報」でタイの「非常事態宣言」のニュースがトップに流れてくるのですから、心配しない方がおかしいでしょう。
そこでこの8月、改めてロングステイ・コンサルティング社代表の佐藤氏にロングステイの近況について、訊いてみました。
「ロングステイについての問い合わせは、以前と同じくらいあります。しかし、クーデター以降の政情不安と燃油高騰のあおりを受けて、実際にロングステイを実行するお客さんは、出足が鈍く影響を受けています。
一番の原因は、報道や外務省、大使館の危険情報で、とにかくタイ、とりわけバンコクが危険というイメージが先行しています。それに加えて、何も燃油がこんなに高い時に行かなくてもという心理が働いていて、今は様子見という状況ではないでしょうか」。
しかし「物価高の影響は、日本人の生活費水準からすると、限定的なものと思います。ひと頃40B/Lを超えていたガソリン価格も、今は29B/L(9月は27B台まで下落)と落ち着いてきましたし」と佐藤氏。
政情不安だけでなく、やはり燃油サーチャージの高騰は、海外旅行客に止まらず、ロングステイを計画、準備している層にまで影響をもたらしているようです。
わたしも、できることならこんな高い燃油サーチャージを払ってまで行きたいと思いません。取材目的というのと、この時期しかまとまった休みが取れないので仕方ないというのが本音です。出発期日を限定しない方にとって、安くなるのを待ってからというのは当然のことです。
ちなみに全日空の成田発は、7月からタイの燃油サーチャージを往復で4万円に値上げし、タイ国際航空(TG)も7月から、福岡・バンコク往復で3万3千円と、一気に2万円もの値上げを実施しました。わたしが今回も利用したバンコク・エアウェイズ(PG)でも約2万円です。それでもPGは、燃油高騰による赤字によって福岡路線を9月末で休航してしまいます。
最近は100ドル/バレルまで下落してきた原油価格ですが、現地のニュースによるとタイの航空各社は、当面価格の動向を見守るとして燃油サーチャージの値下げに慎重な姿勢です。値上げには敏感でも値下げには慎重ということなのでしょうか? タイへの観光客誘致のためにも、早急な対応をしてもらいたいところです。
























Recent Comments