July 30, 2009
南西諸島あたりで夜明けを迎える

09年4月、バンコクから福岡へのフライトは久々のタイ国際航空(TG)です。深夜0時50分発のTG648便は満席、それもタイ人が多いのにはびっくり。何でも日本への海外旅行がちょっとしたブームになっているのだとか。
2人掛けシートの通路側を確保したものの、横になって眠るのはとても無理です。その上、隣は30代と思しきポッチャリ系のタイ人女性ときては寝られるのかどうかさえ・・・さてさて困った。
幸いにも日本人のキャビンアテンダント(CA)が、3人掛けシートの右の座席が空いているからと移動させてくれました。この日本人CA、その後も美味しいジントニックを作ってくれるなど、なかなかの接客ぶりで好印象でした。
3席の真中が空席なので、隣を気にしなくて助かります。ところが、左の肘かけを収納してスペースを広げようとしますが、ビクとも動きません。つまり、3席全部使えたとしても横になれない構造なのです。あ~ぁ、ゆっくりと寝られたバンコク・エアウェイズ(PG)が懐かしい(涙)・・・
機内アナウンスによると、飛行時間はわずか4時間半。いつもより短いフライト時間で、どれだけ眠れることやら。座席に着いて毛布も被り、すぐに目をつぶっている人がいますが、わたしにはそんな器用なことはできません。機内ではどうしても寝酒がないと寝つけないのです。
離陸後、夜食のハムサンドはほとんど手を付けずにハイネケンをもらいました。ビールを飲み干した後は、お決まりのジントニック。これを3杯いただいたところで就寝です。時刻は日本時間で午前4時11分、zzz。
少し寝たかなと思う間もなく、急に機内が明るくなりました。もう起床時間? しかし腕時計を見ると、まだ5時45分。離陸してから3時間も経っていません。福岡空港の到着時間は8時、まだ2時間以上あるじゃない。いくら朝食の準備があるからといっても早過ぎます。
たった1時間半しか眠っていません。6時半まで寝かせてよと言いたい! もう1時間、せめて30分でもいいのです。睡眠時間が2時間半あれば、帰宅してもそのまま仕事できるのですが、これでは到底無理。TGではこれがルールなんでしょうか? PGは6時半までは消灯してくれていたのです。またPGが恋しくなってしまいます。
結局朝食が配られたのは6時半。こんなに遅いならもっと長く消灯しておいてよと、改めて怒りがこみ上げてきました。今後もTGの深夜便に搭乗しないといけないと思うと先が思いやられます。速攻で寝られる技を身に付けなければ(苦笑)。
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July 10, 2009
セントラルワールドからサイアム方向

タイ国政府観光庁(TAT)の福岡オフィスが、発行している「Bangkok Walker」。この6月にリリースされたのがバージョン2です。A4版のわずか12ページの小冊子ですが、地元の「福岡ウォーカー」編集局が、同紙に掲載した記事を改めて再編集したもので、最新のバンコク情報が詰まっています。
今回の特集記事は、リニューアルされた「セントラルワールド」。ZENや伊勢丹のデパートをはじめ、ブランドショップやレストランなどがひしめく巨大複合モールのエッセンスをコンパクトにまとめてあって、なかなか魅力的なスポットが紹介されています。
なかでも気になるのが、ホテル「CENTRA GRAND」55階にあるオープンエアーのレストラン「レッドスカイ」。高さ230mからの絶景の夜景を見ながらディナーをいただけば最高の気分というもの。ステートタワーやバンヤンツリーの屋上レストランと並ぶ新名所、ぜひとも一度は行ってみたいスポットです。ただ独りでの食事ではつまらないですが・・・
その時はZENの屋上レストラン17階の「ゼンス」のバーでスコッチかマティーニでも飲みますか。ここからでも夜景を十分に楽しめそうです。
これまでエンポリアムやサイアムパラゴンなどで買い物や食事をすることが多かったのですが、「バンコクウォーカー」を読むとセントラルワールドも捨てがたい。他にも美味しそうなカフェや気楽なフードコートもあります。バンコク滞在の最終日、深夜便のフライト前の時間を過ごすにはもってこいです。
他にもチャオプラヤー川に面したタイ料理レストラン「ザ・デッキ」が紹介されています。ワットアルンが真正面に望めて、ここも足を運びたくなるスポットです。 次回は「バンコクウォーカー」を手にしてバンコクの街を歩いてみることにしましょう。
タイ国政府観光庁 福岡オフィス
092-725-8808
http://www.thailandtravel.or.jp/
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February 10, 2009
澄み切った空を沈んでいく夕日

このところタイに行くのは年に2回、2月と8月つまり乾季と雨季というパターンが多くなっています。雨季の8月は、どんよりと曇り蒸し暑い日が多いのに比べて、乾季の2月は、まだそれほど暑くなくカラッとした晴天が続きます。
したがって遺跡めぐりなど観光に適しているのは、乾季の2月の方です。2年前のアンコールワット、そして昨年のルアンパバーンと好天に恵まれました。そしてバンコク市内を歩いていても木陰では涼しく感じることがあり、それほど汗をかくこともありません。
そんな2月のある日、エンポリアムの「マンゴタンゴ」でマンゴのスウィーツを買い、フードコートでゆっくりいただくことにしました。高い所にあるフードコートの窓際の席からは、西日を受けて少しオレンジ色に染まっていくバンコク市内が見渡せます。青く澄み切った空の下、すぐ下のベンチャシリ公園は高層ホテルの影となって沈み、早くも夕方のラッシュが始まったスクンビット通りの高架線を、夕日を浴びて車体を輝かせたBTSが走っていきます。
公園に隣接するインペリアル・クイーンズパークホテルの際を、夕日が次第に高度を下げていくにつれて、ストローで飲んでいるマンゴ・スムージーの色に近づいていきます。しばしそんな夕暮れの時の街並みをぼんやりと眺めていました。
しかしこれまで、バンコクできれいな夕日を見たことがあるのかと。考えてみると、雨季は曇天が多いので期待できませんし、乾季にこうやって夕日を眺めることは少なかったような気がします。アユタヤなどの観光地ならいざしらず、大都会のバンコクでは気に留めていないというか、いつの間にか日が暮れていたというのが正直なところです。
こんなにきれいな夕景ならば、しばらくぶりにワット・アルン(暁の寺)に写真を撮りに行きましょうか。もしかしたら、絵はがきやパンフレットで見るような真っ赤な夕日が沈む光景を見ることができるかもしれません。
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July 30, 2008
極彩色の装飾の中華寺

漁港マハチャイの船着場から、渡し船でタージン川の対岸へ。
こちら側もマハチャイの一部のようですが、国鉄の駅や市場がある側とはうって変わって、静かでのんびりした街並みです。船着場近くで客待ちをするサムローを横目に、DACOの地図を片手に歩き始めました。
すぐ近くの小さな製氷工場から氷を切り出すのこぎりの音を聞きながら、スッタワートウィーティー通り沿いに歩きます。目指すはタイ湾が望めるというビューポイントです。
だけど、とにかく暑い。スコール用に持っていた折り畳みの雨傘を日傘代わりに。道行く若い女性は、日焼け止めのパウダーを顔に塗り、頬が白くなっています。
しばらく行くと、ロータリーの中央にシチズンの大きなロゴ入りの時計台が、なぜか時計台が多い町です。ぐるり
とロータリーを回ってさらに進むと、この辺りは干物工場が多く、あちこちから魚を干す匂いが漂ってきます。やはり漁港ですね。
途中、左手に折れて川沿いの道を歩くことにしました。民家が立ち並ぶエリアですが、暑さのせいか、誰も外にいません。こんな中、歩いているのは、わたしくらいのものです。
玄関先に陶器製の麻雀卓が設置されている家が目立つ住宅街の一角に中華寺がありました。やはり中華系の住民が多いのでしょうか。屋根やら柱など寺院中が、極彩色の龍の陶器や絵で覆われています。派手といえばそうなんですが、その鮮やかな色合いに目を奪われます。
川沿いに出る道を探して歩きますが、なんと途中で行き止まり。ここからでは、まだ海が見えません。地図では道がつながっているのですが・・・ 仕方なく元来た道を戻りますが、ずいぶんと遠回りをする結果に。
時刻は11時を回り、太陽はほぼ真上から照りつけ、気温は33℃くらいでしょうか、日差しと蒸し暑さで頭がボーとしてきました。まっすぐに延びたビューポイントまでの道が、気の遠くなるような距離に感じます。
時々ミネラルウォーターを口に含み、額や首筋を流れる汗を拭いながら歩きますが、さすがに限界。炎天下を歩き続けて、熱中症になりそうです。
巨大な観音様がある辺りで、引き返すことにしました。しかし、また歩いて戻る気にはなれません。近所にいたモーターサイを見つけて、15B(約50円)で交渉成立。
実はモーターサイに乗るのは初めての体験。いかにも危険なので、これまで避けていましたが、今はそんなこと言ってられません。あれほどシンドイ思いをして歩いたのに、帰りはわずか3分で船着場に到着。その上、心地よい風に吹かれて快適でした。バンコクでは乗りませんが、田舎町ではよしとしましょう。
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July 24, 2008
時計台がある渡船場

07年9月、漁港マハチャイの市場を散策した後、タージン川の対岸と行き来する渡し船に乗ってみることに。
買い物客で賑わうスカピバーン通りの突き当たり、小さな公園のところで左に曲がると、そこが渡船場です。渡船場の水色に塗られたアーチ状の屋根を破るように空に突き出した、ヨットの模型が搭のてっぺんに載っているピンクの時計塔がランドマークになっています。 午前10時25分、時計台の時計は2時20分を指したまま止まっているようです。
乗船料は3B(約10円)。切符売り場でチケットを買って、対岸からの渡し船を待ちます。川幅は、約200mくらいあるでしょうか。この辺りではタージン川に橋が架かっていないので、この渡し船は大切な庶民の足になっているのです。
タイ国旗を翻した渡し船が到着すると、数台のバイクを先頭に多くの乗客が慌しく降りてきました。そう、バイクも乗る渡し船なんです。入れ替わるように、わたしをはじめ40~50人ほどの乗客とバイクが10台乗り込みます。
間もなく離岸し、ホテイアオイが浮かんだ川を、のんびりと。チャオプラヤー川のボートのように速くもなく、ゆったりと長閑なものです。
もう少し船旅?を楽しみたいところですが、わずか2分で着いてしまいました。対岸の港には、ブルーとオレンジ色の2階仕立ての漁船が停泊していて、大きなものは3階の漁船も。海が近いことを感じさせます。
すでに桟橋には次の乗客たちが待っていて、こうやって休みなく両岸を行き来している渡し船です。
バイクを先頭に降りてくる乗客

桟橋を歩いて町に出ると、こちら側は人も車も少なく、のんびりとした雰囲気です。寺院前には、渡し船の乗客目当てのサムローが10台ほど待機しています。
しかしここは、DACOの地図を頼りに歩くことにしましょう。
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July 22, 2008
鮮度のいいエビやイカが並ぶ

07年9月、バンコクの南西部にある漁港マハチャイまで、ローカル線の列車で出掛けた時のこと。
終点のマハチャイの駅に着くと、そこは市場の中でした! 駅を中心に、後で市場が発展したんでしょうが、市場の中に列車が突っ込んでいるようにしか見えません。両者には境界もなく、ホームにせり出すように商店が並び、自由に行き来ができるようで、買い物客が勝手に線路の上を歩いています。まさに渾然一体。
屋根付きのホームは、ただでさえ蒸し暑いのに、むせ返るような生臭い臭いやら、焦げた重油の臭いが入り混じり、一刻も早く脱したいほどです。
ホームの先から外へ出ると、ホームはもちろんのこと、線路の上まで野菜を売る露店が並んでいます。列車が来たら、売り物を避けるのでしょうが、そうでない時はお構いなし。タイ庶民の逞しさに脱帽!
駅周辺は大きなマーケットを形成しています。まず駅前のスカピバーン通りを歩いてみました。
さすがに漁港です。魚の干し物、スルメ、干しエビを扱う乾物屋が、道路の両サイドにずらっと。どのお店も大小さまざまな大きさのスルメや、ピンク色の干しエビが山盛りです。イリコやシラス、そして小魚や貝の佃煮も売っています。
愛想のいいおばあちゃんのお店で、シラスを味見させてもらいましたが、日本のものと同じで美味しい。一袋500g入りで80B(約260円)ですから安いですね。ちなみに干しエビは、500gで240Bほどでした。
野菜や果物の露天商もぎっしり。通りはバイクや多くの買い物客で混雑し、注意して歩かないとぶつかりそう。
鮮魚はというと、日本のアジとよく似た魚が多く、水揚げされたばかりのような鮮度の良さです。プー・パッポン・カリーに使われる大きな泥蟹は、大きさによって180~260B/㎏。
イカやエビの専門店もあります。手長エビも大きさで、120~180B/㎏くらい。びっしりと敷かれた氷の上に、大きなエビが並べられていますが、次々に売れていきます。炭火焼で食べたいなぁ。
午前中ということもあって、活気があり賑わっています。ここの市場は、週末ともなるとはバンコクからやってくる買出し客で混雑するのだとか。
タイの海産物のワンダーランド、マハチャイの市場でした。
次は、渡し船に乗って、タージン川の対岸に行ってみます。
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July 18, 2008
ホームや線路脇で商売する露店

その2
出発すると、すぐに検札がやってきました。8時45分、バンコクの郊外へ。運河や湿地沿いに貧しい家々が建ち、かなりの下町風景。どうやらワット・サイの水上マーケットの近くを走っているようだ。
停まる駅ごとに、屋台やマーケットが開いていて、朝食を食べる人や買出し客で賑わっています。車窓から垣間見える庶民の生活は、テレビ番組の「世界の車窓から」のように格好いいものではなく泥臭いけれど、好奇心をそそられる光景です。
8時49分、立派な寺院が見えるワット・シン駅に到着。単線なので、ここで待ち合わせをしている上りの列車と行き違います。駅員が緑の旗を振ると、運転手への発車の合図です。
8時57分、段々と沿線の緑が多くなってきました。ガーン・ケーハ駅近くの沼地では、蓮や葦などが密生しています。また線路沿いにはドブ川のような水路と、粗末な民家が点在する風景が続きます。大分バンコクから離れてきました。
窓から吹き込む風で凌げるものの、車内は相当な暑さです。前に座っている華人のお母さん、わたしが時折書くノートのメモに興味津々の様子。どうやら漢字に興味があるみたい。
9時21分、それまでの50kmくらいから80kmほどへ、スピードアップしました。バンコクからずっと真っすぐな路線ですが、この辺りまでくると駅間も長いので、飛ばせるのでしょうか。辺りは次第にヤシの木などの緑が多くなり、まるでジャングルの中を走っている様です。
そして9時30分、速度を緩めた列車は、終着駅のマハチャイのホームにゆっくりと停車しました。
ところが、薄暗い駅のホームに降り立つと、何とそこは市場の中だったんです!
と同時に、ひどい臭いが鼻腔一杯に広がります。魚や肉が入り混じった生臭さと重油の臭い、とにかく堪らないほどの臭いがそこらじゅうに充満しています。
あわてて駅舎を抜け出すと、線路の上まで野菜を売る露店が所狭しと並んでいるではありませんか。どうやら予想以上に、すごい所に来てしまったようです・・・
さて、この続きは、回を改めて記事にしたいと思います。お楽しみに。
結局マハチャイの町では、一人の日本人とも出会いませんでした。鉄道に乗ってマニアックな旅へ。いかがでしょうか。
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July 17, 2008
犬が寝そべる駅のホーム

07年9月初め、バンコク周辺でどこか面白い所はないかと思案して、バンコクの南西部にある漁港マハチャイまで、ローカル線の列車に乗ってぶらり旅に出掛けました。
市内の観光スポットは、あらまし回ったので、行ったことがないマイナーな場所を探してのことです。もっとも日本語ツアーにも、マハチャイの市場に行く穴場ツアーとして催行されていますが、やはり自分の足で行く方が、旅行気分に浸れますから。
朝7時過ぎにホテルを出発し、BTSでシーロム線の終点タクシン橋駅まで。ここで渡し船に乗り換えて、対岸のトンブリ側へ。船着場から大きな通りまで歩いて、タクシーを拾います。8時10分、始発駅のウォンウィエン・ヤイ駅に到着しました。
はるか前方のロータリーには、騎乗姿のタークシン大王の像が望めます。しかし、降ろされた場所には屋台のような食堂があるだけで、とても駅前だとは思えません。入り口らしき所を通り抜けると、その先に切符売り場がありました。確かに駅です。
8時35分発の普通乗車券を1枚。終点のマハチャイまで1時間ほど掛かりますが、わずか10B(約33円)でした。
単線の線路がここから始まり、線路とほとんど高低差のないホームには、堂々と寝ている犬の姿も。ホーム沿いには簡易食堂や雑貨屋がずらりと並び、乗客や近所の人たちでしょうか、朝ごはんの最中です。揚げ餃子をはじめ、庶民的なおかずや、賑やかな朝食の光景には、いかにも下町といった風情が漂っています。
黄色の4両編成のディーゼル車が、入線してきました。早速乗り込むと、どの車両にもエアコンが付いていません。蒸し暑い車内、団扇は必需品です。
車窓からホームの反対側を見ると、線路の横がすぐ道路で降りられます。道路沿いには多くの雑貨屋や小さなマーケットがあって、買い物をしてこちら側から列車に乗り込む人たちも。
わたしの対面の座席には、中国系の60代と30代の母娘が座りました。屋台で買ってきたのか、朝から焼き鳥とつまんでいます。若い人や行商のおばちゃんたちで、ほぼ満席です。
定刻通りの発車、何と素晴らしい!
つづく
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June 04, 2008
アラビア文字が溢れるソイ3/1

バンコク・スクンビット通りから入ったバムルンラード病院からの帰り、ソイ3を歩きました。グレースホテルを通ってさらに路地のようなソイ3/1に入り込むと、雰囲気ががらっと変わってアラブ世界に迷い込んだようです。
元々外国人患者とりわけ中東からの患者を多く受け入れているバムルンラード内には、黒い衣装をまとったアラブ系の女性がよく歩いているので違和感はないのですが、それでもソイ3/1に入った途端にアラブ系の人たちの密度が急上昇します。とてもここがバンコク市内と思えないほど、アラビア文字の看板が溢れていて、アラブ、イスラムの世界そのものです。
通りに面してアラブ料理の店や羊肉を串に刺したケバブがぐるぐる回っていて、独特な匂いも漂ってきます。後で調べてみると、ここでは有名な水タバコを楽しむこともできるのだとか。
恥ずかしながらここが“アラブ人街”と知らずに足を踏み入れたものですから、アラブ色の雰囲気に一瞬戸惑いました。そして写真を撮るにも、なるべくアラブ女性が入らないように注意を払います。
距離が短いソイということに加えて、どこか異質な雰囲気ということもあって、結局余裕がないままに通り過ぎてしまいました。
考えてみると、何度かバンコクに通っている内に、いつも行ったり歩いたりする行動範囲は自然と決まってくるものです。それは地図がなくても自由に歩けるエリアができることを意味していますが、反対に行動範囲を狭める結果になることも。
その意味でソイ3/1は定宿のホテルから近いのですが、“灯台下暗し”のソイでした。今度はバンコクに居ながらにしてアラブ世界に浸れるソイ3/1をゆっくりと歩いてみようと思います。
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May 15, 2008
きれいに整備された庭園内

BTSナナ駅からアソーク方面タイムズ・スクウェアに向かって歩いていると、小ぎれいな洋風庭園に気づきました。こんな所にこんなきれいな公園があったとは知りませんでした。いつできたのでしょうか? 門は開いていて、特別立ち入り禁止でもなく、入園も無料のようなので、入ってみることに。
きちんと整備された公園内に入ると、すぐに道路側の塀に沿って白い花を咲かせるプルメリアが、甘い香りを漂わせてきます。正面の石版には「CHUVIT GARDEN」とあります。間口はそれほど広くないのですが、奥行きがかなりあり、一番奥に立っているオリベスクのような白いモニュメントが、この公園のシンボルのようです。深緑の樹木が落とした日陰のベンチでのんびり過ごす人もいて、芝生の緑が鮮やかです。スクンビット通りの喧騒とは反対に、“都会のオアシス”といったところでしょうか。
気になって帰国後調べてみると、このCHUVIT GARDEN、バンコクの風俗王から国会議員に転身したチューウィット氏が、自身の土地を寄付してできた公園だそうです。しかもその土地というのは、以前歓楽街だった「スクムビット・スクエア」を強制撤去したという因縁付きの土地といいます。
小鳥も飛んでくる静かな佇まいからは想像もできない話ですが、タイらしい話なのかもしれません。
もし前を通りかかったら、一度入ってみてください。
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April 30, 2008
ヴァーティゴからの夜景

日本国内のタイ情報フリーマガジン「ディーマーク」の第4号(08年4月発行)にバンコクのナイトライフとしてお洒落な夜景スポットが紹介されています。
夜景が堪能できる選りすぐりの3店の概要です。
■ シロッコ
ルブア・アット・ステート・タワーの最上階67階にあるレストラン。ここからの夜景は、まるでバンコクに宝石がちりばめられたかのような美しさ。1杯引っかけながら気楽なスタンディングバーもあります。
■ ヴァーティゴ
バンヤンツリー・ホテル、地上160mの屋上にあるオープンエアのレストランとバー。視界をさえぎるものはなく、その名の通り“めまい”がするような高さからの夜景を楽しめます。
■ スリー・シックスティ
チャオプラヤー川沿いミレニアム・ヒルトン・ホテルの最上階32階にあるジャズバーです。丸い展望台部分にあるバーからは、360度パノラマの夜景を存分に堪能できます。
「シロッコ」「ヴァーティゴ」はブログでも紹介していますが、「スリー・シックスティ」はまだ行ったことがありません。近い内に行ってみたいものですね。
さて、この記事で一番印象に残ったのが「交通手段」についての件です。
「まずは移動手段の確保。タイでは公共交通手段であるBTSや地下鉄、タクシーなどがあります。が、タクシーについては、夜になると“ぼったくりタクシー”なんてものが出てきます。ホテルの前で観光客を待ち構えたり、繁華街に止まっているタクシーのほとんどはメーターを使わず、法外な値段をふっかけてきますのでご注意。
また、タクシーに乗ったら必ず行き先を告げてください。これもまた、渋滞や車をタクシー会社に返す時間が迫っているという理由で行かない場合もあります。もちろんメーターを使っているかのチェックも忘れずに! 怪しい場合はその場で降りることをオススメします。
また、女性一人で深夜のタクシーに乗るのは禁物です。夜に一人での移動を必要とされる際には、BTSや地下鉄を使いましょう」。
ナイトライフをエンジョイする場合でも、慎重な行動が必要とされるというのは、的確なアドバイスで好感を覚えました。
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February 15, 2008
日曜で乗客が少ない渡し船

チャオプラヤー川の対岸トンブリー側へ行くのに、渡し船(ルーア・カーム・ファーク)に乗ってみました。川沿いの各所にあって、ター・ティエン桟橋からワット・アルン(暁の寺)への渡し船が有名なので、バンコク観光の際に乗船した方も多いことでしょう。
今回は、BTSサパーン・タクシン駅下のサートーン桟橋からの渡し船です。サートーン桟橋からは、これまで水上バス(チャオプラヤー・エクスプレス・ボート)を利用して、上流のノンタブリーなどに行ったことがありますが、渡し船は初めてです。
桟橋でしばらく待っていたのですが、そこは水上バス用で、その右側が渡し船用の桟橋でした。トンブリー側から戻ってきた小さな渡し船に乗り込みます。運賃は2バーツ。定員は110名で、いくつかベンチがありますが、通勤ラッシュ時には多くの乗客は立ったままです。
しかし、この日は日曜日の早朝とあって乗客はまばらで、タイの若者10人ほどです。慌しさもなくのんびりと出航を待ちます。日曜日で本数が少ないのでしょうか、数分待ってようやく動き出しました。
チャオプラヤーの流れはグレイ、ベトナムのメコンが茶色だったのとは対照的だなぁと思いつつ、ゆったりと渡っていきます。しかし、感慨にふける間もなく、わずか2分でトンブリー側へ着いてしまいました。あまりの呆気なさに少々拍子抜けの感もしますが・・・
さあ、ここからはタクシーの乗り継いで、ウォンウィエン・ヤイ駅へ向かいます。
ところで、現在BTSシーロム線の延伸工事が進められていて、08年中にもサパーン・タクシン駅からトンブリ側のタクシン通りまでの2.2kmが開業するのだとか。これでずいぶん便利になりますが、渡し船の乗客は減ることでしょう。でも運賃の安さで、庶民の足として存続するのではないでしょうか。
タクシーでチャオプラヤー川に架かる橋を渡るのもいいですが、時には渡し舟も風情がありますよ。
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November 20, 2007
桟橋前の屋台

その4
マーケットから来た道を桟橋へと戻ります。途中、往きに通った露店で好物のジャックフルーツを買いました。400gで20バーツ(約70円)と割安。甘い香りと同様に、トロピカルな風味がたまりません。
10:30桟橋に到着し、帰りの船に乗る前に早めのランチにします。朝食が早かったのと、せっかくのノンタブリ、桟橋横の屋台で食べてみたかったのです。
ライスに屋台の名物らしい玉子焼きとグリーンカレーをトッピングして、25バーツ。それに隣の露店でビアチャーンを買って、50バーツのランチです。塩味だけのシンプルな玉子焼きにはナンプラーを加え、グリーンカレーの具は魚のすり身でしょうか、かなりの辛さですがなかなか美味です。キンキンに冷えたビアチャーンを喉に流し込みと、胃袋の奥まで染み渡ます。緩やかに流れるチャオプラヤー川を眺めながらのランチは最高です! 小旅行といいながら風情があります。見知らぬ街の桟橋で屋台料理を食べる、これも旅の醍醐味ですね。
玉子焼きとグリーンカレーのランチ

お腹が満足したところで、帰りのボートに。近くにいた女子学生にバンコク行きかを確認して停船中のボートに乗船します。船内で露店で買ったジャックフルーツをデイバッグから取り出してつまんでいると、後ろの座席に乗ってきたおばちゃんたちに「まあ美味しそう(多分)」と笑われたので「アローイ」と応えました。これもちょっとしたコミュニケーションです。
エクスプレス・ボートは20分毎に出航していて、このボートは11:05発。出発する頃には満席になりました。地元の人ばかり、それも女性客が多い。帰りはラーマ7世橋までノンストップと快適です。
適度な揺れとランチの後というのも重なって、眠ってしまいました。目が覚めるとカオサン通りに近いバンランプー桟橋、多くの白人が乗ってきて、立っている乗客も増えました。
12:10、朝出発したサトーン桟橋で降ります。帰りの所要時間1時間5分。わずか96バーツ(約350円)の小旅行でした。自分の足でバンコク近郊を歩いてみるのも楽しいものですよ。ノンタブリーまでのエクスプレス・ボートの船旅、いかがでしょうか。
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November 19, 2007
あちこちで売られているナマズ

その3
さて桟橋からまっすぐ伸びる目抜き通りを歩いて、ノンタブリーの街をウォッチングすることにしました。通りは商店街になっていて、一般の商店の他に果物屋、食堂などが軒を並べています。結構賑やかな町です。
ドリアンやジャックフルーツを売る露店も出ていて、前を通り過ぎるとジャックフルーツの甘ーい香りが鼻をくすぐっていきます。多くのメータータクシーが道路を走っていますが、乗り合いバスのソンテウも見かけます。バンコクから近いので、両者が混在している地域なのでしょう。
お天気が良いせいか、まだ9時半過ぎだというのに暑くなってきたので、日差しを避けて日陰になる右側のアーケードを歩きます。しばらく行くとマーケットがありました。入り口近くの花屋さんでは、バラやジャスミン、蓮の花など色鮮やかな花々が売られています。
さらに行くと野菜、魚、肉など多くの食材が売られている大きな市場でした。美味しそうなフルーツに新鮮な野菜、川と海の両方の魚など、生鮮食料品が所狭しと並んでいて、買出しに来た地元の奥さんたちで午前中の活気を見せています。
好奇心をかきたてられて混雑する市場内を歩き回ってみました。バケツの中でドジョウでもなくヘビのような珍しい魚が泳いでいます。少し気味が悪いのですが、何という魚なんでしょうか。そして、亀やタガメも食用なんですね。やはり川沿いのマーケート、魚で一番目に付くのがナマズです。生きたものも、炭火焼きしたものもあって、串刺しにして焼く炭火の煙があちらこちらから立ち上っています。
珍しい食材に興味津々。他にもマレーシア風の串焼き「ムー・サテー」は食欲をそそられますし、茹でた豚の顔はそのままの姿です。
まあとにかく食材は何でも売っている感じですが、バンコクのクロントイ市場のような強烈な臭いはしませんし、不潔でもありません。活気があって面白いマーケットでした。
つづく
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November 15, 2007
桟橋前の白い時計台

その2
到着したノンタブリの桟橋には、幾艘かの観光用の高速乗合船ルーア・ハン・ヤオが係留され、対岸への渡し船がゆったりと航行しています。また、向こう岸の椰子の木々の間に仏教寺院が望めます。バンコクからそう遠くないのに、のんびりとした風情です。
鉄道の駅舎のような桟橋の建物から出ると、正面には街のシンボルの白い時計台が立っています。仏教風にデザインされた立派な時計台を中心にロータリーになっていて、車やバス・タクシーがひっきりなしにやってきます。かと思うと、トゥクトゥクやバンコクではあまり見かけないサムローと呼ばれる人力三輪車が客待ちをする姿は、いかにも暇そうです。
日本語で書かれた看板

桟橋のすぐ脇では、乗船客を目当てにした2、3軒の屋台が出ていて、ニラ玉風の料理を作っていました。そして、英語とタイ語それに日本語で書かれた警察署の看板を発見、「ノンタブリーへようこそ。もし困った事やトラブルがありましたら、お気軽にノンタブリー警察へご相談ください」とあります。日本語の表記で親切なのですが、ここに来る日本人が多いのか、それともそんなにトラブルが多いのか、逆に心配になる看板です。
多くの鳩が飛び交う桟橋の周辺は、いかにも駅前といった雰囲気で、チャオプラヤー川の水上交通が大きな市民の足になっていることがうかがえます。
つづく
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November 14, 2007
朝のワット・アルン(暁の寺)

07年2月、チャオプラヤー川を行き来するエクスプレス・ボートの船旅を楽しむことにしました。目的地は上流側の終点ノンタブリ、約1時間の船旅です。
ノンタブリはバンコクの北に隣接するアユタヤ時代からの古い歴史を持つ都市で、果物、特にドリアンの産地として有名だったそうですが、最近はバンコクのベッドタウンとして発展しています。
早めに朝食を済ませて、BTSでサパーンタクシン駅へ。駅を降りるとすぐ目の前が、エクスプレス・ボートの乗り場サトーン桟橋です。この桟橋からは対岸トンブリー側への渡し船も出ています。切符売り場でノンタブリ行きのチケットを買うことに。料金は13バーツ(約50円)と安いのですが、50バーツ紙幣を出したのに7バーツしかお釣りをくれません。もちろんちゃんとお釣りをもらいましたが、係りのいい加減さに先が思いやられます。
8:26、下流からやってきた船尾に赤い旗をなびかせた特急に乗り込むと、乗務員のピー、ピーという独特の口笛が、出発の合図です。乗客は通勤客を中心に40人くらい、朝の日差しを避けてほとんどの人が、左舷側の座席に座ります。
すぐに左にペニンシュラ、右にオリエンタルの前を通過し、上流に向かって右側の桟橋を次々に寄っていきます。時々水しぶきが掛かりますが、頬を撫でていく川風が心地よい。
検札にやってきた車掌に小さなチケットを差し出すと、チケットの中央を指で穴を開けるだけ、何とシンプルなこと。20分足らずでター・ティエン桟橋へ。対岸にはワットアルンが、朝日を受けて清清しい姿を見せてくれています。この辺りから次第に乗客は観光客が多くなり、次のター・チャン桟橋から王宮はすぐ近くです。
ター・チャン桟橋を離れるとワンラン桟橋へと進み、ここからしばらくは左側の桟橋が続きます。桟橋近くではスクリュー音に驚いたのか、たくさんの魚が飛び跳ね、安宿街のカオサン通りに近いバンランプー桟橋では、多くの欧米人が乗り降りします。
途中いくつかの橋の下をくぐりラーマ7世橋を通過すると、両岸の景色がかなり田舎の風景へ。川の流れは穏やかで、川岸に張り出した水上家屋や両岸に見える椰子の木や緑も多くなってきました。
小1時間の船旅を楽しみ、9:20に終点のノンタブリに到着です。
つづく
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October 07, 2007
在りし日の観覧車

バンコクに行くと決まって訪れるのが、ルンピニーのナイトバザールです。ひとりで晩ご飯を食べる時、お土産の買出しを兼ねて行く事にしています。
07年9月、地下鉄ルンピニ駅を出て、いつものようにナイトバザール内のビヤガーデンへ向かっていると、観覧車がないのに気づきました。昨年、新設されたばかりの観覧車だったのですが、早くも撤去されて更地の駐車場になっています。何時なくなったのでしょうか。突然出現して、いつのかにか消えてなくなった感じです。
フランス製の観覧車は、日本のとは違って回転のスピードを変えながら4回転もしてくれるというユニークなもので、美しいイルミネーションの輪を夜空に描いてくれていました。夜景に彩りを添えるナイトバザールの新名所になっていただけに残念です。一度だけでも乗っておいて良かったのですが・・・
調べてみると、ナイトバザールそのものが存続の危機にあるのだとか。またバンコク在住の方からもビアガーデンが近々閉鎖になるらしいと聞きました。
元々ナイトバザールの土地は王室の所有地で、その賃貸借契約が今年4月に切れていて、現在係争中とのこと。もし閉鎖されると、その跡地には高層ビルやホテル、ショッピングセンターなどの開発計画があるといいます。まだナイトバザールやビアガーデンは通常通り営業していますが、今後どうなるのか大変気になるところです。
ナイトバザールは、外国人観光客にとって、わたしにとってもそうですが、今やなくてはならないバンコクの観光スポットです。観覧車のように無くならないよう願いたいですね。
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September 28, 2007
バンコク南西部の漁港マハチャイ

07年9月24日の西日本新聞からです。
タイ有数のリゾート、プーケットに日本人観光客が戻ってこない。3年前のスマトラ沖地震の大打撃から立ち直り、各国の客足は順調に回復しているが、日本人の戻りが鈍い。津波被害によるイメージダウンとともに、日本との直行便が休止に追い込まれたのも大きいとみられる。
今月、プーケット国際空港で起きた旅客機事故の余波を心配する向きもあり、地元ではイベントを開くなど呼び戻しに懸命だ。
プーケットの観光客数(タイ政府観光庁調べ)の推移を見れば歴然としている。06年の全体数449万人で、スマトラ沖地震(04年12月)前の水準に戻った。一方、日本人は05年が4万4千人、06年は11万4千人で04年の5割強。今年も3月までで2万2千人と伸び悩む。
低迷する一因は「足の便の悪さ」。成田-プーケットの直行便は津波後に運行を取り止め、今も復活しないまま。バンコクで乗り継ぐ際も、国内線用の別の空港でプーケット行きに乗り換えざるを得ない場合もあり、旅行会社のツアーからは敬遠されがちだという。
このため、日本人を顧客にしていた現地の旅行代理店、ホテル、レストラン、ダイビングショップなどからは「従業員を減らした」「売り上げが激減した」といった悲痛な声が聞かれる。これらの仕事にはプーケット在住の日本人が関わっているケースが大半だ(以上)。
スマトラ沖地震から3年目を迎える訳ですが、日本人観光客がなかなか戻らないという記事です。わたしも一度はプーケットにという思いはあったのですが、折り悪くスマトラ沖地震が発生し、今まで行くチャンスを逃したままです。
地震以降、昨年のクーデター勃発による治安不安や、最近までのバーツ高なども重なり、タイ全体の観光推進に水を差す出来事が次々に起きています。そこへまた、9月16日の格安航空会社「ワン・ツー・ゴー」の航空機事故です。せっかく観光客が戻ってきていたのに、再び影響が出ることは必至の状況。日本人観光客の回復も遠のくばかりです。
事故の原因は調査中ですが、人為的ミスとなった場合、プーケットの観光産業への影響が大きくなるのは避けられないとの現地の報道も流れてきます。
復興をアピールする地元でのイベントや、日本との直行便復活の働きかけもなされていますが、幾度となく放送されたすさまじい津波の映像は日本人の脳裏に焼きついていて、なかなか払拭することはできません。今回の航空機事故が、プーケットのイメージをさらに損なわないことを祈るばかりです。
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May 26, 2007
歩道の両側いっぱいに並ぶ夜店

バンコク名物のひとつに夜店街があります。夕方になると市内各地の路上に露店が開店準備をし始め、道路や歩道があっという間に夜店街に変貌します。中でも有名なのがパッポン通りでしょう。昼間の静かな通りからは想像もつかないような喧騒へと変わります。
わたしの定宿があるナナ駅近くの歩道も夜になると夜店街になります。歩道の両側には衣類や日用雑貨、おみやげ物にブランド品まがいの時計やバック類など、数多くの夜店が並びます。両側からせり出した夜店のせいで昼間は普通に歩ける歩道も狭くなって、通行人にぶつからないよう注意しながら歩かないといけません。
露天商たちは通行人を呼び込んだりしませんが、手持ち無沙汰に店番をしているか、食事をしているかのどちらかのように見えます。もっともいつも食事をしている訳ではないでしょうが、路上なので屋台料理やカキ氷などを食べている人が目立つのは事実です。
ホテルへの帰り道を急ぐ時、狭くて歩きにくい夜店街と人の混雑、声を掛けてくるポン引きなどに閉口して、これまでほとんど並べられいる商品をちゃんと見たことがありませんでした。それというのもお土産を買う時は、たいがいルンピニーのナイトバザールに足を運んでいたからです。
今回ゆっくり夜店を眺めながら歩いていると、店の数は少ないものの商品の種類は豊富です。ルンピニーのナイトバザールで売っているようなものは、ほとんど揃っているようです。手ごろなスポーツバックを探してみましたが、値段はともかく造りが粗雑だったり、偽ブランド品といった物が多く、掘り出し物は見つけられませんでした。
音楽CDや映画のDVDの海賊版も所々で売られています。タイも中国などと同じく海賊版の天国といっていいでしょうが、ここでも1枚100バーツ(約350円)ほどで音楽や映画の最新版が堂々と並んでいます。
バンコク市内各地に点在する夜店街です。庶民の活気を感じられると同時にバンコクの風物詩ともいえるでしょう。
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January 31, 2007
レストランから見える渓流と滝

その2
国道1269号線をそのまま行くとサムンの町ですが、1096号線へと入りMae Rim Valley沿いに走ります。所々には孟宗竹ではありませんが竹林がありますし、谷あいには集落や田んぼが点在しています。
山岳民族の耕作する野菜畑が山の急斜面に拓かれ、頂上近くまで耕されています。木が伐採されて山全体が野菜畑になっている光景をみると、雨による土砂崩れや、山が保水機能を失うことによる下流の洪水など、自然破壊や災害の一因になっているのではと思ってしまいます。
道路脇の野菜の直売場では、キャベツ、白菜や瓜などを売っています。Hさんが買われた茹でトウモロコシ(7本10バーツ、約30円)をいただきました。小ぶりで白いトウモロコシです。モチモチした食感で、日本のもののように甘くはありませんが、どこか懐かしい素朴な味です。
ランチは、渓谷沿いのタイ料理レストランへ。テーブル席からは渓流にかかる滝が眺められ、川風のお陰で暑さを忘れて、しばしの涼を楽しむことができるレストランです。
訪タイすると一度は食べるグリーンカレーを注文しました。ぷりぷりのエビに、ナス、房ごとの粒胡椒などが入っていて、フードコートで食べる濃厚なものに比べると、さっぱりした味付けです。しかし、ココナッツミルクでマイルド味なのですが、胡椒が効いていて涼しいのに額に汗が浮かんできます。3人分で230バーツ(約700円)と、リーズナブルな食事代でした。
さらに渓流に沿って1096号線を下ります。途中クイーン・シリキット植物園(№575にて紹介)に立ち寄り、メーサのエレファントキャンプ前を通って、メーリムの町へと降りてきます。国道107号線を右折すると、チェンマイ市内はもうすぐです。
豊かな緑を楽しみ、涼を求めて、ドイステープ山を一周するドライブコース。お勧めですよ。
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January 30, 2007
展望台からSamoeng Forestを望む

06年8月、チェンマイでロングステイをなさっているHさんご夫妻の案内で、ドイステープ山を一周するドライブに出掛けました。チェンマイ市内から国道1269号線を走って、ぐるりとドイステープ山を回り、1096号線をMae Rim Valleyに沿って下り、メーリムを経由してチェンマイへ戻ってくるコースです。
市街地から国道108号の大きな道路をしばらく南に走り、1269号線へ右折して西へ。この辺りから郊外の風景が徐々に山の景色へと変わり、それにつれて道路もカーブを描き出し、少しずつ登り勾配になっていきます。
Hさんの運転で快適なドライブです。天気にも恵まれて周囲の山々の緑も一層色鮮やかです。だんだんと山深くなっていき、チェンマイ市街からみるとドイステープ山の反対側へと回り込んで行きます。
このあたりの国道沿いには、いくつかの素敵なリゾートホテルが点在しています。 「Bell Villa Resort」 (№585にて紹介)もそのひとつです。休憩を兼ねて「Bell Villa Resort」に立ち寄りました。2階のカフェで緑の濃い周囲の山々を眺めながら、お茶をしました。開け放った大きな窓から吹き込んでくる風が心地よく、このようなリゾートで一度のんびり滞在したいものですね。
さらに走ると、展望台がありました。標高1000m以上と、このドライブコースの最高地点のようです。屋根付きの展望台からは、西側にどこまでも広がる山々を望むことができ、高山の涼しい風が吹き渡っていきます。「Samoeng Forest」という標識がありました。うっそうとした森は、この先のサムン(Samoeng)の町まで続いているのでしょう。
見渡す限り、深い森です。山と山が幾重にも重なり合い、空の端を切り取りながら稜線を描いています。森の木々は緑というよりも“碧く”見えます。木から出る精気のせいなのでしょうか、まさに青山です。
白い雲を浮かべた夏空は、はるかメーホンソンに、そしてその先はミャンマーへとつながっています。そんなことを思わせる雄大な景色です。
つづく
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January 24, 2007
子どもたちの歌と踊り

その3
11時になると、今度は「水牛ショー」です。タイの昔の農村を再現したファーム・ビレッジ近くの会場で開催されます。早めに屋根付きの観客席で涼んでいると、アヒルや水牛が土の道をのんびりと歩いています。いかにも田舎の農村の風情です。
だんだん観客が集まってきました。団体さんや遠足で来ている中高生に多くの家族連れも加わって、観客席はほぼ満席です。子どもたちの歌と踊りからショーが始まります。地元の小学生たち、10数名がカラフルな民族衣装を纏い、太鼓などの演奏に合わせてタイの伝統音楽を歌って踊ります。素朴で可愛い子どもたちです。必要以上にショーアップされていなくて、ローカルな感じで好感が持てます。
歌と舞踊の後は、子ども遊びのゲームです。子どもたちが円になって、ひとりの鬼が布切れを誰かの後ろに落として、それを拾ってまた次の子に、という日本でいう「ハンカチ落としゲーム」です。見ているとルールもまったく同じです。ブータンにも「メリーゴーランド」という「ハンカチ落とし」に似たゲームがあるといいますから、意外に世界各国に共通な遊びなのかもしれません。
この子どもたちのショー、平日は学校がありますから、確か土・日だけだったように思います。
水牛のパレード

次は、いよいよ水牛のショーです。このビレッジで飼われている水牛たちが紹介されます。小型の水牛から大きな水牛まで、色もベージュ系から黒々としたものまで、こんなにたくさんの種類がいるんだとびっくりします。でも共通しているのは、形の違いこそあれ、どの水牛も立派な角を持っていることでしょう。
農機具を乗せた馬車や田鋤きの器具を引いて、観客席の前をパレードしていきます。また、調教された水牛の芸やスタッフによるアトラクションもプログラムに入っていて、なかなか楽しめるショーでした。
日本のテーマパークのように立派ではありませんが、どこか懐かしさを感じさせる「バッファロー・ビレッジ」です。
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January 23, 2007
ここで飼われている水牛たち

その2
園内の一角には、タイの農村で昔使われていた農機具や手漕ぎの舟などを展示した小屋があります。同じ米作だからでしょう、日本で使われていた農機具に似たものも多く見受けられます。そして、タイの農作業を大きく担っていたのが、水牛たちです。ここでは多くの種類の水牛が飼われていて、後ほどアトラクションのひとつである水牛ショーに登場してくれます。他にも鳥やダチョウまで飼育されています。昔の農家も再現されていますので、辺りは長閑な農村の雰囲気です。
時間が経つにつれて、少しずつ観光客の姿が多くなってきました。バンコクからでしょうか、タイ人の団体客が大型バスに乗ってやってきます。そのほとんどの人が、06年のプミポン国王の即位60周年を祝って、国王の色である黄色のポロシャツを身に着けています。観光地で目立つようにということかもしれませんが、まるで制服のようです。そして遠足なのでしょうか、地元の中学生たちの姿も多く見かけます。
和やかな結婚式ショー

10時30分になると、「バッファロー・ビレッジ」のアトラクションである「タイ式の結婚式ショー」の始まりです。園内の中心部に、結婚式に参列する村人たちに扮したスタッフがスタンバイすると、観光客が集まってきました。
中年の女性スタッフのひとりが、お祝いの歌を歌いだすと、男性スタッフが楽器を演奏します。その音楽に乗せて、お祝いの品物を手にした他の女性スタッフたちが陽気に踊り始め、行列になって結婚式の会場まで練り歩き出しました。観光客も釣られるように一緒に踊りながら、行進に加わります。タイの田舎の結婚式は「こんな雰囲気なんだろうな」と感じさせる、庶民的なショーです。
タイ様式の大きな建物のテラスが式場に使われます。団体観光客の中の男性ひとりが、進んで花婿役を買って出ました。建物の中から花嫁役の可愛らしい女性が現れると、花婿役の男性は仲間から、やんやの喝采を浴びています。確かに羨ましがられるほどの可憐な若い女性でした。伝統的な結婚式の儀式に則って、式は進行していきます。ジャスミンの花でできていると思われる花輪を頭に飾って、その間を“こより”のようなもので結びつけます。きっと夫婦間の契りを表しているのでしょう。
結婚式の間中、大勢の見物客から、このミスマッチなカップルへの冷やかしや大きな笑い声が絶えません。お陰で賑やかで和やかな雰囲気のまま、無事、結婚式は終了しました。ショーといいながらも、すぐ間じかにタイ式の結婚式の模様が見られて、よい経験になりました。
つづく
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January 22, 2007
ビレッジの美しい庭園

タイ中部・スパンブリー県の「バーンタイ・リゾート」ホテルに宿泊した時に、リゾートに隣接した「バッファロー・ビレッジ」に寄りました。水牛ショーやタイ式の結婚式のショーなどのアトラクションがある、ちょっとしたテーマパークと、昔のタイの農村を再現したファーム・ビレッジを合体したような所です。
バンコク近郊にタイ舞踊や伝統芸能などを紹介する「ローズガーデン」という観光スポットがありますが、それに近いイメージです。しかし、一番の違いは、この「バッファロー・ビレッジ」には美しい庭園があって、多くの水牛がいるところでしょうか。
「バーンタイ・リゾート」の宿泊客は、無料で入場できます。そのため、一般の入場料金をメモし忘れてしまいました。宿泊した翌朝、「バッファロー・ビレッジ」の庭園を散歩がてらに歩いてみました。リゾートと庭園の裏側は、そのままつながっているので、自由に行き来できるようになっています。
中央に大きな池を配して、その周囲には手入れの行き届いた素晴らしい庭園が広がっています。敷地内には赤茶色のタイスタイルの家屋が幾棟か建っていて、木々の緑とは対照的ですが、うまく調和し合っています。また、庭園内の草地では水牛がのんびりと草を食んでいました。
遊歩道をゆっくりと歩きながら、美しい花々や木々の緑を楽しみます。ちょうどブーゲンビリアやハイビスカスの花が咲いていました。花は思ったよりも少なかったのですが、黄色や紫がかった葉を持つ植え込みや、薄緑の木から濃い緑の大木まで様々な緑があって、豊かで複雑な緑色は見る者を飽きさせません。
つづく
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December 28, 2006
スワン・メー・ファー・ルアンの庭園

チェンマイの北の町メーリンからメーサ・エレファント・キャンプを過ぎて、しばらく行くと「クイーン・シリキット植物園」があります。チェンマイでロングステイ中のHさんご夫妻とドライブの途中に立ち寄ってみました。シリキット女王の名前を冠してありますので、以前近くにあるエレファント・キャンプに行った時から、気になっていたのです。
ひとり30バーツ(約90円)の入園料を入り口のゲートで支払い、もらったパンフの地図を頼りに園内の道を走ります。白い花を集めたエリアや所々にトレッキングのコースがあるようなのですが、鮮やかな花々はあまり見かけません。ただ丘陵地帯を走っているような雰囲気です。
奥のエリアには温室があるようなので、そこまで行ってみることにしました。駐車場に車を止め、巨大な温室まで歩きます。温室内はサボテンなどが中心で、お目当ての蘭の花は見当たりません。周辺の小さな温室群も苗木を育たり、木々を養生させているようで、特に目をひくような植物はありませんでした。
暑さと坂道を歩いたので、汗びっしょりです。仕方なく駐車場奥のスーベニア・ショップへ。しかし、ここのショップ、アロマエッセンスなど意外に手頃でいい商品が揃っていてお勧めです。香りの良い「ポプリ」をお土産にいくつか買いました。
地図をよく見ると「蘭の温室」がゲート近くにあります。ようやく「ここだ」ということで行ってみたのですが、花の時期ではないのか、ほとんどの蘭が咲いていないのです。本当にがっかりです!
メーサイの近くにある「スワン・メー・ファー・ルアン」の素晴らしいフラワーガーデンをイメージしていただけに、ちょっと拍子抜けといったところです。車で園内を回らないといけない程、広大なので見逃しているかもしれませんが、一体どこが一番の見所なのでしょうか? 「スーベニア・ショップが一番良かった」では、本末転倒というものです。
ちょうどこの日は天気が良く気温も高かったので、広い敷地内をじっくり歩いて回るのは体力的に無理です。お勧めのスポットを見逃したのか、それともこれっといった見所がないのか、結局よく分からないまま、植物園を後にしたのでした。
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November 02, 2006
土産物を売るアカ族の女性

ナイトバザールを見て歩くのは、チェンマイでの楽しみのひとつです。昼間のチャンクラン通りは普通の商店街ですが、夕方になると通りの両側には、タイ北部の民芸品や工芸品などを売る夜店が開店準備を始めます。びっしりと歩道に夜店が立ち並び、買い物客や観光客がやっと人が通り抜けられるほど狭い通路を、肩を擦り合わせるようにして行き交います。
バンコクのルンピニーにあるナイトバザールは衣料品を扱う店が多いのですが、タイの雑貨を買い求めるならチェンマイでしょう。手作りのアクセサリーやタイシルク、山岳民族の工芸品などを売る夜店が中心なのが、チェンマイのナイトバザールです。
また、同じような商品ならチェンマイの方が安いのも魅力で、気に入ったら商品を見つけたら、値引き交渉をするのもナイトバザールの楽しみです。幾らくらいだったら買おうと一応の目安を立てて、駆け引きをしながら交渉するのも面白いものです。
今年の8月も、夕食を済ませてナイトバザールを散策しました。これまでよりも買い物客が少なくて、狭い通路も案外スムーズに歩けます。土産物を観光客に売って歩く民族衣装を着たアカ族の女性も、ちょっと手持ち無沙汰の様子。
宿泊したホテルも格安のプロモーション価格が出ていましたから、雨期で洪水の多いこの時期は閑散期なのでしょうか。白人系の観光客の姿をあまり見ません。
そぞろ歩きをしながら何か掘り出し物はないかと、それぞれの夜店をのぞいて行きます。お香のセットや象をデザインした陶製のお香立てをお土産に買いました。もちろん値引きしてもらったことは言うまでもありません。言葉が通じなくても電卓を片手の何回かやり取りすれば、だいたい落としどころの値段が分かってくるものです。
そう高いものでなければ、少しはお金を落とす気持ちで、そこそこの値段で手を打つくらいでいいのではないでしょうか。値引き交渉もゲーム感覚で楽しむ余裕が必要です。
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October 08, 2006
黄金の「プラシン仏」

チェンマイで最も格式の高い寺院といわれているのが、「ワット・プラシン」です。旧市街の西側、スアンドーク門に近いエリアに位置しています。タイ国政府観光庁のパンフによると、1345年に建立。19世紀初頭に建てられた礼拝堂の「ヴィハーン・ライカム」は特に有名で、このお寺の名前の由来にもなった黄金の「プラシン仏」が納められている。
また建物内部の壁画は、昔のタイの習慣を描いたもので、北部タイ伝統芸術の最高傑作と言われているそうです。
05年12月末、この「ワット・プラシン」を見学しました。この日は快晴の空が広がり、清清しく爽やかな朝です。
お寺の前では、菊や蓮の花、お線香などのお供え物を売る露店が出ていて、おばちゃんが寒そうに店番をしています。
境内は割合広く、奥の方にある「ヴィハーン・ライカム」に向います。3つの屋根を重ねたような造りで、えんじ色の外壁と金色の装飾を施されたタイ様式の建物です。ちょうど朝のお勤めの時間のようで、多くの僧が読経を上げていました。邪魔にならないように中に入ります。
礼拝堂の一番奥の中央に2体の仏像を従えて黄金の「プラシン仏」が安置されています。仏像本体の高さは1mほどでしょうか、右手は組んだ足の膝に左手はお腹の前で手のひらを広げています。柔らかい体の線にふくよかな顔立ち、柔和で優しい表情が印象的です。タイ式に3回手を合わせて、拝んできました。
ここは写真撮影が許されているとのこと。「プラシン仏」と建物内部の壁画も併せて写真に撮りました。壁画は生き生きとした人々の表情や動きが特徴的で、タイの民族衣装や個性的な髪型など昔の生活、習慣がうかがえるものです。
日本の秋空を思わせるような澄み切った快晴の空と、仏舎利塔やタイ様式の屋根のラインのコントラストが鮮やかで、しばらく去りがたい気持ちにさせる「ワット・プラシン」でした。
チェンマイ市内の寺院といえば「ワット・プラシン」といわれているそうなので、チェンマイ観光に際には立ち寄ってください。
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October 02, 2006
夜空に浮かぶ観覧車

ルンピニーのナイトバザールに大きな観覧車ができていて、この8月に乗ってきました。今年4月にはその場所は空き地で何もありませんでしたから、つい最近オープンしたのでしょうか。いつ工事していたんだろうというか、突然観覧車が回っているという印象です。
地下鉄のルンピニー駅から地上に出ると目の前に、観覧車のゴンドラや鉄骨には明るい照明が灯り、暗い夜空に大きな円を描いています。 すぐそばにある屋外のビアガーデンでソムタムとハイネケンビールで夕食をとっていると、時折歓声が聞こえてきます。試しに乗ってみることにしました。
この観覧車、フランス製のようです。料金は100バーツ(約300円)。最近日本で観覧車に乗っていないのでよく分かりませんが、ちょっと割高な気がします。
日本の観覧車は、ゆっくり回っているゴンドラに乗り降りしますが、ここのはちょっと違います。観覧車が1回転する間に、時々止まっては3~4個ずつゴンドラの乗降をするのです。ですからゴンドラに乗りこんでも、最初の1回転目は動いては止まるの繰り返しです。なんだか調子が狂ってしまいます。最高点で止まると風でゴンドラが揺れるので、先ほどから高所恐怖症の人の悲鳴や歓声が聞こえていたのでしょう。
1回転して下に降りて来て「もうおしまい?」と思うと、そのまま止まらずにまた上昇します。2回転目は外の景色をゆっくりと眺めることができました。それほど高くないといってもきれいな夜景が楽しめますし、上空を吹く風は涼しくて爽快です。
結局4回転もしてくれました。最後の周回は、ぐっとスピードが上がりちょっとしたスリルを味わえます。日本の観覧車のように巨大ではないというのもあるでしょうが、何回か回るのがフランス式なのでしょう。
まだオープンして間もないようなので、かなりの人気でした。バンコクの新しい観光スポットと言ってもいいでしょう。ビアガーデンでビールを飲んでナイトザールで買い物をするついでに、観覧車に乗ってみるのもなかなか面白い体験ですよ。
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September 06, 2006
マネージャーのペックさん

バイクの二人乗り、それもノーヘルメット、これは日本では交通違反ですね。しかし、この夏タイで経験してしまいました。
バンコク市内には多くのバイクタクシーが走っていたり、街角に待機したりしているので、バンコクに行った方は必ず見かけたことがあると思います。後ろの座席に乗って目的地まで運んでくれるのですが、ノーヘルですのでもちろん乗ったことはありません。
ところが、バンコクからバスで約2時間半のスパンブリー県で、バイクのノーヘル二人乗りを経験してしまったのです。それはアユタヤから西の方向にある街スパンブリー、そこにある「バーンタイ・リゾート」のホテルに滞在した時のことです。
バンコクからスパンブリーまでは路線バスに乗りました。最寄のバス停から「バーンタイ・リゾート」までの約500mは、炎天下のなか大きなスーツケースを押しながらの徒歩です。途中に砂利道もあるため、帰りはホテルのマネージャーの「ペック」さんにお願いして、往きに降りたバス停までバイクで送ってもらうことにしました。
バイクはホンダの100ccくらいの2人乗り。バイクタクシーに使われているのと同じタイプです。リュックを背負い20kg近いスーツケースを「ペック」さんとの間に横にして置き、その後ろのわずかなスペースにやっとのことで座ります。少しお尻がはみ出している感じです。すぐ近くのバス停まで我慢するしかありません。
走り出すと親切な「ペック」さん、街中のバス停まで送ってくれるといいます。バスの時間もはっきり分かりませんし、任せることにしました。
ところが、バスが通る国道まで出てしばらく走っていると、わたしが乗ろうとしている青いバスに追い越されてしまったのです。「もっとスピードを出すけど大丈夫か?」とわたしに訊きます。大丈夫じゃないとも言えず、片手でスーツケースを押さえながら、「ペック」さんを肩をしっかりと掴みました。
時速60~70kmくらいのスピードでバスを追いかけます。もちろん二人ともノーヘルですから、転倒したらタダではすみません。スリル満点というより、はっきり言って怖いです。
しかし、なかなかその距離が縮まりません。そこで「ペック」さん、信号機のない裏道を通って先回りをしようとします。そのうちお尻がずれてきて、シートからはみ出してきました。もうシートからズリ落ちるか、バス停に着くのが早いかの競争です。 とても生きた心地がしません。こんなことなら「初めから近くのバス停まででよかったのに」と思っても、もう後の祭りです・・・
この間約10分、やっとのことでバス停にたどり着きました。もう二度とこんな経験はしたくありません!
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August 26, 2006
心地よい川風を受けながらの筏下り

その3
このキャンプにはどのくらいの数の象がいるのでしょうか。行列になって各国の観光客を背中に乗せた多くの象と行き違います。中には、かわいい小象を連れた母親の象もいます。母象と離れられないのでしょう、一緒について歩いています。狭い場所では渋滞です。こうなるとのんびり王様気分という訳にはいきませんが、それだけ象のり体験が人気ということでしょう。
元の川を再び渡り、約1時間のトレッキングを終えて戻ってきました。好天に恵まれたこともあって、最高に満喫した象のり体験でした。
象乗り場から少し上流に歩いた所が、川下りの筏の乗り場です。筏は竹を上下2段に組んだ、幅1m余り長さ7~8mほどの大きさで4、5人は乗れそうです。 船着場の主のようなおじさんが、ギターに似た4弦の楽器を弾いて見送ってくれます。日除けのタイスタイルの麦わら帽子を被って筏に乗り込み、小さな木の椅子に腰掛けて出発です。
わたし一人を乗せた筏は、船頭さんの巧みな竹棒さばきで川を下っていきます。川の流れはゆったりとしていて、揺れは感じません。それでもさざ波が筏の端を越えて、時々足元を濡らしていきますが、靴の中に入るほどではありません。
途中、船頭さんが代わってくれました。長い竹を川底にザクッと刺して、竹の先端に向かって手繰っていくのですが、意外にうまくいきません。筏が斜めを向いてしまいました、案外難しいものです。下手な船頭はすぐにお役御免です。
民家や畑、タイの白い牛が放牧された牧場など両岸の景色を眺めながら、下っていくのはなかなか風情があります。川をわたる風が心地よく、ゆったりと筏は流れていきます。時間もゆっくりと流れていくようです。
あっという間の30分間の筏下りでした。メーピンでの象のトレッキングと川下りは、タイの自然に触れられる貴重な経験となりました。
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August 25, 2006
川を渡るとワイルドな気分に

その2
わたしが乗るのは25歳の雄象で名前は「タメリン」、ひときわ大きくて立派な象です。カレン族の象使いが象の頭の上に乗り指示をすると、ゆっくり歩き始めました。自分の目線の高さはおよそ4mはあるでしょうが、3回目とあって余裕を持って象の背中で揺られて行きます。
ロンガン畑の横の道をしばらく行くと、幅30mほどの川を渡ります。水深はそれほどでもありませんが、最初からワイルドな雰囲気になってきました。対岸に上がると、緑豊かな山野のコースへと入っていきます。 「メーサー・エレファント・キャンプ」は、鬱蒼とした森の中を分け入るようなコースだったのに対して、こちらは小川があったり、バナナ畑や木々など周囲の緑を眺めながらの開けたコースです。自ずと気分が盛り上がってきます。
快晴の空を見上げ、爽やかな風に吹かれながらのトレッキングです。陽射しは強いのですが、吹き抜ける風のお陰でまったく汗をかきません。日本でいうと秋のような気候で、気温は22~23度といったところでしょうか。青い空に深い緑、心地よい風が吹いて、最高の天気に最高の気分です!なんと贅沢な体験なんでしょう、まさに王様気分です。ひとりで乗っているのがもったいないくらいです。
途中、リス族の村を通り抜けて行きます。小さな集落で、これまでに見た少数民族と同じような萱葺きの粗末な家です。しかし、立派な太陽光発電用のソーラーパネルが立っているのには、いささか興ざめでしたが、電気が引かれていないのでしょうから仕方ないですね。
コース沿いにはいくつかの小屋が建っていて、鮮やかな色の織物で作られた彼らの帽子や手提げ袋などをお土産として売っています。小さな子どもたちが店番のお手伝いです。ぐるりと村を回って元のコースに戻ります。
つづく
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August 24, 2006
上手に花の絵を描く小象

その1
「タイに行ったら象に乗る」これはお勧めです。アユタヤでも遺跡を眺めながら象のり体験ができますし、タイ各地にエレファント・キャンプがあるようです。05年8月にチェンマイ近郊の「メーサー・エレファント・キャンプ」で本格的な象のり体験をしました。ここはチェンマイ市内からも近いこともあって、多くの外国人観光客で賑わいます。入場料を含めて、ひとり720バーツ(約2160円)で、1時間の“王様気分”が味わえます。ちなみに、わたしは一人乗りで1000バーツ(入場料込み)に割り引いてもらいました。
同じ年の12月には、チェンマイの北チェンダオ近くにある「メーピン・エレファント・トレーニングセンター」に行きました。車で1時間ほど走った森林地帯にあって「メーサー・エレファント・キャンプ」と比べると質素な施設ですが、周囲の緑が美しい所です。
ここも朝早くからクリスマス休暇を楽しむ白人観光客が、大勢訪れています。タイ人観光客はジャンバーを羽織りマフラーを巻いて寒そうにしていますが、好天に恵まれたこの日、眩しい陽射しを受けて白人観光客のほとんどはTシャツ1枚といった軽装です。極端な服装のギャップに、ちょっとびっくりです。
「エレファント・トレッキング」が1時間、それに約30分の「筏の川下り」が付いたコースで、料金はひとり1000バーツです。「筏の川下り」体験もできてお得な気分です。
象に乗る順番を待つ間、広場で行われている象たちのショーを見ることにします。まだ人を乗せることができない小象や若い象たちが、ショーの主役です。木製の観客席に座って彼らの素晴らしい芸を楽しみます。大きな身体でお座りをしたり、逆立ちをしたり、よく調教されているものです、感心します。
なかでも象が“絵を描く”のには驚かされます。絵筆を鼻にくわえて、1本の茎から3つに枝分かれた赤い花を描くのです。茎や葉は緑と、ちゃんと色を使い分けています。よく仕込まれているというよりも、象の頭の良さを感じずにはいられません。一見の価値があります。
そうこうする内に順番がやってきて、いよいよ1時間のトレッキングの始まりです。
つづく
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August 16, 2006
おとなしく座っている女の子

ダムヌンサドアック水上マーケットは、バンコク観光のお勧めスポットです。バンコクから西へ約80kmほどのラチャブリー県にあり、生活感あふれるマーケットの雰囲気を味わうことができます。
チャオプラヤー川の西岸にあるトンブリーのワットサイ水上マーケットが運河の埋め立てなどで市場としては寂れてしまったので、タイ政府が観光客誘致のために開発した水上マーケットです。
早朝バンコクからツアーバスが出ていて、料金は半日観光コースで700バーツ(約2100円)です。これには約30分間エンジン付きの水上ボートで運河を巡るコースと、わずか10分あまりですが水上マーケットを手漕ぎボートで遊覧するコースが含まれています。
観光客を乗せた手漕ぎボートを船尾のおばちゃんが巧みに操りながら、フルーツや野菜を売る小舟が行き交う運河をゆっくりと一周します。小舟に揺られながらフルーツなどを満載したおばちゃんたちの物売りの声を聞いていると、水上マーケットの雰囲気を十分に実感できます。観光用といいながらアジアチックな水上マーケットは、きっとタイへの好奇心を満たしてくれることでしょう。
ところで水上マーケットまで運んでくれる水上ボートのことです。駐車場横の船着場からボートに乗り込みます。
実はこの水上ボート、この船着場から椰子の木などの果樹園に張り巡らされた迷路のような運河をぐるっと回って元に戻ってくるだけなのですが・・・
けたたましいエンジン音とともに勢いよく運河を走りだします。スピードを上げるとともに心地よい風が頬を撫でていきます。普段なら気持ちい風も12月の一番寒い時期のせいか、だんだん寒くなってきました。タイで寒いと感じた経験は初めてです。
たまたま乗り合わせた水上ボートのドライバーは、まだ30歳前後のイケメンの男性。男性の子どもなのでしょう、かわいい女の子が一緒に乗っています。子守がてらに同乗させているのですが、お父さんの仕事に付いて来ているのです。
まだ2、3歳くらいでしょうか、天花粉を塗った顔は白くてまだあどけない女の子です。静かにしてお父さんの仕事の邪魔をしないようおとなしく座っています。その健気な様子は、昭和30年代の日本の子どもの姿を見るようでした。
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August 13, 2006
機を織るカレン族の若い女性

その2
“首長族”で有名なカレン族の集落は、アカ族の村からさらに15分ほど歩いた周りを山に囲まれた窪地にありました。この集落へは歩いてしか行けません。ですから生活物資も人力で運ぶことになります。
小さな村の人口は約100人。20戸ほどの高床式の茅葺の家が、村の真ん中の細長い広場を挟んで軒を並べています。男たちの姿はなく、若い女性とかわいい子どもたちばかりです。
集落へ向かう一本道で初めてカレン族の女性に出会いました。その首の長さを実際に自分の目で見てみるとやはりインパクトがあるものです。知っていてもこうですから、知らずに出会ったら腰を抜かすほどびっくりすることでしょう。お洒落のために真鍮のらせん状の「金輪」を5歳から着け始めるのですが、美しさの基準が民族によって全く異なることを思い知らされます。
カレン族は色白で、顔立ちもタイ系というより中国系に近いようです。首が長いせいか体型はスリムに見えますし、どの女性も若くて妊婦さんもいます。よく見ると膝下に首輪と同じ金輪をはめていますし、銀色の腕輪もしています。実際に金輪を手に持ってみると3~4㎏はありましたので、全部でどのくらいの重さになるのでしょうか。
金輪を着けていると都会では目立ちますし、外すこともありませんので、カレン族の若い女性は村で機織りをしたり、美しい刺繍をお土産品として売っています。家々の軒先が、彼女らの機織り場とお店になっています。
近くのアカ族の集落には、電柱から電線が張られていますし、アンテナも何本も立っていました。数年前に電気が引かれたそうで、粗末な家屋でも電灯が点き、テレビも見られるようです。
しかし、カレン族の村には電気が通じていないようです。ランプの灯りか自家発電でもしているのでしょうか。もちろん水道もあるはずはありません。
どこも好奇心そそられる平和な村々ですが、しばらくここに暮らしてみたらどうなんだろうか? でも無理だろうなと思ってしまうのでした。
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August 12, 2006
店番をするアカ族の子どもたち

タイ北部の山岳地帯を中心に多くの少数民族が暮らしています。その数は75万人といわれていて、カレン族、リス族、広く分散しているモン族、アカ族、ヤオ族など、大きく9つの部族です。 彼らは独自の文化や言語を持ち、その美しい民族衣装はそれぞれの民族の特徴でありアイデンティティでもあります。
また彼らの工芸品や民芸品は貴重の収入源となっていて、チェンマイやバンコクでもアカ族の女性が民族衣装を着てお土産品を売っている姿を目にしたことがあるでしょう。
彼らの生活ぶりを実際に見たくて、これまでにカレン族、アカ族、ラーウ族、メオ族の村々を訪問しました。タイ北部の標高約1500mの高地に、カレン族、アカ族、ラーウ族の集落が隣接するように点在していました。またメオ族の村は、チェンマイの西のドイステープ山をさらに奥に入ったところにあります。
どの集落も標高が高く、すぐそこに雲が流れているような山深いところです。うっそうとした緑の木々に囲まれて、質素な作りの萱葺き屋根が並んでいます。
黒の服地にきれいな刺繍を施した上に、銀色の金属を貼り付けた民族衣装を持つアカ族の集落は、30戸ほど萱葺きの家が山の斜面に張り付いていました。壁は竹を交互に編んだものという質素な家々です。家の中は薄暗く地面にそのまま生活しているようです。
ぬかるみそうな赤土の道を行くと数羽のヒナをつれた鶏が歩き回り、村にはほとんど人気がありません。村の男たちは山へイノシシ狩りや畑仕事に出ているとのこと。若い女性は仕事を求めて都会へ、孫を背負ったおばあちゃんが観光客相手に彼らが作ったアクセサリーなどの装飾品を売っています。
つづく
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August 10, 2006
池の中で釣りをする女性

チェンライ大学のキャンパスに隣接して立派な国立植物園があります。タイ北部の植物園といえば、チェンライからミャンマーとの国境の町メーサイへ向かう途中にある王立植物園「スワン・メー・ファー・ルアン」が有名です。
05年8月、行程上時間がなかったため、この王立植物園に寄れなかった代わりに、ガイドのソンブーンさんがチェンライ大学横の植物園に案内してくれました。
駐車場に車を停めて園内を歩きます。入園料は無料。観光地というわけではないようで、観光客はほとんどいません。チェンライ大学の学生たちがのんびりと歩いていたり、デートを楽しんでいるくらいです。
緑の芝生や樹木はきれいに手入れが行き届いており、ヨーロッパ風の園内には、黄色のハイビスカスやピンクのブーゲンビリアなどさまざまな花が咲いています。 後日訪れた王立植物園「スワン・メー・ファー・ルアン」の華麗な美しさとは比べようもありませんが、立派な公園に違いありません。
園内には大きな池があり、植物園と一体となって美しい景観を作り出しています。よく見ると、タイ風の麦わら帽子を被った数人の女性が、池の中で釣りをしています。腰や胸の辺りまで水に浸かって、釣竿を延ばしているのです。岸辺から釣るのではなく、みんな池の中に入っていますし、それも全員女性ばかりです。
ガイドさんに聞くと、ここで魚釣りをするのは女性の仕事で、池の鯰や鯉を狙っているとのこと。今晩のおかずではなく、釣った魚を市場に売りに行くようです。
それにしても、暑いタイとはいえ体が冷えてしまうのではと心配すると同時に、働き者のタイ女性に感心してしまいました。
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July 30, 2006
左前方がミャンマーとメコン川上流

タイ北部チェンライから、さらに1時間ほど北へ走ると、そこはタイとラオス・ミャンマーの3カ国が国境を接するゴールデン・トライアングルです。タイとラオスの国境を流れる大河メコンと、対岸のミャンマーとを隔てるルアック川が合流する地点をゴールデン・トライアングルと呼んでいます。タイの最北端というようなポイントで、はるかメコン川の上流は中国の雲南省へと遡ります。
麻薬の一大生産地として世界的に有名だったゴールデン・トライアングル。昔からその地名は知っていましたし、どんな所だろうかと想像していましたが、実際にこの地に立つことになりました。現在、タイでは麻薬の原料となるケシの栽培はほとんど行われていないそうですが、ミャンマー側ではまだ栽培されているといいます。
ミャンマー・ラオス・タイ3カ国をタイ側から一望に見渡せる高台に登りました。小雨がぱらつく生憎の天気でしたが、ここからはメコン川とルアック川の合流地点が、すぐ目の前に見渡せます。
雨季のメコンは水量が多く土色に濁っていて、ミャンマーとタイ国境を分けるルアック川のそれとは、明らかに違っています。しばらくは両方の流れが混じらずに2筋の色となって流れていますが、そのうちにルアック川のきれいな流れが濁ったメコンの本流に飲み込まれていきます。
ミャンマー側にはカジノを備えたホテルがあり、タイ側からカジノへ向かう観光客を乗せた小舟が渡っていきます。またメコンの本流には、果物や生活物資を輸送する中国との交易船がゆっくりと行き交います。
この高台に立ち、3カ国の大地とメコンの悠々たる流れを眺めながら、雨雲に煙る山々のはるか上流の中国に想いをはせると、ついにここまでやってきたのだという実感と旅情を誘われます。しばらくは時間を忘れてじっとメコンの流れを眺めていました。
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July 23, 2006
ウェンディーツアーの観光バス

バンコクやアユタヤ観光の際に利用するのが「ウェンディーツアー」の日本語観光ツアーです。他にもツアー会社は数社ありますが、まず豊富な観光コースが揃っていますし、何といっても観光後にお土産屋さんに連れて行かれないことが、ウェンディーツアーを利用する一番の理由です。
2005年の12月にも、アユタヤとダムヌンサドアック水上マーケットのツアーに申し込みました。どちらのコースも早朝7時前に、中型の観光バスが集合場所に指定されている2,3ケ所のホテルに寄ってお客さんをピックアップしていきます。わたしたちのグループをはじめ冬休みということもあって家族連れが多く、全部で15人ほどのツアー客です。渋滞する前のバンコク市内を抜けて、それぞれの目的地へと向かいます。
バスの車内でガイドさんの自己紹介と簡単なスケジュールの説明がありツアー料金の集金が済むと、日本のバスガイドさんのように車内での観光案内は特にありません。うるさくないといえばそれまでですが、さっぱりしたものです。もちろん質問すればきちんと答えてくれますが。
静かになった車内は、いつもより早起きしたみなさんの睡眠時間となります。人数が少ないとワンボックスの車での移動になりますが、中型といえバスの乗り心地は快適なので、ぐっすりと眠れます。
ダムヌンサドアック水上マーケットのツアーの帰り道、バンコクへの国道や高速道路はクリスマス前ということですごい大渋滞でした。年末までに荷物を運び終えようとトラックや貨物車で一杯です。目の前にバンコク市内の高層ビルやホテルが見えているのに、動かなくなると全く動かなくなります。歩いた方が早いくらいですが、高速道路ではどうしようもありません。バンコクの渋滞は世界的に有名ですが、それにしても悪い時期に参加したものです。
高速道路で渋滞に巻き込まれる前、国道の検問で警察に停められました。運転手さんは、車検証を持って降りていき、警察に所で質問をされた上、書類を書かされています。「観光バスなのにどうして?」と思いましたが、結局違反切符を切られたようです。
後で聞いてみると「バスのスモールライトの大きさが規定より大きい」というのが停められた理由のようでした。
別に改造しているわけでもなく、いつも走っているのにバスなのに、タイの警察は何か理由を付けては切符を切るのでしょうか。これまで検問を見かけたことはありましたが、停められたのは初めての経験でした。
バンコク観光でバスに乗ったら、ぐっすり眠れることは保証しますが、時間の余裕を持って参加してください。渋滞は日常茶飯事ですから・・・
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July 11, 2006
マンボーの美しい女性?

「カリプソ」と並んで有名なのが「マンボー」のニューハーフショーです。
これまで「カリプソ」のショーは何度か見たことがあるのですが、いつも前を通り過ぎるだけで「マンボー」には行ったことがありませんでした。やはり一度は見てみようと、プロンポン駅に程近いスクムビット通りの「マンボー」に行きました。
まず事前に旅行社のHISでクーポン券を購入します。VIP席で340バーツ(約1000円)とお得な値段です。 ショーは毎晩20:30と22:00の2回あり、1回目のショーのチケットを取りました。窓口でクーポン券を座席が指定された入場券と交換して、いざ劇場へ。
キャバレーということですが、中へ入ると450名も収容できる映画館のような大きなシアターです。指定されたH席は8列目のシートで、VIP席の最後尾の席でした。これでは写真を撮ってもフラッシュが届きません。こじんまりしたカリプソに比べると、劇場が広いのでステージまで遠すぎます。
ショーの前にドリンクのサービスがあります。この日は4月2日の総選挙の前日ということで禁酒の日なのですが、ビールのグラスが運ばれてきました。コンビニやスーパーでもお酒の販売が厳しく禁止されていましたので、ちょっと幸せな気分です。
ショーは約1時間10分。個々には美しい女性?や踊りの上手な人がいますが、遠いためその美しさや表情がよく分かりません。出演者の平均年齢がカリプソより若いようなので余計に残念です。遠目に見ると、どことなく加納姉妹のお姉さんに似ている人もいます。
お決まりのピエロ役もいて会場の笑いを取ります。カリプソのピエロ役は「そのまんま東」に似ていますが、こちらは超太目の人です。都はるみの曲に乗せて着物姿でコミカルに踊りますが、曲や演出もカリプソと同じです。どちらがパクっているのでしょうか?
ステージから遠い分だけ、どうしてもショーとの一体感がなくて見物している感じでした。ショーが終わると、出演者が劇場の1階に降りたところで待っていて、一緒に記念撮影ができます。ようやく真近に彼女らの顔を見ると、やはり若くて美人が多いのです。
その内のひとりと写真に収まりましたが、チップの要求がすごいので早々にホテルに帰ることにしました。カリプソではチップを要求しないのですが・・・
はじめての「マンボー」でしたが、ショーを楽しみたいならばやはり「カリプソ」の方に軍配が上がります。
もしきれいな女性を見たいのなら「マンボー」が勧めです。その時は必ず前列の座席を確保してくださいね。
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July 02, 2006
パック入りで売られている猪肉

その8 バンコクへの帰路
名残惜しいパノムワン遺跡を後にして、コラート経由で国道2号線をバンコクへとひた走ります。1時間余り走ったところで、突然運転手のエッさんが道路わきに車を停めました。
何だろうと降りてみると、露店が出ていて冷蔵ボックスの中にパック入りの肉を売っています。見慣れない肉なので、エッさんに聞くと近くの看板を指差します。その看板には“イノシシ”の絵が。そうこの脂肪たっぷりの肉は猪肉だったのです。よく見ると看板の奥にはイノシシ牧場が広がっていて、確かにイノシシが走り回っています。この牧場で飼育した猪をこの露店で直売しているというわけです。
焼肉用でしょうか、胡椒や唐辛子とのセットも売っています。1パックを計りにかけると700グラムで100バーツ(約300円)です。
エッさんはこの猪肉を3~4パック買い込み、氷詰めにしてお持ち帰りです。唐辛子を入れたトムヤム鍋にして、今晩のおかずにするそうです。一度どんな味なのか食べてみたいものです。
さて、おかずの買出しも終わって再び走り出します。お目当ての猪肉をゲットして上機嫌のエッさんは、またCDを掛けてくれました。その気持はうれしいのですが、今朝何度も聞いた「翼&タッキー」の「ヴィーナス」です。他のCDは持ってないらしく、この曲だけが何十回もリピートされます。さすがにこれには堪らず、持参していたⅰPodのイヤホーンを耳にして、自分で録音してきた音楽を聞くことにしました。
そうこうするうちに17時30分には空港を通過しました。渋滞していなければ18時過ぎにはホテルに到着しそうです。陽が傾き、だんだんと夕日に染まるバンコクへ。何はともあれ無事に戻ってきました。
日帰りの強行スケジュールでしたが、ピマーイ遺跡は素晴らしかった。今度はイサーンのもっと奥の遺跡に行きたいものです。さらにはアンコールワットもです。
今日で「イサーンの遺跡ツアー」はおしまいです。8回にわたってお付き合いくださり、ありがとうございました。
ところで、車を降りた後も「ヴィーナス」が耳の奥でリピートされていたのは言うまでもありません。
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July 01, 2006
パノムワン遺跡の本堂

その7 パノムワン遺跡
再びコラート方面へ南下し、最後の目的地「パノムワン遺跡」を目指していると、ついに雨が落ち始めます。幸いスコールにはならずに、パノムワン遺跡に着いた14時過ぎには雨が上がりました。この辺りの田んぼの緑は濃くなり、ピマーイ付近に比べると乾燥していないようです。
政府観光庁のパンフと旅行社のHPによると「パノムワン遺跡」は、ナコンラチャシマ(コラート)から東へ16kmに位置する古代寺院で、1990年に発掘され2001年に修復工事が終わったばかりといいます。 このパノムワン遺跡はピマーイ遺跡よりも規模は小さいですが、東に向いている基本設計はよく似ています。
シヴァ神が崇拝されていた西暦10~11世紀頃に建てられました。そして現在も仏教寺院として使われており、中央のお堂の中には数体の仏像が安置されています。
駐車場で車を降りると、わたし以外に観光客はいません。4つの入り口からなるゴプラ(ヒンドゥー教の寺院の山門)に囲まれたこじんまりとした遺跡です。正面のゴプラから遺跡の内部へと入ります。ここのゴプラは、赤とベージュがかった長方形の石を巧みに組み合わせられていて、赤とベージュのコントラストが美しく新鮮な印象を与えます。運搬のためなのでしょう、どの石にも2、3ヵ所の穴が穿たれていて、積まれた石の視覚的なアクセントにもなっています。また地面はきれいな砂で覆われていてよく整備されていることがわかります。
ピマーイ遺跡のような立派な尖塔はありませんが、遺跡の中央にはマンダパと呼ばれるピラミッド状の屋根をのせた素朴な本堂があります。本堂の正面から、やや風化しているものの精巧に彫られたまぐさ石と、その奥には黄色の法衣をまとった仏像が見通せます。お堂の中に入り、お賽銭をあげて再来できるように仏像に手を合わせました。
このパノムワンも遺跡公園としてきちんと管理が行き届いています。周囲のタマリンドの木々からは鳥のさえずりが聞こえ、日が陰って梢を揺らすような涼しい風が吹き抜けます。近所の小さな子どもたちの遊び場にもなっていて、いかにも静かで平和な遺跡です。
ここから日本へ携帯電話をかけてみました。市内電話をかけているくらい鮮明な音声なので、遺跡を目の前にして先端技術とのギャップがなんだか不思議な感じすらします。イサーンの田舎からでも、よく聞こえるものです。感心しました。
時計も14時35分を指し、そろそろバンコクへの帰路につかないといけない時間です。
つづく
赤とベージュの石の組み合わせ

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June 30, 2006
名物の「豚肉かけご飯」

その6 豚肉専門のレストラン
13時を過ぎ、さすがにお腹が減ってきました。朝7時バンコク出発ですから早い朝食だったのです。バーン・プラサートから元の道を戻り、国道沿いのレストランを探します。適当なドライブインを見つけて入ってみましたが、お客さんが誰もいません。 「ノーパーソン(誰もいない)」と言うと、運転手のエッさんも「そのとおりだ」という感じで、車を停めずにそのまま引き返しました。こういう時は、言葉はあまり通じなくてもコミュニケーションできるものですね。
また国道沿いを走りますが、田舎のこととてなかなかレストランがありません。「エッさんはいつも来ているはずなのに、どこでお昼を食べているんだろう」と疑問に思っていると、高さ4~5mほどの大きな豚のコックさんの置物があるレストランに入りました。ここも古ぼけたお店ですが、とにかくお客さんはいます。贅沢は言わずにここにしました。
でも、なんで豚肉専門のレストランなんだろう。イサーンといえば鶏肉を炭火焼にした「ガイヤーン」が有名なのに。 ガイヤーンとは、鶏肉を平べったく開き竹串にさして炭火で焼く、タイ東北部の代表的な料理です。バンコク市内の屋台でもガイヤーンを焼いている光景をよく見かけます。
鶏肉ならぬ豚肉を焼いたものをご飯にのせて、チリソースをかけて食べるここの名物料理を注文しました。これを2人前と五目野菜炒め、それにミネラルウォーターの全部で110バーツ(約330円)です。「豚肉かけご飯」には、さっぱり味のスープも付いていて、なかなかの味です。
このレストラン、田園地帯のど真ん中のようなところにあるのですが、そのうちに地元のお客さんがやって来て、それなりに人気店のようです。どのお客さんもこの料理を食べています。
エッさんに五目野菜炒めを勧めながら一緒に食べます。時々お互いたどたどしい英語で会話しますが、うまくコミュニケーションが取れなくて、つい無口になりがちです。それでも気まずい雰囲気にならないのは、人なつこいエッさんの笑顔と明るいキャラクターのお陰です。
遅いランチになりましたが、やっと人心地もついて、イサーンなのに「ガイヤーン」がメニューにない風変わりなレストランを後にしました。
つづく
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June 29, 2006
ピマーイ遺跡の仏像

その5 ピマーイ国立博物館
ピマーイ遺跡近くの国立博物館に寄りました(入場料30バーツ)。ここでは古代クメールなどの美術品を展示しています。とりわけ、ピマーイ遺跡で発見されたというアンコールトムのジャヤヴァルマン7世の石像は一見の価値があります。
博物館の1階中央に展示してある王の石像は、ここの目玉ともいうべき展示品のようです。このバイロン様式の石像は、タイで見る石像とは印象が違います。以前、福岡でアンコールワット展を見たのですが、それと同系統の様式です。まさにピマーイ遺跡とアンコールワットが密接な関係にあったことを窺わせます。黒くて肉感的な造りと穏やかな表情が、独特の雰囲気を醸し出しています。じっくりと見入ってしまいました。
もうひとつ必見なのが、多くの「秣石(まぐさ石)」のコレクションです。まぐさ石は、窓または出入口の上に水平に渡した石のことで、立体的なレリーフが彫ってあります。どのまぐさ石の人物や動物もいきいきとして、ひとつずつ見て回るだけでも大変なくらいのコレクションです。それにしても博物館内では写真が撮れないのが残念です。しっかりと目に焼く付けないといけません。ピマーイ遺跡の後には、この博物館も是非見学しておきいたい所です。
お昼を回り、つぎの予定地ピマーイの町外れにあるサイ・ンガーム公園へ行きました。この公園には東南アジアで一番大きいといわれているベンガル菩提樹があります。周りを水路で囲まれた島のようになっていて、何本かの菩提樹の枝が複雑に絡まり、ひとつの巨樹のように島中を覆っています。中には350年を超える古木もあって、神木として祀られています。
菩提樹の下の遊歩道を歩くと、その絡まった枝々が何だか妖しげな雰囲気で、早めに引き上げることにしました。
さて、ここからはピマーイの町とも別れて、コラートへ戻るコースをとります。帰り道、午後になって大気の状態が不安定になってきたのでしょうか、雲行きが怪しくなってきました。右前方には激しいスコールです。このままスコールに突っ込むかと思いましたが、少し降られたくらいで逃げることができました。
お腹も減ったし何処でお昼を食べるのだろうと思っていると、12時半過ぎにタイの先史時代の墳墓遺跡「バーン・プラサート」の到着しました。そこは国道から少し入ったどこにでもある農村です。小さな駐車場に車を停めて、有史以前の古代タイ人に生活ぶりなどを再現したインフォメーションセンターを見学します。
入場料も要らず管理人もいない小さな資料館です。これでお終いと思っていると、集落の一角に発掘した場所が公開されているというので行ってみました。
屋根つきの吹き通しの建物の下には、深さ3~5mまで掘られた大きな坑があり上から臨み込むと、古代人の骨が何体もほぼ完全な形で横たわっています。土器や生活道具もあるようです。10体ほどの人骨は、それぞれ深さが異なる場所にあります。深いほど年代が古いのでしょう、その歴史を感じさせられます。有史以前の農村集落遺跡だということですが、この人たちがタイ人のルーツなのです。
つづく
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June 28, 2006
主塔を持つ石造りの神殿

その4 ピマーイ遺跡
まず、タイ国政府観光庁のパンフからピマーイ遺跡についての解説です。
タイ東北部で最も有名な寺院で、数あるクメール遺跡の中でも珍しいアンコールワット様式のものです。いつ誰が何のために建てたのかは定かではありませんが、アンコールワット完成以前に建てられたという説もあります。
ナコンラチャシマ(コラート)の北東59kmに位置し、昔はクメール帝国の首都アンコールまで一直線に道が通じていたことからも、ここがクメールの宗教的・行政的な中心地であったことがわかります。
4つの池を持つ広い中庭、屋根には花びらのような彫刻装飾が何層にもわたって施され、これは他のクメール寺院ではほとんど見られない独特のものです。
入場料40バーツを支払い、きれいに整備された遺跡公園内に入ると、すぐにジャスミンのいい香りがしてきました。正面入り口からまっすぐに延びる通路に立つと、遺跡の反対側まで見通すことができます。 同じイサーンのパノムルン遺跡では年1回、旧暦5月の満月の頃、朝日が直線的に差し込むといいますから、ここピマーイでも何らかの意味があるのでしょう。
刈り込まれた緑の芝生を歩き、赤茶けた砂岩の柱廊の戸口「ゴプラ」をくぐると、白い主塔を持つ石造りの神殿が現れます。アユタヤの遺跡は赤レンガを積み上げたものですが、ピマーイ遺跡は白い砂岩を幾重にも重ねて建てられていて、まったく印象が異なります。 初めて見るクメール遺跡に、ある種の感動と「やっと来たぞ」という思いが交差します。さらにこの遺跡は南を向いているのですが、約200㎞離れたアンコールワットに正対して繋がっているのだと思うと感慨もひとしおです。
石造り神殿の四面に精密に装飾されたレリーフが素晴らしく、一目でヒンドゥー教とわかる像の表情や動きはいきいきとしています。しかし、神殿内に安置されているのは仏像です。このあたりの事情も含めて、次は政府観光庁のパンフからの引用です。
神殿の重要な部分は、通常スタッコ(飾りしっくい)または石の彫刻のデザインで装飾された主塔です。最も尊重すべき彫像が収められた主塔の中の装飾図案のペディメント(古代建築の切妻壁)や、まぐさ(リンテル)を見ることによって、その神殿の宗派を知ることができます。
ピマーイの殿堂にはシヴァのナタラジャの彫刻が施されたペディメントがありますが、中央の部屋の中の4つのまぐさにはマハヤナ仏教(大乗仏教)様式の仏像が見られ、このことから仏教神殿ということがわかります。 またピマーイは一方でシヴァ神を讃える碑文があり、もう一方で仏を讃えるものがあったりと、このように宗教の混和はクメール石造神殿にはよく見られます。
ぐるりと石造りの神殿を見学した後、公園の端にあるベンチにひとりたたずみ、悠久の時間の流れと華やかりし頃にしばし想いをはせます。薄曇の空の下、気温は32~3度のようですが、木陰ではそれほどの暑さを感じません。 タイの国花ゴールデンシャワーが黄色の花を咲かせ、団体の観光客もいなくて静かな公園内です。
そろそろ運転手さんが待ちかねている頃なので、駐車場へと戻ります。エッさんがくれた冷やした濡れおしぼりで汗を拭きながら、遺跡を後にしました。
つづく
ペディメントのいきいきした彫刻

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June 27, 2006
乾燥したイサーンの大地

その3 イサーンの風景
イサーンに入ると、一層木々の緑が濃いような気がします。雲は多いものの晴れ間がのぞき、はるか正面には青い山の稜線が見えます。右手には世界自然遺産にもなっているカオヤイ国立公園の山々が、深い緑に覆われています。周辺はなだらかな丘陵地になっていて牧場や畑が中心です。タイの白い牛が放牧されています。
9時に大きな湖に差し掛かりました。運転手さんが「ダムダコーン」といっていますから、人造湖のようで水力発電をしているらしい。
ダム湖を下り終えると、イサーンの平野部をひたすら走ります。ところでバンコクの高速道路に入ってから信号機があっただろうか? 渋滞を除けば一度も停車していないので、赤信号で停まったことがないというより、信号機はなかったのです! なんと2時間以上もノンストップで走っていることになります。
運転手の「エッ」さんは、簡単な英語は話せますが、日本語はダメです。時々通過する地名などを教えてくれますが、ほとんど無言の車内です。でも悪くはありません。にこやかで明るいエッさんのキャラクターが、車内の雰囲気を和ませてくれます。 カントリー系のCDの音楽を聴きながら、どこまでも直線がつづくイサーンの道路を時速120kmで飛ばします。
9時40分、イサーンの玄関口、ナコンラチャシマに入り、バスターミナルから左に折れて進路を北にとり、最初の目的地ピマーイ遺跡へと向かいます。あと65kmです。ここで初めてのトイレ休憩。セブンイレブンや食堂が併設された大きなガソリンスタンドです。
10分あまりの休憩で、再び出発です。10時11分、初めての信号機に遭遇、赤で停車しました。この辺りまで来ると、周囲の畑はかなり乾燥して茶色の地面を見せています。先ほどまでは緑の畑だったのですが、イサーン地方は乾燥の地ともいわれているようです。何の作物を作っているのでしょうか。あたり一帯平原で、ただ同じような田園風景が続いているだけです。遠くに山の姿も見当たりません。
10時24分、国道を右に曲がり、そろそろ目的地に近づいてきたようです。ここらも畑や田んぼは乾燥しきっています。
10時33分、ようやくピマーイ遺跡に到着です。バンコクから距離にして300kmあまり、3時間半の行程でした。
つづく
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June 26, 2006
ナコンラチャシマに向かって走る

その2 イサーンへの道
早朝のバンコク市内を抜けて高速道路を北上します。ドンムアン空港をわずか20分で通過しました。天気にも恵まれ快適なドライブになりそうです。
運転手の「エッ」さんが、J-POP(邦楽)のCDをかけてくれました。ふたりきりの車内なので、気をつかってくれたのでしょう。タイでも人気の「翼&タッキー」の「ヴィーナス」という曲です。ジャニーズ系はあまり好みではありませんが、その好意に感謝しつつ。 しかし、この時は2度とこの曲を聞きたくなくなるとは思いもしませんでした・・・
バンコク郊外の工場群を抜け、7時半には国立のタマサート大学のキャンパス前を通過します。この辺りから朝の渋滞が始まりました。7時50分にアユタヤとの分岐点でしたので、かなり早い通過です。再びスムースな車の流れに戻って安心したせいもあり、眠気に誘われてひと眠りすることにしました。
8時半に目が覚めるとセメント工場と、そしてようやく前方に山が見えてきて、なだらかな峠道を登り始めていました。国道2号線は片側3車線の立派な道路で、観光バス、トラックやトレーラーなど多くの車が行き交っています。
だんだんと緑が多くなってきました。また、あちらこちらでゴールデンシャワーの花が満開に咲き誇り、その黄色と山の緑のコントラストが鮮やかです。他にも赤いブーゲンビリア、白やオレンジなど色とりどりの花が咲いていて、まさに花の季節を感じさせます。沿道にはフルーツを売る露店が立ち、ザボン、ドリアン、ジャックフルーツなどが並んでいます。
運転席のスピードメーターは時速100㎞を指し、高速道路並みのスピードです。快適なドライブで、一路ナコンラチャシマ(コラート)を目指します。
8時45分、タイでも大きな酪農場チョクチャイファームの前を通過しました。道路標識にナコンラチャシマの文字が見えます。 さあ、ここからいよいよイサーンです!
つづく
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June 25, 2006
ピマーイ遺跡

今日からタイ東北地方(イサーン)の遺跡めぐりツアーを8回シリーズでお届けします。
その1
“イサーン”とはタイの東北部地方のことで、ここには「タイの原風景」があるといわれています。 イサーンという言葉には、どこか懐かしく特別の響きのようなものを感じます。まだ行ったことがないので余計憧れのような感情を抱くのかもしれません。
地図で見ると、イサーンは国土の3分の1を占める広大な地域です。東はラオス側へ大きく張り出していて、ラオスとは東南アジアの大河メコンで隔てられており、南部はカンボジアとも接しています。イサーンの南部からアンコールワットに至るカンボジア北部は、かってクメール文明が栄えていた地域で、多くの石造神殿が残っています。
イサーンに対する憧憬とクメールの遺跡を見てみたいという思いから、イサーンの入り口にあたるナコンラチャシマ(通称コラート)に行くことにしました。 2006年3月下旬、現地の旅行社の車をチャーターして、初めてのイサーン行きはバンコクから往復700kmを日帰りするというハードスケジュールです。
数人乗りのワンボックス車のチャーター料金は、3700バーツ(約11100円)。 これをひとりで貸し切るのは少々ぜいたくですが、通常の観光ツアーは人数が集まらないため催行がなく、やむなく車をチャーターした次第です。
観光ツアーでもひとり3000バーツ以上しますので、この料金はある意味割安といえるでしょう。 また、これは1台の貸切料金ですから、人数が多ければもっと割安になります。日本語ガイドはこの料金には含まれていませんが、何かあれば運転手の携帯で日本人スタッフと話せますし、別料金でガイドをつけることもできます。
主な目的地は、コラート近くのピマーイ遺跡とパノム・ワン遺跡、日帰りで行ける範囲の2つの遺跡ということです。 朝7時にバンコクのホテルにワンボックスの車が迎えに来てくれました。「エッ」さんという40代の運転手さん、日本語がダメですが英語は少々話せます。 何とかコミュニケーションができそうですし、にこやかなエッさんの顔をみてホッとしました。
つづく
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June 18, 2006
タイの民族舞踊ショー

ローズガーデンは、バンコクから国道4号線を南西に約30kmほど行ったところにある観光施設です。広大な敷地にはゴルフ場や宿泊施設もあるということですが、ローズガーデンといえばタイのカルチャーショーが見学できることで有名です。 1日1回14時30分から始まるこのカルチャーショーでは、タイ各地の舞踊や結婚式などの伝統儀式、タイ式ボクシングのムエタイのショーなど盛りだくさんの内容で、タイの文化に触れることができます。
ローズガーデンへは、毎日バンコクから観光ツアーが出ていて、4時間半のコースの料金は800バーツ(約2400円)です。カルチャーショーがここのメインということで、バンコク出発は12時30分。ですから「お昼から半日何をしようかな」という時にはうってつけの観光地です。
訪れたのは2005年の8月。バンコク周辺の主な観光地はある程度回ったことと、一度このカルチャーショーを見たくて行くことにしました。いつも利用するウェンディツアーの半日観光コースに参加しました。世界各国からの観光客を乗せたバスやワンボックスの車で駐車場は一杯です。やはり午後のカルチャーショーがお目当てなのです。
数百人は入れるような大きな室内の会場でショーが演じられます。象に乗った僧侶の一行の入場に始まり、少々演出しすぎのムエタイの試合やタイの結婚式の様子などが次々に演じられます。やはり見所はタイ各地の民族舞踊でしょう。美しい民族衣装をまとった女性が音楽にのせて艶やかに踊ります。同じタイでもその地方で音楽や踊り、衣装までそれぞれ異なっているので、その違いを楽しみながら見るのも面白いものです。優雅な女性の舞だけでなくリズミカルなバンブーダンスもあり、いろいろな演目が繰り広げられます。
ショーが終わると、第2部は屋外での象のショーになっていて、数頭の象が曲芸を披露します。よく仕込まれた象の芸に観光客は大喜びです。バンコク近郊で手軽に象のショーが楽しめますのでお勧めです。また別料金で象の背中に乗って園内を回ることもできます。
ローズガーデンのカルチャーショーは、いかにも外国人観光客向けにショーアップされてはいますが、身近にタイの文化の一端に触れることができます。他にも蚕の繭から絹糸を紡ぐ手作業や野菜を美しく彫り上げるカービングの実演などを見学できるコーナーもあります。 その意味で、大人も子どももそれなりに楽しめる観光スポットといえるでしょう。
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May 27, 2006
ステージを終えた民族衣装の女性

ナイトバザールといえばチェンマイが有名ですが、規模は小さいもののチェンライにもあります。場所は市内のバスターミナル近く、宿泊したWiang Inn Hotelから歩いてすぐのPhahonyothin通りから入った通りがナイトバザールです。
山岳民族の手作りの織物やアクセサリーなど、いろいろな工芸品を売っている店が並んでいます。 チェンマイがお土産物といった商品が多いのに対して、ここの商品はデザインや作りがそれぞれ違っていてオリジナルな感じがします。
チェンマイと比べると夜店の数は少なくこじんまりしていますが、その分ゆっくりと品定めができるのできっと気に入った物が見つかるでしょう。掘り出し物さがしにはいいかもしれません。それにどことなく風情があります。
日本語で「シルバーアクセサリーの店」という看板を見つけました。ここは露店ではなく立派な店構えの日本人の女性が経営するアクセサリー屋さんです。 店頭では職人さんが、火を使って銀のアクセサリーを実演しながら作っています。日本人のオーナーが出てきて商品の説明をしてくれました。なかなかデザインが素敵で、全部ハンドメイドの商品ばかりということです。少々値段は高めですが、わたしが見てもお洒落なデザインが多く女性にとっては素通りできないお店だと思います。それにしてもタイの地方都市で、お店を経営する若い日本人女性がいるのには少しばかり驚きました。
ナイトバザールの奥は広場のようになっていて、真ん中の屋外のフードコートを取り囲むようにしてステージやキッチン、そしてやや大きめの雑貨類を扱う店もありました。ステージでは民族衣装を着たグループが山岳民族の舞踊や音楽を演奏していて、フードコートで食事をする人たちを楽しませています。ステージを終えたところを捉まえて、きれいな衣装をまとった女性の写真を撮らせてもらいました。
屋外のフードコートでビールを傾けてタイ北部の郷土料理を食べ、のんびりとナイトバザールの夜店を回ってみる。これが一般的なチェンライの夜の過ごし方なのかもしれません。
田舎風ですがどこか旅情を誘われるチェンライのナイトバザールでした。
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May 21, 2006
熱心に刺繍をするメオ族の女性

その2
村の中の斜面の道を歩きます。バラック建ての家が多いのですが、竹を編んで作った壁や葦でできた屋根の家も見受けられます。 所々にお土産を売る店があって、店先では民族衣装をまとったおばちゃんたちが、熱心に刺繍をしています。
手縫いされた伝統的なデザインの刺繍は微細で美しく、黒地の民族衣装を色鮮やかに飾ります。細かな手仕事で作られた民族衣装がいくつも並べてあって、どれも個性的で艶やかなものばかりです。お土産屋さんによっては、観光客が衣装を着られるところもあって、ちょうどタイ人の女性が着せてもらっていて嬉しそうにしていました。
村の奥の方には、昔ながらの竹と葦でできた民家や同じ造りの山岳民族の博物館があって、その資料から彼らの歴史や生活ぶりを窺い知ることができます。博物館の中では村の女性たちが、絹の糸を紡ぐ実演をしていました。観光用でもありますが、紡いだ緑色の絹糸は民族衣装の布地に仕上げられるのでしょう。
その周辺が植物園になっていて、緑の斜面に赤のサルビアや黄色のダリアが鮮やかに咲いています。また、その時には気づきませんでしたが、麻薬の原料になる芥子の花も観賞用として栽培されているそうです。
集落をぐるりと回ってもとの駐車場の方へ戻ってきます。途中にも乾燥させた薬草や民芸品などを売るお土産屋さんが多く、集落全体が観光で成り立っていることがよく分かります。
駐車場の前に日本人が経営しているお土産屋さんがあるというので入ってみました。東京の中野出身の男性がメオ族の女性と結婚してお店を経営しているというのです。 手作りの民芸品や民族衣装の品揃えが豊富で結構繁盛しています。とりわけ幾何学的な模様の刺し子の民族衣装が、きれいで目を引きます。
この日本人男性のアドバイスを受けて、刺繍がされた手作りの手提げバックなどを買い求めましたが、店内には他の日本人観光客も何組か土産物を探していました。
美しい民族衣装を着た店のオーナーでもある奥さんが実権を握っていて、値引き交渉もいちいち奥さんに相談しなければならないようです。彼曰く「わたしは婿養子ですから」ということでした。
さて買い物を済ませ、来る時に乗ってきたソンテウの荷台にまた乗って同じ山道を帰ります。雲の中の集落を後にして、だんだんと高度を下げて暑い下界へと降りていきました。
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May 20, 2006
斜面にへばりつくようにして建つ家々

チェンマイの西、ドイステープ山からさらに奥に行ったところに山岳民族のメオ族の村があります。 ドイステープ山の参道からトラックを改造したミニバス、ソンテウに乗り換えて山道を30分ほど走ったところです。
メオ族へ村へ通じるこの山道を走ることができるのは、メオ族の男性が運転をするこのソンテウだけです。大勢の観光客や車がどっと押し寄せて来ないようにとか、環境破壊にならないようにとかの理由もあるでしょうが、彼らの貴重な現金収入になっているということが大きいのではないでしょうか。 このソンテウの往復の送迎料金300バーツ(約900円)を支払って、ガイドのソンブーンさんと後ろの荷台に乗り込みます。
手すりにつかまって山道を奥へ奥へと進みますが、だんだんと道が狭くなり一部未舗装の部分もあります。周囲はうっそうとした森林で標高が上がるにつれて、深い霧に包まれることも。 次第にひんやりとした空気に変わり、気温もかなり下がってきて標高の高さを感じます。ソンテウの荷台に揺られること30分、標高1600mのところにメオ族の村はありました。
村の入り口の駐車場で降りて、入村料10バーツを払って歩きます。山際には雲がかかり、立派とはいえないバラック建ての家々が急な山の斜面にへばりつく様にして建っています。それでも電線が張り巡らされていますから、電気は来ているようです。この小さな村の人口は330人だそうです。
タイ北部には多くの山岳民族が暮らしています。首長族のカレン族、民族衣装が美しいアカ族をはじめ、リス族、モン族、そしてこのメオ族など主に9部族、約70万人ほどの人口がいるそうです。 多くの部族は、昔中国の雲南省あたりからタイに移り住んだ人たちで、それぞれに独自の文化と習慣を持っています。また個性的で美しい民族衣装や彼らの得意とするアクセサリー、刺繍、民芸品などはよい観光資源でもあります。彼らの生計は主に観光収入から成り立っているのです。
つづく
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May 17, 2006
園内のイギリス式庭園

チェンライから車で約1時間ほど北へ走った、もうミャンマーとの国境の町メーサイに近いところにタイ王立の植物園があります。タイ語で「スワン・メー・ファー・ルアン」といいいます。
タイ国政府観光庁のガイドブックによると、タイ北部の開発推進計画の一部として、皇太后が造成を推進したフラワーガーデンで、プラタート・ドイ・トゥン(標高2,000mのトゥン山頂にあり、仏陀の骨が納められているといわれる仏舎利塔)のあるトゥン山麓に広がっています。 園内に設けられた華やかなイギリス式庭園は、タイ国内では珍しく、一見の価値があるでしょう。 また、ランの栽培も盛んに行われていて、年中鮮やかな姿を見せてくれます。まさに百花繚乱の新名所です、とあります。
以前からわざわざ見に行く価値があると聞いていたので、2005年12月にチェンライからメーサイに行く途中に寄りました。やはり植物園に行くのでしょう、前後には観光客を乗せた車が連なって、かなり長い時間山道を登っていきます。雲がかかるほど標高が高いところに植物園はありました。駐車場に入りきれない車やツアー用のワンボックス車などが、周辺の道路にまで駐車しています。
入園料80バーツを支払って園内に入ります。最初にランを育てている研究所のような建物を見学するのですが、数多くの試験管が並んでいる中に小さなランが培養され少しずつ大きくなる様子が分かります。 また、この庭園にはランを一同に集めたコーナーがあって、背の高い木々にたくさんのランが寄せ植えしてあり、それは見事なものです。白や紫、斑が入ったものなど、色とりどりの胡蝶蘭が艶やかに咲き誇っています。これだけ多くのランを一箇所で見たのはおそらく初めてだと思います。
ぐるっと園内を巡ると、ここのメインともいえるイギリス式庭園に出ます。斜面の中央に彫刻を配し、それを取り囲むように緩やかなスロープに沿って、優しい曲線を描いて幾重にも花壇が設えてあります。
人工的な庭園といえども、その優雅な美しさにしばし足を止めて見とれてしまいました。四季を問わず、その季節の花々が咲き乱れているそうです。
ガイドブックの解説が誇大な表現でなかったことが、実際に来て見てよく分かりました。まさにここは“天上の桃源郷”のようです。 ぜひ一度、足を運んでみてください。
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May 05, 2006
なかなか男前の黄金仏

その7
「ワット・トライミット」を目指して歩いていると、右手に立派な中華風の門が見えます。てっきり大きな中華寺と思っていたら、門には「天華医院」の文字が。そして建物の壁にはホスピタルと英語で書かれているのです。ようやくこの大きな建物は病院だということが分かりました。それにしても立派な中華門です。
間もなく、黄金仏寺院ともいわれている「ワット・トライミット」に着きました。標識がなければ通り過ぎてしまいそうなこじんまりとした入り口です。入り口に比べると境内は意外に広く、タイではいたるところに見られるプーム(祠)が祀ってあったり、ヒンズーの神々の像があったりします。 タイの寺院ではよくあることですが、ここでも仏教だけでなくいろいろな宗教が混在しています。
窓口で20バーツの入館料を支払い、いよいよ黄金仏とのご対面です。あっけないほど小さなお堂の板の間に大きな仏像が安置されています。やや伏目がちの目線ですが、思っていたより細面のハンサムです。
タイ国政府観光庁のガイドブックによると、市内の廃寺から現在の場所に移す日、折からの雨で全身を覆っていた漆喰の一部がはがれ、中から高さ3m、重さ5.5t、金の純度60%のまぶしく輝く仏像が現れました。これは、ビルマ軍の略奪を防ぐために漆喰で塗り固められたものと推定されています。
時価120億円ともいわれている数奇な運命を秘めた黄金の仏像ということです。最近、金の価格が上がっていますので、今の時価に直すともっと高いかもしれませんね。
お堂には、まだ漆喰で覆われていた当時の写真が掛けてあるのですが、現在と見比べるとふっくらとした顔立ちで、決して男前とはいえません。漆喰の厚化粧をしていたということでしょうか、かなり印象が違います。
黄金仏の前で信心深い中華系の夫婦が熱心に手を合わせていると、陽気なラテン系の団体観光客が大勢やってきて、狭いお堂の中の雰囲気はそれまでとは一変しました。日本人のツアー客はあまり来ないようですが、欧米系のツアーでは観光スポットなっているようです。
お堂の外へ出ると、10個ほどの小さな鐘が釣り下げられ自由に鳴らせるようになっていて、鐘にはそれぞれ「招財進宝」「合衆平安」「安民泰国」などの文字が刻まれています。お賽銭をあげて、それぞれの文字を念じながら鐘を鳴らしました。
ワット・トライミットを後にして、道路の中央分離帯に置かれた大きな龍の作り物や今度は本物の中華門を眺めながら、ようやくファランポーン駅にたどり着きました。時刻は午後1時20分です。朝8時に出発して半日のバンコク市内ウォッチングでしたが、照りつける日差しの中を歩いて十分に疲れましたし、喉が渇きました。
ここからは地下鉄に乗ってホテルに帰ります。シャワーを浴びて汗を流し、もちろん冷たいビールを飲んで昼寝でもしましょう!
これにて、このシリーズは終了です。最後までお付き合いしていただきましてありがとうございました。
PS
灼熱の太陽の下歩きましたが、1年で最も暑いこの時期に、このような無謀ともいえることはしない方がいいと思います。朝夕ならまだしも、少なくとも暑季の昼間は避けましょう。
市内を歩き回る時には、まず水と帽子が必需品です。脱水症状や熱中症にならないよう決して無理をしてはいけません。それから車優先の交通ルールですから、車に轢かれないように注意して道路を横断しなければなりません。
細心の注意を払いながら、しかし好奇心を持ってバンコクの街を歩いてください。
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May 04, 2006
フレッシュな生のライチー

その6
ヤワラー通りからファランポーン駅へかけての一帯が、チャイナタウンです。見渡すと漢字の看板や文字があちらこちらに見受けられるようになりました。いつに間にかチャイナタウンに入ったという感じで地図を広げていると、中国系のタイ人が「道を教えましょうか(多分)」と親切に声を掛けてくれました。タイ人は親切だといいますが、声を掛けられたのは初めてです。
ファランポーン駅の方へ東に歩くとだんだんとチャイナタウンらしくなってきます。歩道に立っている電話ボックスは中華風の造りで、屋根には「財」の文字が刻んであります。 さすがチャイナタウン、電話ボックスまでチャイニーズしています。街角では栗を煎って甘栗を売る光景に出会い、思わず足を止めてしまいました。
ヤワラー通りを歩いていると、中華食材を売る商店が軒を並べる横丁を見つけて入り込みました。狭い通路なので、買い物客とすれ違うのも一苦労です。果物や野菜だけでなく、干しエビや干し貝柱などの乾物類を扱っている店など、通路の両側にはいろいろな食材が所狭しと並んでいて、思わず惹きつけられます。ここなら、あらゆる中華の食材が手に入りそうです。
蒸し暑い空気と人いきれの中、乾物やザーサイなどからの混然と入り混じった臭いが、肺の奥深くまで充満しむせ返ります。いかにも中華の市場といった喧騒と賑わいです。正にここは“バンコクの中の中国”です!
この横丁のそばの果物屋さんで、ライチーを買いました。300gくらいで60バーツ(約180円)です。ちょっと高いかなと思いましたが、考えてみると生のライチーを食べたことがありません。いつも冷凍のものばかりです。そう思い直して買うことにしたのです。食べてみると、少し舌がしびれるような感覚がありますが、フレッシュでさっぱりとした味です。冷凍ものとは、やはり一味違います。
さて時間も12時をまわり、喉の渇きを癒すためにもお昼を食べたいところです。夜になると海鮮中華を出す安くて美味しい屋台が出るのですが、この時間では無理です。仕方ないので、地元の人がお昼を食べている庶民的な中華料理店に当たりをつけて飛び込みました。
「漢南楼」というシーフード中心のレストランで、買い物にきたらしいおばちゃん達でテーブルは、ほぼ一杯です。レストランのオーナーらしいおばあちゃんが注文を取りにやってきて、シンハビールの大瓶と「香港シーフードヌードル」の小(60バーツ、約180円)を頼みました。
よく冷えたシンハビールを一気に飲み干します。「うまい!」。この暑さのなか歩いたのと少しの疲れが一層ビールを美味しくさせます。喉を潤し、空腹の胃に沁み込んでいきます。これまでバンコクで飲んだビールで一番うまかったのは言うまでもありません。
「香港シーフードヌードル」もなかなかの逸品です。細麺にエビ、イカとネギをさっと炒めて、オイスターソース仕上げた料理です。 このネギのシャキシャキ感がたまりません。ビールとも合って、すごく美味しい一品です。このままでも十分美味しいのですが、ここはタイ流に唐辛子パウダーと唐辛子エキスを少々振りかけて食しました。これも悪くありません。
オーナーのおばあちゃんに「アローイ(美味しいよ)」といっても通じません。中国語で「好吃(ハオ・チー)」と言わないといけなかったみたいです。いずれにしても、地元の人たちで混んでいるレストランに入るという鉄則を守って正解でした。
冷たいビールと美味しい中華に大満足して、最後の目的地「ワット・トライミット」へ向かいます。
つづく
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May 03, 2006
チャイナタウンの賑やかな通り

その5
ワット・ポーの裏手の入り口と僧房との間の道を抜けて、プラ・ピターク通りからパフラット通りを東へと歩き、次はチャイナタウンを目指します。 ワット・ポーからチャイナタウンまでかなりの距離です。帽子をかぶり、時折ペットボトルの水を含みながら急がずに歩きます。
11時をまわって太陽は快晴の空高く上り、自分の影がほとんどできません。刺すような陽射しが、地面を容赦なく照りつけます。気温はどのくらいあるのでしょうか、体感温度としては40℃近くという気がします。
途中、道路の反対側から迷彩服を着たスタッフに声を掛けられました。振り向くと射撃場の看板が見えます。どうやら観光客に実弾射撃させる射撃場のようです。 アメリカや韓国など観光用の実弾射撃場があることは知っていましたが、バンコクにもあるのですね。横目に見つつ立ち止まらずにそのまま歩きます。
パフラット通りに入るとパフラット市場の一角に差し掛かり、急に買い物客が増えました。服や布地を売るインド人が経営する店が多く、インド人街とも呼ばれているようです。 美しいタイの民族衣装も店先に並んでいます。車道側にも露店が店開きをしているので、歩きにくくて前から来る人とすれ違うのも一苦労です。
市場の中は、服地屋さんばかりです。カラフルな布地が所狭しと並べられ、忙しそうに商品を運ぶ店員や、服地を買い求めにきた女性客で賑わっています。 インドやアラビア風の衣装も仕立ててくれるそうですから、女性の方は一度足を運ばれるのも面白いかもしれません。
チャクラペット通りを渡るとサンペーン・レーンに突き当たりました。地図ではパフラット通りから真っ直ぐの道なんですが、サンペーン・レーンはアーケードになっていて道幅も狭く、両側にはぎっしりとお店が並んでいます。 いかにも古くからの市場といった風情で、多くの人々が通りの入り口を出入りしています。中に入ると通りというよりも、非常に狭い“路地”といった方がぴったりです。
雑貨、洋服地、靴、おもちゃなどを扱うお店が通りに張り出していて、前に進むのもやっとです。サンペーン・レーン全体が混沌としていて、何か昔の時代にタイムスリップしたような異空間です。
ずっと通りは続いているようなのですが、狭い通路で歩きにくいのと、蒸し暑く雑然とした空間に閉じ込められたような気がするので、この通りを抜け出しました。ヤワラー通りに出た瞬間、過去から現在に戻ってきた気がしました。何ともサンペーン・レーンは不思議な通りです。
ガイドブックによると、サンペーン・レーンは古い商店街で、19世紀のバンコクを彷彿とさせる通りなのです。 かってはクーリーと呼ばれた労働者が荷物を運び、彼らに部屋を貸す旅社や娼館が軒を連ねていたそうで、現在でもこの周辺の建物は、その当時の雰囲気を漂わせています。 どうりで昔にタイムスリップしたような感じがするはずです。
つづく
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May 02, 2006
偏平足の足の裏

その4
これまでワット・ポーには2,3度行っているのですが、涅槃仏の写真を撮り直そうと思い、久しぶりの訪問です。
ここに来るとさすがに団体観光客が多くなり、ガイドさんが先頭に立って案内しています。 なぜかインド人が多く、チャイニーズや日本人の団体さんも歩いています。西欧系の人たちもいますから、世界各国からの観光客が訪れているといっていいでしょう。
50バーツ(約150円)の入場料を支払い、靴を脱いで久しぶりの涅槃仏とのご対面です。外の暑さとは裏腹にお堂の中はひんやりとしています。 全長49mと大きな仏様ですが、その表情はかすかな微笑みを浮かべて優しい眼差しをしていらっしゃいます。
なんといっても有名なのが、その巨大で偏平足の足の裏でしょう。長さ5m、幅1.5mもあるそうです。 まず、渦巻状の指紋を持つ同じ大きさの指があって、足の裏は碁盤の目のように108面に仕切られて黒地に細かな螺鈿が施されています。仏像なのに変ですがバラモン教の宇宙観が表現されていて、人物、蓮の花、象や馬などをモチーフにして非常に精巧な細工がなされています。
実はこの足の裏の写真を撮りたかったのです。以前に来た時のスナップ写真しかなくて、今回はしっかりとアップの写真も撮りました。 この辺りは一番の撮影スポットになっていて、足の裏を含めた涅槃仏全体を撮ろうとする観光客でごった返しています。
写真を撮り終えて外に出ると、またあの暑さが待っています。寺院には陶器で鮮やかな色に彩られた大小いくつもの仏塔があり、その尖塔が快晴の空に突き刺さるようにして伸びています。涅槃仏のお堂の反対側にある建物に入ってみます。そこには穏やかな表情をした仏様の坐像が安置されていました。仏像の頭上には7匹の龍が控え、その背後には菩提樹を模したものが配してあります。その意味では、ちょっと変わった仏像です。
そのあと、初めてワット・ポーのご本尊を拝顔しました。団体のツアーではここまで案内しませんから、好きな所を見られるというのは、やはりひとりでぶらっと回る良さでしょうか。 法衣を纏ったきらびやかなご本尊が、暗い本堂の中で浮かび上がっています。高い台座の上で座禅を組み、頭には金色の傘がかけられていて、黄金色に輝いています。厳粛の空気とその神々しさに合掌し、しばらくの間眺めていました。ぐっと気持が落ち着ついてきます。
本堂内の壁や柱はダーク系ですが、タイの風景など極彩色の絵が描かれていて、より荘厳な印象を与えています。エメラルド寺院内の雰囲気にも似ていますが、こちらの方が観光客も少なく精神的に落ち着ける気がします。
ワット・ポーに行ったら、有名な涅槃仏だけでなく、ご本尊にも手を合わせてきてください。合掌。
つづく
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May 01, 2006
広大な王宮前広場

その3
慰霊塔の前の大通りを渡ると、そこは王宮前広場です。広場の反対側には王宮の建物といくつものチェディがそびえ、陽を受けて黄金色に輝いています。
王宮前広場は広大な敷地で、新聞テレビで反政府集会などが開かれている様子をよく見かける場所でもあります。 この日は総選挙直前ですが、平日の午前中ということもあって誰もいません。市民が広場を横切って歩いているだけです。昨夜も集会が開かれたのでしょうか、木の枝に引っ掛かった旗の切れ端のようなものを、公園を管理する係員が長い棒で取ろうとしていました。
広場を回りこんで、国立博物館の前まで歩きます。チケットを買おうと入り口まで行くと、今日はお昼12時からの開館という職員。ガイドブックでは9時から開いているはずなのにと聞いてみると、「昨夜の激しい雨で雨漏りして、今清掃中です」という返事が返ってきました。
「えー! 国立の博物館なのに雨漏りするの?」とびっくり。貴重な収蔵物が傷まないのか、おもわず心配してしまいました。タイ最高の展示品を誇る博物館ですから、楽しみにしていたのに残念です。
2時間も炎天下で待つわけにもいきません。木陰のベンチに腰掛けてしばし考えて、先を急ぐことにしました。つぎはワット・ポーです。ここからワット・ポーまでは約2キロ。猛暑の中、歩いたら熱中症になりかねませんから、トゥクトゥクに乗ることにします。
客待ちをしているトゥクトゥクの運転手と交渉して、ワット・ポーまで50バーツというのを30バーツ(約90円)に値切って、すぐに商談成立です。料金はこんなものでしょうか。
屋根つきの後部座席に乗りこみ、振り落とされないようにしっかりと支柱を握ります。入ってくる風が涼しくて快適です。 スピードの割にはけたたましい排気音ですが、逆にスピード感があります。観光客で混雑する王宮前の道路を観光バスやタクシーなどの合間を縫って走ります。ちょっとした距離には、タクシーよりもトゥクトゥクの方が向いていると思います。第一、面白くて楽しめます。
運転手の後ろから左右を行き交う車を眺めているうちに、ワット・ポーに到着しました。
つづく
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April 30, 2006
カオサン通り

その2
終点のサパーンタクシン駅下のサトーン桟橋からエクスプレス・ボートに飛び乗って、バンランプー桟橋へとチャオプラヤー川を上ります。初めてのエクスプレス・ボートでしたが、朝日を受けて輝くワット・アルンを眺めながら、爽やかな川風を受けての短い船旅は快適そのものでした。 詳しくは№354・355で紹介していますので、ご覧になってください。
AM9:05目的地のバンランプー桟橋に到着すると、ここからはカオサン通りを目指して歩くことにします。桟橋からワット・チャナソンクラムの裏道にかけては緑が多く、英語の看板が目立つようになり、旅行代理店、カフェやバー、インターネットカフェなどが軒を並べています。道行く人も、大きなバッグを背負ったヨーロッパ系の若者の姿が多くなります。 カフェではゲストハウスに泊まっているらしいバッグパッカーたちが、遅めの朝食をとってのんびりと過ごしています。
いよいよカオサン通りです。道路には客待ちをするトゥクトゥクやタクシーがびっしり停まっていて声を掛けてきます。歩道には、これから開店準備を始めようとする露店が並び、土産物屋、Tシャツなどを売る衣服店、かばん屋、靴店、カフェなど長期宿泊客目当ての店が立ち並んでいます。頭上にはホテルやバーなどの派手なネオンや看板が覆っています。
歩いているのは白人のバッグパッカーたちばかりです。日本人はほとんど見かけません。今時の日本人の若者は、カオサンには泊まらないのでしょうか? ここでもカフェで朝食を食べたり、お茶を飲みながら思い思いに過ごす若者で賑わっていて、ちょっとお洒落な感じです。
こちらは強い日差しを避けながら歩いているというのに、中には上半身裸になってお茶を飲みながら日光浴をしている白人もいます。歩いていると、英語だけでなくいろいろな言葉が聞こえてきます。
もっとうらぶれて、貧乏旅行の若者があふれている街という印象を持っていましたが、案外そうでもなくインターナショナル街、それがカオサンなのかもしれません。
カオサン通りを後にして、第一次世界大戦戦没者慰霊塔を抜けて、国立博物館へと向かいます。 慰霊塔前の5車線くらいある大通りを渡るのが一苦労です。信号がありませんから、車の流れが切れる時を見計らって渡らないといけません。 私以外にもタイ人の女性やヨーロッパ系のシニア観光客など数名が同じようにして、道路わきに立ってそのタイミングを待っています。
なかなか車の流れが切れませんが、ひとりが歩き出すと他の人もそれに続いて歩き出します。「みんなで渡ればこわくない式」の横断方法です。 しかし、タイは車優先の交通ルールですから、くれぐれも注意して渡らなくてはいけません。
そろそろAM10、だんだん暑くなってきました。
つづく
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April 29, 2006
サパーンタクシン駅からの眺め

さあ、いよいよゴールデンウィークです。といってもわたしは出かける予定もありませんが・・・ そこで、今日から「灼熱のバンコクを歩く」を7回シリーズでお届けします。
行かれた方は懐かしく、連休中旅行に行かない方は行ったつもりになって読んでいただければ幸いです。
その1
取材の合間にバンコク市内やアユタヤなど観光するのを楽しみにしていて、これまでバンコク周辺の主な観光スポットをまわりました。 さて今度はどこへ行こうかと思案して、バンコク市内で行っていない所を巡ってみることにしました。
まず、BTSシーロム線のサパーンタクシン駅まで行き、サトーン桟橋からエクスプレス・ボートに乗ってバンランプー桟橋まで行きます。そこからバッグパッカーの聖地カオサン通りを歩いて、国立博物館やワット・ポー(涅槃寺)に寄り、チャイナタウンを散策する。 最後に黄金仏で有名なワット・トライミットを見て、地下鉄のファランポーン駅に戻ってくるというルートです。 ワット・ポー以外は、初めての所です。
3月末、暑期のバンコクを昼間歩き回るのはいかがなものかと思いましたが、できるだけトゥクトゥクなどを使って移動に無理をしないことにしました。
さあ、帽子をかぶりミネラルウォーターを片手に出発です。
3月31日、朝8時にホテルを出発しました。昨夜からの激しいスコールで、道路には大きな水たまりができていて涼しい朝です。久しぶりの雨だったようですが、今朝はよく晴れていて暑くなりそうな予感がします。
BTSナナ駅からシーロム線のタクシン駅まで乗ります。車内は朝のラッシュで混雑しています。チットロム駅近くでは車窓から「エラワン・プーム」が見えますが、道行く人だけでなく通過する時に車内からも手を合わせる人がいます。 霊験あらたかな「エラワン・プーム」への人々の信心深さを改めて実感しました。
サイアムで乗り換えてシーロム線へ。ここでも満員ですが、チョンノンシーの駅でかなりの乗客は降ります。入れ替わりに妊婦が乗ってくると、すぐに席を譲る若い女性。タイ人の優しさ感じさせる光景です。 しかし日本ではあまり見かけなくなったような気がします。体の不自由な方の優先席に座っていたり、お年寄りが乗ってきても寝たふりしている若い人が多いですからね。
空いてきた車内を見渡すと、乗客の8割以上が女性です。通勤時間帯というのにビジネスマンやこれから勤めに行こうとする男性はあまり乗っていません。 なぜなのでしょうか? マイカー通勤ということもあるでしょうが、それにしても圧倒的に女性が多いのです。
タイの女性はよく働くと聞きますが、本当に男は働かないのでしょうか? 不思議です。
つづく
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April 25, 2006
サーイ川に架かる橋が国境

その2
街の広い道路の両側には多くのお店が立ち並び、バイクタクシーや車でごった返しています。 その道路の正面に門型をした出入国管理事務所が建っていて、この建物の下を抜けるとすぐ先がミャンマーです。
今回はミャンマーに入国しませんので、ここを通らずに右側の商店街沿いに歩いて“国境”を見に行きます。 白地に金文字で「THE NORTHERN MOST OF THAILAND」のモニュメントをくぐると、目の前が国境でした。
きれいとはいえないサーイ川に橋が架かっていて、その両端にはタイ国旗とミャンマーの国旗がひるがえっています。 橋の向こう側には「UNION OF MYANMAR」の文字が書かれた青いゲートが見えます。
歩道を地元の人たちが行き交い、荷物を満載したトラックが主にミャンマーの方へ通過していきます。ガイドのソンブーンさんの話では、タイからは米、セメント、工業製品などの物資が運ばれていて、反対にミャンマーからの物資は少なく、主に労働者がタイへ働きにくるのだそうです。 そしてミャンマーには「麻薬とカジノ」があることでしょうかと付け加えました。
そんな人と物資と車が往来する光景をみていると、あっけないほど狭く、飛び越えられそうなくらいのサーイ川を挟んだだけの国境なのですが、まさに“国境”が実感できます。この川幅では夜陰にまぎれて越境することは簡単ですし、実際不法入国を手引きするブローカーがいるとのこと。「メコン川の向こうがラオスです」というのも国境ですが、また別物の国境がここにはあります。島国の日本人にとっては、ある意味で感慨深いものです。
外国人の場合、パスポートを提出し250バーツ(約750円)を払うと、タチレクの街だけに滞在できる日帰りのビザを発行してもらえるそうです。 物価はミャンマーの方が安いのですが、たいして買うべきものがなくお寺の観光くらいということでした。 また、国境は政治情勢などの理由で閉鎖されることがあるといいます。
この付近には宝石店や土産物屋が軒を並べています。ルビーやヒスイなどが主です。ミャンマー原産のものが多いのでしょうが、国境の街の宝石はなんだか偽物っぽい感じがして買う気がしません。
滞在中、最も暑くなった昼下がり、国境の熱気を感じながらメー・サイの街を後にしました。
なお、この橋の東約2.5kmに今年1月「タイ・ビルマ第2友好橋」が開通したという新聞記事を読みました。
第2友好橋は、メコン川上流地域の国境貿易と観光業の活性化を目的としたもので、両国の行き来だけでなく中国南部へのアクセスも可能にするものとして期待されています。
つぎに訪れる時は、この第2友好橋からミャンマー側へ渡ってみましょうか。
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April 24, 2006
ミャンマー側の街タチレク

タイ最北部ミャンマーとの国境の街メー・サイは、チェンライから車で約1時間ほどの距離です。ミャンマーと陸路で結ばれていて、両国の人たちや生活物資が行き交い活気あふれる街です。
昨年夏、ゴールデン・トライアングルやチェン・セーンまで足を延ばしていたのですが、メーサイは今回が初めてです。 トゥン山麓にある王室庭園「スワン・メー・ファー・ルアン」を観光した後、メー・サイへ向かいます。
メー・サイの手前の左手には、きれいな山並みが続いています。タイという国はどうも地図が入手しにくいようで、はっきりとした山の名前が分かりませんが、 「Khunnam Nang Non」という山のようです。
別名"Sleeping Lady"と呼ばれていて、青空に優美な稜線がくっきりと浮かび、濃い緑に覆われた美しい山です。
国道110号線をまっすぐ進むと、ほどなくメー・サイの街に着きます。
まず、国境近く左手にある展望台への狭い道を登ります。この丘にはお寺もあって、参道には店やお土産屋などが軒を並べ多くの人たちで賑わっています。 ここにはなぜか巨大なサソリの像があり、展望台からはメー・サイとミャンマー側のタチレクの街が一望に見渡せます。
タチレクの街並みが切れるあたりに何層からなる赤い仏塔がいくつか見えます。ミャンマーのお寺で、タチレクの観光スポットにもなっているようです。その奥には丘陵地帯が広がっていて、さらには緑の山々も遠望できます。
もしかしたら、この山はラオス側の山かもしれませんが。
メー・サイとタチレクの街が一体になっているので、どこが国境線なのか最初は分かりませんでした。タイ側もミャンマー側も街並みの区別が、ほとんどつかないからです。 サーイ川という小さな川が国境になっているのですが、ここからは見えません。
しかし、両国の出入国管理事務所の建物が目印になって、その中間線が国境ということです。タイ側には大きな門型の建物、ミャンマー側は水色の屋根をした寺院様式の建物で、どちらも目立つ建物なのですぐにそれと分かります。 よく見ると2つの建物を結ぶように1本の道路が通っていて、人やトラックが通行しているのが展望台からも見ることができます。
次に実際に国境まで行くことにしました。
展望台の階段を降りると、ガイドのソンブーンさんと運転手のウァンさんが、ココナッツのアイスを食べながら待っていました。 ちょうどアイスを売る屋台が出ていて、いつも何か食べている二人です。あいにくお腹の調子が悪いわたしは、残念ながら横目で見ているだけでした。
つづく
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April 16, 2006
朝のワット・アルン

その2
エクスプレス・ボートがスピードを上げると、川を上るせいか大きな波が立って、時折水しぶきがあがります。朝日を反射して輝く川面を眺めながら、頬に受ける川風がとても涼しくて気持がいいです。
初めは緊張していたのですが、ようやく落ち着いてきたので座席を左側の席に替わり、カメラを取り出して川岸の景色を撮ることにしました。右手にはセント・ロザリー教会、左には中国風の寺院・Wat Thong Nopphakhunと、次つぎに景色が変わっていきます。また、両岸を結ぶ渡し舟や大きなエンジン音を立てるルーア・ハン・ヤオなど、多くの船が行き交っています。
エクスプレス・ボートは、いくつもの桟橋に停まりながら上流を目指します。どの桟橋も浮き桟橋になっていて、近づくごとに船員が大きく笛を吹いて乗客に合図をします。ふたりも車掌さんがいるのでしょうか、今度は船会社のものと思われるジャージの上着を羽織った中年女性が検札に回ってきました。
並んで架かるPhra Pokklao橋とPhra Buddha Yodta橋の大きな2つの橋をくぐると、遠くにワット・アルン(暁の寺)が見えてきました。朝日を受けて白く輝く姿は、いつ見ても美しいものです。夕焼けをバックにした姿も美しいと聞きますが、朝のワット・アルンは清清しい気分にさせてくれます。
ワット・アルンに見とれているうちに右手のワット・ポーを通り過ぎると、今度は王宮やワット・プラケオ(エメラルド寺院)などの壮麗な建物群が現れてきます。
美しい両岸の景色に見とれているのは、わたしばかりではないようです。男性ふたり組の外国人観光客が、どうやら降りる船着場を乗り過ぎたらしく、左岸のワンラン桟橋に降りて下りのボートで戻るようです。ここからは左岸側の船着場が続きます。
そしてプラ・ピンクラオ橋をくぐり、そのたもとのプラ・ピンクラオ桟橋の次が、目指すバンランプー桟橋です。
念のため車掌さんに確認してから、船尾へと移動します。
船尾のデッキには接岸用のロープを持った船員が立っていて、いつものように到着する合図に大きく笛を鳴らします。接岸するとともに桟橋へと飛び降ります。出発点のサトーン桟橋からわずか約25分のショート・トリップでしたが、初めてのエクスプレス・ボート十分楽しめました。
しばらくは、バンランプー桟橋でチャオプラヤー川を上り下りするエクスプレス・ボートを名残を惜しむように眺めていました。仕事や買い物に行く地元の人たち、高校生や大学生、お坊さん、そして大きなリュックを背負ったバックパッカーたちが次つぎと乗り降りしていきます。カオサン通りに近いこの桟橋では、多くの外国人観光客が乗降します。
この次は、もっとゆっくり、のんびりと北の終点ノンタブリー県まで行ってみたいものです。さあ、ここからはカオサン通りを目指して歩くことにします。
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April 15, 2006
検札に来た女性の車掌さん

バンコクの市内観光の足として忘れていけないのが、 エクスプレス・ボートです。安くて便利、なおかつ船上から観光スポットも眺めることができて、ちょっとした船旅気分を味わえます。
エクスプレス・ボートは、チャオプラヤー川を行き来するバンコク市民の足になっていて、バンコク南部のワット・ラーチャシンコーンからバンコク市の北ノンタブリー県を結んでいます。料金は乗船区間によって異なりますが、TATの資料によると4~23バーツということです。
ワット・アルンへの渡し舟や観光用の貸し切り船(ルーア・ハン・ヤオ)、そしてアユタヤからのクルーズ船には乗ったことがあるのですが、今回初めてエクスプレス・ボートに乗ってみることにしました。
BTSタクシン駅の下にあるサトーン桟橋から上流へ向かい、バックパッカーが集まるカオサン通りに近いバンランプー桟橋までの短い船旅です。
朝8時35分にBTSシーロム線の終点タクシン駅に到着。もう目の前にはチャオプラヤー川が見えています。駅のすぐ下にあるのがサトーン桟橋です。
ちょうど下流側からやってきたエクスプレス・ボートに、「このボートで大丈夫だよなー」と一抹の不安を感じつつ飛び乗りました。ボート後部の乗降口から乗り込み、前方の右手の席に座ると同時に、船は桟橋を離れて動き出しました。
船内は意外に広くて、座席だけでも70~80席ほどあるでしょうか。立った乗客用につり革もありますから、優に100人以上乗ることができます。まさにバンコクの水上交通の要の役割を担っていることがよく分かります。
朝の通勤ラッシュはもう終わったようで、乗客は20人くらいと比較的空いています。地元の人に混じって外国人観光客の姿もちらほらと見受けられますが、日本人はわたしひとりです。
桟橋を離れるとすぐ、右手にオリエンタルホテルが見えてきます。こじんまりした建物ですが、世界的に評価の高いホテルです。この辺りはシャングリラホテルやペニンシュラホテルなど、高級ホテルが多いエリアになっています。
間もなく若い男性の車掌がやって来て、切符を買います。バンランプー桟橋まで11バーツ(約33円)でした。
つづく
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March 26, 2006
チャオプラヤー川を行き交う貨物船

久しぶりのアユタヤへの日帰りツアー、帰りにはいつものチャオプラヤー川のクルーズ船のコースを選びました。
なんといっても、ゆったりと船に乗ると旅情を誘われるからです。
アユタヤ観光を終えて、クルーズ船の乗り場へと向かいます。お寺の境内の先が桟橋になっていて、大きな3デッキの船が係留されています。これまで乗った中では一番大きなクルーズ船です。
乗船して同じツアーのみなさんたちと1階のテーブル席に着き、ビュッフェスタイルの昼食です。早速トムヤムクンをはじめ数種類のタイ料理を取り、冷えたシンハビールで空腹を満たします。早朝の出発で空腹だったということもあるのですが、なかなかの味です。クルーズ会社によって料理の質に差があるようで、今回のランチはヒットということでしょう。
食事をしている間にすでに船は桟橋を離れていて、ゆっくりとチャオプラヤー川を下り始めます。船内を見渡すと2階はヨーロッパ系の観光客で一杯になっていて、満席です。やはりクルーズ船は人気ですね。
天気もよく船首のデッキに出てみます。少し霞んでいますが快晴です。しばしデッキチェアーに座りのんびりと景色を眺めます。川面をわたる風が気持ちよく、陽射しもそれほど気になりません。クリスマスの頃の陽射しは強くなく、ちょうどよい日光浴です。これが暑期だったらとても居られたものではありませんが。
屋上のデッキにもランチを終えた乗客が三々五々やってきて、思い思いに日光浴を楽しんでいます。
チャオプラヤー川の少し濁った流れが、あちこちに浮かんだ水藻を一緒に運んでいきます。そして、漁師の小船や幾艘か連なった砂利運搬船、そして船尾が住居になった貨物船などが、ゆっくりと航行していきます。
岸辺には椰子の木々を背景にして、川にせり出すように水上家屋が建ち並び、女の人が川で洗濯をしています。しかし、さすがにこの時期には泳いでいる子どもの姿は見えません。
そんな景色を見ているうちに、時間の流れがだんだんと遅くなっていくようです。
バンコク市内に入ってくると川岸の緑は少なくなり、住宅や高層のマンションが増えて、田舎の風景から都会の風景へと変わっていきます。これまで全くなかった橋が現れ、いくつかの橋の下をくぐり抜けていくと、大きなエンジン音を響かせたエクスプレス・ボートや高速乗合船などと何度もすれ違います。
いつの間にか時間がいつもの速さになり、だんだんと日常の世界に戻されていきます。
左手に王宮、右手にワット・アルンが見えてきたら、まもなく3時間のクルーズも終わりです。西日を受けてオレンジ色に染まろうとするオリエンタル・ホテルを眺めながら、終点のリバーシティの桟橋に降り立ちます。 バスでは味わえない船の旅、何度乗ってもいいものです。
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March 15, 2006
中国風の明天殿

その2
バンパイン離宮にはパビリオンと呼ばれる5つの宮殿がありますが、主にルネサンス様式、ロココ様式のものです。そのほとんどがラーマ5世によって建築されました。
ラーマ5世は「王様と私」で有名なラーマ4世の後を継いで1868年に即位し、タイの近代化の立役者として知られています。現在でも、タイ国民であれば誰でもその名前と功績を知っているという英雄的な王様でもあります。
ラーマ5世は、中央集権体制を確立し、電信電話事業を創設したり、道路の建設や鉄道の敷設など首都バンコクと地方を結ぶ交通網を整備しています。その中でも貨幣代わりに取引される「不自由民」制度を廃止したことが、その名を偉大なものにした最大の功績といわれています。永年にわたって続けたれていたこの制度を30年かかって廃止し、不自由民を解放したのです。
その一方で、5人の王妃のほか多くの側室がいたといわれる精力的な王様としても有名です。ガイドさんの説明では、奥さんが23人もいたというラーマ5世。
洋式の宮殿が多い中、離宮の一番奥まった場所に中国風の「明天殿」があります。タイ国中華総商会から寄付されたという2階建ての宮殿です。朱塗りの壁や柱、茶色の瓦に龍をかたどった陶製の飾りなど、一見してそれと分かります。
この宮殿の1階は見学できるようになっていて、靴を脱ぎひんやりした大理石の床を歩きます。ただし建物内部の写真は撮れません。 ここにはラーマ5世が使っていたという寝室があり、ガラス越しに中国洋式の豪華な家具や調度品に飾られた室内を見ることができます。小柄な王様だっとという割には大きなベッドです。
「明天殿」の周囲を見渡すと、奥さんたちのコテージ風の家が並んでいます。23戸あるかどうか確認しませんでしたが、かなりの数です。一説には側室が160人もいたといいますから、この宮殿だけで23人ということなのでしょうか。
いずれにせよ、たくさんの奥さんたちに囲まれて過ごしていたのですね。自由奔放とはいえ、まあ大変なことです。
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March 14, 2006
色とりどりのブーゲンビリア

昨年12月、アユタヤ郊外にある王室の夏の離宮「バンパイン宮殿」を久しぶりに訪れました。元々はアユタヤのプラサートトーン王が、チャオプラヤ川の水を引いて池と宮殿を建築したのがはじまりです。アユタヤ王朝が滅亡した後ラーマ4世が再建し、現存するほとんどの建物はラーマ5世が建てたものです。
園内に入ると池に沿った見学コースにはマンゴーの並木があって、3月頃には大きな実が生ります。今は何も実っていませんので、それがマンゴーの木だとは気づかないかもしれませんが。 暑期に来ると刺すような陽射しを避けてミネラルウォーターを片手に日陰を求めて歩くことになりますが、この日は涼しいくらいでゆったりと散策できます。観光するには最適なシーズンといっていいでしょう。
12月のタイは花が少ないせいか、洋式庭園の花々の美しさがより一層引き立って見えます。 この時期タイの国花であるゴールデンシャワーは咲いていませんが、きれいに手入れされた花壇には黄色のマリーゴールドが、
そして園内の至るところに赤や紫系のブーゲンビリアの鉢が並んでいます。花壇の中にはウサギの形に刈られたかわいい植え込みもあったりします。これらの花ときちんと刈り込まれた芝生や緑の木々とのコントラストが鮮やかです。
園内の中ほど、池の真ん中に建てられた王様の休憩所があります。ラーマ4世が1876年に建てたタイ様式のもので、離宮のシンボル的な建築物といってもいいでしょう。ここを背景に多くの観光客が記念写真を撮るポイントになっています。この池の周辺には花が多く、一番きれいな場所でもあります。
離宮の出口近くには、ブーゲンビリアの大きな寄せ植えがありました。白、赤、紫、黄色など色とりどりの花が咲き乱れ、豪華な色彩を織り成しています。ちょうど満開になった花が房のようになって咲き誇っていて、見事なものです。
今回はゆっくりと歩くことができて、花を愛でながらの訪問となりました。
つづく
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March 12, 2006
ピン川に架かる鉄橋

昨年末、チェンマイは朝6時すぎに陽が昇り爽やかな青空が広がっていました。気温は16度、清清しい朝です。 タイ北部チェンマイの冬は日本の秋といった風情で、暑くも寒くもなくとても爽やかです。朝食を済ませカメラを片手に朝の散歩に出かけました。
8時前から朝のラッシュが始まっていて、道路は車やバイクで混雑しています。ピン川に架かる橋を渡ることにしました。橋の名前は分からないのですが、川の東岸にはTAT(タイ国政府観光庁)のチェンマイオフィスがあります。この橋は昔風の鉄道橋のようにがっちりした鉄骨作りになっていて、専用の歩道を歩きます。
橋の上からは川沿いに視界が広がり、川辺の緑の木々やホテルが朝日を受けて輝いています。川幅は約100mくらいで乾期の水位は低く穏やかに流れていますが、雨期になると毎年のように氾濫するそうです。 聞くところによると、ピン川が氾濫すると多くの見物人がやって来て、泳ぐ人やボートを漕いでいる人もいるといいますから、日本の洪水とはイメージがかなり違うようですね。
川を渡り終わると、勤務先へ急ぐ車やバイクが行き交う大きな通りです。寒がりのタイ人は、ジャンパーや手袋などの防寒スタイルでバイクに乗っています。道路わきには屋台が出ていて、赤バスや青バスの運転手が朝食を食べていますが、もう一仕事終えたのでしょうか。
川沿いの歩道はたくさんの花鉢で飾られ、洋式の立派な街灯も設置されています。散歩したりジョギングするには最適です。その歩道で散歩をしているタイ人の親子に出会いました。3歳くらいの男の子は、ジャンパーに毛糸の帽子と真冬の服装です。そうかと思うと、半袖半ズボンのヨーロッパ系の観光客も歩いています。服装が極端なのでおもわず笑ってしまいました。
真っ青な空にきりっとした空気の中、汗もかかない気持のいい朝の散歩でした。
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February 23, 2006
伝統楽器を弾く子どもたち

チェンマイのナイトバザールは有名です。しかし、毎週日曜日にはサンデーマーケットが開かれるというので行ってみることにしました。 ちょうどチェンマイに入った日が日曜日だったのです。夕方からと聞いていましたが、午後4時から開いているというので早速出かけました。
旧市街の入り口にあるターペー門からワット・プラ・シンへの通りの両側に、数百メートルにわたって露店が並んでいます。 タイ雑貨、工芸品、民芸品や洋服など、手づくりの商品が多いようです。一般の人たちも出店しているのでしょう、和やかな表情で商売を楽しんでいる風です。ナイトバザールと比べると、フリーマーケットのような雰囲気がするのはそのせいでしょうか。 値段もナイトバザールより安いとのことです。じっくり探せば掘り出し物を見つけられるかもしれません。
マンゴーやイチゴなどのフルーツ、食べ物屋台なども出ていて、練乳をかけたイチゴを食べながら歩いている人も見かけます。 通りは地元の人たちや海外からの観光客で混雑していますが、それぞれ日曜の夕方をゆったりと過ごしているようです。そういう意味では、日本のお祭りの時の縁日を歩いている感じに近いかもしれません。
通りの所々では大道芸をやっていて大勢の人たちが集まっているので、一層お祭りのようです。 タイの民族楽器を弾く子どもたちの楽団や、少数民族の5歳くらいの女の子がラジカセの音楽に合わせて踊っていたりするのです。
通りに面したお寺の境内は、食べ物の屋台街になっています。ソムタム(青パパオヤのサラダ)やグリーンカレー、魚のミンチをボイルしたもの、その他初めて見るようなチェンマイの郷土料理まで、どれも美味しそうです。 それにいろいろなスパイスや唐辛子と揚げる油の臭いが複雑に混じり合って、まさにエスニックな空間です。どれも20~30バーツ(約60円から90円)と安くて食べたかったのですが、少しお腹の調子が悪かったのであきらめました。
結局「カオニャオ・マムアン」を翌日の朝食用に1パック(たしか25バーツだったと思います)買いました。 この「カオニャオ・マムアン」は、パパイヤ(マムアン)ともち米を蒸したもの(カオニャオ)にココナッツミルクをかけて食べるデザートです。 一見ミスマッチのような組合わせですが、タイでは一般的なデザートで、ココナッツミルクとマンゴーの甘さが微妙な風味となって後を引く味なのです。誰が考え出したのか知りませんが、なぜか買ってしまいます。
そぞろ歩きしながら楽しめるサンデーマーケットです。チェンマイでの滞在が日曜日に重なったら是非歩いてみてください。なかなか面白いですよ。
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February 19, 2006
ステージでの生演奏

ルンピニのナイトバザールは、タイの雑貨やシルクから海賊版のCD・DVD、ブランドもののコピーまで手軽に買える公設マーケットです。地下鉄の開通後はアクセスが便利になり、ルンピニ駅を出るとすぐ目の前です。
ナイトバザールは午後3時からオープンしていますが、やはりその名前の通り夜暗くなってからの方が雰囲気が出ます。夕食をとって散歩がてらに見てまわるには、うってつけの観光スポットといえるでしょう。
ここは、いつもお土産を買う所として重宝しています。シルクのネクタイ、アロマオイルやハーブ石鹸、自分用のCDなど、まとめて買うことができるのです。かならず一度は訪れるといってもいいでしょう。
ひとりの時は、併設されている千人は座れそうなフードコート兼ビアガーデンで食事をして、ショッピングがお決まりのコースでした。安くて美味しいタイ料理のお店があったので楽しみにしていました。クーポンでビールと2,3品のタイ料理を買って野外のテーブルで食べると、それなりの雰囲気があってよかったのです。
そして、このビアガーデンの名物は、背が高くて大きなビアジョッキとビール会社の若い女性でした。バドガールのようなミニスカートの白いコスチュームを着た女性たちが、サービスして回っていました。また、ステージではロックバンドの生演奏を聞くことができました。その意味ではおしゃれなスポットだったのです。
しかし、残念なことに昨年の秋頃クローズになってしまったようです。地下鉄の駅を出ると屋台が軒を並べていて、そこでも食事ができますが雰囲気がまったく違います。わたしにとってビアガーデンとナイトバザールはセットになっていましたから、なくなってみると寂しいものです。
あの大きなビアジョッキとバドガールがいるビアガーデン、どこかで復活しないですかね・・・
2006.4.16
訂正とお詫び
ナイトバザールのビアガーデンクローズと書きましたが、営業しています。
この3月に行きましたところ、ちゃんとありました。バドガールも健在です。
また行く楽しみができました。
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February 18, 2006
朝日を受け風にそよぐ椰子の葉

人気の観光スポット「ダムヌンサドアック水上マーケット」の日本語観光バスに乗ると、途中「ココナッツ・ファーム」に立ち寄るコースになっているようです。 このココナッツ・ファームは、バンコクから西へ1時間以上走ったラーチャブリー県にあります。 「国王の町」の意味を持つラーチャブリー県はココナッツの産地として有名で、国道沿いには大きなココナッツ農園が広がっています。
途中、観光用のココナッツ・ファームで休憩します。以前は国道の左側にある農園に寄っていたのですが、今回は右手にあるココナッツ・ファームにバスが停まりました。 朝7時前にバンコクを出た大型バスや観光用のワンボックス車が、駐車場に次々と入ってきます。 聞くところによると、こちらの方がガイドさんや運転手さんに無料の朝食サービスがあるので変更になったそうです。
施設自体はたいしたことはないのですが、最初に大きな房のような椰子の花の説明があり、ココナッツミルクから作る砂糖の製造工程などを見学できます。白い塊の砂糖はかなり濃厚な甘さですが、しつこくはありません。
また、よく冷えたココナッツ・ジュースを飲んだり、椰子の実の民芸品などを買い求めることもできます。
実際に農園の中には入れませんが、川や運河から引いた水路を農園の中に張り巡らして、整然と植林されていることが外からも窺がえます。 苗木を植えてから成木になるのにどのくらいの年月がかかるのでしょうか。
すっと青空に伸びた椰子の木と、朝日を浴びて風にザワザワと揺れる葉を眺めていると、バンコクとは違っていかにも南国タイにいることを実感させられます。
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February 02, 2006
王様気分のゾウ乗り体験

約3年ぶりのアユタヤ。 久しぶりに世界遺産の遺跡群を歩いてきました。アユタヤ王朝は1350年に成立し、ビルマ軍の侵略によって滅びたのが1767年ですから、それほど古い遺跡ではありません。しかし、レンガの赤い色と徹底的に破壊されたせいか、永い歴史を感じさせる遺跡群です。
そんなアユタヤ歴史公園の一角でゾウに乗ることができます。いつも利用しているウェンディツアーの「帰りクルーズのアユタヤ観光」ツアー(大人1800バーツ・約5400円)に参加したところ、以前はなかったのですが「ゾウ乗り体験」が付いていました。
チェンマイ近郊のゾウのトレッキングに比べると、ほんの体験程度ですが、それでも初体験の方にはお勧めです。通常料金は、10分間で300バーツ、20分で400バーツするそうです。
黒の帽子に赤と黄色の衣装を着たゾウ使いが肩に乗り、同じ色の布地と飾りを付けられたゾウの背中には、二人乗りの座席が固定されています。 さらに座席の上には赤のレース地の日傘までついていますので、観光用とはいえ、まるで王様気分です。
階段を登った乗り場からシートに乗り込み、ゆっくりと歩き出すと、座席が大きく左右に揺れ始めます。 舗装道路横の固い歩道のため歩くスピードが速くなって、その分座席が大きく揺れているのです。
チェンマイではトレッキングコースが山野のぬかるんだ道ですから、ゆっくりと歩きます。その上、道端の草を食べながら文字通り道草をしますので、ゆったりとしたペースです。 それと比較すると、都市型コースのアユタヤはあわただしいのですが、遺跡を遠望しながら写真を撮ったりして、それなりに楽しめます。
降りるとサトウキビのえさをもらって、小象にあげるのも楽しみのひとつです。すぐに長い鼻を伸ばして、籠のサトウキビを取ろうとします。
あっという間のゾウ乗り体験ですが、手軽に乗れますのでアユタヤ観光のついでに是非どうぞ。 子どもさんや若い女性に、きっと喜ばれることでしょう。
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January 27, 2006
赤いフェラーリ

バンコクの中心地サイアムに巨大ショッピングセンター「サイアム・パラゴン」が、2005年12月9日オープンしました。 実は建設中だったことさえ知らなかったのですが、売り場総面積8万㎡。アジア最大級のショピングセンターだそうです。 BTSのサイアム駅の目の前に大きな建物と壁の看板で、すぐにそれと分かります。
フリーペーパー「DACO」お勧めの注目ポイントとしては、① 雑貨・文房具などが充実、マイナーなタイのブランドの商品まで揃っていること。 ② 日本食レストランと日本食材が非常に揃っていること。 ③ 何といっても水族館(450バーツ)があること、の3つを挙げています。
このうち水族館には行ってきました(№267で紹介)。 しかし、どのようなブランドものやショップがあるのか、あまり買い物に興味がないのでショッピングセンター内はほとんど探検していません。 1階には日本料理店をはじめファーストフード店まで、たくさんのテナントが入っていて、手軽に食事ができそうな明るい雰囲気です。
ところが、ヴィトンはじめ多くのブランド店が、まだ準備中なのです。せっかくオープンしても目玉の有名ブランド店が開いていないのでは、女性にとってはガッカリでしょう。 箱ものは出来上がっていても、中身がないといましょうか、こういう見切り発車的なオープンというのは日本ではないでしょうね、これもタイ式というところでしょうか。
そんな中で、フェラーリやランボルギーニといった超高級スポーツカーの展示が目立っていて、少し目の保養になりました。
わたしのような買い物に関心がない人間にとっては、せっかくのバンコクの新名所も価値がありませんが、次回から少しずつ探検してみようかと思います。
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January 21, 2006
バーから広がるバンコクの夜景

クリスマス・ツリーやイルミネーションで彩られたバンコクの街。南国とはいえクリスマス気分が盛り上がります。
この雰囲気を少しだけでも味わおうとバンヤンツリー・ホテル(60階建て、高さ196m)の屋上にある天空のバー「ヴァーティゴ(めまい)」に行ってきました。(№76で紹介) ここは「メリタス・スウィート・ステートタワー」の「ドーム」と人気を二分するバーです。
おしゃれなクリスマスツリーが飾られたロビーから高速エレベーターに乗るとすぐに最上階です。ここから階段を上がると、地上約200mのホテルの屋上が、オープンエアのレストラン・バーになっているのです。 わずかなフェンスがあるだけで、外界を仕切る屋根やガラスもありません。少し身を乗り出て下を見下ろすとブルブルと身震いしてしまいます。 高所恐怖症の方にはお勧めしません。まさに“めまい”がするバーなのです。
このバーでは、爽やかな空気を吸い心地よい風に吹かれながらお酒が楽しめます。このようなロケーションでお酒を飲めるバーは、日本にはないでしょう。 乾期でいくらか澄んだ夜空を眺めると、星の代わりにつぎつぎと降下してくる飛行機の赤く点滅するランプが横切っていきます。
バンコクの街を見下ろすと、あちこちでクリスマスのイルミネーションに飾られた高層ビルや夜空を照らすサーチライトの白い光の帯などで、眩い夜景が広がっています。 このバーは、周囲に山がなく平野が広がるバンコクでは絶好の夜景見物のスポットでもあるのです。でも、雨が降るとクローズになりますので念のため。
しばし時間の流れを忘れて、天空のバーから見渡すバンコクの夜景、クリスマス気分も手伝っていつも以上に素敵な夜でした。
では夜景の写真をお楽しみください。
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January 16, 2006
何だかすごい写真ですね (時事)

アジア各国では、日本のアニメやキャラクターが流行っていて、タイでもドラえもんやウルトラマンが人気だそうです。バンコク在住のSさんの長男もウルトラマンが大好きで、最新のウルトラマンや怪獣のフィギュアをお土産に買って行きます。
1月14日、バンコクの共同通信社が、タイの古都アユタヤ郊外のバンパインに「ウルトラマンの街」が誕生するというニュースを発信しました。
タイ国の映画制作会社ツブラヤ・チャイヨーが、ウルトラマン一族と怪獣の模型を陳列する博物館などを建設する。2009年ごろにオープンする計画だ。
この施設は、同社が約10億バーツ(約29億円)を投じて建設する。博物館はウルトラマン一族の出身地「M78星雲」をイメージし、歴代のウルトラマンと怪獣、宇宙人数千体を陳列する。 身長50mのウルトラマンとバルタン星人の像も造る。施設内では、公開ショーも行う。
同社のソムポート会長は1976年、ウルトラマンシリーズを制作した円谷プロダクションに資金援助する見返りに、同プロが初期作品の海外利用権を会長に譲るという契約を交わした。 その後、利用権をめぐり同プロと訴訟になったが、日本の最高裁は04年4月、利用権はソムポート会長にあると認定した。
同社は、裁判で利用権が認められた初期作品以外の歴代ウルトラマンも博物館に陳列するとみられ、今後新たな訴訟に発展する可能性もある、と報じています。
円谷プロとソムポート会長の訴訟問題は、当時新聞を賑わしていましたし、会長が勝訴したということも知っていました。 ですから、タイでの著作権はチャイヨープロダクションに所属していて、日本以外の各国でのウルトラマンのライセンスを所有しているわけです。
ここでいう初期作品とは、ウルトラシリーズ6作品(ウルトラQ~ウルトラマンタロウ)を指しています。 チャイヨー・プロダクションは、これまで日本国外でウルトラマンに関する事業を展開し、独自のウルトラマンまで発表しているそうです。
ウルトラマンを通して、意外なところで日本とタイの関係があったのですね。計画通りにいけば、後3年でタイにウルトラマンのテーマパークが完成します。 有名なバンパイン宮殿に近いようですから、アユタヤ観光のついでに立ち寄ることができますし、バンコクから近いのでツアーも組まれるかもしれませんね。
もっともアユタヤとウルトラマンでは、ミスマッチのような気がしますが、新たな争いの火種にはならずに、新しい観光スポットになってほしいものです。
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January 14, 2006
美しいサンゴ礁の水槽

2005年12月、東南アジア一といわれる水族館「サイアム・オーシャン・ワールド」がオープンしました。 場所は、バンコクの都心サイアム地区に同時にオープンした巨大ショッピングセンター「サイアム・パラゴン」の地下になります。BTSサイアム駅と直結した最高のロケーションです。
バンコクの新しい観光スポットとしてマスコミにも度々取り上げられ、早くも脚光を浴びているようです。早速、クリスマスの12月25日に行ってきました。 クリスマスに水族館というのも、南国のタイならではという気がします。
入場料は大人450バーツ(約1350円)で、朝9時にオープンし、夜10時まで開館しています。
日本の水族館も結構高額ですが、物価水準を考えると、この料金は高いですね。家族連れで行くと、一般的なタイの人たちにとってかなりの金額になりますので、手軽なレジャーという訳にはいかないと思います。
入り口あたりからうす暗くなり、テーマパーク的な雰囲気です。最初は小さな水槽がたくさんある熱帯魚を中心としたコーナーになっています。 これまで見たことがある魚が多かったですが、生きた化石といわれているオウム貝は珍しく、ディズニー映画「ファインディング・ニモ」で有名になったカクレクマノミなどが、人気を呼びそうです。
タイの淡水魚を展示したコーナーを地下2階に下っていくと、大水槽がありサンゴ礁の海を再現しています。サンゴの群生の中を色鮮やかな熱帯魚が泳ぎまわっています。 ここはなかなか綺麗なところです。スタッフによる解説があったのですが、タイ語なのでさっぱりわかりません。せめて英語の解説があるといいのですが。
サメが泳ぐ水槽の下のトンネルを抜けていきます。ここの水槽も大きなもので、やや大型の魚たちが回遊しています。 ダイバーによる餌付けショーがあるそうなのですが、1日2回なので運がよくないとお目にかかれません。
約1時間ほどで、見終わりました。確かに大都会の真ん中に大きな水族館を作ったことは素晴らしいことだと思います。 しかし、娯楽性やエンターテイメントの要素が足りないというか何か印象が薄いのです。「一度見たら2回目は行かなくてもいいかな」というのが正直な感想です。
日本にもこういう水族館はありますし、特に記憶に残るものが少ないのです。見に行ってそう期間が経っていないのに、こうやって書いていても展示内容をあまり思い出せません。 もちろん、これは日本人が思うことであって、タイの人たちは違う感想を持つことでしょう。 なにせ“東南アジア一に水族館”なのですから。
でも新しいバンコクの新名所ですから、一度は見学したらいかがでしょう。 時間に余裕がある時や暑さやスコールで外に出にくい時などには、いいかもしれません。
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December 21, 2005
珍しいランがたくさんあります

タイの代表的な花といえば、蘭(ラン)でしょう。タイ国際航空の機体には、鮮やかなランの花の紫色を基調にしてデザインされています。 タイでは、マーケットや露店でデンファレやシンビジュウムなどが売られているのをよく見かけます。
日本でも日本在来の蘭をはじめ、洋ランまで愛好家が多く、最も人気がある花のひとつでしょう。 高価なカトレアは手が出ませんが、何とか買い求めた胡蝶蘭を飾ったときは、その優雅な姿に魅入ってしまいます。また長くその美しさを楽しめるのも嬉しいですね。
チェンマイ郊外には蘭園(オーキッド・ファーム)があります。象乗り体験ができる「メーサー・エレファント・キャンプ」への途中にあって、その帰り道に立ち寄りました。 園内には、カトレアや胡蝶蘭をはじめ、たくさんのランが栽培・展示されています。これまでここのランの写真をブログの記事に何度か添付していたので、気づかれた方も多いことと思います。
同じランの種類でも、白やピンク、黄色にブルー、それにやや紫かかった色まで、たくさんの色がある上に、色の濃淡が微妙に異なっているのです。 その鮮やかなと色と種類の多さで、その辺りだけひときわ明るく、光輝いているかのようです。ひとつひとつの花が個性的で、その繊細で華麗な美しさに惹きつけられます。写真を撮るのに夢中になってしまいました。
園内の奥には、蝶が飼育されていて、温室内を飛び回っています。思ったよりも数が少ないのは、繁殖の時期とずれていたのでしょうか。それでも熱帯の美しい蝶を鑑賞することができます。
また、ランの生花をブローチやネックレスなどのアクセサリーに加工しているコーナーがあり、その工程を見学できます。 できあがった製品は即売されていて、お土産に喜ばれることでしょう。
アクセサリーをひとつひとつよく見ると、生花の鮮やかな色が、そのまま残っていることに驚かされます。花の表面をエナメルで覆っているのですが、本来の自然の色がまったく失われていないのです。 ですから、どれひとつ同じ色同じ形のものがないので、お気に入りを探すのに苦労するかもしれませんね。
色とりどりのランの花に目の保養をさせてもらって、蘭園を後にしました。
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December 11, 2005
チェンライのエメラルド仏

「ワット・プラケオ」といえば、バンコクにあるタイ国最高の格式を誇り、王室専用でもある仏教寺院を思い浮かべることでしょう。 通称「エメラルド寺院」として有名です。その名の通り、エメラルド色に輝くヒスイで作られた仏像があることで知られています。
しかし、タイ北部の古都チェンライにも「ワット・プラケオ」があります。 実はバンコクのワット・プラケオのご本尊であるエメラルド仏は、1436年にここチェンマイの「ワット・プラケオ」で発見されたのです。 その後、エメラルド仏はチェンマイなどを経て、ラーマ1世がバンコクに遷したといわれています。
この間の歴史について、チェンライを訪れて初めて知りました。それまでこのエメラルド仏はラオスとの戦いでの戦利品と聞いていたからです。
ガイドのソンブーンさんの解説によると、元々エメラルド仏は、誰にも知られないまま寺院内の仏塔(チェディ)に中に塗りこまれて隠蔽されていたのですが、ある時落雷があって仏塔の一部が崩壊し、隠されていたエメラルド仏がその姿を現したということです。それまで誰の目にも触れずに保存されていたのです。
現在は、信者が奉納した新しいエメラルド仏が安置されています。バンコクのワット・プラケオでは、かなり遠くからしか見られませんので小さく見えますが、その大きさは高さ66cmといいます。
しかし、チェンライでは間近かに拝むことができるので、その大きさを実感できます。仏像だけでも66cm以上ありそうです。台座を含めると高さはゆうに1メートルを超えているでしょう。本物のエメラルド仏と同じく、金の衣をまとっています。
寺院の敷地内には、落雷で破壊された仏塔が復元されて、黄金色に輝いています。また大きな菩提樹の古木があって、ワット・プラケオの歴史を感じさせます。 建物には、豪華で細かな装飾が施されていて、タイの神聖な動物である象の彫刻が彫られています。ところが別の建物には、中国風の龍の守り神が大きな口を開けて鎮座しています。 ミャンマーやラオスと国境を接し中国にも近いタイ北部には、中国の文化が色濃く残っているのです。
チェンライを訪問されたら、ここのエメラルド仏を見学してください。観光客は少なく、近くでゆっくりと見ることができます。
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November 23, 2005
ガイドのプラノームさん

バンコクからの日帰り観光には、日本語観光バスのウェンディーツアーを利用しています。バンコク市内観光はじめ水上マーケットやアユタヤ観光まで、いろいろなコースが用意されています。
午前中の観光コースですと、早朝宿泊しているホテルでピックアップして、観光が終わったら市内中心部で解散になります。なによりウェンディーツアーが便利なのは、他社と違って途中で宝石店などの買い物に案内しないことです。
ホテルの出迎えから解散まで、日本語が話せるガイドさんが案内をしてくれます。時々たどたどしい日本語を話すガイドさんがいますが、普通は十分にコミュニケーションできます。
今年3月、映画「戦場に架ける橋」の舞台になったクウェー川鉄橋で有名なカンチャナブリの観光に行った時は、プラノームさんという若い女性ガイドさんでした。ツアー当日の早朝、待ち合わせ時間に遅れてやってきたプラノームさん、第一印象はよくありませんでした。
この日のツアー参加者は、わたしひとり。貸し切り状態で運転手さんとプラノームさんの3人だけで、ワンボックスの車を走らせます。車中や途中でナコンパトムの世界最大の仏塔を見物する間に、少しずつ打ち解けた雰囲気になってきました。
プラノームさんは、ちょっとふっくら目の童顔で若く見えます(後で30歳近いと聞いて驚きましたが)。チェンマイ生まれで、チェンマイ大学で日本語を勉強した彼女は、これまでのガイドさんの中では日本語が一番上手です。
カンチャナブリからは列車に乗り、1時間半の鉄道の旅です。列車の中では専属ガイド?のプラノームさんと、車窓からの景色を楽しみながら会話もはずみました。
プラノームさんのおかげで、最後はのんびりゆったりとした想いで深い旅となりました。
翌日の夕方、一緒にタイスキを食べました。聞くところによると、まだチェンマイからバンコクに出てきて間もないとのこと。 一人暮らしのバンコクの生活に慣れていなくて、少しホームシックという感じです。そんな時だったので、彼女にとっても二人の食卓は楽しかったらしく喜ばれました。
これが縁になって、今年8月の訪問でも、プラノームさんを指名して水上マーケットのツアーのガイドをしてもらったのです。仕事ぶりが前回よりも手際がよく、プロらしくなっています。
その夜も夕食に誘って、同行したTさん親子と4人で「しゃぶしゃぶ」を囲みました。 もうバンコクの生活や仕事にも慣れた様子で、前よりも表情が明るくなっていました。また、こちらで彼氏もできたらしく、それもあって生き生きしているのかもしれません。
そんな訳で、次回のツアーもプラノームさんにガイドをお願いすることにしましょう。
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November 04, 2005
萱と竹でできたアカ族の家

タイの山岳地帯を中心に多くの少数民族が住んでいます。タイ北部を中心に大きく9つの少数民族がいて、その数75万人といわれています。 “首長族”で有名なカレン族、美男美女が多いリス族、広く分散しているモン族、アカ族、ヤオ族などが代表的な部族です。 今年8月の訪タイでは、いくつかの少数民族の村を訪問しました。高原の町ドイメサロンの近く標高1500メートルの高地に、カレン族、アカ族、ラーウ族の集落が隣接するように点在しています。 “首長族”のカレン族は既に紹介しましたので、今回はアカ族の村を取り上げることにします。
アカ族の集落は、萱葺きの家が山の斜面に張り付くようにして並んでいます。およそ30戸ほどでしょうか。人口は約200人といいます。数年前にようやく電気が引かれたそうですが、水道はなく山水を引いてきているようです。 テレビのアンテナも所々に立っています。こんな山奥でも電波が届くのですね。
家々は、萱葺きの屋根に、竹を交互に編んだものを壁にしている質素なものです。 家の中は薄暗くてよく見えませんが、床はなく地面にそのまま生活しているようです。しかし、萱や竹で造られた家は通気性に優れているのでしょう。
村にはほとんど人影はなく、昼間男たちは山へイノシシ狩りや畑仕事に出ています。とうもろこしや米、タロイモ、野菜をはじめ、ライチ、ロンガンなどの果物が主な作物です。
雨が降るとすぐにぬかるみそうな赤土の道を歩いて、村を一周します。時々、にわとりの親子が出てきて歩き回っています。数羽のかわいいヒナが、ピイピイ鳴きながらよちよち歩くそばを親鳥がついて回ります。 こちらがヒナに近づこうとすると、親鳥が警戒してきます。昔は日本でも田舎の家にいくと、にわとりが庭先を歩いていた風景がありました。懐かしく思い出されます。
アカ族は、その素晴らしい民族衣装が特徴です。黒の服地にきれいな刺繍を施し、銀色の金属を貼り付けた個性的な民族衣装です。 同じように装飾された女性用の帽子が、とりわけ美しく目を引きます。アカ族はアクセサリーなどの装飾品を作るのが得意で、村の入り口でお土産として売っています。どれもシンプルですが手作りのオリジナルのものばかりです。ナイトバザールで売っているものとは趣も違いますし、彼らの貴重な現金収入源でもありますので、現地で買うのがお勧めです。 値段も手頃で、少しおまけしてくれます。日本へのお土産として喜ばれるでしょう。
店番をしているのは、孫を背中に背負ったおばあさんたちばかりで、若い女性は見かけません。若い人たちは現金収入を求めてチェンライなど都会へ働きに出ているそうです。きれいな民族衣装を着た若い女性を期待していたのに残念! 若い女性への期待は、“首長族”のカレン族に譲ることにしましょう。
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October 30, 2005
緑がいっぱいのジム・トンプソンの家

「タイのシルク王」といわれるジム・トンプソンの家がバンコク市内にあって公開されています。BTSのナショナル・スタジアム駅から徒歩約5分のところにあります。 BTSの駅を降りてゲストハウスが多い通り歩いていくと、セーンセーブ運河沿いの静かな住宅街の一画に建っています。
入場料100バーツ(約300円)を支払って入ると、日本語を話せるガイドさんが定期的に案内してくれます。きれいなシルクの民族衣装を着た若い女性が30分ほど説明しながら、屋敷の中を案内してくれます。
この家はジム・トンプソンが、1967年にマレーシアのキャメロン・ハイランドで失踪するまで、実際に住んでいた家です。アユタヤなどに建っていたタイの民家をそっくり移築して、この場所に暮らしていたのです。
当時の彼の生活ぶりが、今でも伝わってきます。高級な調度品から国宝クラスの美術品まで蒐集品が数多く、それだけでも一見の価値があります。ちょっとした博物館といえるでしょう。分かりやすい日本語の案内で、そのいわれや歴史がよく理解できます。
一通りの案内が終わると、自由に敷地内を見学できます。何棟かの建物にも展示品が並べられていますし、カフェやオリジナル・シルクのショップもありますから、ゆっくりとできます。
ガイドさんの案内が終わって2階のバルコニーから緑豊かな庭を眺めていると、大都市バンコクの中心地にいることを忘れてしまいそうです。ガイドさんは、しばらくそこに残っていろいろな質問ににこやかに答えてくれます。だいたい日本語を勉強している学生さんのようです。日本語の勉強を兼ねてのアルバイトだそうです。ですからこちらから話しかけると、きちんと説明してくれますし、彼女たちも日本人と話せる機会ということで喜んでくれます。
こちらもタイの慣習や生活のことを日本語で質問できるので、理解が深まります。ツアーのガイドさんと話をするのとは、またちょっと違う感じです。
ここは非常に静かな所ですが、時々運河を走る水上バスのけたたましいエンジン音が響いてきます。どうかすると運河沿いの民家から夫婦が激しく言い争っている声や子どもの泣き声が聞こえてきたりもします。 タイ語が分かれば夫婦喧嘩の内容が分かるのですが。この喧騒と敷地内の静かな雰囲気が奇妙なコントラストになって、何だかアジアだなと思わされてしまいます。
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October 29, 2005
正式に中国茶を入れてくれます

チェンライから北に70km、ミャンマーとの国境に近く、標高約1600mの高原地帯にある町がドイメサロンです。ここの住民は、中国共産党から追われた中国国民党の難民の人たちです。タイの山深い高原に中国人の町があると言ったほうがいいかもしれません。 もちろん日常語として中国語が話されています。
少数民族の村々よりさらに山奥に分け入った所にある割には、意外と大きな町です。高原の冷涼な気候を利用したバラとお茶の栽培が、主な産業になっていて、町には観光客向けにお土産屋さんやお茶屋さんが並んでいます。 ガイドのソンブーンさんが、その中のお茶屋さんに案内してくれました。
お店の中は中国からやってきた観光客でいっぱいで、中国語が飛び交っています。店頭でいろいろなお茶の試飲をやっているのです。 正式な中国式のお茶の入れ方です。ちいさな茶器にもうひとつの茶器でふたをした上で逆さにし、飲むときにふたを取ってその香りを楽しむのです。
わたしたちも美味しいお茶をいただきました。ウーロン茶にジャスミン茶、緑茶のジャスミン茶もあります。普通の等級から高級品まで、次々に試飲させてくれます。蓮の実などのドライフルーツをお茶請けにしながら、お茶がすすみます。
珍しい緑茶のジャスミン茶をお土産用に買い求めました。 パッケージにはタイ語と漢字、そして「O-I-SHI GREEN TEA」と書いたシールが貼ってあります。 さらにパッケージの横には、日本語でお茶の立て方の説明書きがあります。少々心許ない文章なのもご愛嬌ですが、何とか理解できます。 値段もリーズナブルなので、タイで中国茶のお土産というのもいいかもしれません。
タイ国内にありながら、ここドイメサロンは中国そのものなのです。
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October 04, 2005
朝日を受けるプラ・パトム・チェディ

バンコクから西に約50㎞、車で1時間ほど走るとナコン・パトムの町があります。カンチャナブリへの日帰りツアーの途中に立ち寄りました。 早朝の出発ということもあり車中で熟睡していたところ、ガイドさんの起こされた所が、ナコン・パトムでした。
ナコン・パトムには世界最大の仏塔プラ・パトム・チェディが、あることで有名です。朝日を浴びて真っ青な空に仏塔が聳え立っています。 清清しい朝の空気と壮大なチェディにしっかりと目が覚めました。見上げるチェディの高さは、114mもあるといいます。 観光庁のパンフによると、プラ・パトム・チェディは、3世紀ごろインドのアショーカ王がインドシナ半島で最初に建てたといわれています。 クメール時代にビルマ風に改修されていた仏塔を、ラマ4、5世が現在の姿に建て替えました。
ナコン・パトムは、タイに仏教が最初に伝来した町でもあり「聖地」として大事にされています。毎年11月下旬には、タイ全土から巡礼者が集まる盛大な大祭礼が催されます。
平日の早朝にもかかわらず、多くの仏教徒がお参りに来ています。地元の人たちだけでなく、遠くからも来ているのでしょう。学校の行事でしょうか、制服姿の中・高生たちも目立ちます。
お線香を焚き、白いハスの花を供えて、敬虔な態度でお参りをしています。バンコク市内の観光客中心の寺院の光景を見慣れていたので、その姿は新鮮に映ります。
ナコン・パトムは、カンチャナブリへの日帰りツアーに組み込まれていることが多いので、チェックしてください。
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October 02, 2005
多くの人で賑わうナイトバザール

チェンマイといえばナイトバザールが有名です。夕方になるとチェンマイのチャンクラン通り沿いに多くの屋台が並び始め、あたりが暗くなるのと反対に屋台の裸電球の明かりが、その輝きを増してきます。 この目抜き通り沿いに、少数民族の民芸品やみやげ物からコピー商品までいろいろな物が売られています。
道路の両側にぎっしりと屋台が立ち並び、狭い通路を買い物客が肩と肩をこするようにして行き交います。手をつないで歩かないと迷子になりそうな賑わいです。 これに物売りや山岳民族の民族衣装を着たアカ族の人たちが、声を掛けてきますから一層前に進めません。
福岡の筥崎神社には、9月に放生会(ほうじょうえ)という祭りがありますが、門前に多くの屋台が並びます。これをぐっと圧縮して猥雑にした感じなのです。 これだけの人ごみですから迷子にならないこと、スリや盗難には注意しないといけません。
目の前を通り過ぎる屋台に次から次へと目移りしてしまいます。目当てなくそぞろ歩きだけでも楽しい雰囲気です。欲しいものが見つかったら、早速交渉してみましょう。
自分なりに買ってもいい値段を決めておいて、商品の値段の5、6割から交渉開始です。自分の予算まで下がれば交渉成立ですが、あまり粘らずにさっと交渉した方が、案外上手くいくようです。 自分の予算まで下がらない時は、あきらめて他の店を当たったほうがいいでしょう。たくさんの店がありますから、気に入った商品がきっと見つかります。
この夜は、海賊版CDを買いました。バンコク同様1枚100バーツ(約300円)です。ノラ・ジョーンズのベストアルバムとハワイのミュージシャン、ジャック・ジャクソンのセカンドアルバムの2枚です。 若い店番にこれをくれというと、「ちょっと待って」と何処へやらいなくなり、なかなか帰ってきません。屋台に並べているのは大半見本のようで、他の仲間の屋台へ調達に行ったらしいのです。
待つ間、お客の白人と話しました。「何処から来た?」と聞くとドイツ人とのこと。「ジャク・ジャクソン知ってる? なかなかいいよ」とお互い片言の英語でコミュニケーションです。
タイのチェンマイのナイトバザールで、偶然居合わせた日本人とドイツ人が話をする。少数民族の売り子さんもいるエスニックなナイトバザール、でも意外にインターナショナルなのかもしれません。
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September 27, 2005
復元された建物

「ムアン・ボーラン」は、古代都市の公園・テーマパークで、バンコクから東南方向、クロコダイル・ファームを少し先に行った所にあります。 BTSオンヌット駅からタクシーで40分(料金150バーツ・約450円)ほどの距離です。
ムアン・ボーランについて、特に年配の方からの評判がよかったので、行ってみることにしたのです。入場料は大人300バーツ(約900円)です。ちなみにこれは外国人料金でタイ人は100バーツです。
ムアン・ボーランはアユタヤやスコータイなどの寺院や遺跡のミニチュアのレプリカが、タイの国土を型どった広大な敷地の中、実際に存在している位置に復元されています。 寺院などの他に、昔の村やお店、水上マーケットも再現されていて、お茶や食事もできるようになっています。日本でもよくある昔の町並みを再現したテーマパークを想像していただければ分かりやすいと思います。
ただその広さは、半端ではありません。余りに広くて歩いては無理だというスタッフの勧めで、50バーツを払ってレンタサイクルで廻ることにしました。
午前中そう暑くない時間帯に、園内の順路に沿って久しぶりの自転車を走らせます。それほど期待していなかったのですが、それぞれの建物や遺跡は、レプリカと思えないほど精巧に造られています。 本物の大きさが分からないので、目の前の建築物が本物と言われても、そう思うくらいです。
園内には大きな池が配置され、花や緑も豊富で廻っていても飽きません。次から次へといろいろな建造物が現れます。それぞれを写真に撮りながら自転車をこいでいきます。
このムアン・ボーランは、バンコクの近郊になりながらタイの建築、歴史、宗教、生活様式を知ることができるコンセプトになっています。 レプリカといいながら、咲き乱れる花々を見ながらのサイクリングで、園内を巡るのはなかなかのものです。およそ1時間半から2時間で、園内を一周できるでしょうか。
ちょっと心配なのが、平日の午前中とはいえ入園客が少ないことです。何だか貸しきり状態というのも、良し悪しというか、ちょっと寂しい感じなのです。 日本語観光ツアーに入っていませんし、ガイドブックにもあまり載っていないので、日本人観光客が訪れることは少ないでしょう。実際、園内で日本人にはほとんど出逢いませんでした。
他のテーマパークにもタクシーを飛ばして行ったら閉鎖になっていたこともあるので、もっと知名度が上がって多くの人に見に来て欲しいものです。
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September 03, 2005
テーブルに並べられたカントーク料理

カントーク料理は、タイの北部地方の郷土料理です。
カントーク料理をはじめとする北部地方の料理の大きな特徴は、「もち米」が主食だということでしょう。 もちろん、あの細長い形をしたタイ米の「もち米」です。蒸されたもち米(カオニャオ)が、小さな筒状の竹かごに入れられて出てきます。この竹かごには、ふたが付いていて昔の“お櫃”のミニ版といった感じです。
もち米は、手にとって一口大に丸めながら口に運びます。不思議ともち米が、手にベタつきません。タイ米ですからもち米も、あっさりしてベタつかず、やや固めの食感です。
カントーク料理は、伝統的な“おもてなし料理”で、小さな丸いテーブルに料理をたくさん並べて、車座になってみんなで食べます。その料理を各自が取り分けて食べるというものです。料理以外の取り皿やもち米が入った竹かごなどは、床に置いて食べます。
東北部は、ミャンマーと国境を接しているため、ミャンマーの食文化の影響を受けていて、タイ南部に比べると辛さがやさしくなります。 地元の代表的な料理の「ブタの皮をカリカリに揚げたもの」やあまり辛くないミャンマー風のカレー、骨付きの鳥のから揚げ、これはタレを浸けて揚げてありますが、日本で食べるのとあまり変わらない味です。 それと辛いタレをつけて食べる生野菜、スープとサラダというメニューでした。豪華ではなく素朴でシンプルな料理ばかりです。お味の方は、まあまあというか、一度は食べてみましょうというところでしょうか。
テーブルが小さいため、料理は小ぶりな器に入っていますので、なくなるとおかわりを持って来てくれます。もち米(カオニャオ)が美味しかったので、全部いただきました。
民族舞踊を見ながら観光客向けの「カントーク・ディナー」が、多くのチェンマイ市内のホテルや専門のレストランで楽しめます。 味がいいというレストラン行くと、200人は入れる大きさで、既に観光客で一杯です。欧米系やアジア各国の人たちで、日本人はそれほどでもありません。 靴を脱いで、赤い敷き物が敷き詰められた一画に案内されました。イス席ではなく直に床に座り、真ん中に丸テーブルと料理が運ばれてくるのです。
長い「付け爪」をつけた踊り子

料理をある程度食べたところで、民族舞踊のショーが始まります。きれいな民族衣装を着た女性が、中央のステージで素敵な舞いを披露してくれます。 指に細長い「付け爪」をして踊るのが北部地方の舞踊の特徴で、この「付け爪」が手の動きを一層優雅なものにしています。
踊り子の女性たちも、色白の美人揃いです。チェンマイ地方は美人が多いと聞いたことがありますが、納得です。中国にも近いので、目鼻立ちもどことなく中国系の雰囲気です。
タイ北部の郷土料理と民族舞踊の両方を楽しめるのが、カントーク料理といえるでしょう。
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August 26, 2005
その2
自然のままの山間部を巡る、人が歩ける程度の狭いコースをゆっくりと歩きます。初めは緊張していましたが、目線の高さとそのゆっくりとした大きな揺れに慣れてくると、少しずつ落ち着いてきました。だんだん周りの景色を見たり、カメラを手にして写真を撮る余裕で出てきました。
「ブーンペン」は、いつも道端の草を食べては立ち止まり、立ち止まっては食べます。その度にゾウ使いにちゃんと歩くよう、ゾウの調教用の棒「コー」を耳の根元に当てながら指示します。「コー」は、木製の柄に先端にカギ型の金属がついた長さ40~50cmほどの棒です。
雨が多い山間の道はぬかるんで、ゾウの足跡がくっきりとついていて、その深さは30センチにもなっています。よく見るとその足跡は、全く同じ場所についていることに気づきました。つまり、たくさんのゾウが同じコースを歩くのですが、どのゾウも同じ足跡を歩いているのです。 体の大きさが違っていても、同じ位置に足を置いて歩いているのですからスゴイです。
同じ位置についたゾウの足跡

大半の観光客は、午前中のショーを観ていますので、山道を歩いているのは、わたしが乗っている「ブーンペン」だけです。1時間の間、前後に一度も他のゾウを見ませんでしたから、ゆったりと優雅な気分の山歩きとなりました。
少し雨に降られながら、鳥の声しか聞こえない静かな自然林の中をゆったりと歩きます。山道を登り、そして下ります。 途中ゾウ使いさんが、ゾウの頭から降りて、わたしの写真を撮ってくれます。調教用の「コー」を持たせてもらい、ゾウの鼻を上げたポーズまでしてくれるサービスまでしてくれました。 「星になった少年」で見た「コー」はずっしりと重く、その重さの分だけ夭折した主人公「哲夢」を思い出して感慨も深くなりました。この時だけは王様ではなく、「ゾウ使い」の気分でなかなかです。
ポーズを取ってくれるブーンペン

登りは座席の背もたれに寄りかかって、まさに王様気分なのですが、下りになると途端にお尻が前にずり下がってきて、しっかり手すりを持っていないと危なく座席から落ちそうになります。とてもカメラを手に持っていられません。
最後は川の中を歩きます。ワイルドな気分は、もう最高潮です。「ブーンペン」は、歩きながら水を飲んでいたのは言うまでもありません。
ゆったり、ゆっくりした満足度120%の1時間でした。今度は、もっとワイルドなコースを歩くというエレファント・キャンプに行ってみよう!
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August 25, 2005
ゾウの背中は王様気分

ゾウに乗るのは、今回のタイ行きの目的のひとつでした。このブログで以前紹介した映画「星になった少年」のように、ゾウ使いの気分を実際に味わってみたかったからです。
チェンマイ周辺には、いくつかのエレファント・キャンプがあります。チェンマイ市内から最も近く、観光客で賑わっているのが「メーサー・エレファント・キャンプ」です。 国道107号線を北上し、有名な「フォーシンズ・リゾート・チェンマイ」ホテルがあるメーリムから1096号線に折れて、山間部に入ってしばらく走ると到着します。午前中9:30から1時間のショーがあるため、多くの観光バスが早い時間からやってきます。
ガイドのソンブーンさんに1時間の「ゾウ乗り体験」のチケット代の交渉をしてもらい、入場料込みで1000バーツ(3000円)ということになりました。入場料が120バーツ、通常、ゾウは2人乗りになっていてひとりの料金が600バーツですから合計720バーツです。1000バーツ出しても、ひとり乗りで“王様気分”が味わえるのなら安いものです。 なにせ、昔は王様しかゾウに乗れなかったのですから。
このエレファント・キャンプには、小ゾウから40数歳まで77頭ものゾウが飼われていて、わたしを乗せてくれたのは、28歳のオス象「ブーンペン」です。ゾウの寿命は、70歳くらいといいますからちょうど働き盛りです。
座席から足元を見ると

高台になったゾウ乗り場から、ゾウの背中の座席に手をとってもらいながら乗り込みます。座ると手すりと落ちないためのバーがロックされて、いざ1時間の「ゾウ乗り体験」の出発です。
ゾウに乗るのは初めてではなかったのですが、やはり緊張します。自分の目線の高さは、少なくとも4m以上はあります。ゾウが歩く毎に、座席が左右へ大きく揺れます。しっかり鉄製の手すりを握り締めたのは、言うまでもありません。 足はだらりと下げたままですから、手すりを両手で摑まえていないとずり落ちてしまいます。この高さから落ちたら、タダでは済まなそうです。
つづく
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August 21, 2005
タイ北部チェンライ郊外の「ボーナム・パパ温泉」で立ち寄り湯をしました。火山がある訳ではないようですが、チェンライの他にも、タイ北部には意外にも温泉が多く湧いています。
90℃の源泉で温泉卵

チェンマイからチェンライへ向かう国道118号線沿いにも温泉があって、源泉の温度は何と90℃もあるということです。ここは入浴施設はないのですが、円形の源泉では、竹かごに入れた卵や竹の子を茹でています。
日本ではお決まりの温泉卵を買って食べました。20バーツ(60円)で5個入りだっと思います。温泉は硫黄の匂いがしていましたが、ここの温泉卵は案外、さっぱり味でした。塩のかわりに醤油で食べるのもタイならではです。
さて、チェンライ空港方面のバンドゥー市場から5分ほど車を走らせると、田園風景の中に「ボーナム・パパ温泉」の看板をやっと見つけました。 バンコクの佐藤さん、お薦めの温泉なのですが、ガイドさんも知らない温泉でした。佐藤さんの奥さんがチェンライ出身なので、地元の人以外にはあまり知られていないのでしょう。
本館と新館の2棟に分かれていて、温泉の噴水が気温30度以上でも湯気を立てながら、噴出しています。ここの源泉の温度は、60℃あるそうです。
佐藤さんのアドバイスにより新館に入ることにしました。入浴料の50バーツを支払い、 “いざ温泉へ” 。南国の温泉に初めて入ると思うと、妙に入れ込んでしまいました。 なお、タオルも貸し出してもらえますので、手ぶらでもOKです。
シンプルな個室の湯舟

小川を渡って新館に入り案内されると、すべて個室の内湯になっていて、ひとりずつ、またカップル、家族ごとに入れるようです。日本の家族湯といったところです。浴室内で衣服を脱ぎ、個室ですから裸で入浴できます。
浴槽は円形のすり鉢状で、内側に陶製のタイルを貼ってあります。入ると見た目より広く、深さもそこそこあります。温泉は無色透明で、ぬるめのお湯です。 「30分以上の入浴は禁止」という張り紙がありましたが、なるほどこの湯加減では、つい長風呂してしまいそうです。すこしねるっとした肌に優しい湯で、沐浴材のような香りがします。 効能は、筋肉痛や神経痛に良さそうです。高血圧や心臓病は禁忌症になっていました。
ひとりでゆっくり温泉に浸かった後は、気分爽快で、さっぱりして旅の疲れも取れました。冬の冷気の中で露天風呂の温泉に入るのが好きなのですが、暑さの中で汗を流してさっぱりする温泉も、なかなかいいものです。
温泉好きな方には、タイの温泉はお薦めですよ。是非、一度経験してください。
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August 19, 2005
ノニ石鹸を買ったお店のお姉さん

バンコクはルンピニにあるナイトバザール。以前にも紹介しましたが、公営のナイトマーケットで、PM3から営業していているので、お土産や掘り出し物を探しに早めの時間帯から出掛けられます。 その上、地下鉄ルンピニ駅のすぐ上ですから、大変便利です。観光スポットとしても、お客さんを案内するにも、面白く喜ばれると思います。
“ナイトバザール”といえば、チェンマイが有名ですが、これはまたの機会に紹介します。
今回も、夕食を済ませてPM9頃から、お目当ての雑貨を探しに、ぶらぶらと歩いてまわりました。地下鉄の出口からすぐに、たくさんの食べ物の屋台が出ていました。 以前は見なかったので、新しく出店したのか、遅い時間から営業するのかは分かりませんが、美味しそうな屋台ばかりです。今度は、ここで腹ごしらえをしたいと思います。
これまでにもナイトバザールには何度か来ているのですが、方向音痴ではないにもかかわらず何故か迷ってしまいます。 いつもお香やアロマオイルなどを買うお店が見当たりません。このナイトバザールは、雑貨を扱う小さな店が集まったブロックが、道路をはさんでいくつかあるのですが、それらが全く同じ造りのブロックで、なおかつ同じような店が軒を並べ、幾筋かの狭い通路が、縦横に走っているからと気づきました。
夜このマーケットに行って、目当ての店を一度も迷わずに行ける方は、「ナイトバザール通」と認めないわけにいきません。しかし、漸くにしてブロック間の違いに気づきましたので、これからは迷わない自信がつきました。
買い物の目的は、 「ノニ石鹸」とアロマエッセンスです。ノニは、ハーブの仲間で最近健康飲料や石鹸などに利用され、ちょっとしたブームです。 以前、「ノニ石鹸」をいただいたことがあり、きめ細かな泡と肌に優しい感じがとてもよかったので、やっと探し出して買いました。旅行業者がお土産用にツアー中に販売しているようですが、ここはやはり値段交渉をしながら買うのが、ナイトバザールの醍醐味というものでしょう。
そのお店では、いろいろな種類のアロマエッセンスも扱っていましたので、夏らしくレモングラスのアロマを買い求めました。かなりオマケしてもらったのは、言うまでもありません。
せっかく来たので、後は面白い店はないかと散策です。お香やネクタイはいつも買うので、見るだけです。タイシルクのネクタイが、80バーツ(240円)から高くても150バーツ(450円)くらいです。交渉すればもっと安くなります。 普段に絞めるネクタイは、これで十分です。有名なジムトンプソンでは、3000円から4000円しますので、いかに安いかです。
たくさんの海賊版CDが売られています

いくつかの店では、海賊版のCDやDVDをすべて100バーツで売っています。ある店を覗いてみると、日本で上映中の映画をコピーしたDVDを売っていました。普通、CDは日本で再生できますが、タイで売っているDVDは、そのリージョン(地域)の違いから日本では観れません。しかし、そこの店主は、リージョンオールにしてあるから日本でも観れるというのです。絶対に観れるという言葉を半信半疑ながら、騙されたと思って3タイトル買いました。
結論から言うと、本当に観れました。このあたりの話は、改めて記事にすることにしましょう。
タイの雑貨に興味がある方、掘り出し物を探すのが好きな方、まあとにかく色々な物が売っているナイトバザール、まさに“ラビリンス(迷宮)”ともいえるでしょう。
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August 18, 2005
沙羅双樹の花

その2
西側のお堂にも大きな仏像があって、タイ式に3回額を床につけて手を合わせます。そのお堂にいらっしゃった高僧から、お祓いをしていただきました。清めの水を掛けながら、念仏を唱えていただきます。
そして、右首手に木綿紐のお守りを自ら結んでいただきます。3日、5日、7日後まで外さないでいると、御利益があるそうです。(合掌)
境内からは、チェンマイ市内を一望できるのですが、この日はあいにくガスがかかっていて、ほとんど眺望がききませんでした。100mを越す涼しい風が吹くこの高台からの見晴らしは、さぞや美しいことでしょう。
この名刹には、さきほどのジャックフルーツの巨木の他にも、菩提樹の大木があります。菩提樹は、クワ科の常緑の高木で高さ約30mにも達します。その葉は、ハート型をしているので、他の木と見分けるポイントになります。釈尊が、この樹下に座して悟りを開いたと伝えれていて、神聖視されることで知られています。
他にも沙羅双樹の木がありました。釈尊が、涅槃に入った臥床の四方に2本ずつあったのが娑羅双樹の木です。涅槃の際には東西・南北の双樹が合してそれぞれ一樹となり、樹色が白変したといわれています。 平家物語の一節「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」は、あまりにも有名です。
はじめて沙羅双樹の木を見ましたが、赤い花が一輪咲いていました。この花の色が、盛者必衰の理をあらはすと想うと、ちょっと感動!
展望台のところには、深紅に近い花をたたえたブーゲンビリアの大樹もありました。いつも見るブーゲンビリアよりも一層紅い花の色に思えます。
306段の天国への階段を登りきった 「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」。
確かにそこは、 “極楽浄土に通じる入り口”と思える神聖な場所でありました。
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August 17, 2005
天国へつづく306段の階段

チェンマイ市街から西にドイステープ山がそびえている。その標高1050mのところに「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」寺院があります。 この寺院は、チェンマイを代表する寺院であり、 “ここを訪れないと、チェンマイに来たことにならない”そうです。
チェンマイ市内から40分ほど車を走らせると、寺院のすぐ下まで車で登ることができます。参道にはお土産屋さんが並び、お土産品を売っている売り子さんが、「6枚1000円」と日本語で寄ってきます。
寺院への階段はかなり急な階段で、まさに“天国へつづく階段”になっています。階段の両側の手摺には、お寺のお守りとして龍の像が施してあり、その表面は陶製の鱗で覆われています。
306段の階段を登りきると、本堂があります。靴を脱いで、床にタイルが貼られた境内を裸足で歩きます。まず、目につくのが、ジャックフルーツの巨木です。5月頃が旬ということで、既にほとんど実を付けていませんでしたが、1個だけ大きな幹から唐突といえるような格好で生っていました。本堂に入ると入り口の左に、仏陀の生涯を表した壁画と仏像があります。
なんといっても寺院を象徴するのが、境内の中央に聳え立ち、黄金に輝く仏塔でしょう。その高さは22mあって、ガイドさんの話によると、尖塔には昔、ダイヤモンドが飾り付けてあったそうですが、落雷で壊れてしまい今はバンコクの王室に保管されているのではないかということでした。
黄金に輝く仏塔

この寺院で面白いのが、自分の誕生日が何曜日だったかで、自分の仏像があるということです。立像や坐像、涅槃仏に千手仏など7種類の仏像の中から、誕生日の曜日で自分の守り仏が決まっているのです。年代表で調べてみると、わたしの誕生日は火曜日ということで、涅槃仏がわたしの守護仏でした。早速、7体並んだ仏像の内、涅槃仏の燈明用の油を注いで、手を合わせました。
東西南北にお堂があるのですが、東のお堂にご本尊の大きな仏像が祀ってあります。タイ北部の仏像の顔はみな丸顔が多いようです。
また、境内の至るところに龍の装飾や像が見られることから、中国の影響が色濃く感じられます。一般的にタイでは神様の化身であるゾウを装飾に使うことが多いのです。
参拝に訪れるタイの人たちは、たくさんの仏像に蝋燭を灯したり、燈明に油を注いだり、熱心にお参りをしています。また、おみくじがあり多くの人が引いていました。
つづく
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August 13, 2005
首長族のカレン族の女性

今回のタイ行きは、3泊4日の日程で、はじめてタイ北部を訪れたことです。
タイ第2の都市・チェンマイを起点にチェンライを経由して、チェンセーン、そして北部の少数民族の村々を訪問しました。
そしてチェンマイ郊外の「大坪・彗燈教育学園」の見学もさせていただきました。
バンコクとは全く異なって、タイらしいというか、これが本当のタイの国なんだと思える旅でした。
緑あふれる古都チェンマイは、田舎らしさや昔の日本の生活風景を髣髴とさせる地方都市です。 チェンマイから東北へ約190キロのチェンライは、チェンマイよりさらに古い都で、名刹や美しい庭園があり、その郊外には、気持ちいい温泉もあります。
さらにラオス、ミャンマーとの国境のゴールデン・トライアングル、最近まで麻薬を生成するケシの栽培が行なわれていたところです。
悠々たるメコン川の流れの対岸にラオスを臨むチェン・セーンの町。メコンの川風に吹かれての屋台の味は、一層旅情を誘うものでした。 日本を離れて“想えば遠くへ来たものだ”という想いが胸にこみ上げてきます。
チェン・セーンで1泊して、標高1800のドイメーサロンへ。ここは、中国国民党から逃れてきた雲南省出身の中国系の人たちの町です。高地の涼しい気候を利用してのお茶やバラの栽培がさかんです。
そして、タイ北部には9つの少数民族が生活していますが、その内のアカ族、カレン族などの村の観光へ。 小柄なアカ族、首長族として知られるカレン族、その部族も観光用とはいえ綺麗な民族衣装を纏っています。 観光中心に生計を立てながら、その文化や生活習慣を継承しているようです。
チェンマイ周辺では、1000メートルを超えるドイステープ山頂にある名刹「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」観光やエレファント・キャンプでは「ゾウ乗り」を体験しました。
この詳細な紀行記は、タイトル毎に写真と共に順次アップさせていただきます。
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August 09, 2005
今日は8月9日、タイに来て8日目になりました。
昨日から一泊2日で、チェンライ、チェンセーンの小旅行に行ってきました。
チェンライでは温泉に、ゴールデントライアングルでは、ラオス、ミャンマーの国境を、
そしてチェーンセーンでは、メコン川を眺めながらの屋台料理を、
今日は、1800mの高地ドイメササロンで、おいしいウーロン茶と雲南料理、
また、アカ族、カレン族の少数民族の村も訪れました。
今、チェンマイに戻って、一息ついたところです。
明日は、タイ滞在も最終日、
チェンマイ郊外のドイステープ山やエレファントキャンプに行く予定です。
11日早朝には、帰国予定です。
詳しい紀行記は、福岡に戻ってアップさせていただきます。
まずは、近況報告まで。
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July 31, 2005
涅槃仏の足の裏

ワット・ポーは、大きな涅槃仏があることから「涅槃寺」とも呼ばれています。また、タイ式マッサージの元祖、総本山ともいうべき王室の寺院である。バンコク市内では、最も歴史が古い寺院で、境内の広さも随一ということです。
ワット・ポーで一番有名なのが、巨大な涅槃仏、お釈迦様の像でしょう。金色に輝く大仏像は、全長49mあり、見事な螺鈿細工を施された“足の裏”は、長さ5m・幅1.5mもあるといいいます。 足の裏いっぱいには、バラモン教の宇宙観を表した108面の螺鈿が、貝殻の淡いピンクの光を放っています。 ここでも仏教とバラモン教の融合が見られます。 涅槃というのは、お釈迦さまは悟りを開いたということを表していて、そのお顔も柔和で優しいものです。しかし、お顔よりもこの足の裏の方が、有名なのです。
また、足の裏が超偏平足でまったく土踏まずがないのも、その人が超人である身体的な特徴・証明だそうです。(なるほど)
涅槃物の裏側には、108個のお賽銭箱が置かれていて、お願いを念じながらコインを1個ずつ入れていくのも、なかなか面白いものです。
ワット・ポーで有名なもうひとつが、 「タイ式マッサージ」です。境内にはタイ式マッサージ学校があり、マッサージ師の資格を目指している学生がここで学んでいます。ラーマ3世によって本格的な医学の教育施設が、ワット・ポーに設けられ、医学の基本がマッサージとされていたそうです。ですからタイ式マッサージは、長い伝統を持つと同時に治療的効果も持つものといえるでしょう。
境内には、4つの大きな仏塔がその威容を誇っています。ラーマ4世までの歴代の国王を表していて、その表面は、いろいろな色彩なタイルで装飾されています。
夜はライトアップされていますので、夜空に浮かび上がる4基の仏塔、そしてチャオプラヤー川の対岸にあるワット・アルン(暁の寺)のライトアップを観にいってはいかがでしょう。昼間の観光ツアーとは違った、幻想的な雰囲気を味わうことができます。
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July 24, 2005
昼間のパッポン通り

このタイトルで記事を書くのは、少々“ためらい”があります。それは、実際にここのバーに飲みに行ったことがないからです。この道に詳しい方がたくさんいらっしゃるでしょうから、ふさわしくない記事かもしれません。
ちょうど去年の今頃、バンコクにいました。BTSアソーク駅に近いタイパンホテルに1週間ほど滞在しましたが、アソーク駅や地下鉄の駅まで行くのに“ソイ・カウボーイ”を通り抜けるのです。ちょうど仏教徒の重要な日である三宝節(アーサーンハ・ブッチャー)とその翌日の「安居入り(カオ・パンサー)」に重なり、
その期間中は、お酒を控えるために、ソイ・カウボーイは全店お休みになっていたことを思い出したので、書くことにしました。
“パッポン通り”といえば、世の男性がみんな知っているバンコクのナイト・スポットであり、 “ぼったくりバーで有名な悪名高き歓楽街”でもあります。
数年前に、バンコク駐在中の友人に隣の通りの「タニヤ通り(日本でいえば銀座)」の高級クラブに連れて行ってもらった際に、パッポン通りを友人にはぐれないようにして歩いた記憶があります。 閑散とした昼間の顔とは全く異なり、夜はコピー商品を売る露店が立ち並び、歩くのも大変なくらいの混雑振りです。その反対側には、トップレスの女性がカウンターの上で踊っているのが外からも見える「ゴーゴーバー」が軒を並べています。これが同じ通りだろうかと思うくらい、昼と夜の顔が全く違います。
スタイルがいい踊っている女性を見ると店の中に入ってみたい気になりますが、その誘惑に負けると素人は痛い目に遭う確率が高くなるのです。飲むだけならビール小瓶が100バーツくらいらしいのですが、中にはぼったくりの悪質な店があるので、絶対に入ってはいけないのです。そのような店の見分けがつきませんし、客引きが連れて行くような店も危ないのです。
このような訳で、店の中に引っ張り込まれないうちに退散した方が無難というところでしょう。
一方の“ソイ・カウボーイ”は、きれいなネオンが輝くちょっとレトロでこじんまりした雰囲気の通りです。少しさびれ気味なのでそう思うかもしれません。
ゴーゴーバーもありますが、一般的なバーやパブスタイルの店もあります。料金も良心的なようで、安心して飲めるそうです。 毎晩タイパンホテルの行き帰りに通るのですが、全然危険な感じはしません。お店の外に、キレイなお姉さんたちが、並んで道行く人に声を掛けますが、強引な客引きはしません。その中に背の高い“女性”がいるなと思ったら、やはりオカマちゃんでした。ニューハーフが相手をしてくれるお店もあるのですね。
今度安心して飲める“ソイ・カウボーイ”で一度飲んでみることにしましょうか。
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July 14, 2005
暑いマーケットの通り

何でも売っているバンコク最大の市場、それは「ウィークエンド・マーケット」でしょう。その名の通り、毎週土・日曜の2日間だけ開催されます。BTSの終点モーチット駅から歩いてすぐ、バンコク名物の巨大マーケットで、1万以上の店があるといわれています。地下鉄カンペンペット駅からも行けます。
朝9時頃からオープンしていて、夜は7時頃まで、夏のシーズンは夜12時まで営業しているそうです。
「ウィークエンド・マーケット」の第一印象は、とにかく“暑い”ことと“人が多い”ことです。それは、わたしの場合すぐに疲れることを意味します(誰でもそうですかね?)。
それでもどんな物が売っているのか興味津々で、「暑い暑い」と言いながら、つい歩いてしまいます。衣料・雑貨、陶器、籐製品、食料品、骨董品、仏具、日用品、軍の放出品、たくさんの種類のペットまで、とにかくありとあらゆる物が売っています。
また、あまりの広さに迷子になりやすいというか、方向感覚が麻痺してしまいがちです。soi(通り)毎にブロック分けがしてありますから、ガイドブックなどの地図を見ながら廻った方が無難かもしれません。直射日光を避けるつもりで建物の内側の通路を歩くと、それはそれで狭い迷路のような通路を時には行き交う人とぶつかりながら進みます。あっちに行ったりこっちに行ったりするうちに、だんだん方向感覚を失います。そんな時は、一度建物の外へ出て現在の位置を確認した方がいいでしょう。
熱帯魚売り場

何を買うのでもなくブラブラしますが、面白いのはペット売り場でしょうか。鮮やかな鳥や熱帯魚・金魚、犬・猫は当然として、サルや名前も知らないような小動物、両生類や爬虫類などなど・・・・・
まあ見ているだけでも飽きません。しかし、昨今の鳥インフルエンザの心理的影響で、闘鶏用の鶏売り場エリアには入りませんでした。大丈夫でしょうが、好奇心もほどほどにというところです。
広大な敷地に無数ともいえるほどの店舗の数です。ゆっくり見て廻ってその中の気に入った店に戻って買おうなんていうのは、大きな間違いというものでしょう。いいなと思ったらその場で値段交渉して、即決で買うべきでしょう。とても元の店へ戻ろうなんていうのは、ほとんど現実的ではありませんし、そんなことをしていたら疲れ切ってしまいます。
あなたは、“即決派”それとも“じっくり派”? ここに限っては“即決派”でいきましょう!
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July 03, 2005
ワット・ポーの夜景

バンコクは、チャオプラヤー川沿いに発展した都市であり、河口近くに位置しているため、その周辺に山は見えません。そのため、市内を見渡せるビューポイントは、高層ビルの展望台や高層ホテルからの眺望に限定されます。その中から、夜景の絶景ポイントを2ヶ所、デートスポットとしても最適の場所を紹介したいと思います。
まず、サートーン通りにある「バンヤン・ツリー」ホテルの屋上レストラン&バーです。「バンヤン・ツリー」ホテルの外観は、その高さの割りに薄っぺらい印象で、遠くからもよく目立ちます。
高速エレベーターで、あっという間に60階に着きます。実際に屋上まで上がってみると、下から見るよりも建物の幅は、高さのせいもあって予想以上に狭いものです。狭い部分は、幅5,6mしかない感じがします。
約200mからの夜景は、バンコク市街を360度見渡せます。オープンエアーのレストランの先端部分がバーになっていて、中央のカウンターを囲むようにテーブル席が配置されています。
心地よい風に吹かれながら、ここから眺める夜景は最高です! 遮るものが何もないので、開放感100%です。 というか、高所恐怖症の人には、絶景を楽しむ余裕などないかもしれません。何しろ背が低いフェンスひとつ向こうは、空中なのですから。こんな構造の屋上バーは、安全対策上日本では間違いなく許可されないです。 “スリル満点”のバーともいえるでしょう。
あまりフェンス越に下を見ないで、遠くまで広がる夜景を眺めているぶんには、恐怖感はありませんので安心してください。完全オープンエアーですから、雨が降ればすぐにクローズになります。天気が怪しい夜は避けた方が無難です。
もうひとつバンヤン・ツリーと人気を二分するのが、シーロム通りの高層サービスアパートメント「メリタス・スウィート・ステートタワー」の屋上にある「ドーム」というレストラン&バーです。このビルの最上階部分がドーム状の構造になっていてライトアップされていますので遠くからもそれと分かります。
両者を比べると、ここからの夜景の方が、美しいようです。
室内レストランの外のベランダには、ゆったり目のソファーがあるので、のんびりとした気分で夜景を楽しめます。
こちらも屋上部分は、基本的にバンヤン・ツリーと同じような造りになっています。室内と屋上の2ヶ所にレストランがあり、やはり屋上にもオープンエアーのバーがあります。ここのバーは、スタンドだけでテーブル席がありません。その夜は、週末ということもあって鈴なりのお客さんで、そこで飲むのを諦めて、早々に引き揚げました。
全体的にかなり広いスペースなのですが、夜景を楽しむ観光客も含めて大勢の人で混んでいて、ゆっくりできなかったので、平日の方がよいと思われます。
どちらも料金は、ワンショットで1000円前後です。しかし、両方のレストランも日本で食べるのと変わらないくらい、かなりのお値段です。
別世界にいるような気分にさせてくれる、この“天空のバー”を一度経験してみませんか?
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June 21, 2005
正面から 塔の中ほどにシバ神が見える

“暁の寺” いい響きです。昔からタイで一番行ってみたい所でした。
三島由紀夫の小説のモチーフになったり、たびたびTVで紹介されたりしているので、よく知られた有名なお寺です。朝日を受けたその姿が美しいことから、“暁の寺”と名づけられたと聞きます。 「ワット・アルン」は、トンブリ王朝時代のタイ国最高の寺院だったのです。現在のチャクリー王朝の「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)に相当します。
「ワット・アルン」へは、渡し船でチャオプラヤー川を渡って行きます。対岸から朝日を受けたその優美な姿を見ることができます。渡し舟は、2,3分で「ワット・アルン」の船着場に到着です。
市内観光ツアーでは大体朝一番に行くことが多く、まだ暑くなく観光客もまばらな時間帯が、ゆっくりと観光できます。しつこい物売りや記念写真の業者がいないので余計です。タカリや詐欺などの被害も、この周辺には多いので注意しましょう! その意味でも、早朝に訪れるのがよいでしょう。
「ワット・アルン」の仏塔は、チャオプラヤー川岸にそびえ立ち、その高さ75m。その周りに4つの塔が従っています。仏塔の表面は、白を基調にした素地に中国の陶器がモザイクのようにはめ込まれていて、微細な色に彩られています。その陶器は、朝日を反射して微妙に輝いています。また、複雑な面が組み合わせられた外観を見せています。
仏塔を正面からみると、その中段にエラワン象に乗ったインドのヒンドゥー教のシバ神が祀ってあります。その他にもガルーダや悪魔、猿などの装飾がたくさんある。よく見ると仏塔の台座の下には、中国風の石像まであります。
いろいろな宗教が混在しているというのか、特にヒンドゥー教の影響が大きいタイの仏教らしいのですが、それにしても仏教寺院とは思えない造りです。しかし、その御堂には、仏像が安置されていますし、黄色の法衣をまとったお坊さんがいますので、間違いなく仏教寺院です。トンブリ王朝時代には、この御堂の中にエメラルド仏を本尊として祀っていたそうです。
ライプアップされたワット・アルン

夜にはライトアップされ、対岸から幻想的な姿が浮かび上がっていて、チャオプラヤー川の川面にもゆらゆらと揺れています。
夕日を背にした「ワット・アルン」も美しいと聞きますので、夕焼けがきれいな日に一度行ってみたいものです。
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June 19, 2005
シーフード屋台、甲かにが並んでいる

地下鉄ルンピニ駅を降りると、そこが「ルンピニのナイトマーケット」です。比較的新しくできた公設のマーケットです。近くには、タイ式ボクシング(ムエタイ)のスタジアムやタイの人形劇のシアターもあります。PM3頃から深夜までオープンしていますが、やはり日が暮れてから行ったほうが、ナイトマーケットらしく雰囲気が盛り上がります。
まず、ナイトマーケットの入り口の左手にフードコート(屋台街)があって、ここで腹ごしらえです。最初にクーポン券(食券)を買います。ひとり200バーツ(約600円)もあれば十分です。たくさんある屋台の中で、好きな屋台で料理を注文して、料理を中央のテーブルへ運び、そこで食べます。人気のタイ料理の屋台で、シーフードと野菜の炒め物とカオ・パッ・クン(えびチャーハン)を注文し、それにハイネケンビールの大瓶で、150バーツ(450円)くらいでしょうか。時間によっては、ステージでライブの音楽をやっています。
お腹が一杯になったところで、マーケットの中を探検です。いろいろな店があります。民芸品や香料、お香などの雑貨、タイシルクの製品、衣服、海賊版のCDやDVDなどを売る小さな店が、幾筋かの通路の両側にずらりと並んでいます。数百店もあるでしょうか。見て歩くだけで面白いです。また、広い敷地なので、どこまでがナイトマーケットなのか分かりません。目当てのものを探したり、掘り出し物が見つかるかもしれません。
わたしは、ここでタイシルクのネクタイ、アロマオイルやお香のセットをお土産に買います。最初に買いたい物の予算を決めておいて、気に入った商品が見つかったら、お店のの人と値段の交渉をします。
だいたい安めの値段なのですが、言い値の5、6割くらいにまけるように言います。すると店主がいくらと言いますので、自分の予算まで下がったら、交渉成立です。1個ではなく何個か買うと値引きしてもらい易いです。あまり粘り過ぎたりせずに、短い時間でさっと交渉した方が、うまくいくような気がします。自分の予算まで下がらない時は、さっさとあきらめて、他の店を当たったほうがいいでしょう。同じような店がたくさんあるのですから、気に入る商品がきっと見つかります。
こうして、すぐ1時間ほど時間が経ってしまいます。これがナイトマーケットの楽しさでしょうか。夕食後のそぞろ歩きに、最適といえるでしょう。
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June 09, 2005

バンコクで“カリプソ”というと、西インド諸島の音楽ではなく、 “ニューハーフ・ショー” 、つまりオカマショーの劇場を指します。オカマショーといっても、健全で、誰もが楽しめるショーなので、一度は観ることをお勧めします。
バンコクの街中を歩いていたり、BTSに乗っていたりすると、大柄な女性(?)に出逢うことがあります。よく見ると大概“オカマちゃん”ということが多いのです。普通にあっけらかんとした態度で、周辺の人たちも変な目で見たり、蔑視している風でもありません。タイでは“オカマちゃん”の人格が、少なくとも日本より認められているようなのです。
こういう風習や習慣というのは、案外世界にはあるようで、それなりの仕事や役割を担っていて社会的な地位や認知を得ています。タイの場合もそうなのかは、わかりませんが・・・
さて、カリプソはBTSラチャテーウィー駅のすぐ横のアジアホテル内にあります。個人で行くにも分かりやすい場所です。バンコク市内には、カリプソの他に「マンボ」「ラチャダー」というニューハーフ・ショーもあります。わたしは、ここしか行ったことがありませんが、カリプソが舞台と客席が近く、一番だという話を聞いたことがあります。
チケットは、日本からの観光ツアーのオプショナルを利用するのもよいでしょう。添乗員が送迎してくれて安心でもあります、しかし割高な料金(多分数千円)だと思います。ここでは、現地の日本語観光ツアー会社(ウェンディツアー、パンダバス)のクーポン券を勧めます。直接、事務所へ行き、希望の日時のクーポン券を購入します。以前はたしか340バーツ(約1000円)で買えましたが、2005年3月現在では、500バーツに値上がりしていました。
それでも1500円程度の料金で、1ドリンク付きのショーを楽しむことができます。
たとえば、わたしが利用するウェンディツアーは、BTSのシーロム線ナショナル・スタジアム駅(昨夜、日本と北朝鮮のサッカーの試合をしたところです)近くがオフィスです。ビルの1階が、日産自動車系列のショールームになっていますので、すぐ分かります。この近くには、タイシルクで有名な「ジムトンプソンの家」がありますので、ついでに観光されるとよいでしょう。一度は見ておきたいスポットですし、日本語ができるガイドが案内してくれます。
さて、公演は毎晩8:15と9:45分の2回あり、およそ70分くらいの所要時間です。アジアホテルの一階にある受付で、クーポン券をチケット(指定席)と交換したら、地下1階の劇場に降りていきます。劇場は割り合い広く、舞台のすぐ近くまで客席があります。
観客は、日本人初め韓国人などのアジア系とオーストラリア、ヨーロッパ系の白人とバンコクを訪れる観光客がほとんどです。日本人客の中には、中学生くらいの子どももいました。18歳未満禁止ということでもないようです。
ショーの演出は洗練されていて、観客が喜ぶように日本のヒット曲も含め、各国の曲がセレクトされています。大勢の出演者が出てきますが、どのオカマちゃんも“男”と思えない妖艶さで美しく、スタイルもいい! しばし、踊りとともに見とれてしまいます。
ピエロ役のオカマちゃん

その中に、お約束のピエロ役のオカマちゃんがひとり出てきて、おかしなコントでお笑いを取ります。この人です。 このオカマちゃんは、客席に降りてきて、中年男性のほっぺに真っ赤なキスマークを残すのも、いつものご愛嬌になっています。
楽しいショーで、あっという間の公演ですが、中でも「川の流れのように」の曲に乗って踊る“彼女”は、とりわけ美しい!
「川の流れのように」の曲に乗って踊る“彼女”

自分の好みのオカマちゃんを見つけて楽しむのもいいかもですね。 観客の方を観ていると、一番喜んで観ているのは、男性ではなくて、中年の淑女・熟女のようです。初めての方、日本でも見たことがある方に関わらず、その喜び様は、間違いなく男性のそれを超えています。その光景を見て、ショーとは別の意味で、受けてしまいます。
ショーの写真を撮るのは自由ですし、終了後、出口近くで、出演者のオカマちゃんが勢ぞろいして見送ってくれます。観客は、お目当てのオカマちゃんと握手をしたり、ツーショットの写真を撮ったりできて、心配りもなかなかです。この時に、どのオカマちゃんも背が高いので、初めて男であることを実感させられます、納得。
見送ってくれる”彼女”

帰りのBTSのホームで、ひやっとした風に吹かれバンコクの夜景を眺めながら、ショーの余韻に浸ります。
こうしてバンコクの夜は、更けていきます。
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June 03, 2005
よく冷えたココナッツ

その8
ふと目が覚めると、民家や寺院、工場など人の気配がするものが、はっきりと増えていました。少しずつバンコクに向けて下っているからです。
目覚まし代わりに、ツアーのガイドさんからココナッツの差し入れをいただく。よく冷えた果汁をストローで飲みながら、ココナッツの内部の果肉をスプーンで削って食べます。ほのかに甘い果肉、さっぱり味の果汁。しかし、実をいうとココナッツの果汁はあまり好きではありません。それは、なぜか生臭い後味が残るからです。そう感じるのは私だけでしょうか?
しばし、船尾のデッキに出てみる。川面を渡る風を顔に受け、煙突から吐き出される少し重油臭い排気を嗅ぎながら、デッキチェアーに座る。
シンハビール(タイのビールのブランド)の工場を過ぎ、バンコクに近づくにつれて、水上家屋に代わってマンションなどの立派な建物が増えてきます。中にはバブル経済がはじけて建設が中断された高層マンションもあります。
王宮とワット・プラケオ(エメラルド寺院)

バンコク市街地に入ってくると、いくつもの橋をくぐります。右舷にトンブリー地区の町並みを見て、左舷には王宮やワット・プラケオ(エメラルド寺院)を通り過ぎます。ほどなく右手にワット・アルン(暁の寺)、左手にワット・ポー(涅槃仏寺院)が見えてきます。ここを通過するとクルーズもいよいよ終わりに近づきます。
前方にシェラトンホテル、シャングリラホテル、ペニンシュラホテル、そしてザ・オリエンタルが見えます。これらのバンコクの高級ホテルが、チャオプラヤー川に面して建っています。とりわけザ・オリエンタルは、世界のホテルランキングのトップを占める超高級ホテルです。しかし、周辺ホテルの威容からすると、こじんまりとした佇まいにちょっと驚かさせられます。
夕暮れのワット・アルン(暁の寺)

これらのホテルの手前でフルーズ船は減速し、陽が傾いた夕暮れのリバー・シティに接岸します。ここがクルーズの終点です。降り立ったとたん、ゆったりとした時間の流れから、忙しい現実の世界に引き戻されたような感じです。そう感じたのは私だけでしょうか・・・
旅情あふれる3時間の船旅、これはバスや車では味わえないものです。やはりアユタヤからの還りは船にかぎります。
8回にわたった「アユタヤ紀行」にお付き合いしていただきましてありがとうございます。 感謝
ご感想などありましたら、コメントをいただければ幸いです。
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June 02, 2005
クルーズ船の船尾から

その7
いろいろな想いを胸にして、アユタヤを後にします。バンコクへの還りは、チャオプラヤー川をクルーズ船で下ります。アユタヤへの日帰りツアーは、「往復とも車」と「帰りクルーズ」の2種類あります。料金は、後者の方が1800バーツ(約5400円)と高いのですが、こちらが私のお勧めです。
アユタヤからしばらく車をとばして、クルーズ船の乗り場に着きます。あっけないくらい簡単な桟橋です。それに比べると、2層のクルーズ船は案外立派で一安心です。ここからおよそ3時間のクルーズの始まりです。乗客は日本人だけでなく、欧米の観光客も多く乗っています。
ちょうどお昼の時間になり、船中でビュッフェ形式のランチです。早朝の出発だったこともあって、空腹を満たすには、この決して美味しいとはいえないタイ料理も我慢できます。ハイネケンのビール(別料金)が、汗で水分を欲しがっている体中に染み渡ります(プハー・・・)
食事に夢中になっている内に、クルーズ船は桟橋を離れ、ゆっくりとチャオプラヤー川を下り始めていました。チャオプラヤー川は、やや土色に濁り、ところどころに浮き草が浮かんで流れています。小さな川魚を捕る舟、砂など載せた台船を引っ張る船、船尾が住居になっている貨物船、このような船が、クルーズ船の両舷を行き交います。
川岸の家々

川岸に目を転じると、椰子の木を交えた南国の樹木が両岸を覆っています。その所々に河に張り出すように水上生活者の家屋が見えます。どの家も階段が付いていて、舟を着けられるようになっています。ここが玄関なのです。子どもたちは河に飛び込み、水遊びをしたり、女たちは洗濯をしたり、クルーズ船の窓越しに、その生活ぶりを垣間見ることができます。
水辺で遊ぶ子どもたち

間もなく、ゆったりと時間が流れはじめ、ゆるやかなチャオプラヤー川の流れと、船の振動、ハイネケンと満腹感とがミックスされて、お約束の眠気がやってきます。とろけるように眠りに落ち、心地よい午睡となります。どのツアー客も同様にお休みタイムです。
つづく
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June 01, 2005
その6
「ワット・プラ・マハタート」から少し歩くと、 「ワット・プラ・シー・サンペット」へと続きます。「ワット・プラ・シー・サンペット」は、現在のバンコクの「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)に相当する王朝の守護寺院だったそうです。1491年に建立され、黄金の仏像があったのですが、これもビルマ軍によって破壊し尽くされて、跡形もありません。
桜のような花と遺跡群

行ったのは3月末でしたが、ちょうど日本の桜のような薄いピンクの花が咲いていました。なんという名前かはわかりませんが、遠くから見ると桜そのものです。廃墟のレンガの赤とピンクのコントラストが対照をなして、“兵どもが夢の跡”の雰囲気を一層引き立てています。
今は、3基の仏塔(チェディ)が残っているだけです。周りに赤レンガの廃墟を従えて、静かに並んで建っています。
3基のチェディ

これらのチェディには、3代の王様の遺骨が収められています。つまり王墓になっているのです。さすがのビルマ軍もそこまで破壊しなかったのでしょうか? おそらく当時は3基のチェディは黄金に輝いて、その豪華さと荘厳さは、アユタヤ王朝の栄華を誇っていたことでしょう。
そんなことに想いを馳せながら、南国の強烈な日差しをまともに受け、汗を流して、ゆっくり散策して回ります。
そろそろ暑季を迎える頃の日差しは、真上から照りつけるため、ほとんど影ができません。木陰に入ると、汗ばんだ額を涼しい風が吹き、一息つくことができます。
ここに来てみると、歴史を知るとともに、過去の歴史を“今、ここ”でリアルに実感できます。それが世界遺産たる所以でしょうか。
つづく
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May 30, 2005
ワット・ヤイ・チャイ・モンコン

その4
アユタヤ市街から少しはずれたところに、尖塔(チェディ)が見えてきます。 「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」です。
1357年に初代ウートーン王によって建立されました。往時は金色に輝いていたであろう仏塔は、長年の風雨にさらされてその面影はありませんが、今でも美しい姿でそびえ立っています。
ずらりと並ぶ座仏像

他の仏塔や建物の支柱も、ひびが入っていたり、やや傾いていたり、永い歴史を感じさせます。仏塔は高さ72メートルあり、中段ほどまで登ることができます。そこからは、アユタヤ周辺ののどかな田園地帯が一望されます。そして仏塔内に入ると、中は真っ暗でひんやりとしていて、コウモリがいそうな雰囲気です。
境内には大きな涅槃像が横たわり、敷地を囲むように座仏像がずらりと並んでいて壮観です。どの仏像もオレンジの法衣をまとい、やさしい表情で座っていらっしゃいます。その表情は、どこかインド風の顔立ちで、ひとつひとつ違っていて個性的です。
アユタヤ市街に入ると、緑が多く街全体が遺跡公園のような雰囲気です。その一画に象乗り場があり、ツアーでも立ち寄ります。30分ほどの自由時間がありますので、希望者は“象乗り”体験ができます。象の背中で揺られながら、アユタヤの遺跡群を望むのも風情があるかもしれません。

ここには多くの象がいて、象使いによく調教されています。中にはかわいい小象もいますので、餌用のサトウキビを買って食べさせることもできます。
つづく
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May 29, 2005
その3
アユタヤの街のほど近くに、それはありました。「日本人町跡」は、アユタヤに向かう道路に面して、きれいに整備された公園になっています。当時を偲ばせるものはほとんどなく、 「アユチア日本人の町の跡」の石碑があるだけで、この碑がなければここが「日本人町跡」とは分かりません。思い入れがあっただけに、ちょっと拍子抜けした感じです。
公園の入り口にある石碑

アユタヤの日本人町は、歴史の授業で習った山田長政が居たところです。こんなに日本から離れた異国の地に、徳川時代の1600年代の前半には、1500人以上の日本人が住んでいたといいます。
後朱印船貿易で栄えたこの町の首領が、山田長政でした。彼は当時のアユタヤ王朝の王に仕え、傭兵隊長からついには地方長官の職にまで就きます。最後は、王位継承のトラブルに巻き込まれ、毒殺されたという話です。後朱印船貿易が鎖国令によって終わるとともに、日本人町も消えたということです。
敷地内の奥には、チャオプラヤー川の支流が流れています。今では、その緩やかな流れを見ながら往時の賑わいに想いを馳せるのみです。
つづく
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May 28, 2005
その2
バンパイン宮殿は、17世紀にタイ王室の夏の保養地・離宮として建てられました。現在は、一般の観光客に開放され、見学することができます。国王はじめ王室の方々が、時々滞在されるそうです。
その広大な宮殿内には、手入れが行き届いた庭園と大きな池があって、タイ様式をはじめ、ヨーロッパ風や中国風の立派な建築物が配置されています。
タイ様式の建物

入園ゲートを通って庭園内に入ると、きれいな花々が咲き乱れ、右手に芝生広場、左手に大きな池に沿って歩きます。途中、菩提樹やマンゴーの並木があって、季節ごとにマンゴーが実をつけています。
しばらく行くと、池の真ん中にバンパイン宮殿のシンボルともいえるタイ様式の建物が、浮島のように浮かんでいます。よく観光用のパンフなどの写真に使われている建物です。
途中、ベルサイユ宮殿にあるような西洋風のおしゃれな建物も見えます。ガイドさんの話によると、王室の高貴な方々はこのような建物に滞在されるようです。
さらに奥へ進むと、芝生のじゅうたんに像の形に刈り込んだ植栽が見えてきます。イギリス庭園にあるそれですが、よくできていて像の親子がとても可愛らしいです。
象さんの植栽

最も奥まったところに位置するのが、朱に塗られた中国風の大きな建物です。靴を脱いで中に入ります。昔の王様がここを使われていたようです。ガラス越しに紫檀や黒檀で作られ、細かな彫刻が施されたベッドや家具類が見えます。
その様子から「アンナとシャム王」や「王様と私」の映画を彷彿とさせます。ここからは来た道を引き返し、宮殿全体が見渡せる展望塔に登ったりしながら戻ります。
一時間もあれば、ゆっくりと見学できます。ここからアユタヤまで、もうすぐです。
つづく
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May 27, 2005
ワット・プラ・シー・サンペット

“アユタヤ” なにかいい響きに聞こえませんか? 旅情を誘われるといいか、懐かしいというか、そんな響きを持っているように思います。ご存知のとおり、アユタヤは世界遺産であり、山田長政がいた日本人町があったところです。わたしたちにとっては、親しみがある所といえるでしょう。
アユタヤは、バンコクから北へ約80㎞、チャオプラヤー川とその支流に囲まれ、アユタヤ王朝の遺跡が点在する美しい古都です。アユタヤ王朝は14世紀から約400年間にわたって、栄えましたが、隣国ビルマ(ミャンマー)からの度重なる攻撃で、破壊されてしまいました。そのせいか今でもタイとミャンマーは仲が悪いようです。
ぜひ行ってみたい所だったので、これまで2回現地の観光ツアーに参加しました。行きは車、帰りはクルーズというコースで、1800バーツ(約5400円)です。日本からのパックツアーのオプショナルツアーを利用するよりも、現地の日本語観光ツアー(ウェンディツアー、パンダバス)の方が安いので、こちらがお勧めです。
朝早起きして、7時前には泊まっているホテルのロビーに迎えに来てくれます。市内のいくつかのホテルでお客さんをピックアップしたら、アユタヤに向けて出発です。
渋滞する前のバンコク市内を抜けて、空港や郊外の工業団地へ向かう多くの車の流れに混じって走ると、1時間あまりでバンパイン宮殿に着きます。
つづく
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May 17, 2005

2時間1200円で楽しめて、体の疲れが取れること、それはタイ式マッサージです!
「タイ式マッサージ」 みなさん、一度は聞いたり体験したことがあるのではないでしょうか。市内を歩くと、フットマッサージ(足つぼマッサージ)とともにたくさんのマッサージ店が目に付きます。安い店は、2時間で250バーツ(約750円)くらいからあり、わたしが通っている店は400バーツ(1200円)です。日本では考えられない料金です。
はじめて経験したのが5年ほど前です。それまで一度もマッサージを経験したことがありませんでした。バンコク滞在の最終日で旅の疲れがピークになり、タイ式マッサージ店に行くことにしました。
それはもう天国にも行ったような夢ごこちのひとときでした。それまでの疲れは吹っ飛び、重かった体が軽くなったのです。それ以来、バンコクを訪れると、2日と空けずにマッサージ店に通うようになったのです
お店に入ってコース(1時間・2時間コース、また足つぼコースやアロマテラピー)を選ぶと、受付の女性が半個室へ案内してくれます。そこでタイシルクのパジャマに着替えて待っていると、マッサージの女性がやってきます。
うす暗いので顔はあまり見えませんが、多くはタイ東北部から出稼ぎでバンコクに来ている女性たちです。
「サワディカー(こんばんは)」と挨拶を交わすと、最初に足をきれいに拭いてくれます。そしてうつ伏せに寝ると、足から背中へとマッサージしていきます。女性によってウマイ、ヘタがありますし、やり方も微妙に違います。
ほとんど日本語や英語は通じませんが、「痛い、やさしく、強く、ゆっくり」などは通じますので、好みでリクエストできます。しばらくすると体がほぐれてきて、だんだん眠くなってきます。「仰向け」と言われるまで、眠ってしまうことも。時間の流れがゆっくりとなり、あっという間に2時間が過ぎていきます。心身ともに“癒されます”。
こうして昼間の疲れを取って、翌日に備えます。バンコクでは暑い日中を10分も歩けば、汗びっしょりです。体力が消耗しますし、疲れもたまります。そんな時、タイ式マッサージは、うってつけの疲労回復方法なのです。
ひとり旅では、夕食を食べ終えると特にすることがありません。そんな時ホテルに帰る前の2時間は、ちょうどよい時間なのです。タイ式マッサージもバンコク滞在の楽しみのひとつでしょう。
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May 12, 2005

ダムヌン・サドゥアク水上マーケットは、バンコク市内から80キロほど離れたラチャブリー県にあります。現地旅行社の日帰りツアーが毎日のように催行されているので、手軽に行くことができます。もうひとつのバンコクのトンブリ地区にあるワイサット水上マーケットは、観光客向けの小船やお土産屋さんがあるくらいで、水上マーケットのイメージとは程遠いものです。
マーケットが賑やかな午前9時ころまでに到着するため、早起きして日帰りツアーに参加しました。人気コースのひとつということで、大型バスはほぼ満員です。途中、ココナッツファームに立ち寄り、やっと到着。小型のボートに乗り換えて、果樹園の中にめぐらされた運河を20分ほど行くと、そこがダムヌン・サドゥアク水上マーケットである。後で分かったことですが、バスから降車した場所のすぐ近くが水上マーケットだということです。歩いていけるほど近いのに、どうしてボートに乗ったの? という感じなのです。きっと、観光のために運河を巡り、タイのモーターボート体験をさせようということなのでしょう。
水上マーケットに着くと、両岸をみやげもの屋が並んだ狭い運河をたくさんの小舟が、舳先をぶつけるようにして行き交っています。あちこちから物売りの声がして賑やかで、いかにも水上マーケットの雰囲気です。野菜やフルーツを満載した舟、タイの麺料理を作って食べさせる舟、おみやげや雑貨を載せた舟、中には食器などの陶器を売っている舟もいます。その中を観光客をのせた小舟が、縫うようにゆっくりと進みます。
たくさんの商品を載せたタイのおばちゃんたちは、「おいしいよ、買わないか(多分)」と声をかけながら、巧みに櫂を操っています。買いたい時は、自分たちの舟に近づいたところで声をかけたり、指をさしたりして注文し、直接舟から舟へと商品を手渡します。マンゴなどのフルーツはカットして売っていますから、船上で食べることができます。
わたしもモンキーバナナ一房を買いました。完熟して収穫するせいでしょうか、とても甘くて美味しいのです。値段は観光地価格なのでしょうが、それほど高くはありません。スーパーの価格とほぼ同じくらいだったと思います。
いろいろな舟を眺めながら小舟に揺られていると、もうタイの庶民の生活に入り込んだ気分です。懐かしくも情緒あふれるダムヌン・サドゥアク水上マーケットへ、足を運んでみてはいかがでしょう。

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April 24, 2005

カンチャナブリは、バンコクから西へ約130キロ、車で2時間半、ミャンマーとの国境にほど近いところにあります。
はじめは、タイ東北部(イサーン地方)のクメール遺跡巡りに行きたかったのですが、ツアーは3名からの催行にもかかわらず、わたし一人の申し込みであえなく断念。その代わりのカンチャナブリ行きという次第です。
映画「戦場に架ける橋」(クワイ川マーチ・・・若い方は知らないかも)の舞台になったクウェー川鉄橋が有名ですね。第二次大戦中、旧日本軍が捕虜の連合軍兵士に多くの犠牲者を出しながら、ミャンマーへの泰緬鉄道を建設したものです。爆撃で破壊されたクウェー川鉄橋も再架橋され、現在も泰緬鉄道は利用されています。
2005年4月1日、早朝バンコクを発ちました。同行するのは日本語ガイドと運転手さん。ツアー参加者はわたし一人で、ふたりを独り占めしての、のんびりツアーとなりました。これで1500バーツ(約4500円)きっと赤字だなーとちょっと心配。ガイドさんは、チェンマイ出身でちょっと宮里藍に似ているプラノームさん。
チェンマイ大学で日本語を勉強したそうで、これまでのガイドさんの中では一番日本語が上手でした。車中、タイの仏教のことなどいろいろ教えてもらいました。
カンチャナブリでは、竹で造られた粗末な捕虜収容所を再現したJEATH戦争博物館、連合軍共同墓地を見学します。数千名が眠る連合軍共同墓地では、花を手向けたいと思ったのですが、花屋さんが見つからずに黙祷だけさせていただきました。なぜか日本人観光客は少なく、ヨーロッパ系の観光客がほとんど。若い日本人にも足を運んでもらいたいものです。

クウェー川鉄橋は、思ったより水がきれいなクウェー川に歴史を感じさせながら架かっていました。歩いて渡れます。建設当時に想いを馳せ、川面の魚を覗き、河畔の水上レストランなど平和でのどかな景色を見ながら、5分ほどで渡りました。 一日3本の泰緬鉄道。駅付近でザボンに似たフルーツを買って、10時30分の列車に乗り込んで1時間半の列車の旅です。まるで“世界の車窓から”気分です。しかしそれもゆっくりクウェー川鉄橋を渡るまででした。エアコンなしの列車は大きく揺れ、暑さ(たぶん37~8度)で、列車の旅をゆっくり楽しむという感じではありません。あまりの揺れに、隣の座席が外れてしまいました。それでも騒音のひどい車中で、専属ガイドとなったプラノームさんと車窓からの景色などの会話を楽しみながらのひと時でした。
こういう時、ひとりのツアーはいいですね。得した気分です。

車窓からの景色は、タイの芋畑が中心で、田んぼはありません。小高い岩山を見ながら、竹林やチークの木も時々見えます。家具などに使われるチークの木を初めて見ました。丸く大きな葉っぱ、落葉する時には大きな音がするそうです。 列車の旅のクライマックスは、アルヒル桟道橋です。断崖を切り抜き、クウェー川にせり出した線路、スリル満点です。難工事であったことが実感できます。観光客はみんな顔を乗り出して、景色を楽しんでいます。わたしもデッキに出て写真を撮りました。しかし、足を踏み外すとそのまま川へドブンという状況です。無事、ワン・ポー駅に着き、ここで列車の旅も終わりです。

カンチャナブリ県は、温泉があるそうです。次回は訪れようと思います。
みなさんも一度カンチャナブリへどうぞ。
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