№920 退職後「無理なく、楽しく」
08年8月20日の朝日新聞の福岡県版に載っていた記事からです。
定年退職者ら4組の夫婦が日替わりで切り盛りをするカフェレストランが、福岡県志摩町にある。モットーは「無理なく、楽しく、かっこよく」。田舎暮らしを求めて団塊の世代の新住民たちが増える糸島地区で、セカンドライフを模索するユニークな試みとして注目されている。
昨年10月にオープンした「カフェベイサイド」。7月、スペースを広げるため、近くで休業中のレストランへ移転し、客足を伸ばしている。
メニューの目玉は、英国式の「アフタヌーン・ティー」。2段重ねのトレーに、アイガモや豚など地元素材を生かした燻製とパン、スコーン、ケーキが盛られる。サラダとデザート、コーヒーが付いて千円。
各夫婦は50~70代。夫が銀行やメーカーなどを退職後、同地区に転入し、年金や自営業などで暮らしている。
地元の交流会で知り合い、 「第二の人生をどう有意義にするか」との話題から、それぞれの経験を生かす「大人のサロン」を目指すことで一致した。 運営方針は「無理をしないこと」。当初の出資額は道具代など、1組3万円。営業時間は午前11時~午後5時。各夫婦が週1、2回、料理から給仕までこなす「1日オーナー」制だ。
売り上げは今のところ月20万円前後。材料費などを差し引いた利益を8人が時給で分配する。人件費を抑え、赤字を防ぐ仕組みだ。開店直後は時給200円だったが、現在は300円台に。目標は千円だ。
メンバーの一人(62歳)は「やりがいが一番。実社会の経験を楽しみながら生かそうと張り切っています」と話す。
福岡市のベッドタウンとして人口が増えている糸島地区は、65歳以上の割合も20年前に比べて1割アップ。シ
ニアの活動も盛んで、同店は短時間の仕事で地域貢献を目指すシニア世代の「コミュニティ・ビジネス」モデルとし
て県も注目している(以上)。
久々にシニア世代の記事が目に留まりました。一時期、団塊の世代の定年退職に伴う“2007年問題”が、盛んに取り上げられていましたが、定年後も仕事を継続する人が多く、今のところ大量のリタイア組が出ていないのが、その理由。おそらく65歳からが、リタイアし始める区切りになりそうです。
「第二の人生をどう有意義にするか」は、定年後の大きな課題ですが、「無理なく、楽しく」をキーワードにコミュニティ・ビジネスを始めた点は注目されます。とりわけユニークなのが、4組の夫婦がひとつの店の運営をシェアしていること。これだと長く続けられます。まさに「無理なく、楽しく」カフェを切り盛りできる訳です。
そして週に1、2回働くことで、日常生活にメリハリが付けられますし、やりがいも感じられる。何もしないでもなく、無理して毎日働くのでもない、新しいライフスタイルです。
「田舎暮らし志向、シニアの生きがい、地域貢献」の要素をうまくミックスした面白い取り組みと言えるでしょう。海にも山にも近く豊かな自然に恵まれた糸島地区で、“シニアの新しい生き方”を発信して欲しいものですね。
HPは見つかりませんでしたが、NHK福岡が今年4月に紹介しています。
http://www.nhk.or.jp/furusato/koremade/koremade_20080409.html







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